JPH06108484A - 擁壁の基礎構造 - Google Patents

擁壁の基礎構造

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Publication number
JPH06108484A
JPH06108484A JP27774392A JP27774392A JPH06108484A JP H06108484 A JPH06108484 A JP H06108484A JP 27774392 A JP27774392 A JP 27774392A JP 27774392 A JP27774392 A JP 27774392A JP H06108484 A JPH06108484 A JP H06108484A
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JP
Japan
Prior art keywords
retaining wall
ground
base plate
wall
supporting ground
Prior art date
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Pending
Application number
JP27774392A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Goshima
達夫 五島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Taisei Corp filed Critical Taisei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 支持地盤の地固めとともに滑り抵抗力を効果
的に高め、施工性とともに擁壁の安定性、信頼性を向上
してコスト節減を可能とした擁壁の基礎構造を提供する
にある。 【構成】 断面L形状に連設された壁板部1,11と基
礎板部2,12を有する擁壁において、基礎板部2,1
2の支持地盤gに前後及び左右間隔を置き多数の極短杭
3a〜3eを配設するとともに、極短杭3a〜3eの各
上部に基礎板部2,12を一体的に連設したことに特徴
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に粘土、シルト層等
のように比較的に軟弱な支持地盤において擁壁の滑りを
防止するのに好適な擁壁の基礎構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の擁壁は、粘土、シルト層等のよう
に比較的に軟弱な支持地盤に構築する場合、通常、図3
に示すように軟弱な支持地盤gの根切部に割りぐり、捨
コン等を施し地固めして、その根切部に鉄筋コンクリー
ト造(RC造)の基礎板部bを打設し、その基礎板部b
は、支持地盤gの小さい摩擦抵抗に対応させてその幅を
増加するとともに、下面に滑り防止用の突出部cを付設
した構造にして、その基礎板部b上に鉄筋コンクリート
造の壁板部aを断面L形状に連設して構築し、壁板部a
の背面の土圧や水圧により生じる曲げ応力に抵抗すると
ともに、それらの土圧、水圧により生起する擁壁の滑り
Sを防止して、段差のある敷地Gの崩壊を防止するよう
になつている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の擁壁は、前記の
ように比較的に軟弱な支持地盤に構築する場合、その支
持地盤の地固め作業に手数、手間を要し、基礎板部の幅
増加、滑り防止用突出部の付設等により大型化し重量物
になるなどその施工性、コスト的に問題があるととも
に、前記のような支持地盤の地固めや突出部の付設で
は、その支持地盤の地耐力及び滑り抵抗力の増加には自
ずから限界があるなどの課題がある。
【0004】本発明は、上記のような課題に対処するた
めに開発されたものであつて、その目的とする処は、支
持地盤の地固めとともに滑り抵抗力を効果的に高め、施
工性とともに擁壁の安定性、信頼性を向上してコスト節
減を可能とした擁壁の基礎構造を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、断面L形状に
連設された壁板部と基礎板部を有する擁壁において、基
礎板部の支持地盤に前後及び左右の間隔を置き多数の極
短杭を配設するとともに、同極短杭の各上部に前記の基
礎板部を一体的に連設したことにより、比較的に軟弱な
支持地盤に対する地固めとともにスパイク効果、即ち滑
り抵抗力を効果的に高め、かつ施工を容易とし信頼性を
向上している。
【0006】
【作用】本発明の擁壁は、基礎板部の支持地盤にその土
質に対応させて多数の極短杭を前後及び左右間隔を置き
配設するとともに、同極短杭の各上部に前記の基礎板部
を一体的に連設して、その基礎板部上に壁板部を連設し
て構築され、比較的に軟弱な支持地盤においても優れた
スパイク効果が発揮され、即ち、その支持地盤の地耐力
及び滑り抵抗力が効果的に高められて、容易に構築され
るとともに擁壁の安定性、信頼性が効果的に向上され大
幅なコスト節減が可能となる。
【0007】
【実施例】図1(A)に本発明の第1実施例、図1
(B)に第2実施例、図2に極短杭の各実施例を示す。
図中1,11は壁板部、2,12は基礎板部、3a〜3
eは極短杭、Gは擁壁を構築する敷地、gは支持地盤で
あつて、その壁板部1,11及び基礎板部2,12は、
図示のように断面L形状に一体的に連設された壁鉄筋コ
ンクリート造(RC造)に構成され、極短杭3a〜3e
には、図2(A)〜(E)に示すような多様な部材が適
用されて、図1(A),(B)に示す第1実施例及び第
2実施例は、粘土、シルト層等のように比較的に軟弱な
