JPH06105149A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH06105149A
JPH06105149A JP4280684A JP28068492A JPH06105149A JP H06105149 A JPH06105149 A JP H06105149A JP 4280684 A JP4280684 A JP 4280684A JP 28068492 A JP28068492 A JP 28068492A JP H06105149 A JPH06105149 A JP H06105149A
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image forming
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JP4280684A
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Inventor
Junichi Koseki
順一 小関
Hajime Nakamura
中村  元
Atsushi Sakakibara
淳 榊原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、スキャナを備えるデジタル複写装置
において、装置の製造にともなうLSIの設計のし直し
によるコスト高を防止できるようにすることを最も主要
な特徴とする。 【構成】たとえば、CCDラインセンサ5からのアナロ
グ出力信号を各素子の特性に合わせて補正するととも
に、デジタル化するための画像処理用LSI10を、1
チップの回路素子として構成する。そして、そのアナロ
グ処理回路11からA/D変換器12への出力、記憶器
13から画像信号処理回路14への出力、およびA/D
変換器12から画像信号処理回路14への出力を、必要
に応じて外部へ出力できる汎用性の高いLSIを、多種
のデジタル複写装置で共通に使用できる構成となってい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえばCCDライ
ンセンサの出力を受けて正規化した画像データを出力す
る、画像信号処理用の素子として有用な集積回路装置を
備えたデジタル複写装置などの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、画像読取装置の光電変換素子
としては、CCDラインセンサが広く用いられている。
そして、この種のCCDラインセンサには種々の改良が
加えられ、また大型のCCDラインセンサの出現によ
り、現在では、ファクシミリ装置やデジタル複写装置な
どの画像形成装置にも利用されてきている。
【0003】ところで、上記した画像形成装置では、高
速化、高画質化、およびカラー化などの要求にともなっ
て、CCDラインセンサの出力の信号処理が重要性を増
してきている。このため、このようなハイレベルな信号
処理を実現するものとして、各種の大規模集積回路装置
(LSI)の開発が進められている。
【0004】しかしながら、これらのLSIは、アナロ
グ/デジタル変換用のLSI、シェーディング補正用の
LSIなど、それぞれの機能ごとに分離されたものばか
りである。このため、画像形成装置(機器)を製造する
場合は、製造する各機種ごとに、これらのLSIを組み
合せて設計し直さなければならず、機器の製造面、設計
面においてコスト高となるとい欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
においては、ハイレベルな信号処理を実現し得るLSI
が開発されてはいるものの、それを使用した機器は、製
造面、設計面においてコスト高となるとい欠点があっ
た。
【0006】そこで、この発明は、機器の製造面、設計
面におけるコスト高を招くことなく、低廉化が可能な画
像形成装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明の画像形成装置にあっては、複数の光電
変換素子を用いて原稿画像を読み取り、その光電変換素
子からの出力信号にもとづいて画像形成動作を実行する
ものにおいて、前記光電変換素子からの出力信号を各素
子ごとにアナログ電気信号として取り出すアナログ処理
手段、このアナログ処理手段からの出力信号をデジタル
値に変換するアナログ/デジタル変換手段、このアナロ
グ/デジタル変換手段から出力される前記各素子ごとの
基準信号レベルを記憶してなる記憶手段、この記憶手段
の記憶情報にもとづいて、前記アナログ/デジタル変換
手段からの前記各素子ごとの出力信号を補正する補正手
段とを備え、前記アナログ処理手段、アナログ/デジタ
ル変換手段、記憶手段、および補正手段を1チップの回
路素子として構成し、かつ前記補正手段、記憶手段、ア
ナログ処理手段の少なくとも1つの出力信号を外部へ取
り出すための出力端子を有した集積回路装置と、この集
積回路装置からの補正出力信号に応じて潜像を形成する
潜像形成手段と、この潜像形成手段で形成された潜像を
顕像化する現像手段と、この現像手段で顕像化された現
像剤像を被画像形成媒体上に形成する画像形成手段とか
ら構成されている。
【0008】また、この発明の画像形成装置にあって
は、原稿を光学的に走査し、前記原稿の画像に対応する
光学像を得る走査手段と、この走査手段の走査により得
られる光学像を光電変換する光電変換素子と、この光電
変換素子の無効画素部の直流電位を基準信号レベルとし
て検出する検出手段、この検出手段で検出された前記基
準信号で、前記光電変換素子の有効画素部からの出力信
号をクランプするクランプ手段、このクランプ手段から
の出力信号をサンプルホールドするサンプルホールド手
段、このサンプルホールド手段からの出力信号をアナロ
グ/デジタル変換するアナログ/デジタル変換手段、こ
のアナログ/デジタル変換手段から出力され、前記検出
手段で検出される、前記光電変換素子の各素子ごとの基
準信号レベルを記憶する記憶手段、およびこの記憶手段
に記憶された前記基準信号にもとづいて、前記アナログ
/デジタル変換手段からの前記光電変換素子の各素子ご
との出力信号を補正する補正手段を、1チップの回路素
子として構成し、かつ前記補正手段、記憶手段、アナロ
グ/デジタル変換手段、サンプルホールド手段、クラン
プ手段、および検出手段の少なくとも1つの出力信号を
外部へ取り出すための出力端子を有してなる集積回路装
置と、この集積回路装置からの補正出力信号に応じて潜
