JPH06107595A - ラクトンから誘導した反応性単量体を含む組成物の製造方法 - Google Patents

ラクトンから誘導した反応性単量体を含む組成物の製造方法

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JPH06107595A
JPH06107595A JP5204426A JP20442693A JPH06107595A JP H06107595 A JPH06107595 A JP H06107595A JP 5204426 A JP5204426 A JP 5204426A JP 20442693 A JP20442693 A JP 20442693A JP H06107595 A JPH06107595 A JP H06107595A
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    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G63/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain of the macromolecule
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
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    • C08F299/02Macromolecular compounds obtained by interreacting polymers involving only carbon-to-carbon unsaturated bond reactions, in the absence of non-macromolecular monomers from unsaturated polycondensates
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 他の単量体との重合反応における共単量体と
して用い得る、ラクトンから誘導した反応性単量体を含
む組成物の製造方法を提供する。 【構成】 酸素を含有する雰囲気中、ラクトンとヒドロ
キシアルキルアクリラート又はメタクリラートとを20
0ppm 以下の触媒及び1000ppm 以下の抑制剤の存在
下に、100〜140℃の温度において反応させること
を特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒドロキシアルキルア
クリラート又はメタクリラートとラクトンとの反応生成
物から誘導した反応性単量体を含む組成物の製造方法に
関する。これらの組成物は他のエチレン性不飽和単量体
と反応させて、種々の慣用の橋かけ剤及びその他の通常
用いられる配合成分の添合により高品質の工業用仕上剤
(塗料)となし得る硬化性オリゴマー及び重合体を製造
することができる。
【0002】
【従来の技術】カプロラクトンとヒドロキシエチルアク
リラート及びメタクリラートとの反応生成物は文献中に
記載されている。例えば、米国特許第3,655,631号
明細書の例1には、ε−カプロラクトンと開始剤として
のヒドロキシエチルアクリラートとを触媒として0.1重
量%のp−トルエンスルホン酸の存在下で重合させるこ
とが記載されており、この反応は45℃の温度で4時間
行われる。この触媒は、トリクロロ酢酸以外のハロゲン
置換脂肪族カルボン酸、アルカンスルホン酸、ベンゼン
スルホン酸、及び低級アルキル置換ベンゼンスルホン
酸、及び低級アルキル置換ベンゼンスルホン酸よりなる
群より選ばれる有機酸触媒として記載されている。前記
の例1において、生成物は約960の分子量を有する固
体の不飽和ポリエステルとして記載されている。前記特
許の例8には、0.1重合%のp−トルエンスルホン酸触
媒を用いてヒドロキシエチルメタクリラートとε−カプ
ロラクトンとを重合させることが記載されている。この
ポリエステル生成物は437の分子量を有し、そして粘
稠な液体であると記載されている。これらの例1及び例
8では重合は完了する旨述べられている。
【0003】前記特許で製造されるポリエステルは、比
較的大量の残留酸触媒を有する(すなわち、約1000
