JPH0610688A - シーケンシャルターボエンジンのターボ潤滑方法 - Google Patents

シーケンシャルターボエンジンのターボ潤滑方法

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JPH0610688A
JPH0610688A JP4194877A JP19487792A JPH0610688A JP H0610688 A JPH0610688 A JP H0610688A JP 4194877 A JP4194877 A JP 4194877A JP 19487792 A JP19487792 A JP 19487792A JP H0610688 A JPH0610688 A JP H0610688A
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JP
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turbo
lubricating oil
engine
turbocharger
primary
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JP4194877A
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Minoru Nameki
稔 行木
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Subaru Corp
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Fuji Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジン運転状態により不作動するセカンダ
リターボ過給機に対し最適に潤滑油供給制御して、オイ
ル洩れ等を防止すると共に適正に潤滑する。 【構成】 エンジン本体1の吸、排気系にプライマリタ
ーボ過給機40とセカンダリターボ過給機50を並列的
に配置し、シングルターボモードではプライマリターボ
過給機40のみを作動し、ツインターボモードではプラ
イマリターボ過給機40とセカンダリターボ過給機50
を共に作動するように制御し、更にセカンダリターボ過
給機50の潤滑油通路111に電磁切換弁112を設
け、セカンダリターボ過給機50の作動時にはその軸受
部50cに潤滑油を供給すると共に、セカンダリターボ
過給機50の不作動時には軸受部50cへの潤滑油供給
を遮断、あるいは絞るように電磁切換弁112を制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用エンジンとし
て、複数のターボ過給機を備えてシーケンシャルターボ
式に作動するシーケンシャルターボエンジンにおいて、
プライマリターボ過給機とセカンダリターボ過給機の潤
滑油供給による潤滑方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車両用の過給機付エンジンとし
て、多気筒の排気系にプライマリとセカンダリのターボ
過給機を並列的に装備し、このターボ過給機をシーケン
シャルターボ式に作動するものが提案されている。この
シーケンシャルターボエンジンでは、セカンダリとプラ
イマリの各ターボ過給機にそれぞれ潤滑システムが設け
られ、両ターボ過給機を適正に潤滑することが要求され
る。
【0003】従来、シーケンシャルターボの潤滑に関し
ては、例えば実開平3−47435号公報の先行技術が
ある。ここでエンジン本体側の潤滑油供給通路に対して
潤滑油取出し口を介してターボ側潤滑油供給通路を分岐
し、この通路から第1と第2のターボ過給機の軸受部に
それぞれ分岐潤滑路を連通して潤滑することが示されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記先行技
術のものにあっては、エンジン本体側と第1、第2のタ
ーボ過給機の軸受部を潤滑油の通路により連通しただけ
の構成で、両ターボ過給機には常時潤滑油が供給され
る。このため第2のターボ過給機は、運転状態により不
作動状態となるが、この不作動時に軸受部に油膜が形成
されない状態でも多量に給油されることになって、オイ
ル洩れを生じ易い。この対策として、オイル洩れの箇所
のクリアランスを縮小することで洩れ油量を減少するこ
とが可能になるが、こうするとターボ過給機の作動時に
軸受部のクリアランス不足により高速回転が制限され
て、信頼性等を損う等の問題を招く。
【0005】本発明は、この点に鑑みてなされたもの
で、エンジン運転状態により不作動するセカンダリター
ボ過給機に対し最適に潤滑油供給制御して、オイル洩れ
等を防止すると共に適正に潤滑することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、エンジン本体の吸、排気系にプライマリ
ターボ過給機とセカンダリターボ過給機が並列的に配置
され、シングルターボモードではプライマリターボ過給
機のみを作動し、ツインターボモードではプライマリタ
ーボ過給機とセカンダリターボ過給機を共に作動するよ
うに制御するシーケンシャルターボエンジンにおいて、
セカンダリターボ過給機に対する潤滑油通路に切換手段
