JPH06110175A - 感光材料処理装置 - Google Patents
感光材料処理装置Info
- Publication number
- JPH06110175A JPH06110175A JP28224992A JP28224992A JPH06110175A JP H06110175 A JPH06110175 A JP H06110175A JP 28224992 A JP28224992 A JP 28224992A JP 28224992 A JP28224992 A JP 28224992A JP H06110175 A JPH06110175 A JP H06110175A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- processing
- liquid
- photosensitive material
- capsule
- container
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Photographic Processing Devices Using Wet Methods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 構造が簡易かつコンパクトであり、しかも処
理ムラのない優れた処理性能を得る感光材料処理装置を
提供する。 【構成】 ハウジング本体1内には、露光済のフィルム
10が巻回された状態で収容されている中空円筒状の処
理カプセル2が着脱可能な状態で配置されている。カプ
セル2の側方にはエアポンプである駆動ポンプ5と連結
され、カプセル2から処理液を排出させる時に使用する
圧力ボックス3と、カプセル2に処理液を供給する時に
使用する真空ボックス4とが設けられている。一方、カ
プセル2の上部には液面センサー71を備えた液溜用の
タンク7が設けられており、圧力ボックス3及び真空ボ
ックス4と連結されている。また、カプセル2の下部は
電磁弁9を介して複数の処理液タンク6と連結されてい
る。
理ムラのない優れた処理性能を得る感光材料処理装置を
提供する。 【構成】 ハウジング本体1内には、露光済のフィルム
10が巻回された状態で収容されている中空円筒状の処
理カプセル2が着脱可能な状態で配置されている。カプ
セル2の側方にはエアポンプである駆動ポンプ5と連結
され、カプセル2から処理液を排出させる時に使用する
圧力ボックス3と、カプセル2に処理液を供給する時に
使用する真空ボックス4とが設けられている。一方、カ
プセル2の上部には液面センサー71を備えた液溜用の
タンク7が設けられており、圧力ボックス3及び真空ボ
ックス4と連結されている。また、カプセル2の下部は
電磁弁9を介して複数の処理液タンク6と連結されてい
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、処理液が通過できる間
隙を保ってハロゲン化銀写真感光材料を重畳し、該間隙
に処理液を供給して処理する感光材料処理装置。
隙を保ってハロゲン化銀写真感光材料を重畳し、該間隙
に処理液を供給して処理する感光材料処理装置。
【0002】
【従来の技術】一般に、露光後のハロゲン化銀カラー写
真感光材料(以下、感光材料という。)は、発色現像、
脱銀、水洗、安定化及び乾燥等の工程により処理され
る。発色現像処理には発色現像液、脱銀処理には漂白
液、定着液、漂白定着液、水洗には水道水や蒸留水等、
安定化処理には安定液がそれぞれ使用される。一方、白
黒写真感光材料では発色現像の代わりに白黒現像、定
着、水洗によって処理される。各処理液は通常 20 ℃〜
50 ℃に温度調節され、カラー及び白黒写真感光材料は
これらの各処理液中に浸漬されて処理される。
真感光材料(以下、感光材料という。)は、発色現像、
脱銀、水洗、安定化及び乾燥等の工程により処理され
る。発色現像処理には発色現像液、脱銀処理には漂白
液、定着液、漂白定着液、水洗には水道水や蒸留水等、
安定化処理には安定液がそれぞれ使用される。一方、白
黒写真感光材料では発色現像の代わりに白黒現像、定
着、水洗によって処理される。各処理液は通常 20 ℃〜
50 ℃に温度調節され、カラー及び白黒写真感光材料は
これらの各処理液中に浸漬されて処理される。
【0003】このような感光材料の処理を商業的に実施
するには、コスト及び作業工程の軽減、処理装置のコン
パクト化、更には少量の処理液で、安定かつ迅速処理性
に優れた処理性能を得ることが要求される。まず、安定
した処理性能を得るには、処理液の組成が常に一定の範
囲内に保たれることが必須である。また、迅速処理性に
優れた性能を得るためには、感光材料を十分な量の処理
液にムラなく均一に浸漬して、感光材料の乳剤面に生じ
る境膜を迅速に取り除く必要がある。
するには、コスト及び作業工程の軽減、処理装置のコン
パクト化、更には少量の処理液で、安定かつ迅速処理性
に優れた処理性能を得ることが要求される。まず、安定
した処理性能を得るには、処理液の組成が常に一定の範
囲内に保たれることが必須である。また、迅速処理性に
優れた性能を得るためには、感光材料を十分な量の処理
液にムラなく均一に浸漬して、感光材料の乳剤面に生じ
る境膜を迅速に取り除く必要がある。
【0004】従って、従来から迅速処理のための種々の
処理方法及び装置が提案されている。感光材料の商業的
処理にはカラー現像所におけるように多量の処理液を貯
溜した処理槽を有した自動現像機が使用され、一定量の
感光材料を処理するごとに、処理液の疲労を補正する補
充液を自動的に補充して貯溜処理液の組成が常に一定の
範囲内に収まるように設計されている。このような連続
補充システムは、多量の感光材料を毎日一定量処理する
場合には極めて良好な結果を得る。しかし、感光材料の
処理量に比例して補充液を供給するシステムであるた
め、感光材料の処理量が少ない時は現像処理に基づく処
理液の組成成分の消費及び蓄積よりも水分の蒸発による
処理液の濃縮や、処理液の組成成分の空気酸化、分解等
による成分変化が上回り、処理面積に基づく補充供給の
みでは一定範囲内の処理液の組成を維持できず、したが
って安定かつ優れた処理性能を得ることができない。
処理方法及び装置が提案されている。感光材料の商業的
処理にはカラー現像所におけるように多量の処理液を貯
溜した処理槽を有した自動現像機が使用され、一定量の
感光材料を処理するごとに、処理液の疲労を補正する補
充液を自動的に補充して貯溜処理液の組成が常に一定の
範囲内に収まるように設計されている。このような連続
補充システムは、多量の感光材料を毎日一定量処理する
場合には極めて良好な結果を得る。しかし、感光材料の
処理量に比例して補充液を供給するシステムであるた
め、感光材料の処理量が少ない時は現像処理に基づく処
理液の組成成分の消費及び蓄積よりも水分の蒸発による
処理液の濃縮や、処理液の組成成分の空気酸化、分解等
による成分変化が上回り、処理面積に基づく補充供給の
みでは一定範囲内の処理液の組成を維持できず、したが
って安定かつ優れた処理性能を得ることができない。
【0005】また、最近は消費者の好みの多様化、即座
にカラープリントを得たいという要望、副業としてカラ
ー写真現像処理を行いたいなどの要望があり、感光材料
の処理では大規模現像所での集中処理からミニラボによ
る分散型の少量処理、更には少量かつ迅速処理に急速に
移行しており、白黒写真感光材料の処理でも同様な傾向
が見られる。そのため、特に小型処理機による補充処
理、更には小型迅速処理機による補充処理時の閑散補充
では連続補充システムの欠点が大きな問題として顕在化
している。
にカラープリントを得たいという要望、副業としてカラ
ー写真現像処理を行いたいなどの要望があり、感光材料
の処理では大規模現像所での集中処理からミニラボによ
る分散型の少量処理、更には少量かつ迅速処理に急速に
移行しており、白黒写真感光材料の処理でも同様な傾向
が見られる。そのため、特に小型処理機による補充処
理、更には小型迅速処理機による補充処理時の閑散補充
では連続補充システムの欠点が大きな問題として顕在化
している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】よって、上述の如き欠
点を鑑み、感光材料又はスペーサに突出部を設け、感光
材料間に間隙を形成して重畳した感光材料を小型のカプ
セル状の処理容器中に保持し、直接処理液をポンプを通
して処理容器中に圧送する処理方法や、モータによって
シリンダー中のピストンを往復運動させて処理液を処理
容器中に往復移動させる処理方法等が提案されている。
しかしながら、実際、処理された感光材料の表面に微細
な点状の処理ムラ等が発生する場合がある。このような
処理ムラは、特に現像処理において顕著に現れる傾向に
ある。また、上記方法ではポンプにより直接処理液を制
御するためポンプの微妙な出力制御には困難を要し、ま
たピストンをモータによって駆動させる場合は、制御さ
れたモータ出力をピストンに伝えるために装置全体が複
雑になり、装置の簡易化やコンパクト化に問題点を残し
ている。
点を鑑み、感光材料又はスペーサに突出部を設け、感光
材料間に間隙を形成して重畳した感光材料を小型のカプ
セル状の処理容器中に保持し、直接処理液をポンプを通
して処理容器中に圧送する処理方法や、モータによって
シリンダー中のピストンを往復運動させて処理液を処理
容器中に往復移動させる処理方法等が提案されている。
しかしながら、実際、処理された感光材料の表面に微細
な点状の処理ムラ等が発生する場合がある。このような
処理ムラは、特に現像処理において顕著に現れる傾向に
ある。また、上記方法ではポンプにより直接処理液を制
御するためポンプの微妙な出力制御には困難を要し、ま
たピストンをモータによって駆動させる場合は、制御さ
れたモータ出力をピストンに伝えるために装置全体が複
雑になり、装置の簡易化やコンパクト化に問題点を残し
ている。
【0007】本発明の目的は、上述した課題を解消し
て、簡易でコンパクトな構造で、しかも処理ムラのない
優れた処理性能を得る感光材料処理装置を提供すること
にある。
て、簡易でコンパクトな構造で、しかも処理ムラのない
優れた処理性能を得る感光材料処理装置を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明に係わる
上記目的は、処理容器内に感光材料を収容し、処理液タ
ンク内の複数の処理液を容器内に順次供給して処理する
感光材料処理装置において、前記処理容器内を加圧及び
減圧する手段を設け、処理液を容器内に圧入及び容器内
から排出して処理液の移動を行うことによって、感光材
料の乳剤面に接した処理液の交換促進と、次の処理工程
に使用する処理液との入換えとを行うことを特徴とする
感光材料処理装置によって達成することができる。
上記目的は、処理容器内に感光材料を収容し、処理液タ
ンク内の複数の処理液を容器内に順次供給して処理する
感光材料処理装置において、前記処理容器内を加圧及び
減圧する手段を設け、処理液を容器内に圧入及び容器内
から排出して処理液の移動を行うことによって、感光材
料の乳剤面に接した処理液の交換促進と、次の処理工程
に使用する処理液との入換えとを行うことを特徴とする
感光材料処理装置によって達成することができる。
【0009】本発明によれば、空気圧を媒介にして、又
は直接、容器内を加圧及び減圧することで処理液を処理
液タンクから容器内に圧入、及び容器内から排出するこ
とにより同一容器内で感光材料の乳剤面に接した処理液
の交換を促進し、また順次使用する処理液との入換えを
可能にした。尚、処理容器内での処理液の移動スピード
を変化させる時は、駆動ポンプにより発生する圧力レベ
ルをコントロールするか、又は処理容器の容積に対する
圧力室及び真空室の容積を変えることにより処理容器内
での処理液の移動スピードを変化させることができる。
は直接、容器内を加圧及び減圧することで処理液を処理
液タンクから容器内に圧入、及び容器内から排出するこ
とにより同一容器内で感光材料の乳剤面に接した処理液
の交換を促進し、また順次使用する処理液との入換えを
可能にした。尚、処理容器内での処理液の移動スピード
を変化させる時は、駆動ポンプにより発生する圧力レベ
ルをコントロールするか、又は処理容器の容積に対する
圧力室及び真空室の容積を変えることにより処理容器内
での処理液の移動スピードを変化させることができる。
【0010】また、シート状の感光材料の処理は、対向
壁間の間隔が 0.1 〜 10.0mm 幅のスリットに感光材料
を装填して前記処理容器内にセットされ、充填量が 50
〜 500 ml/m2の処理液によって処理される少液量現像で
ある。また、長尺状の感光材料の処理は、フィルム間隙
が 0.1〜 1mmである間隙現像である。この間隙を形成す
るには、感光材料の乳剤面又は支持体面に突出部を設け
てもよいが、突出部を有するスペーサーを感光材料と重
畳してもよい。 更に、空気の圧力差により処理液を移
動させて感光材料の乳剤面に接した処理液の交換を促進
する。更には、空気又は処理液の減圧及び加圧を利用し
て、少なくとも処理容器のいずれか一方の端部について
いる処理液管又は空気管により行われる。
壁間の間隔が 0.1 〜 10.0mm 幅のスリットに感光材料
を装填して前記処理容器内にセットされ、充填量が 50
〜 500 ml/m2の処理液によって処理される少液量現像で
ある。また、長尺状の感光材料の処理は、フィルム間隙
が 0.1〜 1mmである間隙現像である。この間隙を形成す
るには、感光材料の乳剤面又は支持体面に突出部を設け
てもよいが、突出部を有するスペーサーを感光材料と重
畳してもよい。 更に、空気の圧力差により処理液を移
動させて感光材料の乳剤面に接した処理液の交換を促進
する。更には、空気又は処理液の減圧及び加圧を利用し
て、少なくとも処理容器のいずれか一方の端部について
いる処理液管又は空気管により行われる。
【0011】また、処理容器内の感光材料が、該感光材
料間の間隙に発生した気泡が該間隙から抜出可能な角度
である処理液面に対して 45 °以上の傾斜角度に保持さ
れており、処理液の排出口が処理容器の最低部に設けら