ppm )。ポリエステル生成物中にこのような強酸触媒が
存在することは、生成物の劣化を招く恐れがある。ま
た、触媒の存在は、ポリエステル生成物及びある種の橋
かけ剤を含むオリゴマーから製造される被覆系の保存性
(貯蔵寿命)及びポットライフ(pot life)を縮めるこ
とになる。さらに、このような強い残留酸を含むポリエ
ステル生成物を使用すると、或る種の被覆用途によって
は有害となる高度に着色された副生物を生じる恐れもあ
る。
【0004】米国特許第4,188,472号明細書には
(a)ラクトンと、エステル含有アクリリル又はα−置
換アクリリル基及び1個又は2個のヒドロキシル基とを
反応させ、そして(a)の生成物とイソシアナートとを
反応させることが記載されている。特に例I〜例III で
は130℃(例I)又は120℃(例II及び例III )に
加熱したε−カプロラクトンにヒドロキシエチルアクリ
ラートを加えている。大量の触媒、例えばTPTチタナ
ート(例Iで2000ppm 以上)又はオクタン酸第一ス
ズとジブチルスズジラウレートの混合物(例II及び例II
I で1500ppm以上)が反応混合物に加えられてい
る。さらに、これらの例で行なわれる反応では大量の抑
制剤、すなわち5000ppm 以上を使用する。この反応
は130℃の温度で6時間(例I)及び120℃の温度
で8時間(例II及び例III )にわたって行なわれてい
る。これらの例の反応生成物は、ヒドロキシル価162
(例I)、318(例II)及び122(例III )を有す
ると記載されている。例IIでは反応は完了する旨述べら
れている。
【0005】米国特許第4,188,472号明細書に記載
された重合で、大量の触媒及び抑制剤を使用すると、重
合又は共重合反応及び/又は橋かけ反応においてラクト
ン変性樹脂を引き続き用いる上で有害な効果をもたらす
恐れがある。
【0006】「ヒドロキシル基を有し、かつε−カプロ
ラクトンで変性した(メタ)アクリレート樹脂の製法」
なる発明の名称の欧州特許出願第0044393A2号
公報には、アクリル酸又はメタクリル酸と2〜4炭素原
子を有するアルカンジオールとのモノエステル少なくと
も1種と、ε−カプロラクトンとをモル比1.5:1〜
1:3で反応させることが記載されている。この反応は
有機スズ化合物の存在下に60〜130℃の温度で生じ
ると記載されている。特に例Iでは、2−ヒドロキシエ
チルアクリラート及びε−カプロラクトンから付加物が
製造されている。2−ヒドロキシエチルアクリラート及
びジブチルスズオキシドを120℃に加熱し、そしてε
−カプロラクトンを2時間にわたって加えている。この
混合物を120℃で2時間以上加熱する。この例がくり
返され、そして反応生成物は25重合%以上の未反応2
−ヒドロキシエチルアクリラートを含むことが示されて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、他の単量体との重合反応において共単量体
とし使用することのできる、ラクトンから誘導した反応
性単量体を含む組成物であって、残留反応物、残留副生
物及び残留触媒の量が少量である前記組成物の製造方法
を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、酸素を含む雰
囲気中、ラクトンとヒドロキシアルキルアクリラート又
はメタクリラートとを、約200ppm よりも少ない触媒
及び1000ppm よりも少ない、ヒドロキシアルキルア
クリラート又はメタクリラートの重合を防ぐための、抑
制剤の存在下に、約100〜約140℃の温度で反応さ
せることより成る、(i)ラクトンとヒドロキシアルキ
ルアクリラート又はメタクリラートとの反応から生成さ
れ、下記一般式(I):
【0009】
【化2】
【0010】(式中 R、R1、R2及びR3は独立的に水素又
はメチルであり、R4及びR5は独立的に水素であるか、又
は1〜12炭素原子のアルキルであり、xは4〜7であ
り、そしてn及び組成物中のnの平均値は1に等しいか
又は1よりも大きい)で表わされる反応性単量体、(i
i)残留ラクトン、(iii)残留ヒドロキシアルキルアク
リラート又はメタクリラート、(iv)ジアクリラート副
生物、(v)ミカエル付加、アクリル重合、エステル交
