JP2004229110A - 画像読取制御方法、画像読取装置および画像形成装置 - Google Patents

画像読取制御方法、画像読取装置および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】適度な増幅量の可変範囲をもつ増幅器とA/D変換回路の各性能を充分引き出して、精度の高いデジタル信号を取り出す。
【解決手段】原稿に光を照射する光源と、原稿の反射光あるいは透過光に応じたアナログ画像信号を複数系統に分けて出力するCCD42と、このCCD42からのアナログ画像信号出力を指示された増幅量にて増幅するゲインアンプ53と、このゲインアンプ53の出力信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ56と、このA/Dコンバータ56の基準電圧を変更すセレクタ58とを有する画像読取装置において、ゲインアンプ53の任意の増幅範囲においてデジタル信号が任意の範囲に入らない場合には、原稿および補正データを得るための基準白板41を読み取る際に使用するA/Dコンバータ56のリファレンス電圧を、特定の系統同士、同じ割合で変更するCPU61を有する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学的な読取素子により原稿の画像情報を読み取る画像読取制御方法、この方法を実施する画像読取装置およびこの画像読取装置を用いた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンタ、スキャナ、複写機、ファクシミリなどの画像形成装置においては、原稿画像を光学的に読み取る画像読取装置が用いられている。このような画像読取装置では、画像を読み取ったラインセンサからのアナログ画像信号をA/D変換回路に入力してデジタル信号を得ている。この際、A/D変換回路の性能を充分に引き出して使用するには、アナログ画像信号はA/D変換回路のリファレンス電圧を超えない範囲での大きいダイナミックレンジでA/D変換回路に入力するのが望ましい。このため、従来よりアナログ画像信号を増幅量が可変な増幅器を用いて、基準白板を読み取った際のアナログ画像信号がA/D変換回路のリファレンス電圧の8割程度(マージンの考え方により何割にするかは異なるが)になるように増幅して入力していた。但し、増幅器の増幅量可変幅は例えば2倍〜10倍といったように有限である。増幅量はA/D変換回路に入力されるアナログ画像信号の大きさにより決定するが、アナログ画像信号の大きさは様々な要因により機械毎にバラついている。その要因として、光源光量、ラインセンサ感度、基準白板濃度、メカ寸法等のバラツキが挙げられる。
【0003】
従来の方法では、これらのバラツキ要因を考慮してもアナログ画像信号の最小〜最大範囲をカバーできるほど可変範囲の広い増幅器が必要であった。このような増幅器の設計は技術的にハードルが高く、コストも上がることになる。また、最近ではラインセンサ出力をA/D変換回路に入力する迄の処理を1パッケージに納めたICが使われている。この中に入っている増幅器の可変範囲は予め決められているので、更に可変範囲を広くするためには外部にシリアルに増幅器を追加する必要があった。
【0004】
また、特許文献1では、原稿からの反射光を読み取る読み取り手段と、前記光源の経時劣化データを記憶する記憶手段と、前記光源の累積点灯時間を計時する計時手段と、記憶手段からの光源の経時劣化データと光源の累積点灯時間を計時する計時手段からの累積点灯時間とに基づいて読取手段の出力低下を補う補正手段を設け、この補正手段によって読取手段の出力信号のアナログデータをデジタルデータに変換するA/D変換手段の白ピーク基準電圧を変更することで、光源の劣化による影響をA/D変換手段により抑えることが提案されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−232579号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1では、バラツキ要因の1つである光量低下に対して、光量低下率を予測してA/D変換回路のリファレンス電圧を変更するものであり、光源の光量劣化についての代表値を基にリファレンス電圧を変更しており、光源劣化のバラツキ(同じ時間経過後に代表値よりも光量が大きいもの、小さいものが存在する)を考慮すると、必ずしも最適な補正とは言えない不具合点がある。
【0007】
本発明はこのような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、適度な増幅量の可変範囲をもつ増幅器とA/D変換回路を有し、それらの性能を充分引き出して、精度の高いデジタル信号を取り出すことができるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、第1の手段は、被写体に光を照射する照明手段と、前記被写体の反射光あるいは透過光に応じたアナログ画像信号を複数系統に分けて出力するラインセンサと、前記ラインセンサからのアナログ画像信号出力を指示された増幅量にて増幅する増幅回路と、前記増幅回路の出力信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路と、前記A/D変換回路の基準電圧を変更する手段とを有する画像読取装置の画像読取制御方法において、前記増幅回路の任意の増幅範囲でデジタル信号が任意の範囲に入らない場合には、前記被写体および補正データを得るための基準部材を読み取る際に使用する前記A/D変換回路のリファレンス電圧を、各々特定の前記系統同士、同じ割合で変更することを特徴としている。すなわち、例えばレッド、グリーン、ブラックの系統を各2系統の合計6系統の出力があるラインセンサにて、グリーンの1系統の値が任意の値に調整できない場合には、グリーンのもう1系統も一緒にA/D変換回路のリファレンス電圧を同じ割合で換えるというものであり、増幅回路の増幅範囲でデジタル信号を目標とする値に設定できない場合には、A/D変換回路の特定の系統同士同じ割合でリファレンス電圧を変更するので、A/D変換回路の性能を充分に引き出して使用することができ、地肌除去モードに於いてもデジタル信号のダイナミックレンジは大きく確保できるので、シェーディング補正演算結果の丸め込み量も小さくできる。また、実効的な階調数が確保でき、ガサツキ感の無い綺麗な画像を得ることができる。