像を形成する潜像形成手段と、この潜像形成手段で形成
された潜像を顕像化する現像手段と、この現像手段で顕
像化された現像剤像を被画像形成媒体上に形成する画像
形成手段とから構成されている。
【0009】
【作用】この発明は、上記した手段により、各種の機器
に対して汎用性の高い集積回路装置を組み込むことがで
きるようになるため、新機種の製造時にかかるコストの
削減が可能となるものである。
【0010】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。
【0011】図1は、本発明にかかるデジタル複写装置
の構成を示すものである。
【0012】すなわち、このデジタル複写装置は、たと
えば画像読取装置としてのスキャナ41、および画像形
成装置としてのプリンタ43からなっている。
【0013】上記スキャナ41は、図示矢印B方向に移
動可能な第1キャリッジ221と第2キャリッジ22
2、結像レンズ227、光電変換素子としてのCCDラ
インセンサ5、およびこれらの電気的/機械的な制御を
行う制御ボード229などから構成されている。
【0014】図1において、原稿OGは原稿台ガラス2
20上に下向きに置かれ、その原稿OGの載置基準は原
稿台ガラス220の短手方向の正面右側がセンタ基準に
なっている。その原稿OGは、開閉自在に設けられた原
稿固定カバー212によって原稿台ガラス220上に押
え付けられる。
【0015】原稿OGは蛍光灯ランプ(光源)223に
より照明され、その反射光はミラー224,225,2
26、および結像レンズ227を介して、列状に配置さ
れた複数の受光素子を有したCCDラインセンサ5の面
上に集光されるように構成されている。
【0016】また、上記した原稿台ガラス220の近傍
には、白基準板215が設けられている。
【0017】ここで、上記ミラー224と、蛍光灯ラン
プ223と、その光量を検知する図示しない光量センサ
(光量検知回路)と、蛍光灯ランプ223の温度を一定
に保つ保温ヒータとを具備した第1キャリッジ221、
およびミラー225,226を具備した第2キャリッジ
222は、光路長を一定とするよう、2:1の相対速度
で移動するようになっている。
【0018】第1キャリッジ221と第2キャリッジ2
22は、ステッピングモータとしてのパルスモータ(図
示せず)によって読み取りタイミング信号に同期して右
から左へ移動され、副走査する。
【0019】副走査の速度は、読み取り倍率によって2
相パルスモータの励磁方法を1/2相励磁、マイクロス
テップ駆動により切き換わるように構成されている。特
に、低速域においては、駆動系の固有振動を相殺する電
流波形がパルスモータに入力されるように、パルスモー
タドライバ(図示せず)が構成されている。
【0020】以上のようにして、原稿台ガラス220上
に載置された原稿OGの画像は1ラインごとに順に読み
取られ、上記制御ボード229より画像の濃淡を示す8
ビットのデジタル画像データとして出力される。
【0021】プリンタ43は、レーザ光学系240と、
転写紙(被画像形成媒体)P上に画像形成が可能な電子
写真方式を組み合せた画像形成部239と、これらの駆
動を制御する制御ボード243から構成されている。
【0022】すなわち、原稿OGより上記スキャナ41
によって読み取られた画像データは、上記制御ボード2
43上の画像処理回路(図示せず)で同期がとられ、半
導体レーザ発振器241からのレーザ光に変換される。
【0023】出力されたレーザ光は、たとえばシリンド
リカルレンズなどからなるビーム整形光学系によって整
形され、空気軸受を利用した高速回転モータにより回転
駆動させられる多面体回転鏡242によって偏向され
る。
【0024】偏向されたレーザ光はfθレンズ(図示せ
ず)を通して、ミラー244によって反射される。そし
て、感光体ドラム246上の露光位置246Aの地点
に、必要な解像度を持つスポットとして結像され、走査
露光される。これによって、感光体ドラム246上に画
像データに応じた潜像が形成される。
【0025】なお、この偏向されたレーザ光は、フォト
ダイオードからなるビームディテクタ(図示せず)で検
知されることにより、同期がとられるようになってい
る。
【0026】上記感光体ドラム246の周囲には、その
ドラム面を帯電する帯電チャージャ247、現像器24
8、転写チャージャ249、剥離チャージャ250、お
よびクリーナ251などが配設されている。
【0027】この感光体ドラム246は、そのドラム面
が、駆動モータ(図示せず)によりV0の外周速度で回
転駆動され、グリッド電極を有する感光体ドラム面に対
向して設けられている帯電チャージャ247により帯電
される。
【0028】この帯電された感光体ドラム246上の露
光位置246Aの地点にレーザ光がスポット結像され、
これにより潜像が形成された感光体ドラム246は、現
像位置までV0の速度で回転される。そして、この位置
で、感光体ドラム246上の潜像は、現像器248から
のトナーにより現像される。
【0029】トナー像の形成された感光体ドラム246
は、引き続きV0で回転される。そして、感光体ドラム
246のトナー像は、転写位置の地点で、給紙系により
タイミングをとって供給される転写紙P上に、転写チャ
ージャ249によって転写される。
【0030】ここで、上記した給紙系は、たとえばカセ
ット252から転写紙Pを選択的に給紙できる手段によ
り構成されている。
【0031】すなわち、上記のカセット252内の転写
紙Pは、選択的に、たとえば給紙ローラ253および分
離ローラ254により1枚ずつ分離されて給送される。
そして、レジストローラ255まで送られ、所定のタイ
ミングで転写部(転写位置)へ給送される。
【0032】また、上記転写チャージャ249の下流側
には、用紙搬送機構256、定着器257、画像形成済
の転写紙Pを機外に排出する排紙ローラ258、および
排紙トレイ259が配設されている。
【0033】これにより、定着器257によりトナー像
の定着された転写紙Pは、排紙ローラ258を経て、排
紙トレイ259に排紙される。
【0034】また、転写紙Pへの転写が終了した感光体
ドラム246は、クリーナ251によって残留トナーな
どが除去されることにより、初期状態に復帰、つまり次
の画像形成に待機される。
【0035】次に、上記のデジタル複写装置の動作につ
いて説明する。
【0036】たとえば今、原稿台ガラス220上に原稿
OGがセットされ、オペレータによって動作開始の指示
