JPH074151B2 - 可食容器の製造方法 - Google Patents

可食容器の製造方法

Info

Publication number
JPH074151B2
JPH074151B2 JP31646092A JP31646092A JPH074151B2 JP H074151 B2 JPH074151 B2 JP H074151B2 JP 31646092 A JP31646092 A JP 31646092A JP 31646092 A JP31646092 A JP 31646092A JP H074151 B2 JPH074151 B2 JP H074151B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
softened
moisture
shaped
dried
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP31646092A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06141759A (ja
Inventor
禎美 伊藤
Original Assignee
禎美 伊藤
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 禎美 伊藤 filed Critical 禎美 伊藤
Priority to JP31646092A priority Critical patent/JPH074151B2/ja
Publication of JPH06141759A publication Critical patent/JPH06141759A/ja
Publication of JPH074151B2 publication Critical patent/JPH074151B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/90Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in food processing or handling, e.g. food conservation
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W90/00Enabling technologies or technologies with a potential or indirect contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02W90/10Bio-packaging, e.g. packing containers made from renewable resources or bio-plastics

Landscapes

  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)
  • Wrappers (AREA)
  • Manufacturing And Processing Devices For Dough (AREA)
  • Bakery Products And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はソフトクリームやアイ
スクリーム等の冷菓子や各種食品等を入れる浅皿形やカ
ップ状の可食容器すなわち、見掛け比重が小さく多孔質
で軽質にして口当りがいわゆるサクサクすることが喜こ
ばれる可食容器の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にソフトクリームやアイスクリーム
等の冷菓子を店頭で盛り付けて販売する可食容器や板状
の可食素地はそれぞれの製造業者が小麦粉等の原料に水
の配合量を多くして混練したいわゆる水種と称するもの
を高温の加熱板で加熱焼成した板状のもの、またはこの
加熱焼成した板状体をコーン状に成形したワッフルコー
ンやカップ状のワッフルカップと呼ばれるものやタルト
菓子などを入れる皿状の可食容器を包装してアイスクリ
ームやタルト菓子販売現場に配送している。
【0003】ワッフルやウエハスまたはワッフルカップ
やタルト菓子用の可食皿はその口当りがサクサクするこ
とが身上であるため脆く、少しの衝撃にも耐え難く、保
管や運搬に当り破損しやすいため焼成後の工場出荷時は
勿論のこと、出荷後アイスクリームや菓子販売現場に至
るまで取扱いに難点が多いものである。
【0004】これらの問題点を除去するために本出願人
が先に開発した特開平4−148638号公報に記載の
可食容器の製造方法が有る。この方法は、小麦粉・砂糖
・油脂などの原料と水とを混練した水種2 を加熱板10上
に流下延展する工程と、この工程で流下延展された前記
加熱板10上の混練物2Aを他の加熱板で挟んで前記混練
物 2A中の小麦澱粉がアルファ化し、かつ前記混練物 2
A中の水分が蒸発する程度に加熱乾燥する加熱乾燥工程
と、この工程で加熱乾燥された板状形成体5 を乾燥状態
