JP2684845B2 - 空気調和装置の運転制御装置 - Google Patents

空気調和装置の運転制御装置

Info

Publication number
JP2684845B2
JP2684845B2 JP2340052A JP34005290A JP2684845B2 JP 2684845 B2 JP2684845 B2 JP 2684845B2 JP 2340052 A JP2340052 A JP 2340052A JP 34005290 A JP34005290 A JP 34005290A JP 2684845 B2 JP2684845 B2 JP 2684845B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
opening degree
discharge pipe
indoor
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2340052A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04208370A (ja
Inventor
政樹 山本
伸一 中石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2340052A priority Critical patent/JP2684845B2/ja
Publication of JPH04208370A publication Critical patent/JPH04208370A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2684845B2 publication Critical patent/JP2684845B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、空気調和装置の運転制御装置に係り、特に
暖房運転時におけるガス配管への冷媒の凝縮解消対策に
関する。
(従来の技術) 従来より、例えば特開平2−126044号公報に開示され
る如く、1台の室外ユニットに複数台の室内ユニットを
並列に配置していわゆるマルチ形の空気調和装置を構成
するとともに、暖房運転時には、各室内ユニットにおけ
る要求能力の割合に応じて各室内電動膨張弁の開度を調
節することにより、快適な空調を行おうとするものは公
知の技術である。
(発明が解決しようとする課題) ところで、例えば上記従来のものにおいて、ある室内
ユニットにおける要求能力が小さい場合、その室内ユニ
ットの室内電動膨張弁の開度が絞られ、冷媒循環量が少
なくなる。そして、特に室内の温度が低いと室内熱交換
器のガスライン等に冷媒が凝縮液化して滞溜することが
ある。このような状態になると、メイン配管の側で冷媒
が不足して能力不足をきたすだけでなく、甚だしいとき
には、低圧が過低下して吐出管温度が異常に上昇する虞
れがあった。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたもので、冷媒状
態からガスライン等における冷媒の凝縮状態を検知し
て、凝縮した液冷媒を冷媒配管から回収させる手段を講
ずることにより、適正な能力の維持と信頼性の向上とを
図ることを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため本発明が講じた手段は、低圧
側圧力の低下又は吐出管温度の上昇から冷媒の凝縮状態
を検知して、液冷媒をレシーバ等に戻す運転を行うこと
にある。
具体的には、請求項1記載の発明が講じた手段は、第
1図に示すように(一点鎖線部分を除く)、圧縮機
(1)、室外熱交換器(6)及び該室外熱交換器(6)
用の減圧弁(8)が配置された室外ユニット(A)に対
して、流量制御弁(13)及び室内熱交換器(12)が配置
された複数の室内ユニット(B,C,…)を互いに並列に配
置し、かつ上記各機器(1,6,…)を冷媒配管(11)で順
次接続してなる冷媒回路(14)を備えた空気調和装置を
前提としている。
そして、暖房運転時、上記各室内熱交換器(13,…)
の要求能力を個別に検出する複数の要求能力検出手段
