JPH061133B2 - 空気調和機の電動膨張弁制御装置 - Google Patents

空気調和機の電動膨張弁制御装置

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JPH061133B2
JPH061133B2 JP61309516A JP30951686A JPH061133B2 JP H061133 B2 JPH061133 B2 JP H061133B2 JP 61309516 A JP61309516 A JP 61309516A JP 30951686 A JP30951686 A JP 30951686A JP H061133 B2 JPH061133 B2 JP H061133B2
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幸雄 重永
隆 松崎
法文 丸山
晶夫 樋口
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、冷媒循環系統に電動膨張弁を配置した空気調
和機において、該電動膨張弁の開度を制御するようにし
た空気調和機の電動膨張弁制御装置の改良に関する。
(従来の技術) 従来より、この種の空気調和機の電動膨張弁制御装置と
して、例えば、特開昭61−96376号公報に開示さ
れるように、室内温度(室温)を検出する室温検出手段
を備え、空調運転時に、該室温検出手段で検出した実際
室温と室温目標値との偏差に応じて電動膨張弁の所定開
度変化幅内の目標開度値を演算し、この目標開度値にな
るよう電動膨張弁の開度を可変制御することにより、空
調能力を空調負荷に対応させて、室内の快適空調を行う
ようにしたものか知られている。
(発明が解決しようとする課題) ところで、空気調和機の運転態様には、上記の如き通常
運転(空調運転)に加えて、室外熱交換器の除霜運転や
圧縮機への油回収運転等の特殊運転があり、この特殊運
転時には、電動膨張弁の開度を所定値(例えば全開や全
閉の開度値等)に制御して、室外熱交換器の除霜機能や
潤滑油の回収機能を高く確保することが望まれる。ま
た、空調運転の停止時には、電動膨張弁の開度を全閉に
して、冷媒の流通を停止する場合もある。
しかるに、上記の如く空調運転の停止時や油回収運転等
の特殊運転時(特殊時)に電動膨張弁の開度を所定値に
制御した場合、この特殊時から通常時(空調運転)に移
行する過渡時には、電動膨張弁の開度は、例えば全開又
は全閉の初期値から開度変化することになって、快適空
調時に相当する通常値に安定するまでに長時間を要し、
その結果、この過渡時には、膨張弁開度が通常値に安定
するまでの間、つまり冷媒の過熱度が適正値に対して大
値又は小値にある間、蒸発器では冷媒の湿りや過熱が生
じ、快適空調性能が低下する欠点が生じる。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目
的は、上記特殊時から空調運転への過渡時には、電動膨
張弁の開度を強制的に通常時の安定開度値近傍に初期設
定することにより、室外熱交換器の除霜機能や油回収機
能を高めつつ、空調運転の開始時には、電動膨張弁の開
度を短時間で素早く通常値に安定させて、蒸発器での冷
媒の湿りや過熱を可及的に防止し、空気調和性能の向上
を図ることにある。
(課題を解決するための手段) 以上の目的を達成するため、本発明の解決手段は、第1
図に示すように、冷媒循環系統(14)に電動膨張弁(11)を
配置した空気調和機を前提とする。そして、室温を検出
する室温検出手段(TH1)と、該室温検出手段(TH1)の出力
を受け、室内の空気調和を行う通常時に室温と室温目標
値との偏差に応じて上記電動膨張弁(11)の開度を可変制
御する通常時制御手段(50)を設けると共に、上記通常時
とは異なる特殊時に上記電動膨張弁(11)の開度を所定値
に制御する特殊時制御手段(51)とを設ける。また、上記
特殊時から通常時への過渡時を検出する過渡時検出手段
(52)と、上記室温検出手段(TH1)により検出した室温
(Ta)に応じて上記電動膨張弁(11)の最大開度値(A
max)及び最小開度値(Amin)を可変設定する開度変化
幅設定手段(55)と、該開度変化幅設定手段(55)及び上記
該過渡時検出手段(52)の出力を受け、特殊時から通常時
への過渡時に、上記電動膨張弁(11)の開度を上記開度変
