JPH0643144A - 放射性ガス測定装置 - Google Patents

放射性ガス測定装置

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JPH0643144A
JPH0643144A JP19564392A JP19564392A JPH0643144A JP H0643144 A JPH0643144 A JP H0643144A JP 19564392 A JP19564392 A JP 19564392A JP 19564392 A JP19564392 A JP 19564392A JP H0643144 A JPH0643144 A JP H0643144A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安定かつ高精度に測定を行うことができる放
射性ガス測定装置に関し、安定かつ高精度に放射性ガス
の測定を行うことができる放射性ガス測定装置を提供す
ることを目的とする。 【構成】 放射性ガスを導入するための導入手段と、放
射性ガスを収容するためのサンプリング容器と、前記サ
ンプリング容器内の放射性ガスを導入して測定するため
の測定装置と、測定後の放射性ガスを貯蔵するためのガ
スバッグと、ガスバッグ内を排気し、排気したガスをタ
ンク内に収容するための排気装置と、前記ガスバッグの
体積が所定の値に達した時前記排気装置を作動させるた
めのセンサとを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放射性ガス測定装置に
関し、特に安定かつ高精度に測定を行うことができる放
射性ガス測定装置に関する。
【0002】放射性ガスは放射能を発生するため、安全
性等のため成分、残在放射能等の管理を行うことが望ま
れる。たとえば、放射性標識ガスを医療に使用する場合
は、使用前にガスクロマトグラフと放射能検出器によ
り、化学的純度と放射化学的純度を測定する必要があ
る。
【0003】
【従来の技術】ガスの化学的純度の測定は、ガスクロマ
トグラフによって行うことができる。また、ガスの放射
化学的純度は、放射能検出器により行うことができる。
しかしながら、放射性ガスの測定は、測定後のガスを大
気中に解放することができず、タンクに溜める必要があ
る。
【0004】医療に使用される放射性元素としては、15
O、13N、11C等があり、放射性ガス15O2 、C15O、
15O2 、13N2 、11CO、11CO2 等が放射性標識ガ
スとして用いられる。
【0005】図5に従来の技術による放射性ガスの測定
を示す。図5(A)は測定システムを示す。サンプルガ
スは、3方コック51を通って第1の分析用カラムCL
1と、第1のサーモカップルデバイス(TCD1)の直
列流路へ、また3方コック52を通って第2の分析用カ
ラムCL2と第2のTCDの直列流路かに流され、再び
回収側流路53に合流接続される。なお、キャリアガス
も同様に3方コック51、52に接続され、いずれの直
列流路かに流される。
【0006】カラムCL1とCL2は、たとえば異なる
吸着特性を示す吸着剤を含み、所定時間経過後に所定の
ガス成分を解放する。これらのガス成分の流量は、TC
D1、TCD2によって検出され、TCD1、TCD2
が構成するブリッジ回路を介して、ガスの化学的純度が
測定される。
【0007】回収側流路53には、放射能検出器RIが
近接して配置され、流路53を流れるガスの放射能を測
定する。測定後のガスはポンプ55によってタンク56
に蓄えられる。
【0008】図5(B)は、TCDによる化学的純度の
測定例を示す。TCD1、TCD2は、それぞれカラム
CL1、CL2から供給されるガスを測定し、その所定
成分の比を検出する。このようにして、サンプルガスの
化学的純度が測定される。
【0009】図5(C)は、放射能検出器RIによる放
射化学的純度の測定を示す。放射能検出器RIは、回収
側流路53を流れるガスの発する放射能を検出する。検
出値は、放射性ガスの放射能に比例するため、図に示す
ような母線を用いてサンプルガスの放射化学的純度を測
定することができる。
【0010】測定するサンプルガスが、放射性ガスのた
め、測定後のガスは大気中に放出できずポンプ55を介
してタンク56に回収される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】化学的純度および放射
化学的純度を測定した測定後のガスをポンプを稼働させ
ながらタンクに蓄えようとすると、測定中のガス流路の
圧力が変動する。分析用カラムとTCDを含むガスクロ
マトグラフにおいて、ガス圧力が変動するとベースライ
