JPH06109935A - 波長選択受光装置 - Google Patents

波長選択受光装置

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JPH06109935A
JPH06109935A JP4260368A JP26036892A JPH06109935A JP H06109935 A JPH06109935 A JP H06109935A JP 4260368 A JP4260368 A JP 4260368A JP 26036892 A JP26036892 A JP 26036892A JP H06109935 A JPH06109935 A JP H06109935A
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JP
Japan
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waveguide
wavelength
light
layer
substrate
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Withdrawn
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JP4260368A
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English (en)
Inventor
Nami Yasuoka
奈美 安岡
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】波長の異なる複数の光から特定波長を選択して
電流に変換する波長選択受光装置に関し、S/N比を向
上するとともに、選択した光の外部量子効率を大きくす
ること。 【構成】基板1の上に形成された導波路5と、前記基板
1上で前記導波路5の近傍に配置され、前記導波路5内
を導波する光のうちの特定波長λ0 の光を選択する回折
格子7を設けた逆方向結合導波路6と、前記基板1の上
で前記逆方向結合導波路6に接続され、前記特定波長λ
0 の光を受光する受光素子9とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、波長選択受光装置に関
し、より詳しくは、波長の異なる複数の光から特定波長
を選択して電流に変換する波長選択受光装置に関する。
【0002】一本の光ファイバにより波長の異なる複数
の光信号を伝達する波長多重光通信は、通信システムの
大容量化に不可欠な技術である。送信側では、波長の異
なる発光素子とその出力光を多重することが必要であ
る。また、受信側では、波長多重された光信号を各波長
に分離する分波器が必要である。
【0003】近年、各波長毎に分離する波長フィルター
と受光素子とをモノリシックに集積したデバイスの研究
が行われている。
【0004】
【従来の技術】波長フィルターと受光素子とをモノリシ
ックに集積したデバイスとして、ファブリベローを用い
たものや、MQWのシュタルク効果を用いたもの、或い
は回折格子を用いたデバイスがあるが、波長間隔が数nm
の信号光を検出する場合には、回折格子を用いてフィル
ター分波する方法が主力となっている。
【0005】回折格子を用いてフィルター分波する装置
として、例えば図4(a) に示すようなものが提案されて
いる。この装置は、n+ 型のInP 基板41の上に、第一
のn-InGaAsP 層42、第一のn-InP 層43、第二のn-In
GaAsP 層44、第二のn-InP 層45及びi-InGaAs光吸収
層46を順に積層し、さらに、光吸収層46の上には、
上面に回折格子47が形成されたi-InGaAsP 層48が成
長され、その上には、p-InP 層49が形成されて構成さ
れている。
【0006】なお、InP 基板41の下面にはn電極5
0、p-InP 層49の上面にはp電極51が形成されてい
る。このような波長選択受光装置において、波長の異な
る光信号λ0 、λ1 、λ2を第二のn-InP 層45の一端
に入射すると、それらの光が他端に導波する過程におい
て、回折格子の周期に基づく波長の光信号λ0 が反射さ
れて、光吸収層46に吸収され、その吸収された光信号
λ0 のエネルギーが電流として外部に流れることにな
り、それ以外の光信号λ1 、λ2 はそのまま他端に接続
された光ファイバ(不図示)に出力することになる。
【0007】なお、第一のn-InP 層43にも光信号を通
すことは可能であるが、この層に入射した光は、InGaAs
P 層42、44によって閉じ込められ、そのまま通過す
ることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、第二のInP 層
45に入射した光は、アローモードで導波路を伝搬する
ために光吸収層46を含む範囲で伝搬していくことにな
るので、取り出そうとする波長λ0 の光信号以外の光の
一部も吸収されることになり、この場合の波長と電流と
