JPH1150284A - 鋼板の脱脂方法及び装置 - Google Patents

鋼板の脱脂方法及び装置

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JPH1150284A
JPH1150284A JP20602497A JP20602497A JPH1150284A JP H1150284 A JPH1150284 A JP H1150284A JP 20602497 A JP20602497 A JP 20602497A JP 20602497 A JP20602497 A JP 20602497A JP H1150284 A JPH1150284 A JP H1150284A
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JP
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dry ice
steel sheet
degreasing
steel
steel plate
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JP20602497A
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Koichi Kurita
耕一 栗田
Ikuo Wakamoto
郁夫 若元
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋼板の脱脂方法及び装置において、装置の小
型化及び低コスト化を図ると共に脱脂処理の高速化を可
能とすることで脱脂処理能力の向上を図る。 【解決手段】 ペレット状ドライアイスをショットブラ
ストするブラストガン13と、このブラストガン13に
ドライアイスをペレット状にして圧送するドライアイス
ショットブラスト装置12を設置し、バックアップロー
ル11によって搬送される帯板鋼Sの表面に対して、ブ
ラストガン13がペレット状ドライアイスをショットブ
ラストし、帯板鋼Sの表面に油が付着した油を固化して
から剥離除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製鉄プロセスにお
いて、鋼板に付着した圧延油を脱脂する鋼板の脱脂方法
及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、缶用の薄物鋼板は圧延後に鋼板
表面に圧延油が付着しており、この圧延油が付着してい
る鋼板をそのまま焼鈍処理すると、圧延油が炭化してし
まう。そのため、この焼鈍処理の前に、アルカリ脱脂処
理を施すことで鋼板表面の圧延油を除去している。従来
はこの鋼板の脱脂処理を電解洗浄ラインを用いて行って
いた。
【0003】図5に従来の鋼板の脱脂装置としての電解
洗浄ラインの概略を示す。
【0004】図5に示すように、電解洗浄液101が貯溜
されているクリーニングタンク102内には、搬送される
帯板鋼Sをこの電解洗浄液101内に導くための複数の案
内ローラ103が配設されている。そして、このクリーニ
ングタンク102の電解洗浄液101内には陽電極104と陰電
極105とが浸漬して配設されており、この陽電極104と陰
電極105には直流電圧発生器106が接続されている。
【0005】従って、この電解洗浄ラインまで搬送され
た帯板鋼Sは複数の案内ローラ103によってクリーニン
グタンク102の電解洗浄液101内に導かれる。そして、こ
の帯板鋼Sが陽電極104と陰電極105との間を通過すると
き、直流電圧発生器106によってこの陽電極104と陰電極
105に電圧が20〜40Vの直流電流を流す。すると、
この直流電流によって電解洗浄液101が電気分解し、帯
板鋼Sの表面に発生する水素や酸素の微細気泡により、
この帯板鋼Sの表面の凹凸に付着している圧延油や強固
に付着している汚れが取り除かれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように従来は鋼板
の脱脂処理を電解洗浄ラインにて行っていたために以下
に示すような問題があった。即ち、上述した従来の鋼板