化幅設定手段(55)により設定された設定最大開度値(A
max)と設定最小開度値(Amin)との間の開度変化幅内
の設定中間開度値に制御する過渡時制御手段(53)とを設
ける構成としたものである。
(作用) 以上の構成により、本発明では、通常時(空調運転時)
では、電動膨張弁(11)の開度は、通常時制御手段(50)に
より室温と室温目標値との温度偏差に応じて可変制御さ
れるので、空調能力が空調負荷に対応して、室内が良好
に空調される。
また、上記通常時とは異なる特殊時、例えば空調運転の
停止時や圧縮機への油回収運転時には、電動膨張弁(11)
の開度は特殊時制御手段(51)により所定値、例えば全閉
や全閉状態に制御されるので、冷媒の流通が阻止された
り、圧縮機への油回収機能が高く確保される。
そして、上記特殊時から通常時への過渡時には、電動膨
張弁(11)の開度が、過渡時制御手段(53)により全閉又は
全開状態から開度変化幅設定手段(55)で設定された開度
変化幅内の設定中間開度値(初期値)に素早く制御され
たのち、この設定中間開度値(初期値)から上記通常時
制御手段(50)によって室温と室温目標値との偏差に応じ
て通常値に向って逐次可変制御される。このことによ
り、通常値(目標値)に収束するまでの電動膨張弁の開
度変化幅が小さくなって、短時間で素早く通常値に安定
するので、蒸発器での冷媒の湿りや過熱が可及的に防止
されて、この過渡時での空気調和性能が向上することに
なる。
しかも、上記特殊時から通常時への過渡時に初期設定さ
れる電動膨張弁(11)の開度値は、その過渡時の室温(T
a)の下で可変設定された電動膨張弁(11)の最大開度値
(Amax)と最小開度値(Amin)との間の開度変化幅内
で、その変化幅内の設定中間開度値であって、この設定
中間開度値は、予め室温(Ta)とは無関係に固定設定
された初期開度値に比して、通常時に安定する開度値に
近い値であるので、安定開度値に収束するまでの時間が
一層短くなって、電動膨張弁(11)の開度値はより短時間
で素早く通常値に安定する。
(実施例) 以下、本発明の実施例を第2図以下の図面に基いて説明
する。
第2図は本発明をマルチ型式の空気調和機に適用した実
施例を示し、(A)は室外ユニット、(B)〜(F)は同一内部
構成の5台の室内ユニットであって、上記室外ユニット
(A)の内部には、互いに並列に接続された第1圧縮機(1)
及び第2圧縮機(2)と、四路切換弁(3)と、室外送風ファ
ン(4a)を有する室外熱交換器(4)と、膨張弁(5)とが備え
られ、該各機器(1)〜(5)は各々冷媒配管(6)…で冷媒の
流通可能に接続されている。また、上記各室内ユニット
(B)〜(F)は室内送風ファン(10a)を有する室内熱交換器
(10)と、空調能力調整用の室内電動膨張弁(11)とを備
え、該各機器(10),(11)は冷媒配管(12)…で冷媒の流通
可能に接続されている。
そして、上記5台の室内ユニット(B)〜(F)は、各々冷媒
配管(13)…で互いに並列に接続されて上記室外ユニット
(A)に冷媒の循環可能に接続されて冷媒循環系統(14)が
形成されていて、冷房運転時には、四路切換弁(3)を図
中破線の如く切換えて冷媒を図中破線矢印の如く循環さ
せることにより、各室内熱交換器(10)…で室内から吸熱
した熱量を室外熱交換器(4)で外気に放熱することを繰
返して各室内を冷房する一方、暖房運転時には、四路切
換弁(3)を図中実線の如く切換えて冷媒を図中実線矢印
の如く循環させることにより、熱量授受を上記とは逆に
して、室内を暖房するようにしている。
また、上記第1圧縮機(1)にはインバータ(15)が接続さ
れていて、圧縮機(1)の運転周波数の高低調整によりそ
の容量が増減調整されると共に、第2圧縮機(2)はアン
ロード機構(2a)を有し、該アンロード機構(2a)は、その
パイロット圧導入通路(16)のパイロット電磁弁(17)の閉
時に高圧が作用して第2圧縮機(2)の容量をフルロード
にする一方、パイロット電磁弁(17)の開時には低圧が作
用して第2圧縮機(2)の容量を50%にアンロードする
ものである。
また、第2図において、(20)は四路切換弁(3)前後の冷
媒配管(6),(6)(吐出管と吸入管)とを接続する均圧ホ
ットガスバイパス回路であって、該バイパス回路(20)に
は、冷房運転状態での低負荷時及び室外熱交換器(4)の
除霜運転時等に開作動するホットガス電磁弁(21)が介設
されている。