(TH1,…)と、暖房運転時、上記各要求能力検出手段
(TH1,…)が検出する要求能力に基づき、上記各室内電
動膨張弁(13,…)の開度を制御する通常運転制御手段
(50)とを備えている。
更に、上記冷媒回路(14)における冷媒の低圧側圧力
を検出する低圧検出手段(P2)と、上記圧縮機(1)に
おける吐出管温度を検出する吐出管温度検出手段(TH
4)とが設けられている。
加えて、暖房運転時、上記低圧検出手段(P2)及び吐
出管温度検出手段(TH4)の出力を受け、低圧側圧力が
設定圧力値よりも低い低圧異常時又は吐出管温度が設定
温度値よりも高い吐出管異常時に、上記各室内ユニット
(B,C,…)のうち停止中の室内ユニットの流量制御弁
(13)の閉度を中開度に開き、かつ運転中の室内ユニッ
トの流量制御弁(13)の開度を通常運転制御手段(50)
の制御目標開度よりも増大させるように制御する開度増
大手段(53)が設けられている。
また、請求項2記載の発明が講じた手段は、第1図に
示すように(一点鎖線部分を含む)、上記請求項1記載
の発明において、冷媒回路(14)の冷媒の循環経路を正
逆切換えるサイクル切換機関(5)が設けられている。
その上、暖房運転時、低圧検出手段(P2)及び吐出管温
度検出手段(TH4)の出力を受け、開度増大制御手段(5
3)による制御の終了後に、低圧側圧力が設定圧力値以
下の所定圧力値よりも低くなるか、又は吐出管温度が設
定温度値以上の所定温度値よりも高くなると、一定時間
の間、通常運転制御手段(50)の制御を強制的に停止さ
せて、上記サイクル切換機構(5)を逆サイクル側に切
換え、上記電動膨張弁(13,…)の開度を開き側に制御
して冷媒回路(14)の逆サイクル運転を行う逆サイクル
運転制御手段(51B)が設けられている。
(作用) 以上の構成により、請求項1記載の発明では、空気調
和装置の暖房運転中、通常運転制御手段(50)により、
要求能力検出手段(TH1)で検出される室内の要求能力
に基づき個別に室内電動膨張弁(13,…)の開度が制御
される。すなわち、室内の要求能力の小さいときには室
内電動膨張弁(13,…)の開度が絞られ、冷媒流量の少
なくするよう制御される。
そのとき、特に外気温度が低いときには、冷媒流量の
低減により室内側のガスラインで吐出冷媒が凝縮,液化
して滞溜することがあり、そうなると、冷媒回路(14)
全体で冷媒循環量が不足して、能力不足や吐出管温度の
加熱等を生じる虞れがある。
ここで、本発明では、低圧検出手段(P2)で検出され
る低圧側圧力が設定圧力値よりも低くなるか、又は吐出
管温度検出手段(TH4)で検出される吐出管温度が設定
温度値よりも高くなると、開度増大手段(53)により、
停止中の流量制御弁(13)の開度が中開度に、かつ運転
中の流量制御弁(13)の開度が制御目標開度から増大す
るように制御されるので、冷媒流量が増大し、ガスライ
ン等に滞溜した液冷媒がレシーバ(9)等に回収され
る。したがって、冷媒循環量が適正量に維持され、低圧
側圧力や吐出管温度の異常が解消されることになる。
また、請求項2記載の発明では、上記請求項1記載の
発明における開度増大制御手段(53)による開度増大運
転が行われた後、低圧側圧力が上記設定圧力値以下の所
定圧力値よりも低くなるか、吐出管温度が上記設定温度
値以上の所定温度値よりも高くなると、逆サイクル運転
制御手段(51B)により、逆サイクル運転が行われ、液
冷媒がアキュムレータ(10)等に回収される。したがっ
て、開度増大制御手段(53)による開度増大運転を行っ
ても、冷媒の凝縮による冷媒循環量の不足状態が解消さ
れずに運転状態が悪化するようなときにも、逆サイクル
運転により液冷媒がアキュムレータ(10)等に回収され
る。すなわち、暖房サイクルによる空間の快適性を維持
しながら、状態か悪化したときには、逆サイクル運転に
より適正な冷媒循環量が確保されることになる。
(実施例) 以下、本発明の第1実施例について、第2図〜第7図
に基づき説明する。
第2図は本発明の実施例に係るマルチ型空気調和装置
の冷媒配管系統を示し、(A)は室外ユニット、(B〜
F)は該室外ユニット(A)に並列に接続された室内ユ
ニットである。
上記室外ユニット(A)の内部には、出力周波数が30
〜70Hzの範囲で10Hz毎に可変に切換えられるインバータ
