JP2961680B2 - ガスクロマトグラフ - Google Patents

ガスクロマトグラフ

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JP2961680B2
JP2961680B2 JP10321594A JP10321594A JP2961680B2 JP 2961680 B2 JP2961680 B2 JP 2961680B2 JP 10321594 A JP10321594 A JP 10321594A JP 10321594 A JP10321594 A JP 10321594A JP 2961680 B2 JP2961680 B2 JP 2961680B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラム内に固定相とし
て充填した充填剤とサンプルガスとの吸着性の差を利用
して各成分ガスに分離し、ガス分析を行なうガスクロマ
トグラフに関し、特に低濃度成分や低感度成分の測定を
可能にしたガスクロマトグラフに関するものである。
【0002】
【従来の技術】石油化学プロセスや鉄鋼プロセスなどに
おいて、プロセスガスの各成分の濃度分析を行い、その
分析結果に基づいて各プロセス工程を監視したり、各種
制御を行ったりするための検出装置としてガスクロマト
グラフが従来から一般に用いられている。この種の工業
用ガスクロマトグラフは、測定すべきプロセスラインか
らサンプルガスを分取してキャリアガスによりカラムに
送り込み、このカラム内で各成分ガスを固定相に対する
各成分の吸着性(親和性)や分配係数の差異に基づく移
動速度の差を利用して分離した後検出器により検出し、
その電気信号をコントローラで波形処理し、これに基づ
いてプロセスの制御を行ったり、クロマトグラム波形を
プリントアウトしたりする構成となっている。
【0003】図2はこの種の工業用ガスクロマトグラフ
の基本構成を示す図で、1は所定温度(60°C〜12
0°C程度)に加熱保持された恒温槽であり、その内部
にサンプルバルブ2、計量管3、カラム4、検出器5、
サンプルガスシャットオフバルブ11等が配設されてい
る。カラム4にはサンプルガスSGに応じて異なるが、
活性炭、活性アルミナ、モレキュラーシーブ等の粒度を
揃えた粉末が固定相として充填されている。検出器5と
しては、熱伝導率検出器、水素炎イオン化検出器等が使
用され、その検出信号がコントローラ6に送られて波形
処理される。非測定時において、サンプルバルブ2の流
路を実線の状態に保持することにより、第1キャリアガ
ス導入口7より供給されたHe等の不活性ガスからなる
キャリアガスCGをカラム4を経て検出器5に導く一
方、サンプルガス導入口8よりサンプルバルブ2に供給
されたサンプルガスSGを計量管3−ベント口9を経て
サンプルガス排出路12に廃棄している。測定に際して
サンプルバルブ2の流路を実線の状態から破線の状態に
切り換えると、計量管3によって分取されたサンプルガ
スSGは第2キャリアガス導入口10から導入されるキ
ャリアガスCGによってカラム4に送り込まれ、上記し
た固定相との吸着性等の相違により各成分ガス毎に分離
される。そして、この成分ガスは検出器5によって検出
され、電気信号に変換される。この電気信号は成分ガス
濃度に比例しており、これをコントローラ6によって波
形処理してプロセス工程を監視したり、クロマトグラム
波形を記録する。
【0004】各成分ガスの濃度は、サンプルガスSGと
同じ成分ガスからなる標準ガス(校正用サンプルガス)
HGを用いて出力値を校正し、CPUによって算出す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、計量管3を
組み込んだ内部計量管方式のサンプルバルブ2を用いた
従来のガスクロマトグラフにおいては、計量管サイズを
変更することができない構造となっている。また、サン
プルコンディショナにはフローメータが組み込まれてい
るので、広い範囲でサンプルガスの容量を変えることが
できない。このため、測定成分の分離が限定され、高濃
度成分から低濃度成分まで広範囲な成分分析ができない
という問題があった。すなわち、サンプルガスSGは計
量管3によって分取され、カラム4で各ガス成分に順次
分離される。したがって、サンプル量は常に一定である
ため、高濃度成分(%オーダー)から1ppm程度の濃
度の低濃度成分まで広い範囲で分析することが困難であ
る。例えば、小さい計量管を使用した場合(2〜20ミ
クロンリットル)、高濃度成分は測定可能であるが、低
濃度成分は出力が小さく、測定精度が悪いか測定不可と
なる。一方、大きい計量管を使用した場合(20〜20
00ミクロンリットル)は、高濃度成分の出力が飽和し
たり他成分との分離が悪くなるため高濃度成分の分析が