さらに、(22)は暖房運転時に吐出管となる冷媒配管(6)
に接続された暖房過負荷時バイパス回路であって、該バ
イパス回路(22)には、補助コンデンサ(23)及び、冷媒の
高圧時に開く高圧制御弁(24)が介設されており、暖房過
負荷時に圧縮機(1),(2)からの冷媒を該バイパス回路(2
2)を介して各室内熱交換器(10)下流側の冷媒配管(6)に
バイパスするようにしている。
加えて、(25)は上記暖房過負荷時バイパス回路(22)の補
助コンデンサ(23)下流側を、四路切換弁(3)下流側の冷
媒配管(6)(吸入管)に接続するリキッドインジェクシ
ョンバイパス回路であって、該リキッドインジェクショ
ンバイパス回路(25)には圧縮機(1),(2)の作動に連動し
て開閉するインジェクション用電磁弁(26)と、膨張弁(2
7)とが介設されている。
また、(30)はレシーバ、(31)はアキュムレータ、(32)は
過冷却コイル、(33)は油分離器であって、該油分離器(3
3)で分離された潤滑油は油通路(34)を介して両圧縮機
(1),(2)に戻される。
さらに、各室内ユニット(B)〜(F)において、(TH1)は対
応する室内の空気の温度(詳しくは吸込空気温度)を検
出する室温検出手段としての室温センサ、(TH2)及び(TH
3)は各々室内熱交換器(10)…前後の冷媒温度を検出する
過熱度把握用の温度センサである。また、室外ユニット
(A)において、(TH4)は第1及び第2圧縮機(1),(2)の冷
媒吐出温度を検出する冷媒吐出温度センサ、(TH5)は暖
房運転時に室外熱交換器(4)での冷媒の蒸発温度を検出
する蒸発温度センサ、(TH6)は第1及び第2圧縮機(1),
(2)への吸入ガス温度を検出する吸入ガス温度センサで
ある。また、(P1)は暖房運転時には吐出ガス圧力を、冷
房運転時には吸入ガス圧力を各々検出する圧力センサ、
(HPS)は圧縮機保護用の高圧圧力開閉器である。
次に、上記各室内ユニット(B)〜(F)に各々内蔵する室内
制御装置(40)の内部構成を第3図に示す。同図におい
て、室内制御装置(40)には、在室者により操作され、室
温目標値T等を設定するためのリモートコントロール
装置(41)と、上記室外ユニット(A)に内蔵される室外制
御装置(42)とが各々信号の授受可能に接続されていると
共に、上記室内電動膨張弁(11)と、室内送風ファン(10
a)の送風ファンモータ(MF)とが接続され、該送風ファン
モータ(MF)の給電回路(46)には、その回転数を4段階に
調整する3つの常開接点(RY1)〜(RY3)が介設されてい
る。また、該室内制御装置(40)には、室内CPU(45)が
備えられ、該室内CPU(45)には、上記室温センサ(TH
1)及び過熱度把握用の2個の温度センサ(TH2),(TH3)の
各検出信号が入力されていて、該室内CPU(45)によ
り、上記各検出信号に基いて冷媒の過熱度や空調負荷を
演算して、室内電動膨張弁(11)の開度と、上記3つの常
開接点(RY1)〜(RY3)を有する制御リレー(図示せず)と
を各々作動制御するようにしている。
次に、上記室内CPU(45)による室内電動膨張弁(11)の
開度制御を第4図及び第5図に基いて冷房運転時を例に
挙げて説明する。先ず、第4図の状態遷移図から説明す
るに、図中の冷房運転時の通常時には、この運転中の
室内ユニット(B)〜(F)に属する室内電動膨張弁(11)の開
度EVを室温(吸込空気温度Ta)に応じて所定開度変化
幅内で可変制御する。そして、この通常時に室温が室温
目標値以下になった過空調時のサーモフラグTOF=0の
場合には、図中の停止時に移行して、開度EVを所定値
(零値)に制御する。また、この停止時に室温が上昇し
て上記サーモフラグTOF=1になった場合には、図中
の過渡時に移行して開度EVを所定開度変化幅内の設定中
間開度値ASに制御した後、上記図中の通常時に移行す
る。
また、上記図中の通常時において、圧縮機(1),(2)へ
の潤滑油の回収を要求する油回収運転フラグDAF=1に
なった場合には、図中の運転中油回収時に移行して、
開度EVを所定値(最大開度値EVM)に制御し、逆にこの
運転中油回収時に油回収運転フラグDAF=0になった場
合には、図中の過渡時に移行して開度EVを所定開度変
化幅内の設定中間開度値ASに制御した後、図中の通常
時に移行する。
一方、上記図中の停止時において、他の室内ユニット
の作動に起因して圧縮機(1),(2)の潤滑油不足が生じた
