JPH0611110U - 回転ヘッド装置 - Google Patents

回転ヘッド装置

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JPH0611110U
JPH0611110U JP4566292U JP4566292U JPH0611110U JP H0611110 U JPH0611110 U JP H0611110U JP 4566292 U JP4566292 U JP 4566292U JP 4566292 U JP4566292 U JP 4566292U JP H0611110 U JPH0611110 U JP H0611110U
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rotary
rotary base
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裕昭 笹野
利一 古谷
潔 川久保
宏征 西連地
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アイワ株式会社
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】オートリバース型テープレコーダの回転ヘッド
装置のヘッド位置調整を容易にし、かつその温度が変化
しても安定した再生状態等になるようにする。 【構成】ヘッドを配したベース3を前フレーム4の基準
部10で支持する。掛止部9がビス81と当接してヘッ
ドがテープの規定位置に保持される。掛止部9を回転ベ
ース3の直径の略延長線上に配したので、ヘッドの位置
調整を容易にでき、ヘッドをテープの規定位置に確実に
対応させることができる。また、ベース3と基準部10
を含むフレーム類とテープガイドを熱膨張率が略同一の
材料、例えばポリアセタール樹脂で形成したので、温度
が変化してもベース3と基準部10を含むフレーム類と
テープガイドとの相対位置関係が変化せず、テープ走行
を安定にできる。従って、安定した再生状態等にでき
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、オートリバース型テープレコーダに適用して好適な回転ヘッド装 置に関する。
【0002】
【従来の技術】
オートリバース型テープレコーダに装着される回転ヘッド装置は、テープの走 行方向が変わるのに伴ってヘッド全体を180°回転させることにより磁気ヘッ ドの上下を逆転させて規定のトラック位置に配置するのが一般的である。
【0003】 図7は従来の回転ヘッド装置の一例を示す。なお、図7は、回転ヘッド装置の 要部を示すものである。同図において、1は録再用ヘッド、2は消去用ヘッドで あり、このヘッド1,2は図示しないテープの規定のトラックに対峙して回転ベ ース3の前面に装着されている。
【0004】 回転ベース3には、その側面より掛止部33が突設されている。上フレーム8 には、回転ベース3の左右で、掛止部33に対応する位置にヘッド1,2を位置 決めする位置決めビス81が配されている。なお、回転ベース3の駆動は、図示 しない駆動機構によって行われる。
【0005】 そして、図7に示すように、回転ベース3の回転は、テープの走行方向に応じ て行われ、また、掛止部33が位置決めビス81の下端面に当接することにより 規制される。すなわち、図7Aでは左回転が規制され、各ヘッド1,2はテープ の第1の位置(A面側)に対接する。また、図7Bでは右回転が規制され、各ヘ ッド1,2はテープの第2の位置(B面側)に対接する。これによって、ヘッド 1,2が規定の位置に保持される。なお、位置決めビス81は、ナット82など で調整位置に回り止めされる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
図7の例においては、ヘッド1がテープの規定の位置に配された場合に、掛止 部33が回転ベース3の直径の略延長線上よりも上方の位置で位置決めビス81 の下端面に当接するような形状に形成されている。そのため、ヘッド1の位置調 整が困難であった。
【0007】 また、例えばテープレコーダをプレイ状態とするとモータ等によって前フレー ム4、上フレーム8および回転ベース3等が加熱されて熱膨張する。この場合、 回転ベース3とこれを支持する支持体とが熱膨張率の異なる材料で形成されてい ると、回転ベース3とフレーム4,8等との相対位置関係が変化することとなる 。従って、ヘッド1の上下位置がずれるため、再生状態あるいは録音状態が不安 定となる。
