JPH0610560B2 - 空気調和機の膨脹弁の制御方法 - Google Patents
空気調和機の膨脹弁の制御方法Info
- Publication number
- JPH0610560B2 JPH0610560B2 JP61251769A JP25176986A JPH0610560B2 JP H0610560 B2 JPH0610560 B2 JP H0610560B2 JP 61251769 A JP61251769 A JP 61251769A JP 25176986 A JP25176986 A JP 25176986A JP H0610560 B2 JPH0610560 B2 JP H0610560B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- compressor
- expansion valve
- discharge gas
- degree
- air conditioner
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Air Conditioning Control Device (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、圧縮機の回転数可変速制御装置付空気調和機
の電動式膨脹弁の制御方法に関する。
の電動式膨脹弁の制御方法に関する。
従来の装置は、実開昭55−143470号に記載のよ
うに、圧縮機の吐出ガス温度と高圧側飽和冷媒温度との
差を一定ならしめるよう膨脹弁の開閉制御を行ない、上
記温度差を蒸発器の出口における冷媒を常に湿り状態に
維持し得る範囲内において設定していた。しかし、過熱
度(上記温度差)の設定方法について特に配慮されてい
なかった。
うに、圧縮機の吐出ガス温度と高圧側飽和冷媒温度との
差を一定ならしめるよう膨脹弁の開閉制御を行ない、上
記温度差を蒸発器の出口における冷媒を常に湿り状態に
維持し得る範囲内において設定していた。しかし、過熱
度(上記温度差)の設定方法について特に配慮されてい
なかった。
上記従来技術は、圧縮機の吐出ガス温度Td、凝縮温度
Tcから導かれる過熱度(ΔT=Td−Tc)の目標値
は一点しか設定されておらず、空冷ヒートポンプ式の場
合の凝縮器、蒸発器の外気条件や、圧縮機の回転数可変
速制御装置により圧縮機の能力が変った場合などに、過
熱度の最適値が変わることについては配慮されておら
ず、過熱度の最適値の設定方法に問題があった。
Tcから導かれる過熱度(ΔT=Td−Tc)の目標値
は一点しか設定されておらず、空冷ヒートポンプ式の場
合の凝縮器、蒸発器の外気条件や、圧縮機の回転数可変
速制御装置により圧縮機の能力が変った場合などに、過
熱度の最適値が変わることについては配慮されておら
ず、過熱度の最適値の設定方法に問題があった。
本発明の目的は、熱交換器の外気条件あるいは圧縮機の
回転数等が変化した場合でも、冷凍サイクルが常に効率
的に運転されるようにすることにある。
回転数等が変化した場合でも、冷凍サイクルが常に効率
的に運転されるようにすることにある。
上記目的は、圧縮機吐出側の過熱度を吐出ガスの凝縮温
度に対応して設定した過熱度の目標値に近づけるべく膨
脹弁の開度を制御することにより達成される。
度に対応して設定した過熱度の目標値に近づけるべく膨
脹弁の開度を制御することにより達成される。
凝縮温度に対応した圧縮機吐出測の過熱度の目標値を設
定し、検知される過熱度をこれに近づけるよう膨脹弁は
動作する。それによって過熱度はあらゆる条件において
も、その最適値に制御されるので、冷凍サイクルを常に
効率的に運転することが可能となる。
定し、検知される過熱度をこれに近づけるよう膨脹弁は
動作する。それによって過熱度はあらゆる条件において
も、その最適値に制御されるので、冷凍サイクルを常に
効率的に運転することが可能となる。
以下、本発明の一実施例を第1図、第2図により説明す
る。第1図は、本発明を説明するための冷凍サイクル図
である。冷凍サイクルは、圧縮機1、凝縮器2、膨脹弁
3、蒸発器4、アキュームレータ5より構成されてお
り、冷媒は上記順路を循環し状態変化をくり返す。膨脹