を設け、セカンダリターボ過給機の作動時にはその軸受
部に潤滑油を供給すると共に、セカンダリターボ過給機
の不作動時には上記軸受部への潤滑油供給を遮断、ある
いは絞るよう上記切換手段を制御する手順を備えること
を特徴とする。
【0007】
【作用】上記潤滑方法により、エンジン運転時、シング
ルターボモードでセカンダリターボ過給機が不作動の場
合は、切換手段によりセカンダリターボ過給機の軸受部
に対する潤滑油供給が遮断、あるいは絞られてオイル洩
れ等が防止される。そしてツインターボモードでセカン
ダリターボ過給機が作動する場合には、切換手段により
セカンダリターボ過給機の軸受部にも潤滑油が適正に供
給されて、良好に潤滑される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1において、水平対向式エンジンにシーケンシ
ャルターボ式過給機を装着した場合の全体の構成につい
て説明する。符号1は水平対向式エンジンのエンジン本
体であり、クランクケース2の左右のバンク3,4に、
燃焼室5、吸気ポート6、排気ポート7、点火プラグ
8、動弁機構9等が設けられている。またこのエンジン
短縮形状により左右バンク3,4の直後に、プライマリ
ターボ過給機40とセカンダリターボ過給機50がそれ
ぞれ配設されている。排気系として、左右バンク3,4
からの共通の排気管10が両ターボ過給機40,50の
タービン40a,50aに連通され、タービン40a,
50aからの排気管11が1つの排気管12に合流して
触媒コンバータ13、マフラ14に連通される。
【0009】吸気系として、エアクリーナ15から2つ
に分岐した吸気管16,17はそれぞれ両ターボ過給機
40,50のブロワ40b,50bに連通され、このブ
ロワ40b,50bからの吸気管18,19がインター
クーラ20に連通される。そしてインタークーラ20か
らスロットル弁21を有するスロットルボデー27を介
してチャンバ22に連通され、チャンバ22から吸気マ
ニホールド23を介して左右バンク3,4の各気筒に連
通されている。またアイドル制御系として、エアクリー
ナ15の直下流と吸気マニホールド23の間のバイパス
通路24に、アイドル制御弁25、負圧で開く逆止弁2
6が設けられ、アイドル時や減速時に吸入空気量を制御
するようになっている。
【0010】燃料系として、吸気マニホールド23のポ
ート近傍にインジェクタ30が配設されて、燃料ポンプ
31を有する燃料タンク32からの燃料通路33が、フ
ィルタ34、燃圧レギュレータ35を備えてインジェク
タ30に連通される。燃圧レギュレータ35は、吸気圧
力に応じて調整作用するものであり、これによりインジ
ェクタ30に供給する燃料圧力を吸気圧力に対して常に
一定の高さに保ち、噴射信号のパルス幅により燃料噴射
制御することが可能になっている。点火系として、点火
プラグ8にイグナイタ36からの点火信号が入力するよ
うに接続されている。
【0011】プライマリターボ過給機40の作動系につ
いて説明する。プライマリターボ過給機40は、タービ
ン40aに導入する排気のエネルギによりブロワ40b
を回転駆動し、空気を吸入、加圧して常に過給するよう
に作動する。タービン側にはダイアフラム式アクチュエ
ータ42を備えたウエイストゲート弁41が設けられ
る。アクチュエータ42の圧力室にはブロワ40bの直
下流からの制御圧通路44がオリフィス48を有して連
通し、過給圧が設定値以上に上昇すると応答良くウエイ
ストゲート弁41を開くように連通される。またこの制
御圧通路44は更に過給圧をブロワ40bの上流側にリ
ークするデューティソレノイド弁43に連通し、このデ
ューティソレノイド弁43により所定の制御圧を生じて
アクチュエータ42に作用し、ウエイストゲート弁41
の開度を変化して過給圧を制御するようになっている。
ここで例えばデューティ比が大きい場合は、リーク量の
増大により制御圧を低下し、ウエイストゲート弁41の
開度を減じて過給圧を上昇する。逆にデューティ比が小
さくなると、高い制御圧で開度を増して過給圧を低下す
る。
【0012】一方、スロットル弁急閉時のブロワ回転の
低下や吸気騒音の発生を防止するため、ブロワ40bの
下流としてスロットル弁21の近くのインタークーラ2
0の出口側と、ブロワ40bの上流との間にバイパス通
路46が連通される。そしてこのバイパス通路46にエ
アバイパス弁45が、スロットル弁急閉時に通路47に
よりマニホールド負圧を導入して開き、ブロワ下流に封
じ込められる加圧空気を迅速にリークするように設けら
れる。
【0013】セカンダリターボ過給機50の作動系につ
いて説明する。セカンダリターボ過給機50は同様に排
気によりタービン50aとブロワ50bが回転駆動して
過給するものであり、タービン側にはアクチュエータ5
2を備えたウエイストゲート弁51が各別に設けられ
る。アクチュエータ52の圧力室には、ブロワ50bの
直下流からの通路67が大気にリークするデューティソ
レノイド弁53、制御圧通路54を介して連通され、過
給圧が設定値以上に上昇すると応答良くウエイストゲー
ト弁51を開き、デューティソレノイド弁53により制
御圧を生じて、同様に過給圧制御するようになってい
る。一方タービン50aの上流の排気管10には、ダイ
アフラム式アクチュエータ56を備えた排気制御弁55
