JPH0611166U - ディスク再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案はディスク再生装置に関し、ピックア
ップをガイドするガイド軸の端部をシャーシに圧接する
圧接部材を設けることにより、ガイド軸をビスを使用す
ることなく、シャーシに簡単に組み込むことができるよ
うにしてコスト低減および生産性の向上をはかることを
目的とする。 【構成】 ピックアップをガイドする一対のガイド軸２
の両端が係合される切欠部８，９を有するシャーシ４
と、両ガイド軸の少なくとも一端を圧接して前記シャー
シに固定する圧接部材１４，１６とを備えるように構成
する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はディスク再生装置に関し、詳しくは、ピックアップをガイドするガイ ド軸の取付構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般にディスク再生装置においてはピックアップを一対のガイド軸に摺動自在 に取付け、フィードモータによってディスクに対して往復移動させるようにして いる。 従来、上記ガイド軸をシャーシに取付けるには、各ガイド軸の両端をビスによ ってシャーシに固定するか、あるいは合成樹脂製の取付片を介してシャーシに固 定するようにしていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このような従来のガイド軸の取付構造にあっては、ビスや取付 片等の部品が必要でそれだけ部品点数が多くなり、部品管理に手間がかかるばか りでなく、組立てにも手数がかかり、生産性も悪化しコストアップになるという 問題点があった。 本考案は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、ガイド軸の端 部をシャーシに圧接する圧接部材を設けることにより、ガイド軸の取付けにビス 部を必要とせず、簡単に組立てができ、もってコストの低減及び生産性の向上を はかったディスク再生装置を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案はピックアップをガイドする一対のガイド軸の両端が係合される切欠部 を有するシャーシと、両ガイド軸の少なくとも一端を圧接して前記シャーシに固 定する圧接部材とを備えたことを特徴とするものである。

【０００５】

【作用】

本考案では、ガイド軸はシャーシの切欠部内に両端部が係合して軸方向及び横 方向の動きが止められ、圧接部材により上下の動きが止められ、確実に切欠部内 に固定される。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図１〜図４は本考案に係る ディスク再生装置の第１実施例の要部を示す図である。 まず、構成を説明する。 図１はディスク再生装置１００のピックアップ１の近傍を示す。ピックアップ １は一対のガイド軸２、２に摺動自在に取り付けられている。該ピックアップ１ の側部にはラック３が固定されている。シャーシ４には開口部５が形成され、こ の開口部５の両端部には相対向する折曲部６、７が形成され、かつ各折曲部６、 ７の角部には切欠部８、９が形成されている。一方の切欠部８、８の後部に隣接 して切欠孔１０、１０が形成され、この切欠部１０、１０の端部に下向きの折曲 片１１、１１が形成されている。他方の切欠部９、９の後端面にも下向きの折曲 片１２、１２が形成され、かつ切欠部９、９間の中央には内方に突出した折曲突 片１３が形成されいている。

【０００７】 前記ガイド軸２、２の一端は一方の切欠部８、８に係合されて先端は前記折曲 片、１１に当接し、他端は対向する切欠部９、９に係合され、先端が折曲片１２ 、１２に当接している。これによりガイド軸２２は軸方向へも横方向へも動くこ とがない。また、前記折曲突片１３には図１〜３に示す圧接部材であるばね１４ の中央捲回部１５が装着され、ガイド軸２、２を上から圧接している。

【０００８】 次に作用について説明する。上記の構成によれば、ガイド軸２、２はシャーシ ４の切欠部９、９に係合し、かつばね１４で下方に圧接固定しているので、ビス 止め等の止めが不要となり、部品点数の削減するとともに、組立てもばね１４の 中央捲回部１５をシャーシ４の折曲突片１３に装着するのみで、簡単にでき、加 工コストが低減し、生産性を大幅に向上することができる。

【０００９】 図５〜図７は本考案の第２実施例を示す図である。この第２実施例は前記ばね １４に代えてカバー１６を圧接部材に兼用したものである。該カバー１６は、一 端に前記シャーシ４の裏面に係合するフック１７が両側にはシャーシ４の裏面に 係合する爪１８が形成され、かつフック１７、１７間には前記切欠部９、９に対 応する位置に嵌まる凸部１９、１９が形成されたものである。この凸部１９、１ ９によって前記ガイド軸２、２の一端は下方に圧接され固定される。なお、２０ はターンテーブルを示す。この第２実施例は、ディスクをトップローディングす る形式のもので、外観上カバー１６を必要とするディスク再生装置に特に有効で あり、第１実施例と同じ作用効果を得ることができる。

【００１０】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、ガイド軸はシャーシの切欠部に係合し 、かつ圧接部材で圧接固定しているので、ビス止め等の止めが不要となり、部品 点数の削減及び組立て簡略化ができ、加工コストが低減でき、生産性を大幅に向 上することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るディスク再生装置の第１実施例を
示す要部分解斜視図である。

【図２】図１に示す実施例の組立て後の平面図である。

【図３】図２のＡ−Ａ矢視断面図である。

【図４】図１に示す実施例の正面図である。

【図５】本考案の第２実施例を示す要部分解斜視図であ
る。

【図６】図５に示す実施例の組立て後の断面図である。

【図７】図６に示す実施例のＢ−Ｂ矢視断面図である。

【符号の説明】

１ ピックアップ ２ ガイド軸 ４ シャーシ ５ 開口部 ８、９ 切欠部 １４ ばね（圧接部材） １６ カバー（圧接部材）

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ピックアップをガイドする一対のガイド
   軸の両端が係合される切欠部を有するシャーシと、両ガ
   イド軸の少なくとも一端を圧接して前記シャーシに固定
   する圧接部材とを備えたことを特徴とするディスク再生
   装置。