換又はその他の副反応から得られる副生物、及び(vi)
上記(i)におけるラクトンとヒドロキシアルキルアク
リラート又はメタクリラートとの反応に使用される触
媒、を包含し、ここに、(ii)の含量は0〜10重量
%、(iii)の含量は0重量%よりも多く、20重量%ま
で、(iv)の含量は2重量%又はそれ以下、(v)の含
量は10重量%又はそれ以下、(vi)の含量は200pp
m よりも少なく、そして(i)の含量は100重量%に
対する残余分、である組成物の製造方法である。
【0011】本発明方法は、ラクトンとヒドロキシアル
キルアクリラート又はメタクリラートとを反応させるこ
とより成る。このラクトンは下記の一般式:
【0012】
【化3】
【0013】(式中、R4 及びR5 は水素であるか又は
1〜12炭素原子のアルキルであり、そしてxは4〜7
である)で特徴づけられる。好ましいラクトンはε−カ
プロラクトンである。
【0014】ヒドロキシアルキルアクリラート又はメタ
クリラートには、2−ヒドロキシエチルアクリラート、
ヒドロキシプロピルアクリラート、ヒドロキシブチルア
クリラート、2−ヒドロキシエチルメタクリラート、2
−ヒドロキシプロピルメタクリラート、2−ヒドロキシ
−3−クロロプロピルメタクリラート、2−ヒドロキシ
−3−クロロプロピルアクリラート、2,3−ジヒドロキ
シプロピルメタクリラート、2,3−ジヒドロキシプロピ
ルアクリラート等、又はこれらの混合物が含まれる。ヒ
ドロキシエチルアクリラート又はメタクリラートが好ま
しい。
【0015】本発明方法は、約200ppm 以下、好まし
くは100ppm 以下の触媒の存在下に、ラクトンとヒド
ロキシアルキルアクリラート又はメタクリラートとを反
応させることによって行う。本発明で用い得る触媒は、
1種又は2種以上の有機金属化合物及びその他の金属化
合物、例えば塩化第二スズ又は塩化第二鉄、及びその他
のルイス酸並びにプロトン酸が含まれる。好ましい触媒
には、オクタン酸第一スズ、ジブチルスズジラウラー
ト、及びその他のスズ化合物;チタン酸テトライソプロ
ピル及びチタン酸ブチルのようなチタナート等が含まれ
る。
【0016】この反応は約100〜140℃、好ましく
は約120〜約130℃の温度で行なう。この反応は大
気圧下で行なうが、但しより高圧又はより低圧を用いて
もよい。この反応は一般に酸素の存在下に行なって、ヒ
ドロキシアルキルアクリラート又はメタクリラートの重
合を抑制させる。この反応は約2〜約20時間、好まし
くは約3〜約11時間にわたって行なう。
【0017】この反応は適当な抑制剤の存在下に行なっ
てヒドロキシアルキルアクリラート又はメタクリラート
二重結合の重合を阻止する。これらの抑制剤には、ヒド
ロキノンのモノメチルエーテル、ベンゾキノン、フェノ
チアジン、メチルヒドロキノン、2,5−ジ−t−ブチル
キノン、ヒドロキノン、及び当業界で公知のその他の通
常のフリーラジカル(遊離基)抑制剤が含まれる。使用
する抑制剤の量は、1000ppm 以下、好ましくは80
0ppm 以下、そして最も好ましくは600ppm以下であ
る。
【0018】好ましい具体例では、本発明の方法は窒素
のような不活性ガスでラクトンをスパージ(分散)しつ
つ、ラクトンを反応容器に加え、そしてこれを反応温度
(約100℃〜140℃)に加熱することによって行な
う。このラクトンは、反応容器に加えるのに先立って、
例えばモレキュラーシーブのような慣用の作用物を用い
て乾燥してもよい。反応温度に達した際、、又はその直
後に、不活性ガスのスパージを、不活性ガス及び酸素
(例えば空気)の混合物に変える。種々の別法を用いて
もよい。例えば系を不活性ガス及び酸素の混合物で短時
間、すなわち約5〜10分の間、スパージし、その後ス
パージを中断し、次いで反応全体にわたって反応器の蒸
気空間をフラッシュするためにだけこのガス混合物を使
用してもよい。或は、この不活性ガスのスパージを停止
し、そして反応全体にわたって混合物を用いて系をフラ
ッシュする。あるいは、系を通してガス混合物をスパー
ジし、他方、反応時間の間、さらに不活性ガスを用いて
蒸気空間をフラッシュしてもよい。所望によりこれらの
別法の組合せを用いてもよい。
【0019】ヒドロキシアルキルアクリラート又はメタ
クリラートは、触媒及び抑制剤と混合し、そしてこの混
合物を加熱したラクトンに加える。別法では、加熱に先