不可となり、代わりに低濃度成分は測定可能となる。加
えて、検出器に対する感度がキャリアガスと比較して差
が少ない低感度成分も測定することが困難である。この
ような問題を解決する方法として、低濃度成分や低感度
成分の測定に際しては、計量管を交換してサンプル量を
増大させ、出力信号を大きくすればよいわけであるが、
その場合は一旦装置を停止させる必要があり、実際的で
はない。
【0006】本発明は上記したような従来の問題点に鑑
みてなされたもので、その目的とするところは、サンプ
ル量を計量管のサイズによらずに増減することにより、
計量管を交換することなく高濃度成分から低濃度成分ま
で広範囲にわたる測定並びに低感度成分の測定を可能に
したガスクロマトグラフを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、サンプルバルブ、計量管、カラ
ム、検出器を備えたガスクロマトグラフにおいて、サン
プルガスの流入路に前記サンプルバルブ側から止め弁、
減圧弁およびサンプルガスと標準ガスを交互に導入する
三方弁を配設すると共に、サンプルガスの排出路に止め
弁を配設し、かつこれら4つの弁を制御する演算部を設
けたことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明において、減圧弁は計量管に導かれるサ
ンプルガスと標準ガスの圧力を任意に設定する。三方弁
はサンプルガスと標準ガスの切り替えを行う。サンプル
ガス流入路側の止め弁は、同流入路を開閉する。サンプ
ルガス排出路側の止め弁は同排出路を開閉する。測定に
際して、これら弁を演算部によって開閉制御すると、計
量管によって計量されるサンプルガス(または標準ガ
ス)のサンプル量を増減することができる。すなわち、
サンプルガスの圧力を減圧弁によりサンプルガス排出路
側止め弁を閉止した状態で任意の圧力に設定する。次
に、サンプルガス流入路側と排出路側の止め弁を開いた
状態でサンプルガスを流す。次に、分析開始約10秒前
にサンプルガス排出路側の止め弁を閉じて計量管内部の
サンプルガスの圧力を一定にする。この圧力を通常測定
時より高く設定すると、計量管によって計量されるサン
プル量が増大する。したがって、低濃度成分または検出
器に対する感度がキャリアガスと比較して差が少ない低
感度成分を分析する場合は、通常より高い圧力に設定す
ればよい。そして、サンプルガス流入路側の止め弁を閉
じ、キャリアガスにより計量管内部のサンプルガスをカ
ラムに導いて各成分ガスに分離し、検出器によって検出
する。サンプルガスの測定終了後、三方弁を開いて標準
ガスを計量管に導き、サンプルガスと同じ圧力にてカラ
ムおよび検出器に導いて分離、検出し、その出力値でサ
ンプルガス成分の出力値を校正してサンプルガス成分の
濃度を算出する。
【0009】
【実施例】以下本発明を図面に示す実施例に基づいて詳
細に説明する。図1は本発明に係るガスクロマトグラフ
の一実施例を示す概略構成図である。なお、図中図2と
同一構成部材のものに対しては同一符号を以て示し、そ
の説明を省略する。本実施例はサンプルガスSGの流入
路20にサンプルバルブ2側からサンプルガスシャット
オフバルブ(止め弁)11、減圧弁21およびサンプル
SGガスと標準ガスHGを交互に導入する三方弁22を
配設すると共に、サンプルガスSGの排出路12に止め
弁23を配設し、かつこれら4つの弁11,21,2
2,23を演算部としてのCPUエレキボード24に接
続して構成したものである。4つの弁11,21,2
2,23は、電磁弁からなり、CPUエレキボード24
からの信号によって駆動制御される。その他の構成は図
2に示した従来構造と同様である。
【0010】このような構成からなるガスクロマトグラ
フにおいて、通常の濃度で検出器に対する感度がキャリ
アガスCGと比較して十分な成分ガスの分離、分析を行
う場合は、2つの止め弁11,23を全開状態に設定し
減圧弁21により通常測定時と同じ圧力になるよう調整
し、サンプルガスSGをサンプルバルブ2に導いて行
う。標準ガスHGを測定する場合は、三方弁22を切り
替えて標準ガスHGをサンプル流入路20よりサンプル
バルブ2側に導けばよい。このようなサンプルガスSG
と標準ガスHGの測定は、図2において説明した従来装
置と全く同様であるため、その説明を省略する。
【0011】次に、低濃度成分もしくは低感度成分から
なるサンプルガスSGを分離、分析する場合は、その出
力信号が小さく、測定が難しいため、以下の手順によっ
て行う。 CPUエレキボード24からの駆動信号によって減圧
弁21を駆動してその弁開度を調整し、サンプル流入路
20よりサンプルバルブ2に供給されるサンプルガスS
Gの圧力を所要の圧力に設定する。 サンプルガス流入路20側と排出路12側の止め弁1
1,23を開き、サンプルガスSGをサンプルガス流入
