JPH07195113A - 熱間圧延方法 - Google Patents

熱間圧延方法

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JPH07195113A
JPH07195113A JP5353692A JP35369293A JPH07195113A JP H07195113 A JPH07195113 A JP H07195113A JP 5353692 A JP5353692 A JP 5353692A JP 35369293 A JP35369293 A JP 35369293A JP H07195113 A JPH07195113 A JP H07195113A
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JP
Japan
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steel strip
roll
stand
rolled steel
air
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Application number
JP5353692A
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English (en)
Inventor
Yoshio Oike
美雄 大池
Tomoya Dobashi
智也 土橋
Junji Sato
準治 佐藤
Tokuo Mizuta
篤男 水田
Mikihiro Komatsu
幹広 小松
Fumihide Nozaki
文秀 野嵜
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧延鋼帯の穴あきを効果的に防止できる熱間
圧延方法を提供する。 【構成】 ホットストリップミルにて鋼帯1を熱間圧延
するに際して、作業ロール5に冷却水を噴射するように
した熱間圧延方法において、ロールバイト入側で鋼帯1
上に滞留する水を、エアーを噴射させることによって除
去するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼帯の熱間圧延におい
て、鋼帯の穴あきを防止する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ホットストリップミルにおいては、仕上
スタンドにて鋼帯を熱間圧延するに際して、高温の圧延
鋼帯からのロールへの熱負荷を軽減するために、作業ロ
ール,補強ロール等のロールに冷却水が噴射される。こ
のロール冷却水は、通常、作業ロールにあっては、該ロ
ールの入・出両側に噴射されており、ロールバイト(作
業ロールの、圧延鋼帯と接触して該圧延鋼帯に圧力を加
えている部分)入・出両側の上下部には、ロール冷却水
によって圧延鋼帯が過冷されることを防止するため、水
切りワイパーが設けられている。この水切りワイパー
は、機械式あるいは油圧式等の機構で作業ロールに押し
付けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなロール冷
却水を供給する機構を備えた圧延機にあっては、圧延鋼
帯の先端及び尾端近くの板幅中央部に穴あきが発生する
ことがある。この穴あきの発生は後続スタンドでの板破
断、ロール疵発生の原因となり、操業を阻害する。
【0004】ところで、水切りワイパーが偏摩耗したり
欠損したり、或いは押付力の不均衡により、作業ロール
と水切りワイパーとの間に僅かの隙間が生じ、ロール冷
却水が漏れることがしばしばある。この漏れた水は、仕
上スタンドのロールバイト入側では、圧延鋼帯上面に滞
留する。また、スタンド間のデスケーリング装置、圧延
鋼帯の温度を調節するためのスタンド間スプレー装置、
或いは、特開平4−200903号公報等に開示されて
いる、作業ロールの肌荒れを防止するための圧延鋼帯表
面の冷却装置等を仕上スタンド入側に近い位置で適用す
る場合もロールバイト入側の圧延鋼帯上面に水が滞留す
ることがある。
【0005】一方、近年、熱延製品の板クラウンを低減
するために、仕上ミル前段スタンドにも、PCミル、C
VCミル、強力ベンダー等の板クラウン制御機能が導入
され、前段スタンドから積極的に板クラウンを低減する
圧延方法が実施されている。このような圧延では、前段
スタンドでも圧延鋼帯のスタンド間形状が中伸び気味と
なる。
【0006】そして、穴あき現象は、圧延鋼帯のスタン
ド間形状が中伸び状態での圧延でロールバイト入側に水
が滞留した際に発生する。したがって、上記のような圧
延機を有効に使用するには、穴あきの原因を解明し、防
止対策を採る必要がある。上記穴あき現象の発生を解明
するために、本発明者は以下のような観察を行った。
【0007】使用したホットストリップミル仕上圧延設
備は、7基のスタンドを備え、各スタンドは、上下一対
の作業ロールと、各作業ロールの背後にバックアップ用