が設けられ、ブロワ50bの下流には同様のアクチュエ
ータ57を備えた吸気制御弁58が設けられ、ブロワ5
0bの上、下流の間に過給圧リリーフ弁60を備えたリ
リーフ通路59が連通されている。
【0014】これらの各弁の圧力動作系について説明す
ると、吸気マニホールド23からの通路61がチェック
弁62を有してサージタンク63に連通されて、スロッ
トル弁全閉時に負圧を貯え且つ脈動圧を緩衝するように
なっている。過給圧リリーフ弁60の一方のスプリング
室には、サージタンク63からの負圧通路64と吸気制
御弁58の下流の正圧通路65が、切換用ソレノイド弁
70と通路66を介して連通される。そして電気信号に
より負圧を作用して過給圧リリーフ弁60を開き、正圧
を作用して過給圧リリーフ弁60を閉じる。吸気制御弁
58のアクチュエータ57は、一方のスプリング室に負
圧と大気圧に切換える切換用ソレノイド弁71が通路6
8を介して連通される。そして電気信号により負圧を作
用して吸気制御弁58を閉じ、大気開放でのスプリング
力で吸気制御弁58を開くように構成される。
【0015】排気制御弁55は下流開きの方式に構成さ
れ、アクチュエータ56の一方の室にスプリング56a
が排気制御弁55を閉じる方向に付勢されている。ここ
でスプリング56aのスプリング力が、中速域の予備回
転モードの排気圧による力と等しく設定される。またア
クチュエータ56のスプリング56aを有する一方の室
には、大気圧と負圧を切換える第2の切換用ソレノイド
弁74が通路69を介して連通され、他方の室には正圧
と大気圧を切換える第1の切換用ソレノイド弁73が通
路75を介して連通される。そしてシングルターボモー
ドでは電気信号による第1と第2の切換用ソレノイド弁
73,74の動作で、両方の室を大気開放してスプリン
グ力により排気制御弁55を全閉し、且つこのターボモ
ードでプライマリ側のウエイストゲート弁41が故障し
て排気圧が上昇する場合には、自動的に開弁してフェイ
ルセーフする機能を有する。また予備回転モードでもこ
の状態を所定時間保持し、排気圧とスプリング力とのバ
ランスにより微小開度だけ開いてプリコントロール弁の
機能を備える。更にツインターボモードでは、一方の室
に負圧を他方の室に正圧を作用して排気制御弁55を全
開し、且つその全開状態に保つように構成される。
【0016】各種のセンサについて説明すると、差圧セ
ンサ80が吸気制御弁58の上、下流の差圧を検出する
ように設けられ、絶対圧センサ81が切換用ソレノイド
弁76により吸気管圧力と大気圧を選択して検出するよ
うに設けられる。また、エンジン本体1にクランク角セ
ンサ82、ノックセンサ83、水温センサ84が設けら
れ、動弁機構9のカムシャフトに連設した図示しないカ
ムロータに対向してカム角センサ85が設けられ、排気
管10にO2 センサ86が設けられ、スロットル弁21
にスロットル開度センサ87が設けられ、エアクリーナ
15の直下流に吸入空気量センサ88が設けられてい
る。
【0017】プライマリターボ過給機40とセカンダリ
ターボ過給機50の潤滑系について説明する。先ず左右
バンク3,4のシリンダヘッドの潤滑系からそれぞれ潤
滑油通路110,111が取出され、一方の潤滑油通路
110はプライマリターボ過給機40の軸受部40cに
常に給油するように連通される。また他方の潤滑油通路
111は、切換手段の一例としての電磁切換弁112を
有してセカンダリターボ過給機50の軸受部50cに連
通され、必要に応じて給油するように構成されている。
【0018】図2において、潤滑系の全体の構成につい
て説明する。先ずオイルパン120のオイルはオイルポ
ンプ121で汲上げて、リリーフ弁122で調圧し、水
冷式のオイルクーラ123により油温を適正化し、更に
オイルフィルタ124で濾過してクランクケース側の左
右のメインギャラリ125,126に導かれる。右側の
メインギャラリ125のオイルはギャラリ127により
クランク軸、コンロッド、シリンダ等の潤滑部128に
供給され、且つギャラリ129により右側シリンダヘッ
ドに130導かれる。シリンダヘッド130においては
動弁系潤滑部131にオイル供給するギャラリ132に
流量調整するオリフィス133が設けられ、且つセカン
ダリターボ過給機50への潤滑油通路111が分岐して
多量のオイルを供給するように連通される。電磁切換弁
112は開閉式であり、制御ユニット100からの電気
信号により潤滑油通路111を連通または遮断する。
【0019】左側のメインギャラリ126のオイルもギ
ャラリ134によりクランク軸、コンロッド、シリンダ
等の潤滑部135に供給され、且つギャラリ136によ
り左側シリンダヘッド137に導かれる。シリンダヘッ
ド137においては動弁系潤滑部138にオイル供給す
るギャラリ139に流量調整するオリフィス140が設
けられ、且つプライマリターボ過給機40への潤滑油通
路110が分岐して常に多量のオイルを供給するように
連通される。
【0020】図3において、電子制御系の全体の構成に
ついて説明する。先ず、マイクロコンピュータ等からな
る制御ユニット100は、I/O101、CPU10
2、RAM103、バックアップRAM104、ROM
105、定電圧回路106を備えている。またイグニッ
ションスイッチ90をONすると、リレー91をONし