路20に流す。 分析開始直前(約10秒前)にサンプルガス排出路1
2側の止め弁23を閉じる。止め弁23を閉じると、サ
ンプルガス流入路20、サンプルバルブ2および計量管
3内のサンプルガスSGの圧力が高くなるため、計量管
3内部のサンプル量が増大する。 計量管3内部のサンプルガスSGの圧力が所定圧力に
達すると、サンプルガス流入路20側の止め弁11を閉
じ、サンプルバルブ2を実線の状態から破線の状態に切
り替える。サンプルバルブ2を切り替えると、計量管3
によって分取されたサンプルガスSGは第2キャリアガ
ス導入口10から導入されるキャリアガスCGによって
カラム4に送り込まれ、各成分ガス毎に分離される。そ
して、この成分ガスは、検出器5によって検出されて電
気信号に変換され、これをコントローラ6によって波形
処理してプロセス工程を監視したり、記録計によって記
録する。 サンプルガスSGの測定終了後、サンプルバルブ2を
実線の状態に切り替え、止め弁23を閉じ、三方弁22
を切り替えて標準ガスHGをサンプルガス流入路20よ
り計量管3に導き、この標準ガスHGの圧力を、上記測
定時のサンプルガスSGの圧力と同じ圧力にする。 計量管3内部の標準ガスHGの圧力が所定圧力に達す
ると、サンプルガス流入路20側の止め弁11を閉じ、
サンプルバルブ2を実線の状態から再び破線の状態に切
り替える。サンプルバルブ2を切り替えると、計量管3
によって分取された標準ガスHGは第2キャリアガス導
入口10から導入されるキャリアガスCGによってカラ
ム4に送り込まれ、検出器5によって検出され、その出
力値で前記サンプルSGの出力値を校正することによ
り、サンプルガスSG中の各成分ガスの濃度を算出す
る。
【0012】かくしてこのような構成からなるガスクロ
マトグラフにおいては、弁11,21,22,23をC
PUエレキボード24によって開閉制御し、計量管3に
供給されるサンプルガスSGの圧力を変えることによ
り、計量管3によって計量、分取されるサンプル量を加
減調整するようにしたので、計量管をサンプルガスに応
じて交換する必要がなく、高濃度から低濃度まで広範囲
の濃度のガス分析さらには検出器に対して低感度の成分
のガス分析が可能である。なお、高濃度の成分を測定す
る場合は、反対に圧力を下げ、サンプル量を少なくすれ
ばよい。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るガスク
ロマトグラフによれば、サンプルガスの流入路に前記サ
ンプルバルブ側から止め弁、減圧弁およびサンプルガス
と標準ガスを交互に導入する三方弁を配設すると共に、
サンプルガスの排出路に止め弁を配設し、これら4つの
弁を演算部によって駆動制御するように構成したので、
計量管のサイズを変更することなく、分取されるサンプ
ル量を圧力によって増減することができる。したがっ
て、サンプルガスの圧力を高くしてサンプル量を増大さ
せると、通常測定では困難な低濃度成分および低感度成
分の測定が可能となり、広範囲な分析を行うことができ
る。また、圧力調整は、計量管の交換と異なり、装置を
停止させる必要がなく、また4つの弁を組み込むだけで
よいので、構造が簡単で、従来装置を容易に改造するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るガスクロマトグラフの一実施例
を示す概略構成図である。
【図2】 従来のガスクロマトグラフの概略構成を示す
図である。
【符号の説明】
1…恒温槽、2…サンプルバルブ、3…計量管、4…カ
ラム、5…検出器、6…コントローラ、11…サンプル
シャットオフバルブ(止め弁)、12サンプルガス排出
路、20…サンプルガス供給路、21…減圧弁、22…
三方弁。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンプルバルブ、計量管、カラム、検出
    を備えたガスクロマトグラフにおいて、 サンプルガスの流入路に前記サンプルバルブ側から止め
    弁、減圧弁およびサンプルガスと標準ガスを交互に導入
    する三方弁を配設すると共に、サンプルガスの排出路に
    止め弁を配設し、かつこれら4つの弁を制御する演算部
    を設けたことを特徴とするガスクロマトグラフ。
JP10321594A 1994-04-19 1994-04-19 ガスクロマトグラフ Expired - Lifetime JP2961680B2 (ja)

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JP5170019B2 (ja) * 2009-07-13 2013-03-27 株式会社島津製作所 ガス分析装置

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