JPH0610860U - ガスクロマトグラフ - Google Patents
ガスクロマトグラフInfo
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- JPH0610860U JPH0610860U JP5352792U JP5352792U JPH0610860U JP H0610860 U JPH0610860 U JP H0610860U JP 5352792 U JP5352792 U JP 5352792U JP 5352792 U JP5352792 U JP 5352792U JP H0610860 U JPH0610860 U JP H0610860U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 バックフラッシュ用カラムと抵抗カラムを必
要とせず、構成の簡素化とカラム数の削減およびコスト
低減を図る。の各流路からなるガスクロマトグラフ流路
と、 【構成】 カラム32に異なった2種類の分離剤33、
34を2層に充填する。ガスクロマトグラフ流路を10
ポート切換バルブ1で切り替える。
要とせず、構成の簡素化とカラム数の削減およびコスト
低減を図る。の各流路からなるガスクロマトグラフ流路
と、 【構成】 カラム32に異なった2種類の分離剤33、
34を2層に充填する。ガスクロマトグラフ流路を10
ポート切換バルブ1で切り替える。
Description
【0001】
本考案は、カラム内に充填した固定相とガスとの吸着性の差を利用してガスを 分析するガスクロマトグラフに関し、特にバックフラッシュベント方式を採用し たガスクロマトグラフに関するものである。
【0002】
石油化学プロセスや鉄鋼プロセスなどにおいてプロセスガスの成分分析を行い 、その分析結果に基づいて各プロセス工程を監視したり各種制御を行ったりする ための検出装置としてガスクロマトグラフが従来から一般に用いられている。こ の種の工業用ガスクロマトグラフは、測定すべきプロセスラインからサンプルガ スをサンプリングバルブにより連続的にサンプリングしてキャリアガスによりカ ラム内に送り込み、このカラム内で各ガス成分を固定相に対する各成分の吸着性 (親和性)や分配係数の差異に基づく移動速度の差を利用して分離し、検出器に より検出し、その電気信号をコントローラで波形処理し、これに基づいてプロセ スの制御を行ったりクロマトグラム波形をプリントアウトしたりする構成となっ ている。また、プロセスガスの分析においては、一般にサンプルガス中の比重の 軽いガス成分(低質成分)のみ測定し、比重の重いガス成分(重質成分)につい ては分析周期の短縮、カラム劣化保護等のため、バックフラッシュバルブにより 排出して測定しないようにしている。
【0003】 図3(a)、(b)はこのようなバックフラッシュベント方式を採用した工業 用ガスクロマトグラフの従来例を示す概略構成図で、(a)は測定または非測定 時の状態、(b)はバックフラッシュ時の状態を示す。同図において、1は切換 バルブ、2は第1カラム、3は第2カラム、4は第1カラム2と同じ流体抵抗を 有しバルブ切替時の圧力変動を防止する抵抗カラム、5はサンプルガスSGの計 量管、6は検出器(例:熱伝導率検出器)で、これらは一定の温度(60°C〜 120°C)に保持された不図示の恒温槽内に収納されている。7はキャリアガ ス供給流路、8は計量管5が設けられた試料置換流路、9は第1カラム2に接続 された第1のカラム流路、10は第2カラム3に接続された第2のカラム流路、 11は検出器6に接続された測定流路、12は試料導入流路、13は第1ベント 流路、14は第2ベント流路、15は測定流路11に接続された第3ベント流路 、16は減圧弁である。
【0004】 切換バルブ1は、10ポート弁で構成されることにより10個のポートP1 〜 P10を有し、図3(a)に示す測定または非測定状態にあっては流路が実線で示 す状態に切換えられることにより、キャリアガス供給流路7、試料置換流路8、 第1カラム流路9、第2カラム流路10および測定流路11を直列に接続し、ま た、試料導入流路12と第2ベント流路14を直列に接続し、さらに一端がキャ リアガス供給流路7に接続されている抵抗カラム4の流路17をポートP6 およ びP7 を経て第1ベント流路13に接続する。したがって、この状態においては 、キャリアガス供給流路7に供給されるキャリアガスCGは、試料置換流路8− 第1カラム流路9−第2カラム流路10および測定流路11および第3ベント流 路15を経て廃棄される。またキャリアガス供給流路7より分岐して流路17に 導かれたキャリアガスCGは第1ベント流路13を経て廃棄される。一方、試料 導入流路12に導かれたサンプルガスSGは、第2ベント流路14を経て廃棄さ れる。
