JPH06114418A - ワークロール表面洗浄法 - Google Patents
ワークロール表面洗浄法Info
- Publication number
- JPH06114418A JPH06114418A JP4270537A JP27053792A JPH06114418A JP H06114418 A JPH06114418 A JP H06114418A JP 4270537 A JP4270537 A JP 4270537A JP 27053792 A JP27053792 A JP 27053792A JP H06114418 A JPH06114418 A JP H06114418A
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- Japan
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- roll
- work roll
- work
- pressure fluid
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 冷間圧延、調質圧延中、圧延板から剥離し、
ワークロール表面に付着した大形異物を、中間ロールあ
るいはバックアップロールとのロールバイト噛込み以前
に除去する手段を見出すこと。 【構成】 ワークロールの出側において、１５ｋｇ／ｃ
ｍ2 以上の圧延油、エア、オイルミスト、温水等の高圧
流体をワークロールの表面に、その全長にわたって、圧
延中、常時噴射する。
ワークロール表面に付着した大形異物を、中間ロールあ
るいはバックアップロールとのロールバイト噛込み以前
に除去する手段を見出すこと。 【構成】 ワークロールの出側において、１５ｋｇ／ｃ
ｍ2 以上の圧延油、エア、オイルミスト、温水等の高圧
流体をワークロールの表面に、その全長にわたって、圧
延中、常時噴射する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、冷間圧延機または調質
圧延機のワークロール表面の洗浄に関する。
圧延機のワークロール表面の洗浄に関する。
【０００２】
【従来の技術】圧延時に、被圧延材に強固に付着してい
た圧延くずのような大形の異物は、ワークロールの噛み
込みによる被圧延材の延びによって被圧延材から剥離し
てロール表面に付着する。このワークロールに付着した
大形の異物は、そのままの状態では被圧延材が比較的軟
らかく、ロールの方が硬いために、被圧延材表面の疵に
はなってもロールの表面疵にはなり得ないとされてい
た。
た圧延くずのような大形の異物は、ワークロールの噛み
込みによる被圧延材の延びによって被圧延材から剥離し
てロール表面に付着する。このワークロールに付着した
大形の異物は、そのままの状態では被圧延材が比較的軟
らかく、ロールの方が硬いために、被圧延材表面の疵に
はなってもロールの表面疵にはなり得ないとされてい
た。
【０００３】ところが、このワークロールに被圧延板か
らの剥離によって当初付着した大型の異物は比較的剥離
し易いものであるが、冷間圧延機あるいは調質圧延機の
ような多段ロールの場合、圧延機のワークロールに付着
した異物は、半回転して中間ロールあるいはバックアッ
プロールとのロールバイトに噛み込むことによって、ワ
ークロール表面に凹疵を形成したり、ロールに強固に付
着してロール疵を発達させ、これが被圧延板への連続疵
を形成することを知見した。
らの剥離によって当初付着した大型の異物は比較的剥離
し易いものであるが、冷間圧延機あるいは調質圧延機の
ような多段ロールの場合、圧延機のワークロールに付着
した異物は、半回転して中間ロールあるいはバックアッ
プロールとのロールバイトに噛み込むことによって、ワ
ークロール表面に凹疵を形成したり、ロールに強固に付
着してロール疵を発達させ、これが被圧延板への連続疵
を形成することを知見した。
【０００４】そのため、従来格別関心が払われなかった
ワークロールへの大形付着物を中間ロールあるいはバッ
クアップロールとのロールバイトに噛み込む以前に効果
的に除去する必要がある。
ワークロールへの大形付着物を中間ロールあるいはバッ
クアップロールとのロールバイトに噛み込む以前に効果
的に除去する必要がある。
【０００５】従来、ワークロールの表面の洗浄手段とし
て、特開昭５８−１２５３０６号公報には、連続鋳造し
たアルミキルド鋼の冷間圧延において、アルミナ粉のワ
ークロールの付着による表面粗度の低下を防止するため
に、高圧流体、あるいは、圧延油をワークロールの出側
に吹付けて除去することが開示されている。
て、特開昭５８−１２５３０６号公報には、連続鋳造し
たアルミキルド鋼の冷間圧延において、アルミナ粉のワ
ークロールの付着による表面粗度の低下を防止するため
に、高圧流体、あるいは、圧延油をワークロールの出側