弁3の開閉動作は、圧縮機1の吐出ガス温度Tdを圧縮
機1の出口部に設けた検知器7により検知し、また、吐
出ガスの凝縮温度Tcを圧縮機1の出口近傍に凝縮パイ
プの先止まりした分岐部を設けて該分岐部に設けた検出
器8により検知し、該検知した各値を制御装置6に入力
し、制御装置6の指令に基づいて行われる。前記吐出ガ
スの凝縮温度Tcは上記した位置にて検知されるため、
圧損のない正確な値を検知することが可能である。第2
図は、冷凍サイクルの状態変化を表わすモリエル線図
で、これを併用して以下説明する。圧縮機1にて加圧圧
縮された高温ガス冷媒(B位置)は、凝縮器2にて冷却
され液化する。液化した冷媒(D)は、膨脹弁3により
減圧され(E)蒸発器4に流れ込む。蒸発器4にて外気
より吸熱しながら気化し、アキュームレータ5を通って
再び圧縮機1に導かれる(A)。ここで、膨脹弁制御装
置6の作用について説明する。圧縮機1の吐出ガス温度
Tdと凝縮温度Tcは、それぞれ温度検知器7,8によ
り検知され制御装置6に入力される。制御装置6には、
あらかじめ検出される凝縮温度(Tc1,Tc2……T
cn)に対する過熱度の目標値(ΔTSH1,ΔTSH
2……ΔTSHn)が設定されており、制御装置6は、
検知した温度から導かれる過熱度(Td−Tc)=ΔT
が、上記凝縮温度に対応する過熱度の目標値(ΔTSH
1,ΔTSH2……ΔTSHn)に近づけるべく膨脹弁
3の開度を制御する。この過熱度の目標値は、熱交換器
の外気条件、圧縮機の回転等の条件変化に対しても圧縮
機の吸入側の過熱度を最適化するように設定されてい
る。
る。第1図は、本発明を説明するための冷凍サイクル図
である。冷凍サイクルは、圧縮機1、凝縮器2、膨脹弁
3、蒸発器4、アキュームレータ5より構成されてお
り、冷媒は上記順路を循環し状態変化をくり返す。膨脹
弁3の開閉動作は、圧縮機1の吐出ガス温度Tdを圧縮
機1の出口部に設けた検知器7により検知し、また、吐
出ガスの凝縮温度Tcを圧縮機1の出口近傍に凝縮パイ
プの先止まりした分岐部を設けて該分岐部に設けた検出
器8により検知し、該検知した各値を制御装置6に入力
し、制御装置6の指令に基づいて行われる。前記吐出ガ
スの凝縮温度Tcは上記した位置にて検知されるため、
圧損のない正確な値を検知することが可能である。第2
図は、冷凍サイクルの状態変化を表わすモリエル線図
で、これを併用して以下説明する。圧縮機1にて加圧圧
縮された高温ガス冷媒(B位置)は、凝縮器2にて冷却
され液化する。液化した冷媒(D)は、膨脹弁3により
減圧され(E)蒸発器4に流れ込む。蒸発器4にて外気
より吸熱しながら気化し、アキュームレータ5を通って
再び圧縮機1に導かれる(A)。ここで、膨脹弁制御装
置6の作用について説明する。圧縮機1の吐出ガス温度
Tdと凝縮温度Tcは、それぞれ温度検知器7,8によ
り検知され制御装置6に入力される。制御装置6には、
あらかじめ検出される凝縮温度(Tc1,Tc2……T
cn)に対する過熱度の目標値(ΔTSH1,ΔTSH
2……ΔTSHn)が設定されており、制御装置6は、
検知した温度から導かれる過熱度(Td−Tc)=ΔT
が、上記凝縮温度に対応する過熱度の目標値(ΔTSH
1,ΔTSH2……ΔTSHn)に近づけるべく膨脹弁
3の開度を制御する。この過熱度の目標値は、熱交換器
の外気条件、圧縮機の回転等の条件変化に対しても圧縮
機の吸入側の過熱度を最適化するように設定されてい
る。
定常運転状態において、蒸発器4での吸熱量が少なく
(冷凍負可大)冷凍サイクルが、第2図の実線のように
運転されているとすると、この場合の圧縮機1の吐出側
の過熱度ΔTは、凝縮温度Tc2に対する過熱度の設定
値TSH2よりも小さい状態となっている。このとき
の、吐出ガス温度検知器7、凝縮温度検知器8にて検知
された温度が制御装置6に入力され、制御装置6では、
目標とする過熱度TSH2まで近づけるよう膨脹弁3を
絞り方向に動作させる。
(冷凍負可大)冷凍サイクルが、第2図の実線のように
運転されているとすると、この場合の圧縮機1の吐出側
の過熱度ΔTは、凝縮温度Tc2に対する過熱度の設定
値TSH2よりも小さい状態となっている。このとき
の、吐出ガス温度検知器7、凝縮温度検知器8にて検知
された温度が制御装置6に入力され、制御装置6では、