の補強ロールとを備えている。この設備にて穴あき現象
を観察した結果を整理すると以下の通りである。 穴あきは圧延鋼帯のスタンド入側形状が中伸びのと
きに発生し、耳波または平坦な形状の場合は発生しな
い。 圧延鋼帯の後端が上流スタンドを尻抜けするタイミ
ングで穴あきが発生し易い。まれに先端部でも発生する
が、スタンド間張力が確立されている定常部では発生し
ない。 前段の第3番目のスタンドでの発生頻度が最も高
く、第1及び第2番目のスタンドではほとんど発生しな
い。
【0008】上記観察結果に基づいて、本発明者は穴あ
き発生のメカニズムを以下のように推定した。スタンド
入側で圧延鋼帯が中伸び形状になると、図4に示すよう
に、中伸び部分の凹部に水が溜まり易くなる。図5は、
この局所に溜まった水が圧延鋼帯と一緒にロールバイト
に巻き込まれたときの、ロールバイトの断面を模式的に
示す。ロールバイト入側近傍では、作業ロール21と圧
延鋼帯22の間に水が介在するために、流体潤滑状態と
なり、界面の摩擦係数が著しく低下する。中伸び圧延の
ときは、ロールバイト入側から蒸気が噴き出すことが観
察されており、巻き込まれた水は作業ロール21と圧延
鋼帯22との間の圧力により、ロールバイト入側から排
出されるため、入側近傍を除く出側にかけてのロールバ
イトでは、通常の熱間圧延と同様の境界潤滑あるいは混
合潤滑状態となり、大きな摩擦係数となる。
【0009】したがって、入側近傍を除くロールバイト
部分では、作業ロール21との間の摩擦力により、圧延
鋼帯22はロールバイト出側の方へ引き込まれるのに対
して、水を巻き込んだ入側近傍部分では、圧延ロールか
らの摩擦力がほとんど作用しないため、該部分が変形抗
力によりその位置に留まろうとする。このために、両部
分の境界面には引張応力が発生し、変形抗力が大きいと
引張破断し、穴あきが発生する。
【0010】図6に穴あきの発生した圧延鋼帯22を示
し、図7及び図8に、図6の穴あき部23の断面を示
す。穴あき部23の破断面は引張破断の様子を呈してお
り、上記推定を裏付けている。なお、圧延鋼帯22の上
下面間で剪断変形が生じているのは、上述の現象は圧延
鋼帯22の上面のみで生じ、圧延鋼帯22の下面では水
が巻き込まれず、下側の作業ロールからの摩擦力によ
り、圧延鋼帯22はロールバイト出側の方へ引き込まれ
るためと考えられる。
【0011】上記の推定を確認するため、実験圧延機を
用いて熱間圧延を行った。作業ロールは胴長600m
m、直径600mm、圧延材は板幅350mm、板厚8
mm、板長800mmとした。下表に圧延条件と穴あき
発生の有無を整理して示す。
【0012】
【表1】
【0013】穴あきは圧延形状が中伸びで且つ、ロール
バイト入側で水をかけた場合のみに発生し、水をかけな
い場合は発生しない。また、水をかけても、圧延速度が
遅い場合は発生しないため、上記の推定が正しいことが
確認できた。ホットストリップミル仕上圧延機の第1,
第2番目のスタンドで穴あきがほとんど発生しないの
は、第1,第2番目のスタンドでは圧延鋼帯の板厚が厚
いために中伸びになり難いことのほかに、圧延速度が遅
いため、水が巻き込まれ難いものと思われる。
【0014】本発明は、上記のような事情に鑑みてなさ
れたものであり、圧延鋼帯の穴あきを効果的に防止でき
る熱間圧延方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明が、前記目的を達
成するために講じた技術的手段は、ホットストリップミ
ルにて鋼帯1を熱間圧延するに際して、ロールバイト入
側で鋼帯1上に滞留する水を、エアーを噴射させること
によって除去するようにしたことを特徴とする。
【0016】また、ホットストリップミルにて鋼帯1を
熱間圧延するに際して、ロールバイト入側で鋼帯1上に
滞留する水を、当該スタンド入側の張力が確立されてい
ない通板、尻抜け時に限って、エアーを噴射させること
によって除去するようにしたことも特徴とする。
【0017】
【作用】ホットストリップミルにて鋼帯1を熱間圧延す
るに際して、作業ロール5等に冷却水が噴射供給され、
この冷却水はロールバイト入側で鋼帯1上に滞留する
が、エアーを噴射して鋼帯1上に滞留する水を除去する
ことによって、鋼帯1に穴あきが発生するのが防止され
る。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2はホットストリップミルの仕上圧延設備を示
し、1は圧延鋼帯で、2はデスケーリング装置である。
この仕上圧延設備はF1〜F7の7基のスタンドを備
え、F1〜F3スタンドの前段スタンド群3及びF4〜
F7スタンドの後段スタンド群4には、作業ロール4を
上下に配置すると共に、各作業ロール5の上下方向背後
にはそれぞれ作業ロール5をバックアップする補強ロー
ル6が配置されている。
【0019】図1に示すように、F1〜F7の各スタン
ドには、作業ロール5及び補強ロール6等に冷却水を噴
射するロール冷却水ヘッダー7が設けられており、作業