油回収運転フラグDAF=1になった場合には、図中の
停止中油回収時に移行して、開度EVを最大開度値EVM
りも所定開度小さい所定値EVKに制御し、その後、油回
収が終了して油回収運転フラグDAF=0になった場合に
は、直ちに図中の停止時に移行する。また、上記図中
の運転中油回収時に運転フラグNDF=0になった停止
時には、上記図中の停止中油回収時に移行して、開度
EVを最大開度値EVMよりも所定開度小さい所定値EVKに制
御し、その後、運転フラグNDF=1になった運転開始時
には、再び図中の運転中油回収時に移行して、開度EV
を所定値(最大開度値EVM)に制御する。
次いで、上記の通常時の開度制御を第5図の制御フロ
ーに基いて説明する。
スタートして、ステップS1で室温センサ(TH1)からの室
温(吸込空気温度Ta)信号を入力し、この吸込空気温度
値Taに定数K1を乗算して、該吸込空気温度値Taに
おいて冷媒の湿り状態を防止し得る室内電動膨張弁(11)
の最大開度値Amaxを演算する。また、ステップS2でこ
の通常運転への過渡時での膨張弁開度(初期値)を、上
記最大開度値Amaxに基いて下記式 AS=K2×Amax (K2;定数で例えば0.7) で中間設定開度値ASに算出すると共に、通常運転時での
最小開度値Aminを下記式 Amin=K3×Amax (K3;定数で例えば0.4) で算出し、室内電動膨張弁(11)の開度変化幅を最大開度
値Amaxと最小開度値Aminとの間の幅に設定する。
しかる後、ステップS3で除湿運転時か否かを判別し、
除湿運転時でないNOの場合には、ステップS4で室内電
動膨張弁(11)の目標開度値Aを、吸込空気温度値Ta
と室温目標値Tとの偏差(Ta−T)及び最大開度
値Amaxに基いて該温度偏差(Ta−T)に応じた値
になるよう下記式 A=K4×(Ta−T)×Amax K4;定数 で算出する一方、除湿運転時のYESの場合には、ステッ
プS5で目標開度値Aを最大開度値Amaxに固定設定す
る。
その後、ステップS6で室内電動膨張弁(11)の現在開度
値EVを把握して、目標開度値Aと現在開度値EVの偏差
ΔA(ΔA=A−EV)を算出した後、ステップS7
現在開度値EVが全閉(EV=0)か否かを判別し、EV=0
のYESの場合には、運転の停止時から通常時(冷房運転
時)への過渡時と判断して、ステップS8で開度EVを中
間設定開度値ASの初期値に制御する。また、ステップS
9で油回収運転フラグDAFが「1」値から「0」値に変化
した時、つまり油回収運転から通常時への過渡時か否か
を判別し、この過渡時のYESの場合には、上記ステップ
8に戻って開度EVを中間設定開度値ASの初期値に制御
する。
一方、通常時(冷房運転中)の場合には、開度EVを可変
制御して該開度EVを目標開度値Aに収束させるよう、
ステップS10及びS11で上記目標開度Aとの開度偏差
ΔAを+側の微小値(例えば16パルス分に相当する開
度値)と−側の微小値(例えば−16パルス分に相当す
る開度値)と大小比較し、ΔA>16の開度小の状態で
は、開度EVを増大すべく、ステップS12で1回分の制御
幅ΔEVを+16に設定し、ΔA<−16の開度大の状態
では、開度EVを減少すべく、ステップS13で1回分の制
御幅ΔEVを−16に設定し、−16<ΔA<16のほぼ
目標開度値Aに収束している場合には、ステップS14
で1回分の制御幅ΔEVを「0」値に設定し、その後、各
々ステップS15で制御後の仮定開度EVを式EV=EV+ΔEV
で算出する。
そして、ステップS16で仮定開度EVの値を最大開度値EV
Mと大小比較し、EV>EVMのYESの場合には、ステップS17
で仮定開度EVを最大開度値EVMに修正する。また、ステ
ップS18で仮定開度EVが最小開度値Amin未満の場合に
は、ステップS19で開度EVを最小開度値Aminに修正す
る。その後、ステップS20でタイマをカウントし、ステ
ップS21でこのタイマ値TMSがサンプリング周期(例え
ば20秒)を経過したYESの場合には、上記ステップS1
に戻る。また、TMS<20秒のNOの場合には、ステップ
22及びS23で各々油回収運転フラグDAF及びサーモフ
ラグTOFの値を判別し、DAF=1の場合には、上記第4図
のの運転中油回収時の開度制御を行うべく、運転中油
回収時フロー(図示せず)に進む。また、TOF=0の場
合には、第4図のの停止時での開度制御を行うべく、
停止時フロー(図示せず)に進む。