のまま前記加熱板10上から剥離して次の加湿工程まで搬
送する搬送工程と、この工程で搬送されて来た板状形成
体5 をあらためて加湿する加湿工程と、この工程で加湿
された加湿済板状成品6 をあらためて加熱乾燥すると共
に軟化させる仕上げ加熱工程と、この工程を経た加熱乾
燥軟化済板状体9 を所望の形状に成形する成形工程とを
それぞれ具備したことを特徴とする可食容器の製造方法
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところがこの従来技術
では板状形成体を乾燥状態のまま加熱板から剥離した後
加湿加工まで搬送するベルトコンベアとか加湿後の成品
を搬出するベルトコンベアなどの長尺搬送手段が必要で
あるため、広い場所を要しスペース的に不利である。
【0006】さらにこの従来の方法における加湿済板状
成品は表面がベタツいているので、一枚ずつ広げて乾燥
した後でなければ重合することができず、上記乾燥に要
する待ち時間が6時間程度と長時間要するので、雑菌が
付着するチャンスが多くなりしかも乾燥雰囲気の変化で
含水率が大幅に変ってしまい、カビが生えたり逆に乾燥
し過ぎて割れてしまうという大きな問題点が有った。
【0007】また本出願人が以前に提案した特開昭61
−146141号公報記載の硬種を用いた可食容器の製
造方法における硬種は生のためカビが生え易く不衛生で
生地固有の構造水が多いため加熱乾燥に多大のエネルギ
を要する上に店頭客の待時間を長く要するという問題点
が有った。
【0008】この発明は前記した各問題点を除去するた
めに、加熱乾燥済の板状形成体を加水すると共に、この
加水済板状成品を出荷するに当り、防湿密封して出荷す
ることでその流通過程での水分の蒸発を防ぐと同時に前
記板状成品内への水の滲潤による柔軟化を計り、雑菌の
混入やヒビ割れ欠損を防ぎ、これをその出荷先であらた
めて加熱乾燥軟化して所望形状に成形後冷却固化するこ
とで衛生的な可食容器を上記出荷先で低エネルギかつ短
時間で得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記したこの発明の目的
は、小麦粉とかジャガイモ等イモ類の澱粉・砂糖などか
らなる主として澱粉質原料と水とを混練し板状に延展し
た硬種生地を加熱昇温した食用油で前記硬種生地中の澱
粉がアルファ化し、かつ前記硬種中の水分が蒸発する程
度に加熱乾燥する加熱乾燥工程と、この工程で加熱乾燥
した板状形成体をあらためて加水する加水工程と、この
工程を経た加水済板状成品を一枚ずつまたはその多数枚
をこれらの間に防湿剥離シートを挾入して重積した後防
湿包袋内に密封収納する重積密封工程と、前記防湿包袋
内で前記加水水分の滲潤により柔軟化した前記加水済板
状成品による柔軟化板状成品を前記防湿包袋から取出し
て防湿剥離シートを剥離する取出し剥離工程と、この工
程で取出した前記柔軟化板状成品をあらためて加熱乾燥
すると共に軟化させる仕上げ加熱工程と、この工程を経
た加熱乾燥軟化済板状体を皿やカップなどの形状に成形
後冷却固化することで、可食容器に成形する成形工程と
をそれぞれ具備することで達成できる。
【0010】
【作用】170℃〜220℃程度の加熱板食用油(油脂
でもよい)により円板形状等の硬種生地を加熱すること
で含水率3%程度の加熱乾燥済の含油板状形成体を作る
ことができる。
【0011】この板状形成体は含水率が小さく、冷える
と割れ易くなるので、特にこの発明では例えば1枚当り
20グラムのまだ熱い加熱乾燥済の板状形成体を散水ノ
ズルなどで約10〜20cc程度の水を噴霧して終局的に
含水率8〜15%程度となるように加水して柔軟化した
後、この加水済板状成品を加熱板から剥離し直ちに手動
または自動的に一枚ずつまたはこれらの間に防湿シート
を挟んで重合し防湿包袋内に密封収納することで保存し
たり運搬することができる。
【0012】そして時間経過により上記加水済板状成品
は防湿包袋内で加水水分の滲潤で均等に湿気を帯び、柔
軟で曲がる程度の柔軟化板状成品となるので、保管、ユ
ーザ向けの運搬等に当り取扱い性が良好で、欠損したり
ヒビ割れすることがなく、しかも熱いものを密封包装で
きるから雑菌が混入しないので腐敗したりカビが生えた
りせず衛生的である。
【0013】そしてユーザー側では運搬されて来た柔軟
化板状成品を皿やカップ状などに成形するためにあらた
めて加熱乾燥すると共に軟化させるための仕上げ加熱を
行なう。
【0014】この際に柔軟化板状成品の含有水は殆んど
湿気の状態で組織の表面に付着していてその脱水乾燥に
はこの板状成品の組織の熱変化を要しないので、もとも
と構造水として含水率が10〜15%に加熱作成した板
状成体に比較して上記仕上げ加熱乾燥に要する時間を著
減でき、1枚当りのヒータ電力量を3分の1程度となし
得る。
【0015】そして上記仕上げ加熱乾燥と共にその含有
砂糖や油脂の軟化流動作用で軟化した直後の加熱乾燥軟
化済板状体を皿状やカップ状に成形後冷却固化すること
で、衛生的な可食容器を作り販売することができる。
【0016】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。こ