立って抑制剤をラクトンに加えてもよい。また、加熱し
ておいたヒドロキシアルキルアクリラート又はメタクリ
ラートにラクトンを加えるか、又はすべての反応剤を最
初に反応器に加え、そして反応を行なってもよい。ラク
トン、アクリラート又はメタクリラート、触媒及び抑制
剤を加える方式において種々の変法を用いることができ
る。最終的反応混合物は、反応温度で約2〜約20時間
保つ。
【0020】この反応混合物を回収し、そして精製せず
に用いることができる。所望により、この反応混合物は
真空ストリッピングのような慣用の方法で精製すること
ができる。
【0021】また、例えば、活性水素又は重合可能なエ
チレン性不飽和基を含まない適当な溶媒の存在下に本方
法を行なってもよい。これらの溶媒には、ケトン、エス
テル、エーテル、芳香族及び脂肪族炭化水素等、又はこ
れらの混合物が含まれる。好ましい溶媒にはセロソルブ
アセタートのようなエステル類がある。
【0022】好ましくは、本明細書記載の方法に従っ
て、1〜12モルのラクトンに対し1モルのアクリラー
ト又はメタクリラートの割合でε−カプロラクトンをヒ
ドロキシエチルアクリラート又はメタクリラートと反応
させる。これらの組成物は固体又は液体であることがで
き、そして最も好ましい組成物は液体である。
【0023】最も好ましい組成物は、2〜3モルのε−
カプロラクトンに対して1モルのヒドロキシエチルアク
リラート又はメタクリラートの割合で、ε−カプロラク
トンをヒドロキシエチルアクリラート又はメタクリラー
トと反応させることによって製造する。これらの組成物
は一般式(I)の反応性単量体、0〜5重量%のラクト
ン、10重量%以下のヒドロキシエチルアクリラート又
はメタクリラート、少量のその他の反応生成物、400
〜600ppm の抑制剤、及び約50ppm の量の触媒残留
物を含有する。
【0024】以下、実施例を掲げて本発明の特定な具体
例を説明するが、本発明はこれらの実施例により限定さ
れるものではない。
【0025】[例1]500mlのガラス製反応フラス
コに、撹拌機、温度計、冷却器、及び窒素導入及び排出
管を取付け、そして反応容器として用いた。ε−カプロ
ラクトンをモレキュラーシーブと約30分間接触させて
乾燥した。次いで、228gの乾燥ε−カプロラクトン
を反応容器に導入し、そして140℃に加熱し、この間
窒素を用いてこの系をスパージした。温度が140℃に
達したとき、窒素のスパージを空気のスパージに切替
え、そして116gの2−ヒドロキシエチルアクリラー
ト、0.0366g(106ppm )のオクタン酸第一スズ
及び0.027g(78ppm)のヒドロキノンモノエチル
エーテルの混合物を10分間にわたって加えた。この反
応混合物を140℃で6時間保ち、室温(約25℃)に
冷却し、そして残留生成物として回収した。この生成物
は148.7のヒドロキシル価、3.41の酸価及び98セ
ンチポアズ(25℃)のブルックフィールド粘度を有し
ていた。
【0026】[例2]例1に記載したようにスパージし
た5リットルのガラス製の反応フラスコを反応容器とし
て用いた。仕込み量2,736gのε−カプロラクトンを
反応容器に導入して140℃に加熱し、この間窒素でス
パージした。温度が140℃に達したとき、窒素のスパ
ージを空気のスパージに切換えて約5分間用い、次いで
空気のフラッシュに切換えて反応時間の間続けた。次い
で、1,392gの2−ヒドロキシエチルアクリラート、
0.208g(50ppm )のオクタン酸第一スズ、及び
1.30g(315ppm )のヒドロキノンモノメチルエー
テルの混合物を25分間にわたって加えた。この反応混
合物を140℃で5時間保ち、室温(約25℃)に冷却
し、そして残留生成物として回収した。この残留生成物
は159のヒドロキシル価、3.29の酸価、及び115
センチポアズ(25.5℃)のブルックフィールド粘度を
有していた。C−13核磁気共鳴で検討した結果、最終
生成物は2−ヒドロキシエチルアクリラート7.8重量
%、一般式Iにおけるnの平均値2.8及びε−カプロラ
クトン0重量%を含有することが示された。
【0027】[例3]例1に記載したように取付けた5
00mlのガラス製反応フラスコを反応容器として用い
た。仕込量456gのε−カプロラクトンを反応容器に