の脱脂装置にあっては、帯板鋼Sを電解洗浄液101内に
所定時間浸漬させなければならず、この帯板鋼Sの搬送
速度に対応して大きなクリーニングタンク102が必要と
なる。そのため、装置が大型化してしまうと共に、その
専有面積が大きくなってしまう。
【0007】また、帯板鋼Sを電解洗浄液101内に所定
時間浸漬させる必要性から、脱脂処理を高速化すること
が困難であり、この高速化を図るためには更なるクリー
ニングタンク102の大型化が必要となってしまう。更
に、この電解洗浄ラインでは、電解洗浄液101を電気分
解することから、この電解洗浄液101内に大量の泡が発
生してしまい、脱脂処理の高速化に対しては、この発泡
現象も深刻となってしまう。そして、クリーニングタン
ク102が巨大であるため、電解洗浄液101も大量に必要と
なってランニングコストが高く、且つ、廃液処理に要す
る費用もこのランニングコストを高くする要因の一つと
なっている。
【0008】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、装置の小型化及び低コスト化を図ると共に脱脂
処理の高速化を可能とすることで脱脂処理能力の向上を
図った鋼板の脱脂方法及び装置を提供することを目的と
している。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの請求項1の発明の鋼板の脱脂方法は、表面に油が付
着した鋼板にペレット状ドライアイスをショットブラス
トし、前記油を剥離除去することを特徴とするものであ
る。
【0010】また、請求項2の発明の鋼板の脱脂方法に
おいて、前記鋼板を搬送しながら、その搬送方向に交差
する方向からペレット状ドライアイスをショットブラス
トすることを特徴とするものである。
【0011】また、請求項3の発明の鋼板の脱脂方法に
おいて、前記鋼板を予め冷却し、この冷却された鋼板に
対してペレット状ドライアイスをショットブラストする
ことを特徴とするものである。
【0012】また、請求項4の発明の鋼板の脱脂装置
は、鋼板の搬送経路に沿って設置されて該鋼板表面にペ
レット状ドライアイスをショットブラストするブラスト
ガンと、該ブラストガンにドライアイスをペレット状に
して圧送するドライアイスショットブラスト装置と、前
記鋼板から除去された油を捕集する捕集装置とを具えた
ことを特徴とするものである。
【0013】また、請求項5の発明の鋼板の脱脂装置に
おいて、前記鋼板の搬送をサポートするバックアップロ
ールを設け、該バックアップロールによってサポートさ
れた前記鋼板に対向して前記ブラストガンが設置されて
いることを特徴とするものである。
【0014】また、請求項6の発明の鋼板の脱脂装置に
おいて、前記ブラストガンが前記鋼板の搬送方向に交差
する方向に複数並設されていることを特徴とするもので
ある。
【0015】また、請求項7の発明の鋼板の脱脂装置に
おいて、前記複数のブラストガンが千鳥状に配設されて
いることを特徴とするものである。
【0016】また、請求項8の発明の鋼板の脱脂装置に
おいて、前記鋼板の表面に衝突して反射したペレット状
ドライアイスを受けて該鋼板に向けて再反射する反射板
を配設したことを特徴とするものである。
【0017】また、請求項9の発明の鋼板の脱脂装置に
おいて、前記ブラストガンの設置位置の上流側に、前記
鋼板を冷却する冷却装置を設置したことを特徴とするも
のである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0019】図1に本発明の第1実施形態に係る鋼板の
脱脂装置の概略、図2に本実施形態の鋼板の脱脂装置の
具体的な構成を示す。
【0020】本実施形態の鋼板の脱脂装置において、図
1及び図2に示すように、帯板鋼Sの搬送経路にはこの
帯板鋼Sの搬送をサポートするバックアップロール11
が設けられており、このバックアップロール11によっ
て帯板鋼Sの搬送方向を水平方向から鉛直方向に変更し
ている。そして、このバックアップロール11の近傍に
はドライアイスショットブラスト装置12が設置され、
このドライアイスショットブラスト装置12には複数の
ブラストガン13が連結されている。