ンが変動し、微量分析が困難になる。
【0012】また、サンプリング圧力が変動すると、ガ
ス流量が変動し、化学的純度や放射化学的純度の絶対量
の測定が困難になる。また、2つの分析カラムを用いて
化学的純度を測定する際、ガス圧力が変動するとカラム
切換えの際、ベースラインが安定するまでにたとえば十
数分という長い時間が必要になる。
【0013】また、真空ポンプが故障した場合には、T
CDに圧力の高過ぎるガスが流入し、TCDが故障する
原因ともなる。また、図5(A)に示すような測定シス
テムを用いて放射性標識ガスの純度を測定するためには
繁雑な操作を必要とした。
【0014】本発明の目的は、安定かつ高精度に放射性
ガスの測定を行なうことができる放射性ガス測定装置を
提供することである。本発明の他の目的は、簡単な操作
で放射性ガスの測定を行なうことができる放射性ガス測
定装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の放射性ガス測定
装置は、放射性ガスを導入するための導入手段と、放射
性ガスを収容するためのサンプリング容器と、前記サン
プリング容器内の放射性ガスを導入して測定するための
測定装置と、測定後の放射性ガスを貯蔵するためのガス
バッグと、ガスバッグ内を排気し、排気したガスをタン
ク内に収容するための排気装置と、前記ガスバッグの体
積が所定の値に達した時前記排気装置を作動させるため
のセンサとを含む。
【0016】
【作用】測定後の放射性ガスは、ガスバッグに貯蔵され
るため、放射性ガスの圧力を安定に維持することができ
る。放射性ガスの圧力が安定に維持されるため、測定に
おける精度が向上する。
【0017】さらに、測定後の貯蔵放射性ガスの量が増
大し、ガスバッグの体積が所定の値に達した時には、セ
ンサが排気装置を作動させるため、測定装置の操作は簡
単である。
【0018】
【実施例】図1は、本発明の実施例による放射性標識ガ
スの測定装置を示す。この測定装置は放射性標識ガスの
化学的純度と放射化学的純度を測定することができる。
【0019】ガスクロマトグラフ1は、2つのカラムと
1つのTCDを有し、サンプルガスの化学的純度を測定
できる。ガスクロマトグラフ1には、2つのサンプルガ
ス入口と1つのキャリアガス入口が設けられている。2
つのサンプルガス入口は、6方コックを用いて構成され
た2つのサンプラ4、5に接続されている。
【0020】サンプルガスは、3方バルブV1を介して
導入され、減圧弁2によって一定圧力に減圧される。こ
の減圧されたサンプルガスが第1のサンプラ4に供給さ
れ、図示の状態においては、サンプリング容器12を介
して直列に接続された第2のサンプラ5に配管L1を介
して供給される。
【0021】第2サンプラ5においては、供給されたサ
ンプルガスはサンプリング容器13を通り、電磁駆動2
方コックであるバルブV2を介して回収用配管L2に接
続されている。回収用配管L2は、ポンプ17を介して
タンクTに接続されている。
【0022】サンプラ4、5の間の配管L1には、圧力
スイッチPが接続されており、圧力が所定値に達した時
にスイッチが入り、サンプリング容器12、13に一定
量のサンプルガスを収容する。
【0023】サンプラ4、5には、ヘリウムガス等のキ
ャリアガス供給口CG1とCG2に接続された口、ガス
クロマトグラフの2つの入口に接続された口も設けられ
ている。図示の状態においては、キャリアガス供給口C
G1、CG2はサンプラ4、5を介して直接ガスクロマ
トグラフ1に接続されている。
【0024】このサンプラ4、5は減圧弁2とバルブV
2の間にサンプリング容器12、13を直列に接続し、
放射性標識ガスのサンプルガスをサンプリング容器1
2、13にサンプルすることができると共に、そのコッ
クを回転することにより、サンプリング容器12、13
をキャリアガス供給口CG1、CG2とクロマトグラフ
1との間に接続することもできる。
【0025】図2は、このサンプラの構成と作用をより
詳細に示す。図2(A)は、サンプラの構成を概略的に
示す。サンプラ4は、2つの入口I1、I2、2つの出
口O1、O2およびサンプリング容器12が接続された
2つの中間口を有する。サンプラ5も同様に、2つの入
口I3、I4、2つの出口O3、O4およびサンプリン
グ容器13の接続された2つの中間口を有する。
【0026】図2(B)に示すように、各サンプラ4、
5の内部コックは、隣接する3対の口を接続する。サン
プリング時には、図に示すように、入口I1がサンプリ
ング容器12を介して出口O1に接続され、出口O1は
配管L1を介して第2のサンプラ5の入口I3に接続さ
れ、入口I3はサンプリング容器13を介して出口O3