バッテリ92から定電圧回路106に電力を供給して、
制御ユニット100の各種制御を実行し、駆動回路10
7によりリレー93をONし燃料ポンプ31を通電して
駆動する。CPU102はROM105に格納されてい
る演算プログラムに基づいて、I/O101から各種セ
ンサ80〜88、車速センサ89の信号を入力し、RA
M103、バックアップRAM104に記憶されている
データ、およびROM105に格納されているマップ等
の固定データに基づき演算処理する。そして駆動回路1
07から各種切換用ソレノイド弁70,71,73,7
4,76に切換信号を、デューティソレノイド弁43,
53にデューティ信号を出力してシーケンシャルターボ
制御し、インジェクタ30に噴射信号を出力して燃料噴
射制御する。またイグナイタ36に点火信号を出力して
点火時期制御し、アイドル制御弁25に制御信号を出力
してアイドル制御する。更に潤滑系の電磁切換弁112
に開閉信号を出力して、セカンダリターボ過給機50の
軸受部50cへの潤滑油供給を制御する。
【0021】次に、図4ないし図7のフローチャートを
用いて制御ユニット100によるシーケンシャルターボ
制御について説明する。図4のメインルーチンは所定時
間毎に実行される。先ずステップS1でツインターボモ
ード時に1にセットされるツインターボモード判別フラ
グF1の値を参照し、F1=0でセカンダリターボ過給
機50が不作動の場合はステップS2〜S4に進み、図
8(a)のターボモード判定マップに基づいて判定す
る。
【0022】このターボモード判定マップは、エンジン
負荷を示す一例としての基本燃料噴射量Tpとエンジン
回転数Nに対するセカンダリターボ過給機作動開始の設
定値Tps,Nb,Ncにより、予めシングルとツイン
の各ターボモードが与えられている。即ち、Tp≦Tp
s、N<Ncの低負荷低中速、またはTp>Tps、N
<Nbの高負荷低速の条件ではシングルターボモードに
設定される。またこれ以外のTp≦Tps、N≧Ncの
低負荷高速、またはTp>Tps、N≧Nbの高負荷中
高速の条件ではツインターボモードに設定される。尚、
セカンダリターボ過給機の作動、停止のハンチングを防
止するため、作動停止設定値Naにヒステリシスを設け
ている。
【0023】そこでステップS2で基本噴射量Tpと設
定値Tpsを比較し、Tp≦Tpsの場合にはステップ
S3へ進み、エンジン回転数Nと設定値Ncとを比較し
て、N<Ncの場合にシングルターボモードと判断して
ステップ5へ進む。またステップS2でTp>Tpsの
場合にはステップS4へ進み、エンジン回転数Nと設定
値Nbとを比較して、N<Nbの場合に同様にシングル
ターボモードと判断する。
【0024】このシングルターボ制御ルーチンでは、ス
テップS5で切換用ソレノイド弁70への出力信号G1
を0にし、過給圧リリーフ弁60に負圧を作用して開
き、ブロワ50bの下流の過給圧をリークする。またス
テップS6で切換用ソレノイド弁71への出力信号G2
を0にし、アクチュエータ57に負圧を作用して吸気制
御弁58を閉じ、プライマリターボ過給機40による過
給圧の洩れを防止する。
【0025】その後、ステップS7で第1の切換用ソレ
ノイド弁73への出力信号G3を0にし、アクチュエー
タ56の他方の室を大気開放し、ステップS8で第2の
切換用ソレノイド弁74への出力信号G4を0にし、ア
クチュエータ56の一方の室も大気開放する。そしてア
クチュエータ56のスプリング56aにより低中速域の
低い排気圧に抗して排気制御弁55を閉じ、排気がセカ
ンダリターボ過給機50に導入することを遮断するので
あり、こうしてプライマリターボ過給機40の単独作動
状態に確保される。
【0026】またステップS9でセカンダリ側デューテ
ィソレノイド弁53のデューティ比DseをFFH(1
00%)にして、ウエイストゲート弁51を全閉する。
その後、ステップS10でエンジン回転数Nとスロット
ル開度Thとに基づき、予め実験等により得られたシン
グルターボモード時の最適値がストアされているROM
105に格納されたシングルターボモード目標過給圧マ
ップを補間計算付きで参照して目標過給圧Ptを設定
し、ステップS11でツインターボモード判別フラグF
1をクリアする。またステップS12でディレー時間の
カウント値Cをクリアする。
【0027】次いで図6、図7の過給圧制御ルーチンで
は、先ずステップS13で目標過給圧Ptと実過給圧P
bの偏差Δpを算出し、ステップS14でその偏差の絶
対値|Δp|を設定値Δpsと比較して小さい場合は、
実過給圧Pbが目標過給圧Ptの許容範囲に収束してい
ると判断してステップS15で積分分制御量Diを零に
し、ステップS16で比例分制御量Dpも零にする。そ
してステップS17でデューティ比Dを、前回の値Do
に積分分及び比例分の制御量Dp,Diを加算して求め
るのであり、この場合は前回の値Doと同一になる。そ
の後ステップS18でフラグF1の値を参照し、既に0
になっているので、ステップS19で上記デューティ比
Dをプライマリ側デューティソレノイド弁43のデュー
ティ比Dprとして出力し、ステップS20でこのデュ
ーティ比Dを前回の値Doとしてストアする。
【0028】このモードにおいて、目標過給圧Ptと実
過給圧Pbの偏差の絶対値|Δp|が設定値Δpsより
大きくなると、ステップS14からステップS21に進
んで実過給圧Pbの目標過給圧Ptに対する大小関係を
チェックする。そこで図9のt1のように実過給圧Pb
が低下した条件では、ステップS22でデューティ比D
のダウン補正時に1にセットされるPI制御判別フラグ
F2の値を参照して、F2=1でありデューティ比Dの
アップが初回の場合は、ステップS23で積分分制御量
Diを零にする。そしてステップS24でフラグF1の
値を参照してステップS25に進み、偏差Δpに応じた
比例分アップ量Pup1を設定する。
【0029】ここでシングルターボモードでは、比例分
制御量Dpが図8(c)の比例分補正量マップの実線の
ように、積分分制御量Diが(d)の積分分補正量マッ
プの実線のように、制御量の大きいステップ状に設定さ
れている。また、ツインターボモードでは、偏差Δpに
対する比例分制御量Dpと積分分制御量Diが、両ター
ボ過給機40,50の作動配分に基づいて設定される。
そこで例えば両ターボ過給機40,50の作動配分を等
分に設定する場合は、比例分と積分分の制御量Dp,D
iが1種類で済むことになり、このため図8(c)、
(d)の破線のように1つの制御量に設定される。
【0030】このためS25では上記マップにより偏差
Δpに応じた比例分アップ量Pup1を大き目に設定
し、ステップS26でこれを比例分制御量Dpに定め、
ステップS27でPI制御判別フラグF2をクリアして
ステップS17以降に進む。従って、プライマリ側デュ
ーティソレノイド弁43のデューティ比Dprが比例分
制御量Dpだけ増大し、ウエイストゲート弁41の開度
が減じて実過給圧Pbが図9のように比較的大きく上昇
される。
【0031】また2回目以降は、ステップS22のフラ
グF2によりステップS28に進みフラグF1の値を参
照してステップS29で図8(d)のマップにより偏差
Δpに応じた積分分アップ量Iup1を検索して、ステ
ップS30でこれを積分分制御量Diに定め、且つステ
ップS31で比例分制御量Dpを零にする。そこで、図
9のt2のような2回目以降の場合は、積分分制御量D
iにより実過給圧Pbが徐々に上昇され、これらの補正
により実過給圧Pbが目標過給圧Ptに追従する。そし
てt3で偏差Δpが設定値Δpsより小さくなって収束
すると、ステップS14からステップS15以降に進ん
で制御を中断する。
【0032】一方、図9のt5のように実過給圧Pbの
高い側で偏差Δpが設定値Δpsより大きくなると、ス
テップS21からステップS32に進み、この場合は上
述の制御でフラグF2が0になっていることで、このフ
ラグF2により初回の場合はステップS33以降に進
む。そこで、ステップS33で積分分制御量Diを0に
して、ステップS34でフラグF1の値を参照してステ
ップS35に進み、同様のマップにより偏差Δpに応じ
た比例分ダウン量Pdo1を検索し、ステップS36で
これを比例分制御量Dpに定め、ステップS37でPI
制御判別フラグF2を1にしてステップS17以降に進
む。従って、プライマリ側デューティソレノイド弁43
のデューティ比Dprが比例分制御量Dpだけ減少し、
ウエイストゲート弁41の開度が増して実過給圧Pbが
図9のように比較的大きく低下される。
【0033】また2回目以降は、ステップS32のフラ
グF2によりステップS38に進みフラグF1の値を参
照して、ステップS39で同様のマップにより偏差Δp
に応じた積分分ダウン量Ido1を検索して、ステップ
S40でこれを積分分制御量Diに定め、且つステップ
S41で比例分制御量Dpを0にする。そこで、図9の
t6のような2回目以降の場合は、積分分制御量Diに
より実過給圧Pbが徐々に低下される。こうしてこのシ
ングルターボモードでは、セカンダリターボ過給機50
が不作動でプライマリターボ過給機40のみが作動し、
且つPI制御制御量によるウエイストゲート弁41の開
度変化により、この場合の比較的低い目標過給圧Ptに
対して実過給圧Pbが常に応答良く追従するようにフィ
ードバック制御される。
【0034】次いで、ステップS2〜S4によりTp≦
Tps,N≧Ncの場合、又はTp>Tps,N≧Nb
の場合でツインターボモードと判断すると、図5の予備
回転制御ルーチンを実行する。先ずステップS50で、
図10の予備回転開始時点tsからの時間のカウント値
Cを第1のディレー時間T1と比較して、C<T1の場
合はステップS51に進んでカウント値Cをインクリメ
ントする。そしてステップS52でプライマリ側デュー
ティソレノイド弁43のデューティ比DprをFFHに
定めてウエイストゲート弁41を全閉し、プライマリタ
ーボ過給機40による実過給圧Pbが出力ダウンを生じ
ないように少し高めに制御される。またステップS53
でセカンダリ側デューティソレノイド弁53もデューテ
ィ比DseをFFHに定めてウエイストゲート弁51を
全閉し、効率良く予備回転することが可能に準備され
る。
【0035】カウント値Cが第1のディレー時間T1に
達すると、ステップS50からステップS54に進み、
切換用ソレノイド弁70に対する出力状態をチェックし
て、開信号(G1=0)の場合はステップS55で切換
用ソレノイド弁70への出力信号G1を1にし、正圧を
作用して過給圧リリーフ弁60を図10のように閉じ
る。そこでこれ以降はステップS54からステップS5
6に進み、カウント値Cを第2のディレー時間T2と比
較して、その時間T2に達しない場合は上述と同様にカ
ウント値Cをインクリメントする。
【0036】従ってこの場合は、アクチュエータ56の
スプリング56aの予め設定されたスプリング力に中速
域の増大した排気圧が対抗することで、排気制御弁55
が図10のように微小開度θだけ開き、排気の一部がセ
カンダリターボ過給機50のタービン50aに導入して
滑らかに予備回転が開始され、セカンダリターボ過給機
50は過給圧を生じることが可能になる。
【0037】そして第2のディレー時間T2に達する
と、ステップS57で切換用ソレノイド弁73に対する
出力状態をチェックして、大気開放信号(G3=0)の
場合はステップS58で第1の切換用ソレノイド弁73
への出力信号G3を1にして、アクチュエータ56の一
方の室に正圧を作用する。またステップS59で切換用
ソレノイド弁74に対する出力状態をチェックし、大気
開放信号(G4=0)の場合にはステップS60で第2
の切換用ソレノイド弁74への出力信号G4を1にし
て、アクチュエータ56の他方の室に負圧を作用するの
であり、こうして図10のように排気制御弁55を全開
する。これによりセカンダリターボ過給機50のタービ
ン50aに導入する排気の量が増大して、セカンダリ過
給圧が更に上昇するようになる。
【0038】その後、ステップS61でカウント値Cを
第3のディレー時間T3と比較し、その時間に達すると
ステップS62で差圧センサ80の出力電圧Eを設定値
Esと比較する。そして差圧が略零になると、ステップ
S63で切換用ソレノイド弁71に対する出力状態をチ
ェックし、閉信号(G2=0)の場合はステップS64
で切換用ソレノイド弁71への出力信号G2を1にし、
アクチュエータ57を大気開放してスプリング力により
図10のように吸気制御弁58を開く。そこで次回のル
ーチン実行時にも予備回転モードであれば、ステップS
63からステップS65に進み、ツインターボモード判
別フラグF1を1にする。このため吸気制御弁58が開
いた時点tgで、セカンダリターボ過給機50が予備回
転を終了して実質的に作動し、トルク変動の少ない状態
で自動的にツインターボモードに移行するようになる。
【0039】そして、このツインターボモードでは、図
4のステップS1からステップS70に進みエンジン回
転数Nをセカンダリターボ過給機作動停止の設定値Na
に対してチェックする。そしてN≧Naの場合には、ス
テップS71〜74で各弁の切換用ソレノイド弁に対す
る出力信号G1〜G4を上述の状態に保持する。またス
テップS75でエンジン回転数Nとスロットル開度Th
とに基づき、ツインターボモード目標過給圧マップを補
間計算付きで参照してこのモードの目標過給圧Ptを、
図8(b)に示すように高か目に設定し、ステップS8
6でツインターボモード判別フラグF1を1とし、その
後、ステップS13,S14,S21で実過給圧Pbの
目標過給圧Ptに対する追従状態を判断する。ところで
このモードの初期においては、上述の予備回転時のよう
にプライマリとセカンダリのターボ過給機40,50の
ウエイストゲート弁41,51が共に全閉してフル作動
の状態にあり、このため一般的には実過給圧Pbが上昇
して、図9のt5のようにその高い側で偏差Δpが大き
くなる。
【0040】そこでこの場合の過給圧制御ルーチンで
は、初回の場合にステップS21からステップS32,
S33,S34を介してステップS76に進み、図8
(c)のマップの破線を用いて偏差Δpに応じた比例分
ダウン量Pdo2を検索し、ステップS77でこれを比
例分制御量Dpとしてデューティ比Dを算出する。また
ステップS18からS78,S79に進み、プライマリ
とセカンダリのデューティソレノイド弁43,53のデ
ューティ比Dpr,Dseが等しく上記デューティ比D
にセットされ、両ウエイストゲート弁41,51の開度
を等しく増して実過給圧Pbが低下される。そして、2
回目以降では、ステップS32からステップS38を介
してステップS80に進み、図8(d)のマップの破線
を用いて積分分ダウン量Ido2を検索し、ステップS
81でこれを積分分制御量Diにすることで、実過給圧
Pbが徐々に低下されて目標過給圧Ptに近ずく。
【0041】また、図9のt1のように実過給圧Pbの
低い側で偏差Δpが大きくなると、初回の場合は、ステ
ップS21からS22,S23,S24を介してステッ
プS82,S83に進み、同様にして偏差Δpに応じた
比例分アップ量Pup2で比例分制御量Dpを定める。
2回目以降では、ステップS22からS28を介してス
テップS84,S85に進み、同様にして偏差Δpに応
じた積分分アップ量Iup2で積分分制御量Diを定め
てデューティ比Dを算出する。そして、プライマリとセ
カンダリのデューティソレノイド弁43,53のデュー
ティ比Dpr,Dseが等しく上記デューティ比Dにセ
ットされ、両ウエイストゲート弁41,51の開度が等
しく減じて実過給圧Pbが上昇され、実過給圧Pbが目
標過給圧Ptに追従するようになる。こうしてこのツイ
ンターボモードでは、プライマリとセカンダリのターボ
過給機40,50がそれらのウエイストゲート弁41,
51により常に等分に作動し、この両ターボ過給機4
0,50の共動により実過給圧Pbが適正な高いレベル
に制御される。
【0042】次いで、減速時にはステップS70でエン
ジン回転数Nがチェックされ、セカンダリターボ過給機
作動停止設定値Naより低下すると、ステップS70か
らステップS5以降に進む。そして各切換用ソレノイド
弁出力に対する信号G1〜G4を反転して、過給圧リリ
ーフ弁60を開き、吸気制御弁58と排気制御弁55を
閉じてシングルターボモードに戻る。以上、シングルタ
ーボモードとツインターボモードの制御の状態、出力特
性をまとめて示すと、図11のようになる。
【0043】更に、プライマリターボ過給機40とセカ
ンダリターボ過給機50に対する潤滑油供給の作用につ
いて説明する。先ずエンジン運転時にオイルポンプ12
1の駆動によりオイルパン120のオイルが、調圧、冷
却してエンジン本体1のメインギャラリ125,12
6、各ギャラリ127,129,・・、左右のシリンダ
ヘッド130,137により各潤滑部128,131,
135,138に供給されて潤滑する。このとき左側シ
リンダヘッド137からの潤滑油通路110によりプラ
イマリターボ過給機40の軸受部40cに対しては常に
給油され、このため常時作動するプライマリターボ過給
機40が良好に潤滑される。また右側シリンダヘッド1
30からの潤滑油通路111に各別にオイルが取出され
るが、このオイルは電磁切換弁112により潤滑油供給
制御してセカンダリターボ過給機50の軸受部50cに
供給される。
【0044】そこで図12のフローチャートを用いてセ
カンダリターボ過給機50に対する潤滑油供給制御につ
いて説明する。この制御ルーチンは所定時間毎に実行さ
れるものであり、先ずステップS90でツインターボモ
ード判別フラグを参照して、F1=0のシングルターボ
モードではステップS91に進んで使用マップ判別フラ
グAroを参照する。ここでエンジン始動時には、Ar
o=0に初期化されているため、最初はステップS92
に進んでエンジン回転数Nおよび基本燃料噴射量Tpに
基づき潤滑油供給マップMsを検索し、現在、運転状態
が潤滑油カット領域か、あるいは潤滑油供給領域にある
のかを特定する。
【0045】この潤滑油供給マップMsは、図13
(a)に示すようにシングルターボモード領域とツイン
ターボモード領域の判別マップに基づき、低負荷側のN
cより低い設定値Nc’、高負荷側のNbより低い設定
値Nb’とTpsより小さい設定値Tps’により、ツ
インターボモード領域より低速、低負荷側に拡大して潤
滑油供給領域(領域値Ar=1)が設定され、これ以外
が潤滑油カット領域(領域値Ar=0)になっている。
そこでステップS93でこの領域値Arを参照し、最初
は潤滑油カット領域(Ar=0)であるから、ステップ
S94に進んで電磁切換弁112の出力信号G5を0に
して潤滑油通路111を遮断する。その後ステップS9
5でこの場合の領域値ArをフラグAroの値として設
定する。
【0046】そこでシングルターボモードでは上述の使
用マップ判別フラグAroにより常に潤滑油供給マップ
Msにより判断されることになり、例えば低負荷側でエ
ンジン回転数Nが設定値Nc’以上に上昇すると、潤滑
油供給領域(Ar=1)を判断して、ステップS93か
らステップS96に進んで出力信号G5が1になり、電
磁切換弁112が潤滑油通路111を連通するように切
換わる。このためこの時点で、エンジン本体1の右側シ
リンダヘッド130から潤滑油通路111によりセカン
ダリターボ過給機50の軸受部50cに給油され、これ
によりセカンダリターボ過給機50はツインターボモー
ドの作動に先立って潤滑される。
【0047】この潤滑油供給領域(Aro=1)では、
ステップS91からステップS97に進んで潤滑油カッ
トマップMcを検索する。この潤滑油カットマップMc
は図13(b)に示すように、モード判定マップのヒス
テリシスに基づき、Naより低い設定値Na’により潤
滑油の供給領域とカット領域が設定されている。そこで
シングルターボモードに戻ってセカンダリターボ過給機
50が停止し、その後エンジン回転数Nが設定値Na’
以下に低下すると、Ar=0によりステップS93から
ステップS94に進み出力信号G5が0になって、電磁
切換弁112により潤滑油がカットされる。こうしてセ
カンダリターボ過給機50はツインターボモードの直前
と直後を含む潤滑油供給領域でのみ給油され、その作動
時に良好に潤滑されるようになる。
【0048】図14において、本発明の他の実施例につ
いて説明する。(a)は電磁切換弁112において、連
通位置にオリフィス112aを有する構成であり、これ
により給油の際のキャビテーション等を防止することが
できる。(b)は切換式電磁切換弁113により、エン
ジン側通路111aをセカンダリターボ過給機とオイル
パンの通路111b,111cの一方へ切換えるように
構成したものである。(c)はエンジン側通路111a
とセカンダリターボ過給機側通路111bを直結し、オ
イルパンへの通路111cにオリフィス114と開閉式
電磁切換弁112を設けて、セカンダリターボ過給機5
0の不作動時には、オイルリークさせてセカンダリター
ボ過給機50の軸受部50cへの潤滑油供給を絞るよう
に構成したものである。いずれの場合も電磁切換弁11
2または113の動作により、必要に応じてセカンダリ
ターボ過給機50に給油することができる。
【0049】以上、本発明の実施例について説明した
が、水平対向式以外のエンジンにも適用できる。また、
潤滑油供給、カットマップでは、エンジン負荷として基
本噴射量以外のパラメータを用いることもでき、エンジ
ン水温等を加味してさらに緻密に制御することもでき
る。さらに、各実施例では切換手段として電磁切換弁を
用いているが、これに限定されない。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
シーケンシャルターボエンジンにおいて、常に作動する
プライマリターボ過給機の軸受部には常時給油し、エン
ジン運転状態により作動するセカンダリターボ過給機の
軸受部には、セカンダリターボ過給機の作動時に給油す
ると共に、不作動時には給油を遮断あるいは絞るように
制御するので、セカンダリターボ過給機でのオイル洩
れ、オイル消費の増大等を防止して良好に潤滑すること
ができる。また、セカンダリターボ過給機では軸受部の
クリアランスを縮小する必要がないので、高速回転の信
頼性が確保される。ツインターボモード領域より拡大し
て潤滑油供給領域を設定したマップを使用して、セカン
ダリターボ過給機への潤滑油を供給、カットするので、
セカンダリターボ過給機の作動の直前と直後を含む範囲
で給油されて、適正に潤滑することができ、潤滑油供給
制御も容易で確実なものになる。切換手段は開閉式また
は切換式であるので、構造が簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシーケンシャルターボエンジンの
ターボ潤滑方法の実施に適した装置を示す全体の構成図
である。
【図2】潤滑系全体の油圧回路図である。
【図3】制御系の全体の回路図である。
【図4】シーケンシャルターボ制御のメインルーチンを
示すフローチャートである。
【図5】予備回転制御ルーチンを示すフローチャートで
ある。
【図6】過給圧制御ルーチンの低下補正等を示すフロー
チャートである。
【図7】過給圧制御ルーチンの上昇補正等を示すフロー
チャートである。
【図8】種々のマップを示す図である。
【図9】過給圧制御の状態を示すタイムチャートであ
る。
【図10】予備回転モードの各弁の開閉状態、過給圧の
状態を示すタイムチャートである。
【図11】シングルターボモードとツインターボモード
の制御と出力特性を示す図である。
【図12】セカンダリターボ過給機潤滑油供給制御ルー
チンを示すフローチャートである。
【図13】潤滑油供給マップと潤滑油カットマップを示
す図である。
【図14】セカンダリターボ過給機潤滑油供給回路の他
の実施例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 エンジン本体 40 プライマリターボ過給機 50 セカンダリターボ過給機 50c 軸受部 100 制御ユニット 110,111 潤滑油通路 112 電磁切換弁(切換手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン本体の吸、排気系にプライマリ
    ターボ過給機とセカンダリターボ過給機が並列的に配置
    され、シングルターボモードではプライマリターボ過給
    機のみを作動し、ツインターボモードではプライマリタ
    ーボ過給機とセカンダリターボ過給機を共に作動するよ
    うに制御するシーケンシャルターボエンジンにおいて、
    セカンダリターボ過給機に対する潤滑油通路に切換手段
    を設け、セカンダリターボ過給機の作動時にはその軸受
    部に潤滑油を供給すると共に、セカンダリターボ過給機
    の不作動時には上記軸受部への潤滑油供給を遮断、ある
    いは絞るよう上記切換手段を制御する手順を備えること
    を特徴とするシーケンシャルターボエンジンのターボ潤
    滑方法。
  2. 【請求項2】 エンジン運転状態により潤滑油の供給を
    判断する場合の潤滑油供給マップと、潤滑油のカットを
    判断する潤滑油カットマップとを有し、これらのマップ
    で潤滑油供給領域をツインターボモード領域より少し低
    速、低負荷側に拡大して設定し、且つ潤滑油カット領域
    をシングルターボモード領域より少し縮小して設定し、
    このマップを参照して電磁切換弁を連通または遮断させ
    ることを特徴とする請求項1記載のシーケンシャルター
    ボエンジンのターボ潤滑方法。
  3. 【請求項3】 切換手段は、セカンダリターボ過給機と
    オイルパンの一方に対する開閉式、またはセカンダリタ
    ーボ過給機とオイルパンへの切換式であることを特徴と
    する請求項1記載のシーケンシャルターボエンジンのタ
    ーボ潤滑方法。
JP4194877A 1992-06-29 1992-06-29 シーケンシャルターボエンジンのターボ潤滑方法 Pending JPH0610688A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009228561A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Toyota Motor Corp ターボ過給機の潤滑油供給システム

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