JPH06113716A - 可食容器の製造方法 - Google Patents

可食容器の製造方法

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JPH06113716A
JPH06113716A JP29761492A JP29761492A JPH06113716A JP H06113716 A JPH06113716 A JP H06113716A JP 29761492 A JP29761492 A JP 29761492A JP 29761492 A JP29761492 A JP 29761492A JP H06113716 A JPH06113716 A JP H06113716A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加水済可食板を密封包袋内に収納して出荷す
ることで水分の蒸発を防ぐと共に、前記可食板内への水
の滲潤を計り上記可食板の保存や流通過程での雑菌の混
入防止と可食板のヒビ割れ欠損を防ぎ、これをその出荷
先であらためて加熱乾燥固化することで衛生的な可食容
器を得ることにある。 【構成】 主として澱粉質からなる原料と水とを混練
し、板状に延展した硬種生地2 を加熱板10上に載置し、
これを他の加熱板で挟んでその中の小麦澱粉がアルファ
化しかつ水分が蒸発する程度に加熱乾燥して得た板状形
成体5 を前記加熱板10上から剥離した後あらためて加水
して加水済板状成品6 を作り、この加水済板状成品6 を
密封包装することで時間経過により得た柔軟化板状成品
6Aをユーザサイドでさらにあらためて加熱乾燥すると
共に軟化して皿やカップの形状に成形固化した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はソフトクリームやアイ
スクリーム等の冷菓子や各種食品等を入れる浅皿形やカ
ップ状の可食容器すなわち、見掛け比重が小さく多孔質
で軽質にして口当りがいわゆるサクサクすることが喜こ
ばれる可食容器の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にソフトクリームやアイスクリーム
等の冷菓子を店頭で盛り付けて販売する可食容器や板状
の可食素地はそれぞれの製造業者が小麦粉等の原料に水
の配合量を多くして混練したいわゆる水種と称するもの
を高温の加熱板で加熱焼成した板状のもの、またはこの
加熱焼成した板状体をコーン状に成形したワッフルコー
ンやカップ状のワッフルカップと呼ばれるものやタルト
菓子などを入れる皿状の可食容器を包装してアイスクリ
ームやタルト菓子販売現場に配送している。
【0003】ワッフルやウエハスまたはワッフルカップ
やタルト菓子用の可食皿はその口当りがサクサクするこ
とが身上であるため脆く、少しの衝撃にも耐え難く、保
管や運搬に当り破損しやすいため焼成後の工場出荷時は
勿論のこと、出荷後アイスクリームや菓子販売現場に至
るまで取扱いに難点が多いものである。
【0004】これらの問題点を除去するために本出願人
が先に開発した特開平4−148638号公報に記載の
可食容器の製造方法が有る。この方法は、小麦粉・砂糖
・油脂などの原料と水とを混練した水種2 を加熱板10上
に流下延展する工程と、この工程で流下延展された前記
加熱板10上の混練物2Aを他の加熱板で挟んで前記混練
物 2A中の小麦澱粉がアルファ化し、かつ前記混練物 2
A中の水分が蒸発する程度に加熱乾燥する加熱乾燥工程
と、この工程で加熱乾燥された板状形成体5 を乾燥状態
のまま前記加熱板10上から剥離して次の加湿工程まで搬
送する搬送工程と、この工程で搬送されて来た板状形成
体5 をあらためて加湿する加湿工程と、この工程で加湿
された加湿済板状成品6 をあらためて加熱乾燥すると共
に軟化させる仕上げ加熱工程と、この工程を経た加熱乾
燥軟化済板状体9 を所望の形状に成形する成形工程とを
それぞれ具備したことを特徴とする可食容器の製造方法
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところがこの従来技術
では板状形成体を乾燥状態のまま加熱板から剥離した後
加湿加工まで搬送するベルトコンベアとか加湿後の成品
を搬出するベルトコンベアなどの長尺搬送手段が必要で