れている。更に、使用される処理液の接触角は、60°以
下である。特に最初に接触する処理液との接触角が重要
であり、例えばカラー感光材料と現像液との接触角は好
ましくは40°以下であることが望ましい。接触角θは常
法により求めることができる。感光材料又はスペーサの
表面に処理液の液滴を載せ、その直後の液滴の底辺の 1
/2をrとし、液滴の高さを hとするとtan θ1 が h/rと
して算出でき、接触角θ= 2 θ1 として求めることがで
きる。
料間の間隙に発生した気泡が該間隙から抜出可能な角度
である処理液面に対して 45 °以上の傾斜角度に保持さ
れており、処理液の排出口が処理容器の最低部に設けら
れている。更に、使用される処理液の接触角は、60°以
下である。特に最初に接触する処理液との接触角が重要
であり、例えばカラー感光材料と現像液との接触角は好
ましくは40°以下であることが望ましい。接触角θは常
法により求めることができる。感光材料又はスペーサの
表面に処理液の液滴を載せ、その直後の液滴の底辺の 1
/2をrとし、液滴の高さを hとするとtan θ1 が h/rと
して算出でき、接触角θ= 2 θ1 として求めることがで
きる。
【0012】この方法により、少ない処理液量でも安定
した処理性能が得られ、しかも処理装置を簡易化及び小
型化できるという利点がある。
した処理性能が得られ、しかも処理装置を簡易化及び小
型化できるという利点がある。
【0013】上記本発明の処理は、写真感光材料の全処
理工程に逐次的に行ってもよいが、一部の工程のみに適
用し他の工程は従来の処理方法を用いてもよい。本発明
において感光材料を重畳させる際に形成される間隙は、
ハロゲン化銀感光材料の画像面を除く部分、好ましくは
感光材料の縁部に周期的に又はランダムに凸部を設ける
ことにより形成することができる。また、例えば凸部を
設けた非感光性のフィルム(例えばシート状、長尺
状)、凹凸面を持つフィルム(例えばシート状、長尺
状)、感光材料の両縁部を支えて間隙を形成する部材等
のスペーサを用いることができる。
理工程に逐次的に行ってもよいが、一部の工程のみに適
用し他の工程は従来の処理方法を用いてもよい。本発明
において感光材料を重畳させる際に形成される間隙は、
ハロゲン化銀感光材料の画像面を除く部分、好ましくは
感光材料の縁部に周期的に又はランダムに凸部を設ける
ことにより形成することができる。また、例えば凸部を
設けた非感光性のフィルム(例えばシート状、長尺
状)、凹凸面を持つフィルム(例えばシート状、長尺
状)、感光材料の両縁部を支えて間隙を形成する部材等
のスペーサを用いることができる。
【0014】また、感光材料はロール状に巻回して重畳
してもよく、平面的に重畳してもよい。本発明において
は、ロール状に重畳する方式は現像処理(写真処理)を
非常にコンパクトな容器内で行うことができるなどの点
で特に好ましい。本発明における感光材料間の間隙は、
処理液を安定に供給できる範囲であればよく、好ましく
は0.05〜2mm、更に好ましくは0.1〜0.5m
m、特に好ましくは0.2〜0.3mmである。なお、
間隙は狭い方が処理する容器をコンパクトにする点など
で好ましいが、あまり狭くすると逆に、現像処理時のム
ラなどの問題が生じ良好な画像を得ることが困難になる
点で好ましくない。
してもよく、平面的に重畳してもよい。本発明において
は、ロール状に重畳する方式は現像処理(写真処理)を
非常にコンパクトな容器内で行うことができるなどの点
で特に好ましい。本発明における感光材料間の間隙は、
処理液を安定に供給できる範囲であればよく、好ましく
は0.05〜2mm、更に好ましくは0.1〜0.5m
m、特に好ましくは0.2〜0.3mmである。なお、
間隙は狭い方が処理する容器をコンパクトにする点など
で好ましいが、あまり狭くすると逆に、現像処理時のム
ラなどの問題が生じ良好な画像を得ることが困難になる
点で好ましくない。
【0015】本発明において、処理の一工程が終了する
までに間隙容量の少なくとも等量の処理液が置換される
ことが好ましい。間隙容量とは、感光材料の感光面に接
して形成された間隙の容量の総和である。処理の一工程
とは、黒白写真感光材料の処理では、現像工程、定着工
程、停止工程、安定工程、水洗工程等の各工程であり、
カラー写真感光材料の処理では、発色現像工程、定着工
程、漂白工程、漂白定着工程、反転工程、安定工程、水
洗工程等の各工程である。これらの全処理において処理
液が等量以上置換される必要はないが、現像工程を含む
少なくとも一工程は等量以上の処理液が置換されること
が好ましい。
までに間隙容量の少なくとも等量の処理液が置換される
ことが好ましい。間隙容量とは、感光材料の感光面に接
して形成された間隙の容量の総和である。処理の一工程
とは、黒白写真感光材料の処理では、現像工程、定着工
程、停止工程、安定工程、水洗工程等の各工程であり、
カラー写真感光材料の処理では、発色現像工程、定着工
程、漂白工程、漂白定着工程、反転工程、安定工程、水
洗工程等の各工程である。これらの全処理において処理
液が等量以上置換される必要はないが、現像工程を含む
少なくとも一工程は等量以上の処理液が置換されること
が好ましい。
【0016】また、本発明の処理装置においてはコンパ
クトなため処理液の量は少ないので、使い捨てにしても
特に汚染等の問題を生じない。また、処理液の処理中の
経時変化(劣化)を考慮する必要がないため、処理剤の
設計がやりやすくなる。処理液を置換する場合その方法
は特に限定されないが、例えば長尺の感光材料を渦巻状
に巻き込んだ場合には長手方向に対して実質的に直角方
向に処理液を供給することが、置換効率などの点から好
ましい。ここで、実質的に直角方向とは、±30°以内
であることが好ましい。また、シート状などの感光材料
の場合においても、間隙のパス長の短い方向に処理液を
移動させることが処理性(現像ムラの抑制など)の点か
ら好ましい。
クトなため処理液の量は少ないので、使い捨てにしても
特に汚染等の問題を生じない。また、処理液の処理中の
経時変化(劣化)を考慮する必要がないため、処理剤の
設計がやりやすくなる。処理液を置換する場合その方法
は特に限定されないが、例えば長尺の感光材料を渦巻状
に巻き込んだ場合には長手方向に対して実質的に直角方
向に処理液を供給することが、置換効率などの点から好
ましい。ここで、実質的に直角方向とは、±30°以内
であることが好ましい。また、シート状などの感光材料
の場合においても、間隙のパス長の短い方向に処理液を
移動させることが処理性(現像ムラの抑制など)の点か
ら好ましい。
【0017】更に、処理液の置換方向は処理の一工程の
間、一定方向のままであってもよいし、経時的に変化
(例えば逆方向)させてもよい。処理液の置換方向は、
処理の均一性の点から経時的に変化させることが好まし
い。感光材料を処理液の液流の中に置くことにより、極
めて効率的に処理を行うことができる。これは、従来の
タンク現像方式では得ることのできなかった高度な液攪
拌が可能となったためと考えられる。このように狭い間
隙に処理液を自由落下などではなく、供給手段により強
制的に供給することにより、少量の処理液であっても予
想外にも良好な写真画像を得ることができる。
間、一定方向のままであってもよいし、経時的に変化
(例えば逆方向)させてもよい。処理液の置換方向は、
処理の均一性の点から経時的に変化させることが好まし
い。感光材料を処理液の液流の中に置くことにより、極
めて効率的に処理を行うことができる。これは、従来の
タンク現像方式では得ることのできなかった高度な液攪
拌が可能となったためと考えられる。このように狭い間
隙に処理液を自由落下などではなく、供給手段により強
制的に供給することにより、少量の処理液であっても予
想外にも良好な写真画像を得ることができる。
【0018】本発明によれば、処理工程において、処理
容器に対して充填された感光材料を実質的に動かすこと
なく、むしろ少ない処理液を供給し流動せしめて、効率
的に処理することができる。本発明によれば、感光材料
の感光面に接する間隙容量の少なくとも2倍の処理液量
で現像処理できる効果がある。ここで、実質的に動かさ
ないとは、手動で容器を振ったりすることによって内部
の感光材料を容器内で移動させるものではないというこ
とである。
容器に対して充填された感光材料を実質的に動かすこと
なく、むしろ少ない処理液を供給し流動せしめて、効率
的に処理することができる。本発明によれば、感光材料
の感光面に接する間隙容量の少なくとも2倍の処理液量
で現像処理できる効果がある。ここで、実質的に動かさ
ないとは、手動で容器を振ったりすることによって内部
の感光材料を容器内で移動させるものではないというこ
とである。
【0019】本発明に用いられる写真感光材料の写真乳
剤層にはハロゲン化銀として臭化銀、沃臭化銀、沃塩臭
化銀、塩臭化銀および塩化銀のいずれを用いてもよい。
写真乳剤中のハロゲン化銀粒子の平均粒子サイズ(球状
または球に近似の粒子の場合は粒子直径、立方体粒子の
場合は、稜長を粒子サイズとし、投影面積にもとずく平
均で表わす)は粒子サイズ分布はせまくても広くてもい
ずれでもよい。
剤層にはハロゲン化銀として臭化銀、沃臭化銀、沃塩臭
化銀、塩臭化銀および塩化銀のいずれを用いてもよい。
写真乳剤中のハロゲン化銀粒子の平均粒子サイズ(球状
または球に近似の粒子の場合は粒子直径、立方体粒子の
場合は、稜長を粒子サイズとし、投影面積にもとずく平
均で表わす)は粒子サイズ分布はせまくても広くてもい
ずれでもよい。
【0020】写真乳剤層中のハロゲン化銀粒子は、立方
体、八面体のような規則的(regular) な結晶形を有する
ものでもよく、また球状、板状などのような変則的(irr
egular) な結晶形をもつもの、あるいはこれらの結晶形
の複合形をもつものでもよい。種々の結晶形の粒子の混
合から成ってもよい。ハロゲン化銀粒子は内部と表層と
が異なる相をもっていても、均一な相から成っていても
よい。また潜像が主として表面に形成されるような粒子
でもよく、粒子内部に主として形成されるような粒子で
あってもよい。
体、八面体のような規則的(regular) な結晶形を有する
ものでもよく、また球状、板状などのような変則的(irr
egular) な結晶形をもつもの、あるいはこれらの結晶形
の複合形をもつものでもよい。種々の結晶形の粒子の混
合から成ってもよい。ハロゲン化銀粒子は内部と表層と
が異なる相をもっていても、均一な相から成っていても
よい。また潜像が主として表面に形成されるような粒子
でもよく、粒子内部に主として形成されるような粒子で
あってもよい。
【0021】本発明に用いられる写真乳剤はピー グラ
フキデ(P. Glafkides)著 シミーエ フィジク フォ
トグラフィック(Chimie et Physique Photographique
)〔ポール モンテル(Paul Montel )社刊、1967
年〕、ジー エフ デュフィン(G. F. Duffin)著 フ
ォトグラフィック エマルジョン ケミストリー(Phot
ographic Emulsion Chemistry )〔ザ フォーカル プ
レス(The Focal Press)刊、1966年〕、ヴィ エル
ゼリクマン他(V. L. Zelikman et al)著 メーキング
アンド コーティング フォトグラフィック エマル
ジョン(Making and Coating Photographic Emulsion)
〔ザ フォーカル プレス(The Focal Press )刊、19
64年〕などに記載された方法を用いて調製することがで
きる。すなわち、酸性法、中性法、アンモニア法等のい
ずれでもよく、また可溶性銀塩と可溶性ハロゲン塩を反
応させる形式としては片側混合法、同時混合法、それら
の組合わせなどのいずれを用いてもよい。
フキデ(P. Glafkides)著 シミーエ フィジク フォ
トグラフィック(Chimie et Physique Photographique
)〔ポール モンテル(Paul Montel )社刊、1967
年〕、ジー エフ デュフィン(G. F. Duffin)著 フ
ォトグラフィック エマルジョン ケミストリー(Phot
ographic Emulsion Chemistry )〔ザ フォーカル プ
レス(The Focal Press)刊、1966年〕、ヴィ エル
ゼリクマン他(V. L. Zelikman et al)著 メーキング
アンド コーティング フォトグラフィック エマル
ジョン(Making and Coating Photographic Emulsion)
〔ザ フォーカル プレス(The Focal Press )刊、19
64年〕などに記載された方法を用いて調製することがで
きる。すなわち、酸性法、中性法、アンモニア法等のい
ずれでもよく、また可溶性銀塩と可溶性ハロゲン塩を反
応させる形式としては片側混合法、同時混合法、それら
の組合わせなどのいずれを用いてもよい。
【0022】ハロゲン化銀粒子形成または物理熟成の過
程において、カドミウム塩、亜鉛塩、タリウム塩、イリ
ジウム塩またはその錯塩、ロジウム塩またはその錯塩、
鉄塩まはたその錯塩などを共存させてもよい。化学増感
のためには、例えば、エイチ フリーザー(H. Friese
r)編 ディーグルンドラーゲンダー フォトグラフィ
ッシェン プロツェッセミト ジルバー−ハロゲニゲン
(Die Grundlagender Photographischen Prozesse mit
Silber−halogeniden )〔アカデミッシェ フェアラー
グスゲゼルシャフト(Akademische Verlagsgesellschaf
t ),1968〕 675〜734 頁に記載の方法を用いることが
できる。
程において、カドミウム塩、亜鉛塩、タリウム塩、イリ
ジウム塩またはその錯塩、ロジウム塩またはその錯塩、
鉄塩まはたその錯塩などを共存させてもよい。化学増感
のためには、例えば、エイチ フリーザー(H. Friese
r)編 ディーグルンドラーゲンダー フォトグラフィ
ッシェン プロツェッセミト ジルバー−ハロゲニゲン
(Die Grundlagender Photographischen Prozesse mit