【0021】このドライアイスショットブラスト装置1
2は各ブラストガン13にドライアイスをペレット状に
して圧送するものであって、ドライアイス供給装置14
とドライアイスホッパ15とコンプレッサ16と油・水
分除去装置17とブラスト装置18とを有している。従
って、ドライアイス供給装置14がペレット状のドライ
アイスをドライアイスホッパ15を介してブラスト装置
18へ供給する一方、コンプレッサ16が生成した圧縮
空気を油・水分除去装置17にて空気中の油分や水分を
除去してからブラスト装置18へ供給し、このブラスト
装置18がペレット状のドライアイス及び圧縮空気をブ
ラストガン13に圧送すると、このブラストガン13は
裏面がバックアップロール11にてサポートされた帯板
鋼Sの表面にペレット状ドライアイスを噴射することが
できる。
【0022】この複数のブラストガン13は搬送される
帯板鋼Sの搬送方向に交差する方向、即ち、帯板鋼Sの
幅方向に沿って千鳥状に並設されており、各ブラストガ
ン13はバックアップロール11にてサポートされた帯
板鋼Sの表面の幅方向全域にわたってペレット状ドライ
アイスを噴射できるようになっている。そして、バック
アップロール11の下方にはバックアップロール11の
軸方向(帯板鋼Sの幅方向)に長い捕集装置としての油
捕集容器19及び油回収タンク20が設置されている。
この油捕集容器19は、ブラストガン13から帯板鋼S
の表面にペレット状ドライアイスが噴射されることで除
去された油と、この帯板鋼Sの表面にて反射されたドラ
イアイスとを捕集するものであり、油回収タンク20は
油のみを回収するものである。
【0023】ここで、上述した本実施形態の鋼板の脱脂
装置による帯板鋼Sの脱脂作業について説明する。
【0024】搬送経路に沿って搬送された帯板鋼Sはバ
ックアップロール11に巻かれて支持され、搬送方向が
水平方向から鉛直方向に変更されて移動している。ドラ
イアイスショットブラスト装置12では、ブラスト装置
18がペレット状のドライアイスと圧縮空気を各ブラス
トガン13に圧送しており、このブラストガン13は裏
面がバックアップロール11にサポートされた帯板鋼S
の表面にペレット状ドライアイスを噴射する。このと
き、複数のブラストガン13は帯板鋼Sの幅方向に沿っ
て千鳥状に並設されており、各ブラストガン13から噴
射されたペレット状ドライアイスは帯板鋼Sの幅方向全
域にわたって衝突する。そのため、帯板鋼Sの表面に付
着している圧延油は、ここに衝突するペレット状ドライ
アイスに付着して冷却固化し、ドライアイスの衝突によ
る衝撃力やこの衝撃によるドライアイスの変形膨張によ
り、帯板鋼Sからムラなく剥離除去されることとなり、
このドライアイスと共に油捕集容器19に捕集される。
その後、ドライアイスは昇華して気化してしまうため、
最終的には、この油回収容器20には圧延油のみが回収
されることとなり、脱脂処理が施された帯板鋼Sには水
分の付着がなく、後処理が不要となる。
【0025】なお、本実施形態では、ブラストガン13
のノズル直径を20mm、ブラスト装置18への圧縮空気
圧力を5kg/cm2、ガス流量はノズル1本につき5m3 /mi
n としてある。そして、ブラストガン13からのペレッ
ト状ドライアイスの噴射位置はバックアップロール11
の下方位置となっており、帯板鋼Sの表面に衝突したペ
レット状ドライアイスが散乱せずにうまく油捕集容器1
9内に回収されるようになっている。
【0026】このように本実施形態の鋼板の脱脂装置で
は、搬送される帯板鋼Sの表面に対して、複数のブラス
トガン13が帯板鋼Sの幅方向全域にわたってペレット
状ドライアイスを噴射することで、帯板鋼Sの表面に付
着している圧延油を固化してムラなく除去し、油回収容
器19に捕集することができる。従って、従来から使用
されていた電解洗浄ラインに比べて装置が小型化され、
占有面積が縮小したために複数の脱脂装置を配置でき、
脱脂処理の高速化を可能として生産性の向上が図れる。
そして、電解洗浄ラインでの発泡問題も発生しない。そ
して、本実施形態では、目標値である8.5mg/m2 以下
に圧延油を脱脂できた。
【0027】なお、本実施形態の鋼板の脱脂装置にて、