導入して140℃に加熱し、この間窒素でスパージし
た。温度が140℃に達したとき、窒素のスパージを空
気のスパージに切換え、そして260gの2−ヒドロキ
シエチルメタクリラート、0.036g(50ppm )のオ
クタン酸第一スズ、及び0.217g(303ppm )のヒ
ドロキノンモノメチルエーテルの混合物を5〜6分間に
わたって加えた。この反応混合物を140℃で6時間保
ち、室温(約25℃)に冷却し、そして残留生成物とし
て貯蔵した。この生成物は141.7のヒドロキシル価を
有していた。
【0028】[例4〜8]例1に記載したものと同じ適
当なガラス製反応容器を用いた。使用した成分を表1に
示す。
【0029】
【表1】 表 1 例4 例5 例6 例7 例8 ε−カプロラクトン(g) 2,046 684 912 3,529 3,747 2-ヒドロキシエチルアクリラート(g) 2,082 232 232 599 381 オクタン酸第一スズ (g) 0.208 0.052 0.073 0.208 0.208 (ppm) 50 57 64 50 50 ヒドロキノンのモノメチルエーテル (g) 1.30 0.325 0.325 1.30 1.30 (ppm) 315 355 284 315 315
【0030】ε−カプロラクトンを反応容器に導入して
140℃に加熱し、この間、窒素でスパージした。温度
が140℃に達したとき、窒素のスパージを空気のスパ
ージに切換え、そして他の3成分の混合物をカプロラク
トンに加えた。この混合物を供給する時間及び140℃
の反応温度で保つ時間を表2に示す。この反応時間を経
過した後、生成物を室温(約25℃)に冷却し、そして
残留生成物として貯蔵した。この残留生成物の分析値を
表2に示す。
【0031】
【表2】 表 2 例4 例5 例6 例7 例8 供給時間(分) 20 5 4 5 1 反応時間(時間) 5 6 6 5.5 7 ヒドロキシル価 244.5 114.3 84.5 75.3 42.5 酸 価 3.69 1.85 1.31 2.44 2.47 粘度(cps)(室温) 151 189 − − − 外 観 液体 軟泥 固体 固体 固体
【0032】[例9]5000mlのガラス製反応フラ
スコに、撹拌機、温度調節器付き温度計、冷却器、及び
ガススパージ管を取付けた。仕込量2052gの乾燥ε
−カプロラクトン(H2O 100ppm 以下)及び0.975
gのヒドロキノンモノメチルエーテルをフラスコに加え
た。原料を130℃に加熱する際に、窒素のスパージを
液面下で泡立てた。このスパージを窒素から空気に切替
え、そして液面下に10分間保持し、次いでスパージ管
を液面上に上げ、そして残りの反応の間は空気の空間を
空気でフラッシュした。
【0033】0.155gのオクタン酸第一スズを含む仕
込量1044gの2−ヒドロキシエチルアクリラートを
30分間に亘って加え、次いでこの反応を130℃で約
10時間保持し、次に室温まで放冷した。
【0034】13CのNMRの分析の結果、2−ヒドロキ
シエチルアクリラート7.6重量%、ε−カプロラクトン
0重量%、及び一般式Iにおけるnの平均値2.7である
ことが示された。。生成物の粘度は84cpsであっ
た。
【0035】[例10]5000mlのガラス製反応フ
ラスコに、温度調節器付き温度計、冷却器、及びガスス
パージ管を取付けた。仕込量2052gの乾燥ε−カプ
ロラクトン(H2O 100ppm 以下)及び1.625gのヒ
ドロキノンモノメチルエーテルをフラスコに加えた。原
料を130℃に加熱する際、及び130℃に達した後、
30分の間、窒素のスパージを液面下で泡立てた。この
液面下のスパージを窒素から空気に切替え、そして液面
上の空気空間の窒素フラッシュを開始した。
【0036】0.155gのオクタン酸第一スズを含む仕
込量1044gの2−ヒドロキシエチルアクリラートを
単一バッチに加えた。この反応を130℃で8時間保持
し、次いで室温まで放冷した。
【0037】生成物を液体クロマトグラフィーで分析し
た結果、この生成物は例3のものと同一であることが示
された。
【0038】[例11]窒素でフラッシュした189リ
ットル(50ガロン)のガラス張り反応器に、約10
9.8kg(約242ポンド)乾燥ε−カプロラクトン
(H2O 100ppm 以下)及び100gのヒドロキノンモ