(2a)により容量が調整される第1圧縮機(1a)と、パ
イロット圧の高低で作動するアンローダ(2b)により容
量がフルロード(100%)およびアンロード(50%)状
態の2段階に調整される第2圧縮機(1b)とを逆止弁
(1e)を介して並列に接続して構成される容量可能な圧
縮機(1)と、該圧縮機(1)から吐出されるガス中の
油を分離する油分離器(4a,4b)と、冷房運転時には図
中実線の如く切換わり暖房運転時には図中破線の如く切
換わる四路切換弁(5)と、冷房運転時に凝縮器、暖房
運転時に蒸発器となる室外熱交換器(6)および該室外
熱交換器(6)に付設された室外ファン(6a)と、冷房
運転時には冷媒流量を調節し、暖房運転時には冷媒の絞
り作用を行う暖房用減圧弁としての室外電動膨張弁
(8)と、液化した冷媒を貯蔵するレシーバ(9)と、
吸入冷媒中の液冷媒を除去するためのアキュムレータ
(10)とが主要機器として内蔵されていて、該各機器
(1〜10)は各々冷媒配管(11)で冷媒の流通可能に接
続されている。
また上記室内ユニット(B〜F)は同一構成であり、
各々、冷房運転時には蒸発器、暖房運転時には凝縮器と
なる室内熱交換器(12,…)およびそのファン(12a,
…)を備え、かつ該室内熱交換器(12,…)の液冷媒分
岐管(11a,…)には、暖房運転時に冷媒流量を調節し、
冷房運転時に冷媒の絞り作用を行う室内電動膨張弁(1
3,…)がそれぞれ介設され、合流後手動閉鎖弁(17)を
介して連絡配管(11b)によって室外ユニット(A)と
の間を接続されている。すなわち、以上の各機器は冷媒
配管(11)により、冷媒の循環可能に接続されていて、
室外空気との熱交換器により得た熱を室内空気に放出す
るようにした主冷媒回路(14)が構成されている。
次に、(11e)は、吐出管と液管側とを吐出ガス(ホ
ットガス)のバイパス可能に接続する暖房過負荷制御用
バイパス路であって、該バイパス路(11e)には、室外
熱交換器(6)と共通の空気通路に設置された補助熱交
換器(22)、キャピラリ(28)及び冷媒の高圧時に閉作
動する電磁開閉弁(24)が順次直列にかつ室外熱交換器
(6)とは並列に接続されており、冷房運転時には常
時、暖房運転時には高圧が過上昇時に、上記電磁開閉弁
(24)がオンつまり開状態になって、吐出ガスの一部を
主冷媒回路(14)から暖房過負荷制御用バイパス路(11
e)にバイパスするようにしている。このとき、吐出ガ
スの一部を補助熱交換器(22)で凝縮させて室外熱交換
器(6)の能力を補助するとともに、キャピラリ(28)
で室外熱交換器(6)側の圧力損失とのバランスを取る
ようになされている。
更に、(11g)は上記暖房過負荷バイパス路(11e)の
液冷媒側配管と主冷媒回路(14)の吸入ラインとの間を
接続し、冷暖房運転時に吸入ガスの過熱度を調節するた
めのリキッドインジェクションバイパス路であって、該
バイパス路(11g)には圧縮機(1)のオン・オフと連
動して開閉するインジェクション用電磁弁(29)と、キ
ャピラリ(30)とが介設されている。
また、(31)は、吸入管(11)中の吸入冷媒と液管
(11)中の液冷媒との熱交換により吸入冷媒を冷却させ
て、連絡配管(11b)における冷媒の過熱度の上昇を補
償するための吸入管熱交換器である。
なお、上記各主要機器以外に補助用の諸機器が設けら
れている。(1f)は第2圧縮機(1b)のバイパス路(11
c)に介設されて、第2圧縮機(1b)の停止時およびア
ンロード状態時に「開」となり、フルロード状態で
「閉」となるアンローダ用電磁弁、(1g)は上記バイパ
ス路(11c)に介設されたキャピラリ、(21)は吐出管
と吸入管とを接続する均圧ホットガスバイパス路(11
d)に介設されて、サーモオフ状態等による圧縮機
(1)の停止時、再起動前に一定時間閉作動する均圧用
電磁弁、(33a,33b)はそれぞれキャピラリ(32a,32b)
を介して上記第1,第2油分離器(4a,4b)から第1,第2
圧縮機(1a,1b)に油を戻すための油戻し管である。
また、図中、(HPS)は圧縮機保護用の高圧圧力開閉
器、(SP)はサービスポート、(GP)はゲージポートで
ある。
また、装置には多くのセンサ類が配置されていて、
(TH1,…)は各室内温度を検出する室温サーモスタッ