ロール5入・出両側の上下部には、ロール冷却水によっ
て圧延鋼帯1が過冷されることを防止するため、機械式
の機構で作業ロール5に押し付けられる水切りワイパー
8が設けられている。
【0020】図1に示すように、F1〜F7の各スタン
ドの入側には、エアー噴射装置9が設けられている。こ
のエアー噴射装置9はサイドガイド10の上部に設置さ
れていて、圧延鋼帯1の板幅中央部のロールバイト入側
を目掛けてエアーを噴射できるようにしている。エアー
噴射装置9からのエアーは、各スタンド入側の張力が確
立されていない通板、尻抜け時に噴射され、ロールバイ
ト入側に滞留する水を除去するようにした。この結果、
圧延鋼帯1の先端及び尾端で発生する穴あきが皆無とな
った。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、ロールバイト入側で鋼
帯1上に滞留する水を、エアーを噴射させることによっ
て除去するようにしたので、鋼帯1の穴あき発生を効果
的に防止でき、安定した圧延を行うことができると共
に、後続スタンドでの板破断、ロール疵の発生を防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】圧延機スタンドの概略斜視図である。
【図2】ホットストリップミルの仕上圧延設備の概略構
成図である。
【図3】圧延機スタンドの側面概略図である。
【図4】穴あき発生のメカニズムを説明する斜視図であ
る。
【図5】穴あき発生のメカニズムを説明する概念図であ
る。
【図6】穴あきの発生した圧延鋼帯の平面図である。
【図7】図6のA−A線矢示断面に相当する金属断面組
織を示す写真である。
【図8】図6のB−B線矢示断面に相当する金属断面組
織を示す写真である。
【符号の説明】
1 圧延鋼帯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水田 篤男 兵庫県加古川市金沢町1番地 株式会社神 戸製鋼所加古川製鉄所内 (72)発明者 小松 幹広 兵庫県加古川市金沢町1番地 株式会社神 戸製鋼所加古川製鉄所内 (72)発明者 野嵜 文秀 兵庫県加古川市金沢町1番地 株式会社神 戸製鋼所加古川製鉄所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホットストリップミルにて鋼帯(1)を
    熱間圧延するに際して、ロールバイト入側で鋼帯(1)
    上に滞留する水を、エアーを噴射させることによって除
    去するようにしたことを特徴とする熱間圧延方法。
  2. 【請求項2】 ホットストリップミルにて鋼帯(1)を
    熱間圧延するに際して、ロールバイト入側で鋼帯(1)
    上に滞留する水を、当該スタンド入側の張力が確立され
    ていない通板、尻抜け時に、エアーを噴射させることに
    よって除去するようにしたことを特徴とする熱間圧延方
    法。
JP5353692A 1993-12-28 1993-12-28 熱間圧延方法 Pending JPH07195113A (ja)

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JP5353692A JPH07195113A (ja) 1993-12-28 1993-12-28 熱間圧延方法

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JP5353692A JPH07195113A (ja) 1993-12-28 1993-12-28 熱間圧延方法

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JPH07195113A true JPH07195113A (ja) 1995-08-01

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ID=18432580

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JP5353692A Pending JPH07195113A (ja) 1993-12-28 1993-12-28 熱間圧延方法

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JP (1) JPH07195113A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100808360B1 (ko) * 2006-10-17 2008-02-27 주식회사 포스코 압연 스트립 표면의 분진 및 이물질 제거장치
JP2012250251A (ja) * 2011-06-01 2012-12-20 Jfe Steel Corp 鋼帯の水切り装置

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