【0009】
第2の手段は、第1の手段において、変更した前記A/D変換回路のリファレンス電圧に関わる設定値のみ既存の設定値と書き換え、以降その設定値を使用することを特徴としている。これにより、増幅回路の増幅範囲でデジタル信号を目標とする値に設定できない場合には、濃度基準部材および原稿画像を読み取るA/D変換回路のリファレンス電圧を同じ割合で変更して例えば不揮発性メモリなどに保存することができ、次回設定する場合に時間短縮できる。
【0010】
第3の手段は、第2の手段において、前記既存の設定値は不揮発性メモリに記憶させておくことを特徴としている。
【0011】
第4の手段は、第1ないし第3の手段において、前記系統はレッド、ブラック、グリーンの3系統を複数系統もうけることにより構成されていることを特徴としている。
【0012】
第5の手段は、被写体に光を照射する照明手段と、前記被写体の反射光あるいは透過光に応じたアナログ画像信号を複数系統に分けて出力するラインセンサと、該ラインセンサからのアナログ画像信号出力を指示された増幅量にて増幅する増幅回路と、該増幅回路の出力信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路と、該A/D変換回路の基準電圧を変更する手段とを有する画像読取装置において、前記増幅回路の任意の増幅範囲において前記デジタル信号が任意の範囲に入らない場合には、前記被写体および補正データを得るための基準部材を読み取る際に使用する前記A/D変換回路のリファレンス電圧を、特定の前記系統同士、同じ割合で変更する変更手段を有することを特徴としている。これにより第1の手段と同等な効果を奏することができる。
【0013】
第6の手段は、第5の手段の前記変更手段が、変更した前記A/D変換回路のリファレンス電圧に関わる設定値のみ既存の設定値と書き換え、以降その設定値を使用することを特徴とし、第2の手段と同等な効果を奏することができる。
【0014】
第7の手段は、第6の手段において、前記既存の設定値を記憶する不揮発性メモリを更に有することを特徴としている。
【0015】
第8の手段は、原稿である被写体の画像情報を画像読取装置により光学的に読み取り、その画像情報を像担持体に光走査装置によって潜像を形成し、形成された潜像を現像して画像を形成する画像形成装置であって、前記画像読取装置が第5ないし第7の手段の画像読取装置を用いることを特徴としている。これにより、A/D変換回路の性能を充分に引き出して使用することができ、地肌除去モードに於いてもデジタル信号のダイナミックレンジは大きく確保できるので、シェーディング補正演算結果の丸め込み量も小さくできる。また、実効的な階調数が確保でき、ガサツキ感の無い綺麗な画像を得ることができる。
【0016】
第9の手段は、第8の手段の前記画像形成装置が、前記像担持体が光導電性の感光体で構成され、該感光体を均一に帯電したのちに前記光走査装置による書込みで静電潜像を形成し、形成された静電潜像を現像してトナー画像を得、このトナー画像を記録媒体上に定着して画像を形成することを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
【0018】
図1は本発明の一実施形態に係る画像読取装置の概略構成を示す図、図2はCCDの構成を示すもので、(a)はセンサ列を示す図、(b)はCCDの出力関係を説明するための図、図3は読取基板と画像処理部の主要構成を示すブロック図、図4は図3のゲインアンプの特性の一例を示すグラフ、図5は図3のオフセット設定部の特性の一例を示すグラフ、図6は図3のD/Aコンバータの出力分圧の一例を示す回路図、図7はアナログ画像信号の上限基準値と加減基準値の出力系統を示す回路図、図8は主走査方向のタイミングチャート、図9は副走査方向のタイミングチャート、図10はCCDにおける副走査方向を説明するための図である。
【0019】
画像読取装置1は、その上部にコンタクトガラス2と基準白板41が配置されている。コンタクトガラス2は原稿を読み取る際にその上に原稿をセットするためのものである。原稿は図1には図示しないが、上から圧板と称せられる原稿押さえ板によりコンタクトガラス2から浮かないように抑えられる。勿論、公知のドキュメントフィーダ(ADF)を設けてもよい。また、基準白板41はシェーディング補正時の補正データを得るための主走査方向に設けられた均一濃度のほぼ白色の部材である。
【0020】
画像読取装置1の内部には、基準白板41あるいはコンタクトガラス2の面に対してある角度で読み取り面を照射する光源4と、基準白板41あるいは原稿で反射した光を反射する3枚の第1、第2および第3のミラー5a,5b,5cと、第3のミラー5cからの反射光を結像するレンズ6と、レンズ6を反射光をアナログ画像信号に変換するラインセンサ(本実施の形態ではラインセンサとして3ラインCCDを使用しており、以下CCDと称する)42と、CCD42からの画像信号をデジタル信号に変換するための後述する各種回路が設けられた読取基板7と、読取基板7からの画像データを処理する後述する各種回路を備えた画像処理部43とから構成されている。光源4と第1、第2および第3のミラー5a,5b,5cは、各々図1に示していない第1、2走行体を形成し、モータ44の駆動により読み取り原稿面とCCD42間距離を一定に保ちながら副走査方向に移動する。CCD42は入射光量に対応したアナログ画像信号を出力し、読取基板7にてデジタル信号に変換した後、画像処理部11に画像データとして渡す。