ト、(TH2,…)および(TH3,…)は各々室内熱交換器
(12,…)の液側およびガス側配管における冷媒の温度
を検出する室内液温センサ及び室内ガス温センサ、(TH
4)は圧縮機(1)の吐出管の温度を検出する吐出管温
度検出手段としての吐出管センサ、(TH5)は暖房運転
時に室外熱交換器(6)の入口温度から着霜状態を検出
するデフロストセンサ、(TH6)は液管(11)との熱交
換を行った後の吸入管(11)に配置され、吸入ガスの温
度を検出する温度センサ、(TH7)は、室外熱交換器
(6)の空気吸入口に配置され、吸込空気温度Tを検出
する該気温センサである。また、(P1)は吐出管に配置
され、高圧側圧力Hpを検出する高圧センサ、(P2)は吸
入管に配置され、低圧側圧力Lpを検出する低圧検出手段
としての低圧センサである。
そして、上記各電磁弁およびセンサ類は各主要機器と
共に空気調和装置の運転を制御するコントローラ(図示
せず)に信号の授受可能に接続されている。
第2図において、空気調和装置の冷房運転時、四路切
換弁(2)は図中実線のごとく切換わり、圧縮機(1)
で圧縮された冷媒が室外熱交換器(6)で凝縮された
後、各室内ユニット(B〜F)に分流して、各室内電動
膨張弁(13,…)で絞り作用を受けて各室内熱交換器(1
2,…)で蒸発した後、ガス状態で圧縮機(1)に戻るよ
うに循環する。
一方、暖房運転時には、四路切換弁(5)が図中破線
のごとく切換わり、圧縮された冷媒が四路切換弁(5)
を経て各室内ユニット(B〜F)に分岐して送られ、各
室内熱交換器(12,…)で熱交換を受けて凝縮された後
合流し、室外電動膨張弁(8)により減圧されて室外熱
交換器(6)で蒸発した後圧縮機(1)に戻るように循
環する。
そして、上記コントローラにより、室外ユニット
(A)において、冷房運転時には低圧センサ(P2)で検
出される低圧側圧力つまり蒸発圧力相当飽和温度Teが、
暖房運転時には高圧センサ(P1)で検出される高圧側圧
力つまり凝縮圧力相当飽和温度Tcがそれぞれ所定の制御
目標値Tes又はTcsに収束するように圧縮機(1)の容量
が制御される(Te一定制御及びTc一定制御)。一方、各
室内ユニット(B〜F)では、冷房運転時には過熱度Sh
を所定の目標値に維持するよう、暖房運転時には過冷却
度Scを所定の目標値に維持するよう(9)室内電動膨張
弁(13,…)の開度が制御される(Sh一定制御及びSc一
定制御)。
次に上記コントローラの暖房運転時における制御内容
について、第3図〜第7図に基づき説明する。
先ず、第3図は、後述の開度増大運転を行う判断とな
る開度増大フラグOLTFの設定のための制御内容を示す
フローチャートであって、ステップSR1でLp<1.5(kg/c
m2)(設定圧力値)か否かを、ステップSR2でTd>120℃
(設定温度値)が否かをそれぞれ判別し、いずれかの条
件が成立するとステップSR4でOLTF=1に設定する一
方、いずれの条件も成立しないときにはステップSR3で
OLTF=0に設定する。
第4図は、開度増大の制御内容を示すフローチャート
であって、ステップSP1で暖房運転か否かを判別し、暖
房運転であれば、ステップSP2に進んでサーモオンか否
かを判別い、サーモオンであれば、ステップSP3で、上
記第6図のフローチャートで設定した開度増大フラグO
LTFが「1」か否かを判別し、OLTF=1でなければステ
ップSP4で通常暖房運転を行って、各室内電動膨張弁(1
3,…)の開度を上記Sc一定制御より制御する一方、OLT
F=1であれば、ステップSP5に移行して、各室内電動膨
張弁(13)の開度を上記Sc一定制御による制御目標開度
に1.5を乗じた値に増大させるよう制御する。
上記、一方ステップSP2の判別で、サーモオンでない
サーモオフ時には、ステップSP6に移行して、OLTF=1
か否かを判別し、OLTF=1でなければステップSP7で各
室内電動膨張弁(13,…)の開度を小開度240(pls)に
する。そして、上記ステップSP6の判別で、OLTF=1で
あればステップSP8に移行して、室内電動膨張弁(13,
…)の開度1000(pls)(全開2000(pls)の半分)にす
る。つまり、サーモオン中(運転中)の室内では室内電
動膨張弁(13)の開度をSc一定制御の制御目標開度に1.