帯板鋼Sの表面の圧延油を除去した後、帯板鋼Sの裏面
の圧延油に対しても、同様の処理によって圧延油を除去
することができる。また、ランニングコストを低減する
ため、ドライアイスペレットが昇華して生じるガスを回
収し、ドライアイス製造用の原料ガスとしてリサイクル
することができる。
【0028】図3に本発明の第2実施形態に係る鋼板の
脱脂装置の概略を示す。なお、前述した実施形態で説明
したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付
して重複する説明は省略する。
【0029】本実施形態の鋼板の脱脂装置において、図
3に示すように、帯板鋼Sの搬送経路にはバックアップ
ロール11が設けられており、このバックアップロール
11の近傍にはドライアイスショットブラスト装置12
が設置され、このドライアイスショットブラスト装置1
2には複数のブラストガン13が連結されている。本実
施形態では、このブラストガン13の下方に近接してブ
ラストガン13から噴射されて帯板鋼Sの表面に衝突し
て反射したペレット状ドライアイスを受けとめ、且つ、
再び、帯板鋼Sの表面に向けて反射させる反射板21が
配設されている。そして、バックアップロール11の下
方には油捕集容器19及び油回収タンク20が設置され
ている。
【0030】従って、搬送経路上でバックアップロール
11に支持された帯板鋼Sの表面に対して、ドライアイ
スショットブラスト装置12の複数のブラストガン13
はペレット状ドライアイスを噴射する。すると、各ブラ
ストガン13から噴射されたペレット状ドライアイスは
帯板鋼Sの幅方向全域にわたって衝突し、帯板鋼Sの表
面に付着している圧延油はペレット状ドライアイスに付
着して冷却固化し、ドライアイスの衝突による衝撃力や
この衝撃によるドライアイスの変形膨張により、帯板鋼
Sからムラなく剥離除去される。ところが、ブラストガ
ン13から噴射されたペレット状ドライアイスはその全
てが圧延油の除去に寄与するわけではなく、単に帯板鋼
Sの表面に衝突して反射する。これら圧延油の除去に寄
与せずに帯板鋼Sの表面からはねかえったペレット状ド
ライアイスは反射板21によって受けとめられ、再び、
帯板鋼Sの表面に向けて反射することとなり、帯板鋼S
に衝突し、圧延油の除去に寄与する。その後、帯板鋼S
から剥離除去した固化状態の圧延油は油捕集容器19に
捕集され、油回収タンク20に回収される。
【0031】なお、本実施形態では、板幅が1000mm
の帯板鋼Sの脱脂を実施したが、反射板21はSUS304製
で、サイズはこの帯板鋼Sの搬送方向に300mm、板幅
方向に1100mm、厚さ30mmとし、帯板鋼Sから50
mm離して設置した。
【0032】このように本実施形態の鋼板の脱脂装置で
は、搬送される帯板鋼Sの表面に対して、複数のブラス
トガン13が帯板鋼Sの幅方向全域にわたってペレット
状ドライアイスを噴射し、且つ、帯板鋼Sからはねかえ
ったペレット状ドライアイスを反射板21によって再び
帯板鋼Sの表面に反射させることで、帯板鋼Sの表面に
ペレット状ドライアイスを有効的に衝突させてここに付
着している圧延油を固化してムラなく除去することがで
きる。従って、ブラストガン13から噴射されたペレッ
ト状ドライアイスを圧延油の除去に効果的に寄与させ、
このとき、反射板21によってガス流速が増加すること
となり、脱脂後の再付着も防止でき、前述した第1実施
形態に比べて脱脂性能が20%程度向上できた。
【0033】図4に本発明の第3実施形態に係る鋼板の
脱脂装置の概略を示す。なお、前述した実施形態で説明
したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付
して重複する説明は省略する。
【0034】本実施形態の鋼板の脱脂装置において、図
4に示すように、帯板鋼Sの搬送経路にはバックアップ
ロール11が設けられており、このバックアップロール
11の近傍にはドライアイスショットブラスト装置12
が設置され、このドライアイスショットブラスト装置1
2には複数のブラストガン13が連結されている。本実
施形態では、ブラストガン13の設置位置の上流側に帯