【0021】
CCD42は、図2(a)に示すように、副走査方向にR(レッド),G(グリーン),B(ブラック)の3ラインのセンサ列が配置され、各々主走査方向には7300個のフォトセンサが配列されたものである。また、R,G,Bとも偶数番目、奇数番目のデータに分けて出力する方式(いわゆるE/O出力方式)であり、本実施形態では、図2(b)に示すように、Re、Ro、Ge、Go、Be、Boの6系統の出力がある。
【0022】
図3により、読取基板と画像処理部の主要構成を説明する。なお、この図3では、CCD42からの出力は6系統として記載してあるが、4系統あるいは8系統の出力タイプなど何系統の出力であってもよい。読取基板7には、バッファ51、サンプリング回路52、ゲインアンプ53、オフセット設定部54、P/H回路55、A/Dコンバータ56、D/Aコンバータ57、セレクタ58が設けられている。CCD42の出力である各アナログ画像信号は、バッファ51でドライブされて、サンプリング回路52にてサンプルホールドされ、リセットノイズ等の高周波成分が除去される。
【0023】
ゲインアンプ53は、図4に特性例を示すように、コントロール端子に印加される電圧:Vg**にてゲインを制御できる可変利得のアンプである。また、オフセット設定部54は、図5にオフセット設定の特性例を示すように、コントロール端子に印加される電圧:Vof**にてオフセットを設ける機能を有する。なお、Vg**、Vof**は後述するCPU61がD/Aコンバータ57を操作して決定する電圧である。例えば8ビットのD/AコンバータであればCPU61は0〜255のいずれかの値をD/Aコンバータ57に対して設定し、D/Aコンバータ57は対応した電圧を出力する。また、Vg**,Vof**の**は図2のCCD42の出力に対応した添字(Re、Ro、Ge、Go、Be、Bo)が入るものとし、6系統の各々に対して設定される。また、図3のようにD/Aコンバータ57の出力電圧:Vg**、Vof**、Vrefw*、Vrefd*を各々そのままゲインアンプ53、オフセット設定部54、セレクタ58を介したA/Dコンバータ56に入力しても良いが、図6に示すように、抵抗器などにより分圧して、D/Aコンバータ57の出力電圧を細かく制御しても構わない。但し、この場合は可変範囲が狭くなるので、抵抗定数を考慮する必要がある。
【0024】
P/H回路55は、地肌除去読み取りモードを使用する際に、地肌のレベルをピークホールドする回路である。地肌除去モードとは、原稿の地肌濃度を除いて文字等の情報を際立たせる読み取り方法である。本実施形態では地肌除去モードではGデータのみ扱うものとする。P/H回路55にはGe系統、Go系統の信号のみが接続されており、地肌原稿の反射率に対応した電圧に任意のゲイン倍された電圧がピークホールドされる。
【0025】
A/Dコンバータ56は、アナログ画像信号を上限基準値:Vreft*、下限基準値:Vrefbに基づいて所定の分解能(例えば10bit)でデジタル画像信号に変換するものである。A/Dコンバータ56からのデジタル画像信号は、後述する画像処理部11の画像処理基板60のオフセットレベル検出回路63、オフセットレベル減算回路64に入力される。ここでVreft*と後述のVrefw*、Vrefd*の*はR,G,Bのいづれかであり、詳細は後述する。
【0026】
A/Dコンバータの上限基準値:Vreft*はセレクタ58の出力である。セレクタ58には、CPU61がD/Aコンバータ57を操作して決定するVrefw*,Vrefd*およびP/H回路55の出力:Vphが入力される構成になっている。
【0027】
ここで、A/Dコンバータの基準電圧に着目した部分を図7により詳細に説明する。CCD42のGe,Go,Re,Ro,Be,Bo系統の各出力は所定の処理を施されて各々A/Dコンバータ56に入力される。図7においては、A/Dコンバータ56はGe,Go,Re,Ro,Be,Boの6系統に別けており、セレクタ58も3つに別けて示している。リファレンス電圧の下限基準値:Vrefbは各A/Dコンバータ56−1,56−2・・・56−6共通であり、D/Aコンバータ57の出力を用いている。本来はインピーダンスを下げるのにバッファを噛ませるが、ここでは省略して記載している。また、Vrefbは固定電圧であっても良い。
【0028】
Ge,Go系統に関わるA/Dコンバータ56−1,56−2のリファレンス電圧の上限基準値は、Vph、VrefwG、VrefdGが入力されているセレクタ58−1の出力を共通で用いる接続としている。Re,Ro系統に関わるA/Dコンバータ56−3,56−4のリファレンス電圧の上限基準値は、VrefwR、VrefdRが入力されているセレクタ58−2の出力を共通で用いる接続としている。Be,Bo系統についても同様に、A/Dコンバータ56−5,56−6のリファレンス電圧の上限基準値はVrefwB、VrefdBが入力されているセレクタ58−3の出力を共通で用いる接続としている。セレクタの動作については別途後述する。
【0029】
画像処理部11の画像処理基板43には、CPU61と、不揮発性メモリ62と、オフセットレベル検出回路63と、オフセットレベル減算回路64と、白レベル検出回路65と、シェーディングデータ保存回路66と、シェーディング補正回路67と、画像処理回路68とが設けられている。CPU61は、不揮発性メモリ62に入っている設定データを参照して、D/Aコンバータ57にデータ設定し、D/Aコンバータ57はその設定されたデータに従って、Vrefw*、Vrefd*を出力する。また、図示していないが、CPU61と不揮発性メモリ62のインターフェースはアドレス、データ、制御に関わる信号線で結線されており、Vrefw*あるいはVrefd*の値に関わるデータを書込んで記憶させることが可能な構成になっている。
【0030】