が与えられたとする。すると、まず、上記制御ボード2
29からの指示により図示していないステッピングモー
タなどが動作され、上記スキャナ41による原稿画像の
読み取りが行われる。
【0037】すなわち、第1キャリッジ221と第2キ
ャリッジ222とが所定の速度にて原稿OGの下面を図
示矢印B方向に移動され、その副走査時に、原稿OGが
蛍光灯ランプ223により照明される。
【0038】そして、原稿OGからの反射光が、ミラー
224,225,226および結像レンズ227を介し
てCCDラインセンサ5上に結像されることで、1ライ
ンごとに光の明暗に応じたアナログ電気信号(イメージ
信号)が出力される。
【0039】この電気信号は制御ボード229に供給さ
れ、ここで所定の処理、たとえばアナログ画像処理、デ
ジタル画像処理、シェーディング補正処理、および各種
の画像処理など(詳細については後述する)が施される
ことにより、画像の濃淡を示す8ビットのデジタル画像
データとして発生される。
【0040】こうして、上記原稿OGよりスキャナ41
によって画像データが読み取られると、上記制御ボード
243からの指示により上記プリンタ43による画像形
成が行われる。
【0041】すなわち、上記画像データにもとづいて、
上記半導体レーザ発振器241からレーザ光が発生され
る。そして、そのレーザ光は、多面体回転鏡242によ
って偏向され、さらにミラー244によって反射され
て、感光体ドラム246上に結像される。
【0042】このレーザ光により、図示矢印方向に回転
され、さらに帯電チャージャ247によって一様に帯電
されているドラム表面が走査露光されることにより、感
光体ドラム246上に画像データに応じた潜像が形成さ
れる。
【0043】感光体ドラム246上に形成された潜像
は、現像器248からのトナーによって現像され、転写
位置へ送られる。
【0044】そして、この転写位置へのトナー像の送り
にタイミングを合わせて上記カセット252から転写紙
Pが給紙されることにより、転写チャージャ249の作
用によって感光体ドラム246上のトナー像が転写紙P
上に転写される。
【0045】この後、転写紙Pは、剥離チャージャ25
0の作用によって感光体ドラム246より剥離され、用
紙搬送機構256により搬送されて定着器257に送ら
れ、ここでトナー像の定着が行われる。
【0046】そして、この定着器257を通過した転写
紙Pは、排紙ローラ258によって排紙トレイ259上
に排紙され、これにより一連の画像形成にかかる動作は
終了される。
【0047】このようなプロセスを繰り返すことによ
り、スキャナ41からなる画像読取装置とプリンタ43
からなる画像形成装置とを復合してなるデジタル複写装
置の画像形成動作は行われる。
【0048】図2は、上記スキャナ41に配設された制
御ボード229の構成を示すものである。
【0049】すなわち、この制御ボード229には、ア
ナログ信号処理回路(画像処理用LSI)10と画像読
取制御部20とが設けられている。
【0050】画像読取制御部20は、スキャナ41の全
体的な制御を司るCPU21、シェーディング補正回路
22、各種画像処理回路23、インターフェース回路2
4、ROM25、ワーキングRAM(WORKING・
RAM)26、入出力回路(I/O)27,28,2
9、および画像信号制御回路30などが、アドレス・バ
ス31およびデータ・バス32を介して接続された構成
となっている。
【0051】シェーディング補正回路22は、RAMで
構成される黒シェーディングメモリと白シェーディング
メモリとを有し、これらに格納される黒シェーディング
データおよび白シェーディングデータにより、アナログ
信号処理回路10からのデジタル画像データに含まれる
CCDラインセンサ5のビット間のばらつきの高周波歪
や光学系の低周波歪などのシェーディング歪を補正する
ものである。
【0052】各種画像処理回路23は、上記シェーディ
ング補正回路22でシェーディング歪の補正されたデジ
タル画像データにγ補正やエッジ強調などの画像処理を
施すものである。
【0053】インターフェース回路24は、上記各種画
像処理回路23から出力される画像データを、ホストコ
ンピュータやプリンタ43などの外部周辺機器1に出力
するものである。また、このインターフェース回路24
は、外部周辺機器1からの動作制御コマンドを受信し、
スキャナ41の状態をステータスとして返送するように
なっている。
【0054】ROM25は、スキャナ41を動作させる
ための制御プログラムおよびデータテーブルなどを記憶
するものである。
【0055】ワーキングRAM26は、一時保存用の制
御データや演算データなどを格納するためのものであ
る。
【0056】I/O27は、上記CPU21とアナログ
信号処理回路10との間で、制御信号およびデータ信号
などの情報の交換を行うものである。
【0057】I/O28は、上記CPU21とキャリッ
ジモータとしてのパルスモータ2およびエンコーダ3と
の間で、第1,第2キャリッジ221,222の駆動制
御を行うためのモータ制御回路として機能するものであ
る。
【0058】I/O29は、上記CPU21と蛍光灯ラ
ンプとしての光源223および光量検知回路4との間
で、蛍光灯ランプ223の点灯,消灯,光量などの制御
を行うためのランプ制御回路として機能するものであ
る。
【0059】次に、上記した画像読取制御部20の動作
について説明する。
【0060】たとえば、外部周辺機器1からの用紙サイ
ズ設定コマンド、倍率設定コマンド、移動設定コマンド
などの各種の設定コマンドは、上記インターフェース回
路24により受信され、そして、CPU21により解読
される。
【0061】すると、CPU21によってスキャナ41
の機能が再設定され、その状態がステータスとして上記
インターフェース回路24を介して外部周辺機器1に返
される。
【0062】これにより、外部周辺機器1では、前記ス
テータスを受信することで、スキャナ41の状態を検出
することができる。
【0063】そして、外部周辺機器1からの原稿読取開
始コマンドを、上記インターフェース回路24を介して
上記CPU21が受信することにより、スキャナ41に
よる原稿OGの読み取りが開始される。
【0064】まず、CPU21により上記I/O27を
介して上記アナログ信号処理回路10に指示が与えら
れ、その内部が所定の状態に設定される(詳細について
は後述する)。
【0065】ついで、CPU21により上記I/O28
に対して指示が与えられ、モータ2およびエンコーダ3
によって上記第1,第2キャリッジ221,222の駆