よって、上記第5図の制御フローのステップS1〜S6
10〜S23により、室温センサ(TH1)の出力を受け、室
内の冷房運転を行う通常時に、室温(吸込空気温度T
a)と室温目標値Tとの温度偏差(Ta−T)に応
じて、所定開度変化幅(Amax〜Amin)内で目標開度値
を逐次算出し、この目標開度Aになるよう室内電
動膨張弁(11)の開度EVを可変制御するようにした通常時
制御手段(50)を構成している。また、第4図の図中〜
により、上記通常時(冷房運転時)とは異なる特殊
時、つまり運転の停止時又は圧縮機(1)への油回収時に
は、室内電動膨張弁(11)の開度EVを所定値(全閉、全開
EVM又は所定開度値EVK)に制御するようにした特殊時制
御手段(51)を構成している。さらに、第5図のステップ
7及びS9により、現在の膨張弁開度EVと油回収運転フ
ラグDAFとに基いて上記特殊時から通常時への過渡時を
検出するようにした過渡時検出手段(52)を構成している
とともに、ステップS1及びS2により、室温センサ(T
H1)により検出した室温(吸込空気温度Ta)に応じて
室内電動膨張弁(11)の最大開度値Amax及び最小開度値
Aminを可変設定するようにした開度変化幅設定手段(5
5)を構成している。加えて、ステップS2、S8及びS15
により、上記開度変化幅設定手段(55)及び過渡時検出手
段(52)の出力を受け、特殊時から通常時への過渡時に、
室内電動膨張弁(11)の開度EVを、上記開度変化幅設定手
段(55)により設定された設定最大開度値Amax及び設定
最小開度値Aminとの間の開度変化幅(Amax〜Amin)
内の設定中間開度値ASに制御するようにした過渡時制御
手段(53)を構成している。
したがって、上記実施例においては、各室内の冷房運転
を行う通常時には、各室温センサ(TH1)…で各室内の吸
込空気温度Ta…が検出されると共に、この各吸込空気
温度Ta…と対応する室温目標値T…との温度偏差
(Ta−T)に応じた目標開度値A…が各々算出さ
れて、各室内電動膨張弁(11)…の実際開度EVが、通常時
制御手段(50)により所定開度変化幅(Amax〜Amin)内
で上記対応する目標開度値Aに可変制御されるので、
各室内ユニット(B)〜(F)では冷房能力と空調負荷とが良
好に対応して、各室内が良好に冷房空調される。
一方、何れかの室内ユニット(B)〜(F)への冷媒の流通を
停止させる、各室内ユニット(B)〜(F)での冷房運転の停
止時には、対応する室内電動膨張弁(11)…の開度EVが特
殊時制御手段(51)により全閉に保持制御されるので、対
応する室内ユニット(B)〜(F)への冷媒の流通が阻止され
て、対応する室内の冷房運転が停止する。
また、各室内ユニット(B)〜(F)に溜った潤滑油の回収運
転時には、各室内電動膨張弁(11)…の開度EVが特殊時制
御手段(51)により制御されて、運転中では最大開度値EV
Mに、停止時には該最大開度値EVMよりも所定開度小さい
開度値EVKに各々固定されるので、各室内ユニット(B)〜
(F)に多くの冷媒が流通して、その内部に溜った潤滑油
がこの冷媒と共に圧縮機(1),(2)に戻って、潤滑油が回
収される。
そして、上記運転の停止時から室内の冷房運転に移行す
る過渡時、及び上記油回収運転から室内の冷房運転への
過渡時には、各々、対応する室内電動膨張弁(11)…の開
度EVが先ず過渡時制御手段(53)により制御されて、所定
開度変化幅(Amax〜Amin)内の中間設定開度値ASに初
期設定された後、通常時制御手段(50)で目標開度値A
に向って逐次可変制御される。このことにより、室内電
動膨張弁(11)…の目標開度Aへの開度変化幅は、全閉
や全開(最大開度値EVM)等から目標開度値Aに向っ
て可変制御される場合に比べて狭くなって、その分、短
時間で素早く目標開度値Aに収束するので、この過渡
時にも各室内熱交換器(10)での冷媒の過度の湿りや過熱
を十分抑制されて、室内を快適に冷房空調できる。
しかも、通常時での室内電動膨張弁(11)…の安定開度値
と、過渡時での設定中間開度値ASとについては、前者の
安定開度値が室温(吸込空気温度Ta)に応じて変化す
るものの、後者の設定中間開度値ASが、通常時への切換
過渡時での吸込空気温度Taに応じて可変設定された設
定最大開度値Amaxと設定最小開度値Aminとの間の開度
変化幅(Amax〜Amin)内の真中間値AS(AS=(Amax