5を乗じた値に増大し、サーモオフ中(停止中)の室内
では、室内電動膨張弁(13)の開度を一律に半開にする
ようになされている。
なお、上記ステップSP1の判別で、暖房運転でない冷
房運転のときには、ステップSP9に移行して、通常の冷
房運転、つまり過熱度Sh一定制御を行うことになる。
上記フローにおいて、ステップSP4の制御により、暖
房運転時、上記四路切換弁(サイクル切換機構)(5)
を暖房サイクル側にして、上記各室温サーモスタット
(要求能力検出手段)(TH1,…)で検出される要求能力
に基づき、各室内電動膨張弁(13,…)の開度を制御す
る通常運転制御手段(50)が構成され、ステップSP5及
びST8の制御により、低圧異常時又は吐出管異常時に、
各室内ユニット(B〜F)のうち停止中の室内ユニット
の室内電動膨張弁(流量制御弁)(13)の開度を中開度
に開き、かつ運転中の室内ユニットの室内電動膨張弁
(13)の開度を通常運転制御手段(50)の制御目標開度
よりも増大させるよう制御する開度増大手段(53)が構
成されている。
したがって、上記第2実施例では、低圧異常又は吐出
管異常時には、開度増大手段(53)により、停止中の室
内電動膨張弁(13)の開度を半開(中開度)にかつ運転
中の電動膨張弁(13)の開度を制御目標開度から1.5を
乗じた値に増大させるよう制御する開度増大運転が行わ
れるので、冷媒流量が増大し、ガスライン等に滞溜した
液冷媒がレシーバ(9)等に回収され、冷媒の不足によ
る能力不足や吐出管温度Tdの異常過熱が回避されること
になる。
次に、上記開度増大運転を行った後に逆サイクル運転
を行うようにしてもよい。
すなわち、第5図は,暖房運転中における液戻しのた
めの逆サイクル運転を開始する判断となる液戻しスター
トフラグAMSTFの切換えを示す制御状態遷移図であっ
て、上記低圧センサ(P2)で検出される低圧側圧力Lpが
所定圧力値Lps(例えば0.5Kg/cm2程度の値)よりも低く
なるか、上記吐出管センサ(TH4)で検出される吐出管
温度Tdが所定温度値Tds(例えば130℃程度の値)よりも
高くなるかいずれかの条件が成立すると、AMSTF=0か
らAMSTF=1の状態つまり逆サイクル運転を開始するフ
ラグを立てる。一方、後述の液戻し動作フラグAMFが
「0」になると、AMSTF=1に切換える。
次に、第6図は、液戻し動作フラグAMFの切換えを示
す制御状態遷移図であって、通常暖房運転中のAMF=0
の状態から後述の8時間タイマ(8hTM)がタイムアップ
するか、上記液戻しスタートフラグAMSTFが「1」にな
るかいずれかの条件が成立すると、AMF=0の状態か
ら4分間タイマ(4mTM)をセットして、AMF=1の状態
に移行する。そして、この状態で後述の逆サイクル運
転を行っている間に4分間タイマ(4mTM)がタイムアッ
プすると、8時間タイマ(8hTM)をセットして、再びA
MF=0の状態に戻る。つまり液戻しスタートフラグA
MSTFが立たないときでも、8時間ごとに冷媒配管中の油
戻しを兼ねて逆サイクル運転を行うようにしている。
第7図は、逆サイクル運転の制御内容を示すフローチ
ャートであって、ステップST1で、暖房運転か否かを判
別し、暖房運転であればステップST2でサーモオンか否
かを判別して、サーモオンであればステップST3に進
む。そしてステップST3で、上記液戻し動作フラグAMF
が「1」か否かを判別し、AMF=1でなければステップ