オフセットレベル検出回路63は、xopb信号がアサートされている期間に、CCD42のOPB画素に対応したA/Dコンバータ56の出力を取り込んで保存する機能を有する。図8に主走査方向のタイミングチャートが示されている。保存されるオフセットレベルは複数のOPB画素を取り込んだ平均値であり、CCD42の出力系統毎に保存される。
【0031】
オフセットレベル減算回路64は、入力されたA/Dコンバータ56の出力値からオフセットレベル検出回路63に保存された値を減算する回路である。また、白レベル検出回路65は、xlgate信号とSMPL*信号がアサートされている範囲内で入力されたデジタル画像信号の平均値演算して保存する回路であり、図8および図9にタイミング例を示している。
【0032】
CPU61は、オフセットレベル検出回路63、白レベル検出回路65にアクセスすることにより最新のオフセットレベル値、白レベル値を得ることができる。また、シェーディングデータ保存回路66は、基準白板41を読み取った値を各画素毎に平均化等の処理を行いながら順次保存する回路であり、シェーディング補正回路67は、画像を読み取ったデジタル画像データとシェーディングデータ保存回路66に保存されている基準白板データとで補正演算を行う回路である。また、CPU61はこのシェーディングデータ保存回路66から特定画素の値を読み取ることができる。
【0033】
図8の主走査方向のタイミングチャートは、CCD42の出力、サンプリング回路52の出力、A/Dコンバータ56の出力とxopb、xlgateの主走査方向の関係を示すものである。CCD42には、オプティカルブラック(OPB)といわれる物理的に遮光したセンサ部があり、続いて有効画素といわれる入射光量に比例した電圧を出力するセンサ部がある。このOPB部と有効画素部のデータは、1主走査期間毎に繰り返して出力される。A/Dコンバータ56の出力は、デジタル化する際に所定の遅れが生じて出力される。xopbは、OPBに対応するA/Dコンバータ56の出力のタイミングで、所定期間アサートされるようにタイミング設計されているオフセットレベルデータ範囲指示信号である。通常、OPBの後半部分を使用した方がノイズが少ないことが経験上わかっており、本実施形態でもそのように記載している。最後のxlgateは、有効画素部の原稿を読み取る領域でアサートされる信号であり、白レベル検出時の範囲指定に使用する。
【0034】
図9の副走査方向のタイミングチャートは、副走査方向の信号、SYNCB、WTGT*、AE、PHLD、SMPL*を示したものである。ここでWTGT*、SMPL*の*はR,G,Bのいずれかである。図9の下側に記載しているCCDの物理的条件により、基準白板41あるいは原稿の或るポイントを読み取る場合にXライン数づつずれてR,G,Bの順序で読み取ることになるので、タイミング信号もR,G,Bに対応してずらす必要が有るためである。SYNCBは主走査開始のタイミング信号である。WTGT*はCCDが基準白板41を読み取るタイミングにアサートされる信号であり、図3、7のセレクタ58の切り替え信号として使用する。
【0035】
AEはP/H回路55のイネーブル信号であり、地肌除去読み取りモードでは実線で記載しているように基準白板41の読み取りや原稿読み取りのタイミングでのみアサートされる。また、地肌除去読み取りモードでない場合は、点線で記載しているように基準白板41の読み取りや原稿読み取りのタイミングでもネゲートとされたままである。この信号がネゲートされている期間はP/H電圧はリセットされる。
【0036】
PHLDは、地肌除去読み取りモードにてAEがアサートされている期間に原稿の特定箇所を地肌処理するための信号であり、H:サンプリング、L:ホールドである。なお、PHLDにおいても、点線部分は地肌除去読み取りモードでない場合、実線部分は地肌除去読み取りモードの場合を示している。SMPL*は、基準白板41を読み取るタイミング(WTGT*)中の全部、あるいは一部の期間アサートされ、シェーディングデータ保存回路66に基準白板41のデータを取り込むタイミングを指示する。また、Aはピークホールド回路に充電するに必要な時間相当のライン数、BはX*N/100+A(ライン)、Cは(X+Y)*N/100+A(ライン)である。ここで、図11に示すように、Xは等倍読み取り時のR/Gエレメント間の拒理に相当するライン数、Yは等倍読み取り時のR/Bエレメント間の拒理に相当するライン数、Nは等倍率(例えば、25〜400〔%〕の間の任意の値)である。
【0037】
図3と図7に示すように、Ge、Go系統用のセレクタ58(図7においては58−1)には、P/H回路55の出力(Vph)と,VrefwG,VrefdGが入力されており、WTGTGとAEの組合せによりA/Dコンバータ56に何を出力するか選択している。その組合せ例を図11に示す。
【0038】
このようにGe、Go系統は地肌除去モード読み取りの場合は、A/Dコンバータ56の上側基準電圧:Vreft=Vphにより基準白板41、原稿が読み取られる。また、地肌除去モードではない読み取りの場合は、基準白板41の読取り時にはVrefG、原稿読取り時にはVrefdGが選択されて読み取られる。
【0039】
一方、Re,Ro系統とBe,Bo系統用のセレクタ58(図7においては58−2,58−3)には、P/H出力(Vph)は入力されず,Vrefw*,Vrefd*のみ入力されており、WTGT*によりA/Dコンバータ56に何を出力するかを選択している。その組合せ例を図12に示す。
【0040】
以上のようにGeとGo系統、ReとRo系統、BeとBo系統は上側基準電圧は変更された場合にはペアで変化することになる。
【0041】
(基準白板41の読取り時の上側基準電圧−下側基準電圧)と(原稿読取り時の上側基準電圧−下側基準電圧)は所定の比で管理されていないとシェーディング補正後のRGBのバランスが崩れてしまうことになるので、一方(例えば基準白板41読み取り用)の上側基準電圧を変更したら、他方(原稿読み取り側)の上側基準電圧も変更する。これはCPU61がD/Aコンバータ57に設定するデータにより行なう。その場合、CPU61は次回データをD/Aコンバータ57に設定する時のために、変更後の上側基準データ(基準白板41の読み取り用、原稿読み取り用)を不揮発性メモリ62に書込む。
【0042】
以上より、基準電圧を変更した場合でも特定の系統同士(GeとGo系統あるいはReとRo系統あるいはBeとBo系統)は同じ割合で変更することができる。
【0043】
A/Dコンバータ56の精度を十分に発揮させて、精度の高いデジタル画像信号を得るためには、アナログ画像信号がA/Dコンバータ56の上限基準値と下限基準値の差分が大きく使用した方が有利である。ところが、デジタル画像信号に変換される前のアナログ画像信号の大きさは、光源4の光量、CCD42の感度、基準白板41の濃度、メカ寸法等の要因により機械毎にバラついている。それ故、その時点でゲインが可変範囲ギリギリのところで調整できたとしても、経時光量変動があった場合には、ゲインが可変範囲内で調整できないことになる。
【0044】
また、原稿3を読み取ったデジタル画像データは、シェーディングデータ保存回路66に保存されている基準白板41のデータを用いてシェーディング補正されるので、補正後のデジタル画像データの大きさは基準白板41のデータに依存することになる。このため、基準白板41のデータと規定濃度の原稿3を読み取ったデジタル画像データの比が一定値に規格化されていないと、同じ濃度の原稿3を読み取った場合でも補正後のデジタル画像データは機械間でバラツキを持つことになり好ましくない。これを行なうのがグレーバランス調整と言われているものであり、基準白板41の読み取り時、原稿3の読み取り時のA/Dコンバータ56の基準電圧を調整する。この調整は規定濃度の原稿を用いて行なうため、一般に工場出荷時に実施され、調整結果は不揮発性メモリ62に記憶しておく。
【0045】
次に、ゲインアンプ53のゲイン、A/Dコンバータ56の基準電圧を操作して、A/Dコンバータ56の出力値を適切なレベルにし、且つ、グレーバランスが保たれるための制御について説明する。このような制御は、以下の場合に活用できる制御である。
【0046】
▲1▼ 工場出荷時等、グレーバランス調整を行なう前の状態で光量、CCD感度、その他のバラツキ要因でA/Dコンバータ出力レベルが標準値から大きくずれている場合の補正。
【0047】
▲2▼ 経時での光量低下等によるA/Dコンバータ出力低下の補正。
【0048】
以下、本実施形態における制御を図13ないし図15を参照しながら説明する。図13は本実施形態における処理過程を示すフローチャート、は図13のAに続くステップを示すフローチャート、図15は図14のBに続くステップを示すフローチャートである。ここでは、Re、Ro、Ge、Go、Be、Boの6系統のCCD出力がある場合のR,G,Bの各々E/O2系統の処理を記載したものであり、各色について行なうものである。また図13のスタート時点では、既にオフセットレベルはA/Dコンバータ56の下側基準電圧:Vrefbに対して、所定のレベルになるようにD/Aコンバータ56の出力:Vof**が設定されているものとする。ここで言う所定のレベルとは、ノイズ、温度変動を考慮してもVrefb以下(A/Dコンバータ出力が0以下)にならない、マージンをとった値である。
【0049】
CPU61は、ゲイン:Vg**、基準白板41の読み取り用基準電圧:Vrefw*の値を設定する(ステップ1001)。ここで、基準白板41の読み取り用基準電圧:Vrefw*はCPU61が不揮発性メモリ62の内容を参照して、D/Aコンバータ57に設定した値が反映されたものである。次いで、WTGT*をアサートし、AEをネゲートして、A/Dコンバータ57の上側基準電圧としてVrefw*を選択するとともに、光源などのキャリッジを基準白板41へ移動する(ステップ1002)。そして、基準白板41を読み取り、CPU61は白レベル検出回路65から主走査ライン中のピーク値:Dwp*e、Dwp*oを読み出す(ステップ1003)。
【0050】
CPU61は次に、ピークデータ:Dwp*e、Dwp*oが共に規格値:Dp±Bに入っているか判断する(ステップ1004)。Dpは調整目標値であり、A/Dコンバータ56に入力されるアナログ画像信号のピーク値が上側基準電圧を超えないように若干のマージンをみた値である。これはA/Dコンバータ56の性能を充分引き出して、精度の高いデジタル信号を取り出すためである。また、Bは調整公差である。ピークデータ:Dwp*e、Dwp*oが共に規格値:Dp±Bに入っている場合は、目的のレベルになっているので終了する。
【0051】
一方、ピークデータ:Dwp*e、Dwp*oが規格値:Dp±Bに入っていない場合は、上記目標公差内に入るように、ゲインを決定する電圧:Vg**を出力するためのD/Aコンバータ57の設定値:Svg**を計算する(ステップ1005)。計算結果のSvgがD/Aコンバータ57の設定可能範囲(SvgL〜SvgH)内か否かを判断する(ステップ1006)。例えば、8bitのD/Aコンバータ57であれば設定可能範囲は、0〜255といった具合である。設定可能範囲内の値であれば、実際にD/Aコンバータ57に設定値Svg**を設定し(ステップ1007)、再度ピークデータ:Dwp**を読み取る。Svg**がD/Aコンバータ57に設定可能範囲外の場合は、設定可能範囲内で計算値に近い値:SvgLまたはSvgHを設定し(ステップ1008)、再度ピークデータ:Dwp**を読み取る(ステップ1009)。
【0052】
ピークデータ:Dwp*e、Dwp*oが規格値:Dp±Cに入っているか否かを判断する(ステップ1010)。Dp±Cに入っていない場合、CPU61は基準白板41を読み取る際のA/Dコンバータ56の上側基準電圧を計算する(ステップ1011)。Cは公差であり、ゲインを変更すればピークデータ:Dwp*e、Dwp*oが目標値:Dp±Bに入れ込むことができるであろう範囲を示すものである。
【0053】
D/Aコンバータ57の設定値と基準電圧の関係が、Vrefw*=f(D/AC設定値)で示され、f(D/AC設定値)の逆関数がD/AC設定値=g(Vrefw*)である場合、変更するVrefd用D/Aコンバータ設定値:Srefw*は、
Srefw*n=g(Dwp**/Dp/(f(Stp)−f(Stb))−f(Stb))
で示される。ここで、
DpはVrefw**用D/Aコンバータ設定値を変更後に期待するピークデータ、
Stpはピーク値Dwp**を得たときのD/Aコンバータ設定値
StbはVrefbのD/Aコンバータ設定値
である。
【0054】
次いで、計算結果のSrefw*がD/Aコンバータ57の設定可能範囲(SrefwL〜SrefwH)内か否かを判断する(ステップ1012)。例えば、8bitのD/Aコンバータ57であれば設定可能範囲は、0〜255といった具合である。設定可能範囲内の値であれば、実際に設定して(ステップ1013)、再度ステップ1010に戻り、ピークデータ:Dwp*e、Dwp*oを読み取る。計算結果のSrefwがD/Aコンバータの設定可能範囲外の場合はエラーであるが、設定可能範囲内で計算値に近い値を設定し(ステップ1014)、終了する。
【0055】
一方、ステップ1010において、ピークデータ:Dwp*e、Dwp*oが規格値:Dp±Cに入っている場合は、ステップ1003からステップステップ1007と同じ処理を行なう。すなわち、ゲインを決定する電圧:Vg**を変更してピークデータ:Dwp*e、Dwp*oを読み出し(ステップ1015)、それらピークデータが規格値:Dp±Bに入いるか否かを判断する(ステップ1016)。そして、ピークデータ:Dwp*e、Dwp*oが規格値:Dp±Bに入っていない場合は、上記目標公差内に入るように、ゲインを決定する電圧:Vg**を出力するためのD/Aコンバータ57の設定値:Svg**を計算し(ステップ1017)、計算結果のSvgがD/Aコンバータ57の設定可能範囲(SvgL〜SvgH)内か否かを判断し(ステップ1018)、設定可能範囲内の値であれば、実際にD/Aコンバータ57に設定値Svg**を設定し(ステップ1019)、再度ピークデータ:Dwp**を読み取る。
【0056】
ピークデータ:Dwp*e、Dwp*oが規格値:Dp±Bに入った場合、Vrefbを基準にした時にVrefw*が変更された割合だけ、Vrefd*も変更する(ステップ1020)。変更前後の基準白板41の読み取り用基準電圧を各々Vrefw*’、Vrefw*、変更前後の原稿読み取り用基準電圧を各々Vrefd*’、Vrefd*、下側基準電圧をVrefbとした時に、
(Vrefw*’−Vrefb)/(Vrefw*−Vrefb)=(Vrefd*’−Vrefb)/(Vrefd*−Vrefb)
になるようにVrefdを変更する。すなわち、D/Aコンバータ57の設定値は上式を満足するSrefd*を出力する設定値とする。また、Srefw*とSrefd*は不揮発性メモリ62に保存する。
【0057】
また、ステップ1016でピークデータ:Dwp*e、Dwp*oが規格値:Dp±Bに入らなかった場合はエラーであるが、設定可能範囲内で計算値に近い値を設定し(ステップ1021)、終了する。
【0058】
図16は、上述した画像読取装置が設けられる画像形成装置の一例を図16により説明する。図16は図1の画像読取装置を備えた画像形成装置の一例の概略構成を示す図である。この例ではカラー複写機に適用した場合を例にとっている。
【0059】
画像読取装置1で得られたR、G、B の色分解画像信号強度レベルを基にして、図示しない画像処理部で色変換処理を行い、ブラック(以下、Bkと称する)、シアン(以下、Cと称する)、マゼンタ(以下、Mと称する)、イエロー(以下、Yと称する)の各カラー画像データを得る。これらのカラー画像データは、以下に説明するプリンタ部100によって、Bk、C、M、Yの顕像化を行い、最終的なカラーコピーを得る。
【0060】
プリンタ部100では、書込光学ユニット8が、スキャナ1からのカラー画像データを光信号に変換して、原稿画像に対応した光書込みを行い、ドラム状の感光体9に静電潜像を形成する。書込光学ユニット8は、レーザー発光手段8a、図示しない発光駆動制御部、ポリゴンミラー8b、このポリゴンミラー8bの回転モータ8c、fθレンズ8d、反射ミラー8eなどで構成されている。
【0061】
感光体9は、矢印で示すように半時計方向へ回転するが、その周りには感光体クリーニングユニット10、除電ランプ11、帯電器12、電位センサ13、Bk現像器14、C現像器15、M現像器16、Y現像器17、現像濃度パターン検知器18、中間転写ベルト19などが配置されている。
【0062】
14〜17で示す各現像器は、静電潜像を現像するために現像剤を感光体9に対向させるように回転する現像スリーブ、現像剤を汲み上げて攪拌するために回転する現像パドル、及び現像剤のトナー濃度検知センサなどで構成されている。ここでは、現像動作の順序(カラー画像形成順序)をBk、C、M、Yとして、以下に動作を説明する。(但し、画像形成装置はこれに限定されるものではない。)
コピー動作が開始されると、スキャナ1で所定のタイミングからBK画像データの読取りがスタートし、この画像データに基づいて書込光学ユニット8のレーザー光による光書込み・潜像掲載が始まる(以下、Bk画像データによる静電潜像をBk潜像と称する。C、M、Yについても同様にC潜像、M潜像、Y潜像と称する)。各現像器14〜17は、待機状態では現像不作動状態になっているが、Bk潜像の形成が行われるとこのBk潜像の先端部から現像を行うため、Bk現像器14の現像位置にBk潜像の先端が到達する前に、Bk現像スリーブが回転を開始して、Bk潜像をBkトナーで現像する。その後、Bk潜像領域の現像動作を続けるが、Bk潜像の後端部がBk現像位置を通過した時点で、速やかにBk現像スリーブを不作動状態にする。これは少なくとも、次のC画像データによるC潜像の先端部が到達する前に完了させる。
【0063】
ついで、感光体9上に形成したBkトナー像を、感光体9と同一周速で回転されている中間転写ベルト19の表面に転写する(以下、感光体9から中間転写ベルト19へのトナー像転写をベルト転写と称する)。ベルト転写は、感光体9と中間転写ベルト19とが接触した状態において、ベルト転写バイアスローラ20に所定のバイアス電圧を印可することで行う。なお、中間転写ベルト19には感光体9に順次形成するBk、C、M、Yのトナー像を同一面に順次位置合わせして、4色重ねのベルト転写画像を形成し、その後、用紙に一括転写を行う。
【0064】
ここに、感光体9側では、Bk工程の次に、C工程に進むが、所定のタイミングからスキャナ1によるC画像データの読取りが始まり、そのC画像データに基づき、書込光学ユニット8が、レーザー光による光書き込み・C潜像の形成を開始する。C現像器15はその現像位置に対して、Bk潜像の後端部が通過した後で、かつ、C潜像が到達する前にC現像スリーブの回転を開始し、C潜像をCトナーで現像する。その後、C潜像領域の現像動作を続けるが、C潜像の後端部が通過した時点で、Bk現像器の場合と同様にC現像スリーブを不作動状態にする。これもやはり、次のM潜像の先端部が到達する前に完了させる。なお、M及びYの工程については、それぞれの画像データの読取り・潜像形成・現像の動作が、BK、Cの工程と同じであるので、説明は省略する。
【0065】
中間転写ベルトユニットは、複数のローラ群を中間転写ベルト19で巻回した構成である。中間転写ベルト19は、ベルト転写バイアスローラ20、駆動ローラ21、及び従動ローラに張られており、図示しない駆動モータにより駆動制御される。ベルトクリーニングユニット22はブラシローラ、ゴムブレード、及び中間転写ベルト19からの接離機構などで構成されており、1色目のBk画像をベルト転写した後で、2、3、4色目をベルト転写している間は、ベルトクリーニングユニット22を接離機構により、ベルト面から離間させておく。
【0066】
紙転写ユニット23は、紙転写バイアスローラ、ローラクリーニングブレード、及び上記中間転写ベルト19からの接離機構などで構成されている。通常、紙転写バイアスローラは、中間転写ベルト19面から離間しているが、中間転写ベルト19面に形成された4色重ねのトナー像を用紙に一括転写する時に、タイミングを取って接離機構で押圧される。給紙バンク内の用紙カセット30、31、32、33には、各種サイズの用紙が収納されており、図示しない操作パネルで指定されたサイズの用紙カセットから、給紙コロによってレジストローラ26の方向に給紙・搬送される。
【0067】
画像形成が行われる時期に、用紙は、いずれかの用紙カセット30、31、32、33から給送され、レジストローラ26のニップ部で待機している。そして、転写バイアスローラに中間転写ベルト19上のトナー画像がさしかかるときに、ちょうど用紙の先端が、その画像先端に一致するようにレジストローラ26が駆動され、用紙とトナー画像のレジスト合わせが行われる。ここで、転写バイアスローラに所定のバイアス電圧を印加して用紙への一括転写が行われる。中間転写ベルト19から4色重ねのトナー像を一括転写された用紙は、搬送ベルトユニット27上を定着装置28方向へ搬送される。
【0068】
搬送ベルトユニット27は、2つのベルトローラ、搬送ベルト、2つの紙吸着用ファンなどで構成されており、2つのベルトローラのうちのいずれかが駆動ローラであり、この駆動ローラが駆動されると搬送ベルトが反時計方向に回転する。また、搬送ベルトのベルト面に多数の孔が設けられており、ベルト面が通気可能な構成となっている。
【0069】
搬送ベルト27c内に設けられた2つの紙吸着用ファン27dは、図示しない駆動手段により駆動されるものである。これらの紙吸着用ファン27dは、その上下に位置する2枚のベルト面を通気させるようにファンが駆動され、搬送される用紙を搬送ベルトの面にひきつけるように吸着させてベルト面からの浮きを防止し、搬送力を高めるものである。
【0070】
定着装置28は、定着ローラ28a、加圧ローラ28b、及びケース28cなどにより構成されている。定着ローラ28aと加圧ローラ28bは、それぞれの中空内部にハロゲンヒータなどで構成された熱発生手段が内装されており、図示しないサーミスタを介した温度制御により所定の高温に維持され、トナーを溶融可能としている。
【0071】
搬送ベルトユニット27により定着装置28へ搬送された用紙は、所定の高温に維持された定着ローラ28aと加圧ローラ28bとのニップ部でトナー像を溶融定着された後、排出ローラにより装置本体外に排出され、コピートレイ29上に表向きにスタックされ最終的なフルカラーコピーを得ることができる。
【0072】
なお、ベルト転写後の感光体9は、クリーニング前除電器、ブラシローラそしてゴムブレードなどで構成された感光体クリーニングユニット10で表面をクリーニングされ、除電ランプ11で均一に除電される。また、中間転写ベルト19は、用紙へのトナー画像を転写した後、クリーニングユニット22を再び接離機構で押圧され表面をクリーニングされる。
【0073】
定着装置28の近傍にサーモスタットスイッチ40が配置されており、また、感光体9の近傍で電位センサ13の近くにはサーモスタットスイッチ41が設置されている。これらサーモスタットスイッチ40,41は周囲の温度変化により作動するスイッチである。
【0074】
上述した画像形成動作の説明は、4色フルカラーを得るコピーモードの説明であったが、3色、又は2色モードの場合は、指定された色と回数の分について、上記と同様の動作を行う事になる。また、単色コピーモードの場合は、所定枚数が終了するまでの間、その色の現像器のみを現像作動状態にして、中間ベルト19は、感光体9面に接触したまま往動方向に一定速度で駆動し、さらに、クリーニングユニット22も中間転写ベルト19に押圧した状態のまま連続してコピー動作を行う。
【0075】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、増幅回路の増幅範囲でデジタル信号を目標とする値に設定できない場合には、A/D変換回路の特定の系統同士同じ割合でリファレンス電圧を変更するので、A/D変換回路の性能を充分に引き出して使用することができ、地肌除去モードに於いてもデジタル信号のダイナミックレンジは大きく確保できるので、シェーディング補正演算結果の丸め込み量も小さくでき、これにより実効的な階調数が確保でき、ガサツキ感の無い綺麗な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における画像読取装置の概略構成を示す図である。
【図2】CCDの構成を示すもので、(a)はセンサ列を示す図、(b)はCCDの出力関係を説明するための図である。
【図3】読取基板と画像処理部の主要構成を示すブロック図である。
【図4】図3のゲインアンプの特性の一例を示すグラフである。
【図5】図3のオフセット設定部の特性の一例を示すグラフである。
【図6】図3のD/Aコンバータの出力分圧の一例を示す回路図である。
【図7】アナログ画像信号の上限基準値と加減基準値の出力系統を示す回路図である。
【図8】主走査方向のタイミングチャートである。
【図9】副走査方向のタイミングチャートである。
【図10】CCDにおける副走査方向を説明するための図である。
【図11】WTGTGとAEの組合せによりA/Dコンバータに何を出力するか選択するための組合せの一例を示す表である。
【図12】WTGT*によりA/Dコンバータに何を出力するか選択するための組合せの一例を示す表である。
【図13】本実施形態における処理過程を示すフローチャートである。
【図14】図13のAに続くステップを示すフローチャートである。
【図15】図14のBに続くステップを示すフローチャートである。
【図16】図1の画像読取装置を備えた画像形成装置の一例の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
1 画像読取装置
4 光源
8 書込光学ユニット
8a レーザー発光手段
9 感光体
12 帯電器
14 Bk現像器
15 C現像器
16 M現像器
17 Y現像器
19 中間転写ベルト
28 定着装置
41 基準白板
42 CCD
43 画像処理部
53 ゲインアンプ
54 オフセット設定部
55 P/H回路
56 A/Dコンバータ
57 D/Aコンバータ
58 セレクタ
61 CPU
62 不揮発性メモリ
63 オフセットレベル検出回路
68 画像処理回路
100 プリンタ部

Claims (9)

  1. 前記被写体の反射光あるいは透過光に応じたアナログ画像信号を複数系統に分けて出力するラインセンサと、前記ラインセンサからのアナログ画像信号出力を指示された増幅量にて増幅する増幅回路と、前記増幅回路からの出力信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路と、前記A/D変換回路の基準電圧を変更する手段とを有する画像読取装置の画像読取制御方法において、
    前記増幅回路の任意の増幅範囲でデジタル信号が任意の範囲に入らない場合には、前記被写体および補正データを得るための基準部材を読み取る際に使用する前記A/D変換回路のリファレンス電圧を、各々特定の前記系統同士、同じ割合で変更することを特徴とする画像読取制御方法。
  2. 変更した前記A/D変換回路のリファレンス電圧に関わる設定値のみ既存の設定値と書き換え、以降その設定値を使用することを特徴とする請求項1記載の画像読取制御方法。
  3. 前記既存の設定値は不揮発性メモリに記憶させておくことを特徴とする請求項2記載の画像読取制御方法。
  4. 前記系統はレッド、ブラック、グリーンの3系統を複数系統設けることにより構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像読取制御方法。
  5. 被写体に光を照射する照明手段と、前記被写体の反射光あるいは透過光に応じたアナログ画像信号を複数系統に分けて出力するラインセンサと、該ラインセンサからのアナログ画像信号出力を指示された増幅量にて増幅する増幅回路と、該増幅回路の出力信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路と、該A/D変換回路の基準電圧を変更する手段とを有する画像読取装置において、
    前記増幅回路の任意の増幅範囲において前記デジタル信号が任意の範囲に入らない場合には、前記被写体および補正データを得るための基準部材を読み取る際に使用する前記A/D変換回路のリファレンス電圧を、特定の前記系統同士、同じ割合で変更する変更手段を有することを特徴とする画像読取装置。
  6. 前記変更手段は、変更した前記A/D変換回路のリファレンス電圧に関わる設定値のみ既存の設定値と書き換え、以降その設定値を使用することを特徴とする請求項5記載の画像読取装置。
  7. 前記既存の設定値を記憶する不揮発性メモリを更に有することを特徴とする請求項6記載の画像読取装置。
  8. 原稿である被写体の画像情報を画像読取装置により光学的に読み取り、その画像情報を像担持体に光走査装置によって潜像を形成し、形成された潜像を現像して画像を形成する画像形成装置であって、前記画像読取装置は請求項5ないし7のいずれか1項に記載の画像読取装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
  9. 前記画像形成装置は、前記像担持体が光導電性の感光体で構成され、該感光体を均一に帯電したのちに前記光走査装置による書込みで静電潜像を形成し、形成された静電潜像を現像してトナー画像を得、このトナー画像を記録媒体上に定着して画像を形成することを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
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