JP2000198764A - α―ヒドロキシメタクリラ―ト・ラクトン変性物、それを含む組成物及びそれらの製造方法 - Google Patents
α―ヒドロキシメタクリラ―ト・ラクトン変性物、それを含む組成物及びそれらの製造方法Info
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- JP2000198764A JP2000198764A JP11000733A JP73399A JP2000198764A JP 2000198764 A JP2000198764 A JP 2000198764A JP 11000733 A JP11000733 A JP 11000733A JP 73399 A JP73399 A JP 73399A JP 2000198764 A JP2000198764 A JP 2000198764A
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 他のエチレン性不飽和単量体等との重合反応
における、共単量体として有用な、新規のα−ヒドロキ
シメタクリラート・ラクトン変性物含有組成物を製造す
る。 【解決手段】 下記一般式(1)で表されるα−ヒドロ
キシメタクリラート・ラクトン変性物、及びアルキル
(又はアリール)−α−ヒドロキシメタクリラートとラ
クトンを、アルキル(又はアリール)−α−ヒドロキシ
メタクリラートに対してラクトンを等モル比又は過剰モ
ル比で、触媒の存在下に反応させることを特徴とする前
記α−ヒドロキシメタクリラート・ラクトン変性物の製
造方法。 (式中Rはアルキル又はアリール基であり、R1及びR
2は独立に水素又はアルキル基であり、xは4〜7の整
数であり、nはラクトンの構成単位数を示す整数であ
り、nの平均値は1〜12である。)
における、共単量体として有用な、新規のα−ヒドロキ
シメタクリラート・ラクトン変性物含有組成物を製造す
る。 【解決手段】 下記一般式(1)で表されるα−ヒドロ
キシメタクリラート・ラクトン変性物、及びアルキル
(又はアリール)−α−ヒドロキシメタクリラートとラ
クトンを、アルキル(又はアリール)−α−ヒドロキシ
メタクリラートに対してラクトンを等モル比又は過剰モ
ル比で、触媒の存在下に反応させることを特徴とする前
記α−ヒドロキシメタクリラート・ラクトン変性物の製
造方法。 (式中Rはアルキル又はアリール基であり、R1及びR
2は独立に水素又はアルキル基であり、xは4〜7の整
数であり、nはラクトンの構成単位数を示す整数であ
り、nの平均値は1〜12である。)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルキル(又はア
リール)−α−ヒドロキシメタクリラートとラクトンと
を反応して生ずる、α−ヒドロキシメタクリラート・ラ
クトン変性物、それを含む組成物及びそれらの製造方法
に関する。α−ヒドロキシメタクリラート・ラクトン変
性物又はその組成物は、他のエチレン性不飽和単量体と
反応させる共単量体として使用される。例えば、このα
−ヒドロキシメタクリラート・ラクトン変性物を含む組
成物を、他のエチレン性不飽和単量体等と反応させて、
種々の慣用の橋かけ剤、及びその他の通常用いられる配
合成分の添加により、高品質の工業用仕上剤(塗料)と
なし得る。
リール)−α−ヒドロキシメタクリラートとラクトンと
を反応して生ずる、α−ヒドロキシメタクリラート・ラ
クトン変性物、それを含む組成物及びそれらの製造方法
に関する。α−ヒドロキシメタクリラート・ラクトン変
性物又はその組成物は、他のエチレン性不飽和単量体と
反応させる共単量体として使用される。例えば、このα
−ヒドロキシメタクリラート・ラクトン変性物を含む組
成物を、他のエチレン性不飽和単量体等と反応させて、
種々の慣用の橋かけ剤、及びその他の通常用いられる配
合成分の添加により、高品質の工業用仕上剤(塗料)と
なし得る。
【0002】
【従来の技術】このような硬化性オリゴマー及び重合体
の原料としては、米国特許第3,655,631号明細
書に、カプロラクトンとヒドロキシエチル(メタ)アク
リラートとの反応生成物が記載されている。その例1に
は、ε−カプロラクトンと、開始剤としてのヒドロキシ
エチルアクリラートとを、触媒として0.1重量%のp
−トルエンスルホン酸の存在下で、重合させることが記
載されている。この反応は45℃の温度で4時間行われ
る。この触媒として、トリクロロ酢酸以外の、ハロゲン
置換脂肪族カルボン酸、アルカンスルホン酸、ベンゼン
スルホン酸、及び低級アルキル置換ベンゼンスルホン
酸、及び低級アルキル置換ベンゼンスルホン酸よりなる
群より選ばれる有機酸触媒が記載されている。前記の例
1において、生成物は、約960の分子量を有する、固
体の不飽和ポリエステルとして記載されている。前記の
例8には、0.1重合%のp−トルエンスルホン酸触媒
を用いて、ヒドロキシエチルメタクリラートとε−カプ
ロラクトンとを重合させることが記載されている。この
ポリエステル生成物は、437の分子量を有する粘稠な
液体であり、これらの例1及び例8では、重合は完了す
る旨述べられている。前記特許の方法で製造されるポリ
エステルは、比較的大量の残留酸触媒を有する(約10
00ppm)。ポリエステル生成物中に、このような強酸
触媒が存在することは、生成物の劣化を招く恐れがあ
る。また、触媒の存在は、ポリエステル生成物及びある
種の橋かけ剤を含むオリゴマーから製造される被覆系の
保存性(貯蔵寿命)及びポットライフ(potlife)を縮
めることになる。さらに、このような強い残留酸を含む
ポリエステル生成物を使用すると、或る種の被覆用途に
よっては、有害となる高度に着色された副生物を生じる
恐れもある。
の原料としては、米国特許第3,655,631号明細
書に、カプロラクトンとヒドロキシエチル(メタ)アク
リラートとの反応生成物が記載されている。その例1に
は、ε−カプロラクトンと、開始剤としてのヒドロキシ
エチルアクリラートとを、触媒として0.1重量%のp
−トルエンスルホン酸の存在下で、重合させることが記
載されている。この反応は45℃の温度で4時間行われ
る。この触媒として、トリクロロ酢酸以外の、ハロゲン
置換脂肪族カルボン酸、アルカンスルホン酸、ベンゼン
スルホン酸、及び低級アルキル置換ベンゼンスルホン
酸、及び低級アルキル置換ベンゼンスルホン酸よりなる
群より選ばれる有機酸触媒が記載されている。前記の例
1において、生成物は、約960の分子量を有する、固
体の不飽和ポリエステルとして記載されている。前記の
例8には、0.1重合%のp−トルエンスルホン酸触媒
を用いて、ヒドロキシエチルメタクリラートとε−カプ
ロラクトンとを重合させることが記載されている。この