Silber−halogeniden )〔アカデミッシェ フェアラー
グスゲゼルシャフト(Akademische Verlagsgesellschaf
t ),1968〕 675〜734 頁に記載の方法を用いることが
できる。
【0023】すなわち、活性ゼラチンや銀と反応しうる
硫黄を含む化合物(例えば、チオ硫酸塩、チオ尿素類、
メルカプト化合物類、ローダニン類)を用いる硫黄増感
法;還元性物質(例えば、第一すず塩、アミン類、ヒド
ラジン誘導体、ホルムアミジンスルフィン酸、シラン化
合物)を用いる還元増感法;貴金属化合物(例えば、金
錯塩のほかPt、Ir、Pdなどの周期率表VIII族の金
属の錯塩)を用いる金属増感法などを単独または組み合
わせて用いることができる。
硫黄を含む化合物(例えば、チオ硫酸塩、チオ尿素類、
メルカプト化合物類、ローダニン類)を用いる硫黄増感
法;還元性物質(例えば、第一すず塩、アミン類、ヒド
ラジン誘導体、ホルムアミジンスルフィン酸、シラン化
合物)を用いる還元増感法;貴金属化合物(例えば、金
錯塩のほかPt、Ir、Pdなどの周期率表VIII族の金
属の錯塩)を用いる金属増感法などを単独または組み合
わせて用いることができる。
【0024】本発明に用いられる写真乳剤には、感光材
料の製造工程、保存中あるいは写真処理中のカブリを防
止し、あるいは写真性能を安定化させる目的で、種々の
化合物を含有させることができる。すなわちアゾール
類、例えばベンゾチアゾリウム塩、ニトロイミダゾール
類、ニトロベンズイミダゾール類、クロロベンズイミダ
ゾール類、ブロモベンズイミダゾール類、メルカプトチ
アゾール類、メルカプトベンゾチアゾール類、メルカプ
トベンゾイミダゾール類、メルカプトチアジアゾール
類、アミノトリアゾール類、ベンゾトリアゾール類、ニ
トロベンゾトリアゾール類、メルカプトテトラゾール類
(特に1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール)な
ど;メルカプトピリミジン類;メルカプトトリアジン
類;例えばオキサドリンチオンのようなチオケト化合
物;アザインデン類、例えばトリアザインデン類、テト
ラアザインデン類(特に4−ヒドロキシ置換(1,3,
3a,7)テトラアザインデン類)、ペンタアザインデ
ン類など;ベンゼンチオスルフォン酸、ベンゼンスルフ
ィン酸、ベンゼンスルフォン酸アミド、ベンゼンスルフ
ォン酸アミド等のようなカブリ防止剤または安定剤とし
て知られた、多くの化合物を加えることができる。
料の製造工程、保存中あるいは写真処理中のカブリを防
止し、あるいは写真性能を安定化させる目的で、種々の
化合物を含有させることができる。すなわちアゾール
類、例えばベンゾチアゾリウム塩、ニトロイミダゾール
類、ニトロベンズイミダゾール類、クロロベンズイミダ
ゾール類、ブロモベンズイミダゾール類、メルカプトチ
アゾール類、メルカプトベンゾチアゾール類、メルカプ
トベンゾイミダゾール類、メルカプトチアジアゾール
類、アミノトリアゾール類、ベンゾトリアゾール類、ニ
トロベンゾトリアゾール類、メルカプトテトラゾール類
(特に1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール)な
ど;メルカプトピリミジン類;メルカプトトリアジン
類;例えばオキサドリンチオンのようなチオケト化合
物;アザインデン類、例えばトリアザインデン類、テト
ラアザインデン類(特に4−ヒドロキシ置換(1,3,
3a,7)テトラアザインデン類)、ペンタアザインデ
ン類など;ベンゼンチオスルフォン酸、ベンゼンスルフ
ィン酸、ベンゼンスルフォン酸アミド、ベンゼンスルフ
ォン酸アミド等のようなカブリ防止剤または安定剤とし
て知られた、多くの化合物を加えることができる。
【0025】写真乳剤層または他の親水性コロイド層に
用いられるバインダーとしては、ゼラチンを用いるのが
有利であるが、それ以外の親水性コロイドも用いること
ができる。例えばゼラチン誘導体、ゼラチンと他の高分
子とのグラフトポリマー、アルブミン、カゼイン等の蛋
白質;ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチル
セルロース、セルロース硫酸エステル類等の如きセルロ
ース誘導体、アルギン酸ソーダ、澱粉誘導体などの糖誘
導体;ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール部
分アセタール、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポリアク
リル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリ
ビニルイミダゾール、ポリビニルピラゾール糖の単一あ
るいは共重合体の如き多種の合成親水性高分子物質を用
いることができる。
用いられるバインダーとしては、ゼラチンを用いるのが
有利であるが、それ以外の親水性コロイドも用いること
ができる。例えばゼラチン誘導体、ゼラチンと他の高分
子とのグラフトポリマー、アルブミン、カゼイン等の蛋
白質;ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチル
セルロース、セルロース硫酸エステル類等の如きセルロ
ース誘導体、アルギン酸ソーダ、澱粉誘導体などの糖誘
導体;ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール部
分アセタール、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポリアク
リル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリ
ビニルイミダゾール、ポリビニルピラゾール糖の単一あ
るいは共重合体の如き多種の合成親水性高分子物質を用
いることができる。
【0026】本発明に用いられる写真乳剤は、メチン色
素類、その他によって分光増感されてもよい。用いられ
る色素には、シアニン色素、メロシアニン色素、複合シ
アニン色素、複合メロシアニン色素、ホロポーラーシア
ニン色素、ヘミシアニン色素、スチリル色素およびヘミ
オキソノール色素が包含される。特に有用な色素は、シ
アニン色素、メロシアニン色素、および複合メロシアニ
ン色素に属する色素である。これらの色素類には、塩基
性異節環核としてシアニン色素類に通常利用されている
核のいずれをも適用できる。すなわち、ピロリン核、オ
キサブリン核、チアゾリン核、ピロール核、オキサゾー
ル核、チアゾール核、セレナゾール核、イミダゾール
核、テトラゾール核、ピリジン核など;これらの核に脂
環式炭化水素環が融合した核;およびこれらの核に芳香
族炭化水素環が融合した核、すなわち、インドレニン
核、ベンズインドレニン核核、インドール核、ベンズオ
キサゾール核、ナフトオキサゾール核、ベンゾチアゾー
ル核、ナフトチアゾール核、ベンゾセレナゾール核、ベ
ンズイミダゾール核、キノリン核などが適用できる。こ
れらの核は炭素原子上に置換されていてもよい。
素類、その他によって分光増感されてもよい。用いられ
る色素には、シアニン色素、メロシアニン色素、複合シ
アニン色素、複合メロシアニン色素、ホロポーラーシア
ニン色素、ヘミシアニン色素、スチリル色素およびヘミ
オキソノール色素が包含される。特に有用な色素は、シ
アニン色素、メロシアニン色素、および複合メロシアニ
ン色素に属する色素である。これらの色素類には、塩基
性異節環核としてシアニン色素類に通常利用されている
核のいずれをも適用できる。すなわち、ピロリン核、オ
キサブリン核、チアゾリン核、ピロール核、オキサゾー
ル核、チアゾール核、セレナゾール核、イミダゾール
核、テトラゾール核、ピリジン核など;これらの核に脂
環式炭化水素環が融合した核;およびこれらの核に芳香
族炭化水素環が融合した核、すなわち、インドレニン
核、ベンズインドレニン核核、インドール核、ベンズオ
キサゾール核、ナフトオキサゾール核、ベンゾチアゾー
ル核、ナフトチアゾール核、ベンゾセレナゾール核、ベ
ンズイミダゾール核、キノリン核などが適用できる。こ
れらの核は炭素原子上に置換されていてもよい。
【0027】メロシアニン色素または複合メロシアニン
色素にはケトメチレン構造を有する核としてピラゾリン
−5−オン核、チオヒダントイン核、2−チオオキサゾ
リン−2,4−ジオン核、ローダニン核、チオバルビツ
ール酸核などの5〜6員異節環核を適用することができ
る。これらの増感色素は単独に用いてもよいが、それら
の組合わせを用いてもよく、増感色素の組合わせは特
に、強色増感の目的でしばしば用いられる。増感色素と
ともに、それ自身分光増感作用を持たない色素あるいは
可視光を実質的に吸収しない物質であって、強色増感を
示す物質を乳剤中に含んでもよい。
色素にはケトメチレン構造を有する核としてピラゾリン
−5−オン核、チオヒダントイン核、2−チオオキサゾ
リン−2,4−ジオン核、ローダニン核、チオバルビツ
ール酸核などの5〜6員異節環核を適用することができ
る。これらの増感色素は単独に用いてもよいが、それら
の組合わせを用いてもよく、増感色素の組合わせは特
に、強色増感の目的でしばしば用いられる。増感色素と
ともに、それ自身分光増感作用を持たない色素あるいは
可視光を実質的に吸収しない物質であって、強色増感を
示す物質を乳剤中に含んでもよい。
【0028】有用な増感色素、強色増感を示す色素の組
合わせおよび強色増感を示す物質はリサーチ・ディスク
ロージャー(Research Disclosure ) 176巻 17643(19
78年12月発行)第23頁IVのJに記載されている。
合わせおよび強色増感を示す物質はリサーチ・ディスク
ロージャー(Research Disclosure ) 176巻 17643(19
78年12月発行)第23頁IVのJに記載されている。
【0029】本発明の写真感光材料の写真乳剤層には色
形成カプラー、すなわち発色現像処理において芳香族1
級アミン現像薬主薬(例えば、フェニレンジアミン誘導
体や、アミノフェノール誘導体など)との酸化カップリ
ングによって発色しうる化合物を含んでもよい。例え
ば、マゼンタカプラーとして、5−ピラゾロンカプラ
ー、ピラゾロベンツイミダゾールカプラー、シアノアセ
チルクマロンカプラー、開鎖アシルアセトニトリルカプ
ラー等があり、イエローカプラーとして、アシルアセト
アミドカプラー(例えばベンゾイルアセトアニリド類、
ピバロイルアセトアニリド類)等があり、シアンカプラ
ーとして、ナフトールカプラー、およびフェノールカプ
ラー等がある。これらのカプラーは分子中にバラスト基
とよばれる疎水基を有する非拡散のものが望ましい。カ
プラーは銀イオンに対し4当量性あるいは2当量性のど
ちらでもよい。
形成カプラー、すなわち発色現像処理において芳香族1
級アミン現像薬主薬(例えば、フェニレンジアミン誘導
体や、アミノフェノール誘導体など)との酸化カップリ
ングによって発色しうる化合物を含んでもよい。例え
ば、マゼンタカプラーとして、5−ピラゾロンカプラ
ー、ピラゾロベンツイミダゾールカプラー、シアノアセ
チルクマロンカプラー、開鎖アシルアセトニトリルカプ
ラー等があり、イエローカプラーとして、アシルアセト
アミドカプラー(例えばベンゾイルアセトアニリド類、
ピバロイルアセトアニリド類)等があり、シアンカプラ
ーとして、ナフトールカプラー、およびフェノールカプ
ラー等がある。これらのカプラーは分子中にバラスト基
とよばれる疎水基を有する非拡散のものが望ましい。カ
プラーは銀イオンに対し4当量性あるいは2当量性のど
ちらでもよい。
【0030】また色補正の効果をもつカラードカプラ
ー、あるいは現像にともなって現像抑制剤を放出するカ
プラー(いわゆるDIRカプラー)であってもよい。ま
たDIRカプラー以外にも、カップリング反応の生成物
が無色であって現像抑制剤を放出する無呈色DIRカッ
プリング化合物を含んでいてもよい。カプラーをハロゲ
ン化銀乳剤層に導入するには公知の方法例えば米国特許
2,322,027号に記載の方法などが用いられる。例えばフ
タール酸アルキルエステル(ジブチルフタレート、ジオ
クチルフタレートなど)、リン酸エステル(ジフェニル
フォスフェート、トリフェニルフォスフェート、トリク
レジルフォスフェート、ジオクチルブチルフォスフェー
ト)、クエン酸エステル(たとえばアセチルクエン酸ト
リブチル)、安息香酸エステル(例えば安息香酸オクチ
ル)、アルキルアミド(例えばジエチルラウリルアミ
ド)、脂肪酸エステル類(例えばジブトキシエチルサク
シネート、ジオクチルアゼレート)、トリメシン酸エス
テル類(例えばトリメシン酸トリブチル)など、または
沸点約30℃ないし 150℃の有機溶媒、例えば酢酸エチ
ル、酢酸ブチルのごとき低級アルキルアセテート、プロ
ピオン酸エチル、2級ブチルアルコール、メチルイソブ
チルケトン、β−エトキシエチルアセテート、メチルセ
ロソルブアセテート等に溶解した後、親水性コロイドに
分散される。上記の高沸点有機溶媒と低沸点有機溶媒と
を混合して用いてもよい。
ー、あるいは現像にともなって現像抑制剤を放出するカ
プラー(いわゆるDIRカプラー)であってもよい。ま
たDIRカプラー以外にも、カップリング反応の生成物
が無色であって現像抑制剤を放出する無呈色DIRカッ
プリング化合物を含んでいてもよい。カプラーをハロゲ
ン化銀乳剤層に導入するには公知の方法例えば米国特許
2,322,027号に記載の方法などが用いられる。例えばフ
タール酸アルキルエステル(ジブチルフタレート、ジオ
クチルフタレートなど)、リン酸エステル(ジフェニル
フォスフェート、トリフェニルフォスフェート、トリク
レジルフォスフェート、ジオクチルブチルフォスフェー
ト)、クエン酸エステル(たとえばアセチルクエン酸ト
リブチル)、安息香酸エステル(例えば安息香酸オクチ
ル)、アルキルアミド(例えばジエチルラウリルアミ
ド)、脂肪酸エステル類(例えばジブトキシエチルサク
シネート、ジオクチルアゼレート)、トリメシン酸エス
テル類(例えばトリメシン酸トリブチル)など、または
沸点約30℃ないし 150℃の有機溶媒、例えば酢酸エチ