あるため、広い場所を要しスペース的に不利である。
【0006】さらにこの従来の方法における加湿済板状
成品は表面がベタツいているので、一枚ずつ広げて乾燥
した後でなければ重合することができず、上記乾燥に要
する待ち時間が6時間程度と長時間要するので、雑菌が
付着するチャンスが多くなりしかも乾燥雰囲気の変化で
含水率が大幅に変ってしまい、カビが生えたり逆に乾燥
し過ぎて割れてしまうという大きな問題点が有った。
【0007】また本出願人が以前に提案した特開昭61
−146141号公報記載の硬種を用いた可食容器の製
造方法における硬種は生のためカビが生え易く不衛生で
生地固有の構造水が多いため加熱乾燥に多大のエネルギ
を要する上に店頭客の待時間を長く要するという問題点
が有った。
【0008】この発明は前記した各問題点を除去するた
めに、加熱乾燥済の板状形成体を加熱板上で加水すると
共に、この加水済板状成品を出荷するに当り、防湿密封
して出荷することでその流通過程での水分の蒸発を防ぐ
と同時に前記板状成品内への水の滲潤を計り、雑菌の混
入やヒビ割れ欠損を防ぎ、これをその出荷先であらため
て加熱乾燥軟化して所望形状に成形後冷却固化すること
で衛生的な可食容器を上記出荷先で低エネルギかつ短時
間で得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記したこの発明の目的
は、小麦粉とかジャガイモ澱粉・砂糖・油脂などからな
る主として澱粉質原料と水とを混練し板状に延展した硬
種生地を加熱板上に載置する工程と、この工程を経た前
記加熱板上の硬種を他の加熱板で挟んでその中の澱粉が
アルファ化し、かつ前記硬種中の水分が蒸発する程度に
加熱乾燥する加熱乾燥工程と、この工程で加熱乾燥した
板状形成体を乾燥状態のまま前記加熱板上から剥離した
後この板状形成体をあらためて加水する加水工程と、こ
の工程を経た加水済板状成品を前記加熱板から剥離した
後一枚ずつまたはその多数枚をこれらの間に防湿剥離シ
ートを挾入して重積した後防湿包袋内に密封収納する重
積密封工程と、前記防湿包袋内で前記加水水分の滲潤に
より柔軟化した前記加水済板状成品による柔軟化板状成
品を前記防湿包袋から取出して防湿剥離シートを剥離す
る取出し剥離工程と、この工程で取出した前記柔軟化板
状成品をあらためて加熱乾燥すると共に軟化させる仕上
げ加熱工程と、この工程を経た加熱乾燥軟化済板状体を
皿やカップなどの形状に成形後冷却固化することで、可
食容器に成形する成形工程とをそれぞれ具備することで
達成できる。
【0010】
【作用】170℃〜220℃程度の加熱板により円板形
状等の硬種生地を加熱することで含水率3%程度の加熱
乾燥済の板状形成体を作ることができる。
【0011】この板状形成体は含水率が小さく、冷える
と割れ易くなるので、加熱板上からスクレーパなどで剥
離した後特にこの発明では剥離直後の例えば1枚当り2
0グラムのまだ熱い板状形成体を例えばベルト搬送途中
で散水ノズルなどで約10〜20cc程度の水を噴霧して
終局的に含水率8〜15%程度となるように加水して柔
軟化した後、この加水済板状成品を直ちに手動または自
動的に一枚ずつまたはこれらの間に防湿シートを挟んで
重合し防湿包袋内に密封収納することで保存したり運搬
することができる。
【0012】そして時間経過により上記加水済板状成品
は防湿包袋内で加水水分の滲潤で均等に湿気を帯び、柔
軟で曲がる程度の柔軟化板状成品となるので、保管、ユ
ーザ向けの運搬等に当り取扱い性が良好で、欠損したり
ヒビ割れすることがなく、しかも雑菌が混入しないので
腐敗したりカビが生えたりせず衛生的である。
【0013】そしてユーザー側では運搬されて来た柔軟
化板状成品を皿やカップ状などに成形するためにあらた
めて加熱乾燥すると共に軟化させるための仕上げ加熱を
行なう。
【0014】この際に柔軟化板状成品の含有水は殆んど
湿気の状態で組織の表面に付着していてその脱水乾燥に
はこの板状成品の組織の熱変化を要しないので、もとも
と構造水として含水率が10〜15%に加熱作成した板
状成体に比較して上記仕上げ加熱乾燥に要する時間を著
減でき、1枚当りのヒータ電力量を3分の1程度となし
得る。
【0015】そして上記仕上げ加熱乾燥と共にその含有
砂糖や油脂の軟化流動作用で軟化した直後の加熱乾燥軟