ST4に進んで、通常暖房運転、つまり、圧縮機(1)を
いわゆるTc一定制御を行う一方、AMF=1であれば、ス
テップST5に移行して逆サイクル運転を行う。
すなわち、圧縮機(1)の容量を最大ロードに、室外
ファン(6a)の風量を標準風量「H」又は低風量「L」
に、四路切換弁(5)を冷房側つまり図中実線側に切換
え、各室内ファン(12a,…)を停止状態に、室外電動膨
張弁(8)及び各室内電動膨張弁(13,…)を全開にし
て運転を行うことにより、冷媒循環量を増大させて、要
求能力が小さい室内のガス側配管中に凝縮した液冷媒を
逆サイクル運転によりアキュムレータ(10)に回収す
る。そして、ステップST6の判別で、4分が経過すると
上記逆サイクル運転を終了する。
一方、上記ステップST1の判別で、冷房運転であれ
ば、ステップST7に進んで、サーモオンか否かを判別し
て、サーモオンであればステップST8に進んで通常の冷
房運転つまり上記Te一定制御を行い、サーモオフであれ
ば暖房運転時のサーモオフ時と併せ、ステップST9に進
んでサーモオフ運転を行う。
上記フローにおいて、ステップST5の制御により、低
圧側圧力Lpが所定圧力値Lpsよりも低くなるか吐出管温
度Tdが所定温度Tdsよりも高くなると、一定時間の間、
上記四路切換弁(サイクル切換機構)(5)を逆サイク
ル側に切換え、各室内電動膨張弁(13〜13)の開度を開
き側に制御して逆サイクル運転を行う逆サイクル運転制
御弁(51B)が構成されている。
本実施例によれば、空気調和装置の暖房運転中、通常
運転制御手段(50)により、各室温サーモスタット(TH
1,…)で検出される各室内ユニット(B〜F)の要求能
力に基づき、各室内電動膨張弁(13)の開度が制御され
る。すなわち、要求能力の大きい室内側では室内電動膨
張弁(13)の開度が開き側に制御される一方、要求能力
の小さい室内側では室内電動膨張弁(13)の開度が絞ら
れ、冷媒流量を少なくするよう制御される。そのとき、
特に外気温度が低いときには、冷媒流量の低減により室
内側のガスラインで吐出冷媒が凝縮,液化して滞溜する
ことがあり、そうなると、冷媒回路(14)全体で冷媒循
環量が不足して、能力不足や吐出管温度の過熱等を生じ
る虞れがある。
ここで、上記実施例では、低圧センサ(低圧検出手
段)(P2)で検出される低圧側圧力Lpが所定圧力値Lps
よりも低い低圧異常時、又は吐出管センサ(吐出管温度
検出手段)(TH4)で検出される吐出管温度Tdが所定温
度値Tdsよりも低い吐出管異常時のいずれかになったこ
とで、上記のような冷媒のガスライン等への凝縮状態が
検知され、開度増大手段(53)により、停止中の室内電
動膨張弁(13)の開度を半開(中開度)にかつ運転中の
電動膨張弁(13)の開度を制御目標開度から1.5を乗じ
た値に増大させるよう制御する開度増大運転が行われる
ので、冷媒流量が増大し、ガスライン等に滞溜した液冷
媒がレシーバ(9)等に回収され、冷媒の不足による能
力不足や吐出管温度Tdの異常過熱有効に防止され、よっ
て、空調の快適性及び信頼性の向上とを図ることができ
るのである。
また、上記開度増大制御手段(53)による開度増大運
転を行う判断となる低圧異常の検出は設定圧力値1.5(K
g/cm2)で、吐出管異常の検出は設定温度値120℃でそれ
ぞれ行われ、上記逆サイクル運転制御手段(51B)によ
る低圧異常の検出は上記設定圧力値以下の所定圧力値0.