ル、酢酸ブチルのごとき低級アルキルアセテート、プロ
ピオン酸エチル、2級ブチルアルコール、メチルイソブ
チルケトン、β−エトキシエチルアセテート、メチルセ
ロソルブアセテート等に溶解した後、親水性コロイドに
分散される。上記の高沸点有機溶媒と低沸点有機溶媒と
を混合して用いてもよい。
【0031】本発明の写真感光材料には、写真乳剤層そ
の他の親水性コロイド層に無機または有機の硬膜剤を含
有してもよい。例えばクロム塩(クロム明ばん、酢酸ク
ロムなど)、アルデヒド類(ホルムアルデヒド、グリオ
キサール、グルタールアルデヒドなど)、N−メチロー
ル系化合物(ジメチロール尿素、メチロールジメチルヒ
ダントインなど)、ジオキサン誘導体(2,3−ジヒド
ロキシジオキサンなど)、活性ビニル化合物(1,3,
5−トリアクリロイル−ヘキサヒドロ−s−トリアジ
ン、1,3−ビニルスルホニル−2−プロパノールな
ど)、活性ハロゲン化合物(2,4−ジクロル−6−ヒ
ドロキシ−1,3,5−トリアジンなど)、ムコハロゲ
ン酸類(ムコクロル酸、ムコフェノキシクロル酸な
ど)、などを単独または組合わせて用いることができ
る。
の他の親水性コロイド層に無機または有機の硬膜剤を含
有してもよい。例えばクロム塩(クロム明ばん、酢酸ク
ロムなど)、アルデヒド類(ホルムアルデヒド、グリオ
キサール、グルタールアルデヒドなど)、N−メチロー
ル系化合物(ジメチロール尿素、メチロールジメチルヒ
ダントインなど)、ジオキサン誘導体(2,3−ジヒド
ロキシジオキサンなど)、活性ビニル化合物(1,3,
5−トリアクリロイル−ヘキサヒドロ−s−トリアジ
ン、1,3−ビニルスルホニル−2−プロパノールな
ど)、活性ハロゲン化合物(2,4−ジクロル−6−ヒ
ドロキシ−1,3,5−トリアジンなど)、ムコハロゲ
ン酸類(ムコクロル酸、ムコフェノキシクロル酸な
ど)、などを単独または組合わせて用いることができ
る。
【0032】本発明の感光材料の写真乳剤層または他の
親水性コロイド層には塗布助剤、帯電防止、スベリ性改
良、乳化分散、接着防止および写真特性改良(例えば現
像促進、硬調化、増感)など種々の目的で種々の界面活
性剤を含んでもよい。本発明のハロゲン化銀写真乳剤に
は、その他の種々の添加剤が用いられてもよい。添加剤
としては、例えば、増白剤、染料、分光増感剤、減感
剤、硬膜剤、塗布助剤、帯電防止剤、可塑剤、スベリ
剤、マット剤、現像促進剤、オイル、媒染剤、紫外線吸
収剤、退色防止剤、色カブリ防止剤などを用いることが
できる。
親水性コロイド層には塗布助剤、帯電防止、スベリ性改
良、乳化分散、接着防止および写真特性改良(例えば現
像促進、硬調化、増感)など種々の目的で種々の界面活
性剤を含んでもよい。本発明のハロゲン化銀写真乳剤に
は、その他の種々の添加剤が用いられてもよい。添加剤
としては、例えば、増白剤、染料、分光増感剤、減感
剤、硬膜剤、塗布助剤、帯電防止剤、可塑剤、スベリ
剤、マット剤、現像促進剤、オイル、媒染剤、紫外線吸
収剤、退色防止剤、色カブリ防止剤などを用いることが
できる。
【0033】これらの添加剤について、具体的にはリサ
ーチ・ディスクロージャー(RESEARCH DISCLISURE ) 1
76号第22〜31頁(RD−17643 )(Dec., 1978)などに記
載されたものを用いることができる。
ーチ・ディスクロージャー(RESEARCH DISCLISURE ) 1
76号第22〜31頁(RD−17643 )(Dec., 1978)などに記
載されたものを用いることができる。
【0034】本発明に用いられる写真乳剤には、感光材
料の製造工程、保存中あるいは写真処理中のカブリを防
止し、あるいは写真性能を安定化させる目的で、種々の
化合物を含有させることができる。本発明の写真感光材
料において写真乳剤層その他の層は写真感光材料に通常
用いられているプラスチックフィルム、紙などの可とう
性支持体または合成の支持体に塗布される。
料の製造工程、保存中あるいは写真処理中のカブリを防
止し、あるいは写真性能を安定化させる目的で、種々の
化合物を含有させることができる。本発明の写真感光材
料において写真乳剤層その他の層は写真感光材料に通常
用いられているプラスチックフィルム、紙などの可とう
性支持体または合成の支持体に塗布される。
【0035】可とう性支持体として有用なものは、硝酸
セルロース、酢酸セルロース、酢酸酪酸セルロース、ポ
リスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリカーボネート等の半合成または合成高分子か
ら成るフィルム、バライタ層またはα−オレフィンポリ
マー(例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン
/ブテン共重合体)等を塗布またはラミネートした紙等
である。
セルロース、酢酸セルロース、酢酸酪酸セルロース、ポ
リスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリカーボネート等の半合成または合成高分子か
ら成るフィルム、バライタ層またはα−オレフィンポリ
マー(例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン
/ブテン共重合体)等を塗布またはラミネートした紙等
である。
【0036】本発明の写真感光材料において、写真乳剤
層その他の親水性コロイド層は公知の種々の塗布法によ
り支持体または他の層の上に塗布できる。塗布には、デ
ィップ塗布法、ローラー塗布法、カーテン塗布法、押出
し塗布法などを用いることができる。米国特許 2,681,2
94号、同 2,761,791号、同 3,526,528号に記載の方法は
有利な方法である。
層その他の親水性コロイド層は公知の種々の塗布法によ
り支持体または他の層の上に塗布できる。塗布には、デ
ィップ塗布法、ローラー塗布法、カーテン塗布法、押出
し塗布法などを用いることができる。米国特許 2,681,2
94号、同 2,761,791号、同 3,526,528号に記載の方法は
有利な方法である。
【0037】本発明は支持体上に少なくとも2つの異な
る分光感度を有する多層多色天然色写真材料にも適用で
きる。多層天然色写真材料は、通常支持体上に赤感性乳
剤層、緑感性乳剤層、および青感性乳剤層を各々少なく
とも一つ有する。これらの層の順序は必要に応じて任意
に選べる。赤感性乳剤層にシアン形成カプラーを、緑感
性乳剤層にマゼンタ形成カプラーを、青感性乳剤層にイ
エロー形成カプラーをそれぞれ含むのが通常であるが、
場合により異なる組合わせをとることもできる。
る分光感度を有する多層多色天然色写真材料にも適用で
きる。多層天然色写真材料は、通常支持体上に赤感性乳
剤層、緑感性乳剤層、および青感性乳剤層を各々少なく
とも一つ有する。これらの層の順序は必要に応じて任意
に選べる。赤感性乳剤層にシアン形成カプラーを、緑感
性乳剤層にマゼンタ形成カプラーを、青感性乳剤層にイ
エロー形成カプラーをそれぞれ含むのが通常であるが、
場合により異なる組合わせをとることもできる。
【0038】更に、本発明に用いられる写真感光材料と
しては、種々のカラーおよび黒白感光材料を挙げること
ができる。例えば、撮影用カラーネガフィルム(一般
用、映画用等)、カラー反転フィルム(スライド用、映
画用等、またカプラーを含有しない場合もする場合もあ
る)、カラー印画紙、カラーポジフィルム(映画用
等)、カラー反転印画紙、銀色素漂白法を用いるカラー
感光材料、製版用写真感光材料(リスフィルム、スキャ
ナーフィルム等)、X線写真感光材料(直接・間接医療
用、工業用等)、撮影用黒白ネガフィルム、黒白印画
紙、マイクロ用感光材料(COM用、マイクロフィルム
等)等を挙げることができる。中でも撮影用感光材料、
特に撮影用カラー感光材料に本発明の方法は有効であ
る。
しては、種々のカラーおよび黒白感光材料を挙げること
ができる。例えば、撮影用カラーネガフィルム(一般
用、映画用等)、カラー反転フィルム(スライド用、映
画用等、またカプラーを含有しない場合もする場合もあ
る)、カラー印画紙、カラーポジフィルム(映画用
等)、カラー反転印画紙、銀色素漂白法を用いるカラー
感光材料、製版用写真感光材料(リスフィルム、スキャ
ナーフィルム等)、X線写真感光材料(直接・間接医療
用、工業用等)、撮影用黒白ネガフィルム、黒白印画
紙、マイクロ用感光材料(COM用、マイクロフィルム
等)等を挙げることができる。中でも撮影用感光材料、
特に撮影用カラー感光材料に本発明の方法は有効であ
る。
【0039】本発明に用いられる感光材料がカラー撮影
用感光材料の場合には、乳剤層を有する側の全親水性コ
ロイド層の膜厚の総和が28μm以下であり、かつ膜膨潤
速度T1/2 が30秒以下が好ましい。膜厚としては好まし
くは25μm以下、T1/2 としては好ましくは20秒以下で
ある膜厚は、25℃相対湿度55%調湿下(2日)で測定し
た膜厚を意味し、膜膨潤速度T1/2 は、当該技術分野に
おいて公知の手法に従って測定することができる。例え
ば、エー・グリーン(A. Green)らによりフォトグラフ
ィック・サイエンス・アンド・エンジニアリング(Phot
og. Sci.Eng.),19巻、2号、 124〜129 頁に記載の型
のスエロメーター(膨潤計)を使用することで測定で
き、T1/2 は発色現像液で30℃、3分15秒処理した時に
到達する最大膨潤膜厚の90%を飽和膜厚とし、この 1/2
の膜厚に到達するまでの時間と定義する。
用感光材料の場合には、乳剤層を有する側の全親水性コ
ロイド層の膜厚の総和が28μm以下であり、かつ膜膨潤
速度T1/2 が30秒以下が好ましい。膜厚としては好まし
くは25μm以下、T1/2 としては好ましくは20秒以下で
ある膜厚は、25℃相対湿度55%調湿下(2日)で測定し
た膜厚を意味し、膜膨潤速度T1/2 は、当該技術分野に
おいて公知の手法に従って測定することができる。例え
ば、エー・グリーン(A. Green)らによりフォトグラフ
ィック・サイエンス・アンド・エンジニアリング(Phot
og. Sci.Eng.),19巻、2号、 124〜129 頁に記載の型
のスエロメーター(膨潤計)を使用することで測定で
き、T1/2 は発色現像液で30℃、3分15秒処理した時に
到達する最大膨潤膜厚の90%を飽和膜厚とし、この 1/2
の膜厚に到達するまでの時間と定義する。
【0040】膜膨潤速度T1/2 は、バインダーとしての
ゼラチンに硬膜剤を加えること、あるいは塗布後の経時
条件を変えることによって調整することができる。ま
た、膨潤率は 150〜400 %が好ましい。膨潤率とは、さ
きに述べた条件下での最大膨潤膜厚から、式:(最大膨
潤膜厚−膜厚)/膜厚に従って計算できる。本発明の感
光材料の写真処理には、公知の方法のいずれをも用いる
ことができるし処理液には公知のものを用いることがで
きる。また、処理温度は通常、18℃から50℃の間に選ば
れるが、18℃より低い温度または50℃をこえる温度とし
てもよい。目的に応じ、銀画像を形成する現像処理(黒
白写真処理)、或いは、色素像を形成すべき現像処理か
ら成るカラー写真処理のいずれをも適用することができ
る。本発明の方法はこれらの処理の工程すべてに用いて
もよいし、1または2以上の工程に用いてもよい。
ゼラチンに硬膜剤を加えること、あるいは塗布後の経時
条件を変えることによって調整することができる。ま
た、膨潤率は 150〜400 %が好ましい。膨潤率とは、さ
きに述べた条件下での最大膨潤膜厚から、式:(最大膨
潤膜厚−膜厚)/膜厚に従って計算できる。本発明の感
光材料の写真処理には、公知の方法のいずれをも用いる
ことができるし処理液には公知のものを用いることがで
きる。また、処理温度は通常、18℃から50℃の間に選ば
れるが、18℃より低い温度または50℃をこえる温度とし
てもよい。目的に応じ、銀画像を形成する現像処理(黒
白写真処理)、或いは、色素像を形成すべき現像処理か
ら成るカラー写真処理のいずれをも適用することができ
る。本発明の方法はこれらの処理の工程すべてに用いて
もよいし、1または2以上の工程に用いてもよい。
【0041】黒白現像液には、ジヒドロキシベンゼン類
(例えばハイドロキノン)、3−ピラゾリドン類(例え
ば1−フェニル−3−ピラゾリドン)、アミノフェノー
ル類(例えばN−メチル−p−アミノフェノール)等の
公知の現像主薬を単独或いは組合わせて用いることがで
きる。本発明の感光材料の現像処理に用いる発色現像液
は、好ましくは芳香族第一級アミン系発色現像主薬を主
成分とするアルカリ性水溶液である。この発色現像主薬
としては、アミノフェノール系化合物も有用であるが、
p−フェニレンジアミン系化合物が好ましく使用され、
その代表例として3−メチル−4−アミノ−N,N−ジ
エチルアニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル
−N−β−ヒドロキシエチルアニリン、3−メチル−4
−アミノ−N−エチル−N−β−メタンスルホンアミド
エチルアニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル
−N−β−メトキシエチルアニリン及びこれらの硫酸
塩、塩酸塩もしくはp−トルエンスルホン酸塩が挙げら
れる。これらの化合物は目的に応じ2種以上併用するこ
ともできる。
(例えばハイドロキノン)、3−ピラゾリドン類(例え
ば1−フェニル−3−ピラゾリドン)、アミノフェノー
ル類(例えばN−メチル−p−アミノフェノール)等の
公知の現像主薬を単独或いは組合わせて用いることがで
きる。本発明の感光材料の現像処理に用いる発色現像液
は、好ましくは芳香族第一級アミン系発色現像主薬を主
成分とするアルカリ性水溶液である。この発色現像主薬
としては、アミノフェノール系化合物も有用であるが、
p−フェニレンジアミン系化合物が好ましく使用され、
その代表例として3−メチル−4−アミノ−N,N−ジ
エチルアニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル
−N−β−ヒドロキシエチルアニリン、3−メチル−4
−アミノ−N−エチル−N−β−メタンスルホンアミド
エチルアニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル
−N−β−メトキシエチルアニリン及びこれらの硫酸
塩、塩酸塩もしくはp−トルエンスルホン酸塩が挙げら
れる。これらの化合物は目的に応じ2種以上併用するこ
ともできる。
【0042】発色現像液は、アルカリ金属の炭酸塩、ホ
ウ酸塩もしくはリン酸塩のようなpH緩衝剤、臭化物塩、
沃化物塩、ベンズイミダゾール類、ベンゾチアゾール類
もしくはメルカプト化合物のような現像抑制剤またはカ
ブリ防止剤などを含むのが一般的である。また必要に応
じて、ヒドロキシルアミン、ジエチルヒドロキシルアミ
ン、亜硫酸塩ヒドラジン類、フェニルセミカルバジド
類、トリエタノールアミン、カテコールスルホン酸類、
トリエチレンジアミン(1,4−ジアザビシクロ〔2,
2,2〕オクタン)類の如き各種保恒剤、エチレングリ
コール、ジエチレングリコールのような有機溶剤、ベン
ジルアルコール、ポリエチレングリコール、四級アンモ
ニウム塩、アミン類のような現像促進剤、色素形成カプ
ラー、競争カプラー、ナトリウムボロンハイドライドの
ようなカブラセ剤、1−フェニル−3−ピラゾリドンの
ような補助現像主薬、粘性付与剤、アミノポリカルボン
酸、アミノポリホスホン酸、アルキルホスホン酸、ホス
ホノカルボン酸に代表されるような各種キレート剤、例
えば、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、ジエ
チレントリアミン五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢
酸、ヒドロキシエチルイミノジ酢酸、1−ヒドロキシエ
チリデン−1,1−ジホスホン酸、エトリロ−N,N,
N−トリメチレンホスホン酸、エチレンジアミン−N,
N,N′,N′−テトラメチレンホスホン酸、エチレン
ジアミン−ジ(o−ヒドロキシフェニル酢酸)及びそれ
らの塩を代表例として上げることができる。
ウ酸塩もしくはリン酸塩のようなpH緩衝剤、臭化物塩、
沃化物塩、ベンズイミダゾール類、ベンゾチアゾール類
もしくはメルカプト化合物のような現像抑制剤またはカ
ブリ防止剤などを含むのが一般的である。また必要に応
じて、ヒドロキシルアミン、ジエチルヒドロキシルアミ
ン、亜硫酸塩ヒドラジン類、フェニルセミカルバジド
類、トリエタノールアミン、カテコールスルホン酸類、
トリエチレンジアミン(1,4−ジアザビシクロ〔2,
2,2〕オクタン)類の如き各種保恒剤、エチレングリ
コール、ジエチレングリコールのような有機溶剤、ベン
ジルアルコール、ポリエチレングリコール、四級アンモ
ニウム塩、アミン類のような現像促進剤、色素形成カプ
ラー、競争カプラー、ナトリウムボロンハイドライドの
ようなカブラセ剤、1−フェニル−3−ピラゾリドンの
ような補助現像主薬、粘性付与剤、アミノポリカルボン
酸、アミノポリホスホン酸、アルキルホスホン酸、ホス
ホノカルボン酸に代表されるような各種キレート剤、例
えば、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、ジエ
チレントリアミン五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢
酸、ヒドロキシエチルイミノジ酢酸、1−ヒドロキシエ
チリデン−1,1−ジホスホン酸、エトリロ−N,N,
N−トリメチレンホスホン酸、エチレンジアミン−N,
N,N′,N′−テトラメチレンホスホン酸、エチレン
ジアミン−ジ(o−ヒドロキシフェニル酢酸)及びそれ
らの塩を代表例として上げることができる。
【0043】また反転処理を実施する場合は通常黒白現
像を行ってから発色現像する。この黒白現像液には、ハ
イドロキノンなどのジヒドロキシベンゼン類、1−フェ
ニル−3−ピラゾリドンなどの3−ピラゾリドン類また
はN−メチル−p−アミノフェノールなどのアミノフェ
ノール類など公知の黒白現像主薬を単独であるいは組み
合わせて用いることができる。
像を行ってから発色現像する。この黒白現像液には、ハ
イドロキノンなどのジヒドロキシベンゼン類、1−フェ
ニル−3−ピラゾリドンなどの3−ピラゾリドン類また
はN−メチル−p−アミノフェノールなどのアミノフェ
ノール類など公知の黒白現像主薬を単独であるいは組み
合わせて用いることができる。
【0044】これらの発色現像液及び黒白現像液のpHは
9〜12であることが一般的である。この他L. F. A.メイ
ソン著「フォトグラフィック・プロセシン・ケミストリ
ー」、フォーカル・プレス刊(1966年)の 266〜229
頁、米国特許 2,193,015号、同 2,592,364号、特開昭48
−64933 号などに記載のものを用いてもよい。
9〜12であることが一般的である。この他L. F. A.メイ
ソン著「フォトグラフィック・プロセシン・ケミストリ
ー」、フォーカル・プレス刊(1966年)の 266〜229
頁、米国特許 2,193,015号、同 2,592,364号、特開昭48
−64933 号などに記載のものを用いてもよい。
【0045】現像液はその他、アルカリ金属の亜硫酸
塩、炭酸塩、ホウ酸塩、およびリン酸塩の如きpH緩衝
剤、臭化物、沃化物、および有機カブリ防止剤の如き現
像抑制剤ないし、カブリ防止剤などを含むことができ
る。また必要に応じて、硬水軟化剤、ヒドロキシルアミ
ンの如き保恒剤、ベンジルアルコール、ジエチレングリ
コールの如き有機溶剤、ポリエチレングリコール、四級
アンモニウム塩、アミン類の如き現像促進剤、色素形成
カプラー、競争カプラー、ナトリウムボロンハイドライ
ドの如きかぶらせ剤、1−フェニル−3−ピラゾリドン
の如き補助現像薬、粘性付与剤、米国特許 4,083,723号
に記載のポリカルボン酸系キレート剤、西独公開(OL
S) 2,622,950号に記載の酸化防止剤などを含んでもよ
い。
塩、炭酸塩、ホウ酸塩、およびリン酸塩の如きpH緩衝
剤、臭化物、沃化物、および有機カブリ防止剤の如き現
像抑制剤ないし、カブリ防止剤などを含むことができ
る。また必要に応じて、硬水軟化剤、ヒドロキシルアミ
ンの如き保恒剤、ベンジルアルコール、ジエチレングリ
コールの如き有機溶剤、ポリエチレングリコール、四級
アンモニウム塩、アミン類の如き現像促進剤、色素形成
カプラー、競争カプラー、ナトリウムボロンハイドライ
ドの如きかぶらせ剤、1−フェニル−3−ピラゾリドン
の如き補助現像薬、粘性付与剤、米国特許 4,083,723号
に記載のポリカルボン酸系キレート剤、西独公開(OL
S) 2,622,950号に記載の酸化防止剤などを含んでもよ
い。
【0046】発色現像後の写真乳剤層は通常漂白処理さ
れる。漂白処理は定着処理と同時に行なわれてもよいし
(漂白定着処理)、個別に行なわれてもよい。更に処理
の迅速化を図るため、漂白処理後漂白定着処理する処理
方法でもよい。さらに二槽の連続した漂白定着浴で処理
すること、漂白定着処理の前に定着処理すること、又は
漂白定着処理後漂白処理することも目的に応じ任意に実
施できる。漂白剤としては、例えば鉄(III) 、コバルト
(III) 、クロム(VI)、銅(II)などの多価金属の化合
物、過酸類、キノン類、ニトロ化合物等が用いられる。
代表的漂白剤としてはフェリシアン化物;重クロム酸
塩;鉄(III) もしくはコバルト(III) の有機錯塩、例え
ばエチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢
酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、メチルイミノ二酢
酸、1,3−ジアミノプロパン四酢酸、グリコールエー
テルジアミン四酢酸、などのアミノポリカルボン酸類も
しくはクエン酸、酒石酸、リンゴ酸などの錯塩;過硫酸
塩;臭素酸塩;過マンガン酸塩;ニトロベンゼン類など
を用いることができる。これらのうちエチレンジアミン
四酢酸鉄(III) 錯塩を始めとするアミノポリカルボン酸
鉄(III) 錯塩及び過硫酸塩は迅速処理と環境汚染防止の
観点から好ましい。さらにアミノポリカルボン酸鉄(II
I) 錯塩は漂白液においても、漂白定着液においても特
に有用である。これらのアミノポリカルボン酸鉄(III)
錯塩を用いた漂白液又は漂白定着液のpHは通常 5.5〜8
であるが、処理の迅速化のために、さらに低いpHで処理
することもできる。
れる。漂白処理は定着処理と同時に行なわれてもよいし
(漂白定着処理)、個別に行なわれてもよい。更に処理
の迅速化を図るため、漂白処理後漂白定着処理する処理
方法でもよい。さらに二槽の連続した漂白定着浴で処理
すること、漂白定着処理の前に定着処理すること、又は
漂白定着処理後漂白処理することも目的に応じ任意に実
施できる。漂白剤としては、例えば鉄(III) 、コバルト
(III) 、クロム(VI)、銅(II)などの多価金属の化合
物、過酸類、キノン類、ニトロ化合物等が用いられる。
代表的漂白剤としてはフェリシアン化物;重クロム酸
塩;鉄(III) もしくはコバルト(III) の有機錯塩、例え
ばエチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢
酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、メチルイミノ二酢
酸、1,3−ジアミノプロパン四酢酸、グリコールエー
テルジアミン四酢酸、などのアミノポリカルボン酸類も
しくはクエン酸、酒石酸、リンゴ酸などの錯塩;過硫酸
塩;臭素酸塩;過マンガン酸塩;ニトロベンゼン類など
を用いることができる。これらのうちエチレンジアミン
四酢酸鉄(III) 錯塩を始めとするアミノポリカルボン酸
鉄(III) 錯塩及び過硫酸塩は迅速処理と環境汚染防止の
観点から好ましい。さらにアミノポリカルボン酸鉄(II
I) 錯塩は漂白液においても、漂白定着液においても特
に有用である。これらのアミノポリカルボン酸鉄(III)
錯塩を用いた漂白液又は漂白定着液のpHは通常 5.5〜8
であるが、処理の迅速化のために、さらに低いpHで処理
することもできる。
【0047】漂白液、漂白定着液およびそれらの前浴に
は、必要に応じて漂白促進剤を使用することができる。
有用な漂白促進剤の具体例は、次の明細書に記載されて
いる:米国特許第 3,893,858号、西独特許第 1,290,812
号、特開昭53−95,630号、リサーチ・ディスクロージャ
ーNo.17,129 号(1978年7月)などに記載のメルカプト
基またはジスルフィド結合を有する化合物;特開昭50−
140,129 号に記載の如きチアゾリジン誘導体;米国特許
第 3,706,561号に記載のチオ尿素誘導体;特開昭58−1
6,235号に記載の沃化物塩;西独特許第 2,748,430号に
記載のポリオキシエチレン化合物類;特公昭45−8836号
記載のポリアミン化合物;臭化物イオン等が使用でき
る。なかでもメルカプト基またはジスルフィド基を有す
る化合物が促進効果が大きい観点で好ましく、特に米国
特許第 3,893,858号、西独特許第 1,290,812号、特開昭
53−95,630号に記載の化合物が好ましい。更に、米国特
許第 4,552,834号に記載の化合物も好ましい。これらの
漂白促進剤は感光材料中に添加してもよい。撮影用のカ
ラー感光材料を漂白定着するときにこれらの漂白促進剤
は特に有効である。
は、必要に応じて漂白促進剤を使用することができる。
有用な漂白促進剤の具体例は、次の明細書に記載されて
いる:米国特許第 3,893,858号、西独特許第 1,290,812
号、特開昭53−95,630号、リサーチ・ディスクロージャ
ーNo.17,129 号(1978年7月)などに記載のメルカプト
基またはジスルフィド結合を有する化合物;特開昭50−
140,129 号に記載の如きチアゾリジン誘導体;米国特許
第 3,706,561号に記載のチオ尿素誘導体;特開昭58−1
6,235号に記載の沃化物塩;西独特許第 2,748,430号に
記載のポリオキシエチレン化合物類;特公昭45−8836号
記載のポリアミン化合物;臭化物イオン等が使用でき
る。なかでもメルカプト基またはジスルフィド基を有す
る化合物が促進効果が大きい観点で好ましく、特に米国
特許第 3,893,858号、西独特許第 1,290,812号、特開昭
53−95,630号に記載の化合物が好ましい。更に、米国特
許第 4,552,834号に記載の化合物も好ましい。これらの
漂白促進剤は感光材料中に添加してもよい。撮影用のカ
ラー感光材料を漂白定着するときにこれらの漂白促進剤
は特に有効である。
【0048】定着剤としてはチオ硫酸塩、チオシアン酸
塩、チオエーテル系化合物、チオ尿素類、多量の沃化物
塩等をあげることができるが、チオ硫酸塩の使用が一般
的であり、特にチオ硫酸アンモニウムが最も広範に使用
できる。漂白定着液の保恒剤としては、亜硫酸塩、重亜
硫酸塩、スルフィン酸類あるいはカルボニル重亜硫酸付
加物が好ましい。
塩、チオエーテル系化合物、チオ尿素類、多量の沃化物
塩等をあげることができるが、チオ硫酸塩の使用が一般
的であり、特にチオ硫酸アンモニウムが最も広範に使用
できる。漂白定着液の保恒剤としては、亜硫酸塩、重亜
硫酸塩、スルフィン酸類あるいはカルボニル重亜硫酸付
加物が好ましい。
【0049】本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料
は、脱銀処理後、水洗及び/又は安定工程を経るのが一
般的である。水洗工程での水洗水量は、感光材料の特性
(例えばカプラー等使用素材による)、用途、更には水
洗水温、水洗タンクの数(段数)、向流、順流等の補充
方式、その他種々の条件によって広範囲に設定し得る。
このうち、多段向流方式における水洗タンク数と水量の
関係は、ジャーナルオブ ザ ソサエティ オブ モー
ション ピクチャー アンド テレビジョンエンジニア
ズ(Journal of the Society of Motion Picture and T
elevisionEngineers )第64巻、248 〜253 頁(1955年
5月号)に記載の方法で、求めることができる。
は、脱銀処理後、水洗及び/又は安定工程を経るのが一