板鋼Sを冷却する冷却装置としての冷却液22が貯留さ
れた冷却槽23が設置されている。そして、この冷却槽
23に近接して帯板鋼Sを冷却槽23内に導く案内ロー
ラ24及び浸漬ローラ25が設けられている。なお、冷
却液22はエタノールとドライアイスとの混合液であ
る。
【0035】従って、搬送経路を搬送される帯板鋼Sは
案内ローラ24及び浸漬ローラ25によって冷却槽23
内に導かれ、冷却液22に浸漬することで脱脂前に冷却
され、帯板鋼Sに付着している圧延油が固化する。この
状態で、帯板鋼Sが搬送されてバックアップロール11
にサポートされると、この帯板鋼Sの表面に対して、ド
ライアイスショットブラスト装置12の複数のブラスト
ガン13はペレット状ドライアイスを噴射する。する
と、各ブラストガン13から噴射されたペレット状ドラ
イアイスは帯板鋼Sの幅方向全域にわたって衝突し、す
でに固化している圧延油はペレット状ドライアイスの衝
突による衝撃力やこの衝撃によるドライアイスの変形膨
張により、帯板鋼Sから容易に剥離除去される。その
後、帯板鋼Sから剥離除去した固化状態の圧延油は油捕
集容器19に捕集され、油回収タンク20に回収され
る。
【0036】このように本実施形態の鋼板の脱脂装置で
は、搬送される帯板鋼Sを脱脂前に冷却して表面に付着
している圧延油を固化し、複数のブラストガン13がこ
の帯板鋼Sの表面にペレット状ドライアイスを噴射させ
ることで、帯板鋼Sの表面に付着している圧延油を容易
に、且つ、確実に除去することができ、前述した第1実
施形態に比べて脱脂速度が30%程度向上できた。
【0037】
【発明の効果】以上、実施形態において詳細に説明した
ように請求項1の発明の鋼板の脱脂方法によれば、表面
に油が付着した鋼板にペレット状ドライアイスをショッ
トブラストして油を剥離除去するようにしたので、鋼板
の表面に付着している圧延油を固化して確実に除去する
ことができ、脱脂処理の高速化を可能として生産性の向
上を図ることができる。
【0038】また、請求項2の発明の鋼板の脱脂方法に
よれば、鋼板を搬送しながらその搬送方向に交差する方
向からペレット状ドライアイスをショットブラストする
ようにしたので、鋼板の表面に付着している圧延油を連
続して確実に除去することができる。
【0039】また、請求項3記載の発明の鋼板の脱脂方
法によれば、鋼板を予め冷却し、この冷却された鋼板に
対してペレット状ドライアイスをショットブラストする
ようにしたので、事前に冷却固化した油に対してペレッ
ト状ドライアイスをショットブラストすることとなり、
脱脂速度を向上することができる。
【0040】更に、請求項4記載の発明の鋼板の脱脂装
置によれば、鋼板の搬送経路に沿って鋼板表面にペレッ
ト状ドライアイスをショットブラストするブラストガン
を設置すると共に、このブラストガンにドライアイスを
ペレット状にして圧送するドライアイスショットブラス
ト装置を設け、鋼板から除去された油を捕集する捕集装
置を設けたので、鋼板の表面に付着している圧延油を固
化して確実に除去することができ、従来に比べて、装置
を小型化及び低コスト化して占有面積を縮小することで
複数の脱脂装置を配置することができ、脱脂処理の高速
化を可能として生産性の向上を図ることができる。
【0041】また、請求項5記載の発明の鋼板の脱脂装
置によれば、鋼板の搬送をサポートするバックアップロ
ールを設け、このバックアップロールによってサポート
された鋼板に対向してブラストガンを設置したので、ブ
ラストガンによって鋼板にペレット状ドライアイスを確
実に衝突させて鋼板の表面に付着している圧延油を除去
することができる。
【0042】また、請求項6記載の発明の鋼板の脱脂装
置によれば、ブラストガンを鋼板の搬送方向に交差する
方向に複数並設したので、鋼板の表面に付着している圧
延油を鋼板の幅方向全域にわたってムラなく除去するこ
とができる。
【0043】また、請求項7記載の発明の鋼板の脱脂装
置によれば、複数のブラストガンを千鳥状に配設したの
で、鋼板の表面に付着している圧延油を鋼板の幅方向全
域にわたってムラなく連続して除去することができる。
【0044】また、請求項8記載の発明の鋼板の脱脂装
置によれば、鋼板の表面に衝突して反射したペレット状