に吹付けて除去することが開示されている。
【０００６】また、特開昭６１−１４７９０１号公報に
は、亜鉛メッキ鋼板の調圧においてワークロールの表面
粗度調整を行なうために、高圧水を吹き付けることが開
示され、さらに、特開平３−２７８０３号公報には、こ
れに加えてポリシャーを吹付けることが開示されてい
る。
は、亜鉛メッキ鋼板の調圧においてワークロールの表面
粗度調整を行なうために、高圧水を吹き付けることが開
示され、さらに、特開平３−２７８０３号公報には、こ
れに加えてポリシャーを吹付けることが開示されてい
る。
【０００７】ところが、上記各公報に記載の方法も、同
じワークロール表面の異物の除去とはいっても、ワーク
ロールの表面粗度の維持を目的とするものであって、こ
の開示手段をそのまま適用しても、噴射圧力の不足、間
欠噴射であるためにワークロール表面の大形異物の除去
には十分な成果を得ることはできない。
じワークロール表面の異物の除去とはいっても、ワーク
ロールの表面粗度の維持を目的とするものであって、こ
の開示手段をそのまま適用しても、噴射圧力の不足、間
欠噴射であるためにワークロール表面の大形異物の除去
には十分な成果を得ることはできない。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、圧延
中、圧延板から剥離し、ワークロール表面に付着した大
形異物を、中間ロールあるいはバックアップロールとの
ロールバイトに噛み込む以前に除去する手段を見出すこ
とにある。
中、圧延板から剥離し、ワークロール表面に付着した大
形異物を、中間ロールあるいはバックアップロールとの
ロールバイトに噛み込む以前に除去する手段を見出すこ
とにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明は、ワークロール
の出側において、１５ｋｇ／ｃｍ2 以上の高圧流体をワ
ークロールの表面に、その全長にわたって、圧延中、常
時噴射することによってその目的を達成した。
の出側において、１５ｋｇ／ｃｍ2 以上の高圧流体をワ
ークロールの表面に、その全長にわたって、圧延中、常
時噴射することによってその目的を達成した。
【００１０】高圧流体としては、圧延油、エア、オイル
ミスト、温水等の圧延設備に使用されるものが、設備
上、好適に使用できる。
ミスト、温水等の圧延設備に使用されるものが、設備
上、好適に使用できる。
【００１１】高圧流体の噴射手段としては、全長にわた
って配置された噴出スリットも使用できるが、その圧力
負荷上、広角に流体を噴出する噴射ノズルをロール全長
にわたって死角がないように配置したものが好適に適用
できる。
って配置された噴出スリットも使用できるが、その圧力
負荷上、広角に流体を噴出する噴射ノズルをロール全長
にわたって死角がないように配置したものが好適に適用
できる。
【００１２】また、高圧流体の噴射は、付着物の態様か
ら見て、ロール面に対して直角方向よりは、ワークロー
ルの回転方向とは逆方向の表面に対して接線方向である
のが望ましい。
ら見て、ロール面に対して直角方向よりは、ワークロー
ルの回転方向とは逆方向の表面に対して接線方向である
のが望ましい。
【００１３】
【作用】高圧流体の噴射圧力を１５ｋｇ／ｃｍ2 以上に
設定することによって、ロール表面に付着した圧延屑の
ような比較的大形の異物を瞬時に、即ち一度の噴射によ
って剥離することが可能となる。しかし、３００ｋｇ／
ｃｍ2 を超えると異物剥離効果が飽和し、ワークロール
表面から反射した高圧水による周辺設備の摩耗が顕著と
なり、好ましくない。
設定することによって、ロール表面に付着した圧延屑の
ような比較的大形の異物を瞬時に、即ち一度の噴射によ
って剥離することが可能となる。しかし、３００ｋｇ／
ｃｍ2 を超えると異物剥離効果が飽和し、ワークロール
表面から反射した高圧水による周辺設備の摩耗が顕著と
なり、好ましくない。
【００１４】また、ロール全長にわたって噴射流を形成
することによって、ロールの表面から異物を瞬時に排除
できる。
することによって、ロールの表面から異物を瞬時に排除
できる。
【００１５】さらに、噴射流体をロールの回転方向と対
向方向の接線方向に吹付けることによって、付着物のロ
ール表面からの剥離を助けることになる。
向方向の接線方向に吹付けることによって、付着物のロ
ール表面からの剥離を助けることになる。
【００１６】タンデム圧延機において、高圧流体噴射に
よるワークロール洗浄効果が上がるのは最終スタンドで
あり、最終スタンドから上流スタンドへ高圧流体噴射を
行なうほど、より効果が増す。
よるワークロール洗浄効果が上がるのは最終スタンドで
あり、最終スタンドから上流スタンドへ高圧流体噴射を
行なうほど、より効果が増す。
【００１７】最終スタンドの効果が最も大きいのは、上