般的である。水洗工程での水洗水量は、感光材料の特性
(例えばカプラー等使用素材による)、用途、更には水
洗水温、水洗タンクの数(段数)、向流、順流等の補充
方式、その他種々の条件によって広範囲に設定し得る。
このうち、多段向流方式における水洗タンク数と水量の
関係は、ジャーナルオブ ザ ソサエティ オブ モー
ション ピクチャー アンド テレビジョンエンジニア
ズ(Journal of the Society of Motion Picture and T
elevisionEngineers )第64巻、248 〜253 頁(1955年
5月号)に記載の方法で、求めることができる。
【0050】前記文献に記載の多段向流方式によれば、
水洗水量を大幅に減少し得るが、タンク内における水の
滞留時間の増加により、バクテリアが繁殖し、生成した
浮遊物が感光材料に付着する等の問題が生じる。本発明
のカラー感光材料の処理において、このような問題の解
決策として、特開昭62−288,838 号に記載のカルシウム
イオン、マグネシウムイオンを低減させる方法を極めて
有効に用いることができる。また、特開昭57−8,542 号
に記載のイソチアゾロン化合物やサイアベンダゾール
類、塩素化イソシアヌール酸ナトリウム等の塩素系殺菌
剤、その他ベンゾトリアゾール等、堀口博著「防菌防黴
剤の化学」、衛生技術会編「微生物の滅菌、殺菌、防黴
技術」、日本防菌防黴学会編「防菌防黴剤事典」に記載
の殺菌剤を用いることもできる。
水洗水量を大幅に減少し得るが、タンク内における水の
滞留時間の増加により、バクテリアが繁殖し、生成した
浮遊物が感光材料に付着する等の問題が生じる。本発明
のカラー感光材料の処理において、このような問題の解
決策として、特開昭62−288,838 号に記載のカルシウム
イオン、マグネシウムイオンを低減させる方法を極めて
有効に用いることができる。また、特開昭57−8,542 号
に記載のイソチアゾロン化合物やサイアベンダゾール
類、塩素化イソシアヌール酸ナトリウム等の塩素系殺菌
剤、その他ベンゾトリアゾール等、堀口博著「防菌防黴
剤の化学」、衛生技術会編「微生物の滅菌、殺菌、防黴
技術」、日本防菌防黴学会編「防菌防黴剤事典」に記載
の殺菌剤を用いることもできる。
【0051】本発明の感光材料の処理における水洗水の
pHは4〜9であり、好ましくは5〜8である。水洗水
温、水洗時間も、感光材料の特性、用途等で種々設定し
得るが、一般には、15〜45℃で20秒〜10分、好ましくは
25〜40℃で30秒〜5分の範囲が選択される。更に、本発
明の感光材料は、上記水洗に代り、直接安定液によって
処理することもできる。このような安定化処理において
は、特開昭57−8,543 号、同58−14,834号、同60−220,
345 号に記載の公知の方法はすべて用いることができ
る。
pHは4〜9であり、好ましくは5〜8である。水洗水
温、水洗時間も、感光材料の特性、用途等で種々設定し
得るが、一般には、15〜45℃で20秒〜10分、好ましくは
25〜40℃で30秒〜5分の範囲が選択される。更に、本発
明の感光材料は、上記水洗に代り、直接安定液によって
処理することもできる。このような安定化処理において
は、特開昭57−8,543 号、同58−14,834号、同60−220,
345 号に記載の公知の方法はすべて用いることができ
る。
【0052】また、前記水洗処理に続いて、更に安定化
処理する場合もあり、その例として、撮影用カラー感光
材料の最終浴として使用される、ホルマリンと界面活性
剤を含有する安定浴を挙げることができる。この安定浴
にも各種キレート剤や防黴剤を加えることもできる。
処理する場合もあり、その例として、撮影用カラー感光
材料の最終浴として使用される、ホルマリンと界面活性
剤を含有する安定浴を挙げることができる。この安定浴
にも各種キレート剤や防黴剤を加えることもできる。
【0053】上記水洗及び/又は安定液の補充に伴うオ
ーバーフロー液は脱銀工程等他の工程において再利用す
ることもできる。本発明のハロゲン化銀カラー感光材料
には処理の簡略化及び迅速化の目的で発色現像主薬を内
蔵しても良い。内蔵するためには、発色現像主薬の各種
プレカーサーを用いるのが好ましい。例えば米国特許第
3,342,597号記載のインドアニリン系化合物、同第 3,3
42,599号、リサーチ・ディスクロージャー14,850号及び
同15,159号記載のシッフ塩基型化合物、同13,924号記載
のアルドール化合物、米国特許第 3,719,492号記載の金
属塩錯体、特開昭53−135,628 号記載のウレタン系化合
物を挙げることができる。
ーバーフロー液は脱銀工程等他の工程において再利用す
ることもできる。本発明のハロゲン化銀カラー感光材料
には処理の簡略化及び迅速化の目的で発色現像主薬を内
蔵しても良い。内蔵するためには、発色現像主薬の各種
プレカーサーを用いるのが好ましい。例えば米国特許第
3,342,597号記載のインドアニリン系化合物、同第 3,3
42,599号、リサーチ・ディスクロージャー14,850号及び
同15,159号記載のシッフ塩基型化合物、同13,924号記載
のアルドール化合物、米国特許第 3,719,492号記載の金
属塩錯体、特開昭53−135,628 号記載のウレタン系化合
物を挙げることができる。
【0054】本発明のハロゲン化銀カラー感光材料は、
必要に応じて、発色現像を促進する目的で、各種の1−
フェニル−3−ピラゾリドン類を内蔵しても良い。典型
的な化合物と特開昭56−64,339号、同57−144,547 号、
および同58−115,438 号等記載されている。本発明にお
ける各種処理液は10℃〜50℃において使用される。通常
カラー系では33℃〜38℃の温度が標準的であるが、より
高温にして処理を促進し処理時間を短縮したり、逆によ
り低温にして画質の向上や処理液の安定性の改良を達成
することができる。
必要に応じて、発色現像を促進する目的で、各種の1−
フェニル−3−ピラゾリドン類を内蔵しても良い。典型
的な化合物と特開昭56−64,339号、同57−144,547 号、
および同58−115,438 号等記載されている。本発明にお
ける各種処理液は10℃〜50℃において使用される。通常
カラー系では33℃〜38℃の温度が標準的であるが、より
高温にして処理を促進し処理時間を短縮したり、逆によ
り低温にして画質の向上や処理液の安定性の改良を達成
することができる。
【0055】
【実施態様】以下、添付図面を参照しながら本発明の実
施態様を詳細に説明する。なお、本発明は本実施態様に
限定されるものではないことは言うまでもない。図1は
本発明の感光材料処理装置の内部構成を示した斜視図で
ある。ハウジング本体1内には、露光済のフィルム10
が巻回された状態で収容されている中空円筒状の処理カ
プセル2が着脱可能な状態で配置されている。カプセル
2の側方にはエアポンプである駆動ポンプ5と連結さ
れ、カプセル2から処理液を排出させる時に使用する圧
力ボックス3と、カプセル2に処理液を供給する時に使
用する真空ボックス4とが設けられている。一方、カプ
セル2の上部には液面センサー71を備えた液溜用のタ
ンク7が設けられており、圧力ボックス3及び真空ボッ
クス4と連結されている。また、カプセル2の下部は電
磁弁9を介して複数の処理液タンク6と連結されてい
る。圧力ボックス3及び真空ボックス4の上部にはボッ
クス内の圧力を感知する圧力センサー31,41と調整
用の圧力調整弁32,42が設けられている。カプセル
2にはカプセル内の処理液レベルを感知する液面センサ
ー22を備え、容器下部には注入される処理液量を調整
する流量調節弁8が設けられている。更に、各々ボック
ス、ポンプ、及び処理液タンクの出入口には制御弁が備
えられている。そして、装置全体の制御は上部に設けら
れた制御装置12によって行われる。
施態様を詳細に説明する。なお、本発明は本実施態様に
限定されるものではないことは言うまでもない。図1は
本発明の感光材料処理装置の内部構成を示した斜視図で
ある。ハウジング本体1内には、露光済のフィルム10
が巻回された状態で収容されている中空円筒状の処理カ
プセル2が着脱可能な状態で配置されている。カプセル
2の側方にはエアポンプである駆動ポンプ5と連結さ
れ、カプセル2から処理液を排出させる時に使用する圧
力ボックス3と、カプセル2に処理液を供給する時に使
用する真空ボックス4とが設けられている。一方、カプ
セル2の上部には液面センサー71を備えた液溜用のタ
ンク7が設けられており、圧力ボックス3及び真空ボッ
クス4と連結されている。また、カプセル2の下部は電
磁弁9を介して複数の処理液タンク6と連結されてい
る。圧力ボックス3及び真空ボックス4の上部にはボッ
クス内の圧力を感知する圧力センサー31,41と調整
用の圧力調整弁32,42が設けられている。カプセル
2にはカプセル内の処理液レベルを感知する液面センサ
ー22を備え、容器下部には注入される処理液量を調整
する流量調節弁8が設けられている。更に、各々ボック
ス、ポンプ、及び処理液タンクの出入口には制御弁が備
えられている。そして、装置全体の制御は上部に設けら
れた制御装置12によって行われる。
【0056】図2は図1の詳細を示す処理装置の概略構
成図である。処理カプセル2は内部に露光済のフィルム
10を内蔵し、カプラー21によりハウジング本体1に
ワンタッチで取付けられる。処理液タンクは、第1水洗
タンク61、現像タンク62、漂白タンク63、定着タ
ンク64、安定タンク65及び第2水洗タンク66とが
並列的に配置されており、その上流では吸上流量の相違
によって2系統に分割されている。各々系統には流量制
御のための流量調節弁80,81及び電磁弁90,91
を備えており、その上流でカプセル2と連結されるよう
に成っている。一方、駆動ポンプ5の両端は、カプセル
2に加圧空気を送る圧力ボックス3とカプセル2内の空
気を吸出すための真空ボックス4とが逆流防止用の一方
向弁と制御弁96,97とを介して接続されている。圧
力ボックス3には駆動ポンプ5より加圧空気が圧送され
るため圧力センサ31及び圧力調整弁32が設けられて
おり、上流には制御弁93を備えている。同様に、真空
容器4内の空気は駆動ポンプ5により吸出されるため負
圧になり、圧力センサ41及び圧力調整弁42を備えお
り、上流には制御弁94を備えている。
成図である。処理カプセル2は内部に露光済のフィルム
10を内蔵し、カプラー21によりハウジング本体1に
ワンタッチで取付けられる。処理液タンクは、第1水洗
タンク61、現像タンク62、漂白タンク63、定着タ
ンク64、安定タンク65及び第2水洗タンク66とが
並列的に配置されており、その上流では吸上流量の相違
によって2系統に分割されている。各々系統には流量制
御のための流量調節弁80,81及び電磁弁90,91
を備えており、その上流でカプセル2と連結されるよう
に成っている。一方、駆動ポンプ5の両端は、カプセル
2に加圧空気を送る圧力ボックス3とカプセル2内の空
気を吸出すための真空ボックス4とが逆流防止用の一方
向弁と制御弁96,97とを介して接続されている。圧
力ボックス3には駆動ポンプ5より加圧空気が圧送され
るため圧力センサ31及び圧力調整弁32が設けられて
おり、上流には制御弁93を備えている。同様に、真空
容器4内の空気は駆動ポンプ5により吸出されるため負
圧になり、圧力センサ41及び圧力調整弁42を備えお
り、上流には制御弁94を備えている。
【0057】ロール状に重畳した露光済フィルムを内蔵
した処理用のカプセル2がカプラー21によりハウジン
グ本体1にワンタッチでセットされ、先ず、駆動ポンプ
5によってカプセル2と連結した真空ボックス4内を負
圧( 約−500 mmHg )にする。この時、制御弁92,9
4,96は開放されており、カプセル2内の空気はこの
負圧によって上方に吸上げられる。よって、カプセル2
下流の電磁弁90,91の一方と第1水洗タンク61の
開閉弁95aが開放されていると水洗タンク61内の予
め加温された水洗水が電磁弁90または91を経てカプ
セル2内に流入してフィルム10を浸漬する。更に、液
溜用タンク7まで水洗水を流入させて予めカプセル2及
び液溜用タンク7を最適温度(約38℃)に予熱する。
この工程を行うことにより、感光材料の乳剤面と処理液
がより迅速に反応し、効率の良い処理ができる。そし
て、予熱完了後、駆動ポンプ5を停止させるか又は制御
弁92を閉めることにより重力作用で元の第1水洗タン
ク61に戻すか、又は制御弁92,93,97を開放
し、制御弁94,96を閉じることで、強制的に排出さ
せる。
した処理用のカプセル2がカプラー21によりハウジン
グ本体1にワンタッチでセットされ、先ず、駆動ポンプ
5によってカプセル2と連結した真空ボックス4内を負
圧( 約−500 mmHg )にする。この時、制御弁92,9
4,96は開放されており、カプセル2内の空気はこの
負圧によって上方に吸上げられる。よって、カプセル2
下流の電磁弁90,91の一方と第1水洗タンク61の
開閉弁95aが開放されていると水洗タンク61内の予
め加温された水洗水が電磁弁90または91を経てカプ
セル2内に流入してフィルム10を浸漬する。更に、液
溜用タンク7まで水洗水を流入させて予めカプセル2及
び液溜用タンク7を最適温度(約38℃)に予熱する。
この工程を行うことにより、感光材料の乳剤面と処理液
がより迅速に反応し、効率の良い処理ができる。そし
て、予熱完了後、駆動ポンプ5を停止させるか又は制御
弁92を閉めることにより重力作用で元の第1水洗タン
ク61に戻すか、又は制御弁92,93,97を開放
し、制御弁94,96を閉じることで、強制的に排出さ
せる。
【0058】次に、駆動ポンプ5により真空ボックス4
内を再び負圧にして、制御弁92,94,96を開放
し、電磁弁90,91の一方と開閉弁95bが開放され
ると、現像タンク62内の現像液が電磁弁90または9
1を経てカプセル2内に流入してフィルム10を浸漬す
る。このとき、流入される処理液により異なるが、50〜
500ml/m2の範囲にある少液量によって処理される。その
後、駆動ポンプ20により送液方向を定期的に反転させ