の発明の可食容器の基本製造方法は、先ず小麦粉やジャ
ガイモやサツマイモ澱粉などの主として澱粉質からなる
原料1に対して水0.5を加えて混練し、かつ適量の砂
糖を混入混練した硬種を例えば厚さ1〜2.5mm、直径
20cm程度の円板状に形成した硬種生地2 を図1に示す
ように2枚の金網板1,1 間に挟み同図のようにヒータH
で加熱中の揚げもの鍋3 内の加熱昇温食用油4 (170
〜230℃)中に5〜30秒間程度平坦のまま浸漬する
ことで、生地2 中の澱粉がアルファ化すると共に水分が
蒸発する程度に平坦状態を保ち加熱乾燥することができ
る。
【0017】次いで図2に示すように上下の金網板1,1
間の含水率約4〜6%程度に加熱乾燥したまだ熱い板状
形成体5 の上面にスプレーノズルnから水約10〜20
ccを散布した後、上下の金網板1,1 を開いて取出すこと
で図3に示すような約12%程度に再加水された平坦の
加水済板状成品6 を得ることができる。
【0018】なお上記再加水時には散布水の大部分は板
状形成体5 が180℃程度と高温のため湯気や蒸気とな
って大気中に発散し、残りの水は板状形成体5 内に滲透
して終局的に図4のような約8〜15%程度の含水率の
加水済板状成品6 を得る。
【0019】そしてこの加水済板状成品6 を直ちに周知
の手段で防湿包袋8 内に図5のように一枚ずつまたは成
品6,6 間にポリオレフインシートやシリコンコート紙の
ような防湿剥離シート7 を介在して図6のように多数枚
を密封包装して保存したり、アイスクリーム販売業者等
のユーザーに向け出荷する。
【0020】この密封包装した加水済板状成品6 は密封
包袋8 内で時間経過に伴ない前記散水水分が上記成品6
内に徐々に滲潤してゆき成品6 全体が含水率10〜15
%程度の含水状態になって柔軟となり、表面のベタツキ
も減じて外力で弯曲させても破損やヒビ割れが生じない
柔軟化板状成品 6Aとなる。
【0021】そしてユーザー側では送られて来た柔軟化
板状成品 6Aを防湿剥離シート7 を剥離しあらためて加
熱乾燥すると共に軟化させるために、図7および図8に
示すような加熱乾燥用仕上げ焼成器Aを用いる。
【0022】すなわちこの焼成器Aは中空扁平直方体形
状の下部ケース11の上板11aと下板11bと後板12とにそ
れぞれ適数の通気孔13,13 をあけるとともに、前面板14
の外面に露出して設けたツマミ15aで操作される焼成温
度コントローラ16を前面板14の内面における空所17内に
設ける。そして上記下部ケース11の上板11a上に平設し
た断熱保温材18上に熱線反射シート19、ヒータ20を中央
に挟んで取付けた熱板21とを備えた焼成器本体22を設け
る。
【0023】またこの焼成器本体の後部上縁に対しヒン
ジ23で連結した上部ケース24の下部開口部25を塞ぐよう
に取付けた断熱保温材26の下面に熱線反射シート27、ヒ
ータ28を中央に挟んで取付けた熱板29とを備えた焼成器
蓋30とをそれぞれ具備することで、この発明における仕
上げ加熱工程に用いて好適な仕上げ焼成器Aを構成でき
る。
【0024】この焼成器Aはアイスクリームやソフトク
リーム販売店の店頭に設置され、予じめヒータ20,28 を
110〜150W範囲でツマミ15aで設定制御し熱板2
1,29の温度を制御すると共にツマミ15bで所望の焼成経
過時間を発音告知設定しておく。
【0025】ヒータ20,28 が一定温度例えば170〜2
30℃程度まで上昇した時点で、図7に示すようにヒン
ジ23を介して焼成器蓋30を開け、前記の柔軟化板状成品
6Aを熱板21上に乗せ、焼成器蓋30を取っ手30aを持っ
てヒンジ23を中心として閉じると図8に示すように上記
成品8 は熱板21,29 間で両熱板21,29 により仕上焼成さ
れる。
【0026】この焼成時間は時間設定ツマミ15bで発音
セットされ、焼成温度コントローラ16の動作と共に常に
一定な状態に焼き上った加熱乾燥軟化済板状体9 を作る
ことができ、これを直ちに図9に示す状態を経て図10
に示すように成形することでカップ状の可食容器Cを得
ることができる。すなわち上記成形過程を詳述すれば図
9に示すようにカップ状の凹所31を有する雌型32の上面
に加熱乾燥軟化済板状体9 を載置する。
【0027】次いで上記凹所31にマッチした形状の雄型
33を下動させると、図10に示すようなこの発明による
口当りがサクサクした可食容器Cを得ることができる。
なおタルト菓子用の皿状容器を作るには浅い凹所を有す
る雌型と扁平凸面を有する雄型とを用いることで皿状の
サクサクした食感の可食容器Cを得ることができる。
【0028】この可食容器Cは成形と同時または後に若
干冷却されて成形後は硬化した状態になり、可食容器C
の形崩れは生じないから、この可食容器にソフトクリー
ム等を盛り付けて店頭販売することができ、購入者は可
食容器Cを持つことができるので、可食容器内のアイス
クリームとかを食し終えた後も可食容器Cは汚れること
がなく、可食容器自体を後から衛生的に食すことができ
る。
【0029】また加水済板状成品6 とその柔軟化板状成
品 6Aは予じめ加熱加工されているため小麦粉澱粉はア
ルファ化されていて小麦粉中のタンパク質もある程度硬