化済板状体を皿状やカップ状に成形後冷却固化すること
で、衛生的な可食容器を作り販売することができる。
【0016】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。こ
の発明の可食容器の基本製造方法は、先ず小麦粉やジャ
ガイモ澱粉などの主として澱粉質からなる原料1に対し
て水0.5を加えて混練し、かつ適量の砂糖と油脂とを
混入混練した硬種を例えば円板状に形成した硬種生地2
を図1に示すように加熱板10上に載置する。
【0017】そして前記加熱板10上の硬種生地2 を他の
加熱板で図2のように挟んでその中の澱粉がアルファ化
し、かつ水分が充分に蒸発する程度に180℃で約90
秒加熱乾燥する。
【0018】次いで図3に示すように上の加熱蓋10aを
開いて下の加熱板10上の含水率3%程度に加熱乾燥した
まだ熱い板状形成体5 を加熱板10上からスクレーパSC
で剥離した後、この板状形成体を例えばベルトコンベア
Bで搬送する途中でその上面にスプレーノズルnから水
約20ccを散布することで図4に示すような約12%程
度に再加水された加水済板状成品6 を得ることができ
る。
【0019】なお上記再加水時には散布水の大部分は板
状形成体5 が約180℃程度と高温のため湯気や蒸気と
なって大気中に発散し、残りの水は板状形成体5 内に滲
透して終局的に図4のような約8〜15%程度の含水率
の加水済板状成品6 を得る。
【0020】そしてこの加水済板状成品6 を直ちに周知
の手段で防湿包袋8 内に図5のように一枚ずつまたは成
品6,6 間にポリオレフインシートやシリコンコート紙の
ような防湿剥離シート7 を介在して図6のように多数枚
を密封包装して保存したり、アイスクリーム販売業者等
のユーザーに向け出荷する。
【0021】この密封包装した加水済板状成品6 は密封
包袋8 内で時間経過に伴ない前記散水水分が上記成品6
内に徐々に滲潤してゆき成品6 全体が含水率10〜15
%程度の含水状態になって柔軟となり、表面のベタツキ
も減じて外力で弯曲させても破損やヒビ割れが生じない
柔軟化板状成品 6Aとなる。
【0022】そしてユーザー側では送られて来た柔軟化
板状成品 6Aを防湿剥離シート7 を剥離しあらためて加
熱乾燥すると共に軟化させるために、図7および図8に
示すような加熱乾燥用仕上げ焼成器Aを用いる。
【0023】すなわちこの焼成器Aは中空扁平直方体形
状の下部ケース11の上板11aと下板11bと後板12とにそ
れぞれ適数の通気孔13,13 をあけるとともに、前面板14
の外面に露出して設けたツマミ15aで操作される焼成温
度コントローラ16を前面板14の内面における空所17内に
設ける。そして上記下部ケース11の上板11a上に平設し
た断熱保温材18上に熱線反射シート19、ヒータ20を中央
に挟んで取付けた熱板21とを備えた焼成器本体22を設け
る。
【0024】またこの焼成器本体の後部上縁に対しヒン
ジ23で連結した上部ケース24の下部開口部25を塞ぐよう
に取付けた断熱保温材26の下面に熱線反射シート27、ヒ
ータ28を中央に挟んで取付けた熱板29とを備えた焼成器
蓋30とをそれぞれ具備することで、この発明における仕
上げ加熱工程に用いて好適な仕上げ焼成器Aを構成でき
る。
【0025】この焼成器Aはアイスクリームやソフトク
リーム販売店の店頭に設置され、予じめヒータ20,28 を
110〜150W範囲でツマミ15aで設定制御し熱板2
1,29の温度を制御すると共にツマミ15bで所望の焼成経
過時間を発音告知設定しておく。
【0026】ヒータ20,28 が一定温度例えば170〜2
30℃程度まで上昇した時点で、図7に示すようにヒン
ジ23を介して焼成器蓋30を開け、前記の柔軟化板状成品
6Aを熱板21上に乗せ、焼成器蓋30を取っ手30aを持っ
てヒンジ23を中心として閉じると図8に示すように上記
成品8 は熱板21,29 間で両熱板21,29 により仕上焼成さ
れる。
【0027】この焼成時間は時間設定ツマミ15bで発音
セットされ、焼成温度コントローラ16の動作と共に常に
一定な状態に焼き上った加熱乾燥軟化済板状体9 を作る
ことができ、これを直ちに図9に示す状態を経て図10
に示すように成形することでカップ状の可食容器Cを得
ることができる。
【0028】すなわち上記成形過程を詳述すれば図9に