目標とする過熱度TSH2まで近づけるよう膨脹弁3を
絞り方向に動作させる。
上記とは逆に、定常運転状態において、第2図の点線で
示すように、蒸発器4での吸熱量が多く(冷凍負荷
少)、圧縮機1の吐出側の過熱度が目標とする過熱度よ
り大きい場合には、膨脹弁3を開き方向に動作させ、目
標値に近づける制御を行なう。
示すように、蒸発器4での吸熱量が多く(冷凍負荷
少)、圧縮機1の吐出側の過熱度が目標とする過熱度よ
り大きい場合には、膨脹弁3を開き方向に動作させ、目
標値に近づける制御を行なう。
本実施例によれば、熱交換器3の負荷条件や圧縮機1の
回転数などが変化しても、これらの変化に対応した圧縮
機吐出側過熱度のきめ細かな制御が可能となり、圧縮機
の能力を常に好適に維持でさる為空気調和機の性能向上
を図れる。
回転数などが変化しても、これらの変化に対応した圧縮
機吐出側過熱度のきめ細かな制御が可能となり、圧縮機
の能力を常に好適に維持でさる為空気調和機の性能向上
を図れる。
又スクロール圧縮機のように、高圧側にモータを配設す
る圧縮機においては、吐出圧力が高い場合にモータ温度
が高くなる為、吐出ガス温度を低減しモータ温度上昇を
防止するよう目標値を設定し圧縮機の信頼性を向上でき
る。
る圧縮機においては、吐出圧力が高い場合にモータ温度
が高くなる為、吐出ガス温度を低減しモータ温度上昇を
防止するよう目標値を設定し圧縮機の信頼性を向上でき
る。
本発明によれば、圧縮機能力に適合したサイクル状態が
可能であり、空調機の性能向上を図るとともに、圧縮機
のモータ保護を確実化せしめ、信頼性を向上する効果が
ある。
可能であり、空調機の性能向上を図るとともに、圧縮機
のモータ保護を確実化せしめ、信頼性を向上する効果が
ある。
第1図は、本発明を説明するための冷凍サイクル図、第
2図は本発明を説明するためのモリエル線図である。 1……圧縮機、2……凝縮機、3……膨脹弁、4……蒸
発器、6……膨脹弁制御装置、7……吐出ガス温度検知
器、8……凝縮温度検知器
2図は本発明を説明するためのモリエル線図である。 1……圧縮機、2……凝縮機、3……膨脹弁、4……蒸
発器、6……膨脹弁制御装置、7……吐出ガス温度検知
器、8……凝縮温度検知器
フロントページの続き (72)発明者 衛藤 廣則 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 製作所清水工場内 (72)発明者 日吉 剛 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 製作所清水工場内 (56)参考文献 実開 昭58−189869(JP,U) 実公 昭58−29825(JP,Y2)
Claims (1)
- 【請求項1】圧縮機、送風機、熱交換器、冷媒の膨張機
構として電気的に駆動される膨張弁と、圧縮機の吐出ガ
ス温度及び吐出ガスの凝縮温度を検知する手段を有する
空気調和機の膨張弁の制御方法において、前記吐出ガス
温度(Td)を圧縮機の出口部にて検知し、一方、前記
吐出ガスの凝縮温度(Tc)を圧縮機出口近傍に設けた
凝縮パイプの先止まりした分岐部にて検知し、これら検
知した値を制御装置に入力し、該入力した各値より導か
れる過熱度(Td−Tc)=ΔTを、前記制御装置にて
予め設定されている複数の異なる凝縮温度(Tc1,T
c2…)に対応する過熱度の目標値(ΔTSH1,ΔT
SH2…)に近付けるように、前記膨張弁の開度を制御
することを特徴とする空気調和機の膨張弁の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61251769A JPH0610560B2 (ja) | 1986-10-24 | 1986-10-24 | 空気調和機の膨脹弁の制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61251769A JPH0610560B2 (ja) | 1986-10-24 | 1986-10-24 | 空気調和機の膨脹弁の制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63108162A JPS63108162A (ja) | 1988-05-13 |