流スタンドでロールに疵が入って板にその疵が転写され
ても、下流スタンドで圧延することにより疵が消える可
能性が高いが、最終スタンドで入った疵はそのまま残っ
てしまうからである。
流スタンドでロールに疵が入って板にその疵が転写され
ても、下流スタンドで圧延することにより疵が消える可
能性が高いが、最終スタンドで入った疵はそのまま残っ
てしまうからである。
【００１８】
【実施例】図１と図２は本発明の洗浄法を実施するため
の装置の概要を示すもので、図１はロール断面方向から
見た高圧流体噴射ノズルの配置の態様と高圧流体の噴射
態様を示し、また、図２はロールの長さ方向の高圧流体
噴射ノズルの配置の態様と高圧流体の噴射態様を示す。
の装置の概要を示すもので、図１はロール断面方向から
見た高圧流体噴射ノズルの配置の態様と高圧流体の噴射
態様を示し、また、図２はロールの長さ方向の高圧流体
噴射ノズルの配置の態様と高圧流体の噴射態様を示す。
【００１９】これらの図において、圧延板Ｓが、上下バ
ックアップロール１、上下中間ロール２、それに上下ワ
ークロール３からなる圧延機によって圧延されている。
そして、図１に示すように、上下のワークロール３の断
面中心に対してのロール回転方向とは逆方向のロール接
線方向に角度αを持たせて噴射ノズル４を配置した。ま
た、この噴射ノズル４は、図２に示すように、ロール３
の全長にわたって複数個、配置されており、各ノズル４
による高圧流体の噴射面に死角がないように構成されて
いる。
ックアップロール１、上下中間ロール２、それに上下ワ
ークロール３からなる圧延機によって圧延されている。
そして、図１に示すように、上下のワークロール３の断
面中心に対してのロール回転方向とは逆方向のロール接
線方向に角度αを持たせて噴射ノズル４を配置した。ま
た、この噴射ノズル４は、図２に示すように、ロール３
の全長にわたって複数個、配置されており、各ノズル４
による高圧流体の噴射面に死角がないように構成されて
いる。
【００２０】さらに図３のように、フラットスプレーを
用いてロール表面軸方向の任意の点においてスプレーが
２回当たるようにすると、ワークロール表面の付着物に
２回スプレーによる衝撃を与えることができ、除去効果
が上がる。
用いてロール表面軸方向の任意の点においてスプレーが
２回当たるようにすると、ワークロール表面の付着物に
２回スプレーによる衝撃を与えることができ、除去効果
が上がる。
【００２１】上記噴射装置を使用して、圧延油の圧力を
３５ｋｇ／ｃｍ2 に昇圧し、鋼板の冷間圧延に際して、
常時噴射を行ったところ、鋼板をワークロールで圧延し
た時にワークロール表面に付着した異物は略１００％排
除されており、ワークロール表面の異物付着によるロー
ル疵の発生と、ロール疵による圧延板の疵発生は皆無で
あった。
３５ｋｇ／ｃｍ2 に昇圧し、鋼板の冷間圧延に際して、
常時噴射を行ったところ、鋼板をワークロールで圧延し
た時にワークロール表面に付着した異物は略１００％排
除されており、ワークロール表面の異物付着によるロー
ル疵の発生と、ロール疵による圧延板の疵発生は皆無で
あった。
【００２２】
【発明の効果】本発明によって以下の効果を奏する。
【００２３】（１）大形異物のワークロールへの付着に
よるロール疵の発生が防止できる。
よるロール疵の発生が防止できる。
【００２４】（２）ワークロールの疵による被圧延板へ
の疵転写も防止できる。
の疵転写も防止できる。
【００２５】（３）ワークロール保守のための作業が軽
減でき、作業効率が向上する。
減でき、作業効率が向上する。
【００２６】（４）ワークロールの寿命が延び、そのた
め、ワークロールの取替え作業の回数が低減し、圧延機
の稼動効率が向上する。
め、ワークロールの取替え作業の回数が低減し、圧延機
の稼動効率が向上する。
【図１】 ロール断面方向から見た高圧流体噴射ノズル
の配置の態様と高圧流体の噴射態様を示す。
の配置の態様と高圧流体の噴射態様を示す。
【図２】 ロールの長さ方向の高圧流体噴射ノズルの配
置の態様と高圧流体の噴射態様を示す。
置の態様と高圧流体の噴射態様を示す。
【図３】 ロールの長さ方向の高圧流体噴射ノズルの配
置の別の態様と高圧流体の噴射態様を示す。
置の別の態様と高圧流体の噴射態様を示す。
１ バックアップロール ２ 中間ロール ３ ワークロール ４ 高圧流体噴射ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野口 志功 福岡県北九州市戸畑区飛幡町１番１号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内
Claims (2)
- 【請求項１】 １５ｋｇ／ｃｍ2 以上の高圧流体を、ワ
ークロールの圧延機出側位置において、ワークロールの
表面にその全長にわたって、且つ、圧延中常時噴射する