示すようにカップ状の凹所31を有する雌型32の上面に加
熱乾燥軟化済板状体9 を載置する。
【0029】次いで上記凹所31にマッチした形状の雄型
33を下動させると、図10に示すようなこの発明による
口当りがサクサクした可食容器Cを得ることができる。
【0030】なおタルト菓子用の皿状容器を作るには浅
い凹所を有する雌型と扁平凸面を有する雄型とを用いる
ことで皿状のサクサクした食感の可食容器Cを得ること
ができる。
【0031】なお初期加熱焼成において、加熱板10に格
子状凹凸縞4 の彫刻を施しておけば、板状形成体5 や加
水済板状成品6 にも格子縞模様がつくからこれにより格
子凹凸縞つき可食容器を得ることができる。
【0032】この可食容器Cは成形と同時または後に若
干冷却されて成形後は硬化した状態になり、可食容器C
の形崩れは生じないから、この可食容器にソフトクリー
ム等を盛り付けて店頭販売することができ、購入者は可
食容器Cを持つことができるので、可食容器内のアイス
クリームとかを食し終えた後も可食容器Cは汚れること
がなく、可食容器自体を後から衛生的に食すことができ
る。
【0033】また加水済板状成品6 とその柔軟化板状成
品 6Aは予じめ加熱加工されているため小麦粉澱粉はア
ルファ化されていて小麦粉中のタンパク質もある程度硬
化骨格化しているし、また含有水分が10〜15%程度
であるので、衝撃にも耐え欠損したりヒビ割れしないた
め輸送時にも破損の心配もほとんどなく配送できる。
【0034】さらに初期加熱時には水分を充分蒸発させ
て脱水させるため加熱乾燥済の板状形成体5 は加熱板10
から極めて剥離し易く、しかも加水済板状成品6 やその
柔軟化板状成品 6Aは10〜15%重量分だけ湿気を帯
びただけであるから、アイスクリーム販売店頭などでの
仕上げ加熱工程では脱水のための熱量は少しでよく、現
場での焼成時間を大幅に短縮し得るだけでなく熱気放散
の問題も解決する。
【0035】なお柔軟化板状成品 6Aをあらためて加熱
する手段としては170〜200℃程度の鉄板上で炒め
てもよく、またトースタなどで焙ってもよい。
【0036】次に、前記実施例をより一層具体的に説明
する。 小麦粉またはジャガイモ澱粉 100 砂 糖 30〜50 油脂(ヤシ油) 3〜10 食塩 0.2 (鶏卵,牛乳,着色剤香料等若干含む) 水 50 を充分に撹拌混練した硬種を作る。
【0037】そしてこの硬種を圧延ローラなどで厚さ
2.5mm程度に延展して円板状にくり抜いた硬種生地2
を図1に示すように縦横10mm間隔の格子状凹凸縞4 を
彫刻した加熱板10上に載置するのであるが、加熱板10は
予めその表面が180℃〜200℃程度になるよう加熱
した上にロボットアームなどの周知手段で載置し、上の
加熱板10aをヒンジ10bを介して下の加熱板10の上面
に押し当て双方の加熱板10,10a間に挟んだ硬種生地2
の温度が170℃〜200℃に一定時間例えば60秒間
保持加熱して硬種生地2 を褐色程度となる残留水分が4
%以下になるように焼成したのち、上の加熱板10aを開
けて図3のようにスクレーパSCで板状形成体5 を剥離
した後直ちに図3のように散水ノズルnから約10〜2
0ccを散布して加水して加水済板状成品6 をベルトBで
搬送し直ちに密封包装する。 (A) 硬種生地2 の加熱加工の条件としては (1) 硬種生地一枚当りの重量 約25グラム (2) 加熱板(上下1組)の温度 180〜200
℃ (3) 加熱板相互の間隔は焼成品焼成素地の厚さ2〜3mm
程度とする。 (B) 加熱加工の条件 (1) 加熱板間隔 これは焼成素地(円板状焼成品)の厚
さとなる。 (2) 焼成温度時間180℃(焼成板面)〜200℃,時
間45〜90秒 (3) 焼成素地(円板状焼成品)の状況 (4) 加熱焼成素地の残留水分(ケット社水分計使用) (5) 加熱板間隔はすべて2.5mmとする。 (6) 焼成温度は180℃,200℃ 時間は180℃で90秒 200℃で60秒 (7) 加熱乾燥された板状形成体5 の状況と残留水分 (111) (170℃,90秒)やや黄色がかった茶色,やや硬 残留水分 4.0% (121) (200℃,60秒)茶褐色,硬い 残留水分 2.3% いずれも両表面に高さ1.5mm程度の10mmマス目の凹
凸格子ができた加熱乾燥済の板状形成体5 が得られる。