の関係を調べると、図4(b) に示すようになり、S/N
比が小さいといった問題がある。
【0009】また、選択する波長以外の光の吸収を少な
くするために、光吸収層46を薄くすると、入射した特
定波長の光を電気的に外部に取り出す外部量子効率は1
%と低い値になるといった不都合もある。
【0010】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであって、S/N比を向上するとともに、選択した
光の外部量子効率を大きくすることができる波長選択装
置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】−上記した課題は、図1
に例示するように、基板1の上に形成された導波路5
と、前記基板1上で前記導波路5の近傍に配置され、前
記導波路5内を導波する光のうちの特定波長λ0 の光を
選択する回折格子7を設けた逆方向結合導波路6と、前
記基板1の上で前記逆方向結合導波路6に接続され、前
記特定波長λ0 の光を受光する受光部とを有することを
特徴とする波長選択装置によって達成する。
【0012】
【作 用】本発明によれば、導波路5と波長選択用の逆
方向結合導波路6との結合領域に光吸収層を設けていな
い。
【0013】従って、選択されない波長の光は吸収され
ずに逆方向導波路6を伝搬しないので、S/N比が高く
なる。しかも、選択された波長λ0 の光の逆方向結合導
波路6への移行は、結合領域を長くすることにより単調
に増加するので、検出波長に対するS/N比を自由に設
計でき、逆方向結合導波路6を長くすることで、その波
長λ0 に対する良好な結合効率が得られ、低容量化が可
能なので、高速な受光素子を集積化できる。
【0014】また、結合領域から離して設けた受光素子
9により選択された波長λ0 の光信号を検出するように
しているので、外部量子効率が高くなる。
【0015】
【実施例】そこで、以下に本発明の実施例を図面に基づ
いて説明する。 (a)本発明の第1実施例の説明 図1は、本発明の第1実施例を示す装置の斜視図であ
る。
【0016】図1において符号1は、半絶縁性のInP 基
板1で、その上にはInGaAsP 層2が2μm程度積層さ
れ、さらにInP 層3が4μm程度積層されている。そし
て、InP 層3には直線方向に凸部4が形成され、この凸
部4とその下のInGaAsP 層2とInP 基板1によって導波
路5が構成されている。この場合、InGaAsP 層2が導波
路5のコア層となる。
【0017】6は、導波路の側方に3μm程度の間隔を
おいて平行に形成された逆方向結合導波路で、この逆方
向結合導波路6は、InGaAsP 層2の上層部に形成された
回折格子7と、その上回折格子7の上を通って直線方向
に形成されたInP 層3の凸部8とを有し、回折格子7の
周期に基づいて選択された波長λ0 の光信号を後述する
受光素子9に導波させるように構成されている。この逆
方向結合導波路6のコア層は、InGaAsP 層2である。
【0018】上記した受光素子9は、逆方向結合導波路
6の端部のInP 層3の凸部8の上に積層されたn+ 型In
P 層10とi-InGaAs光吸収層11とp+ 型InP 層12を
有し、これによりpinフォトダイオードが構成されて
いる。なお、p+ 型InP 層12の上にはAuZn/Auよりな
るp電極13が形成され、また、n+ 型InP 層10の露
出部分にはAuGe/Auよりなるn電極14が接続されてい
る。
【0019】次に、上記した実施例の作用について説明
する。上述した実施例において、導波路5内に入射した
異なる波長λ0 、λ1 …λnの光信号は、導波路5の近
傍にある逆方向結合導波路6に広がって進行することに
なるが、光結合領域では、回折格子7により波長λ0
光が逆方向に反射されて逆方向結合導波路6内を進み、
ついには、屈折率の大きな受光素子9の内部に入射する
ことになる。また、それ以外の波長λ1 …λnの光は、
逆方向結合導波路6には移行せずにそのまま導波路5内
を進行する。
【0020】この構造では、結合領域には光吸収層11
がなく、選択されない波長λ1 …λn の光は殆ど受光素
子9に入らないので、S/N比が15程度まで高くな
る。しかも、波長λ0 の光の逆方向結合導波路6への移
行は、結合領域を長くすることにより単調に増加するの
で、検出波長に対するS/N比を自由に設計できる。
【0021】また、逆方向結合導波路6を長くすること
で、選択した波長λ0 に対する良好な結合効率が得ら
れ、低容量化が可能なので、高速な受光素子を集積化で
きる。さらに、上記した実施例では、結合領域から離し
て設けた受光素子9により波長λ0 の光信号を検出する
ようにしているので、外部量子効率が高くなる。 (b)本発明の第2実施例の説明 上記した第1の実施例では、導波路5に平行な逆方向結
合導波路6を形成したが、図2(a) に示すように逆方向
結合導波路6の受光素子9側の端部を導波路5から遠ざ
けるような湾曲部20を設け、その端部に接続する受光
素子9を導波路6から離した構造にしてもよい。