ワークロール表面洗浄法。 - 【請求項２】 高圧流体噴射装置をタンデム冷間圧延機
の少なくとも最終スタンドに設けることを特徴とする請
求項１記載のワークロール表面洗浄法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4270537A JP3039895B2 (ja) | 1992-10-08 | 1992-10-08 | ワークロール表面洗浄法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4270537A JP3039895B2 (ja) | 1992-10-08 | 1992-10-08 | ワークロール表面洗浄法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06114418A true JPH06114418A (ja) | 1994-04-26 |
| JP3039895B2 JP3039895B2 (ja) | 2000-05-08 |
Family
ID=17487587
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4270537A Expired - Lifetime JP3039895B2 (ja) | 1992-10-08 | 1992-10-08 | ワークロール表面洗浄法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3039895B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1997013596A1 (fr) * | 1995-10-11 | 1997-04-17 | Nisshin Steel Co., Ltd. | Procede de decalaminage d'une tôle d'acier en bobine par laminage a etirage eleve |
| WO2011151141A1 (de) * | 2010-06-04 | 2011-12-08 | Sms Siemag Ag | Einrichtung zum reinigen und trocknen von walzgerüsten |
| EP1802406B2 (de) † | 2004-10-06 | 2012-06-13 | SMS Siemag AG | Verfahren und vorrichtung zum reinigen von walzen |
| US9433986B2 (en) | 2011-05-16 | 2016-09-06 | Nippon Steel & Sumikin Engineering Co., Ltd. | Rolling mill roll-cleaning device and cleaning method |
-
1992
- 1992-10-08 JP JP4270537A patent/JP3039895B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1997013596A1 (fr) * | 1995-10-11 | 1997-04-17 | Nisshin Steel Co., Ltd. | Procede de decalaminage d'une tôle d'acier en bobine par laminage a etirage eleve |
| EP1802406B2 (de) † | 2004-10-06 | 2012-06-13 | SMS Siemag AG | Verfahren und vorrichtung zum reinigen von walzen |
| WO2011151141A1 (de) * | 2010-06-04 | 2011-12-08 | Sms Siemag Ag | Einrichtung zum reinigen und trocknen von walzgerüsten |
| US9433986B2 (en) | 2011-05-16 | 2016-09-06 | Nippon Steel & Sumikin Engineering Co., Ltd. | Rolling mill roll-cleaning device and cleaning method |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3039895B2 (ja) | 2000-05-08 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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