【0038】この板状形成体5 はこのままでもデンプン
がアルファ化しているので食し得るが、この発明では加
熱乾燥した板状形成体5 を前記加熱板10上から剥離する
前に散水ノズルnなどであらためて含水率10〜15%
程度に散水スプレーして加水することで加水済板状成品
6 を作った後、この成品6 を加熱板10上から剥離して加
水状態のまま一枚ずつまたは上面にポリエチレンフイル
ムやシリコンコート紙のような防湿剥離シート7 を挟ん
で別の加水済板状成品6 を重合し、以下同様にして10
枚程度重合して防湿包袋8 内に密封収納してこれをユー
ザサイドに搬入する。
【0039】上記密封収納した加水済板状成品6 は時間
経過に伴ない散水水分が上記成品6内に徐々に滲潤して
ゆき成品6 全体が含水率10〜15%程度の含水状態に
なって柔軟となり、表面のベタツキも減じて外力で弯曲
させても破損やヒビ割れが生じない柔軟化板状成品 6A
となる。
【0040】そしてユーザは柔軟化板状成品 6Aから防
湿剥離シート7 を剥離した後仕上げ加熱工程であらため
て加熱し、仕上げ加熱することで含有砂糖や油脂の軟化
流動作用により加熱乾燥軟化済板状体9 を作った直後、
これをカップ状や皿状などの形状に成形後冷却固化すれ
ば、口当りのよいサクサクした食感の可食容器C(図1
0)が得られた。
【0041】成形せず冷却した円板状の仕上げ加熱乾燥
軟化済板状体9 の状況も同じ。
【0042】いずれも口当りはサクサクして、美味であ
るがそれぞれの加熱条件の違いのある状況がいく分か食
感として感じられる。
【0043】また前記した柔軟化板状成品 6Aは含水率
が10%のものでは仕上げ加熱時間は180℃20秒位
要し、さらに含水率が15%のものでは同じく35秒の
仕上げ加熱時間を要し、結局前記加水条件が仕上げ加熱
に影響を与える傾向ははっきりと見受けられる。
【0044】なお可食容器Cとしてはカップ状のもの以
外にコーン状のものとか皿や丼形等の他の形状のものと
してもよい。
【0045】
【発明の効果】この発明は以上のように構成したので、
以下に記載の効果を奏する。170℃〜220℃程度の
加熱板10により硬種生地2 を加熱することで加熱乾燥済
の板状形成体5 を作ることができ、この板状形成体5 は
含水率が3%程度と小さく冷えると割れ易くなるので、
特にこの発明では剥離直後の1枚当り約20グラムのま
だ熱い板状形成体5 または冷却済の板状形成体5 に加水
スプレーなどにより10〜20cc程度の水を噴霧して終
局的に含水率10〜15%程度となるように加水した
後、防湿包袋8 内に密封収納し、時間経過に伴なう水分
滲潤により柔軟化板状成品 6Aを作ることができ、この
板状成品 6Aは柔軟で曲がる程度であるので、保管、運
搬等に当り取扱い性が良好で、欠損したりヒビ割れする
ことがないという第1の効果が有る。
【0046】またこの発明では加水済板状成品6 は直ち
に防湿包袋8 内に密封収納できるから、雑菌の混入チャ
ンスも少なく衛生的であり、乾燥待ち時間が不要のため
流れ作業的に効率よく出荷できるという第2の効果も有
る。
【0047】そして上記柔軟化板状成品 6Aは防湿包袋
8 内に密封収納してアイスクリーム販売店等のユーザー
に出荷してユーザー側に届く流通過程や保存過程で雑菌
の混入やカビの発生などを防ぐことができ衛生的である
という第3の効果も有る。
【0048】そして上記柔軟化板状成品 6Aをあらため
て加熱乾燥した後固化させるための仕上げ加熱を行なう
際に、上記板状成品 6Aの含有水は殆んど湿気の状態で
組織の表面に付着しているだけでその脱水乾燥には柔軟
化板状成品 6Aの組織の熱変化を要しないので、もとも
との含水率が10〜15%に加熱作成した板状形成体に
比較して上記仕上げ加熱乾燥に要する時間を著減できる
から店頭待ち客の待ち時間を大幅に短縮でき、1枚当り
のヒータ電力量を3分の1程度となし得るので、ランニ
ングコストを低減でき、経済的である等の第4の効果も
有る。
【0049】そして上記仕上げ加熱乾燥と共に軟化した
直後の加熱乾燥軟化済板状体9 をその含有砂糖や油脂の
軟化流動作用で素早くカップ状や皿状に成形後冷却固化
することで、衛生的な可食容器を作り、迅速に販売する
ことができるので、客の待ち時間をさらに短くすること
ができるという第5の効果も有る。