【0005】 切換バルブ1を図3(a)の状態から図3(b)の実線で示す状態に切り替え ると、キャリアガス供給流路7、第1カラム流路9および第1ベント流路13を 直列に接続し、また、抵抗カラム4の流路17を第2カラム流路10、測定流路 11および第3ベント流路15を直列接続し、試料導入流路12、試料置換流路 8および第2ベント流路14を直列に接続する。
【0006】 測定に際しては、切換バルブ1の流路を図3(a)の状態から図3(b)に示 す実線の状態に切り替える。すると、キャリアガス供給流路7、第1カラム流路 9および第1ベント流路13が直列に接続されるため、試料導入口より試料導入 流路12に導入されたサンプルガスSGは試料置換流路8、計量管5および第2 ベント流路14を経て廃棄される。そして、切換バルブ1を図3(b)に示す実 線の状態から再び図3(a)に示す実線の状態に切り替えると、計量管5によっ て計量、分取されたサンプルガスSGは、キャリアガス供給流路7から試料置換 流路8に導かれるキャリアガスCGと共に第1カラム流路9、第1カラム2、第 2カラム流路10、第2カラム3および測定流路11を通って検出器6に送られ る。
【0007】 ここで、第1カラム2に流入したサンプルガスSGは、同カラム内に充填され ている分離材(図示せず)によって低質成分のグループと重質成分(非測定成分 )のグループに粗分離される。低質成分のグループは重質成分のグループより先 に分離材から分離して第2カラム3内に導かれ、同カラム内の分離材によってさ らに個々の成分に分離される。そして、この個々に分離された低質成分は第2カ ラム3を通過して検出器6に送られ、各成分毎に検出されて電気信号に変換され る。この電気信号は各ガス成分の濃度に比例している。この段階で第1カラム2 内の重質成分は、未だ分離材に吸着保持されたままで、カラム内に留まっており 、低質成分グループの測定終了後、切換バルブ1が図3(b)の状態に切り替え られると、バックフラッシュ状態となり、キャリアガス供給流路7から切換バル ブ1を経て第1カラム流路9に導かれるキャリアガスCGによって第1ベント流 路13に導かれ、廃棄される。
【0008】 図4は分析周期と検出器の出力信号を示す図である。Iは測定時、IIはバッ クフラッシュ時である。この分析周期を切換バルブ1の切替操作によって交互に 繰り返すことによりサンプルガスSGの連続測定が行われる。
【0009】
しかしながら、上記した従来のバックフラッシュ式ガスクロマトグラフにあっ ては、10ポート弁からなる1つの切換バルブ1の切換操作によって測定とバッ クフラッシュ状態に簡単に切り替えることができる利点を有するものの、3種類 のカラム、すなわちバックフラッシュ用の第1カラム2、測定用の第2カラム3 および抵抗カラム4を必要とするため、カラム数が多く、高価になるという問題 があった。
【0010】 したがって、本考案は上記したような従来の問題点に鑑みてなされたもので、 その目的とするところは、バックフラッシュ用カラムと抵抗カラムを必要とせず 、流路構成の簡素化とカラム数の削減およびコスト低減を図るようにしたバック フラッシュベント方式のガスクロマトグラフを提供することにある。
【0011】
本考案は上記目的を達成するため、第1および第2のキャリアガス供給流路、 計量管が設けられた試料置換流路、カラムに接続されたカラム流路、検出器に接 続された測定流路、試料導入流路、第1および第2のベント流路の各々独立した 流路を、10個のポートを備えた切換バルブで接続し、 A (1)第2のキャリアガス供給流路、試料置換流路、カラム流路および測定 流路を連通する流路 (2)試料導入流路および第2のベント流路を連通する流路 (3)第1のキャリアガス供給流路および第1のベント流路を連通する流路 の各流路からなるガスクロマトグラフ流路と、 B (1)第2のキャリアガス供給流路および測定流路を連通する流路 (2)試料導入流路、試料置換流路および第2のベント流路を連通する流路 (3)第1のキャリアガス供給流路、カラム流路および第1のベント流路を 連通する流路 の各流路からなるガスクロマトグラフ流路を切換え可能に構成すると共に、前 記カラムを異なる分離剤を2層に充填した1本のカラムで構成したものである。