動が制御される。
【0066】この場合、ミラー224が白基準板215
の下に位置するように、第1キャリッジ221が移動さ
れる。
【0067】そして、CPU21により上記I/O29
に対して指示が与えられ、蛍光灯ランプ223を消灯さ
せた状態で、白基準板215の表面イメージをCCDラ
インセンサ5に結像させ、その読み取りが行われる。
【0068】このCCDラインセンサ5で読み取られ
た、そのイメージデータは、黒シェーディングデータと
して上記シェーディング補正回路22内の黒シェーディ
ングメモリに格納される。
【0069】この黒シェーディングデータは、上記CC
Dラインセンサ5がもつ固有の暗レベルノイズを除去す
るための補正データとして使用される。
【0070】黒シェーディングデータの読み取りが終わ
ると、CPU21により上記I/O28およびI/O2
9に対して指示が与えられる。
【0071】すなわち、モータ2およびエンコーダ3に
よって上記第1キャリッジ221が白基準板215の下
を移動されながら、蛍光灯ランプ223が点灯されるこ
とにより、白基準板215の表面イメージをCCDライ
ンセンサ5に結像させ、その読み取りが行われる。
【0072】このCCDラインセンサ5で読み取られ
た、そのイメージデータは、白シェーディングデータと
して上記シェーディング補正回路22内の白シェーディ
ングメモリに格納される。
【0073】この白シェーディングデータは、上記CC
Dラインセンサ5の固有の明レベルノイズ(高周波ノイ
ズ)および蛍光灯ランプ223や結像レンズ227など
の光学系による低周波歪を除去するための補正データと
して用いられる。
【0074】なお、何らかの要因で、第1キャリッジ2
21を所定時間内に白基準板215の下に移動できなか
った場合には、CPU21はエラー動作に移り、キャリ
ッジ動作エラーに対応するコード信号をステータスとし
て上記インターフェース回路24より外部周辺機器1に
送信するようになっている。
【0075】一方、白シェーディングデータの読み取り
が終わると、蛍光灯ランプ223が点灯されたままの状
態で、第1キャリッジ221が原稿台ガラス220の下
まで移動され、停止される。
【0076】これにより、スキャナ41は、外部周辺機
器1からのVSYNCコマンド待ちの状態となる。
【0077】この状態で、CPU21が、上記外部周辺
機器1からのVSYNCコマンドを上記インターフェー
ス回路24を介して受信すると、原稿OGの読み取り走
査が開始される。
【0078】すなわち、CPU21により上記I/O2
8に対して指示が与えられ、モータ2およびエンコーダ
3によって上記第1,第2キャリッジ221,222の
駆動が制御される。
【0079】この場合、すでに設定されている倍率に応
じた回転数に達すると、第1,第2キャリッジ221,
222は定速動作に切り換えられ、所定の速度で原稿台
ガラス220の下を移動される。
【0080】第1,第2キャリッジ221,222が定
速で原稿OGを走査する間、CCDラインセンサ5は、
上記画像信号制御回路30からの水平同期信号(CCD
ラインセンサを駆動させるための光蓄積時間)によって
制御され、結像された光信号をアナログ画像信号に変換
して上記アナログ信号処理回路10に送るようになって
いる。
【0081】上記アナログ画像信号は、上記アナログ信
号処理回路10によりゲイン増幅やA/D変換などの処
理が施された後、デジタル画像データとして上記シェー
ディング補正回路22に送られる。
【0082】そして、このシェーディング補正回路22
にて、前記黒シェーディングデータおよび白シェーディ
ングデータによるシェーディング歪の補正が行われる。
【0083】シェーディング歪の補正されたデジタル画
像データは、上記各種画像処理回路23にてすでに設定
されているγ補正やエッジ強調などの画像処理が行わ
れ、原画像の再現性が確保される。
【0084】すなわち、CCDラインセンサ5で読み取
った画像データを外部周辺機器1で再現する、つまりプ
リンタ43で画像形成する際に、原画像に近い再生画の
出力が可能とされる。
【0085】こうした処理の施された画像データは、上
記インターフェース回路24を介して上記外部周辺機器
1に出力され、たとえばプリンタ43による前述した画
像形成動作に供される。
【0086】原稿OGの読み取り領域について、CCD
ラインセンサ5の長手方向に対する主走査方向の動作
と、キャリッジ221,222の移動方向に対する副走
査方向の動作とを同時に実行することで、原稿OG上の
画像情報を連続的に読み取ることができる。
【0087】さて、原稿OGの読み取りが終了すると、
CPU21により上記I/O28に対して指示が与えら
れ、モータ2およびエンコーダ3によって上記第1,第
2キャリッジ221,222の駆動が制御される。
【0088】この場合、上記第1,第2キャリッジ22
1,222が読み取りとは逆の方向に高速度で移動さ
れ、初期位置に復帰される。
【0089】そして、初期位置への復帰により、CPU
21により上記I/O28に対して停止の指示が与えら
れ、上記第1,第2キャリッジ221,222の駆動が
停止される。
【0090】すなわち、CPU21が、上記外部周辺機
器1からの読み取り終了コマンドを上記インターフェー
ス回路24を介して受信すると、上記第1キャリッジ2
21が白基準板215の近辺で停止される。
【0091】また、CPU21により上記I/O29に
対して指示が与えられ、上記蛍光灯ランプ223が消灯
される。
【0092】そして、外部周辺機器1からの次のコマン
ド受信状態とされることにより、スキャナ41はレディ
(新たな指示待ち)の状態となる。
【0093】なお、連続した読み取り動作に移る場合に
は、上記第1,第2キャリッジ221,222が初期位
置に復帰された状態で、引き続き外部周辺機器1からの
VSYNCコマンド待ちの状態となり、CPU21がV
SYNCコマンドを再受信することによって、上述した
動作が繰り返される。
【0094】図3は、上記した画像信号制御回路30の
概略構成を示すものである。
【0095】すなわち、この画像信号制御回路30は、
バッファ30a,30b,30c、各種タイミング発生
回路30d、およびデコーダ回路30eによって構成さ
れている。
【0096】バッファ30aは、上記アナログ信号処理
回路10内のA/D変換器(図4の12)からの出力信
号を、上記画像読取制御部20内のシェーディング補正
回路22、およびクランプ回路(図4の11a)の微調