小さい摩擦抵抗の支持地盤gの場合に効果的に適用さ
れ、段差のある敷地Gの下部、支持地盤gの基礎板部の
構築位置を根切りして、その根切り部に、支持地盤gの
摩擦抵抗に対応させて適度の断面サイズ、比較的に短尺
の極短杭3a〜3eをかつ適度の前後及び左右間隔を置
き少し打ち込み配設するとともに、極短杭3a〜3eの
各頭部を適度に突出せしめ、その根切り部に鉄筋(図示
省略)を配筋してコンクリートを打設し鉄筋コンクリー
ト造(RC造)の基礎板部2,12を形成するととも
に、その基礎板部2,12上にも鉄筋(図示省略)を配
筋してコンクリートを打設し鉄筋コンクリート造の壁板
部1,11を一体的に連設して、図1(A),(B)の
ように断面L形状に連設された壁板部1,11と基礎板
部2,12を有する擁壁において、基礎板部2,12の
支持地盤gに前後及び左右間隔を置き多数の極短杭3a
〜3eを配設するとともに、極短杭3a〜3eの各上部
に基礎板部2,12を一体的に連設した擁壁の基礎構造
になつている。
【0008】前記の極短杭3a〜3eは、図2(A)の
ように好適には境界杭として使用されている小さなPC
造杭を極短杭3aとして打ち込み使用し、又は、図2
(B)のように小径及び短いPC造パイプを極短杭3b
として使用し、図2(C)のようにPC造ブロツクを極
短杭3cとして使用したり、図2(D)のように例えば
間伐材等で形成した小径及び短い木造杭を極短杭3dと
して使用し、図2(E)のように小径及び短い丸太を短
杭3eとして使用し、さらに、適度のサイズの石材を短
杭(図示省略)として使用することも可能であり、これ
らの極短杭には、支持地盤gの摩擦抵抗力に対応させて
適度の断面サイズ、長さのものが適用されるとともに、
根切り部における前後、左右の配置間隔も随時に調節さ
れ、極短杭3a〜3eの各頭部は基礎板部2,12の打
設により一体的に連設されて、粘土、シルト層等のよう
に比較的に軟かく小さい摩擦抵抗の地盤gの場合でも、
図示のように基礎板部2,12の下面側に一体的に突設
されている各極短杭3a〜3eが優れたスパイク効果を
発揮し、壁板部aの背面の土圧や水圧により生じる擁壁
の滑りSを効果的に防止して敷地Gの崩壊を防止する。
【0009】
【発明の効果】本発明は、前述のように基礎板部の支持
地盤にその土質に対応させて多数の極短杭を前後及び左
右間隔を置き配設し、同極短杭の各上部に前記の基礎板
部を一体的に連設して、その基礎板部上に壁板部を連設
して容易に構築され、比較的に軟弱な支持地盤において
も優れたスパイク効果を有し、即ち、その支持地盤の地
耐力及び滑り抵抗力が効果的に高められて、施工性とと
もに擁壁の安定性、信頼性が向上されて大幅なコスト節
減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す縦断面図(A)と第
2実施例の縦断面図(B)
【図2】極短杭の各実施例を示す各斜視図(A)〜
(E)
【図3】従来例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1,11 壁板部 2,12 基礎板部 3a〜3e 極短杭 g 支持地盤

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面L形状に連設された壁板部と基礎板
    部を有する擁壁において、基礎板部の支持地盤に前後及
    び左右間隔を置き多数の極短杭を配設するとともに、同
    極短杭の各上部に前記の基礎板部を一体的に連設したこ
    とを特徴とする擁壁の基礎構造。
JP27774392A 1992-09-24 1992-09-24 擁壁の基礎構造 Pending JPH06108484A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27774392A JPH06108484A (ja) 1992-09-24 1992-09-24 擁壁の基礎構造

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JP27774392A JPH06108484A (ja) 1992-09-24 1992-09-24 擁壁の基礎構造

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Publication Number Publication Date
JPH06108484A true JPH06108484A (ja) 1994-04-19

Family

ID=17587712

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27774392A Pending JPH06108484A (ja) 1992-09-24 1992-09-24 擁壁の基礎構造

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JP (1) JPH06108484A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20140010599A1 (en) * 2011-02-04 2014-01-09 Agustin Prieto Moreno Retaining Module

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20140010599A1 (en) * 2011-02-04 2014-01-09 Agustin Prieto Moreno Retaining Module

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