【0012】
カラムは異なった分離剤を2層に充填されることにより、バックフラッシュ兼 測定用カラムを形成し、また、バルブ切替時には抵抗カラムとして機能する。つ まり、1本のカラムで3つのカラム機能を果たす。
【0013】
以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明する。 図1(a)、(b)は本考案に係るガスクロマトグラフの一実施例を示し、( a)は非測定状態またはバックフラッシュ状態、(b)は測定状態を示す図、図 2はカラムの断面図である。なお、図中図3と同一構成部品のものに対しては同 一符号を以て示し、その説明を省略する。これらの図において、7は第1のキャ リアガス供給流路、30は第2のキャリアガス流路、32はカラム流路9の途中 に接続されたカラムである。
【0014】 前記カラム32は、図2に示すように所定の長さおよび径を有し、内部に2種 類の分離剤33、34が充填されている。分離剤33、34は測定試料によって 選択されるもので、分離剤33としては測定成分である低質成分と、非測定成分 である重質成分について分離することのできるものが、分離剤34としては重質 成分については分離が困難であるが低質成分を効率よく分離することのできるも のが使用される。これら分離剤33、34の充填に際しては、互いに混合しない ように2層に充填されることが重要で、そのため一端開口部側から例えば分離剤 33を、他方の開口端側から分離剤34をそれぞれ充填するようにするとよい。 そして、これら分離剤33、34の充填後、カラム32の両端開口部は、通気性 を有する焼結金属等からなる封止部材35によってそれぞれ閉鎖される。
【0015】 切換弁1は、10個のポートP1 〜P10を有し、図1(a)に示す流路、すな わち、(1)第2のキャリアガス供給流路30および測定流路11を連通する流 路と、(2)試料導入流路12、試料置換流路8および第2のベント流路14を 連通する流路と、(3)第1のキャリアガス供給流路7、カラム流路9および第 1のベント流路13を連通する流路の各流路からなるガスクロマトグラフ流路と 、図1(b)に示す流路、すなわち、(1)第2のキャリアガス供給流路30、 試料置換流路8、カラム流路9および測定流路11を連通する流路と、(2)試 料導入流路12および第2のベント流路14を連通する流路と、(3)第1のキ ャリアガス供給流路7および第1のベント流路13を連通する流路の各流路から なるガスクロマトグラフ流路とを切換え可能に構成されている。
【0016】 このような構成において、非測定時にあってはガスクロマトグラフ流路が図1 (a)の状態に保持される。この時、キャリアガスCGは第1キャリアガス供給 通路7および第1のベント流路13を通って廃棄され、また第2のキャリアガス 供給流路30、試料置換流路8、カラム流路9、測定流路11および第3のベン ト流路15を通って廃棄される。一方、サンプルガスSGは、試料導入流路12 、試料置換流路8および第2のベント流路14を通って廃棄される。 次に、切換バルブ1を図1(b)に示す状態に切り替えると、第2のキャリア ガス供給流路30、試料置換流路8、カラム流路9および測定流路11が連通す るため、計量管5内のサンプルガスSGは、第2のキャリアガス供給通路30を 通って送られてくるキャリアガスCGと共にカラム32に導かれ、各ガス成分毎 に分離される。この場合、サンプルガスSG中の低質成分のみが分離剤33、3 4によって分離されてカラム32を通過し、検出器6によって検出される。一方 、重質成分は、カラム32を通過せず分離材33に吸着保持されたままで、低質 成分の測定が終了したら、切換バルブ1を図1(a)の状態に切り替える。する と、第1のキャリアガス供給流路7に導かれたキャリアガスCGは、上記の測定 時におけるキャリアガスCGの流れとは反対にカラム流路9を逆流してカラム3 2内の非測定成分である重質成分をバックフラッシュし、第1のベント流路13 より廃棄する。