化骨格化しているし、また含有水分が10〜15%程度
であるので、衝撃にも耐え欠損したりヒビ割れしないた
め輸送時にも破損の心配もほとんどなく配送できる。
【0030】さらに初期加熱時には水分を充分蒸発させ
て脱水させるため加熱乾燥済の板状形成体5 は金網板1
から極めて剥離し易く、しかも加水済板状成品6 やその
柔軟化板状成品 6Aは10〜15%重量分だけ湿気を帯
びただけであるから、アイスクリーム販売店頭などでの
仕上げ加熱工程では脱水のための熱量は少しでよく、現
場での焼成時間を大幅に短縮し得るだけでなく熱気放散
の問題も解決する。
【0031】なお柔軟化板状成品 6Aをあらためて加熱
する手段としては170〜200℃程度の鉄板上で炒め
てもよく、またトースタなどで焙ってもよい。
【0032】さらに前記実施例では硬種生地2 を揚げも
の鍋3 内の高温の食用油4 で図1のように人手操作など
で2枚の金網板1,1 間に挟んで平坦度を損なわないよう
に揚げもの的に加熱乾燥後、図2のように加水スプレー
ノズルnで加水して図3のような平坦な加水済板状成品
6 を得た例について述べたが、この発明は工業化した多
量製造現場に適用することもできる。
【0033】すなわちこの場合には図11および図12
に示すように長さ1〜2m程度の揚げもの鍋3 内の加熱
食用油4 中を秒速1〜15cm程度のスピードで走行する
スダレ状などの上下の通油ベルトB1,B2 間に他のベル
トBを介し多数の硬種生地2を一枚ずつ挟み入れると、
この生地2 は上下のスダレ状または網状通油ベルトB1,
B2 で平坦を保ったまま150〜230℃程度の食用油
4 中を移動し油で揚げた加熱乾燥済の多数の板状形成体
5 を次々に得ることができる。
【0034】その後上記板状形成体5 は上下の通油ベル
トB1,B2 から上下のスダレ状通水ベルトB3,B4 間に
挟入されて平坦のまま移動し、その途中でスプレーノズ
ルnからの散水により加水されて平坦の加水済板状成品
6 の多数を順次連続的に得ることができ、密封包袋8 内
で徐々に柔軟化板状成品 6Aとなってユーザーに届く。
【0035】なお図11、図12において符号Rで示す
ものはすべてベルト駆動ローラ、Gで示すものはすべて
ベルトガイド部材、Pは支柱、Hはヒータ、Tはテーブ
ルであり、また図12中符号Mで示すものはベルト駆動
用減速機付モータである。
【0036】そしてユーザーは前記柔軟化板状成品 6A
から防湿剥離シート7 を剥離した後仕上げ加熱工程であ
らためて加熱し、仕上げ加熱することで含有砂糖や油脂
の軟化流動作用により加熱乾燥軟化済板状体9 を作った
直後、これをカップ状や皿状などの形状に成形後冷却固
化すれば、口当りのよいサクサクした食感の可食容器C
(図10)が得られた。
【0037】成形せず冷却した円板状の仕上げ加熱乾燥
軟化済板状体9 の状況も同じ。いずれも口当りはサクサ
クして、美味であるがそれぞれの加熱条件の違いのある
状況がいく分か食感として感じられる。
【0038】また前記した柔軟化板状成品 6Aは含水率
が10%のものでは仕上げ加熱時間は180℃20秒位
要し、さらに含水率が15%のものでは同じく35秒の
仕上げ加熱時間を要し、結局前記加水条件が仕上げ加熱
に影響を与える傾向ははっきりと見受けられる。
【0039】なお可食容器Cとしてはカップ状のもの以
外にコーン状のものとか皿や丼形等の他の形状のものと
してもよい。
【0040】
【発明の効果】この発明は以上のように構成したので、
以下に記載の効果を奏する。170℃〜220℃程度の
食用油4 により硬種生地2 を揚げ物式に加熱することで
加熱乾燥済の板状形成体5 を一挙に多量製造することが
できるという第1の効果が有る。
【0041】また上記の板状形成体5 は含水率が3〜6
%程度と小さく、冷えると割れ易くなるので特にこの発
明では1枚当り約20グラムの板状形成体5 に加水スプ
レーなどにより10〜20cc程度の水を噴霧して終局的
に含水率10〜15%程度となるように加水した後、防
湿包袋8 内に密封収納し、時間経過に伴なう水分滲潤に
より柔軟化板状成品 6Aを作ることができ、この板状成
品 6Aは柔軟で曲がる程度であるので、保管、運搬等に
当り取扱い性が良好で、欠損したりヒビ割れすることが
ないという第2の効果も有る。
【0042】またこの発明では加水済板状成品6 はまだ
熱いうちに直ちに防湿包袋8 内に密封収納することもで
きるから雑菌の混入チャンスも少なく衛生的であり、乾
燥待ち時間が不要のため流れ作業的に効率よく出荷でき
るという第3の効果も有る。
【0043】そして上記柔軟化板状成品 6Aは防湿包袋
8 内に密封収納してあるからアイスクリーム販売店等の
ユーザーに届く流通過程や保存過程でも雑菌の混入やカ
ビの発生などを防ぐことができ衛生的であるという第4
の効果も有る。
【0044】そして上記柔軟化板状成品 6Aをあらため
て加熱乾燥した後固化させるための仕上げ加熱を行なう
際に、上記板状成品 6Aの含有水は殆んど湿気の状態で
組織の表面に付着しているだけでその脱水乾燥には柔軟
化板状成品 6Aの組織の熱変化を要しないので、もとも