に接続され、出口O3は回収用配管L2に接続される。
【0027】なお、この時、サンプラ4、5の入口I
2、I4はそれぞれO2、O4に直結されている。この
状態で入口I1にサンプルガスである放射性標識ガスを
供給し、サンプリング容器12、13に所定量の放射性
標識ガスを収容する。
【0028】サンプラ4、5はそれぞれ電磁駆動手段を
有しており、選択的に駆動することができる。図2
(C)は、第1のサンプラ4を回転させてサンプリング
容器12をキャリアガス入口CG1に接続させた入口I
2とクロマトグラフに接続された出口O2の間に接続し
た状態を示す。なお、サンプラ5は図2(B)と同一の
状態に保たれている。
【0029】この状態においては、キャリアガス供給口
CG1からサンプリング容器12にキャリアガスが送ら
れ、サンプルされた放射性標識ガスはキャリアガスに押
出されてクロマトグラフ供給される。
【0030】図2(D)は、第2のサンプラ5からサン
プルガスを供給する状態を示す。第1のサンプラ4は、
図2(B)と同様の状態に保たれている。第2サンプリ
ング容器13は、キャリアガス供給口CG2に接続され
た入口I4とクロマトグラフ1に接続された出口O4の
間に接続されている。この状態においては、第2のサン
プリング容器13に収容されたサンプルガスは、キャリ
アガスに押出されてクロマトグラフに供給される。
【0031】ガスクロマトグラフ測定時においては、図
2(C)または(D)の状態が保たれる。これらの状態
の選択は、スイッチ1つを押すことによって実現され
る。ガスクロマトグラフ1は、2つのカラムを有し、そ
れぞれ独立の測定を行うことができる。図3は、ガスク
ロマトグラフによる測定を説明するための図である。
【0032】図3(A)、(B)は、ガスクロマトグラ
フ1内に設定された2つのカラムに対応したTCD1お
よびTCD2の出力波形を示す。なお、TCD2の出力
は、正負反転した波形となっている。
【0033】このままの状態では、ガスクロマトグラフ
の出力波形を判断し難いため、ガスクロマトグラフ1内
には、図3(C)に示すような、リレースイッチRLが
設けられている。図示の状態においては、ガスクロマト
グラフ1の正極端子+と負極端子−がそれぞれ制御処理
装置15の正極と負極に直結されている。この状態は、
TCD1の出力を測定する場合に対応する。
【0034】TCD2の出力を測定する時には、図示の
オンしているスイッチがオフし、オフしているスイッチ
がオンする。すると、ガスクロマトグラフ1の正極+と
負極−はそれぞれ制御処理装置15の負極−と正極+に
接続され、極性が反転して供給される。このため、制御
処理装置15の受けるTCD2の出力は、図3(D)に
示すように、極性を反転した出力となる。
【0035】制御処理装置15は、TCD1およびTC
D2からそれぞれ極性の揃えた出力波形を受取るため、
信号波形の処理が容易となり、各表示器上に判断の容易
な波形を表示することができる。
【0036】ガスクロマトグラフ1で化学的純度を測定
されたサンプルガスは、回収用配管L3に供給され、N
aIで構成された放射能検出器11の近傍を通って放射
能を測定され、流量計7、3方バルブ13を介してガス
バッグ9へと供給される。
【0037】ガスバッグ9は、放射能を遮蔽する機能を
有する遮蔽容器8内に設置されており、大気圧状態に保
たれている。測定後のサンプリングガスがガスバッグ9
に供給されると、ガスバッグ9は次第に膨らむが、圧力
は一定に保たれる。
【0038】遮蔽容器8内には、3つのリミットスイッ
チLS1、LS2、LS3が配置されている。ガスバッ
グ9が膨らむに従ってリミットスイッチLS1、LS
2、LS3が順次オンする。
【0039】図4は、ガスバッグ9を収容した遮蔽容器
8内のリミットスイッチLS1、LS2、LS3の作動
を説明するための図である。図4(A)は、初期状態を
示す。ガスバッグ9は内部のガスを回収された状態にあ
り、リミットスイッチLS1、LS2、LS3はそれぞ
れオフした状態にある。ガスバッグ9に放射性標識ガス
が供給されると、ガスバッグ9は次第に膨らみ、リミッ
トスイッチLS1、LS2が順次オンする。
【0040】図4(B)は、ガスバッグ9がかなり膨ら
み、リミットスイッチLS1とLS2がオンした状態を
示す。リミットスイッチLS2は、まもなくガスバッグ
9が収容能力限界に達することを警告するために設けら
れたスイッチである。
【0041】たとえば、リミットスイッチLS2の出力
によって制御処理装置15上の警告ランプを点灯させる
ことにより、操作者にまもなく測定を中断しなければな
らないことを警告する。
【0042】図4(C)は、ガスバッグ9が能力限界近
くまで膨らみ、第3のリミットスイッチLS3のオンし