【0017】
以上説明したように本考案に係るガスクロマトグラフは、測定用とバックフラ ッシュ用カラムを1本のカラムとし、このカラムに吸着性や分離係数の異なる2 種類の分離剤を2層に充填し、10ポート切換バルブによってガスクロマトグラ フ流路を切り替えるように構成したので、カラム数を削減することができ、また 抵抗カラムを必要とせず、装置の簡素化および底廉価を図ることができる。
【図1】(a)、(b)は本考案に係るガスクロマトグ
ラフの一実施例を示し、(a)は非測定またはバックフ
ラッシュ時の状態を示す図、(b)は測定時の状態を示
す図である。
ラフの一実施例を示し、(a)は非測定またはバックフ
ラッシュ時の状態を示す図、(b)は測定時の状態を示
す図である。
【図2】カラムの断面図である。
【図3】(a)、(b)はガスクロマトグラフの従来例
を示す図で、(a)は測定または非測定時の状態、
(b)はバックフラッシュ時の状態を示す図ある。
を示す図で、(a)は測定または非測定時の状態、
(b)はバックフラッシュ時の状態を示す図ある。
【図4】分析周期と検出器の出力信号を示す図である。
1 切換バルブ 2 第1カラム 3 第2カラム 4 抵抗カラム 5 計量管 6 検出器 7 第1キャリアガス供給通路 8 試料置換流路 9 カラム流路 11 測定流路 12 試料導入流路 13 第1のベント流路 14 第2のベント流路 15 第3のベント流路 30 第2キャリアガス供給通路 32 カラム 33、34 分離剤 P1 〜P10 ポート
Claims (1)
- 【請求項1】 第1および第2のキャリアガス供給流
路、計量管が設けられた試料置換流路、カラムに接続さ
れたカラム流路、検出器に接続された測定流路、試料導
入流路、第1および第2のベント流路の各々独立した流
路を、10個のポートを備えた切換バルブで接続し、 A (1)第2のキャリアガス供給流路、試料置換流
路、カラム流路および測定流路を連通する流路 (2)試料導入流路および第2のベント流路を連通する
流路 (3)第1のキャリアガス供給流路および第1のベント
流路を連通する流路の各流路からなるガスクロマトグラ
フ流路と、 B (1)第2のキャリアガス供給流路および測定流路
を連通する流路 (2)試料導入流路、試料置換流路および第2のベント
流路を連通する流路 (3)第1のキャリアガス供給流路、カラム流路および
第1のベント流路を連通する流路 の各流路からなるガスクロマトグラフ流路を切換え可能
に構成すると共に、前記カラムを異なる分離剤を2層に
充填した1本のカラムで構成したことを特徴とするガス
クロマトグラフ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5352792U JPH0610860U (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | ガスクロマトグラフ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5352792U JPH0610860U (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | ガスクロマトグラフ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0610860U true JPH0610860U (ja) | 1994-02-10 |
Family
ID=12945286
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5352792U Pending JPH0610860U (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | ガスクロマトグラフ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0610860U (ja) |
-
1992
- 1992-07-08 JP JP5352792U patent/JPH0610860U/ja active Pending
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