ることにより、カプセル内の液面レベルが液面センサー
22aと液溜用タンク7の液面センサー71との間で液
面レベルが上下動する。この上下動により処理液が攪拌
され、フィルム10上の乳剤面に処理液が良好に行き渡
り、処理ムラの発生を防止する。
内を再び負圧にして、制御弁92,94,96を開放
し、電磁弁90,91の一方と開閉弁95bが開放され
ると、現像タンク62内の現像液が電磁弁90または9
1を経てカプセル2内に流入してフィルム10を浸漬す
る。このとき、流入される処理液により異なるが、50〜
500ml/m2の範囲にある少液量によって処理される。その
後、駆動ポンプ20により送液方向を定期的に反転させ
ることにより、カプセル内の液面レベルが液面センサー
22aと液溜用タンク7の液面センサー71との間で液
面レベルが上下動する。この上下動により処理液が攪拌
され、フィルム10上の乳剤面に処理液が良好に行き渡
り、処理ムラの発生を防止する。
【0059】尚、処理液の流速や反転時の液面制止時間
等は全て上部の制御装置12によってコントロールされ
ている。また、カプセル2内での処理液の移動スピード
を変化させる時は、駆動ポンプ5により発生する圧力レ
ベルをコントロールするか、又はカプセル2の容積に対
する圧力ボックス3及び真空ボックス4の容積を変え
る。更には、送液経路の管径調節を行うことによりカプ
セル2内での処理液の移動スピードを変化させることが
できる。
等は全て上部の制御装置12によってコントロールされ
ている。また、カプセル2内での処理液の移動スピード
を変化させる時は、駆動ポンプ5により発生する圧力レ
ベルをコントロールするか、又はカプセル2の容積に対
する圧力ボックス3及び真空ボックス4の容積を変え
る。更には、送液経路の管径調節を行うことによりカプ
セル2内での処理液の移動スピードを変化させることが
できる。
【0060】次に、現像液による処理が終了すると現像
液を排出させるために、駆動ポンプ5により圧力ボック
ス3に加圧( 約100 mmHg )された空気を圧入する。この
とき、制御弁92,93,97は開放され、加圧された
空気はそのままカプセル2の上部よりカプセル内に流入
する。これにより、液溜用タンク7及びカプセル2中の
現像液は電磁弁90または91を経て元の現像タンク6
1内に強制的に戻される。 次いで、漂白タンク63、
定着タンク64、安定タンク65及び第2水洗タンク6
6から同様にカプセル2内に処理液が供給され、感光材
料の処理が段階的に行われる。ただし、漂白タンク63
内の漂白液及び定着タンク64内の定着液をカプセル2
内に流入させフィルム処理を行った後、再び水洗タンク
61内の水洗水により洗浄を行ってから安定タンク65
内の安定液及び第2水洗タンク66内の水洗水をカプセ
ル2内に流入させて処理を行いカプセル2内での処理工
程を完了する。
液を排出させるために、駆動ポンプ5により圧力ボック
ス3に加圧( 約100 mmHg )された空気を圧入する。この
とき、制御弁92,93,97は開放され、加圧された
空気はそのままカプセル2の上部よりカプセル内に流入
する。これにより、液溜用タンク7及びカプセル2中の
現像液は電磁弁90または91を経て元の現像タンク6
1内に強制的に戻される。 次いで、漂白タンク63、
定着タンク64、安定タンク65及び第2水洗タンク6
6から同様にカプセル2内に処理液が供給され、感光材
料の処理が段階的に行われる。ただし、漂白タンク63
内の漂白液及び定着タンク64内の定着液をカプセル2
内に流入させフィルム処理を行った後、再び水洗タンク
61内の水洗水により洗浄を行ってから安定タンク65
内の安定液及び第2水洗タンク66内の水洗水をカプセ
ル2内に流入させて処理を行いカプセル2内での処理工
程を完了する。
【0061】よって、全処理工程が終了すると、カプセ
ル2は別体の乾燥装置のカプラーに結合されて、除湿さ
れた加熱空気によりカプセル2内のフィルム10が乾燥
される。以上の処理工程により気泡や突出部の影響によ
る処理ムラのない最適な少液量処理が行われる。
ル2は別体の乾燥装置のカプラーに結合されて、除湿さ
れた加熱空気によりカプセル2内のフィルム10が乾燥
される。以上の処理工程により気泡や突出部の影響によ
る処理ムラのない最適な少液量処理が行われる。
【0062】図3は長尺状フィルム用のカプセルの実施
例を示す部分切欠斜視図である。カプセル2aはハウジ
ング26aと処理装置本体にカプラーによって接続する
ための連結部27a,28aより成り、露光済フィルム
10が巻回器15によりロール状に巻回されてカプセル
2a内に装填されている。巻回器15は軸芯24と枠体
23とから成り、フィルム10は先端を軸芯24に固定
されて巻回され、軸方向に動かないように枠体23によ
って支持されている。この時のフィルム間隙の最適間隔
として、 0.2〜0.3 mmの範囲に保たれる。この間隙はフ
ィルム上に突出部を設けるか、または突出部を有する長
尺可撓性スペーサをフィルムに重畳して軸芯24に巻き
付けることにより作ることができる。
例を示す部分切欠斜視図である。カプセル2aはハウジ
ング26aと処理装置本体にカプラーによって接続する
ための連結部27a,28aより成り、露光済フィルム
10が巻回器15によりロール状に巻回されてカプセル
2a内に装填されている。巻回器15は軸芯24と枠体
23とから成り、フィルム10は先端を軸芯24に固定
されて巻回され、軸方向に動かないように枠体23によ
って支持されている。この時のフィルム間隙の最適間隔
として、 0.2〜0.3 mmの範囲に保たれる。この間隙はフ
ィルム上に突出部を設けるか、または突出部を有する長
尺可撓性スペーサをフィルムに重畳して軸芯24に巻き
付けることにより作ることができる。
【0063】図4はフィルム用巻込機の斜視図である。
この巻込機は露光済フィルム10をカプセル内に支持す
るために巻回器15にフィルムを巻回させるためのもの
で、フィルム相互の間に間隙を設けるためのスペーサと
してエンボスを有するエンボスフィルム15aと共に重
畳したフィルム10を巻回器15の軸芯24にモータ等
(図示せず)によって巻込んで行く。
この巻込機は露光済フィルム10をカプセル内に支持す
るために巻回器15にフィルムを巻回させるためのもの
で、フィルム相互の間に間隙を設けるためのスペーサと
してエンボスを有するエンボスフィルム15aと共に重
畳したフィルム10を巻回器15の軸芯24にモータ等
(図示せず)によって巻込んで行く。
【0064】図5はシート状フィルム用のカプセルの実
施例を示す部分切欠斜視図である。カプセル2bはハウ
ジング26bと処理装置本体にカプラーによって接続す
るための連結部27b,28bより成る。露光済みのシ
ート状フィルム10aは突出部を有する複数のスペーサ
15b間に装填してカプセル2b中にセットされる。こ
の時のスペーサの対向壁間の間隔は、0.1 〜10.0mmの範
囲内で処理した場合、特に良好な結果が得られる。
施例を示す部分切欠斜視図である。カプセル2bはハウ
ジング26bと処理装置本体にカプラーによって接続す
るための連結部27b,28bより成る。露光済みのシ
ート状フィルム10aは突出部を有する複数のスペーサ
15b間に装填してカプセル2b中にセットされる。こ
の時のスペーサの対向壁間の間隔は、0.1 〜10.0mmの範
囲内で処理した場合、特に良好な結果が得られる。
【0065】図6は傾斜状態にある処理カプセルを示す
概略図である。カプセル2cは傾斜角度θに保持されて
おり、ハウジング26cの上端部には連結部27cが形
成され、下端部には下流側の処理液の給排口である連結
部28cが形成されている。カプセル2cのように傾斜
を持たせることにより、処理液の流速が同じ場合、フィ
ルム全体が垂直状態に保持されている場合に比べ、短時
間にフィルム全体が浸漬され、逆に短時間に処理液を除
くことができる。特に、携帯用の処理装置ではポンプの
容量が大きくないため、処理液の流速を高めるには限度
がある。よって、より早くフィルム全体が浸漬されるこ
とで1枚のフィルム中の浸漬時間の差による処理ムラを
防止することができる。しかし、傾斜し過ぎると重畳状
態のフィルム間隙に気泡が発生し、フィルムに付着して
処理ムラの原因になる。
概略図である。カプセル2cは傾斜角度θに保持されて
おり、ハウジング26cの上端部には連結部27cが形
成され、下端部には下流側の処理液の給排口である連結
部28cが形成されている。カプセル2cのように傾斜
を持たせることにより、処理液の流速が同じ場合、フィ
ルム全体が垂直状態に保持されている場合に比べ、短時
間にフィルム全体が浸漬され、逆に短時間に処理液を除
くことができる。特に、携帯用の処理装置ではポンプの
容量が大きくないため、処理液の流速を高めるには限度
がある。よって、より早くフィルム全体が浸漬されるこ
とで1枚のフィルム中の浸漬時間の差による処理ムラを
防止することができる。しかし、傾斜し過ぎると重畳状
態のフィルム間隙に気泡が発生し、フィルムに付着して
処理ムラの原因になる。
【0066】よって、傾斜角度にも有効な範囲が有る。
カプセル2cに収納された露光済フィルム10の傾斜角
度θが処理液面25に対して45°以上(垂直状態のカ
プセルを基準にすると許容傾斜角度が45°以下にな
る。)であれば、処理液の移動に伴う気泡等が重畳状態
のフィルム間隙に発生することがない。
カプセル2cに収納された露光済フィルム10の傾斜角
度θが処理液面25に対して45°以上(垂直状態のカ
プセルを基準にすると許容傾斜角度が45°以下にな
る。)であれば、処理液の移動に伴う気泡等が重畳状態
のフィルム間隙に発生することがない。
【0067】図7は本発明の別実施例である感光材料処
理装置の概略構成図である。図2に示した圧力ボックス
及び真空ボックスを除外して、直接駆動ポンプ5とカプ
セル2とを制御弁98,99を介して接続し処理液タン
ク6とカプセル2とを電磁弁9を介して接続されてい
る。露光済フィルム10を内蔵したカプセル2内に処理
液を供給するときは、電磁弁9及び制御弁98を開放し
て、ポンプ5を真空ポンプとして駆動する。これにより
ポンプ5と連結されたカプセル2及び処理液タンク6内
は負圧作用が働き、処理液タンク6内の処理液が吸い上
げられ、カプセルの下方よりカプセル2内に供給され、
完全に露光済フィルム10を浸漬するまで供給される。
また、処理液の排出するときは、制御弁98を閉め、電
磁弁9及び制御弁99を開放した状態で、ポンプ5を加
圧ポンプとして駆動させる。これによりカプセル2は、
上方より加圧が加わり、カプセル2中の処理液は、処理
液タンク6内に戻される。
理装置の概略構成図である。図2に示した圧力ボックス
及び真空ボックスを除外して、直接駆動ポンプ5とカプ
セル2とを制御弁98,99を介して接続し処理液タン
ク6とカプセル2とを電磁弁9を介して接続されてい
る。露光済フィルム10を内蔵したカプセル2内に処理
液を供給するときは、電磁弁9及び制御弁98を開放し
て、ポンプ5を真空ポンプとして駆動する。これにより
ポンプ5と連結されたカプセル2及び処理液タンク6内
は負圧作用が働き、処理液タンク6内の処理液が吸い上
げられ、カプセルの下方よりカプセル2内に供給され、
完全に露光済フィルム10を浸漬するまで供給される。
また、処理液の排出するときは、制御弁98を閉め、電
磁弁9及び制御弁99を開放した状態で、ポンプ5を加
圧ポンプとして駆動させる。これによりカプセル2は、
上方より加圧が加わり、カプセル2中の処理液は、処理
液タンク6内に戻される。
【0068】図8は本発明の更に別の実施例である感光
材料処理装置の概略構成図である。露光済フィルム10
を内蔵したカプセル2と処理液タンク6とを電磁弁9を
介して接続すると共に、処理液タンク6とポンプ5とが
制御弁98,99を介して接続されている。処理液タン
ク6内は処理液と空気とを隔離する分離膜60が形成さ
れており、処理液タンク6内の分離膜60を境にカプセ
ル側に処理液を内蔵されている。カプセル2内に処理液
を供給するとき、電磁弁9及び制御弁98を開放し、ポ
ンプ5を加圧ポンプとして駆動すると、加圧空気が処理
液タンク6の下方部に供給される。すると、分離膜60
が上方に押しやられ、ことにより処理液が電磁弁9を介
してカプセル2内に供給される。よって、カプセル2内
の露光済フィルム10は処理液に浸漬処理される。
材料処理装置の概略構成図である。露光済フィルム10
を内蔵したカプセル2と処理液タンク6とを電磁弁9を
介して接続すると共に、処理液タンク6とポンプ5とが
制御弁98,99を介して接続されている。処理液タン
ク6内は処理液と空気とを隔離する分離膜60が形成さ
れており、処理液タンク6内の分離膜60を境にカプセ
ル側に処理液を内蔵されている。カプセル2内に処理液
を供給するとき、電磁弁9及び制御弁98を開放し、ポ
ンプ5を加圧ポンプとして駆動すると、加圧空気が処理
液タンク6の下方部に供給される。すると、分離膜60
が上方に押しやられ、ことにより処理液が電磁弁9を介
してカプセル2内に供給される。よって、カプセル2内
の露光済フィルム10は処理液に浸漬処理される。
【0069】また、処理液を排出するときは、ポンプ5
を負圧ポンプとして駆動させるか、または、重力作用の
みによりカプセル2内より処理液を元のタンク6内に戻
すことができる。
を負圧ポンプとして駆動させるか、または、重力作用の
みによりカプセル2内より処理液を元のタンク6内に戻
すことができる。
【0070】図9は携帯用の露光済みフィルムの処理装
置の斜視図である。処理装置11は全ての構成部品をケ
ース14内に備え、該ケース14は持ち運びが容易なよ
うに把手16を備えており、また、開閉扉18を備えて
おり、内部を容易に露出させることができる。処理装置
11は処理液としての第1水洗水、現像液、漂白液、定
着液、安定液、第2水洗水をそれぞれ充填された処理液
タンク61乃至66を備えている。カプセル20は上下
端部に処理液の供給口と排出口とを兼ねた連結部を有
し、各処理液を順次充填して発色現像処理を行うように
構成されている。処理液の供給・排出手段である圧力ボ
ックス30と真空ボックス40との間には、駆動源であ
る駆動ポンプ50が配置されている。カプセル20は遮