【0008】 そこで、この考案は、オートリバース型テープレコーダの回転ヘッド装置のヘ ッド位置調整を容易にし、かつその温度が変化しても、安定した再生状態あるい は録音状態になるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この考案においては、オートリバース型テープレコーダに装着され、テープ走 行方向に応じて回転ベースに配されたヘッドの位置をテープの走行方向に応じて 回転する回転ヘッド装置において、回転ベースに、ヘッドをテープの第1の位置 あるいは第2の位置に保持するための掛止部を回転ベースの直径の略延長線上に 配すると共に、回転ベース、回転ベースを支持する支持体およびテープガイドを 熱膨張率が略同一の材料で形成するものである。
【0010】
【作用】
掛止部9,11を回転ベース3の直径の略延長線上に配したので、ヘッドの位 置調整を容易に行うことができ、ヘッド1,2をテープTの第1の位置あるいは 第2の位置に確実に対応させることができる。また、回転ヘッド装置の回転ベー ス3、回転ベース3の支持体10,4,5およびテープガイド22を熱膨張率が 略同一の材料、例えばポリアセタール樹脂等で形成したので、回転ヘッド装置等 の温度変化によっても、回転ベース3と支持体10,4,5とテープガイド22 との相対位置が変化せず、テープ走行が安定となる。従って、安定した再生状態 あるいは録音状態となる。
【0011】
【実施例】
以下、図1〜図4を参照しながら、この考案の一実施例について説明する。図 1において、図7と対応する部位には同一符号を付して、その詳細説明は省略す る。なお、図1はオートリバース型テープレコーダの回転ヘッド装置の斜視図で ある。
【0012】 同図に示すように、回転ベース3は円板状をなし、その前部側はテープTの走 行方向に沿って立設された前フレーム4の凹円状の受け孔41に前記回転ベース 3の回転を許容できる程度の隙間をもって挿入されている。
【0013】 ここでは、受け孔41の下端面側には、図2および図3に示すように、回転ベ ース3を受ける支持体を構成する略V字形の基準部10が設けられており、回転 べース3がこの基準部10に当接した状態でヘッド1,2が規定のトラック位置 に位置するようになされている。
【0014】 つまり、基準部10は、ヘッド1,2の上下位置を決めるための部位である。 また、基準部10は、回転ヘッド3の回転を円滑とするために、回転ヘッド3を 二点で受けるように形成される。
【0015】 この回転ベース3の後部側には回転中心が一致する回転軸31が固着され、こ の回転軸31の後端部が前フレーム4と平行な後フレーム5の軸受孔5a(図2 参照)に回転自在に嵌入されている。回転軸31の中間部には回転ベース3を回 転させるためのピニオン32が固着されている。
【0016】 ピニオン32の左側には、前フレーム4の支軸61に回転自在に取り付けられ た扇形の駆動ギヤ6が噛合されている。これによって、駆動ギヤ6を所定角度だ け回転させることにより、回転ベース3を180°回転させて録再用ヘッド1お よび消去用ヘッド2を上下逆転させることができる。
【0017】 駆動ギヤ6には下方に伸延するレバー62が設けられ、このレバー62はテー プTの走行方向に沿って水平移動するヘッド切換板7の開口71に挿入されてい る。
【0018】 ヘッド切換板7はテープTの走行方向が変わるのに伴って別途の駆動装置によ り予め規定された方向へ所定のストロークだけ水平移動する。これによって駆動 ギヤ6が支軸61を中心に所定角度だけ回転する。
【0019】 駆動ギヤ6と後フレーム5の間には、つるまきばね51が介装されている。こ のつるまきばね51は、駆動ギヤ6の回動状態を保持するための反転ばねである 。これによって、駆動ギヤ6が下限位置もしくは上限位置に安定して保持される ことにより、回転ベース3、したがって録再用ヘッド1と消去用ヘッド2が振動 などで不用意に回転するのが防止されている。
【0020】 回転ベース3には、図2に示すように、その裏面に板状の掛止部9が回転ベー ス3の直径の略延長線上に沿って形成される。この回転ベース3は、図3および 図4に示すように、ヘッド1がテープTの第1の位置あるいは第2の位置に位置 する場合に、掛止部9が水平状になるように配される。
【0021】 そして、回転ベース3の回転は、回転ベース3に形成された掛止部9が、回転 ベース3の左右に位置して上フレーム8に螺入された位置決めビス81(図1で は片側のみ図示)の下端面に当接することにより規制される。これによって、ヘ ッド1,2がテープTの第1の位置あるいは第2の位置に保持される。
【0022】 前フレーム4には、図1に示すようなテープガイド22がヘッド1,2を挟ん で左右に一対取り付けられる。このテープガイド22は、テープを安定して走行 させるためのガイドである。
【0023】 テープガイド22、回転ベース3および基準部10を含むフレーム4,5,8 は、例えば熱膨張率が同一であるポリアセタール樹脂等で形成される。