ポリエステル生成物は、437の分子量を有する粘稠な
液体であり、これらの例1及び例8では、重合は完了す
る旨述べられている。前記特許の方法で製造されるポリ
エステルは、比較的大量の残留酸触媒を有する(約10
00ppm)。ポリエステル生成物中に、このような強酸
触媒が存在することは、生成物の劣化を招く恐れがあ
る。また、触媒の存在は、ポリエステル生成物及びある
種の橋かけ剤を含むオリゴマーから製造される被覆系の
保存性(貯蔵寿命)及びポットライフ(potlife)を縮
めることになる。さらに、このような強い残留酸を含む
ポリエステル生成物を使用すると、或る種の被覆用途に
よっては、有害となる高度に着色された副生物を生じる
恐れもある。
【0003】米国特許第4,188,472号明細書に
は、エステル含有アクリロイル、又はα−アルキル置換
アクリロイル基、及び1個又は2個のヒドロキシル基を
含有する化合物とラクトンとを反応させ、次いで、この
生成物とイソシアナートとを反応させることが記載され
ている。特に、例I〜例IIIでは、130℃(例I)又
は120℃(例II及び例III)に加熱したε−カプロラ
クトンに、ヒドロキシエチルアクリラートを加えて反応
を行っている。大量の触媒、例えば、TPTチタナート
(TPT:チタン酸テトライソプロピルの略称。)(例
Iでは2000ppm以上使用)、又はオクタン酸第一ス
ズとジブチルスズジラウレートの混合物(例II及び例II
Iで1500ppm以上)が反応混合物に加え反応が行われ
ている。さらに、これらの反応では、大量の、すなわち
5000ppm以上の重合抑制剤を使用する。この反応
は、130℃の温度で6時間(例I)、及び120℃の
温度で8時間(例II及び例III)にわたって行なわれて
いる。これらの例の反応生成物は、ヒドロキシル価16
2(例I)、318(例II)及び122(例III)を有
することが記載されている。また、例IIでは、反応は完
了する旨述べられている。しかし、大量の触媒及び抑制
剤を使用すると、得られたラクトン変性樹脂は、大量の
触媒及び抑制剤を含むために、ラクトン変性樹脂を引き
続き重合又は共重合反応及び/又は橋かけ反応等に用い
ると、反応に有害な効果をもたらす恐れがある。
は、エステル含有アクリロイル、又はα−アルキル置換
アクリロイル基、及び1個又は2個のヒドロキシル基を
含有する化合物とラクトンとを反応させ、次いで、この
生成物とイソシアナートとを反応させることが記載され
ている。特に、例I〜例IIIでは、130℃(例I)又
は120℃(例II及び例III)に加熱したε−カプロラ
クトンに、ヒドロキシエチルアクリラートを加えて反応
を行っている。大量の触媒、例えば、TPTチタナート
(TPT:チタン酸テトライソプロピルの略称。)(例
Iでは2000ppm以上使用)、又はオクタン酸第一ス
ズとジブチルスズジラウレートの混合物(例II及び例II
Iで1500ppm以上)が反応混合物に加え反応が行われ
ている。さらに、これらの反応では、大量の、すなわち
5000ppm以上の重合抑制剤を使用する。この反応
は、130℃の温度で6時間(例I)、及び120℃の
温度で8時間(例II及び例III)にわたって行なわれて
いる。これらの例の反応生成物は、ヒドロキシル価16
2(例I)、318(例II)及び122(例III)を有
することが記載されている。また、例IIでは、反応は完
了する旨述べられている。しかし、大量の触媒及び抑制
剤を使用すると、得られたラクトン変性樹脂は、大量の
触媒及び抑制剤を含むために、ラクトン変性樹脂を引き
続き重合又は共重合反応及び/又は橋かけ反応等に用い
ると、反応に有害な効果をもたらす恐れがある。
【0004】欧州特許出願第0044393A2号公報
(発明の名称:ヒドロキシル基を有し、かつε−カプロ
ラクトンで変性した(メタ)アクリレート樹脂の製法)
には、(メタ)アクリル酸と、2〜4炭素原子を有する
アルカンジオールとのモノエステルの少なくとも1種と
ε−カプロラクトンとを、モル比1.5:1〜1:3で
反応させることが記載されている。この反応は、有機ス
ズ化合物の存在下に、60〜130℃の温度で行なって
いる。特に例Iでは、2−ヒドロキシエチルアクリラー
ト及びジブチルスズオキシドを120℃に加熱し、それ
にε−カプロラクトンを2時間にわたって加えて2−ヒ
ドロキシエチルアクリラート・ε−カプロラクトン付加
物が製造されている。この混合物を120℃で2時間以
上加熱する。この例がくり返され、そして反応生成物
は、25重量%以上の未反応2−ヒドロキシエチルアク
リラートを含むことが示されている。
(発明の名称:ヒドロキシル基を有し、かつε−カプロ
ラクトンで変性した(メタ)アクリレート樹脂の製法)
には、(メタ)アクリル酸と、2〜4炭素原子を有する
アルカンジオールとのモノエステルの少なくとも1種と
ε−カプロラクトンとを、モル比1.5:1〜1:3で
反応させることが記載されている。この反応は、有機ス
ズ化合物の存在下に、60〜130℃の温度で行なって
いる。特に例Iでは、2−ヒドロキシエチルアクリラー
ト及びジブチルスズオキシドを120℃に加熱し、それ
にε−カプロラクトンを2時間にわたって加えて2−ヒ
ドロキシエチルアクリラート・ε−カプロラクトン付加
物が製造されている。この混合物を120℃で2時間以
上加熱する。この例がくり返され、そして反応生成物
は、25重量%以上の未反応2−ヒドロキシエチルアク
リラートを含むことが示されている。
【0005】また、特開平6−107595号には、他
のエチレン性不飽和単量体との重合反応において、共単
量体として使用することのできるラクトンから誘導した
反応性単量体を含む組成物であって、残留反応物、残留
副生物及び残留触媒の量が少量である前記組成物の製造
方法が提供されている。具体的には、アクリル酸又はメ
タクリル酸と、直鎖上で2個の炭素原子を有するアルカ
ンジオールとのモノエステルと、ε−カプロラクトンか
ら誘導した反応性単量体を含む組成物が開示されてい
る。しかしながら、本発明のα−ヒドロキシメタクリラ
ート・ラクトン変性物、それを含有する組成物及びそれ
らの製造方法については、今まで全く知られていない。
のエチレン性不飽和単量体との重合反応において、共単
量体として使用することのできるラクトンから誘導した
反応性単量体を含む組成物であって、残留反応物、残留
副生物及び残留触媒の量が少量である前記組成物の製造
方法が提供されている。具体的には、アクリル酸又はメ
タクリル酸と、直鎖上で2個の炭素原子を有するアルカ
ンジオールとのモノエステルと、ε−カプロラクトンか
ら誘導した反応性単量体を含む組成物が開示されてい
る。しかしながら、本発明のα−ヒドロキシメタクリラ
ート・ラクトン変性物、それを含有する組成物及びそれ
らの製造方法については、今まで全く知られていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、他のエチレ
ン性不飽和単量体との重合反応において、共単量体とし
使用することのできる、ラクトンから誘導した新規な反
応性単量体を含む組成物であって、残留反応物、残留副
生物及び残留触媒の量が少量であるα−ヒドロキシメタ
クリラート・ラクトン変性物、それを含む組成物及びそ
れらの製造方法を提供することである。
ン性不飽和単量体との重合反応において、共単量体とし
使用することのできる、ラクトンから誘導した新規な反
応性単量体を含む組成物であって、残留反応物、残留副
生物及び残留触媒の量が少量であるα−ヒドロキシメタ
クリラート・ラクトン変性物、それを含む組成物及びそ
れらの製造方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
課題につき鋭意検討した結果、特定の化合物を特定量の
ラクトンと重合した変性物を配合することにより、上記
問題点が解決できることを見いだし、本発明を完成する
に至った。すなわち本発明の第1は、下記一般式(1)
で表されるα−ヒドロキシメタクリラート・ラクトン変
性物を提供する。
課題につき鋭意検討した結果、特定の化合物を特定量の
ラクトンと重合した変性物を配合することにより、上記
問題点が解決できることを見いだし、本発明を完成する
に至った。すなわち本発明の第1は、下記一般式(1)
で表されるα−ヒドロキシメタクリラート・ラクトン変
性物を提供する。
【0008】
【化2】
【0009】本発明の第2は、ラクトンが、ε−カプロ
ラクトン、3−メチル−ε−カプロラクトン、4−メチ
ル−ε−カプロラクトン、又はこれらの混合物である本
発明の第1に記載のα−ヒドロキシメタクリラート・ラ
クトン変性物を提供する。本発明の第3は、α−ヒドロ
キシメタクリラートがα−ヒドロキシメタクリル酸の炭
素数1〜10のアルキル又はアリールエステルである本
発明の第1〜2のいずれかに記載のα−ヒドロキシメタ
クリラート・ラクトン変性物を提供する。本発明の第4
は、(a)本発明の第1〜3のいずれかに記載のα−ヒ
ドロキシメタクリラート・ラクトン変性物、並びに、
(b)ラクトン0〜10重量%及び/又は(c)アルキ
ル(又はアリール)−α−ヒドロキシメタクリラート0
〜20重量%(但し、a、b及び/又はcの合計は10
0重量%であり、bとcとの合計は0ではない)からな
るα−ヒドロキシメタクリラート・ラクトン変性物含有
組成物を提供する。本発明の第5は、アルキル(又はア
リール)−α−ヒドロキシメタクリラートとラクトン
を、アルキル(又はアリール)−α−ヒドロキシメタク
リラートに対してラクトンを等モル比又は過剰モル比
で、触媒の存在下に反応させることを特徴とするα−ヒ
ドロキシメタクリラート・ラクトン変性物の製造方法を
提供する。本発明の第6は、重合抑制剤及び/又は酸素
の存在下に反応させることを特徴とする本発明の第5に
記載のα−ヒドロキシメタクリラート・ラクトン変性物
の製造方法を提供する。本発明の第7は、触媒が、ルイ
ス酸、プロトン酸、塩化第一スズ、オクタン酸第一ス
ズ、ジブチルスズジラウレート、チタン酸テトライソプ
ロピル、チタン酸ブチルまたはそれらの混合物である本
発明の第5に記載のα−ヒドロキシメタクリラート・ラ
クトン変性物の製造方法を提供する。本発明の第8は、
重合抑制剤がヒドロキノン、ヒドロキノンモノメチルエ
ーテル、メチルヒドロキノン、ベンゾキノン、2,5−
ジ−t−ブチルベンゾキノン、フェノチアジン、又はこ
れらの混合物である本発明の第6に記載のα−ヒドロキ
シメタクリラート・ラクトン変性物の製造方法を提供す
る。本発明の第9は、アルキル(又はアリール)−α−
ヒドロキシメタクリラートとラクトンを、アルキル(又
はアリール)−α−ヒドロキシメタクリラートに対して
ラクトンを1〜12モル比で、触媒1〜200重量pp
m、重合抑制剤10〜1,000重量ppm及び酸素の存在
下に100〜140℃で反応させることを特徴とするα
−ヒドロキシメタクリラート・ラクトン変性物含有組成
物の製造方法を提供する。
ラクトン、3−メチル−ε−カプロラクトン、4−メチ
ル−ε−カプロラクトン、又はこれらの混合物である本
発明の第1に記載のα−ヒドロキシメタクリラート・ラ
クトン変性物を提供する。本発明の第3は、α−ヒドロ
キシメタクリラートがα−ヒドロキシメタクリル酸の炭
素数1〜10のアルキル又はアリールエステルである本
発明の第1〜2のいずれかに記載のα−ヒドロキシメタ
クリラート・ラクトン変性物を提供する。本発明の第4
は、(a)本発明の第1〜3のいずれかに記載のα−ヒ
ドロキシメタクリラート・ラクトン変性物、並びに、
(b)ラクトン0〜10重量%及び/又は(c)アルキ
ル(又はアリール)−α−ヒドロキシメタクリラート0
〜20重量%(但し、a、b及び/又はcの合計は10
0重量%であり、bとcとの合計は0ではない)からな
るα−ヒドロキシメタクリラート・ラクトン変性物含有
組成物を提供する。本発明の第5は、アルキル(又はア
リール)−α−ヒドロキシメタクリラートとラクトン
を、アルキル(又はアリール)−α−ヒドロキシメタク
リラートに対してラクトンを等モル比又は過剰モル比
で、触媒の存在下に反応させることを特徴とするα−ヒ
ドロキシメタクリラート・ラクトン変性物の製造方法を
提供する。本発明の第6は、重合抑制剤及び/又は酸素
の存在下に反応させることを特徴とする本発明の第5に
記載のα−ヒドロキシメタクリラート・ラクトン変性物
の製造方法を提供する。本発明の第7は、触媒が、ルイ
ス酸、プロトン酸、塩化第一スズ、オクタン酸第一ス
ズ、ジブチルスズジラウレート、チタン酸テトライソプ
ロピル、チタン酸ブチルまたはそれらの混合物である本
発明の第5に記載のα−ヒドロキシメタクリラート・ラ
クトン変性物の製造方法を提供する。本発明の第8は、
重合抑制剤がヒドロキノン、ヒドロキノンモノメチルエ
ーテル、メチルヒドロキノン、ベンゾキノン、2,5−
ジ−t−ブチルベンゾキノン、フェノチアジン、又はこ
れらの混合物である本発明の第6に記載のα−ヒドロキ
シメタクリラート・ラクトン変性物の製造方法を提供す
る。本発明の第9は、アルキル(又はアリール)−α−
ヒドロキシメタクリラートとラクトンを、アルキル(又
はアリール)−α−ヒドロキシメタクリラートに対して
ラクトンを1〜12モル比で、触媒1〜200重量pp
m、重合抑制剤10〜1,000重量ppm及び酸素の存在
下に100〜140℃で反応させることを特徴とするα
−ヒドロキシメタクリラート・ラクトン変性物含有組成
物の製造方法を提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のα−ヒドロキシメタクリ
ラート・ラクトン変性物は、上記の一般式(1)で表さ
れる。本発明のα−ヒドロキシメタクリラート・ラクト
ン変性物は、α−ヒドロキシメタクリル酸の炭素数1〜
10のアルキル又はアリールエステルと下記の一般式
(2)で表されるラクトンを反応させることより成る。
α−ヒドロキシメタクリル酸の炭素数1〜10のアルキ
ル又はアリールエステルとしては、例えば、メチル、エ
チル、プロピル、ブチル、フェニル、ナフチル等のエス
テルが挙げられる。これらは二種以上の混合物であって
もよい。
ラート・ラクトン変性物は、上記の一般式(1)で表さ
れる。本発明のα−ヒドロキシメタクリラート・ラクト
ン変性物は、α−ヒドロキシメタクリル酸の炭素数1〜
10のアルキル又はアリールエステルと下記の一般式
(2)で表されるラクトンを反応させることより成る。
α−ヒドロキシメタクリル酸の炭素数1〜10のアルキ
ル又はアリールエステルとしては、例えば、メチル、エ
チル、プロピル、ブチル、フェニル、ナフチル等のエス
テルが挙げられる。これらは二種以上の混合物であって
もよい。
【0011】
【化3】
【0012】本発明で原料として用いられるα−ヒドロ
キシメタクリル酸又はそのアルキルエステルは、市販
(例えば日本触媒(株)社)されている。
キシメタクリル酸又はそのアルキルエステルは、市販
(例えば日本触媒(株)社)されている。
【0013】本発明で他の原料として用いられるラクト
ンとしては、プロピオラクトン、ブチロラクトン、バレ
ロラクトン、メチルバレロラクトン、ε−カプロラクト
ン、3−メチル−ε−カプロラクトン、4−メチル−ε
−カプロラクトン、3,3,5−トリメチル−ε−カプ
ロラクトン、3,5,5−トリメチル−ε−カプロラク
トン、エナントラクトン等が挙げられる。この中で好ま
しいラクトンは、ε−カプロラクトン、4−メチル−ε
−カプロラクトン、3−メチル−ε−カプロラクトンお
よびそれらの混合物である。アルキル(又はアリール)
−α−ヒドロキシメタクリラート1モルに対し、ラクト
ン1〜20、好ましくは1〜12モル、最も好ましくは
1〜5モルを反応させる。ラクトンの使用量が、20モ
ルを越えると、1分子当たりのメタアクリロイル基濃度
が低くなり好ましくない。また、1モル未満では、特性
が発現されず好ましくない。ラクトンの重合部分は、単
独重合体でも、共重合体でもよく、共重合体部分は、ブ
ロック共重合体でも、ランダム共重合体でもよい。
ンとしては、プロピオラクトン、ブチロラクトン、バレ
ロラクトン、メチルバレロラクトン、ε−カプロラクト
ン、3−メチル−ε−カプロラクトン、4−メチル−ε
−カプロラクトン、3,3,5−トリメチル−ε−カプ
ロラクトン、3,5,5−トリメチル−ε−カプロラク
トン、エナントラクトン等が挙げられる。この中で好ま
しいラクトンは、ε−カプロラクトン、4−メチル−ε
−カプロラクトン、3−メチル−ε−カプロラクトンお
よびそれらの混合物である。アルキル(又はアリール)
−α−ヒドロキシメタクリラート1モルに対し、ラクト
ン1〜20、好ましくは1〜12モル、最も好ましくは
1〜5モルを反応させる。ラクトンの使用量が、20モ
ルを越えると、1分子当たりのメタアクリロイル基濃度
が低くなり好ましくない。また、1モル未満では、特性
が発現されず好ましくない。ラクトンの重合部分は、単
独重合体でも、共重合体でもよく、共重合体部分は、ブ
ロック共重合体でも、ランダム共重合体でもよい。
【0014】本発明では、アルキル(又はアリール)−
α−ヒドロキシメタクリラートとラクトンの反応は、1
〜200ppm、好ましくは5〜100ppmの触媒の
存在下に行われる。触媒量が、200ppmを超えると、
ラクトン変性樹脂を引き続き重合又は共重合反応及び/
又は橋かけ反応に用いる際、反応に有害な効果をもたら
すなど好ましくない。また、1ppm未満では、上記の反
応が著しく遅くなり、または、未反応が増加するなど不
都合を生じる。
α−ヒドロキシメタクリラートとラクトンの反応は、1
〜200ppm、好ましくは5〜100ppmの触媒の
存在下に行われる。触媒量が、200ppmを超えると、
ラクトン変性樹脂を引き続き重合又は共重合反応及び/
又は橋かけ反応に用いる際、反応に有害な効果をもたら
すなど好ましくない。また、1ppm未満では、上記の反
応が著しく遅くなり、または、未反応が増加するなど不
都合を生じる。
【0015】本発明で用い得る触媒は、有機金属化合物
及びその他の金属化合物、例えば塩化第1スズ又は塩化
第二鉄、及びその他のルイス酸並びにプロトン酸などが
挙げられる。これらは1種又は2種以上を混合して使用
することができる。好ましい触媒は、塩化第一スズ、オ
クタン酸第一スズ、ジブチルスズジラウラート、及びそ
の他のスズ化合物;チタン酸テトライソプロピル及びチ
タン酸ブチルのようなチタナート等からなる群から選ば
れた1種または2種以上の混合物が含まれる。触媒を選
択することにより、ラクトンの重合体部分の分子量分布
を広くすることも狭くすることもできる。用途によって
は、リビング重合触媒を使用することにより、例えば分
子量分布(重量平均分子量Mw/数平均分子量Mn)を
1〜3程度に調整することもできる。
及びその他の金属化合物、例えば塩化第1スズ又は塩化
第二鉄、及びその他のルイス酸並びにプロトン酸などが
挙げられる。これらは1種又は2種以上を混合して使用
することができる。好ましい触媒は、塩化第一スズ、オ
クタン酸第一スズ、ジブチルスズジラウラート、及びそ
の他のスズ化合物;チタン酸テトライソプロピル及びチ
タン酸ブチルのようなチタナート等からなる群から選ば
れた1種または2種以上の混合物が含まれる。触媒を選
択することにより、ラクトンの重合体部分の分子量分布
を広くすることも狭くすることもできる。用途によって
は、リビング重合触媒を使用することにより、例えば分
子量分布(重量平均分子量Mw/数平均分子量Mn)を
1〜3程度に調整することもできる。
【0016】この反応は、約100〜140℃、好まし
くは約110〜約130℃の温度で行なう。反応は、通
常大気圧下で行なうが、より高圧、又はより低圧を用い
てもよい。反応温度が、140℃を越えると、製品の色
相が悪化し好ましくない。また、100℃未満では、反
応が遅くなり、生産性が悪く好ましくない。この反応
は、酸素濃度を4%〜8%に調整した雰囲気下に行なっ
て、アルキル(又はアリール)−α−ヒドロキシメタク
リラートの重合を抑制させる。反応は約2〜約30時
間、好ましくは約3〜約20時間にわたって行なう。
くは約110〜約130℃の温度で行なう。反応は、通
常大気圧下で行なうが、より高圧、又はより低圧を用い
てもよい。反応温度が、140℃を越えると、製品の色
相が悪化し好ましくない。また、100℃未満では、反
応が遅くなり、生産性が悪く好ましくない。この反応
は、酸素濃度を4%〜8%に調整した雰囲気下に行なっ
て、アルキル(又はアリール)−α−ヒドロキシメタク
リラートの重合を抑制させる。反応は約2〜約30時
間、好ましくは約3〜約20時間にわたって行なう。
【0017】この反応は、適当な重合抑制剤の存在下に
行なって、α−ヒドロキシメタクリラートの二重結合の
重合を阻止する。これらの重合抑制剤には、ヒドロキノ
ン、ヒドロキノンモノメチルエーテル、メチルヒドロキ
ノン、ベンゾキノン、2,5−ジ−t−ブチルベンゾキ
ノン、フェノチアジン、及び当業界で公知のその他の通
常のフリーラジカル(遊離基)重合抑制剤等が挙げられ
る。この中で好ましい重合抑制剤は、ヒドロキノン、ヒ
ドロキノンモノメチルエーテル、メチルヒドロキノン、
ベンゾキノン、2,5−ジ−t−ブチルベンゾキノン、
フェノチアジンからなる群から選ばれた1種または2種
以上の混合物である。使用する重合抑制剤の量は、50
〜1,000ppm、好ましくは100〜800ppm、最も
好ましくは200〜600ppmである。重合抑制剤の量
が、1,000ppmを越えると、製品の耐熱変色性が悪
くなり好ましくない。また、10ppm未満では、製品の
耐熱安定性が悪く好ましくない。
行なって、α−ヒドロキシメタクリラートの二重結合の
重合を阻止する。これらの重合抑制剤には、ヒドロキノ
ン、ヒドロキノンモノメチルエーテル、メチルヒドロキ
ノン、ベンゾキノン、2,5−ジ−t−ブチルベンゾキ
ノン、フェノチアジン、及び当業界で公知のその他の通
常のフリーラジカル(遊離基)重合抑制剤等が挙げられ
る。この中で好ましい重合抑制剤は、ヒドロキノン、ヒ
ドロキノンモノメチルエーテル、メチルヒドロキノン、
ベンゾキノン、2,5−ジ−t−ブチルベンゾキノン、
フェノチアジンからなる群から選ばれた1種または2種
以上の混合物である。使用する重合抑制剤の量は、50
〜1,000ppm、好ましくは100〜800ppm、最も
好ましくは200〜600ppmである。重合抑制剤の量
が、1,000ppmを越えると、製品の耐熱変色性が悪
くなり好ましくない。また、10ppm未満では、製品の
耐熱安定性が悪く好ましくない。
【0018】好ましい具体例としては、本発明では、窒
素のような不活性ガスで、ラクトンをスパージ(分散)
しつつ、ラクトンを反応器に加え、そしてこれを前記の
反応温度(約100℃〜140℃)に加熱することによ
って行なう。このラクトンは、反応器に加えるのに先立
って、例えば、モレキュラーシーブのような慣用の乾燥
剤を用いて乾燥してもよい。反応温度に達した際、又は
その直後に、不活性ガスのスパージを、酸素濃度を4%
〜8%に調整した不活性ガス(以後、酸素濃度を4〜8
%に調整した不活性ガスを雰囲気ガスという)に変え
る。また、種々の別法を用いてもよい。例えば、系を、
酸素濃度4%〜8%の雰囲気ガスで、短時間、すなわち
約5〜10分の間、スパージし、その後スパージを中断
し、次いで反応全体にわたって、反応器の蒸気空間をフ
ラッシュするためにだけ、この雰囲気ガスを使用しても
よい。或は、この不活性ガスのスパージを停止し、そし
て反応全体にわたって、雰囲気ガスを用いて、系をフラ
ッシュする。あるいは、系を通して雰囲気ガスをスパー
ジし、他方、反応の間、さらに不活性ガスを用いて、蒸
気空間をフラッシュしてもよい。所望によりこれらの別
法の組合せを用いてもよい。
素のような不活性ガスで、ラクトンをスパージ(分散)
しつつ、ラクトンを反応器に加え、そしてこれを前記の
反応温度(約100℃〜140℃)に加熱することによ
って行なう。このラクトンは、反応器に加えるのに先立
って、例えば、モレキュラーシーブのような慣用の乾燥
剤を用いて乾燥してもよい。反応温度に達した際、又は
その直後に、不活性ガスのスパージを、酸素濃度を4%
〜8%に調整した不活性ガス(以後、酸素濃度を4〜8
%に調整した不活性ガスを雰囲気ガスという)に変え
る。また、種々の別法を用いてもよい。例えば、系を、
酸素濃度4%〜8%の雰囲気ガスで、短時間、すなわち
約5〜10分の間、スパージし、その後スパージを中断
し、次いで反応全体にわたって、反応器の蒸気空間をフ
ラッシュするためにだけ、この雰囲気ガスを使用しても
よい。或は、この不活性ガスのスパージを停止し、そし
て反応全体にわたって、雰囲気ガスを用いて、系をフラ
ッシュする。あるいは、系を通して雰囲気ガスをスパー
ジし、他方、反応の間、さらに不活性ガスを用いて、蒸
気空間をフラッシュしてもよい。所望によりこれらの別
法の組合せを用いてもよい。
【0019】アルキル(又はアリール)−α−ヒドロキ
シメタクリラートは、触媒及び重合抑制剤と混合し、こ
の混合物を加熱したラクトンに加える。別法では、加熱
に先立って、重合抑制剤をラクトンに加えてもよい。ま
た、加熱しておいたアルキル(又はアリール)−α−ヒ
ドロキシメタクリラートにラクトンを加えるか、又はす
べての反応剤を最初に反応器に加え、そして反応を行な
ってもよい。ラクトン、アルキル(又はアリール)−α
−ヒドロキシメタクリラート、触媒、及び抑制剤を加え
る方式において、種々の変法を用いることができる。最
終的反応混合物は、上記の反応温度で、約2〜約30時
間保つ。
シメタクリラートは、触媒及び重合抑制剤と混合し、こ
の混合物を加熱したラクトンに加える。別法では、加熱
に先立って、重合抑制剤をラクトンに加えてもよい。ま
た、加熱しておいたアルキル(又はアリール)−α−ヒ
ドロキシメタクリラートにラクトンを加えるか、又はす
べての反応剤を最初に反応器に加え、そして反応を行な
ってもよい。ラクトン、アルキル(又はアリール)−α
−ヒドロキシメタクリラート、触媒、及び抑制剤を加え
る方式において、種々の変法を用いることができる。最
終的反応混合物は、上記の反応温度で、約2〜約30時
間保つ。
【0020】この反応混合物は、回収し、精製せずにそ
のまま、他のエチレン性不飽和単量体との共単量体とし
て使用することができる。所望により、この反応混合物
は、真空ストリッピングのような慣用の方法で精製する
ことができる。また、反応は、例えば、活性水素又は重
合可能なエチレン性不飽和基を含まない適当な溶媒等の
存在下に行なってもよい。これらの溶媒には、例えば、
ケトン、エステル、エーテル、芳香族及び脂肪族炭化水
素等、又はこれらの混合物が挙げられる。好ましい溶媒
にはセロソルブアセタートのようなエステル類がある。
のまま、他のエチレン性不飽和単量体との共単量体とし
て使用することができる。所望により、この反応混合物
は、真空ストリッピングのような慣用の方法で精製する
ことができる。また、反応は、例えば、活性水素又は重
合可能なエチレン性不飽和基を含まない適当な溶媒等の
存在下に行なってもよい。これらの溶媒には、例えば、
ケトン、エステル、エーテル、芳香族及び脂肪族炭化水
素等、又はこれらの混合物が挙げられる。好ましい溶媒
にはセロソルブアセタートのようなエステル類がある。
【0021】上記のようにして、アルキル(又はアリー
ル)−α−ヒドロキシメタクリラートとラクトンからα
−ヒドロキシメタクリラート・ラクトン変性物が得られ
る。反応マスには、アルキル(又はアリール)−α−ヒ
ドロキシメタクリラート・ラクトン変性物の他に、未反
応のラクトン及び/又はアルキル(又はアリール)−α
−ヒドロキシメタクリラートが含まれ、このような組成
物は液体又は固体であり、触媒及び重合抑制剤の量が少
ないのでそのままで種々の用途に使用することができ
る。ラクトン変性樹脂を引き続き重合又は共重合反応及
び/又は橋かけ反応に用いるには、液体であることが好
ましい。
ル)−α−ヒドロキシメタクリラートとラクトンからα
−ヒドロキシメタクリラート・ラクトン変性物が得られ
る。反応マスには、アルキル(又はアリール)−α−ヒ
ドロキシメタクリラート・ラクトン変性物の他に、未反
応のラクトン及び/又はアルキル(又はアリール)−α
−ヒドロキシメタクリラートが含まれ、このような組成
物は液体又は固体であり、触媒及び重合抑制剤の量が少
ないのでそのままで種々の用途に使用することができ
る。ラクトン変性樹脂を引き続き重合又は共重合反応及
び/又は橋かけ反応に用いるには、液体であることが好
ましい。
【0022】α−ヒドロキシメタクリラート・ラクトン
変性物を分離するには、反応マスを減圧蒸留処理して、
未反応のラクトン及びアルキル(又はアリール)−α−
ヒドロキシメタクリラートを留去する。純度の高いある
いはラクトン付加モル数の分布の狭いα−ヒドロキシメ
タクリラート・ラクトン変性物を得るには、さらに、薄
膜蒸留、晶析、溶媒分離、クロマトグラフィー分離等に
より処理することができる。
変性物を分離するには、反応マスを減圧蒸留処理して、
未反応のラクトン及びアルキル(又はアリール)−α−
ヒドロキシメタクリラートを留去する。純度の高いある
いはラクトン付加モル数の分布の狭いα−ヒドロキシメ
タクリラート・ラクトン変性物を得るには、さらに、薄
膜蒸留、晶析、溶媒分離、クロマトグラフィー分離等に
より処理することができる。
【0023】本発明のα−ヒドロキシメタクリラート・
ラクトン変性物を含む組成物としては、少なくとも、
(a)α−ヒドロキシメタクリラート・ラクトン変性物
の反応性単量体、並びに(b)ラクトン0〜10重量
%、及び/又は(c)アルキル(又はアリール)−α−
ヒドロキシメタクリラート0〜20重量%(但し、a、
b及び/又はcの合計は100重量%であり、bとcと
の合計は0ではない)を含有する。上記組成物はその他
に、(d)触媒1〜200重量ppm、好ましくは、約
10〜100重量ppm、(e)重合抑制剤10〜10
00重量ppm、好ましくは400〜600ppm、
(f)ジアクリラート副生物0〜2重量%、好ましくは
0.1〜1重量%、(g)ミカエル付加、アクリル重
合、エステル交換又はその他の副反応から得られる副生
物10重量%以下、好ましくは0.1〜5重量%を含ん
でいてもよい。
ラクトン変性物を含む組成物としては、少なくとも、
(a)α−ヒドロキシメタクリラート・ラクトン変性物
の反応性単量体、並びに(b)ラクトン0〜10重量
%、及び/又は(c)アルキル(又はアリール)−α−
ヒドロキシメタクリラート0〜20重量%(但し、a、
b及び/又はcの合計は100重量%であり、bとcと
の合計は0ではない)を含有する。上記組成物はその他
に、(d)触媒1〜200重量ppm、好ましくは、約
10〜100重量ppm、(e)重合抑制剤10〜10
00重量ppm、好ましくは400〜600ppm、
(f)ジアクリラート副生物0〜2重量%、好ましくは
0.1〜1重量%、(g)ミカエル付加、アクリル重
合、エステル交換又はその他の副反応から得られる副生
物10重量%以下、好ましくは0.1〜5重量%を含ん
でいてもよい。
【0024】本発明のα−ヒドロキシメタアクリラート
・ラクトン変性物組成物は、触媒、重合抑制剤の使用量
が少ないので、反応マスをそのまま組成物として、引き
続き重合又は共重合反応及び/又は橋かけ反応等に使用
することが可能である。
・ラクトン変性物組成物は、触媒、重合抑制剤の使用量
が少ないので、反応マスをそのまま組成物として、引き
続き重合又は共重合反応及び/又は橋かけ反応等に使用
することが可能である。
【0025】本発明により、他のエチレン性不飽和単量
体等との重合反応における、共単量体として有用な、新
規のα−ヒドロキシメタクリラート・ラクトン変性物及
びそれを含む組成物を製造することができる。本発明に
より製造される新規のα−ヒドロキシメタクリラート・
ラクトン変性物及びそれを含む組成物は、アクリル、ビ
ニル又は類似の単量体のような共単量体と重合すると、
橋かけした際に高い可撓性、耐衝撃性、耐溶媒性、加水
分解安定性、及び化学的相溶性を有する被覆剤(塗料)
又は接着剤を生成するオリゴマー及び/又は共重合を与
える。また本発明により製造さる新規のα−ヒドロキシ
メタクリラート・ラクトン変性物又は組成物を単独重合
して、同様な所望特性を有するオリゴマー又はホモポリ
マーを与えることもできる。
体等との重合反応における、共単量体として有用な、新
規のα−ヒドロキシメタクリラート・ラクトン変性物及
びそれを含む組成物を製造することができる。本発明に
より製造される新規のα−ヒドロキシメタクリラート・
ラクトン変性物及びそれを含む組成物は、アクリル、ビ
ニル又は類似の単量体のような共単量体と重合すると、
橋かけした際に高い可撓性、耐衝撃性、耐溶媒性、加水
分解安定性、及び化学的相溶性を有する被覆剤(塗料)
又は接着剤を生成するオリゴマー及び/又は共重合を与
える。また本発明により製造さる新規のα−ヒドロキシ
メタクリラート・ラクトン変性物又は組成物を単独重合
して、同様な所望特性を有するオリゴマー又はホモポリ
マーを与えることもできる。
【0026】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0027】実施例1 500mlのガラス製反応フラスコに、撹拌機、温度
計、冷却器、及び窒素導入及び排出管を取付け、反応器
として用いた。ε−カプロラクトンを、モレキュラーシ
ーブと、約30分間接触させて乾燥し、次いで、228
g(2モル)の乾燥ε−カプロラクトンを反応器に導入
し、そして、140℃に加熱し、この間、窒素を用いて
系をスパージした。温度が140℃に達したとき、スパ
ージのための窒素を、酸素濃度7%に調整した雰囲気ガ
スに切替えた。そして、116g(1モル)のメチル−
α−ヒドロキシメタクリラート、0.0366g(10
6ppm)のオクタン酸第一スズ、及び0.027g(7
8ppm)のヒドロキノンモノエチルエーテルの混合物
を、10分間にわたって加え、140℃で6時間保って
反応させた。反応後、反応マスを室温(約25℃)に冷
却し、残留生成物をα−ヒドロキシメタクリラート・ラ
クトン変性物を含む組成物として回収した。この生成物
は、149.8のヒドロキシル価、2.93の酸価、及び
96センチポアズ(25℃)のブルックフィールド粘度
を有していた。
計、冷却器、及び窒素導入及び排出管を取付け、反応器
として用いた。ε−カプロラクトンを、モレキュラーシ
ーブと、約30分間接触させて乾燥し、次いで、228
g(2モル)の乾燥ε−カプロラクトンを反応器に導入
し、そして、140℃に加熱し、この間、窒素を用いて
系をスパージした。温度が140℃に達したとき、スパ
ージのための窒素を、酸素濃度7%に調整した雰囲気ガ
スに切替えた。そして、116g(1モル)のメチル−
α−ヒドロキシメタクリラート、0.0366g(10
6ppm)のオクタン酸第一スズ、及び0.027g(7
8ppm)のヒドロキノンモノエチルエーテルの混合物
を、10分間にわたって加え、140℃で6時間保って
反応させた。反応後、反応マスを室温(約25℃)に冷
却し、残留生成物をα−ヒドロキシメタクリラート・ラ
クトン変性物を含む組成物として回収した。この生成物
は、149.8のヒドロキシル価、2.93の酸価、及び
96センチポアズ(25℃)のブルックフィールド粘度
を有していた。
【0028】実施例2 実施例1に記載したように、スパージした5リットルの
ガラス製の反応フラスコを反応器として用いた。仕込み
量2,736g(24モル)のε−カプロラクトンを、
反応器に導入して、140℃に加熱し、この間、窒素で
スパージした。温度が140℃に達したとき、窒素のス
パージを、酸素濃度7%の雰囲気ガスのスパージに切換
えて、約5分間用い、次いで酸素濃度7%の雰囲気ガス
のフラッシュに切換えて反応を続けた。次いで、1,3
92g(12モル)のメチル−α−ヒドロキシメタクリ
ラート、0.1992g(50ppm)のオクタン酸第一
スズ、及び1.992(500ppm)のヒドロキノンモ
ノメチルエーテルの混合物を25分間にわたって加え
た。この反応混合物を、140℃で5時間保ち、室温
(約25℃)に冷却し、そして残留生成物をα−ヒドロ
キシメタクリラート・ラクトン変性物を含む組成物とし
て回収した。この残留生成物は、155のヒドロキシル
価、2.89の酸価、及び103センチポアズ(25
℃)のブルックフィールド粘度を有していた。残留生成
物をC−13核磁気共鳴で分析した結果、生成物はα−
ヒドロキシメチルアクリラート7.8重量%、一般式
(1)におけるnの平均値2.8のα−ヒドロキシメタ
クリラート・ラクトン変性物92.2重量%、ε−カプ
ロラクトン0重量%を含有することが示された。また、
GPCにより分析した結果、α−ヒドロキシメタクリラ
ート・ラクトン変性物は、未反応メチル−α−ヒドロキ
シメタクリラートのピークの後ろに、ε−カプロラクト
ンの付加モル数が1、2、3、4等に相当する各ピーク
が分離、検出された。GPCにより、未反応メチル−α
−ヒドロキシメタクリラートより後ろのピークを分取し
て、α−ヒドロキシメタクリラート・ラクトン変性物を
単離した。
ガラス製の反応フラスコを反応器として用いた。仕込み
量2,736g(24モル)のε−カプロラクトンを、
反応器に導入して、140℃に加熱し、この間、窒素で
スパージした。温度が140℃に達したとき、窒素のス
パージを、酸素濃度7%の雰囲気ガスのスパージに切換
えて、約5分間用い、次いで酸素濃度7%の雰囲気ガス
のフラッシュに切換えて反応を続けた。次いで、1,3
92g(12モル)のメチル−α−ヒドロキシメタクリ
ラート、0.1992g(50ppm)のオクタン酸第一
スズ、及び1.992(500ppm)のヒドロキノンモ
ノメチルエーテルの混合物を25分間にわたって加え
た。この反応混合物を、140℃で5時間保ち、室温
(約25℃)に冷却し、そして残留生成物をα−ヒドロ
キシメタクリラート・ラクトン変性物を含む組成物とし
て回収した。この残留生成物は、155のヒドロキシル
価、2.89の酸価、及び103センチポアズ(25
℃)のブルックフィールド粘度を有していた。残留生成
物をC−13核磁気共鳴で分析した結果、生成物はα−
ヒドロキシメチルアクリラート7.8重量%、一般式
(1)におけるnの平均値2.8のα−ヒドロキシメタ
クリラート・ラクトン変性物92.2重量%、ε−カプ
ロラクトン0重量%を含有することが示された。また、
GPCにより分析した結果、α−ヒドロキシメタクリラ
ート・ラクトン変性物は、未反応メチル−α−ヒドロキ
シメタクリラートのピークの後ろに、ε−カプロラクト
ンの付加モル数が1、2、3、4等に相当する各ピーク
が分離、検出された。GPCにより、未反応メチル−α
−ヒドロキシメタクリラートより後ろのピークを分取し
て、α−ヒドロキシメタクリラート・ラクトン変性物を
単離した。
【0029】実施例3 実施例1に記載したように取付けた500mlのガラス
製反応フラスコを反応器として用いた。仕込量228g
(2モル)のε−カプロラクトンを、反応器に導入し
て、140℃に加熱し、この間窒素でスパージした。温
度が140℃に達したとき、窒素のスパージを、酸素濃
度7%の雰囲気ガスのスパージに切換え、そして116
g(1モル)のメチル−α−ヒドロキシメタクリラー
ト、0.0172g(50ppm)のオクタン酸第一ス
ズ、及び、0.172g(500ppm)のヒドロキノン
モノメチルエーテルの混合物を、5〜6分間にわたって
加えた。この反応混合物を、140℃で6時間保ち、室
温(約25℃)に冷却し、そして残留生成物をα−ヒド
ロキシメタクリラート・ラクトン変性物を含む組成物と
して貯蔵した。この生成物は、141.7のヒドロキシ
ル価を有していた。
製反応フラスコを反応器として用いた。仕込量228g
(2モル)のε−カプロラクトンを、反応器に導入し
て、140℃に加熱し、この間窒素でスパージした。温
度が140℃に達したとき、窒素のスパージを、酸素濃
度7%の雰囲気ガスのスパージに切換え、そして116
g(1モル)のメチル−α−ヒドロキシメタクリラー
ト、0.0172g(50ppm)のオクタン酸第一ス
ズ、及び、0.172g(500ppm)のヒドロキノン
モノメチルエーテルの混合物を、5〜6分間にわたって
加えた。この反応混合物を、140℃で6時間保ち、室
温(約25℃)に冷却し、そして残留生成物をα−ヒド
ロキシメタクリラート・ラクトン変性物を含む組成物と
して貯蔵した。この生成物は、141.7のヒドロキシ
ル価を有していた。
【0030】実施4〜8 実施例1に記載したものと同様の反応装置を用いた。使
用した原料の種類及び量を表1に示す。
用した原料の種類及び量を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】ε−カプロラクトンを反応容器に導入し
て、140℃に加熱し、この間、窒素でスパージした。
温度が140℃に達したとき、窒素のスパージを、酸素
濃度7%の雰囲気ガスのスパージに切換え、そしてメチ
ル−α−ヒドロキシメタクリラート、触媒、及び重合防
止剤の3成分の混合物を、ε−カプロラクトンに加え
た。この混合物を供給する時間、及び140℃の反応温
度で保つ時間を表2に示す。この反応後、生成物を室温
(約25℃)に冷却し、そして残留生成物α−ヒドロキ
シメタクリラート・ラクトン変性物を含む組成物として
貯蔵した。生成物の分析値を表2に示す。
て、140℃に加熱し、この間、窒素でスパージした。
温度が140℃に達したとき、窒素のスパージを、酸素
濃度7%の雰囲気ガスのスパージに切換え、そしてメチ
ル−α−ヒドロキシメタクリラート、触媒、及び重合防
止剤の3成分の混合物を、ε−カプロラクトンに加え
た。この混合物を供給する時間、及び140℃の反応温
度で保つ時間を表2に示す。この反応後、生成物を室温
(約25℃)に冷却し、そして残留生成物α−ヒドロキ
シメタクリラート・ラクトン変性物を含む組成物として
貯蔵した。生成物の分析値を表2に示す。
【0033】
【表2】
【0034】
【発明の効果】本発明により、他のエチレン性不飽和単
量体等との重合反応における、共単量体として有用な、
新規のα−ヒドロキシメタクリラート・ラクトン変性物
含有組成物を製造することができる。得られたα−ヒド
ロキシメタクリラート・ラクトン変性物は、殆ど液状で
あり、触媒約は50重量ppm、重合抑制剤は600重量
ppm以下の低含有量であり、ヒドロキシル価及び酸価
も比較的に低い値を示した。
量体等との重合反応における、共単量体として有用な、
新規のα−ヒドロキシメタクリラート・ラクトン変性物
含有組成物を製造することができる。得られたα−ヒド
ロキシメタクリラート・ラクトン変性物は、殆ど液状で
あり、触媒約は50重量ppm、重合抑制剤は600重量
ppm以下の低含有量であり、ヒドロキシル価及び酸価
も比較的に低い値を示した。
Claims (9)
- 【請求項1】 下記一般式(1)で表されるα−ヒドロ
キシメタクリラート・ラクトン変性物。 【化1】 - 【請求項2】 ラクトンが、ε−カプロラクトン、3−
メチル−ε−カプロラクトン、4−メチル−ε−カプロ
ラクトン、又はこれらの混合物である請求項1に記載の
α−ヒドロキシメタクリラート・ラクトン変性物。 - 【請求項3】 α−ヒドロキシメタクリラートがα−ヒ
ドロキシメタクリル酸の炭素数1〜10のアルキル又は
アリールエステルである請求項1〜2のいずれかに記載
のα−ヒドロキシメタクリラート・ラクトン変性物。 - 【請求項4】 (a)請求項1〜3のいずれかに記載の
α−ヒドロキシメタクリラート・ラクトン変性物、並び
に、(b)ラクトン0〜10重量%及び/又は(c)ア
ルキル(又はアリール)−α−ヒドロキシメタクリラー
ト0〜20重量%(但し、a、b及び/又はcの合計は
100重量%であり、bとcとの合計は0ではない)か
らなるα−ヒドロキシメタクリラート・ラクトン変性物
含有組成物。 - 【請求項5】 アルキル(又はアリール)−α−ヒドロ
キシメタクリラートとラクトンを、アルキル(又はアリ
ール)−α−ヒドロキシメタクリラートに対してラクト
ンを等モル比又は過剰モル比で、触媒の存在下に反応さ
せることを特徴とするα−ヒドロキシメタクリラート・
ラクトン変性物の製造方法。 - 【請求項6】 重合抑制剤及び/又は酸素の存在下に反
応させることを特徴とする請求項5に記載のα−ヒドロ
キシメタクリラート・ラクトン変性物の製造方法。 - 【請求項7】 触媒が、ルイス酸、プロトン酸、塩化第
一スズ、オクタン酸第一スズ、ジブチルスズジラウレー
ト、チタン酸テトライソプロピル、チタン酸ブチルまた
はそれらの混合物である請求項5に記載のα−ヒドロキ
シメタクリラート・ラクトン変性物の製造方法。 - 【請求項8】 重合抑制剤がヒドロキノン、ヒドロキノ
ンモノメチルエーテル、メチルヒドロキノン、ベンゾキ
ノン、2,5−ジ−t−ブチルベンゾキノン、フェノチ
アジン、又はこれらの混合物である請求項6に記載のα
−ヒドロキシメタクリラート・ラクトン変性物の製造方
法。 - 【請求項9】 アルキル(又はアリール)−α−ヒドロ
キシメタクリラートとラクトンを、アルキル(又はアリ
ール)−α−ヒドロキシメタクリラートに対してラクト
ンを1〜12モル比で、触媒1〜200重量ppm、重合
抑制剤10〜1,000重量ppm及び酸素の存在下に1
00〜140℃で反応させることを特徴とするα−ヒド
ロキシメタクリラート・ラクトン変性物含有組成物の製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11000733A JP2000198764A (ja) | 1999-01-05 | 1999-01-05 | α―ヒドロキシメタクリラ―ト・ラクトン変性物、それを含む組成物及びそれらの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11000733A JP2000198764A (ja) | 1999-01-05 | 1999-01-05 | α―ヒドロキシメタクリラ―ト・ラクトン変性物、それを含む組成物及びそれらの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000198764A true JP2000198764A (ja) | 2000-07-18 |
Family
ID=11481939
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11000733A Pending JP2000198764A (ja) | 1999-01-05 | 1999-01-05 | α―ヒドロキシメタクリラ―ト・ラクトン変性物、それを含む組成物及びそれらの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000198764A (ja) |
-
1999
- 1999-01-05 JP JP11000733A patent/JP2000198764A/ja active Pending
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