光機能を有することが好ましく、これにより明室での装
填及び処理が可能になる。圧力ボックス30と真空ボッ
クス40は駆動ポンプ50を運転することで、ボックス
内の空気を吸引または圧縮することができ、カプセル2
0内の処理液を移動させることができる。処理液タンク
61乃至66には開閉弁が各々配置されており、これら
の開閉弁の内、2つ以上の開閉弁が同時に開かないよう
に制御装置120により制御されている。よって、この
携帯用の処理装置は、搬送可能で部品点数の少ないコン
パクトな処理装置を実現する。
置の斜視図である。処理装置11は全ての構成部品をケ
ース14内に備え、該ケース14は持ち運びが容易なよ
うに把手16を備えており、また、開閉扉18を備えて
おり、内部を容易に露出させることができる。処理装置
11は処理液としての第1水洗水、現像液、漂白液、定
着液、安定液、第2水洗水をそれぞれ充填された処理液
タンク61乃至66を備えている。カプセル20は上下
端部に処理液の供給口と排出口とを兼ねた連結部を有
し、各処理液を順次充填して発色現像処理を行うように
構成されている。処理液の供給・排出手段である圧力ボ
ックス30と真空ボックス40との間には、駆動源であ
る駆動ポンプ50が配置されている。カプセル20は遮
光機能を有することが好ましく、これにより明室での装
填及び処理が可能になる。圧力ボックス30と真空ボッ
クス40は駆動ポンプ50を運転することで、ボックス
内の空気を吸引または圧縮することができ、カプセル2
0内の処理液を移動させることができる。処理液タンク
61乃至66には開閉弁が各々配置されており、これら
の開閉弁の内、2つ以上の開閉弁が同時に開かないよう
に制御装置120により制御されている。よって、この
携帯用の処理装置は、搬送可能で部品点数の少ないコン
パクトな処理装置を実現する。
【0071】図10は処理液が内蔵されたケミカルパッ
ク用の収納容器であるケミカルボックスの斜視図であ
る。各種処理液が内蔵されたケミカルパック6aを収納
した搬送可能な収納容器であり、処理液を必要に応じて
冷却及び加熱可能なように成っている。このケミカルボ
ックス68はケミカルパック6aを仕切壁68cで隔離
して保持する収納部68aと取外しできる開閉可能なボ
ックス蓋68bから成っている。収納されたケミカルパ
ック6aは上部に液吸出口6bと、収納された処理液を
上部の液吸出口6bより給排するために駆動ポンプと連
結される加減圧口6cが下部に設けられている。
ク用の収納容器であるケミカルボックスの斜視図であ
る。各種処理液が内蔵されたケミカルパック6aを収納
した搬送可能な収納容器であり、処理液を必要に応じて
冷却及び加熱可能なように成っている。このケミカルボ
ックス68はケミカルパック6aを仕切壁68cで隔離
して保持する収納部68aと取外しできる開閉可能なボ
ックス蓋68bから成っている。収納されたケミカルパ
ック6aは上部に液吸出口6bと、収納された処理液を
上部の液吸出口6bより給排するために駆動ポンプと連
結される加減圧口6cが下部に設けられている。
【0072】図11は搬送ケースの斜視図である。現像
処理に必要な露光済フィルムを収納するカプセル2、フ
ィルムをカプセル内にセットするためのフィルム巻込機
15、処理済フィルムの乾燥用の簡易ドライヤー17及
び上述のケミカルパックが入ったケミカルボックス68
等を収納して持ち運びするための搬送ケース69であ
る。宅配や郵送可能なように衝撃を吸収する構造のケー
ス本体69a及び蓋体69bと、容易に持ち運びできる
ように肩掛け69cが設けられている。
処理に必要な露光済フィルムを収納するカプセル2、フ
ィルムをカプセル内にセットするためのフィルム巻込機
15、処理済フィルムの乾燥用の簡易ドライヤー17及
び上述のケミカルパックが入ったケミカルボックス68
等を収納して持ち運びするための搬送ケース69であ
る。宅配や郵送可能なように衝撃を吸収する構造のケー
ス本体69a及び蓋体69bと、容易に持ち運びできる
ように肩掛け69cが設けられている。
【0073】
【発明の効果】本発明の感光材料処理装置によれば、気
泡や突出部の影響による処理ムラのない最適な少液量処
理が可能である。しかも、搬送可能で部品点数の少ない
コンパクトな感光材料処理装置を実現することができ
る。
泡や突出部の影響による処理ムラのない最適な少液量処
理が可能である。しかも、搬送可能で部品点数の少ない
コンパクトな感光材料処理装置を実現することができ
る。
【0074】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。
するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0075】表1は図5に示した構成の処理槽における
スペーサの対向壁間隔と処理槽内への処理液の供給量を
変化させた場合の処理性能を示したものである。使用し
たフイルムはカラーペーパー(フジカラースーパーHG
400:富士写真フイルム製)を用い、処理剤はCN−
16処理液(富士写真フイルム製)を使用した。
スペーサの対向壁間隔と処理槽内への処理液の供給量を
変化させた場合の処理性能を示したものである。使用し
たフイルムはカラーペーパー(フジカラースーパーHG
400:富士写真フイルム製)を用い、処理剤はCN−
16処理液(富士写真フイルム製)を使用した。
【0076】
【表1】
【0077】上記表より明らかなように、スペーサの対
向壁間隔が 0.1 mm 以下になると供給液量に関係なく処
理ムラが発生し、逆に 30 mm 以上になるとフイルム処
理枚数が3枚以下になってしまう。また、液量が 10 mm
程度の少量では必ず処理ムラが発生してしまい、1000
mm 程度の多量になると圧力制御が不可能になってしま
うことがわかる。
向壁間隔が 0.1 mm 以下になると供給液量に関係なく処
理ムラが発生し、逆に 30 mm 以上になるとフイルム処
理枚数が3枚以下になってしまう。また、液量が 10 mm
程度の少量では必ず処理ムラが発生してしまい、1000
mm 程度の多量になると圧力制御が不可能になってしま
うことがわかる。
【0078】表2は図6に示した傾斜した処理槽の傾斜
角度における処理性能を示したものである。使用したフ
イルムはカラーペーパー(フジカラースーパーHG40
0):富士写真フイルム製)を用い、処理剤はCN−1
6処理液(富士写真フイルム製)を用いた。また、使用
するベルト材質はTACベースのスペーサを使用し、フ
イルム間隙は、0.25 mm に保って傾斜角度を変えた。
角度における処理性能を示したものである。使用したフ
イルムはカラーペーパー(フジカラースーパーHG40
0):富士写真フイルム製)を用い、処理剤はCN−1
6処理液(富士写真フイルム製)を用いた。また、使用
するベルト材質はTACベースのスペーサを使用し、フ
イルム間隙は、0.25 mm に保って傾斜角度を変えた。
【0079】
【表2】
【0080】上記表より明らかなように、傾斜角度が 3
0 °では気泡がフイルム上に付着してしまい未現像部分
が部分的に発生してしまうことがわかる。
0 °では気泡がフイルム上に付着してしまい未現像部分
が部分的に発生してしまうことがわかる。
【0081】表3は接触角による処理性能を示したもの
であり、使用したフイルムはカラーペーパー(フジカラ
ースーパーHG400):富士写真フイルム製)を用
い、現像液(CN−16QHII:富士写真フイルム
製)に界面活性剤を添加して接触角を調整した。
であり、使用したフイルムはカラーペーパー(フジカラ
ースーパーHG400):富士写真フイルム製)を用
い、現像液(CN−16QHII:富士写真フイルム
製)に界面活性剤を添加して接触角を調整した。
【0082】
【表3】
【0083】上記表より明らかなように、接触角が 60
°より大きい場合には気泡によって処理ムラが部分的に
発生してしまうが、60°以下であれば処理ムラは発生し
ないことがわかる。
°より大きい場合には気泡によって処理ムラが部分的に
発生してしまうが、60°以下であれば処理ムラは発生し
ないことがわかる。
【0084】
【図1】本発明の実施態様である感光材料処理装置の内
部構成を示した斜視図である。
部構成を示した斜視図である。
【図2】図1の詳細を示す処理装置の概略構成図であ
る。
る。
【図3】カプセルの実施例を示す部分切欠斜視図であ
る。
る。
【図4】フィルム用巻込機の斜視図である。
【図5】シート状フィルム用のカプセルの実施例を示す
部分切欠斜視図である。
部分切欠斜視図である。
【図6】処理カプセルの傾斜状態を示す概略図である。
【図7】本発明の別実施例である感光材料処理装置の概
略構成図である。
略構成図である。
【図8】本発明の更に別の実施例である感光材料処理装
置の概略構成図である。
置の概略構成図である。
【図9】携帯用の露光済みフィルムの処理装置の斜視図
である。
である。
【図10】ケミカルボックスの斜視図である。
【図11】搬送ケースの斜視図である。
1 感光材料処理装置 2,20 処理カプセル 3,30 圧力室 4,40 真空室 5,50 駆動ポンプ 6 処理液タンク 6a ケミカルパック 7 液溜タンク 8,80,81 流量調節弁 9,90,91 電磁弁 10 フィルム 11 携帯用処理装置 12,120 制御装置 15 巻込機 15a エンボスフィルム 17 簡易ドライヤー 21 カプラー 22,71 液面センサー 31,41 圧力センサー 32,42 圧力調整弁 61 第1水洗タンク 62 現像タンク 63 漂白タンク 64 定着タンク 65 安定タンク 66 第2水洗タンク 68 ケミカルボックス 69 搬送ケース 92,93,94,96,97,98,99 制御弁 95a〜95f 開閉弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大沢 幸雄 神奈川県足柄上郡中井町井ノ口2076番地 株式会社ベルン内 (72)発明者 国吉 忠 神奈川県足柄上郡中井町井ノ口2076番地 株式会社ベルン内
Claims (7)
- 【請求項1】 処理容器内に感光材料を収容し、処理液
タンク内の複数の処理液を容器内に順次供給して処理す
る感光材料処理装置において、前記処理容器内を加圧及
び減圧する手段を設け、処理液を容器内に圧入及び容器
内から排出して処理液の移動を行うことによって、感光
材料の乳剤面に接した処理液の交換促進と、次の処理工
程に使用する処理液との入換えとを行うことを特徴とす
る感光材料処理装置。 - 【請求項2】 前記感光材料の処理が、対向壁間の間隔
が 0.1 〜 10.0mm幅のスリットに感光材料を装填して
前記処理容器内にセットされ、充填量が 50〜 500 ml/m
2の処理液量によって処理されることを特徴とする請求
項1に記載の感光材料処理装置。 - 【請求項3】 前記感光材料の処理が、空気の圧力差に
より処理液を移動させて感光材料の乳剤面に接した処理
液の交換を促進することを特徴とする請求項1に記載の
感光材料処理装置。 - 【請求項4】 前記処理液の移動が、空気又は処理液の
減圧及び加圧を利用して、少なくとも処理容器のいずれ
か一方の端部についている処理液管又は空気管により行
われることを特徴とする請求項3に記載の感光材料処理
装置。 - 【請求項5】 前記感光材料の処理が、重畳した感光材
料間の間隙を 0.1〜1mm に設定して処理することを特徴
とする請求項4に記載の感光材料処理装置。 - 【請求項6】 前記処理容器内の感光材料が、該感光材
料間の間隙に発生した気泡が該間隙から抜出可能な角度
である処理液面に対して 45 °以上の傾斜角度に保持さ
れており、処理液の排出口が前記処理容器の最低部に設
けられていることを特徴とする請求項4に記載の感光材
料処理装置。 - 【請求項7】 前記処理液の接触角が、60°以下である
ことを特徴とする請求項2に記載の感光材料処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28224992A JPH06110175A (ja) | 1992-09-29 | 1992-09-29 | 感光材料処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28224992A JPH06110175A (ja) | 1992-09-29 | 1992-09-29 | 感光材料処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06110175A true JPH06110175A (ja) | 1994-04-22 |
Family
ID=17649994
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28224992A Pending JPH06110175A (ja) | 1992-09-29 | 1992-09-29 | 感光材料処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06110175A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5960227A (en) * | 1996-04-26 | 1999-09-28 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Photosensitive material processing apparatus |
-
1992
- 1992-09-29 JP JP28224992A patent/JPH06110175A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5960227A (en) * | 1996-04-26 | 1999-09-28 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Photosensitive material processing apparatus |
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