【0050】請求項2によれば加水済板状成品6 の多数
枚をこれらの間に防湿剥離シート7を挟んで重積したも
のを防湿包袋8 で密封包装したので、上記成品6,6 同志
の相互付着を防止でき、しかも防湿包袋の枚数を著減で
き、コスト的に有利となし得るという効果を付加でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に用いて好適な加熱焼成器の斜視図
【図2】図1に示すものの使用例を示す一部切欠断面図
【図3】散水状態の一例を示す要部の側面図
【図4】加水済板状形成品の斜視図
【図5】防湿包袋に収納した加水済板状成品の一例を示
す平面図
【図6】図5に示すものの他の例を示す断面図
【図7】仕上げ焼成に用いる焼成器の斜視図
【図8】図7に示すものの使用例を示す断面図
【図9】成形型の分離状態を示す断面図
【図10】この発明により得た可食容器の一例を示す斜
視図
【符号の説明】
2 硬種生地 5 板状形成体 6 加水済板状成品 6A 柔軟化板状成品 7 防湿剥離シート 8 防湿包袋 9 加熱乾燥軟化済板状体 10 加熱板 C 可食容器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主として澱粉質からなる原料と水とを混
    練し板状に延展した硬種生地2 を加熱板10上に載置する
    工程と、この工程を経た前記加熱板10上の硬種生地2 を
    他の加熱板で挟んで前記硬種生地2 中の澱粉がアルファ
    化し、かつ前記硬種生地2 中の水分が蒸発する程度に加
    熱乾燥する加熱乾燥工程と、この工程で加熱乾燥した板
    状形成体5 を前記加熱板10上から剥離した後この板状形
    成体5をあらためて加水する加水工程と、この工程を経
    た加水済板状成品6 を前記加熱板10上から剥離して防湿
    包袋8 内に密封収納する密封工程と、前記防湿包袋8 内
    で前記加水水分の滲潤により柔軟化した前記加水済板状
    成品6 による柔軟化板状成品 6Aを前記防湿包袋8 から
    取出した後、前記柔軟化板状成品 6Aをあらためて加熱
    乾燥すると共に軟化させる仕上げ加熱工程と、この工程
    を経た加熱乾燥軟化済板状体9 を皿やカップなどの形状
    に成形後冷却固化することで、可食容器に成形する成形
    工程とをそれぞれ具備したことを特徴とする可食容器の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 主として澱粉質からなる原料と水とを混
    練し板状に延展した硬種生地2 を加熱板10上に載置する
    工程と、この工程を経た前記加熱板10上の硬種生地2 を
    他の加熱板で挟んで前記硬種生地2 中の小麦澱粉がアル
    ファ化し、かつ前記硬種生地2 中の水分が蒸発する程度
    に加熱乾燥する加熱乾燥工程と、この工程で加熱乾燥し
    た板状形成体5 を前記加熱板10上から剥離した後この板
    状形成体5 をあらためて加水する加水工程と、この工程
    を経た加水済板状成品6 を前記加熱板10上から剥離後そ
    の多数枚をこれらの間に防湿剥離シート7 を挾入して重
    積した後防湿包袋8 内に密封収納する重積密封工程と、
    前記防湿包袋8 内で前記加水水分の滲潤により柔軟化し
    た前記加水済板状成品6 による柔軟化板状成品 6Aを前
    記防湿包袋8 から取出して防湿剥離シート7 を剥離する
    取出し剥離工程と、この工程で取出した前記柔軟化板状
    成品 6Aをあらためて加熱乾燥すると共に軟化させる仕
    上げ加熱工程と、この工程を経た加熱乾燥軟化済板状体
    9 を皿やカップなどの形状に成形後冷却固化すること
    で、可食容器に成形する成形工程とをそれぞれ具備した
    ことを特徴とする可食容器の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018143218A (ja) * 2017-03-09 2018-09-20 森永乳業株式会社 モナカ皮及びコーンの製造方法並びにモナカ皮及びコーン

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