ノメチルエーテルを仕込んだ。原料を100℃に約1.5
時間にわたって加熱する際に、液体中に窒素をスパージ
した。次いで、このスパージを空気に切換え、次いで残
りの反応の間はさらに窒素のフラッシュを反応器の蒸気
空間に加えた。空気を用いた1.5時間のスパージの後、
オクタン酸第一スズ8.8gを含む56.2kg(124ポ
ンド)に2−ヒドロキシエチルアクリラート仕込原料を
約2時間にわたって125〜130℃に加熱した。反応
をこの温度で約8.5時間保持し、次いで取出す前に約6
5℃まで1.5時間にわたって冷却した。
【0039】この生成混合物は、7.7重量%の2−ヒド
ロキシエチルアクリラート、4%以下のカプロラクト
ン、及び約580ppmのヒドロキノンモノメチルエー
テルを含有していた。一般式Iにおけるnの平均値は
2.7であり、そしてこの生成物は84cpsの粘度を有
していた。
【0040】
【発明の効果】本発明により、他の単量体との重合反応
における共単量体として用い得る組成物を製造すること
ができる。本発明により製造される組成物は、アクリ
ル、ビニル又は類似の単量体のような共単量体と重合す
ると、橋かけした際に高い可撓性、耐衝撃性、耐溶媒
性、加水分解安定性、及び化学的相溶性を有する被覆剤
(塗料)又は接着剤を生成するオリゴマー及び/又は共
重合を与える。また本発明により製造さる組成物を単独
重合して同様な所望特性を有するオリゴマー又はホモポ
リマーを与えることもできる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸素を含有する雰囲気中、ラクトンとヒ
    ドロキシアルキルアクリラート又はメタクリラートとを
    200ppm よりも少ない触媒及び1000ppm よりも少
    ない、ヒドロキシアルキルアクリラート又はメタクリラ
    ートの重合を防ぐための抑制剤の存在下に、100〜1
    40℃の温度で、反応させることより成る (i)ラクトンとヒドロキシアルキルアクリラート又は
    メタクリラートとの反応から生成され、下記一般式: 【化1】 (式中 R、R1、R2及びR3は独立的に水素又はメチルであ
    り、R4及びR5は独立的に水素であるか、又は1〜12炭
    素原子のアルキルであり、xは4〜7であり、そしてn
    及び組成物中のnの平均値は1に等しいか又は1よりも
    大きい)で表わされる反応性単量体、 (ii)残留ラクトン、 (iii)残留ヒドロキシアルキルアクリラート又はメタク
    リラート、 (iv)ジアクリラート副生物、 (v)ミカエル付加、アクリル重合、エステル交換又は
    その他の副反応から得られる副生物、及び (vi)上記(i)におけるラクトンとヒドロキシアルキ
    ルアクリラート又はメタクリラートとの反応に使用され
    る触媒、を包含し、ここに、 (ii)の含量は0〜10重量%、 (iii)の含量は0重量%よりも多く、20重量%まで、 (iv)の含量は2重量%又はそれ以下、 (v)の含量は10重量%又はそれ以下、 (vi)の含量は200ppm よりも少なく、そして (i)の含量は100重量%に対する残余分、 である組成物の製造方法。
  2. 【請求項2】 ラクトンがε−カプロラクトンである請
    求項1の方法。
  3. 【請求項3】 ヒドロキシアルキルアクリラート又はメ
    タクリラートがヒドロキシエチルアクリラート又はメタ
    クリラートである請求項1又は請求項2の方法。
  4. 【請求項4】 触媒が有機金属化合物、ルイス酸、プロ
    トン酸、及びそれらの混合物より成る群から選択される
    一員である請求項1の方法。
  5. 【請求項5】 触媒がオクタン酸第一スズ、ジブチルス
    ズジラウレート、チタン酸テトライソプロピル、チタン
    酸ブチル及びそれらの混合物より成る群から選択される
    一員である請求項4の方法。
  6. 【請求項6】 反応を120℃ないし130℃において
    行う請求項1の方法。
  7. 【請求項7】 反応を2ないし20時間にわたって行う
    請求項1の方法。
  8. 【請求項8】 反応を3ないし11時間にわたって行う
    請求項7の方法。
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