との含水率が10〜15%に加熱作成した板状形成体に
比較して上記仕上げ加熱乾燥に要する時間を著減できる
から店頭待ち客の待ち時間を大幅に短縮でき、1枚当り
のヒータ電力量を3分の1程度となし得るので、ランニ
ングコストを低減でき、経済的である等の第5の効果も
有る。
【0045】そして上記仕上げ加熱乾燥と共に軟化した
直後の加熱乾燥軟化済板状体9 をその含有砂糖や油脂の
軟化流動作用で素早くカップ状や皿状に成形後冷却固化
することで、衛生的な可食容器を作り、迅速に販売する
ことができるので、客の待ち時間をさらに短くすること
ができるという第6の効果も有る。
【0046】請求項2によれば加水済板状成品6 の多数
枚をこれらの間に防湿剥離シート7を挟んで重積したも
のを防湿包袋8 で密封包装したので、上記成品6,6 同志
の相互付着を防止でき、しかも防湿包袋の枚数を著減で
き、コスト的に有利となし得るという効果を付加でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に用いて好適な硬種加熱の例を示す要
部の断面略図
【図2】加水状態の一例を示す断面略図
【図3】加水済板状成品の取出し例を示す斜視図
【図4】加水済板状形成品の斜視図
【図5】防湿包袋に収納した加水済板状成品の一例を示
す平面図
【図6】図5に示すものの他の例を示す断面図
【図7】仕上げ焼成に用いる焼成器の斜視図
【図8】図7に示すものの使用例を示す断面図
【図9】成形型の分離状態を示す断面図
【図10】この発明により得た可食容器の一例を示す斜
視図
【図11】多くの硬種生地を連続して加熱乾燥する他の
例を示す縦断側面図
【図12】図11に示すものの平面略図
【符号の説明】
2 硬種生地 5 板状形成体 6 加水済板状成品 6A 柔軟化板状成品 7 防湿剥離シート 8 防湿包袋 9 加熱乾燥軟化済板状体 C 可食容器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主として澱粉質からなる原料と水とを混
    練し板状に延展した硬種生地2 を加熱昇温した食用油で
    前記硬種生地2 中の澱粉がアルファ化し、かつ前記硬種
    生地2 中の水分が蒸発する程度に加熱乾燥する加熱乾燥
    工程と、この工程で加熱乾燥した板状形成体5 をあらた
    めて加水する加水工程と、この工程を経た加水済板状成
    品6 を防湿包袋8 内に密封収納する密封工程と、前記防
    湿包袋8 内で前記加水水分の滲潤により柔軟化した前記
    加水済板状成品6 による柔軟化板状成品 6Aを前記防湿
    包袋8 から取出した後、前記柔軟化板状成品 6Aをあら
    ためて加熱乾燥すると共に軟化させる仕上げ加熱工程
    と、この工程を経た加熱乾燥軟化済板状体9 を皿やカッ
    プなどの形状に成形後冷却固化することで、可食容器に
    成形する成形工程とをそれぞれ具備したことを特徴とす
    る可食容器の製造方法。
  2. 【請求項2】 主として澱粉質からなる原料と水とを混
    練し板状に延展した硬種生地2 を加熱昇温した食用油で
    前記硬種生地2 中の澱粉がアルファ化し、かつ前記硬種
    生地2 中の水分が蒸発する程度に加熱乾燥する加熱乾燥
    工程と、この工程で加熱乾燥した板状形成体5 をあらた
    めて加水する加水工程と、この工程を経た加水済板状成
    品6 の多数枚をこれらの間に防湿剥離シート7 を挾入し
    て重積した後防湿包袋8 内に密封収納する重積密封工程
    と、前記防湿包袋8 内で前記加水水分の滲潤により柔軟
    化した前記加水済板状成品6 による柔軟化板状成品 6A
    を前記防湿包袋8 から取出して防湿剥離シート7 を剥離
    する取出し剥離工程と、この工程で取出した前記柔軟化
    板状成品 6Aをあらためて加熱乾燥すると共に軟化させ
    る仕上げ加熱工程と、この工程を経た加熱乾燥軟化済板
    状体9 を皿やカップなどの形状に成形後冷却固化するこ
    とで、可食容器に成形する成形工程とをそれぞれ具備し
    たことを特徴とする可食容器の製造方法。
JP31646092A 1992-10-30 1992-10-30 可食容器の製造方法 Expired - Fee Related JPH074151B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31646092A JPH074151B2 (ja) 1992-10-30 1992-10-30 可食容器の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31646092A JPH074151B2 (ja) 1992-10-30 1992-10-30 可食容器の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06141759A JPH06141759A (ja) 1994-05-24
JPH074151B2 true JPH074151B2 (ja) 1995-01-25