5(Kg/cm2)で、吐出管異常の検出は上記設定温度値以
上の所定温度値130℃でそれぞれ行われる。
したがって、開度増大制御手段(53)による開度増大
運転を行っても、冷媒の凝縮による冷媒循環量の不足状
態が解消せず、運転状態が悪化するときには、逆サイク
ル運転制御手段(51B)により液冷媒をアキュムレータ
(10)に戻すことができる。つまり、逆サイクル運転に
至るまでに、なるべく暖房サイクルによる開度増大だけ
で冷媒の滞溜の解消を図りながら、状態が悪化したとき
には、逆サイクル運転により適正な冷媒循環量を確保す
ることができ、よって、著効を発揮することができる。
(発明の効果) 以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、
1台の室外ユニットに複数の室内ユニットを接続し、暖
房運転時、室内の要求能力に基づき個別に電動膨張弁の
開度を制御するようにした空気調和装置において、低圧
側圧力が設定圧力値よりも低いとき又は吐出管温度値が
設定温度値よりも高いときには、停止中の室内電動膨張
弁は中開度に、運転中の室内の電動膨張弁は制御目標値
よりも増大させるようにしたので、ガスライン等に滞溜
した液冷媒をレシーバ等に回収して適正な冷媒循環量を
確保することができ、よって、空調の快適性及び信頼性
の向上を図ることができる。
また、請求項2記載の発明によれば、上記請求項1記
載の発明において、空気調和装置をサイクル切換え可能
に構成し、電動膨張弁の開度増大制御を行った後、低圧
側圧力が設定圧力値以下の所定圧力値よりも低くなるか
吐出管温度値が設定温度値以上の所定温度値よりも高く
なると、一定時間の間、サイクルを切換え、各室内電動
膨張弁を開き側にして逆サイクル運転をするようにした
ので、冷媒のガスラインへの滞溜をできるだけ開度増大
による液戻しで解消して空調の快適性を維持しながら、
状態が悪化したときには、逆サイクル運転により液冷媒
の回収を行うことができ、よって、著効を発揮すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成を示すブロック図である。第2図
〜第7図は本発明の実施例を示し、第2図は空気調和装
置の全体構成を示す冷媒配管系統図、第3図は開度増大
フラグの設定制御の内容を示すフローチャート図、第4
図は空気調和装置の運転制御内容を示すフローチャート
図である。第5図は液戻しスタートフラグの切換えを示
す制御状態遷移図、第6図は通常暖房運転と逆サイクル
運転との間の制御状態の変化を示す制御状態遷移図、第
7図は逆サイクル運転の制御内容を示すフローチャート
図である。 1……圧縮機、5……四路切換弁(サイクル切換機
構)、6……室外熱交換器、8……室外電動膨張弁(減
圧弁)、9……レシーバ、10……アキュムレータ、12…
…室内熱交換器、13……室内電動膨張弁(流量制御
弁)、14……主冷媒回路、50……通常運転制御手段、51
B……逆サイクル運転制御手段、53……開度増大手段、P
2……低圧センサ(低圧検出手段)、TH1……室温サーモ
スタット(要求能力検出手段)、TH4……吐出管センサ
(吐出管温度検出手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−203854(JP,A) 特開 昭63−290352(JP,A) 特開 平2−118364(JP,A) 特開 平1−217164(JP,A) 実開 昭59−101177(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機(1)、室外熱交換器(6)及び該
    室外熱交換器(6)用の減圧弁(8)が配置された室外
    ユニット(A)に対して、流量制御弁(13)及び室内熱
    交換器(12)が配置された複数の室内ユニット(B,C,
    …)を互いに並列に配置し、かつ上記各機器(1,6,…)
    を冷媒配管(11)で順次接続してなる冷媒回路(14)を
    備えた空気調和装置において、 暖房運転時、上記各室内熱交換器(13,…)の要求能力
    を個別に検出する複数の要求能力検出手段(TH1,…)
    と、 暖房運転時、上記各要求能力検出手段(TH1,…)が検出
    する要求能力に基づき、上記各室内電動膨張弁(13,
    …)の開度を制御する通常運転制御手段(50)とを備え
    るとともに、 上記冷媒回路(14)における冷媒の低圧側圧力を検出す
    る低圧検出手段(P2)と、 上記圧縮機(1)における吐出管温度を検出する吐出管
    温度検出手段(TH4)と、 暖房運転時、上記低圧検出手段(P2)及び吐出管温度検
    出手段(TH4)の出力を受け、低圧側圧力が設定圧力値
    よりも低い低圧異常時又は吐出管温度が設定温度値より
    も高い吐出管異常時に、上記各室内ユニット(B,C,…)
    のうち停止中の室内ユニットの流量制御弁(13)の閉度
    を中開度に開き、かつ運転中の室内ユニットの流量制御
    弁(13)の開度を通常運転制御手段(50)の制御目標開
    度よりも増大させるように制御する開度増大手段(53)
    とを備えている ことを特徴とする空気調和装置の運転制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の空気調和装置の運転制御装
    置において、 冷媒回路(14)の冷媒の循環経路を正逆切換えるサイク
    ル切換機構(5)と、 暖房運転時、低圧検出手段(P2)及び吐出管温度検出手
    段(TH4)の出力を受け、開度増大制御手段(53)によ
    る制御の終了後に、低圧側圧力が設定圧力値以下の所定
    圧力値よりも低くなるか、又は吐出管温度が設定温度値
    以上の所定温度値よりも高くなると、一定時間の間、通
    常運転制御手段(50)の制御を強制的に停止させて、上
    記サイクル切換機構(5)を逆サイクル側に切換え、上
    記電動膨張弁(13,…)の開度を開き側に制御して冷媒
    回路(14)の逆サイクル運転を行う逆サイクル運転制御
    手段(51B)と を備えていることを特徴とする空気調和装置の運転制御
    装置。