+Amin)/2)であるので、該設定中間開度値ASは、
安定開度値の変化に対応して予め変化して、通常時への
切換過渡時での吸込空気温度Taの値に拘らず常に安定
開度値の近傍値に設定される。その結果、設定中間開度
値ASを固定設定しておく場合に比して、安定開度値への
収束移行を一層短時間で行うことができるので、通常時
への過渡時にも冷媒の過度の湿りや過熱を一層有効に防
止することができる。
よって、通常時での快適空調と、運転の停止時での冷媒
流通の阻止及び油回収運転時での油回収機能を良好に確
保しつつ、上記通常時への過渡時にも冷媒の過度の湿り
や過熱を有効に防止して、この過渡時での空調性能の向
上を図ることができる。
尚、上記実施例では、冷房運転時を例に挙げて説明した
が、暖房運転時にも同様に適用できるのは勿論のこと、
マルチ型式の空気調和機に限らず、その他、1台の室外
ユニットに対して1台の室内ユニットが対応する通常の
空気調和機や、室内及び室外ユニットを一体化したもの
に対しても同様に適用できるのは言うまでもない。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明の空気調和機の電動膨張弁
制御装置によれば、電動膨張弁の開度を所定値に制御す
る特殊時から、安定開度値に可変制御する通常時への過
渡時には、その電動膨張弁の開度を、強制的に室温に応
じて可変設定した最大開度値と最小開度値との間の開度
変化幅内の設定中間開度値に初期設定した後、安定開度
値に可変制御したので、通常時での室内空調性能と、特
殊時での油回収機能等との双方を良好に確保しつつ、特
殊時から通常時への過渡時には、その過渡時での室温に
拘らず常に電動膨張弁の開度を安定開度値近傍に位置付
けた後、該安定開度値に短時間で素早く収束させて、冷
媒の過度の湿りや過熱を有効に防止でき、この過渡時で
の室内空調性能の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成を示すブロック図示である。第2
図ないし第5図は本発明の実施例を示し、第2図はマル
チ型式の空気調和機に適用した冷媒配管系統図、第3図
は室内制御装置の内部構成図、第4図は通常時と特殊時
との間の状態遷移図、第5図は室内制御装置の作動を示
すフローチャート図である。 (11)…室内電動膨張弁、(TH1)…室温センサ、(14)…冷
媒配管系統、(50)…通常時制御手段、(51)…特殊時制御
手段、(52)…過渡時検出手段、(53)…過渡時制御手段、
(55)…開度変化幅設定手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 樋口 晶夫 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (56)参考文献 特開 昭60−140069(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷媒循環系統(14)に電動膨張弁(11)を配置
    した空気調和機において、室温を検出する室温検出手段
    (TH1)と、該室温検出手段(TH1)の出力を受け、室内の空
    気調和を行う通常時に室温と室温目標値との偏差に応じ
    て上記電動膨張弁(11)の開度を可変制御する通常時制御
    手段(50)と、上記通常時とは異なる特殊時に上記電動膨
    張弁(11)の開度を所定値に制御する特殊時制御手段(51)
    とを備えるとともに、上記特殊時から通常時への過渡時
    を検出する過渡時検出手段(52)と、上記室温検出手段(T
    H1)により検出した室温(Ta)に応じて上記電動膨張
    弁(11)の最大開度値(Amax)及び最小開度値(Amin)
    を可変設定する開度変化幅設定手段(55)と、該開度変化
    幅設定手段(55)及び上記過渡時検出手段(52)の出力を受
    け、特殊時から通常時への過渡時に、上記電動膨張弁(1
    1)の開度を上記開度変化幅設定手段(55)により設定され
    た設定最大開度値(Amax)と設定最小開度値(Amin)
    との間の開度変化幅内の設定中間開度値に制御する過渡
    時制御手段(53)とを備えたことを特徴とする空気調和機
    の電動膨張弁制御装置。
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