整を行う直流信号成分演算・除去回路(図示せず)に出
力するためのものである。
【0097】バッファ30bは、上記アナログ信号処理
回路10内のA/D変換器からの出力信号を、図示せぬ
ピーク検出回路を介して、上記画像読取制御部20内の
CPU21などの外部制御回路に出力するためのもので
ある。
【0098】バッファ30cは、上記CPU21などの
外部制御回路からのモード設定信号などを、上記アナロ
グ信号処理回路10内に導くためのもので、その信号の
一部を、アナログ信号処理回路10内のコントロールレ
ジスタCCR(後述する)に書き込むようになってい
る。
【0099】上記画像読取制御部20内のCPU21な
どの外部制御回路では、上記バッファ30cを介して、
A/D変換処理前のアナログ画像信号、A/D変換処理
後のアナログ画像信号、メモリ(図4の13b,13
d)内の格納データやアナログ信号処理回路10の状態
信号などをサンプリングするようにすれば、アナログ信
号処理回路10内のデータや状態を確認することもでき
る。
【0100】各種タイミング発生回路30dは、上記C
CDラインセンサ5を駆動するための水平同期信号や、
アナログ信号処理回路10の動作を制御するためのタイ
ミング信号などを発生するものである。
【0101】デコーダ回路30eは、上記CPU21な
どからのアドレス信号、書き込み信号WTまたは読み込
み信号RDを入力し、上記バッファ30b,30cの入
出力の制御信号を生成するものである。
【0102】図4は、上記したアナログ信号処理回路1
0の概略構成を示すものである。
【0103】このアナログ信号処理回路10は、CCD
ラインセンサ5で読み取った信号を各光電変換素子の特
性に合せて補正し、しかもデジタル信号化して出力する
もので、画像処理用LSIとして置き換えることができ
る集積回路装置である。
【0104】アナログ信号処理回路10は、さらに詳し
くは、CCDラインセンサ5からの出力をアナログ処理
するためのアナログ処理回路11と、このアナログ処理
回路11からの出力をデジタル信号に変換するA/D変
換器12と、このA/D変換器12から出力される各光
電変換素子の信号に対応する基準レベルを記憶している
記憶器13と、この記憶器13のレベルにしたがって上
記A/D変換器12の各出力信号を補正する画像信号処
理回路14とを備えて構成されている。
【0105】アナログ処理回路11は、さらに詳しく
は、CCDラインセンサ5からの出力5hを受けてこれ
をクランプするクランプ回路11aと、このクランプ回
路11aの出力15aをサンプルホールドしてA/D変
換器12に向けてアナログ出力15bを出力するサンプ
ルホールド回路11bとを備えている。
【0106】記憶器13は、第1キャリッジ221の蛍
光灯ランプ(光源)223を消灯したときのセンサ出力
(詳しくは、そのときのA/D変換器12の出力15
c)より基準黒レベルを発生し(複数回の主走査を行っ
て各回の出力15cを各ビットごとに平均したものを求
め)、これをメモリ13bに格納する基準黒レベル発生
回路13aと、第1キャリッジ221の蛍光灯ランプ2
23を点灯させ、原稿OGの代りに白基準板215を読
み取ったときのCCDラインセンサ5の各素子の出力5
hより上記黒レベルの場合と同様にして基準白レベルを
発生し(ただし、黒レベルとの差を求め)、これをメモ
リ13dに格納する基準白レベル発生回路13cとを備
えている。
【0107】一方、アナログ信号処理回路10は、制御
信号処理回路16を備えている。
【0108】そして、このアナログ信号処理回路10
は、アナログ処理回路11、A/D変換器12、記憶器
13、画像信号処理回路14、および制御信号処理回路
16のすべてが1チップの回路素子として組み込まれ、
樹脂によりモールドされた構成となっている。
【0109】また、上記出力15a,15b,15c、
およびメモリ13dの出力15d、またはメモリ13b
の出力15eの各ラインには、それぞれの出力信号を分
岐して取り出すための出力端子(図示していない)が設
けられている。
【0110】この出力端子は、アナログ信号処理回路1
0の図示しないモールドの外部の端子電極にそれぞれ個
々に接続されており、必要に応じて各端子からの所望の
信号を外部に取り出すことができるようになっている。
これらの端子出力は、主に各回路要素の動作のチェック
用として使用される。
【0111】なお、図中の出力15fは、画像信号処理
回路14により補正,正規化されて前記画像信号制御回
路30のバッファ30aに送り出される画像データであ
り、入力15gは、前記画像信号制御回路30のバッフ
ァ30cから導かれる信号、出力15hは、同じく前記
画像信号制御回路30のバッファ30bに送り出される
信号である。
【0112】ここで、アナログ信号処理回路10の回路
構成について具体的に説明する。
【0113】上記基準黒レベル発生回路13aは加算器
を有し、この加算器によって高速フラッシュA/D変換
器12の出力15cとメモリ13bの読み出しデータと
を加算し、その和をメモリ13bの書き込みデータとす
るものである。
【0114】そして、この操作を複数主走査回数分行う
ことにより、黒レベルの複数回加算による平均を得、そ
の結果(基準黒レベルデータ15e)をメモリ13bに
格納するようになっている。
【0115】上記基準白レベル発生回路13cは、引算
器と加算器とを有する。引算器は、基準白レベルの素デ
ータであるA/D変換器12の出力15cからメモリ1
3bの読み出しデータ(基準黒レベルデータ15e)を
差引き、加算器は、その差データとメモリ13dの読み
出しデータとを加算し、その和をメモリ13dに書き込
むものである。
【0116】そして、この操作を複数主走査回数分繰返
すことにより、白レベルの複数回加算による平均白レベ
ルデータ、つまり基準白レベルデータ15dを得、メモ
リ13dに格納するようになっている。
【0117】画像信号処理回路14は引算器と割算器と
を備え、引算器によって、画素データ(A/D変換器1
2の出力15c)と基準黒レベルデータ15eとの差を
算出する。また、割算器によって、上記引算器が算出し
た差データを基準白レベルデータ15dで割り、その商
をデータビット倍(たとえば、256倍)し、その結果
15fをシェーディング補正回路22に出力するもので
ある。なお、この割算器はROMで構成される。
【0118】制御信号処理回路16は、上記画像信号制
御回路30内のバッファ30cと接続され、この出力と
副走査信号とCCDラインセンサ5の駆動信号5i,5
eとにより、コントロールレジスタCCRへのモード設
定、各ブロックへの制御信号の発生、およびメモリアド
レスの発生を行うものである。
【0119】図5は、CCDラインセンサ(光電変換素
子)5の構成例を示すものである。
【0120】すなわち、このCCDラインセンサ5は、
中央にフォトダイオードアレイ51を有しており、その
両側にそれぞれ蓄積電極52 a,52 b、シフトゲート
3a,53 b、およびCCDアナログシフトレジスタ
4 a,54 bなどが設けられた構成となっている。
【0121】上記フォトダイオードアレイ51 は、中央
部の素子(フォトダイオード)S1〜S2592が画像
信号用として用いられ、その前後の素子D13〜D6
4,D65〜D92がダミー用となっている。
【0122】画像信号用の素子S1〜S2592の全長
が、主走査幅に一致するよう、前記結像レンズ227な
どの光学系の倍率が定められている。
【0123】ダミー用の素子D13〜D64のうち、素
子D13〜D29のフォトダイオード受光面にはアルミ
蒸着膜を付けて光を遮断してなり、センサ出力の基準電
圧を作成するためのリファレンスビット(黒基準画素)
となっている。
【0124】その他、必要な入出力部、電源などの部分
と配線などを設けることにより、このCCDラインセン
サ5は構成されるものである。
【0125】そして、シフトゲート53 a,53 bには
ゲート信号5iが印加され、CCDアナログシフトレジ
スタ54 a,54 bには駆動用のクロック信号5e,5
fが、また出力ゲートにはリセット信号5gが印加さ
れ、出力端からはCCDラインセンサ5の出力5hが取
り出される。
【0126】図6は、CCDラインセンサ5の各部にお
ける信号波形を示すものである。
【0127】すなわち、シフトゲート53 a,53 bに
は、同図(a)に示すゲート信号5i(この1周期が主
走査周期で、τINT が光信号蓄積時間)が加えられる。
【0128】CCDアナログシフトレジスタ54 a,5
4 bには、同図(b)および同図(c)に示すように、
これを駆動するためのクロック信号5e,5fがそれぞ
れ加えられる。
【0129】また、同図(d)に示すリセット信号5g
は、出力ゲートに加えられることによって出力段のフロ
ーティングキャパシタの電圧を初期化し、上記シフトレ
ジスタ54 a,54 bにより転送された画素データにセ
ンサ出力が正しく対応するようにするためのものであ
る。
【0130】上記したCCDアナログシフトレジスタ5
4 a,54 bのクロック信号5e,5fおよびリセット
信号5gの各パルスは、図5に示したフォトダイオード
アレイ51 の各素子に対応して時系列的に割り当てられ
ている。
【0131】さらに、同図(e)に示すセンサ出力5h
は出力端より取り出されるもので、ダミー出力のリファ
レンスビット期間における出力電圧(暗時出力電圧)V
yがセンサの暗時の基準電圧となり、各画素データ(有
効出力電圧)は電圧VyよりΔVxだけ光電変換素子に
入射する光量に応じて出力される。
【0132】図7は、CCDラインセンサ5のセンサ出
力5hの特徴を示すものである。
【0133】曲線51は、蛍光灯ランプ223を消して
読取部を暗闇にしたときのセンサ出力5hで、基準黒レ
ベルと呼ばれる。
【0134】曲線52は、蛍光灯ランプ223を点灯し
て原稿OGの代りに白基準板215を読み取ったときの
センサ出力5hで、基準白レベルと呼ばれる。
【0135】曲線53は、目的とする出力、つまり蛍光
灯ランプ223を点灯し、原稿OGを読み取ったときの
センサ出力5hである。
【0136】基準黒レベル(曲線51)および基準白レ
ベル(曲線52)とも中央付近で下方に弓なりに下がる
傾向を持っているが、これは読取部においては原稿中央
付近が外部からの光のもれを受け易く、CCDラインセ
ンサ5に入る光量が多くなるためである。この下方弓な
りの歪みを低周波歪みと呼ぶ。
【0137】また、基準黒レベル、白レベルとも小さな
凹凸54を有するが、これは高周波歪みと呼ばれ、CC
Dラインセンサ5の各フォトトランジスタの感度不揃い
や不良ビットにより生じる。
【0138】これらの低周波歪みと高周波歪みは、アナ
ログ信号処理回路10によって検出され、基準黒レベル
をX“00”、基準白レベルをX“FF”として、画像
信号53の補正、正規化が行われるものである。
【0139】ここで、上記アナログ信号処理回路10に
おけるクランプ補正処理、サンプルホールド処理、A/
D変換処理について簡単に説明する。
【0140】たとえば、クランプ回路11aでは、図6
または図7に示したCCDラインセンサ5からのセンサ
出力5hをもとに電圧(図6のVy)が検出され、基準
電圧Vが作成される。
【0141】サンプルホールド回路11bでは、クラン
プ回路11aの出力15a(これは、波形的にはセンサ
出力5hと同じ)をもとにサンプルホールド処理された
出力15b(図14)が発生される。
【0142】A/D変換器12では、サンプルホールド
回路11bの出力15bがA/D変換される。通常、サ
ンプルホールド出力15bの変化(△Vxの変化)は極
めて高速なので、フラッシュタイプのものが用いられ
る。
【0143】すなわち、A/D変換器12は256個の
比較器を備え、各比較器にV/256,2V/256,
3V/256,……の基準電圧が与えられることによ
り、共通に加えられる入力電圧(出力15b)とのH,
L結果が出力される。
【0144】この256個のH,L出力はエンコーダに
加えられ、該エンコーダより入力電圧のデジタル値が出
力される。この型の変換器は、逐次型などに比べて高速
のA/D変換が可能である。
【0145】そして、このクランプ、サンプルホール
ド、A/D変換の手法によれば、1ビット(1フォトダ
イオード)単位での基準黒レベル、白レベルの採取が可
能で、これにより正確な画像信号の補正、正規化を行い
得る。
【0146】次に、図8を参照して、基準黒レベル、白
レベルの採取に当っての処理方法について説明する。
【0147】図示のように、まず蛍光灯ランプ223が
消され、白基準板215に当る照明光が「0」にされ
る。
【0148】この状態で、アナログブロックのクランプ
回路11a、サンプルホールド回路11b、およびA/
D変換器12のオフセット調整、自動補正が行われる。
【0149】そして、CCDラインセンサ5による所定
回数の読取走査が行われ、基準黒レベル発生回路13a
にて黒レベルが生成され、その各ビットの基準黒レベル
がメモリ13bに書き込まれる。
【0150】この後、蛍光灯ランプ223が点灯され、
CCDラインセンサ5による白基準板215の読み取り
が所定回数だけ行われる。そして、基準白レベル発生回
路13cにて白レベルが生成され、その各ビットの基準
白レベルがメモリ13dに書き込まれる。
【0151】その後、原稿OGの読み取りが行われ、メ
モリ13b,3dのデータをもとに、原稿読み取りデー
タの補正、正規化が行われる。
【0152】制御信号処理回路16には、図示しないが
コントロールレジスタCCRが内蔵されており、CPU
21などの外部制御回路が該レジスタCCRにデータを
セットして上記各ステップ60,61,……の指定を行
い、これらステップ60→61→62(63)→64→
65(66)→67の順で逐次実行させる。
【0153】基準黒/白レベルは、複数回の読み取りを
行ってそのセンサ出力の平均をとることにより、より安
定、確実なデータを得ることができる。
【0154】また、基準黒/白レベルには高周波歪み5
4が混入するが、これに対しても、上記平均化処理によ
り安定、確実な高周波歪みの検出が可能になり、上記補
正でリニアリティの良い高品質の画像信号を得ることが
できる。
【0155】なお、上記したレベル生成処理のステップ
62,65では副走査は行わず(原稿送りはせず)、原
稿読み取りステップ67で副走査を主走査終了ごとに行
い、原稿OGの全面の読み取りを行う。
【0156】図9は、正規化処理の要領を示すものであ
る。
【0157】正規化処理とは、図でいえば湾曲した黒,
白レベル51,52を直線化し、この直線座標で入力画
像信号53を表わすことに相当する。
【0158】図10は、上記したコントロールレジスタ
CCRの内容を示すものである。
【0159】レジスタCCRのビット0とビット1の内
容A,Bにより、各モードが指定され、前記アナログ信
号処理回路10内の制御信号処理回路16により各ブロ
ックが制御される。
【0160】図11は、コントロールレジスタCCRの
モード指定テーブルの例を示すものである。
【0161】たとえば、ビット0の内容Aが「0」で、
ビット1の内容Bが「0」のとき、動作モードはアナロ
グ部補正モード、同じく、「1,0」のときは基準黒レ
ベル生成モード、同じく「0,1」のときは基準白レベ
ル生成モード、同じく「1,1」のときは画像信号処理
モードとなっている。
【0162】図12は、基準黒レベル生成モードを例
に、モード指定およびモード指定後のアナログ信号処理
回路10の動作の概要を示すものである。
【0163】たとえば、基準黒レベル生成モードに入る
ときは、CPU21などの外部制御回路によりコントロ
ールレジスタCCRに“0,1”が書き込まれる。な
お、この書き込みは、副走査信号が立ち上る前に行われ
る。
【0164】すると、制御信号処理回路16では、CC
Dラインセンサ5の駆動信号5iと副走査信号およびコ
ントロールレジスタCCRの内容により、上記駆動信号
5iに同期してモード指定フラグがセットされ、基準黒
レベル生成モードが開始される。
【0165】これにより、第1回目の主走査では、1主
走査期間H内の黒レベルデータがメモリ13bに書き込
まれ、次の(第2回目)主走査では、1回目の主走査時
の黒レベルデータがセンサ出力5hに同期してメモリ1
3bより読み出され、2回目の主走査時の黒レベルデー
タと加算されたその結果がメモリ13bに書き込まれ
る。
【0166】この主走査は8回行われ、メモリ13bに
は8回分の基準黒レベルの和(平均値)が書き込まれ
る。
【0167】そして、8回分の主走査が終了すると、制
御信号処理回路16からは割り込みのための出力15h
が立ち上げられ、CPU21などの外部制御回路に基準
黒レベル生成モードが終了したことが通知される。
【0168】基準白レベル生成モードも同様にして実行
されるが、「基準白レベルデータ=A/D変換器12の
出力15c−メモリ13bから読み出した基準黒レベル
データ」として、この基準白レベルデータがメモリ13
dに書き込まれ、その8回の平均が取られる。
【0169】図13は、画像信号処理モードを例に示す
ものである。
【0170】このモードでは、コントロールレジスタC
CRに“1,1”が書き込まれ、副走査信号とCCDラ
インセンサ5の駆動信号5iの立ち上りでモード指定フ
ラグが立ち上げられ、画像信号処理モードがスタートさ
れる。
【0171】この処理モードでは、副走査信号が“1”
である限り、処理が続けられる。
【0172】これにより、アナログ信号処理回路10内
の画像信号処理回路14では、次の演算によって正規化
が行われる。
【0173】 15f=((15c−15e)/15d)×256 ただし、15f:正規化信号(デジタル画像データ) 15c:A/D変換器12の出力 15e:メモリ13bから読み出した基準黒レベルデー
タ 15d:メモリ13dから読み出した基準白レベルデー
タ 図14は、メモリアドレスとCCDラインセンサの駆動
信号との相互関係を示すものである。
【0174】すなわち、CCDラインセンサ5の駆動信
号5i,5eによりメモリ13b,13dのアドレスが
各有効画素ビットごとに対応して割り当てられ、基準黒
レベルデータおよび基準白レベルデータが、各画素ビッ
トに対応するメモリ13b,13dのアドレスに格納さ
れる。
【0175】上記したように、各種の機器に対して汎用
性の高い集積回路装置を組み込むことができるようにし
ている。
【0176】すなわち、画像処理に最小限必要で、しか
も各機器に共通する部品を1チップの集積回路に構成
し、かつ、集積回路内部の各主要構成要素の信号を外部
に出力することが可能なLSIを組み込むことができる
ようにしている。これにより、LSI自身を汎用性の高
いものとすることができるため、新機種の製造時にかか
るコストの削減が可能となる。したがって、機能的にも
優れた安価なデジタル複写装置を製造し得るものであ
る。
【0177】なお、上記実施例においては、LSIを1
チップ構成とした場合を例に説明したが、これに限ら
ず、たとえば機能的に分割することで2チップ以上で構
成されるLSIを使用することも可能である。
【0178】その他、この発明の要旨を変えない範囲に
おいて、種々変形実施可能なことは勿論である。
【0179】
【発明の効果】以上、詳述したようにこの発明によれ
ば、機器の製造面、設計面におけるコスト高を招くこと
なく、低廉化が可能な画像形成装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかるデジタル複写装置
の概略を示す構成図。
【図2】同じく、制御ボードの構成を示すブロック図。
【図3】同じく、画像信号制御回路の構成を示すブロッ
ク図。
【図4】同じく、アナログ信号処理回路(画像処理用L
SI)の概略構成を示すブロック図。
【図5】同じく、CCDラインセンサの概略を示す構成
図。
【図6】同じく、CCDラインセンサの信号波形を示す
図。
【図7】同じく、CCDラインセンサの出力歪みを説明
するために示す図。
【図8】同じく、アナログ信号処理回路の動作の概要を
説明するために示すフローチャート。
【図9】同じく、正規化処理について説明するために示
す図。
【図10】同じく、レジスタの内容を説明するために示
す図。
【図11】同じく、モード指定テーブルの例を示す図。
【図12】同じく、モード指定後の動作を説明するため
に示すタイミングチャート。
【図13】同じく、画像信号処理モードの動作を説明す
るために示すタイミングチャート。
【図14】同じく、メモリアドレスと駆動信号との関係
を説明するために示すタイミングチャート。
【符号の説明】
1…外部周辺機器、5…CCDラインセンサ(光電変換
素子)、10…アナログ信号処理回路(画像処理用LS
I)、11…アナログ処理回路、11a…クランプ回
路、11b……サンプルホールド回路、12…A/D変
換器、13…記憶器、13a…基準黒レベル発生回路、
13b…黒シェーディングメモリ、13c…基準白レベ
ル発生回路、13d…白シェーディングメモリ、14…
画像信号処理回路、16…制御信号処理回路、20…画
像読取制御部、21…CPU、22…シェーディング補
正回路、30…画像信号制御回路、41…スキャナ、4
3…プリンタ、215…白基準板、220…原稿台ガラ
ス、221…第1キャリッジ、222…第2キャリッ
ジ、223…蛍光灯ランプ(光源)、224,225,
226…ミラー、229…制御ボード、239…画像形
成部、240…レーザ光学系、241…半導体レーザ発
振器、242…多面体回転鏡、246…感光体ドラム、
247…帯電チャージャ、248…現像器、249…転
写チャージャ、252…カセット、257…定着器。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の光電変換素子を用いて原稿画像を
    読み取り、その光電変換素子からの出力信号にもとづい
    て画像形成動作を実行する画像形成装置において、 前記光電変換素子からの出力信号を各素子ごとにアナロ
    グ電気信号として取り出すアナログ処理手段、このアナ
    ログ処理手段からの出力信号をデジタル値に変換するア
    ナログ/デジタル変換手段、このアナログ/デジタル変
    換手段から出力される前記各素子ごとの基準信号レベル
    を記憶してなる記憶手段、この記憶手段の記憶情報にも
    とづいて、前記アナログ/デジタル変換手段からの前記
    各素子ごとの出力信号を補正する補正手段とを備え、 前記アナログ処理手段、アナログ/デジタル変換手段、
    記憶手段、および補正手段を1チップの回路素子として
    構成し、かつ前記補正手段、記憶手段、アナログ処理手
    段の少なくとも1つの出力信号を外部へ取り出すための
    出力端子を有した集積回路装置と、 この集積回路装置からの補正出力信号に応じて潜像を形
    成する潜像形成手段と、 この潜像形成手段で形成された潜像を顕像化する現像手
    段と、 この現像手段で顕像化された現像剤像を被画像形成媒体
    上に形成する画像形成手段とを具備したことを特徴とす
    る画像形成装置。
  2. 【請求項2】 原稿を光学的に走査し、前記原稿の画像
    に対応する光学像を得る走査手段と、 この走査手段の走査により得られる光学像を光電変換す
    る光電変換素子と、 この光電変換素子の無効画素部の直流電位を基準信号レ
    ベルとして検出する検出手段、この検出手段で検出され
    た前記基準信号で、前記光電変換素子の有効画素部から
    の出力信号をクランプするクランプ手段、このクランプ
    手段からの出力信号をサンプルホールドするサンプルホ
    ールド手段、このサンプルホールド手段からの出力信号
    をアナログ/デジタル変換するアナログ/デジタル変換
    手段、このアナログ/デジタル変換手段から出力され、
    前記検出手段で検出される、前記光電変換素子の各素子
    ごとの基準信号レベルを記憶する記憶手段、およびこの
    記憶手段に記憶された前記基準信号にもとづいて、前記
    アナログ/デジタル変換手段からの前記光電変換素子の
    各素子ごとの出力信号を補正する補正手段を、1チップ
    の回路素子として構成し、かつ前記補正手段、記憶手
    段、アナログ/デジタル変換手段、サンプルホールド手
    段、クランプ手段、および検出手段の少なくとも1つの
    出力信号を外部へ取り出すための出力端子を有してなる
    集積回路装置と、 この集積回路装置からの補正出力信号に応じて潜像を形
    成する潜像形成手段と、 この潜像形成手段で形成された潜像を顕像化する現像手
    段と、 この現像手段で顕像化された現像剤像を被画像形成媒体
    上に形成する画像形成手段とを具備したことを特徴とす
    る画像形成装置。
JP4280684A 1992-09-24 1992-09-24 画像形成装置 Pending JPH06105149A (ja)

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JP4280684A JPH06105149A (ja) 1992-09-24 1992-09-24 画像形成装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9387643B2 (en) 2012-12-28 2016-07-12 Ricoh Company, Ltd. Sheet processing apparatus and image processing system

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9387643B2 (en) 2012-12-28 2016-07-12 Ricoh Company, Ltd. Sheet processing apparatus and image processing system

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