ドライアイスを受け、この鋼板に向けて再反射する反射
板を配設したので、ブラストガンから噴射されたペレッ
ト状ドライアイスを圧延油の除去に効果的に寄与させ、
脱脂後の再付着も防止することができ、脱脂性能の向上
を図ることができる。
【0045】また、請求項9記載の発明の鋼板の脱脂装
置によれば、ブラストガンの設置位置の上流側に鋼板を
冷却する冷却装置を設置したので、冷却装置によって事
前に冷却固化した油に対してペレット状ドライアイスを
ショットブラストすることとなり、脱脂速度を向上する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る鋼板の脱脂装置の
概略図である。
【図2】本実施形態の鋼板の脱脂装置の具体的な構成図
である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る鋼板の脱脂装置の
概略図である。
【図4】本発明の第3実施形態に係る鋼板の脱脂装置の
概略図である。
【図5】従来の鋼板の脱脂装置としての電解洗浄ライン
の概略図である。
【符号の説明】
11 バックアップロール 12 ドライアイスショットブラスト装置 13 ブラストガン 19 油捕集容器(捕集装置) 20 油回収タンク 21 反射板 22 冷却液 23 冷却槽

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に油が付着した鋼板にペレット状ド
    ライアイスをショットブラストし、前記油を剥離除去す
    ることを特徴とする鋼板の脱脂方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の鋼板の脱脂方法におい
    て、前記鋼板を搬送しながら、その搬送方向に交差する
    方向からペレット状ドライアイスをショットブラストす
    ることを特徴とする鋼板の脱脂方法。
  3. 【請求項3】 請求項1、2記載の鋼板の脱脂方法にお
    いて、前記鋼板を予め冷却し、この冷却された鋼板に対
    してペレット状ドライアイスをショットブラストするこ
    とを特徴とする鋼板の脱脂方法。
  4. 【請求項4】 鋼板の搬送経路に沿って設置されて該鋼
    板表面にペレット状ドライアイスをショットブラストす
    るブラストガンと、該ブラストガンにドライアイスをペ
    レット状にして圧送するドライアイスショットブラスト
    装置と、前記鋼板から除去された油を捕集する捕集装置
    とを具えたことを特徴とする鋼板の脱脂装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の鋼板の脱脂装置におい
    て、前記鋼板の搬送をサポートするバックアップロール
    を設け、該バックアップロールによってサポートされた
    前記鋼板に対向して前記ブラストガンが設置されている
    ことを特徴とする鋼板の脱脂装置。
  6. 【請求項6】 請求項4、5記載の鋼板の脱脂装置にお
    いて、前記ブラストガンが前記鋼板の搬送方向に交差す
    る方向に複数並設されていることを特徴とする鋼板の脱
    脂装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の鋼板の脱脂装置におい
    て、前記複数のブラストガンが千鳥状に配設されている
    ことを特徴とする鋼板の脱脂装置。
  8. 【請求項8】 請求項4記載の鋼板の脱脂装置におい
    て、前記鋼板の表面に衝突して反射したペレット状ドラ
    イアイスを受けて該鋼板に向けて再反射する反射板を配
    設したことを特徴とする鋼板の脱脂装置。
  9. 【請求項9】 請求項4記載の鋼板の脱脂装置におい
    て、前記ブラストガンの設置位置の上流側に、前記鋼板
    を冷却する冷却装置を設置したことを特徴とする鋼板の
    脱脂装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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