【0024】 そして、テープ走行が変わって、例えば図3の状態での回転ベース3が回転し て図4の状態になる。この場合でも、掛止部9は回転ベース3の直径の略延長線 上となり、掛止部9と位置決めビス81の下端面とが当接することによって回転 ベース3の回転が規制される。
【0025】 本例によれば、掛止部9を回転ベース3の直径の略延長線上に沿って配したの で、ヘッド1,2の位置調整を容易に行うことができ、ヘッド1,2をテープT の第1の位置あるいは第2の位置に確実に対応させることができる。
【0026】 また、本例によれば、回転ヘッド装置の回転ベース3、基準部10(前フレー ム4)およびテープガイド22を熱膨張率が同一の材料である、例えばポリアセ タール樹脂で形成したので、回転ヘッド装置等の温度変化によっても、回転ベー ス3と基準部10とフレーム4,5,8とテープガイド22との相対位置関係が 変化せず、テープ走行を安定にできる。従って、本例によれば、安定した再生状 態あるいは録音状態にできる。
【0027】 図5は他の実施例を示す。本例は、掛止部11の規制面12,13が回転ベー ス3の直径の延長線上に沿って形成したものである。掛止部11の規制面12, 13は、段状になるように形成される。
【0028】 本例の掛止部11は、その厚さを考慮したものである。つまり、規制面12は 、例えばヘッド1,2をテープTの第1の位置に対応する位置に保持するもので ある(図5参照)。規制面13は、例えばヘッド1,2をテープTの第2の位置 に対応する位置に保持するものである(図6参照)。その他の構成は、図1の例 と同様である。
【0029】 本例によれば、掛止部11の規制面12,13をヘッド1,2がテープTの第 1の位置および第2の位置に位置する場合に回転ベース3の直径の延長線上に沿 って形成したので、掛止部11の厚さによる誤差をなくすることができ、ヘッド 1,2をテープTの第1の位置あるいは第2の位置により確実に対応させること ができる。なお、その他の作用効果は、図1の例と同様である。
【0030】 なお、上述各実施例においては、回転ヘッド装置の回転ベース3、基準部10 とフレーム4,5,8およびテープガイド22の材料をポリアセタール樹脂とし たものであるが、回転ベース等の材料はこれに限定されない。また、テープガイ ド22を前フレーム4と一体的に形成してもよい。
【0031】 さらに、掛止部9,11および支持体である基準部10の形状、取付位置等は 、本例に限定されない。また、位置決めビス81も、回転ベース3等と熱膨張率 が同様な材料で形成してもよい。
【0032】
【考案の効果】
この考案によれば、掛止部を回転ベースの直径の略延長線上に配したので、ヘ ッドの位置調整を容易に行うことができ、ヘッドの回転位置をテープの第1の位 置あるいは第2の位置に確実に対応させることができる。また、この考案によれ ば、回転ヘッド装置の回転ベース、回転ベースを支持する支持体およびテープガ イドを熱膨張率が略同一の材料で形成したので、回転ヘッド装置等の温度変化に よっても、回転ベースと支持体とテープガイドとの相対位置関係が変化せず、テ ープ走行を安定にできる。従って、この考案によれば、安定した再生状態あるい は録音状態にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の斜視図である。
【図2】実施例の分解斜視図である。
【図3】実施例の要部を示す図である。
【図4】実施例の使用状態を示す図である。
【図5】他の実施例を示す図である。
【図6】他の実施例の使用状態を示す図である。
【図7】従来例を示す図である。
【符号の説明】
1,2 ヘッド 3 回転ベース 4 前フレーム 9,11 掛止部 10 基準部 22 テープガイド 81 位置決めビス T テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 西連地 宏征 東京都台東区池之端1丁目2番11号 アイ ワ株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オートリバース型テープレコーダに装着
    され、回転ベースに配されたヘッドの位置をテープの走
    行方向に応じて回転する回転ヘッド装置において、 上記回転ベースに、上記ヘッドを上記テープの第1の位
    置あるいは第2の位置に保持するための掛止部を上記回
    転ベースの直径の略延長線上に配すると共に、 上記回転ベース、上記回転ベースを支持する支持体およ
    びテープガイドを熱膨張率が略同一の材料で形成するこ
    とを特徴とする回転ヘッド装置。
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