【0022】これによれば、導波路5と受光素子9のク
ロストークが無くなる。しかも、図2(b) に示すよう
に、選択波長の異なる複数の逆方向結合導波路6a,6
b,6cを1つの導波路5に沿って形成して集積化する
場合に、受光素子9の電極の引き出しが容易になる。
【0023】なお、その湾曲部20には、図2(a) の破
線で囲んだように、光の進行方向に対して45°の反射
面を有する90°ミラー21を形成していもよい。 (c)本発明の第3実施例の説明 上記した実施例では、導波路5の上層部のInP 層3を凸
状に形成しただけであるが、この状態では、光ファイバ
との良好な結合を得にくい。
【0024】そこで、図3(a) に示すようなテーパー形
状にしてもよい。図3(a) において符号31は、第1実
施例に示す導波路5のInP 層3の凸部4の端部に形成し
た光結合器であり、この光結合器31は、導波路5のIn
P 層3の凸部4と一体的に繋がるInP 層32と、その上
にInP とInGaAsP を交互に複数積層してなる多層膜33
と、その上に形成されたInGaAs層34とから構成されて
おり、それらの層32〜34は、光入力端から導波路5
にかけて薄くなるテーバー部35を有し、さらに、InGa
As層34はテーパー状の凸部36を有している。
【0025】このような結合器31を使用すると、入力
光の5μm程度の大きなスポットをテーパーの絞りによ
って2μm程度のスポットに縮小でき、しかも、入射す
る光に対する屈折率の急激な変化を抑制するとともに、
光の反射を防止することができるので、光ファイバ37
との良好な結合が得られる。 (d)本発明の第4実施例の説明 上記した実施例では、逆方向結合導波路6のInGaAsP 層
2の上部に回折格子7を設け、これにより光の波長を選
択するようにしたが、その選択する波長を可変にしたい
場合には、逆方向結合導波路を図3(b) に示すような構
造にすればよい。
【0026】この実施例では、基板として、p+ 型のIn
P 基板1aを使用し、その上に、コア層としてInGaAsP
/InP 又はInGaAsP /InGaAsのMQW層38を形成し、
その上にInGaAsP 層の回折格子39を形成し、その上に
凸状に形成されたn+ 型InP層3aを形成して、n+ 型I
nP 層39とInP 基板1aの底面間に電圧を印加すれ
ば、その電圧値によってMQW層38の屈折率が変化
し、回折格子39の見かけ上の波長の選択性が変わるこ
とになる。
【0027】ところで、基板やInP 層に不純物を含有さ
せても、上記した実施例の導波路5に影響を与えること
はない。なお、図3(b) に示す受光素子9は、p+ 型In
P 層12の下にInP /InGaAsPインーピダンス整合層4
0を形成したものである。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば導波路
と波長選択用の逆方向結合導波路との結合領域に光吸収
層を設けていないので、選択されない波長の光の吸収を
防止してS/N比を高くすることができる。
【0029】しかも、選択される波長の光の逆方向結合
導波路への移行は、結合領域を長くすることにより単調
に増加するので、検出波長に対するS/N比を自由に設
計でき、逆方向結合導波路を長くすることにより、選択
した波長に対する良好な結合効率が得られ、低容量化が
可能なので、高速な受光素子を集積化できる。
【0030】また、結合領域から離して設けた受光素子
により、選択された波長の光信号を検出するようにして
いるので、外部量子効率を高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す斜視図と平面図であ
る。
【図3】本発明の第3、第4実施例を示す斜視図と断面
図である。
【図4】従来例を示す断面図及び電流変換特性図であ
る。
【符号の説明】
1 InP 基板 2 InGaAsP 層 3 InP 層 4 凸部 5 導波路 6 逆方向結合導波路 7 回折格子 8 凸部 9 受光素子

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板(1)の上に形成された導波路(5)
    と、 前記基板(1)上で前記導波路(5)の近傍に沿って配
    置され、前記導波路(5)内を導波する光のうちの特定
    波長(λ0 )の光を選択する回折格子(7)を設けた逆
    方向結合導波路(6)と、 前記基板(1)の上で前記逆方向結合導波路(6)に接
    続され、前記特定波長(λ0 )の光を受光する受光部と
    を有することを特徴とする波長選択装置。
JP4260368A 1992-09-29 1992-09-29 波長選択受光装置 Withdrawn JPH06109935A (ja)

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Cited By (5)

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