JP2340052A 1990-11-30 1990-11-30 空気調和装置の運転制御装置 Expired - Fee Related JP2684845B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2340052A JP2684845B2 (ja) 1990-11-30 1990-11-30 空気調和装置の運転制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2340052A JP2684845B2 (ja) 1990-11-30 1990-11-30 空気調和装置の運転制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04208370A JPH04208370A (ja) 1992-07-30
JP2684845B2 true JP2684845B2 (ja) 1997-12-03

Family

ID=18333265

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2340052A Expired - Fee Related JP2684845B2 (ja) 1990-11-30 1990-11-30 空気調和装置の運転制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2684845B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3060770B2 (ja) * 1993-02-26 2000-07-10 ダイキン工業株式会社 冷凍装置
US6230747B1 (en) 1994-09-22 2001-05-15 Daikin Industries, Ltd. Pipe connecting method and piping structure
JP2009024965A (ja) * 2007-07-23 2009-02-05 Fujitsu General Ltd 空気調和機
JP5178597B2 (ja) * 2009-03-23 2013-04-10 東芝キヤリア株式会社 空気調和機
JP5776620B2 (ja) * 2012-04-20 2015-09-09 ダイキン工業株式会社 空気調和機
DE102017205484A1 (de) * 2017-03-31 2018-10-04 Siemens Aktiengesellschaft Wärmepumpe und Verfahren zum Betreiben einer Wärmepumpe
CN111023418B (zh) * 2019-12-26 2021-05-14 宁波奥克斯电气股份有限公司 压力传感器异常的控制方法、装置和空调器

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59101177U (ja) * 1982-12-24 1984-07-07 東邦鉄工株式会社 警報表示接点付圧力スイツチ
JPS63290352A (ja) * 1987-05-21 1988-11-28 松下冷機株式会社 ヒ−トポンプ式空気調和機
JPH01203854A (ja) * 1988-02-09 1989-08-16 Toshiba Corp 空気調和機
JPH01217164A (ja) * 1988-02-26 1989-08-30 Hitachi Ltd 多室形空気調和装置
JPH02118364A (ja) * 1988-10-27 1990-05-02 Toshiba Corp 空気調和機

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04208370A (ja) 1992-07-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007057220A (ja) 冷凍装置
JP3208923B2 (ja) 空気調和装置の運転制御装置
JP2684845B2 (ja) 空気調和装置の運転制御装置
JP3147588B2 (ja) 冷凍装置
JPH03175230A (ja) 空気調和装置の運転制御装置
JPH05288438A (ja) 冷凍装置の冷媒充填量検知装置
JPH02208469A (ja) 空気調和装置
JP3829340B2 (ja) 空気調和装置
JPH04344085A (ja) 冷凍装置の除霜運転制御装置
JPH0694954B2 (ja) 冷凍装置の過熱度制御装置
JP3149625B2 (ja) 空気調和装置の運転制御装置
JP3303689B2 (ja) 二元冷凍装置
JP3232755B2 (ja) 空気調和装置
JP3097468B2 (ja) 空気調和機の制御装置
JP2500707B2 (ja) 冷凍装置の運転制御装置
JPH03122460A (ja) 冷凍装置の運転制御装置
JP3341495B2 (ja) 空気調和機の運転制御装置
JP2541173B2 (ja) 空気調和装置
JPH02157568A (ja) 空気調和装置の冷媒滞溜抑制装置
JP2634267B2 (ja) 空気調和機の凍結防止装置
JP3214145B2 (ja) 冷凍装置の運転制御装置
JPH04222351A (ja) 空気調和装置の運転制御装置
JPH04222354A (ja) 冷凍装置の運転制御装置
JPH04340044A (ja) 空気調和装置の運転制御装置
JPH0772647B2 (ja) 空気調和機の均圧装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080815

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080815

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090815

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100815

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees