JPH06107583A - インダン骨格を有する多価フェノール化合物及びエポキシ樹脂硬化剤 - Google Patents

インダン骨格を有する多価フェノール化合物及びエポキシ樹脂硬化剤

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JPH06107583A
JPH06107583A JP29626292A JP29626292A JPH06107583A JP H06107583 A JPH06107583 A JP H06107583A JP 29626292 A JP29626292 A JP 29626292A JP 29626292 A JP29626292 A JP 29626292A JP H06107583 A JPH06107583 A JP H06107583A
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JP
Japan
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epoxy resin
curing agent
phenol compound
polyhydric phenol
compound
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JP29626292A
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English (en)
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Yasuyuki Murata
保幸 村田
Yasuhiro Yamada
康博 山田
Atsuto Hayakawa
淳人 早川
Yoshinori Nakanishi
義則 中西
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Yuka Shell Epoxy KK
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Yuka Shell Epoxy KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 エポキシ樹脂の硬化剤として使用した場合に
耐熱性に優れ、かつ低吸湿性及び低応力性に優れた硬化
物を与えることが出来る多価フェノール化合物を提供す
る。 【構成】 次式等のインダン骨格を有する多価フェノー
ル化合物。該多価フェノール化合物を主成分とするエポ
キシ樹脂硬化剤及び該硬化剤を含有するエポキシ樹脂組
成物。 (R,Rは水素原子、炭素数1〜10のアルキル
基、(置換)フェニル基であり、RとRはそれぞれ
結合して環を形成しても良い。mは平均値でそれぞれ
0.1〜5の数である。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なインダン骨格を有
する多価フェノール化合物に関し、この化合物はエポキ
シ樹脂硬化剤として特に優れたものである。
【0002】
【従来の技術】多価フェノール化合物は、ポリエステル
やポリカーボネートなどの原料として用いられ、またそ
れ自体でも熱硬化性樹脂として、積屑、塗装、接着、封
止及び成形等の各種の分野で使用され、さらにエポキシ
樹脂硬化剤としても用いられている。近年、高分子材料
の使用条件が苛酷になるに従って、高分子材料に対して
要求される諸特性は厳しくなり、一般に用いられるフェ
ノールとホルムアルデヒドなどとから製造されるフェノ
ール樹脂では、要求特性を充分に満足出来なくなってき
た。例えば、ノボラック型フェノール樹脂を硬化剤とす
る硬化性エポキシ樹脂組成物は、半導体封止用に用いら
れているが、この分野でも、要求性能は、厳しくなって
いる。すなわち、半導体装置の高集積化が進み、半導体
素子の大型化が著しいとともに、パッケージそのものが
小型化、薄型化している。また、半導体装置の実装も表
面実装ヘと移行しており、表面実装においては半導体装
置がハンダ浴に直接浸漬され、高温にさらされる為、パ
ッケージ全体に大きな応力がかかり、封止材にクラック
が入る。そのために、耐ハンダクラック性の良好な封止
材には、高い耐熱性(すなわち高いガラス転移温度)と
低吸湿性及び低応力性が要求され、現在主として用いら
れているクレゾールノボラック型エポキシ樹脂と、フェ
ノールノボラック樹脂硬化剤とからなるエポキシ樹脂封
止材では、耐熱性、低吸湿性及び低応力性とも充分なも
のとは言えなくなってきた。一般に、テトラメチルビフ
ェノール型エポキシ樹脂は、低応力であり、かつ低吸湿
であるため耐ハンタクラック性に優れることが知られて
いるが(特開昭61−47725号公報)、ガラス転移
温度が充分とはいえない。フェノール類とヒドロキシベ
ンズアルデヒド類との縮合物を硬化剤として用いるか、
その縮合物から誘導されるエポキシ樹脂を用いれば、高
ガラス転移温度となるが(特開昭57−34122号公
報、特開昭57−141419号公報)、応力は大きく
低吸湿性も損なわれるため、耐ハンダクラック性は改良
されない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、種々の用途
に使用でき、特にエポキシ樹脂の硬化剤として使用した
場合に耐熱性に優れ、かつ低吸湿性及び低応力性に優れ
た硬化物を与えることが出来る新規な多価フェノール化
合物を提供すること、同化合物を主成分とするエポキシ
樹脂硬化剤を提供すること、及び同化合物を用いた硬化
性エポキシ樹脂組成物を提供することを目的とするもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記の課
題を解決するために種々研究を重ねた結果、特定のイン
ダン骨格含有多価フェノール化合物によってその目的を
達成できたのである。
【0005】本発明は、 「1. 下記一般式(I)で示されるインダン骨格を有
する多価フェノール化合物 一般式(I)
【0006】
【化3】
【0007】(R、Rは水素原子、炭素数1〜10
のアルキル基、置換又は無置換のフェニル基であり、R
とRはそれぞれ結合して環を形成しても良い。mは
平均値でそれぞれ0.1〜5の数である。) 2. 下記一般式(II)で示されるインダン骨格を有
する多価フェノール化合物 一般式(II)
【0008】
【化4】
【0009】(R、Rは水素原子、炭素数1〜10
のアルキル基、置換又は無置換のフェニル基であり、R
とRはそれぞれ結合して環を形成しても良い。nは
平均値でそれぞれ0.1〜5の数である。) 3. 1項または2項に記載の多価フェノール化合物を
主成分とするエポキシ樹脂硬化剤。 4. 3項に記載のエポキシ樹脂硬化剤を含有せしめて
なる硬化性エポキシ樹脂組成物。」に関する。
【0010】すなわち、本発明のインダン骨格を有する
多価フェノール化合物は、下記の構造式(I)又は式
(II)で示される多価フェノール化合物である。式
(I)
【0011】
【化5】
【0012】(R、Rは水素原子、炭素数1〜10
のアルキル基、置換又は無置換のフェニル基であり、R
とRはそれぞれ結合して環を形成しても良い。mは
平均値でそれぞれ0.1〜5の数である。)式(II)
【0013】
【化6】
【0014】(R、Rは水素原子、炭素数1〜10
のアルキル基、置換又は無置換のフェニル基であり、R
とRはそれぞれ結合して環を形成しても良い。nは
平均値でそれぞれ0.1〜5の数である。)また、本発
明のエポキシ樹脂硬化剤は、前記の多価フェノール化合
物を主成分とする硬化剤である。さらに、本発明の硬化
性エポキシ樹脂組成物は、エポキシ樹脂にその硬化剤と
して前記の硬化剤を含有せしめてなる硬化性エポキシ樹
脂組成物である。
【0015】
【作用】本発明の多価フェノール化合物は、インダン骨
格含有ビスフェノール類と、アルデヒド類及び/又はケ
トン類とを酸性触媒の存在下に、縮合反応させノボラッ
ク型フェノール系樹脂としたものである。その多価フェ
ノール化合物の製造原料としてのインダン骨格を有する
ビスフェノール類は下記構造式(III)または(I
V)で示される6−ヒドロキシ−1,3,3−トリメチ
ル−1−p−ヒドロキシフェニルインダン又は6,6’
−ジヒドロキシ−3,3,3’,3’−テトラメチル−
1,1’−スピロビインダンであり、これ等の化合物
は、三井東圧化学株式会社より入手することが出来る。
式(III)
【0016】
【化7】
【0017】式(IV)
【0018】
【化8】
【0019】本発明の多価フェノール化合物を得るため
に、これ等インダン骨格含有ビスフェノール類と縮合反
応させるアルデヒド類やケトン類としては、例えば、ホ
ルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、アセトアルデ
ヒド、ベンズアルデヒド、ヒドロキシベンズアルデヒ
ド、アセトン、シクロヘキサノンなどがあげられる。
【0020】その縮合反応で用いるインダン骨格を有す
るビスフェノール類に対するアルデヒド類及び/又はケ
トン類の使用割合が多くなる程製造されるフェノール化
合物の分子量が大きくなり耐熱性は向上するが、高粘度
となり成形時の取扱い性が悪くなるため、使用目的等に
応じて調整する必要があるが、通常は、インダン骨格を
有するビスフェノール類1モルに対してアルデヒド類及
び/又はケトン類の使用量は0.1〜1.0モル、好ま
しくは0.2〜0.8モルである。
【0021】その縮合反応の反応条件としては、一般の
ノボランク化反応条件を用いることが出来る。すなわ
ち、酸性触媒の存在下に、20〜200℃の温度で1〜
20時間反応させる。その酸性触媒としては、例えば、
塩酸、硫酸等の鉱酸類;シュウ酸、トルエンスルホン酸
等の有機酸類;その他酸性を示す有機酸塩類等の通常ノ
ボラック樹脂製造用の酸性触媒が使用出来る。酸性触媒
の使用量は、フェノール類100重量部に対して0.1
〜5重量部である。その縮合反応においては、芳香族炭
化水素類、アルコール類、エーテル類等の不活性溶刑さ
らに触媒などの縮合反応条件を選択することにより、ケ
トン系溶剤も用いることが出来る。
【0022】以上の様にして製造された多価フェノール
化合物は例えばインダン骨格含有ビスフェノール類とし
て6−ヒドロキシ−1,3,3−トリメチル−1−p−
ヒドロキシフェニルインダンを用い、アルデヒド類とし
てホルムアルデヒドを用いた場合は、一般式(V)で表
わされる多価フェノール化合物であり、インダン骨格含
有ビスフェノール類としては6,6’−ジヒドロキシ−
3,3,3’,3’−テトラメチル−1,1’−スピロ
ビインダンを用いアルデヒド類としてホルムアルデヒド
を用いた場合には、一般式(VI)で表わされる多価フ
ェノール化合物となる。 一般式(V)
【0023】
【化9】
【0024】(mは平均値で0.1〜5の数である。) 一般式(VI)
【0025】
【化10】
【0026】(nは平均値で0.1〜5の数である。)
【0027】次に、本発明のエポキシ樹脂硬化剤は、以
上のようにして得られた本発明の多価フェノール化合物
を主成分とする硬化剤であり、耐熱性と低吸湿性及び低
応力性に優れたエポキシ樹脂硬化物を与えることが出来
る。すなわち、本発明のエポキシ樹脂硬化剤は、本発明
の多価フェノール化合物を単独で用いた物であってもよ
いし、これに他のエポキシ樹脂硬化剤を併用した物であ
ってもよい。その併用することの出来る他のエポキシ樹
脂硬化剤としては、例えば、ノボラック型フェノール樹
脂、ノボラック型クレゾール樹脂等のフェノール樹脂
類;テトラヒドロ無水フタル酸、無水ピロメリット酸等
の酸無水物類;ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジ
フェニルスルホン等のアミン類等があげられる。併用さ
れる他の硬化剤の使用量は、全硬化剤量に対して、50
重量%以下が好ましい。他の硬化剤の併用量が多くなり
すぎると本発明の効果が充分に発揮出来なくなる。
【0028】次に、本発明の硬化性エポキシ樹脂組成物
は、エポキシ樹脂と、前記した本発明のエポキシ樹脂硬
化剤とを含有してなる組成物である。そのエポキシ樹脂
組成物で用いるエポキシ樹脂には、格別の制限が無く、
通常用いられるエポキシ樹脂をはじめとする種々のエポ
キシ樹脂を用いることが出来る。例えば、ビスフェノー
ルA、ビスフェノールF、レゾルシン、ハイドロキノ
ン、ビフェノール、テトラメチルビフェノール、フェノ
ールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、ビス
フェノールAノボラック樹脂、ジシクロペンタジエンフ
ェノール樹脂、テルペンフェノール樹脂等の種々のフェ
ノール類やこれらのフェノール類と、ヒドロキシベンズ
アルデヒド、クルトンアルデヒド、グリオキザールなど
の種々のアルデヒド類との縮合反応で得られる多価フェ
ノール樹脂等の各種のフェノール系化合物と、エピハロ
ヒドリンとから製造されるエポキシ樹脂やジアミノジフ
ェニルメタン、アミノフェノール、キシレンジアミンな
どの種々のアミン化合物と、エピハロヒドリンとから製
造されるエポキシ樹脂などを用いることが出来る。
【0029】本発明の硬化性エポキシ樹脂組成物には、
必要に応じて硬化促進剤、充填材、カップリング剤、難
燃剤、可塑剤、溶剤、反応性希釈剤、顔料などを適宜に
配合することが出来る。その硬化促進剤としては、例え
ば、2−メチルイミダゾール、2−エチル−4−メチル
イミダゾール、などのイミダゾール類;2,4,6−ト
リス(ジメチルアミノメチル)フェノール、ベンジルジ
メチルアミンなどのアミン類;トリブチルホスフィン、
トリフェニルホスフィンなどの有機リン化合物等があげ
られる。
【0030】その充填材としては、例えば、溶融シリ
カ、結晶性シリカ、ガラス粉、アルミナ、ジルコンなど
があげられる。また、その難燃剤としては、例えば、三
酸価アンチモン、リン酸などがあげられ、さらに使用す
るエポキシ樹脂の一部を臭素化エポキシ樹脂として用い
ることによっても難燃化することが出来る。本発明の硬
化性エポキシ樹脂組成物すなわち本発明の多価フェノー
ル化合物を硬化剤の主成分として用いた硬化性エポキシ
樹脂組成物は、従来の他の硬化剤を用いたエポキシ樹脂
組成物と較べて、耐熱性が高く、かつ低吸湿性及び低応
力性に優れた硬化物を与えるので、封止、積層、塗装な
どの分野で有利に用いることが出来る。
【0031】
【実施例】以下に、実施例及び比較例をあげてさらに詳
述する。なお、実施例1および2は本発明の多価フェノ
ール化合物の例であり、実施例3〜6は、実施例1およ
び2の多価フェノール化合物を硬化剤として用いた硬化
性エポキシ樹脂組成物の例てある。
【0032】実施例1 温度計、撹拌装置、冷却管を供えた内容量31の三つ口
フラスコに、6−ヒドロシキー1,3,3−トリメチル
−1−p−ヒドロキシフェニルインダン1340g、メ
チルイソブチルケトン1500gおよびシュウ酸10g
を仕込み、80℃に昇温して均一に溶解させた。次い
で、36%ホルムアルデヒド水溶液167gを、前記の
溶解液の内温を80℃に保ちながら、1時間かけて滴下
した。その後90℃で3時間保って反応させた。続い
て、次第に昇温しながら水とメチルイソブチルケトンを
留去し、最終的に160℃、5mmHgの減圧下で3時
間保って水とメチルイソブチルケトンを完全に除去し、
構造式(VII)で示される6−ヒドロシキ−1,3,
3−トリメチル−1−p−ヒドロキシフェニルインダン
/ホルムアルデヒド縮合化合物を得た。式(VII)
【0033】
【化11】
【0034】(mは平均値で0.1〜5の数である。)
この多価フェノール化合物は、フェノール性水酸基当量
142g/eq.,軟化点113℃の黄赤色の固体であ
り、平均分子量は500であった。
【0035】実施例2 実施例1で用いた6−ヒドロシキー1,3,3−トリメ
チル−1−p−ヒドロキシフェニルインダン1340g
の代りに、6,6’−ジヒドロキシ−3,3,3’,
3’−テトラメチル−1,1’−スピロビインダン15
40gを用い実施例1と同様に縮合反応を行なって、式
(VIII)で示される6,6’−ジヒドロキシ−3,
3,3’,3’−テトラメチル−1,1’−スピロビイ
ンダン/ホルムアルデヒド縮合化合物を得た。式(VI
II)
【0036】
【化12】
【0037】(nは平均値で0.1〜5の数である。)
この多価フェノール化合物は、フェノール性水酸基当量
161g/eq.,軟化点121℃の黄赤色の固体であ
り、平均分子量は560であった。組成は表1に示した
通りである。
【0038】実施例3〜6、比較例1〜3 表1に示したように、エポキシ樹脂としてオルソクレゾ
ールノボラック型エポキシ樹脂、または3,3’5,
5’−テトラメチル−4,4’−ビフェノールから誘導
されたエポキシ樹脂、硬化剤として実施例1または2で
得られた各多価フェノール化合物、フェノールとサリチ
ルアルデヒドとの縮合物またはフェノールノボラック樹
脂をそれぞれ用い、難燃剤として臭素化エポキシ樹脂と
三酸価アンチモン、硬化促進剤としてトリフェニルホス
フィン、充填剤としてシリカ粉末、表面処理剤としてエ
ポキシシラン、さらに離型剤としてカルナバワックスを
それぞれ用いて、各エポキシ樹脂組成物を配合した。次
いで、各配合物をミキシングロールを用いて90〜11
0℃の温度で5分間溶融混合した。得られた各溶融混合
物はシート状に取り出し、粉砕して各成形材料を得た。
【0039】これらの各成形材料を用い低圧トランスフ
ァー成形機で金型温度180℃、成形時間180秒で成
形して、ガラス転移温度測定用試験片、吸湿率測定用試
験片及び模擬素子を封止した44ピンFPP(フラット
プラスチックパッケージ)を得、180℃で8時間ポス
トキュアーさせた。そのポストキュアー後のガラス転移
温度、吸湿率及びハンダ耐熱性を試験した結果は表1に
示すとうりであり、実施例3〜6の各成形材料は、比較
例1〜3の成形材料に較べてガラス転移温度が高く、吸
湿率が低く、またハンダ耐熱性に優れた硬化物を与え
た。このハンダ耐熱性が優れるのはこれらの成形材料の
低吸湿性、低応力性及び高ガラス転移温度によるもので
あると考えられ、半導体封止用に適するものであった。
【0040】
【表1】
【0041】表1の註: *1…油化シエルエポキシ社商品名 エピコート180
H65 エポキシ当量201、軟化点67℃ *2…油化シエルエポキシ社商品名 エピコートYX4
000H エポキシ当量195 *3…油化シエルエポキシ社商品名 エピコート505
0 エポキシ当量385、臭素含有量49% *4…群栄化学社製、軟化点85℃ *5…油化シエルエポキシ社商品名 エピキュアーYL
6065 水酸基当量98、軟化点117℃ *6…龍森社商品名 RD−8 *7…信越化学工業社商品名 KBM−403 *8…TMAを用いて熱膨脹曲線の転移点より求めた。 *9…85℃、85%RH 168時間後の吸湿率 *10…44ピンFPP16個を85℃、85%RHに
おいて168時間吸湿後、260℃ハンダ浴に10秒間
浸漬し、クラックの発生した個数を求めた。
【0042】
【発明の効果】本発明の多価フェノール化合物は、エポ
キシ樹脂の硬化剤として用いた場合に、耐熱性が高く、
吸湿率が低く、かつ応力の低い硬化物を与えることがで
き、この多価フェノール化合物を用いた本発明のエポキ
シ樹脂組成物は、封止、積層、成形、接着及び塗装の分
野において有利に使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中西 義則 三重県四日市市塩浜町1番地 油化シェル エポキシ株式会社開発研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で示されるインダン骨
    格を有する多価フェノール化合物 一般式(I) 【化1】 (R、Rは水素原子、炭素数1〜10のアルキル
    基、置換又は無置換のフェニル基であり、RとR
    それぞれ結合して環を形成しても良い。mは平均値でそ
    れぞれ0.1〜5の数である。)
  2. 【請求項2】 下記一般式(II)で示されるインダン
    骨格を有する多価フェノール化合物 一般式(II) 【化2】 (R、Rは水素原子、炭素数1〜10のアルキル
    基、置換又は無置換のフェニル基であり、RとR
    それぞれ結合して環を形成しても良い。nは平均値でそ
    れぞれ0.1〜5の数である。)
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の多価フェノー
    ル化合物を主成分とするエポキシ樹脂硬化剤。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のエポキシ樹脂硬化剤を
    含有せしめてなる硬化性エポキシ樹脂組成物。
JP29626292A 1992-09-25 1992-09-25 インダン骨格を有する多価フェノール化合物及びエポキシ樹脂硬化剤 Pending JPH06107583A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006100144A (ja) * 2004-09-29 2006-04-13 Toshiba Corp プロトン伝導性ポリマー及び燃料電池
CN114149659A (zh) * 2021-12-31 2022-03-08 苏州生益科技有限公司 树脂组合物及其应用

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