た状態を示す。リミットスイッチLS3の出力信号は、
電磁駆動3方バルブV3およびポンプ17に連動してお
り、リミットスイッチLS3がオンすると、バルブV3
はガスバッグ9をポンプ17に接続し、ポンプ17はガ
スバッグ9内の放射性標識ガスをタンクTに回収するよ
うに作動を始める。
【0043】ポンプ9が作動してガスバッグ9内の放射
性標識ガスがタンクT内に回収されると、ガスバッグ9
は次第にしぼんでいく。ガスバッグ9がしぼんでいく
と、リミットスイッチLS3、LS2、LS1は順次オ
フする。
【0044】図4(D)は、ガスバッグ9がしぼみ、リ
ミットスイッチLS3、LS2、LS1が全てオフした
状態を示す。リミットスイッチLS1がオフした時は、
ガスバッグ9内の放射性標識ガス回収が終了した合図で
あり、リミットスイッチLS1のオフ信号を検出してバ
ルブV3、ポンプ17を制御し、ガスバッグ9をクロマ
トグラフ1側に接続すると共にポンプ17の作動を停止
させる。
【0045】なお、サンプルガス導入側の3方バルブV
1の残りの1つの口は、収容空間を有する放射能検出器
14を介して次段の測定装置に接続されている。制御処
理装置15は、上述の制御の他、図1に示す放射性ガス
測定装置全体の動作を制御する。
【0046】本実施例の放射性ガス測定装置によれば、
測定後の放射性ガスはガスバッグ9に収容される。ガス
バッグ9は、一定圧力で供給されたガスを収容するた
め、測定ラインにおける圧力は一定に保つことができ
る。なお、遮蔽容器8を気密構造とし、圧力検出装置、
圧力調整装置を設けて遮蔽容器8内の圧力を常に一定に
保つようにすれば、大気圧変動による影響も防止するこ
とが可能である。
【0047】ガスバッグを用いて測定後のガスを等圧で
回収すると、測定ラインのガス圧が安定するため、ガス
クロマトグラフ測定のベースラインが安定に維持され、
微量分析も可能となる。
【0048】ガスバッグ9に回収した放射性標識ガスの
量が一定量に達すると、リミットスイッチLS3の出力
により、自動的にタンクTへのガス回収が開始するた
め、測定装置操作者の操作は簡単である。
【0049】放射性標識ガスのサンプリング時において
は、減圧弁2によって一定圧力に減圧された放射性標識
ガスが2つのサンプラ4、5を直列に流れ、バルブ2を
介して回収されるため、サンプリング容器12、13部
分の圧力は安定に保たれる。圧力スイッチPの出力をモ
ニターし、サンプリングを制御することによって、自動
的に所望圧力の放射性標識ガスをサンプリングすること
ができる。このため、放射性標識ガスの純度の絶対値測
定が可能となる。
【0050】サンプリング容器12、13は、直列に接
続することができるため、1度の操作で放射性標識ガス
を複数単位サンプリングすることができる。さらに、サ
ンプリング容器12、13を選択的にガスクロマトグラ
フ1に接続することができるため、2つのサンプリング
ガスを任意にガスクロマトグラフに供給することができ
る。
【0051】ガス切換えは、6方コックを有するサンプ
ラ4、5の操作のみによって可能であり、供給ガスの圧
力安定化までの時間が短縮化される。サンプラ4、5は
電磁駆動することができる。
【0052】流量計7は、測定ガスの絶対量を測定でき
ると共に、ガス流量が一定値以下になった時には、エラ
ー信号を発生し、TCDへの電流供給を停止させること
ができる。このため、TCDの破損を防止することがで
きる。
【0053】制御処理装置15に設けられたガスクロマ
トグラフ立上げスイッチを押すと、自動的にガスクロマ
トグラフのヒータが昇温し、昇温終了をチェックした
後、TCDに電流を流し、測定可能状態とすることがで
きる。
【0054】また、測定終了スイッチを押せば、先ずT
CD電流が停止し、その後キャリアガスが停止するよう
にできる。測定を自動化すれば、1つのスイッチを押す
ことにより、自動的に一定量の放射性標識ガスをサンプ
リングし、続いてサンプリング容器12、13に収容さ
れたサンプルガスを順次自動的に測定することができ
る。なお、放射能検出器11により、同時に放射能の検
出も行えることは自明であろう。
【0055】また、切換えスイッチを設けることによ
り、任意にサンプリング容器12、13の切換えを行
い、TCD1、TCD2の測定を切換えることもでき
る。また、制御処理装置15にガス回収スイッチを設け
ることにより、任意にエアバッグ9内のガスをタンクT
に回収することもできる。
【0056】このように、大気中に解放できない危険性
のある放射性標識ガスをタンクTに回収しながら化学的
純度、放射化学的純度を測定する場合においても、安定
したベースラインを有し、絶対値の測定が可能であり、