Family

ID=18077346

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31646092A Expired - Fee Related JPH074151B2 (ja) 1992-10-30 1992-10-30 可食容器の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH074151B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005192516A (ja) * 2004-01-09 2005-07-21 Ueno Seiyaku Oyo Kenkyusho:Kk 粉末生餡
JP2013022020A (ja) * 2011-07-25 2013-02-04 Haas Food Equipment Gmbh 焼いた中空体状製品を製造するための方法および装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005192516A (ja) * 2004-01-09 2005-07-21 Ueno Seiyaku Oyo Kenkyusho:Kk 粉末生餡
JP2013022020A (ja) * 2011-07-25 2013-02-04 Haas Food Equipment Gmbh 焼いた中空体状製品を製造するための方法および装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06141759A (ja) 1994-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5298273A (en) Method of producing an edible container
US4927656A (en) Method of producing edible vessel
US3782966A (en) Method of making a bakery product having an expanded filling
AU656473B2 (en) Method of producing an edible container
US4415601A (en) Quick hardening icing composition
JP2024012539A (ja) ピザ製品、ピザ製品用包装材、並びにピザ製品のための調理及び配送方法
JPH074151B2 (ja) 可食容器の製造方法
JPH06113717A (ja) 可食容器の製造方法
JPH074145B2 (ja) 可食容器の製造方法
JPH074149B2 (ja) 可食容器の製造方法
US3711300A (en) Method for producing expanded food products
JPH074147B2 (ja) 可食板の製造方法
JPH0690656A (ja) 可食容器の製造方法
JPH04229130A (ja) 可食容器の製造方法
JPH0646739A (ja) 可食板の製造方法
JPH074140B2 (ja) 可食容器の製造方法
JPH04229129A (ja) 可食容器の製造方法
JPH04179434A (ja) 可食容器の製造方法
JPH074139B2 (ja) 可食容器の製造方法
JPH0547173B2 (ja)
JPH0357729B2 (ja)
JPH04173049A (ja) 可食容器の製造方法
JPH0547172B2 (ja)
JP3136202U (ja) 菓子
JPH10218254A (ja) 包装食品の製造方法及び調理方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090125

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100125

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110125

Year of fee payment: 16

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120125

Year of fee payment: 17

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees