JPH0610591B2 - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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JPH0610591B2
JPH0610591B2 JP58138904A JP13890483A JPH0610591B2 JP H0610591 B2 JPH0610591 B2 JP H0610591B2 JP 58138904 A JP58138904 A JP 58138904A JP 13890483 A JP13890483 A JP 13890483A JP H0610591 B2 JPH0610591 B2 JP H0610591B2
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哲治 岡田
裕 瀬下
和弘 丸山
起助 山崎
雄一 秋山
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    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F1/00Tubular elements; Assemblies of tubular elements
    • F28F1/10Tubular elements and assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with projections, with recesses
    • F28F1/12Tubular elements and assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with projections, with recesses the means being only outside the tubular element
    • F28F1/24Tubular elements and assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with projections, with recesses the means being only outside the tubular element and extending transversely
    • F28F1/32Tubular elements and assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with projections, with recesses the means being only outside the tubular element and extending transversely the means having portions engaging further tubular elements
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y10S165/50Side-by-side conduits with fins
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は空調機器および冷凍機器等に係り,特にこれら
機器用いられるプレートフインチューブ型熱交換器の改
良に関するものである。
一般にプレートフインチューブ型の熱交換器は、並設さ
れた複数枚のプレートフインに対して直角方向に複数本
の伝熱管を貫通させ,この伝熱管を拡管等の手段によつ
てフインと密着保持させている。前記伝熱管内には冷温
水,冷媒等の1次流体を流通させ,フイン間には空気等
の2次流体を流通させてこれら両流体間で熱交換を行な
わせるものである。
ところで、上記のフイン間を流れる空気流には,フイン
に沿つて流れの境界層が発生し易い。この境界層内の温
度勾配は極めて大きい状態であり,これは該境界層部分
が大きな熱抵抗になつていることである。また境界層は
2次流体の流れ方向に従つて厚く発達し,そのためフイ
ンの流れ方向の後流部ではその熱伝達率が著しく低下す
る。
このようにプレートフインチユーブ熱交換器では、2次
流体側(フイン側)の熱伝達率が低いことが最も大きな
問題であり,この熱伝達率を向上させるためには上述し
た境界層の形成,発達を防止することが有効で,これま
でにもプレートフイン面上の加工形状に関して種々の提
案がなされている。
ここで,空調機器に組込んだ場合のプレートフインチユ
ーブ熱交換器の従来例について説明する。
第1図は分離形空気調和機の室内ユニツトの構成を示す
斜視図である。第2図は分離形空気調和機の室内ユニッ
トの概略断面図である。(12)は空気調和機本体,
(13)は本体の前面を覆う前パネルで,吸込グリル
(14)と吹出口(15)とを設けている。(16)は
ケーシングで,本体(12)内を吸込グリル(14)か
ら吹出口(15)を連通する風路(17)を形成してい
る。(18)はこの風路内の吹出口(15)側に設けた
送風機,(1)は同じく風路(17)内の吸込グリル
(14)側に設けたプレートフインチユーブ熱交換器
で,下方にドレンパン(19)を設けている。
この場合の空気流は矢印で示すように流れ,送風機(1
8)の回転とともに,プレートフインチユーブ熱交換器
(1)に流入し,この空気流の大小により熱交換器特性
が大きく左右されるものである。
また第3図は分離形空気調和機の室外ユニツトの構成を
示す分離斜視図である。(20)は室外ユニツト本体,
(21)はこの本体(20)を熱交換室(22)と圧縮
機室(23)に区画する仕切板,(24)(25)は上
記本体(20)の左右側板,(26)は上記本体(2
0)の前面および上面を塞ぐ逆L字形のキヤビネツト
で,前面側に吹出口(27)を開口している。なお吸込
口(図示なし)は左側板(24)および本体(20)の
背面に設けている。(28)は圧縮機室(23)に設け
た圧縮機,(1)は熱交換器室(22)の上記左側板
(24)および本体(20)の背面に対向して配置した
L形のプレートフインチユーブ熱交換器で,上記圧縮機
(28)とは管(29)によつて連通接続されている。
(30)は送風機(図示なし)を吹出口(27)に向け
て取付ける送風機取付足である。
この場合の空気流は矢印で示すように流れ,送風機(図
示なし)の回転により,吸込口(図示なし)からプレー
トフインチユーブ熱交換器(1)に流入し吹出口(2
7)より吐出されるもので,この空気流の大小により熱
交換器特性が大きく左右されるものである。
このように,一般空調機器に組込まれるプレートフイン
チユーブ熱交換器の従来例について説明すると,第4
図,第5図および第6図は実開昭56−144988号
公報に開示されているもので,第4図で示すようにプレ
ートフインチユーブ熱交換器は,一定間隔で平行に並ん
で配置された複数枚のフイン(1)と,このフイン
(1)に直角に挿入された複数個の伝熱管(2)とから
構成され,空気流は矢印で示すようにフイン(1)間を
流通し管内流体と熱交換を行なう。
第5図は従来のプレートフインチユーブ熱交換器であ
り,第6図は第5図のVI−VI断面図である。
即ち,伝熱管(図示せず)を貫通させる管挿入孔(3)
を有する平板状のフイン基板(1)に該管挿入孔(3)
の管列方向の隣設伝熱管(図示せず)の間の段方向フイ
ン部(1)にフイン(1)間を流通する流体の流通方向
に直交する方向に多数の切込みを入れ,フイン基板
(1)表裏にわたつて切り起こされ,先端部が折り曲げ
られた切込み細片(4)を形に形成したもの一定方向
で,かつフイン基板(1)面と平行の関係になつてい
る。
この提案の目的とするところは従来のものの伝熱特性を
改良しようとするものであるが,隣設するそれぞれの切
起し細片のうち空気流(矢印で示す)に対して上流側の
切起し細片によつて形成される境界成層温度場が後流側
の切起し細片に影響を及ぼし,この切起し細片の前縁効
果が十分に生かされず,熱伝達率も逆に低く,更には風
圧損失が増大し,送風動力の増大,また切起し細片がフ
イン基板に対して全て同一方向に設けられているのでフ
イン加工時にフイン基板全体にねじれを生じるなど加工
上の問題もある。
本発明は以上述べたような従来の欠点を除去するために
なされたもので,熱伝達率が大きくかつ風圧損失の小さ
い熱交換器を提供することを目的とする。
以下本発明の一実施例を図面にもとずいて説明する。
第7図は本発明によるプレートフインチユーブ熱交換器
を示す斜視図,第8図は第7図の部分拡大斜視図,第9
図は第8図のプレートフインを示す平面図,第10図は
第9図のX−X断面図である。即ち,第7図および第8
図に示すように,プレートフインチユーブ熱交換器は,
一定間隔で平行に並んで配置された複数板のフイン基板
(1)と,このフイン基板(1)に直角に挿入された複
数個の伝熱管(2)とから構成され,空気流は矢印で示
すようにフイン基板(1)間を流通する。フイン基板
(1)の詳細は第9図ないし第11図に示すものであ
り,第9図において,(1)はプレートフインの空気流
の流路方向の全長寸法Aのフイン基板で,フイン基板
(1)には複数の伝熱管挿入孔(3)を設けている。ま
た,(4)は上記フイン基板(1)のそれぞれの伝熱管
挿入孔(3)間に形成された切起し細片で、空気流れ方
向の全長寸法をFとし,この切起し細片は,空気流れ方
向の長さ寸法Cとした平板状のフイ基板部(5)を挾ん
で,上記フイン基板(1)の長手方向に平行な切込みを
多数設けてこれをフイン基板(1)面を境いにしてフイ
ン基板(1)の表裏面に第11図に示すようにそれぞれ
一定の傾斜角度θおよび方向で,かつ切起し高さ寸法E
で切起し、その両側端縁端(6)をフイン基板(1)面
に略平行に反切起し方向へ再屈曲させ,第10図に示す
ように空気流方向(矢印で示す)に対してその断面が 形になるように形成したものであり,またフイン端部か
ら上記 形切起し細片(4)までの空気流方向に対して上流側お
よび下流側に空気流方向の長さ寸法Bのフイン基板縁部
(7)が配列された状態になつている。そして上記それ
ぞれの構成寸法は次のような範囲になつている。即ち, 形切起し細片(4)の空気流流れ方向の全長寸法Fの値
をF=4.0〜6.0mmの範囲,フインの空気流の流
路方向の全長寸法Aは,空気流に直交する方向の伝熱管
群を列と呼ぶとき,その列の数をNRとすると 形切起し細片(4)の空気流流れ方向の全長Fとの関係
式はF/(A/NR)=0.15〜0.4の範囲, 形切起し細片(4)の切起し高さ寸法Eは,E=0.7
〜0.9mmの範囲, 形切起し細片(4)間に位置するフイン基板部(5)長
さ寸法Cは,C=1.5〜4.0mmの範囲とし,かつ 形切起し細片(4)の空気流れ方向の流さ寸法Fとの比
は,C/F=0.4〜0.8の範囲とする。
また,それぞれフイン端部から 形切起し細片(4)までの空気流方向に対して上流側お
よび下流側に位置するフイン基板縁部(7)の長さ寸法
Bは,B=1.5〜4.0mmの範囲としてある。
このように構成されたプレートフインチユーブ熱交換器
の作用について説明すると、切起し細片(4)は 形に
形成されているため,第7図および第8図に示すように
熱交換器として構成された場合フインが多数枚積層され
この切起し細片(4)と並積された隣接するフインの切
起し細片(4)とで複数の折れ曲りの波形流路を形成す
る。この波形流路を通過する空気流は方向転換を複数回
行なうため,助走区間の繰り返し効果により全体の境界
層が薄くなり熱伝達率は同上する。
また,前記切起し細片(4)間にはフイン器板部(5)
が存在しているため,それぞれの切起し細片(4)間の
距離が長くなり,その前縁部に影響を与える境界成層
は,従来例とは異なり殆んど消滅し,空気流の後流側の
切起し細片(4)の前縁効果は十分に生かされ高熱伝達
率を得ることができる。また第10図に示すように並積
された隣接するフインの切起し細片(4)とは,前記従
来例と異なり互いに境界層の影響による前縁効果の阻害
を生じさせるようなことはない。
それぞれの切起し細片(4)及びフイン基板部(5)の
前縁部は流れ方向に対してすべて錯列に配置され,その
上後流側の切起し細片(4)及びフイン基板部(5)は
境界層成長方向が同一平面上に存在しないように配列さ
れており,たとえその成長方向が同一になつたとして
も,これらの距離が離れており,前流部の境界層が殆ど
消滅し,影響しないようになつている。また伝熱特性の
低下や風圧損失増大の要因である流れの剥離や乱れを生
じるような無理な構成ではないため空気流も滑らかであ
る。
尚,上記切起し細片(4)はその両側端縁部(6)
(6)を再屈曲させているので,フインの強度も十分に
得られる。
また,従来例に比べ隣設する切込み細片(4)間隔も長
いため更にフインの強度も増している。
次に上記 形切起し細片(4)の,空気流流れ方向の全長寸法をF
とすると,その値をF=4.0〜6.0mmの範囲とし
た場合の作用について説明すると,既に述べたような 形切起し細片(4)を設けているため,切起し部は隣接
するフインの切起し部とで折れ曲がり流路を形成し,流
れの助走区間の繰り返し効果により温度境界成層が消滅
し,熱交換器の伝熱性能が著しく向上する。そしてここ
形切起し細片(4)の空気流流れ方向の全長寸法をF=
4.0〜6.0mmとした場合,第12図の如く,同一
風速においては熱交換器の性能を把握するのに重要な要
素の1つである管外熱伝達率αと風圧損失△Pの比α/
△Pが最も大きくなる領域となることがわかる。
この原因としては, 形切起し細片(4)の空気流の流れ方向の全長寸法Fが
小さい場合,切起し高さ寸法Eを一定に保つためには,
切起し傾斜角度θを大きくせねばならず,そのため 形切起し細片(4)の両側端縁部(6)後流で剥離を生
じ伝熱性能が低下し,逆に切起し傾斜角度θを一定に保
つと切起し高さ寸法がEが低くなり切起し細片(4)が
空気流入方向にできる温度境界成層厚さ内に入つてしま
い伝熱促進効果である境界層前縁効果が十分利用できず
伝熱性能が減少するものである。また 形切起し細片(4)の空気流の流れ方向の全長寸法Fが
大きい場合,切起し高さ寸法Eが隣設するフインとの間
により制限を受け切起し傾斜角度θが小さくなるため
に,伝熱促進効果である折曲り流路の助走区間繰り返し
効果が十分に生かされず,伝熱性能が減少するものであ
る。
次に,フインの空気流の流路方向の全長寸法をA,空気
流に直交する方向の伝熱管群を列と呼ぶときその列の数
をNRとすると 形切起し細片(4)の空気流流れ方向の長さ寸法Fとの
関係式F/(A/NR)=0.15〜0.4の範囲とし
ている場合の作用について説明すると,既に述べたよう
形切起し細片(4)を設けているため,切起し部は隣設
するフインの切起し部とで折れ曲がり流路を形成し流れ
の助走区間の繰り返し効果により温度境界成層が消滅し
熱交換器の伝熱性能が著しく向上する。
そしてフインの空気流の流路方向の全長寸法をA,空気
流に直交する方向の伝熱管群を列と呼ぶときその列の数
をNRとすると 形切起し細片(4)の空気流流れ方向の長さ寸法Fとの
関係式をF/(A/NR)=0.15〜0.4の範囲と
すると第13図に示すように同一風速においては熱交換
器の性能を把握するのに重要な要素の1つである管外熱
伝達率αと風圧損失△Pの比α/△Pが最も大きくなる
領域となることがわかる。
この原因としては 形切起し細片(4)の空気流流れ方向の長さ寸法Fが伝
熱管1列当りのフインの空気流の流路方向の長さA/N
Rが小さくなると,フイン全体に対する切起し部分の占
める割合が小さくなり,切起し効果による伝熱性能向上
の度合いが少なくなる傾向になる。また 形切起し細片の空気流流れ方向の長さ寸法Fが伝熱管1
列当りのフインの空気流の流路方向の長さA/NRが大
きくなると,前述の従来例に見られるように隣設するそ
れぞれの切起し細片のうち空気流に対して上流側の切起
し細片(4)によつて形成される境界成層温度場が後流
側の切起し細片(4)に影響を及ぼし,この切起し細片
(4)の前縁効果が十分に生かされず,熱伝達率も逆に
低く,更には風圧損失が増大し送風動力の増大騒音の増
加を招くため伝熱性能が十分に生かされないことにな
る。
次に第11図において示すように 形切起し細片(4)の両側端縁部(6)端を結ぶ直線
と,フイン基板(1)とのなす鋭角を 形切起し細片(4)の見かけの切起し傾斜角度をθとす
るとき,θ=18゜〜34゜の範囲とした場合の作用に
ついて説明すると,既に述べたような 形切起し細片(4)を設けているため,切起し部は隣接
するフインの切起し部とで折れ曲がり流路を形成し,流
れの助走区間の繰り返し効果により温度境界成層が消滅
し熱交換器の伝熱性能が著しく向上する。そしてここで 形切起し細片(4)の見かけの切起し傾斜角度をθ=1
8゜〜34゜とした場合同一風速においては,熱交換器
の性能を把握するのに重要な要素の1つである管外熱伝
達率αと風圧損失△Pは第14図の如く変化する。
即ち,管外熱伝達率αと風圧損失△Pとの比α/△Pは
第15図の如く変化し 形切起し細片(4)の見かけの切起し傾斜角度をθ=1
8゜〜34゜にて最大となる領域となることがわかる。
この原因としては 形切起し細片の見かけの切起し傾斜角度θが小さいと,
空気流の流入方向にできる温度境界成層厚さ内に 形切起し細片(4)が含まれてしまい,その効果が十分
生かされないため伝熱特性が減少するものである。また 形切起し細片(4)の見かけの切起し傾斜角度θが大き
いと折曲り後流側で空気流の剥離を生じ風圧損失が増大
し熱交換器としての特性を低下させている。
次に 形切起し細片(4)の切起し高さ寸法E=0.7〜0.
mmの範囲とする場合の作用を述べるとこれまで述べ
てきたように, 形切起し細片(4)の空気流流れ方向の長さ寸法F及び 形切起し細片(4)の見かけの切起し傾斜角度θを限定
すると必然的に 形切起し細片(4)の切起し高さ寸法Eは決定するが,
本発明における 形切起し細片(4)の切起し高さ寸法Eは隣接フインと
の関係と合わせて非常に要であり 形切起し細片(4)の特有の効果であるといえる。
次に相隣る 形切起し部の間に位置するフイン基板部(5)について
その空気流れ方向の長さ寸法をC=1.5〜4.0mm
とし,同時にフイン基板部(5)の空気流れ方向の長さ
寸法Cと 形切起し細片(4)の空気流れ方向の長さ寸法Fとの比
C/F=0.4〜0.8の範囲とした場合の作用につい
て説明すると 形切起し細片(4)を設けているため,切起し部は隣設
するフインの切起し部とで折れ曲がり流路を形成し,流
れの助走区間の繰り返し効果により温度境界成層が消滅
し,熱交換器の伝熱性能が著しく向上することは既に述
べたが,従来例に見られように隣り合う 形切起し細片(4)が近すぎると空気流れ方向の後流側
形切起し細片(4)は隣設するそれぞれの切起し細片
(4)のうち空気流(矢印で示す)に対して上流側の切
起し細片(4)によつて形成される境界成層温度場によ
り影響を及ぼされこの切起し細片(4)の前縁効果が十
分に生かされず,熱伝達率も逆に低く更には風圧損失が
増大し,送風動力の増大騒音の増加を招くため,隣設す
形切起し細片(4)の間にフイン基板部(5)を設けそ
の長さ寸法CをC=1.5〜4.0mmとした場合,空
気流れ方向の後流側の 形切起し細片(4)は,上流側 形切起し細片(4)の温度境界層の影響を受けることな
くその特性を生かすことができる。即ち第16図に示す
ごとく管外熱伝達率αと風圧損失△Pとの比α/△P
は,フイン基板部(5)の空気流れ方向の長さ寸法C=
1.5〜4.0mmで最大となる領域になることがわか
る。
この原因としてはフイン基板部(5)の空気流れ方向の
長さ寸法Cが短いと空気流れ方向の後流側の 形切起し細片(4)が上流側の 形切起し細片(4)の温度境界層の影響を受けて,熱伝
達特性が低下し,逆にフイン基板部(5)の空気流れ方
向の長さ寸法Cが長いとフインの空気流の流路方向の全
長寸法Aに対して 形切起し細片(4)の空気流れ方向の長さ寸法Cの占め
る割合が低く全体として, 形切起し細片(4)の効果が薄れるためである。
次に第17図に示すようにフイン基板部(5a)のフイ
ン基板(1)に対する角度=0〜15゜の範囲とした
場合の作用を説明すると,これはフイン基板部(5a)
のフイン基板(1)に対する角度=0〜15゜にする
ことにより空気流れ方向上流側と下流側で形成される 形切起し細片(4)による折曲り流路の中間に位置する
フイン基板部(5a)自体に発生する温度境界層を乱し
局所的な熱伝達率を向上させることになる。
次に,フイン端部から 形切起し細片(4)までの上下流側フイン基板縁部
(7)の空気流の流れ方向の流さ寸法BをB=1.5〜
4.0mmの範囲とした場合の作用について説明する
と、第18図に示す如くフイン端部から 形切起し細片(4)までのフイン基板縁部(7)の空気
流の流れ方向の長さ寸法BをB=1.5〜4.0mm
範囲にすると,同一風速において管外熱伝達率αと風圧
損失△Pの比α/△Pが最も大きくなる領域となること
がわかる。
この原因としては,フイン端部から 形切起し細片(4)までのフイン基板縁部(7)の空気
流の流れ方向の長さ寸法Bが大きくなると,このフイン
基板縁部(7)での温度境界層が発達し,伝熱特性が下
がつてくる。またフイン端部から 形切起し細片(4)までのフイン基板縁部(7)の空気
流の流れ方向の長さ寸法Bが小さくなると,該フインに
て構成された熱交換器が蒸発器として使用された場合,
フイン表面に凝縮した空気中の水分が空気調機のユニツ
トから飛び出たりするなどの不具合点を生じたり,フイ
ンとしての強度を維持できず,熱交換器として組立中に
フインが切断されてしまうなどの欠点を生じるためであ
る。
次にフイン端部から 形切起し細片(4)までのフイン基板縁部(7)の 形切起し細片(4)側の端部(8)を第19図に示すよ
うに屈曲させるようによりさらに空気流れの折れ曲がり
効果を大にする。
以上説明したように本発明によれば 形切起し細片及び隣設する 形切起し細片の中間部にフイン基板部を設けたことによ
り,空気の流れ方向に平行に置かれた平板の前縁効果及
形切起し細片により形成される折れ曲がり流路の繰り返
し効果により,熱交換器の熱交換効率を著しく向上させ
る。
またフイン端部から 形切起し細片までの長さを十分にとつてあるのでフイン
の強度上も従来フイン以上であるなどの効果を有する。
これまで本発明の一実施例について説明したが,次に第
2の実施例について説明する。
第20図は第8図の第2実施例のプレートフインを示す
平面図,第21図は第20図のXX−XX断面図であ
る。即ち,第20図ないし第22図において,(1)は
プレートフインの空気流の流路方向の全長寸法Aのフイ
ン基板で,フイン基板(1)には複数の伝熱管挿入孔
(3)を設けている。また(9)は上記フイン基板
(1)のそれぞれ伝熱管挿入孔(3)間に形成された切
起し細片で,空気流れ方向の全長寸法をF′とし,この
切起し細片は,空気流れ方向の長さ寸法C′とした平板
状のフイン基板部(5)を挾んで,上記フイン基板
(1)の長手方向に平行な切込みを多数設けてこれをフ
イン基板(1)面を境いにしてフイン基板(1)の表裏
面に第22図に示すようにそれぞれ一定の傾斜角度θ′
および方向で,かつ切起し高さ寸法Eで切起し,その両
側端縁部(6)をフイン基板(1)面に略平行に反切起
し方向へ再屈曲させ第21図に示すように空気流方向
(矢印で示す)に対してその断面のほぼ中間に平坦面長
さ寸法Gを有する段階状になるように形成したものであ
り,またフイン端部から上記階段状切起し細片(9)ま
での空気流方向に対して上流側および下流側に空気流方
向の長さ寸法B′のフイン基板縁部(7)が配列された
状態になつている。そして上記それぞれの構成寸法は次
のような範囲になつている。即ち,階段状切起し細片
(9)の空気流流れ方向の全長寸法F′の値をF′=
4.0〜6.0mmの範囲,フインの空気流の流路方向
の全長寸法A′は空気流に直交する方向の伝熱管群を列
と呼ぶとき,その列の数をNRとすると段階状切起し細
片(9)の空気流流れ方向の全長F′との関係式はF′
/(A′/NR′)=0.15〜0.4の範囲,階段状
切起し細片(9)の切起し高さ寸法E′はE′=0.7
〜0.9mmの範囲,階段状切起し細片(9)間に位置
するフイン基板部(5)長さ寸法C′は,C′=1.5
〜4.0mmの範囲とし,かつ段階状切起し細片(9)
の空気流れ方向の長さ寸法F′との比は、C′/F′=
0.4〜0.8の範囲とする。また,それぞれフイン端
部から階段状切起し細片(9)までの空気流方向に対し
て上流側および下流側に位置するフイン基板縁部(7)
の長さ寸法B′は,B′=1.5〜4.0mm範囲,階
段状切起し線片(9)のほぼ中央の空気流れ方向に平行
な平坦面(10)の空気流れ方向の長さ寸法GをG=
0.6〜1.5mmの範囲としてある。
このようにして構成されたフイン基板(1)を第23図
に示すように積層した時,切起し細片(9)は階段状に
形成されているため,熱交換器として構成された場合フ
インが多数枚積層されこの切起し細片(9)と並積され
た隣接するフインの切起し細片(9)とで複数の折れ曲
りの波形流路を形成する。この波形流路を通過する空気
流は方向転換を複数回行なうため,助走区間の繰り返し
効果により全体の境界層が薄くなり熱伝達率は向上す
る。
また,前記切起し細片(9)間にはフイン基板部(5)
が存在しているため,それぞれの切起し細片(9)間の
距離が長くなり,その前縁部に影響を与える境界成層
は、従来例等とは異なり殆ど消滅し,空気流の後流側の
切起し細片(9)の前縁効果は十分に生かされ高熱伝達
率を得ることができる。また第23図に示すように並積
された隣接するフインの切起し細片(9)とは,前記従
来例と異なり互いに境界層の影響による絶縁効果の阻害
を生じさせるようなことはない。
それぞれの切起し細片(9)及びフイン基板部(5)の
前縁部は流れ方向に対してすべて錯列に配置され,その
上後流側の切起し細片(9)及びフイン基板部(5)は
境界層成長方向が同一平面上に存在しないように配列さ
れており,たとえその成長方向が同一になつたとして
も,これらの距離が離れており,前流部の境界層が殆ど
消滅し,影響しないようになつている。また伝熱特性の
低下や風圧損失増大の要因である流れの剥離や乱れを生
じるような無理な構成ではないため空気流も滑らかであ
る。
尚,上記切起し細片(9)はその両側端縁部(6)を再
屈曲させているので,フインの強度も十分に得られる。
また従来例に比べ隣設する切込み細片(9)の間隔も長
いため更にフインの強度も増している。
次に上記階段状切起し細片(9)の,空気流流れ方向の
全長をF′とするとその値をF′=4.0〜6.0mm
の範囲とした場合の作用について説明すると,既に述べ
たような階段状切起し細片(9)を設けているため,切
起し部は隣設するフインの切起し部とで折れ曲がり流路
を形成し,流れの助走区間の繰り返し効果により温度境
界成層が消滅し,熱交換器の伝熱性能が著しく向上す
る。そしてここで階段状切起し細片(9)の空気流流れ
方向の全長F′=4.0〜6.0mmとした場合,第1
2図の如く第一の実施例と同様同一風速においては,熱
交換器の性能を把握するのに重要な要素の1つである管
外熱伝達率αと風圧損失△Pの比α/△Pが最も大きく
なる領域となることがわかる。
この原因としては階段状切起し細片(9)の空気流の流
れ方向の全長寸法F′が小さい場合,切起し高さ寸法
E′を一定に保つためには切起し傾斜角θ′を大きくせ
ねばならず,そのため階段状切起し細片(9)の両側端
縁部(6)の後流で流れの剥離を生じ伝熱性能が低下
し,逆に切起し傾斜角θ′を一定に保つと切起し高さ寸
法E′が低くなり空気流の流入方向にできる温度境界成
層厚さ内に入つてしまい,伝熱促進効果である境界層前
縁効果が十分利用できず伝熱性能が減少するものであ
る。また階段状切起し細片(9)の空気流の流れ方向の
全長寸法F′が大きい場合,切起し高さ寸法E′が隣設
するフインとの間隔により制限を受け切起し傾斜角度
θ′が小さくなるために,伝熱促進効果である折曲り流
路の助走区間繰り返し効果が十分に生かされず,伝熱性
能が減少するものである。
次にフインの空気流の流路方向の全長寸法をA′空気流
に直交する方向の伝熱管群を列と呼ぶときその列の数を
NR′とすると段階状切起し細片(9)の空気流流れ方
向の長さ寸法F′との関係式F′/(A′/NR′)=
0.15〜0.4の範囲とした場合の作用について説明
すると,既に述べたような階段状切起し細片(9)を設
けているため,切起し部は隣設するフインの切起し部と
で折れ曲がり流路を形成し,流れの助走区間の繰り返し
効果により,温度境界成層が消滅し熱交換器の伝熱性能
が著しく向上する。
そしてフインの空気流の流路方向の全長寸法をA′,空
気流に直交する方向の伝熱管群を列と呼ぶときその列の
数をNR′とすると,階段状切起し細片(9)の空気流
流れ方向の長さ寸法F′との関係式F′/(A′/N
R′)=0.15〜0.4の範囲とすると第13図に示
すように第一の実施例と同様同一風速においては,熱交
換器の性能を把握するのに重要な要素の1つである管外
熱伝達率αと風圧損失△Pの比α/△Pが最も大きくな
る領域となることがわかる。
この原因としては階段状切起し細片(9)の空気流流れ
方向の長さ寸法F′が伝熱管1列当りのフインの空気流
の流路方向の長さA′/NR′が小さくなると,フイン
全体に対する切起し部分の占める割合が小さくなり,切
起し効果による伝熱性能向上の度合いが少なくなる傾向
にある。また階段状切起し細片(9)の空気流流れ方向
の流さF′が伝熱管1列当りのフインの空気流の流路方
向の長さA′/NR′が大きくなると前述の従来例に見
られるように隣設するそれぞれの切起し細片(9)のう
ち空気流に対して上流側の切起し細片(9)によつて形
成される境界成層速度場が後流側の切起し細片(9)に
影響を及ぼし,この切起し細片(9)の前縁効果が十分
に生かされず熱伝達率も逆に低く,更には風圧損失が増
大し送風動力の増大騒音の増加を招くため伝熱性能が十
分に生かされないことになる。
次に第22図にそいて示すように階段状切起し細片
(9)の両側端縁部(6)端を結ぶ直線とフイン基板
(1)となす鋭角を階段状切起し細片(9)の見かけの
切起し傾斜角度θ′とするときθ′=18゜〜34゜の
範囲とした場合の作用について説明すると,既に述べた
ような階段状切起し細片(9)を設けているため,切起
し部は隣設するフインの切起し部とで折れ曲がり流路を
形成し,流れの助走区間の繰り返し効果により温度境界
成層が消滅し,熱交換器の伝熱性能が著しく向上する。
そしてここで階段状切起し細片(9)の見かけの切起し
傾斜角度θ′=18゜〜34゜とした場合,同一風速に
おいては熱交換器の性能を把握するのに重要な要素の1
つである管外熱伝達率αと風圧損失△Pは第14図に示
す第一の実施例のときと同様に変化する。
即ち,管外熱伝達率αと風圧損失△Pとの比α/△Pは
第15図の如く変化し階段状切起し細片(9)の見かけ
の傾斜角θ′=18゜〜35゜にて最大となる領域とな
ることがわかる。
この原因としては、階段状切起し細片(9)の見かけの
傾斜角θ′が小さいと,空気流の流入方向にできる温度
境界成層厚さ内に階段状切起し細片(9)が含まれてし
まいその効果が十分生かされないため伝熱特性が減少す
るものである。また階段状切起し細片(9)の見かけの
傾斜角θ′が大きいと階段状切起し細片(9)の両側端
縁部(6)の後流側で空気流の剥離を生じ風圧損失が増
大し,熱交換器としての特性を低下させている。
次に階段状切起し細片(9)の切起し高さ寸法E′=
0.7〜0.9mmの範囲とした場合の作用について説
明すると,これまで述べてきたように,階段状切起し細
片(9)の空気流流れ方向の長さ寸法F′及び階段状切
起し細片(9)の見かけの傾斜角θ′を限定すると,必
然的に階段状切起し細片(9)の切起し高さ寸法E′は
決定するが,本発明における階段状切起し細片(9)の
切起し高さ寸法E′は隣説フインとの関係と合わせて非
常に重要であり,階段状切起し細片(9)の特有の効果
であるといえる。
次に相隣る階段状切起し細片(9)の間に位置するフイ
ン基板部(5)についてその空気流れ方向の長さ寸法
C′=1.5〜4.0mmとし,同時にフイン基板部
(5)の空気流れ方向の流さ寸法C′と階段状切起し細
片(9)の空気流れ方向の流さ寸法F′との比をC′/
F′=0.4〜0.8の範囲とした場合の作用について
説明すると,階段状切起し細片を設けているため,切起
し部は隣設するフインの切起し部とで折れ曲がり流路を
形成し,流れの助走区間の繰り返し効果により温度境界
成層が消滅し,熱交換器の伝熱性能が著しく向上するこ
とは既に述べたが,従来例に見られるように,隣り合う
階段状切起し細片(9)が近すぎると空気流れ方向の後
流側の階段状切起し細片(9)は隣接するそれぞれの切
起し細片(9)のうち,空気流に対して上流側の切起し
細片(9)によつて形成される境界成層温度場により影
響を及ぼされ,この切起し細片(9)の前縁効果が十分
に生かされず熱伝達率も逆に低く,更には風圧損失が増
大し,送風動力の増大騒音の増加を招くため隣設する階
段状切起し細片(9)の間にフイン基板部(5)を設け
その長さ寸法C′をC′=1.5〜4.0mmとした場
合空気流れ方向の後流側の階段状切起し細片(9)は上
流側階段状切起し細片(9)の温度境界層の影響を受け
ることなく,その特性を生かすことができる。即ち第1
6図に示す第一の実施例と同様に管外熱伝達率αと風圧
損失△Pとの比α/△Pはフイン基板部(5)の空気流
れ方向の長さ寸法C′=1.5〜4.0mmで最大とな
る領域になることがわかる。
この原因としてはフイン基板部(5)の空気流れ方向の
流さ寸法C′が短いと空気流れ方向の後流側の階段状切
起し細片(9)が上流側の階段状切起し細片(9)の温
度境界層の影響を受けて,熱伝達特性が低下し,逆にフ
イン基板部(5)の空気流れ方向の長さ寸法C′が長い
とフインの空気流の流路方向の全長寸法A′に対して階
段状切起し細片(9)の空気流れ方向の長さ寸法C′の
占める割合が低く,全体として段階状切起し細片(9)
の効果が薄れるためである。
次に第25図に示す如くフイン基板部(5a)のフイン
基板(1)に対する角度′=0〜15゜の範囲とした
場合の作用について説明すると,これはフイン基板部
(5a)のフイン基板(1)に対する角度′=0〜1
5゜にすることにより,第一の実施例と同様空気流れ方
向上流側と下流側で形成される階段状切起し細片(9)
による折曲り流路の中間に位置するフイン基板部(5
a)自体に発生する温度境界層を乱し,局所的な熱伝達
率を向上させることになる。管外熱伝達率αと風圧損失
△Pの比α/△Pは第26図の如く変化しフイン基板部
(5a)のフイン基板(1)に対する傾斜角度′=0
〜15゜にて最大となる領域となることがわかる。
次にフイン端部から階段状切起し細片(9)までの上下
流側フイン基板縁部(7)の空気流の流れ方向の長さ寸
法B′=1.5〜4.0mmの範囲とした場合の作用に
ついて説明すると,第18図に示す第一の実施例と同様
フイン端部から階段状切起し細片(9)までのフイン基
板部の空気流の流れ方向の長さ寸法B′をB′=1.5
〜4.0mmの範囲にすると同一風速において管外熱伝
達率αと風圧損失△Pの比α/△Pが最も大きくなる領
域となることがわかる。
この原因としては,フイン端部から階段状切起し細片
(9)までのフイン基板縁部(7)の空気流の流れ方向
の長さ寸法B′が大きくなると,このフイン基板縁部
(7)での温度境界層が発達し,伝熱特性が下がつてく
る。またフイン端部から階段状切起し細片(9)までの
フイン基板縁部(7)の空気流の流れ方向の長さ寸法
B′が小さくなると,該フインにて構成された熱交換器
が蒸発器として使用された場合,フイン表面に凝縮した
空気中の水分が空気調機のユニツトから飛び出たりする
などの不具合点を生じたり,フインとしての強度を維持
できず,熱交換器として組立中にフインが切断されてし
まうなどの欠点を生じるためである。
次に階段状切起し細片(9)の中央の空気流れ方向に平
行な平坦面(10)の空気流れ方向の長さ寸法GをG=
0.6〜1.5mmの範囲とした場合の作用について説
明すると,第24図に示す如く階段状切起し細片(9)
の中央の空気流れ方向に平行な平坦面(10)の空気流
の流れ方向の長さ寸法GをG=0.6〜1.5mmの範
囲にすると同一風速において管外熱伝達率αと風圧損失
△Pの比α/△Pが最も大きくなる領域となることがわ
かる。
この原因としては,階段状切起し細片(9)の中央の空
気流れ方向に平行な平坦面(10)の空気流の流れ方向
の長さ寸法Gが小さいと,フインを積層した場合階段状
切起し細片(9)により形成される折曲り繰り返し流路
による伝熱効果促進の効果が少なくなり,逆に階段状切
起し細片(9)の中央の空気流れ方向に平行な平坦面
(10)の空気流の流れ方向の長さ寸法Gが大きいと階
段状切起し細片(9)の両側端縁部(6)で空気流の剥
離が生じ,風圧損失が増大したりすることになる。
次にフイン端部から階段状切起し細片(9)までのフイ
ン基板縁部(7)の階段状切起し細片(9)側の端部
(8)を第27図に示すように屈曲させることによりさ
らに空気流れの折れ曲がり効果を大にする。
次に第3の実施例につて図面にもとずいて説明する。第
28図は第8図の第3実施例のプレートフインを示す平
面図,第29図は第28図のXXIX−XXIX断面図
である。即ち,第28図ないし第30図において,
(1)はプレートフインの空気流の流路方向の全長寸法
A″のフイン基板で,フイン基板(1)には複数の伝熱
管挿入孔(3)を設けている。また(9)は上記フイン
基板(1)のそれぞれの伝熱管挿入孔(3)間に形成さ
れた切起し細片で,空気流れ方向の全長寸法をF″と
し,この切起し細片は,空気流れ方向の長さ寸法C″と
した平板状のフイン基板部(5)を挾んで,上記フイン
基板(1)の長手方向に平行な切込みを多数設けてこれ
をフイン基板(1)面を境いにしてフイン基板(1)の
表裏面に第22図に示すようにそれぞれ一定の傾斜角度
θ′および方向で、,かつ切起し高さ寸法E″で切起
し,その両側端縁部(6)をフイン基板(1)面に略平
行に反切起し方向へ再屈曲させ,第29図に示すように
空気流方向(矢印で示す)に対してその断面のほぼ中間
に平坦面( )長さ寸法G′を有する階段状で,かつ相
隣る階段状切起し細片がフイン基板(1)に対して反対
方向に切起された形になるように形成したものであり,
またフイン端部から上記階段状切起し細片(9)までの
空気方向に対して上流側および下流側に空気流方向の長
さ寸法B″のフイン基板縁部(7)が配列された状態に
なつている。そして上記それぞれの構成寸法は次のよう
な範囲になつている。即ち,階段状切起し細片(9)の
空気流流れ方向の全長寸法F″の値をF″=4.0〜
6.0mmの範囲,フインの空気流の流路方向の全長寸
法A″は空気流に直交する方向の伝熱管群を列と呼ぶと
き,その列の数をNR″とすると階段状切起し細片
(9)の空気流流れ方向の全長F″との関係式はF″/
(A″/NR″)=0.15〜0.4の範囲,階段状切
起し細片(9)の切起し高さ寸法E″は,E″=0.7
〜0.9mmの範囲,階段状切起し細片(9)間に位置
するフイン基板部(5)長さ寸法C″は,C″=1.5
〜4.0mmの範囲とし,かつ階段状切起し細片(9)
の空気流れ方向の長さ寸法F″との比は,C″/F″=
0.4〜0.8の範囲とする。また,それぞれフイン端
部から階段状切起し細片(9)までの空気流方向に対し
て上流側および下流側に位置するフイン基板縁部(7)
の長さ寸法B″は,B″=1.5〜4.0mmの範囲,
階段状切起し細片(9)のほぼ中央の空気流れ方向に平
行な平坦面(10)の空気流れ方向の長さ寸法G′を
G′=0.6〜1.5mmの範囲としてある。
このように構成されたフイン基板(1)を第30図に示
すように積層した時,切起し細片(9)は階段状に形成
されているため,熱交換器として構成された場合,フイ
ンが多数枚積層されてこの切起し細片(9)と並積され
た隣接するフインの切起し細片(9)とで複数の折れ曲
りの波形流路を形成する。この波形流路を通過する空気
流は方向転換を複数回行なうため,助走区間の繰り返し
効果により全体の境界層が薄くなり熱伝達率は向上す
る。
また,前記切起し細片(9)間にはフイン基板部(5)
が存在しているため,それぞれの切起し細片(9)間の
距離が長くなり,その前縁部に影響を与える境界成層
は,従来例等とは異なり殆ど消滅し,空気流の後流側の
切起し細片(9)の前縁効果は十分に生かされ高熱伝達
率を得ることができる。また第30図に示すように並積
された隣接するフインの切起し細片(9)とは,前記従
来例と異なり互いに境界層の影響による前縁効果の阻害
を生じさせるようなことはない。
それぞれの切起し細片(9)及びフイン基板部(5)の
前縁部は流れ方向に対してすべて錯列に配置され,その
上後流側の切起し細片(9)及びフイン基板部(5)は
境界層成長方向が同一平面上に存在しないように配列さ
れており,たとえその成長方向が同一になつたとして
も,これらの距離が離れており,前流部の境界層が殆ど
消滅し,影響しないようになつている。また伝熱特性の
低下や風圧損失増大の要因である流れの剥離や乱れを生
じるような無理な構成ではないため空気流も滑らかであ
る。
尚,上記切起し細片(9)はその両側端縁部(6)を再
屈曲させているので,フインの強度も十分に得られる。
また,従来例に比べ隣設する階段状切込み細片(9)の
間隔も長いため更にフインの強度も増している。またフ
インの断面を見ると左右対称に階段状切起し細片(9)
が配設してあるので,加工時フインにねじれを生じるな
どの問題もない。
次に上記階段状切起し細片(9)の,空気流流れ方向の
全長をF″とするとその値をF″=4.0〜6.8mm
の範囲とした場合の作用について説明すると,既に述べ
たような階段状切起し細片(9)を設けているため,切
起し部は隣設するフインの切起し部とで折れ曲がり流路
を形成し,流れの助走区間の繰り返し効果により温度境
界成層が消滅し,熱交換器の伝熱性能が著しく向上す
る。そしてここで階段状切起し細片(9)の空気流流れ
方向の全長F″=4.0〜6.0mmとした場合,第1
2図の如く第一第二の実施例と同様同一風速において
は,熱交換器の性能を把握するのに重要な要素の1つで
ある管外熱伝達率αと風圧損失△Pの比α/△Pが最も
大きくなることがわかる。
この原因としては階段状切起し細片(9)の空気流の流
れ方向の全長F″が小さい場合,切起し高さ寸法E″を
一定に保つためには階段状切起し傾斜角θ″を大きくせ
ねばならず,そのため階段状切起し細片(9)の両側端
縁部(6)の後流で流れの剥離を生じ伝熱性能が低下
し,逆に階段状切起し傾斜角θ″を一定に保つと切起し
高さ寸法E″が低くなり空気流の流入方向にできる温度
境界成層厚さ内に入つてしまい,伝熱促進効果である境
界層前縁効果が十分利用できず伝熱性能が減少するもの
である。また,階段状切起し細片(9)の空気流の流れ
方向の全長F″が大きい場合切起し高さ寸法E″が隣接
するフインとの間隔により制限を受け切起し傾斜角度
θ″が小さくなるために,伝熱促進効果である折曲り流
路の助走区間繰り返し効果が十分に生かされず,伝熱性
能が減少するものである。
次にフインの空気流の流路方向の全長寸法をA″,空気
流に直交する方向の伝熱管群を列と呼ぶときその列の数
をNR″とすると,階段状切起し細片(9)の空気流流
れ方向の長さ寸法F″との関係式F″/(A″/N
R″)=0.15〜0.4と範囲のした場合の作用につ
いて説明すると,既に述べたような階段状切起し細片
(9)を設けているため,切起し部は隣設するフインの
切起し部とで折れ曲がり流路を形成し,流れの助走区間
の繰り返し効果により温度境界成層が消滅し,熱交換器
の伝熱性能が著しく向上する。
そしてフインの空気流の流路方向の全長寸法をA″,空
気流に直交する方向の伝熱管群を列と呼ぶときその列の
数をNR″とすると,階段状切起し細片(9)の空気流
流れ方向の長さF″との関係式F″/(A″/NR″)
=0.15〜0.4の範囲とすると第13図に示す第一
第二の実施例と同様同一風速においては,熱交換器の性
能を把握するのに重要な要素の1つである管外熱伝達率
αと風圧損失△Pの比α/△Pが最も大きくなる領域と
なることがわかる。
この原因としては階段状切起し細片(9)の空気流流れ
方向の長さ寸法F″が伝熱管1列当りのフインの空気流
の流路方向の長さA″/NR″が小さくなると,フイン
全体に対する切起し部分の占める割合が小さくなり,切
起し効果による伝熱性能向上の度合いが少なくなる傾向
になる。また階段状切起し細片(9)の空気流流れ方向
の長さ寸法F″が伝熱管1列当りのフインの空気流の流
路方向の長さA″/NR″が大きくなると前述の従来例
に見られるように隣設するそれぞれの切起し細片(9)
のうち空気流(矢印で示す)に対して上流側の切起し細
片(9)によつて形成される境界成層速度場が後流側の
切起し細片(9)に影響を及ぼし,この切起し細片
(9)の前縁効果が十分に生かされず熱伝達率も逆に低
く,更には風圧損失が増大し,送風動力の増大騒音の増
加を招くため伝熱性能が十分に生かされないことにな
る。
次に第31図において示すように階段状切起し細片
(9)の両側端縁部(6)端を結ぶ直線とフイン基板
(1)となす鋭角を階段状切起し細片(9)の見かけの
切起し傾斜角度θ″とするとき,θ″=18゜〜34゜
の範囲とした場合の作用について説明すると,既に述べ
たような階段状切起し細片(9)を設けているため,切
起し部は隣設するフインの切起し部とで折れ曲がり流路
を形成し流れの助走区間の繰り返し効果により温度境界
成層が消滅し,熱交換器の伝熱性能が著しく向上する。
そしてここで階段状切起し細片(9)の見かけの切起し
傾斜角度θ″=18゜〜34゜とした場合同一風速にお
いては,熱交換器の性能を把握するのに重要な要素の1
つである管外熱伝達率αと風圧損失△Pは第14図に示
す第一第二の実施例のときと同様に変化する。
即ち,管外熱伝達率αと風圧損失△Pとの比α/△Pは
第15図の如く変化し階段状切起し細片(9)の見かけ
の傾斜角θ″=18゜〜35゜にて最大となる領域とな
ることがわかる。
この原因としては,階段状切起し細片(9)の見かけの
傾斜角θ″が小さいと,空気流の流入方向にできる温度
境界成層厚さ内に階段状切起し細片(9)が含まれてし
まい,その効果が十分生かされないため伝熱特性が減少
するものである。また,階段状切起し細片(9)の見か
けの傾斜角θ″が大きいと階段状切起し細片(9)の両
側端縁部(6)の後流側で空気流の剥離を生じ風圧損失
が増大し,熱交換器としての特性を低下させている。
次に階段状切起し細片(9)の切起し高さ寸法E″=
0.7〜0.9mmの範囲とした場合の作用について説
明すると,これまで述べてきたように,階段状切起し細
片(9)の空気流流れ方向の長さ寸法F″及び階段状切
起し細片(9)の見かけの傾斜角θ″を限定すると必然
的に階段状切起し細片(9)の切起し高さ寸法E″は決
定するが,本発明における階段状切起し細片(9)の切
起し高さ寸法E″は隣設フインとの関係と合わせて非常
に重要であり,階段状切起し細片(9)の特有の効果で
あるといえる。
次に相隣る階段状切起し細片(9)の間に位置する,フ
イン基板部(5)についてその空気流れ方向の長さ寸法
C″=1.5〜4.0mmとし同時にフイン基板部
(5)の空気流れ方向の長さ寸法C″と階段状切起し細
片(9)の空気流れ方向の長さ寸法F″との比をC″/
F″=0.4〜0.8の範囲とした場合の作用について
説明すると階段状切起し細片を設けているため,切起し
部は隣設するフインの切起し部とで折れ曲がり流路を形
成し,流れの助走区間の繰り返し効果により温度境界成
層が消滅し,熱交換器の伝熱性能が著しく向上すること
は既に述べたが,従来例に見られるように隣り合う階段
状切起し細片(9)が近すぎると空気流れ方向の後流側
の階段状切起し細片(9)は隣設するそれぞれの切起し
細片(9)のうち,空気流に対して上流側の切起し細片
(9)によつて形成される境界成層温度場により影響を
及ぼされ,この切起し細片(9)の前縁効果が十分に生
かされず熱伝達率も逆に低く,更には風圧損失が増大し
送風動力の増大騒音の増加を招くため,隣設する階段状
切起し細片(9)の間にフイン基板部(5)を設けその
長さ寸法C″をC″=1.5〜4.0mmとした場合空
気流れ方向の後流側の階段状切起し細片(9)は上流側
の階段状切起し細片(9)の温度境界層の影響を受ける
ことなく,その特性を生かすことができる。即ち第16
図に示す第一第二の実施例と同様に管外熱伝達率αはフ
イン基板部(5)の空気流れ方向の長さ寸法C″=1.
5〜4.0mmで最大となる領域になることがわかる。
この原因としてはフイン基板部(5)の空気流れ方向の
流さ寸法C″が短いと空気流れ方向の後流側の階段状切
起し細片(9)が上流側の階段状切起し細片(9)の温
度境界層の影響を受けて,熱伝達特性が低下し,逆にフ
イン基板部の空気流れ方向の長さ寸法C″が長いとフイ
ンの空気流の流路方向の全長寸法A″に対して階段状切
起し細片(9)の空気流れ方向の長さ寸法C″の占める
割合が低く,全体として階段状切起し細片(9)の効果
が薄れるためである。
次に第32図に示すようにフイン基板部(11)を略逆
V字形に屈曲させその一辺のフイン基板(1)に対する
角度″=0〜15゜の範囲とした場合の作用について
説明すると,これは略逆V字形フイン基板部(11)の
一辺のフイン基板(1)に対する角度″=0〜15゜
にすることにより,第一第二の実施例と同様空気流れ方
向上流側と下流側で形成される階段状切起し細片(9)
による折曲り流路の中間に位置するフイン基板部(1
1)自体に発生する温度境界層を乱し局所的な熱伝達率
を向上させることになると共にフイン基板部(11)を
略逆V字形に屈曲させているのでフイン全体としての強
度も増している。またフイン加工時,フインの型ばなれ
がよいなど加工性においても効果大である。
次にフイン端部から階段状切起し細片(9)までの上下
流側フイン基板縁部(7)の空気流の流れ方向の長さ寸
法B″=1.5〜4.0mmの熱囲とした場合の作用に
ついて説明すると,第18図に示す第一第二の実施例と
同様フイン端部から,階段状切起し細片(9)までのフ
イン基板部の空気流の流れ方向の長さ寸法B″=1.5
〜4.0mmの範囲にすると同一風速において,管外熱
伝達率αと風圧損失△Pの比α/△Pが最も大きくなる
領域となることがわかる。
この原因としてはフイン端部から階段状切起し細片
(9)までのフイン基板縁部(7)の空気流の流れ方向
の長さ寸法B″が大きくなると,このフイン基板縁部
(7)での温度境界層が発達し,伝熱特性が下がつてく
る。またフイン端部から階段状切起し細片(9)までの
フイン基板縁部(7)の空気流の流れ方向の長さ寸法
B″が小さくなると,該フインにて構成された熱交換器
が蒸発器として使用された場合,フイン表面に凝縮した
空気中の水分が,空気調機のユニツトから飛び出たりす
るなどの不具合点を生じたり,フインとしての強度を維
持できず,熱交換器として組立中にフインが切断されて
しまうなどの欠点を生じるためである。
次に階段状切起し細片(9)の中央の空気流れ方向に平
行な平坦面(10)の空気流れ方向の流さ寸法G′を
G′=0.6〜1.5mmの範囲とした場合の作用につ
いて説明すると,第24図に示す第二の実施例と同様に
階段状切起し細片(9)の中央の空気流れ方向に平行な
平坦面(10)の空気流の流れ方向の長さ寸法G′を
G′=0.6〜1.5mmの範囲にすると同一風速にお
いて管外熱伝達率αと風圧損失△Pの比α/△Pが最も
大きくなる領域となることがわかる。
この原因としては,階段状切起し細片(9)の中央の空
気流れ方向に平行な平坦面(10)の空気流の流れ方向
の長さ寸法G′が小さいと,フインを積層した場合階段
状切起し細片(9)により形成される折曲り繰り返し流
路による伝熱効果促進の効果が少なくなり,逆に階段状
切起し細片(9)の中央の空気流れ方向に平行な平坦面
(10)の空気流の流れ方向の長さ寸法G′が大きいと
階段状切起し細片(9)の両側端縁部(6)で空気流の
剥離が生じ風圧損失が増大したりすることによる。
次にフイン端部から階段状切起し細片(9)までのフイ
ン基板縁部(7)の階段状切起し細片(9)側の端部
(8)を第32図に示すように屈曲させることによりさ
らに空気流れの折れ曲がり効果を大にする。
また本実施例の如く隣接する階段状切起し細片(9)を
フイン基板(1)に対して対象となるように反対方向に
設けているので従来例のように,フインの加工時にフイ
ン全体にねじれを起こすなどの問題点も解消されている
のものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は分離形空気調和機の室内ユニツトの構成を示す
斜視図,第2図は分離形空気調和機の室内ユニツトの室
内ユニツトの概略断面図,第3図は分離形空気調和機の
室外ユニツトの構成を示す分解斜視図,第4図は従来の
プレートフインチユーブ熱交換器を示す斜視図,第5図
はプレートフインチユーブ熱交換器の正面図,第6図は
第5図をVI−VI断面図,第7図は本発明のプレート
フインチユーブ熱交換器を示す概略斜視図,第8図は第
7図の部分拡大斜視図,第9図は第8図のプレートフイ
ンを示す平面図,第10図は第9図のX−X断面図,第
11図は 形切起し細片の見かけの傾斜角θを示す要部拡大断面
図,第12図は第10図の切起し細片の空気流れ方向の
全長寸法Fに関する特性図,第13図は第10図の切起
し細片の空気流れ方向の全長寸法F,フイン基板の空気
流の流路方向の全長寸法A,伝熱管群の列数NRの関係
式F/(A/NR)に関する特性図,第14図および第
15図は第10図の切起し細片の見かけの傾斜角θに関
する特性図,第16図は第10図のフイン基板部の空気
流れ方向の長さ寸法Cに関する特性図,第17図は第1
0図のフイン基板部のフイン基板に対する角度αを示す
断面図,第18図は第10図のフイン基板縁部の空気流
の流れ方向の長さ寸法Bに関する特性図,第19図は第
10図のフイン基板縁部の 形切起し細片側の端部を屈曲させた状態を示す断面図,
第20図は第2実施例のプレートフインを示す平面図,
第21図は第20図のXX−XX断面図,第22図は第
20図の階段状切起し細片の見かけの傾斜角θ′を示す
要部拡大断面図,第23図は第20図を積層した状態を
示す断面図,第24図は第20図の階段状切起し細片の
中央の空気流れ方向に平行な平坦面の長さ寸法Gに関す
る特性図,第25図は第20図のフイン基板部のフイン
基板に対する角度を示す断面図,第26図は第25図
の傾斜角′に関する特性図,第27図は第20図のフ
イン基板縁部の階段状切起し細片側の端部を屈曲させた
状態を示す断面図,第28図は本発明の第3実施例のプ
レートフインを示す平面図,第26図は第28図のXX
IX−XX IX断面図,第30図は第29図を積層
した状態を示す断面図,第31図は第29図の階段状切
起し細片の見かけの傾斜角θ″を示す断面図,第32図
は第29図のフイン基板部の略逆V字形を示す断面図,
第33図は第29図のフイン基板縁部階段状切起し細片
側の端部を屈曲した状態を示す断面図である。 なお,(1)はフイン基板,(2)は伝熱管,(4)は 形切起し細片,(5)はフイン基板部,(6)は 形切起し細片の両側端縁部,(7)はフイ基板縁部,
(8)はフイン基板縁部の屈曲部,(9)は階段状切起
し細片,(10)は平坦面,(11)は略逆V字形のフ
イン基板部を示す断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸山 和弘 神奈川県鎌倉市大船2丁目14番40号 三菱 電機株式会社商品研究所内 (72)発明者 山崎 起助 神奈川県鎌倉市大船2丁目14番40号 三菱 電機株式会社商品研究所内 (72)発明者 秋山 雄一 東京都千代田区丸の内2丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数列積層させたプレートフィンと、この
    プレートフィンを貫通して保持されている伝熱管とから
    構成され、該伝熱管内を流れる冷媒と前記プレートフィ
    ン間を通過する空気とを熱交換するプレートフィンチュ
    ーブ型熱交換器において、前記プレートフィン長手方向
    に隣設する伝熱管相互間におけるプレートフィンに対
    し、空気流方向に直交する方向の切起し細片を前記プレ
    ートフィンの表裏に空気流方向に間隔をおいて多数設け
    ると共に、該切起し細片の両側端縁部を前記プレートフ
    ィン面に略平行に反切起し方向へ再屈曲させ、前記切起
    し部の断面が空気流方向に 形を呈しかつ相隣る切起し細片間のフィン基板部をさら
    にフィン基板に対して傾斜するようにしたことを特徴と
    する熱交換器。
  2. 【請求項2】 形切起し細片の空気流流れ方向の全長寸法をF、フィン
    の空気流の流路方向の全長寸法をA、空気流に直交する
    方向の伝熱管群を列と呼ぶときその列の数をNR、 形切起し細片の両側端縁部端を結ぶ直線とフィン基板と
    がなす傾斜角度をθ、相隣る 形切起し部の間に位置するフィン基板部の空気流れ方向
    の長さ寸法をC、フィン基板部のフィン基板に対する傾
    き角を、フィン端部から 形切起し細片までのフィン基板縁部の空気流の流れ方向
    の長さ寸法をBとした時に、 形切起し細片の空気流流れ方向の全長寸法FをF=4.
    0〜6.0mmの範囲にしたことを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の熱交換器。
  3. 【請求項3】フィンの空気流の流れ方向の全長寸法を
    A、空気流に直交する方向の伝熱管群を列と呼ぶときそ
    の列数をNR、 形切起し細片の空気流流れ方向の流さ寸法をFとしたと
    き、関係式F/(A/NR)=0.15〜0.4の範囲
    にしたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の熱
    交換器。
  4. 【請求項4】 形切起し細片の両側端縁部端を結ぶ直線とフィン基板と
    がなす傾斜角θ=18〜34゜の範囲にしたことを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の熱交換。
  5. 【請求項5】相隣る 形切起し細片の中間に位置するフィン基板部の空気流流
    れ方向の長さ寸法をC=1.5〜4.0mmの範囲に
    し、かつ該フィン基板部の空気流流れ方向の長さ寸法を
    Cとし、 形切起し細片の空気流流れ方向の長さ寸法をFとしてそ
    の比をC/F=0.4〜0.8の範囲にしたことを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の熱交換器。
  6. 【請求項6】フイン端部から 形切起し細片までのフィン基板縁部の空気流流れ方向の
    長さ寸法をB=1.5〜4.0mmの範囲にしたことを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の熱交換器。
  7. 【請求項7】相隣る 形切起し細片の中間に位置するフィン基板部のフィン基
    板に対する角度を=0〜15゜の範囲にしたことを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の熱交換器。
  8. 【請求項8】フィン端部から 形切起し細片までのフィン基板縁部の 形切起し細片側端部を屈曲させたことを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の熱交換器。
  9. 【請求項9】多数列積層させたプレートフィンと、この
    プレートフィンを貫通して保持されている伝熱管とから
    構成され、該伝熱管内を流れる冷媒と前記プレートフィ
    ン間を通過する空気とを熱交換するプレートフィンチュ
    ーブ型熱交換器において、前記プレートフィン長手方向
    に隣設する伝熱管相互間におけるプレートフィンに対
    し、空気流方向に直交する方向の切起し細片を前記プレ
    ートフィンの表裏に空気流方向に間隔をおいてフィン基
    板に対して同一方向に多数設けると共に、該切起し細片
    の両側端縁部を前記プレートフィン面に略平行に反切起
    し方向へ再屈曲させ、前記切起し部の断面が空気流方向
    に段階状を呈しかつ相隣る切起し細片間のフィン基板部
    をさらにフィン基板に対して傾斜するようにしたことを
    特徴とする熱交換器。
  10. 【請求項10】階段状切起し細片の空気流流れ方向の全
    長寸法をF′、フィンの空気流の流路方向の全長寸法を
    A′、空気流に直交する方向の伝熱管群を列と呼ぶとき
    その列の数をNR′、階段状切起し細片の両側端縁端を
    結ぶ直線とフィン基板とがなす傾斜角度をθ′、相隣る
    階段状切起し部の間に位置するフィン基板部の空気流流
    れ方向の長さ寸法をC′、フィン基板部のフィン基板に
    対する傾き角を′、フィン端部から階段状切起し細片
    までのフィン基板縁部の空気流の流れ方向の長さ寸法を
    B′、階段状切起し細片の中央の空気流流れ方向に平行
    な平坦面の空気流流れ方向の長さ寸法をGとした時に、
    階段状切起し細片の空気流流れ方向の全長寸法をF′=
    4.0〜6.0mmの範囲にしたことを特徴とする特許
    請求の範囲第9項記載の熱交換器。
  11. 【請求項11】フィンの空気流の流れ方向の全長寸法を
    A′、空気流に直交する方向の伝熱管群を列と呼ぶとき
    その列数をNR′階段状切起し細片の空気流流れ方向の
    長さ寸法をF′としたとき、関係式F′/(A′/N
    R′)=0.15〜0.4の範囲にしたことを特徴とす
    る特許請求の範囲第9項記載の熱交換器。
  12. 【請求項12】階段状切起し細片の両側端縁端を結ぶ直
    線とフィン基板とがなす傾斜角をθ′=18〜34゜の
    範囲にしたことを特徴とする特許請求の範囲第9項記載
    の熱交換器。
  13. 【請求項13】相隣る階段状切起し細片の中間に位置す
    るフィン基板部の空気流流れ方向の長さ寸法をC′=
    1.5〜4.0mmに範囲にし、かつ該フィン基板部の
    空気流流れ方向の長さ寸法C′と階段状切起し細片の空
    気流流れ方向の長さ寸法をF′としたとき、その比を
    C′/F′=0.4〜0.8の範囲にしたことを特徴と
    する特許請求の範囲第9項記載の熱交換器。
  14. 【請求項14】フィン端部から階段状切起し細片までの
    フィン基板縁部の空気流流れ方向の長さ寸法をB′=
    1.5〜4.0mmの範囲にしたことを特徴とする特許
    請求の範囲第9項記載の熱交換器。
  15. 【請求項15】階段状切起し細片の中央の空気流流れ方
    向に平行な平坦面の空気流流れ方向の長さ寸法をG=
    0.6〜1.5mmの範囲にしたことを特徴とする特許
    請求の範囲第9項記載の熱交換器。
  16. 【請求項16】相隣る階段状切起し細片の中間に位置す
    るフィン基板部のフィン基板に対する角度を′=0〜
    15゜の範囲にしたことを特徴とする特許請求の範囲第
    9項記載の熱交換器。
  17. 【請求項17】フィン端部から階段状切起し細片までの
    フィン基板部の階段状切起し細片側端部を折曲げたこと
    を特徴とする特許請求の範囲第9項記載の熱交換器。
  18. 【請求項18】多数列積層させたプレートフィンと、こ
    のプレートフィンを貫通して保持されている伝熱管とか
    ら構成され、該伝熱管内を流れる冷媒と前記プレートフ
    ィン間を通過する空気とを熱交換するプレートフィンチ
    ューブ型熱交換器において、前記プレートフィン長手方
    向に隣設する伝熱管相互間におけるプレートフィンに対
    し、空気流方向に直交する方向の切起し細片を前記プレ
    ートフィンの表裏に空気流方向に間隔をおいて隣り合う
    切起し細片がフィン基板に対して反対方向になるように
    多数設けると共に、該切起し細片の両端縁部を前記プレ
    ートフィン面に略平行に反切起し方向へ再屈曲させ、前
    記切起し部の断面が空気流方向に階段状を呈しかつ相隣
    る切起し細片間のフィン基板部をさらに略逆V字形にな
    るようにしたことを特徴とする熱交換器。
  19. 【請求項19】階段状切起し細片の空気流流れ方向の全
    長寸法をF′、フィンの空気流の流路方向の全長寸法を
    A′、空気流に直交する方向の伝熱管群を列と呼ぶと
    き、その列の数をNR′、階段状切起し細片の両側端縁
    端を結ぶ直線とフィン基板とがなす傾斜角度を′、相隣
    る階段状切起し部の間に位置するフィン基板部の空気流
    流れ方向の長さ寸法をC′、フィン端部から階段状切起
    し細片までのフィン基板縁部の空気流の流れ方向の長さ
    寸法をB′、階段状切起し細片の中央の空気流流れ方向
    に平行な平坦面の空気流流れ方向の長さ寸法をGとした
    時に、階段状切起し細片の空気流流れ方向の全長寸法を
    F′=4.0〜6.0mmの範囲にしたことを特徴とす
    る特許請求の範囲第18項記載の熱交換器。
  20. 【請求項20】フィンの空気流の流れ方向の全長寸法を
    A′、空気流に直交する方向の伝熱管群を列と呼ぶとき
    その列数をNR′、階段状切起し細片の空気流流れ方向
    の長さ寸法をF′としたとき、関係式F′/(A′/N
    R′)=0.15〜0.4の範囲にしたことを特徴とす
    る特許請求の範囲第18項記載の熱交換器。
  21. 【請求項21】階段状切起し細片の両側端縁端を結ぶ直
    線とフィン基板とがなす傾斜角をθ′=18〜34゜の
    範囲にしたことを特徴とする特許請求の範囲第18項記
    載の熱交換器。
  22. 【請求項22】相隣る階段状切起し細片の中間に位置す
    るフィン基板部の空気流流れ方向の長さ寸法をC′=
    1.5〜4.0mmの範囲にし、かつ該フィン基板部の
    空気流流れ方向の長さ寸法C′と階段状切起し細片の空
    気流流れ方向の長さ寸法をF′としたとき、その比を
    C′/F′=0.4〜0.8の範囲にしたことを特徴と
    する特許請求の範囲第18項記載の熱交換器。
  23. 【請求項23】フィン端部から階段状切起し細片までの
    フィン基板縁部の空気流流れ方向の長さ寸法をB′=
    1.5〜4.0mmの範囲にしたことを特徴とする特許
    請求の範囲第18項記載の熱交換器。
  24. 【請求項24】階段状切起し細片の中央の空気流流れ方
    向に平行な平坦面の空気流流れ方向の長さ寸法をG=
    0.6〜1.5mmの範囲にしたことを特徴とする特許
    請求の範囲第18項記載の熱交換器。
  25. 【請求項25】相隣る階段状切起し細片の中間に位置す
    るフィン基板部を略逆V字形とし、かつその略逆V字形
    の一辺のフィン基板に対する角度を′=0〜15゜の
    範囲にしたことを特徴とする特許請求の範囲第18項記
    載の熱交換器。
  26. 【請求項26】フィン端部から階段状切起し細片までの
    フィン基板縁部の階段状切起し細片側端部を屈曲させた
    ことを特徴とする特許請求の範囲第18項記載の熱交換
    器。
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