短時間に測定を行うことのできる放射性標識ガス測定装
置が提供される。
【0057】サンプリング容器は、高精度に一定量のサ
ンプルガスを収容することができ、自動的もしくは任意
にガスクロマトグラフにサンプルガスを供給することが
できる。
【0058】なお、2つのサンプラが直列に接続された
構造を説明したが、サンプラの数は任意に選択すること
ができる。たとえば、1種類の測定でよければ、サンプ
ラを1個としてもよく、さらに多種類の測定を行なう時
には、3個以上のサンプラを直列接続してもよい。
【0059】風船状のガスバッグを開示したが、ガスバ
ッグはわずかな内圧増加によって膨らむものであればよ
い。風船状以外にもベローズ形等種々の形態で実現でき
る。また、ガスバッグの数を複数個設けることも可能で
ある。たとえば、2個のガスバッグを設け、一方のガス
バッグが収容能力限界に達した時には、一方のガスバッ
グから他方のガスバッグにガス回収ラインを切替えるこ
とにより、ガスバッグが一杯になっても測定を続行する
こともできる。
【0060】なお、この時他方のガスバッグに測定ガス
を回収しながら、一杯になった一方のガスバッグをポン
プを介してタンクに接続することもできる。ガスバッグ
を再生し、再び使用可能とすれば測定を任意に継続する
ことができる。
【0061】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。たとえば、
種々の変更、改良、組み合わせが可能なことは当業者に
自明であろう。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
放射性ガスの測定を安定かつ高精度に行うことができ
る。
【0063】また、放射性ガスの純度の絶対値を測定す
ることが可能となる。さらに、放射性ガス測定の操作を
単純化することができる。このため、医療現場において
放射性ガスの純度測定が極めて容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による放射性ガス測定装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】図1の測定装置におけるサンプラの機能を説明
するための図である。
【図3】図1の測定装置のガスクロマトグラフによる測
定を説明するための図である。
【図4】図1の測定装置のガスバッグの機能を説明する
ための図である。
【図5】従来の技術による放射性ガス測定を説明するた
めの図である。
【符号の説明】
2 減圧弁 4、5 サンプラ 7 流量計 8 遮蔽容器 9 ガスバッグ 11、14 放射能検出器 12、13 サンプリング容器 15 制御処理装置 17 ポンプ V バルブ P 圧力スイッチ T タンク I 入口 O 出口 LS リミットスイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射性ガスを導入するための導入手段
    と、 放射性ガスを収容するためのサンプリング容器と、 前記サンプリング容器内の放射性ガスを導入して測定す
    るための測定装置と、 測定後の放射性ガスを貯蔵するためのガスバッグと、 ガスバッグ内を排気し、排気したガスをタンク内に収容
    するための排気装置と、 前記ガスバッグの体積が所定の値に達した時前記排気装
    置を作動させるためのセンサとを含む放射性ガス測定装
    置。
  2. 【請求項2】 さらに、2つの6方コックを含み、前記
    測定手段は、2つのカラムと1つのサーモカップルデバ
    イス(TCD)を含み、 前記サンプリング容器はそれぞれ前記6方コックの2つ
    の口の間に接続された2つのサンプリング容器であり、 前記6方コックの各々は、他に放射性ガス用入口、キャ
    リアガス用入口、カラム出口、回収用出口を有し、前記
    2つの6方コックは前記導入手段と前記排気手段との間
    に2つの前記サンプリング容器を直列に接続でき、前記
    サンプリング容器のいずれをも選択的にキャリアガス用
    入口と前記測定手段との間に接続できる請求項1記載の
    放射性ガス測定装置。
  3. 【請求項3】 前記導入手段は減圧弁を有し、さらに、
    一方の前記6方コックの回収用出口と前記排気装置との
    間に配置されたバルブを有する請求項2記載の放射性ガ
    ス測定装置。
  4. 【請求項4】 前記測定装置は、前記TCDの下流側に
    さらに流量計と放射能検出器とを含む請求項2ないし3
    記載の放射性ガス測定装置。
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