JPH0610560B2 true JPH0610560B2 (ja) | 1994-02-09 |
Family
ID=17227643
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61251769A Expired - Lifetime JPH0610560B2 (ja) | 1986-10-24 | 1986-10-24 | 空気調和機の膨脹弁の制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0610560B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0689949B2 (ja) * | 1988-06-10 | 1994-11-14 | 株式会社日立製作所 | 空気調和機 |
JP2922925B2 (ja) * | 1989-07-26 | 1999-07-26 | 株式会社日立製作所 | 冷凍装置 |
JP2921254B2 (ja) * | 1992-03-24 | 1999-07-19 | ダイキン工業株式会社 | 冷凍装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6011625Y2 (ja) * | 1981-08-22 | 1985-04-17 | 東洋電装株式会社 | 閉磁路型イグニツシヨンコイル |
JPS58189869U (ja) * | 1982-06-11 | 1983-12-16 | 株式会社鷺宮製作所 | 温度式膨張弁 |
-
1986
- 1986-10-24 JP JP61251769A patent/JPH0610560B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63108162A (ja) | 1988-05-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6523361B2 (en) | Air conditioning systems | |
US5890370A (en) | Refrigerating system with pressure control valve | |
JPH0340295B2 (ja) | ||
US20070125106A1 (en) | Supercritical refrigeration cycle | |
EP0085246A1 (en) | A control circuit for a variable displacement air conditioning compressor | |
JP3823444B2 (ja) | 空気調和装置 | |
JPH0527018B2 (ja) | ||
JPH0610560B2 (ja) | 空気調和機の膨脹弁の制御方法 | |
JPH0814435B2 (ja) | 冷凍装置の保護装置 | |
JPH0694954B2 (ja) | 冷凍装置の過熱度制御装置 | |
JPS5912942B2 (ja) | 冷凍装置 | |
JP2003042585A (ja) | 空気調和機 | |
JPH0689949B2 (ja) | 空気調和機 | |
JPH10160273A (ja) | 空気調和装置 | |
JPH07332736A (ja) | 空気調和装置 | |
JP2001201198A (ja) | 空気調和機の制御方法 | |
JPH061133B2 (ja) | 空気調和機の電動膨張弁制御装置 | |
JPH01160275U (ja) | ||
JPH0245796B2 (ja) | ||
JPH07103596A (ja) | 空気調和機 | |
JP2794853B2 (ja) | 多室用分離形の空気調和装置 | |
JPH0522757Y2 (ja) | ||
JPS62116861A (ja) | 空気調和機 | |
JPH0351667A (ja) | 分離形空気調和機 | |
JPH0317177Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |