JPH06105150A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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Publication number
JPH06105150A
JPH06105150A JP4280686A JP28068692A JPH06105150A JP H06105150 A JPH06105150 A JP H06105150A JP 4280686 A JP4280686 A JP 4280686A JP 28068692 A JP28068692 A JP 28068692A JP H06105150 A JPH06105150 A JP H06105150A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
phase
image forming
processing
output
Prior art date
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Pending
Application number
JP4280686A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Koseki
順一 小関
Hajime Nakamura
中村  元
Atsushi Sakakibara
淳 榊原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP4280686A priority Critical patent/JPH06105150A/ja
Publication of JPH06105150A publication Critical patent/JPH06105150A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、スキャナを備えるデジタル複写装置
において、CCDラインセンサからの出力信号に対し
て、より確実に処理を実行できるようにすることを最も
主要な特徴とする。 【構成】たとえば、CCDラインセンサ5からのアナロ
グ出力信号の処理のために用意される画像処理用LSI
10の、サンプルホールド回路102,105での処理
を、使用するCCDラインセンサ5の種類に応じて、選
択素子111からの逆相・同相切換信号φsにより選択
する。これにより、CCDラインセンサ5に対する、逆
相読み出し方式および同相読み出し方式の双方の処理が
1つの画像処理用LSI10により実行可能な構成とさ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえばCCDライ
ンセンサの出力を受けて正規化した画像データを出力す
る、画像信号処理用の素子として有用な集積回路装置を
備えたデジタル複写装置などの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ファクシミリ装置やデジタル複写
装置などに設けられる画像読取装置には、光電変換素子
としてCCDラインセンサが広く用いられている。そし
て、この種のCCDラインセンサには種々の改良が加え
られ、現在では、大型のものも登場している。
【0003】ところで、上記した画像読取装置では、高
速化、高画質化、およびカラー化などの要求にともなっ
て、CCDラインセンサの出力の信号処理が重要性を増
してきている。このため、このようなハイレベルな信号
処理を実現するものとして、各種の大規模集積回路装置
(LSI)の開発が進められている。
【0004】たとえば、CCDラインセンサから出力さ
れるアナログ画像信号に対し、クランプ補正、サンプル
ホールド処理、およびA/D変換処理を施す専用のLS
Iがすでに開発されている。
【0005】また、CCDラインセンサにおいても、ハ
イビジョン用CCDの水平転送レジスタの構造などとし
ては、駆動周波数が高く、かつ駆動能力も必要とされる
ことから、2本の水平転送レジスタを有した2線読み出
し方式(2系統出力型)のCCDラインセンサが主流と
なっている。
【0006】この場合、CCDラインセンサからの読み
出し方式としては、逆相読み出し方式と同相読み出し方
式の2種が存在する。
【0007】逆相読み出し方式は、2本の水平転送レジ
スタからの出力としての2チャンネル信号が互いに読み
出される駆動方式である。
【0008】また、同相読み出し方式は、2本の水平転
送レジスタの転送段数を同一にして、転送開始から出力
まで同位相の状態で読み出す方式である。
【0009】従来は、同相読み出し方式においては、一
線出力を得る場合、片方のチャンネルの信号をアナログ
遅延線などで遅延させた後、加算しなければならなず、
逆相読み出し方式の場合(逆相読み出し方式において
は、CCDラインセンサからの出力信号を単に加算して
一線出力を得ることができる)と比較して、外部での処
理が複雑となっていた。
【0010】このため、CCDラインセンサとしては、
逆相読み出し方式が主に使用されていた。
【0011】しかしながら、近年、回路の安定性並びに
解像度の安定性などの観点から、同相読み出し方式の方
が逆相読み出し方式に比べ、有効な駆動方法であるとの
報告がなされている(たとえば、1990年、テレビジ
ョン学会年次大会(ITEC´90)、「ハイビジョン
用2線読み出しCCDの同相読み出し法と逆相読み出し
法の比較」参照)。
【0012】そこで、CCDラインセンサからの出力信
号を処理するLSIにおいても、従来は、CCDライン
センサの出力信号が逆相読み出し方式で抽出された信号
にしか対応できないものが主であったのに対し、同相読
み出し方式で抽出された信号に対しても処理を可能とす
ることが必要となってくる。
【0013】しかし、現時点においては、同相読み出し
方式にて抽出された信号に対応させるためには、CCD
ラインセンサからの信号が2チャンネルとも同位相であ
るため、上述した通り、片方のチャンネルの信号をアナ
ログ遅延線などで遅延させなければならず、外部での処
理を複雑とし、LSIとしての汎用性に欠けるものであ
った。
【0014】こうした状況にもかかわらず、同相読み出
し方式または逆相読み出し方式のいずれの方式のCCD
をも簡単に使用することが可能な、ファクシミリ装置や
デジタル複写装置の開発が望まれていた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
においては、逆相読み出し方式にて抽出された光電変換
素子(CCDラインセンサ)の出力信号にしか対応でき
ないものが一般的であり、同相読み出し方式にて抽出さ
れた出力信号に対応させようとすると、外部での処理が
複雑となり、LSIとしての汎用性に欠けているため、
同/逆相読み出し方式の集積回路装置を簡単に使用でき
る画像形成装置を今だ開発できないという欠点があっ
た。
【0016】そこで、この発明は、同相読み出し方式ま
たは逆相読み出し方式の集積回路装置を簡単に使用で
き、機能的にも優れた画像形成装置を提供することを目
的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明の画像形成装置にあっては、同位相駆動
方式または逆位相駆動方式を行い得る多出力型光電変換
素子と、この光電変換素子の無効画素部の直流電位を基
準信号レベルとして検出する検出手段、この検出手段で
検出された前記基準信号で、前記光電変換素子の有効画
素部からの出力信号をクランプするクランプ手段、この
クランプ手段からの出力信号のゲインを可変する可変ゲ
インアンプ調整手段、この可変ゲインアンプ調整手段か
らの出力信号をデジタル変換する変換手段、この変換手
段からのデジタル出力信号にもとづいて、前記可変ゲイ
ンアンプ調整手段の制御を行う外部制御回路との通信手
段、および同位相駆動方式または逆位相駆動方式に応じ
た所定のタイミングパルス信号を生成する外部タイミン
グ発生回路からの入力手段を、1チップの回路素子とし
て構成してなり、かつ前記同位相駆動方式または逆位相
駆動方式を行い得る多出力型光電変換素子により、同位
相駆動方式または逆位相駆動方式で読み取られた信号の
双方に対して各処理を施す集積回路装置と、この集積回
路装置からの出力信号に応じて潜像を形成する潜像形成
手段と、この潜像形成手段で形成された潜像を顕像化す
る現像手段と、この現像手段で顕像化された現像剤像を
被画像形成媒体上に形成する画像形成手段とから構成さ
れている。
【0018】また、この発明の画像形成装置にあって
は、同相読み出し方式または逆相読み出し方式を行い得
る光電変換素子と、この光電変換素子からの読取信号を
処理する処理手段、前記光電変換素子から同相読み出し
方式または逆相読み出し方式のいずれにより、読取信号
の読み取りが行われるかに応じて生成される選択信号を
発生する選択手段、この選択手段からの選択信号に応じ
て所定のタイミングパルス信号を前記処理手段に送るこ
とにより、前記光電変換素子からの同相読み出し方式ま
たは逆相読み出し方式で読み取られた読取信号の双方に
対して、前記処理手段での処理を実行させる制御手段を
備え、かつ前記処理手段、選択手段、および制御手段を
1チップの回路素子として構成してなる集積回路装置
と、この集積回路装置からの、前記処理手段での処理の
施された読取信号に応じて潜像を形成する潜像形成手段
と、この潜像形成手段で形成された潜像を顕像化する現
像手段と、この現像手段で顕像化された現像剤像を被画
像形成媒体上に形成する画像形成手段とから構成されて
いる。
【0019】さらに、この発明の画像形成装置にあって
は、同相読み出し方式または逆相読み出し方式を行い得
る光電変換素子と、この光電変換素子からの読取信号に
対して基準信号レベルを生成する生成手段、この生成手
段から出力された信号をサンプルホールドするサンプル
ホールド手段、このサンプルホールド手段にてサンプル
ホールドされた信号のゲインを調整する調整手段、この
調整手段にて調整された信号を増幅する増幅手段、この
増幅手段にて増幅された信号をアナログ/デジタル変換
する変換手段、前記光電変換素子から同相読み出し方式
または逆相読み出し方式のいずれにより、読取信号の読
み取りが行われるかに応じて生成される選択信号を発生
する選択手段、この選択手段からの選択信号に応じて、
所定のタイミングパルス信号を前記サンプルホールド手
段に送る出力手段とを備え、かつ前記光電変換素子から
同相読み出し方式または逆相読み出し方式で読み取られ
た読取信号の双方に対して、前記サンプルホールド手段
でのサンプルホールド処理、並びに前記調整手段、増幅
手段および変換手段での各処理を実行可能とする集積回
路装置と、この集積回路装置で各処理の施された読取信
号に応じて潜像を形成する潜像形成手段と、この潜像形
成手段で形成された潜像を顕像化する現像手段と、この
現像手段で顕像化された現像剤像を被画像形成媒体上に
形成する画像形成手段とから構成されている。
【0020】
【作用】この発明は、上記した手段により、光電変換素
子における読み出し方式が逆相読み出し方式または同相
読み出し方式のどちらの場合でも、簡単な構成にて対応
できるため、集積回路装置としての汎用性を高めること
が可能となるものである。
【0021】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。
【0022】図1は、本発明にかかるデジタル複写装置
の構成を示すものである。
【0023】すなわち、このデジタル複写装置は、たと
えば画像読取装置としてのスキャナ41、および画像形
成装置としてのプリンタ43からなっている。
【0024】上記スキャナ41は、図示矢印B方向に移
動可能な第1キャリッジ221と第2キャリッジ22
2、結像レンズ227、光電変換素子としてのCCDラ
インセンサ5、およびこれらの電気的/機械的な制御を
行う制御ボード229などから構成されている。
【0025】図1において、原稿OGは原稿台ガラス2
20上に下向きに置かれ、その原稿OGの載置基準は原
稿台ガラス220の短手方向の正面右側がセンタ基準に
なっている。その原稿OGは、開閉自在に設けられた原
稿固定カバー212によって原稿台ガラス220上に押
え付けられる。
【0026】原稿OGは蛍光灯ランプ(光源)223に
より照明され、その反射光はミラー224,225,2
26、および結像レンズ227を介して、列状に配置さ
れた複数の受光素子を有したCCDラインセンサ5の面
上に集光されるように構成されている。
【0027】また、上記した原稿台ガラス220の近傍
には、白基準板215が設けられている。
【0028】ここで、上記ミラー224と、蛍光灯ラン
プ223と、その光量を検知する図示しない光量センサ
(光量検知回路)と、蛍光灯ランプ223の温度を一定
に保つ保温ヒータとを具備した第1キャリッジ221、
およびミラー225,226を具備した第2キャリッジ
222は、光路長を一定とするよう、2:1の相対速度
で移動するようになっている。
【0029】第1キャリッジ221と第2キャリッジ2
22は、ステッピングモータとしてのパルスモータ(図
示せず)によって読み取りタイミング信号に同期して右
から左へ移動され、副走査する。
【0030】副走査の速度は、読み取り倍率によって2
相パルスモータの励磁方法を1/2相励磁、マイクロス
テップ駆動により切り換わるように構成されている。特
に、低速域においては、駆動系の固有振動を相殺する電
流波形がパルスモータに入力されるように、パルスモー
タドライバ(図示せず)が構成されている。
【0031】以上のようにして、原稿台ガラス220上
に載置された原稿OGの画像は1ラインごとに順に読み
取られ、上記制御ボード229より画像の濃淡を示す8
ビットのデジタル画像データとして出力される。
【0032】プリンタ43は、レーザ光学系240と、
転写紙(被画像形成媒体)P上に画像形成が可能な電子
写真方式を組み合せた画像形成部239と、これらの駆
動を制御する制御ボード243から構成されている。
【0033】すなわち、原稿OGより上記スキャナ41
によって読み取られた画像データは、上記制御ボード2
43上の画像処理回路(図示せず)で同期がとられ、半
導体レーザ発振器241からのレーザ光に変換される。
【0034】出力されたレーザ光は、たとえばシリンド
リカルレンズなどからなるビーム整形光学系によって整
形され、空気軸受を利用した高速回転モータにより回転
駆動させられる多面体回転鏡242によって偏向され
る。
【0035】偏向されたレーザ光はfθレンズ(図示せ
ず)を通して、ミラー244によって反射される。そし
て、感光体ドラム246上の露光位置246Aの地点
に、必要な解像度を持つスポットとして結像され、走査
露光される。これによって、感光体ドラム246上に画
像データに応じた潜像が形成される。
【0036】なお、この偏向されたレーザ光は、フォト
ダイオードからなるビームディテクタ(図示せず)で検
知されることにより、同期がとられるようになってい
る。
【0037】上記感光体ドラム246の周囲には、その
ドラム面を帯電する帯電チャージャ247、現像器24
8、転写チャージャ249、剥離チャージャ250、お
よびクリーナ251などが配設されている。
【0038】この感光体ドラム246は、そのドラム面
が、駆動モータ(図示せず)によりV0の外周速度で回
転駆動され、グリッド電極を有する感光体ドラム面に対
向して設けられている帯電チャージャ247により帯電
される。
【0039】この帯電された感光体ドラム246上の露
光位置246Aの地点にレーザ光がスポット結像され、
これにより潜像が形成された感光体ドラム246は、現
像位置までV0の速度で回転される。そして、この位置
で、感光体ドラム246上の潜像は、現像器248から
のトナーにより現像される。
【0040】トナー像の形成された感光体ドラム246
は、引き続きV0で回転される。そして、感光体ドラム
246のトナー像は、転写位置の地点で、給紙系により
タイミングをとって供給される転写紙P上に、転写チャ
ージャ249によって転写される。
【0041】ここで、上記した給紙系は、たとえばカセ
ット252から転写紙Pを選択的に給紙できる手段によ
り構成されている。
【0042】すなわち、上記のカセット252内の転写
紙Pは、選択的に、たとえば給紙ローラ253および分
離ローラ254により1枚ずつ分離されて給送される。
そして、レジストローラ255まで送られ、所定のタイ
ミングで転写部(転写位置)へ給送される。
【0043】また、上記転写チャージャ249の下流側
には、用紙搬送機構256、定着器257、画像形成済
の転写紙Pを機外に排出する排紙ローラ258、および
排紙トレイ259が配設されている。
【0044】これにより、定着器257によりトナー像
の定着された転写紙Pは、排紙ローラ258を経て、排
紙トレイ259に排紙される。
【0045】また、転写紙Pへの転写が終了した感光体
ドラム246は、クリーナ251によって残留トナーな
どが除去されることにより、初期状態に復帰、つまり次
の画像形成に待機される。
【0046】次に、上記のデジタル複写装置の動作につ
いて説明する。
【0047】たとえば今、原稿台ガラス220上に原稿
OGがセットされ、オペレータによって動作開始の指示
が与えられたとする。すると、まず、上記制御ボード2
29からの指示により図示していないステッピングモー
タなどが動作され、上記スキャナ41による原稿画像の
読み取りが行われる。
【0048】すなわち、第1キャリッジ221と第2キ
ャリッジ222とが所定の速度にて原稿OGの下面を図
示矢印B方向に移動され、その副走査時に、原稿OGが
蛍光灯ランプ223により照明される。
【0049】そして、原稿OGからの反射光が、ミラー
224,225,226および結像レンズ227を介し
てCCDラインセンサ5上に結像されることで、1ライ
ンごとに光の明暗に応じたアナログ電気信号(イメージ
信号)が出力される。
【0050】この電気信号は制御ボード229に供給さ
れ、ここで所定の処理、たとえばアナログ画像処理、デ
ジタル画像処理、シェーディング補正処理、および各種
の画像処理などが施される(詳細については後述する)
ことにより、画像の濃淡を示す8ビットのデジタル画像
データとして発生される。
【0051】こうして、上記スキャナ41によって原稿
OGより画像データが読み取られると、上記制御ボード
243からの指示により上記プリンタ43による画像形
成が行われる。
【0052】すなわち、上記画像データにもとづいて、
上記半導体レーザ発振器241からレーザ光が発生され
る。そして、そのレーザ光は、多面体回転鏡242によ
って偏向され、さらにミラー244によって反射され
て、感光体ドラム246上に結像される。
【0053】このレーザ光により、図示矢印方向に回転
され、さらに帯電チャージャ247によって一様に帯電
されているドラム表面が走査露光されることにより、感
光体ドラム246上に画像データに応じた潜像が形成さ
れる。
【0054】感光体ドラム246上に形成された潜像
は、現像器248からのトナーによって現像され、転写
位置へ送られる。
【0055】そして、この転写位置へのトナー像の送り
にタイミングを合わせて上記カセット252から転写紙
Pが給紙されることにより、転写チャージャ249の作
用によって感光体ドラム246上のトナー像が転写紙P
上に転写される。
【0056】この後、転写紙Pは、剥離チャージャ25
0の作用によって感光体ドラム246より剥離され、用
紙搬送機構256により搬送されて定着器257に送ら
れ、ここでトナー像の定着が行われる。
【0057】そして、この定着器257を通過した転写
紙Pは、排紙ローラ258によって排紙トレイ259上
に排紙され、これにより一連の画像形成にかかる動作は
終了される。
【0058】このようなプロセスを繰り返すことによ
り、スキャナ41からなる画像読取装置とプリンタ43
からなる画像形成装置とを復合してなるデジタル複写装
置の画像形成動作は行われる。
【0059】図2は、CCDラインセンサ(光電変換素
子)5の構成例を示すものである。
【0060】すなわち、このCCDラインセンサ5は、
中央にフォトダイオードアレイ51を有しており、その
両側にそれぞれ蓄積電極52 a,52 b、シフトゲート
3a,53 b、およびCCDアナログシフトレジスタ
4 a,54 bなどが設けられた構成となっている。
【0061】上記フォトダイオードアレイ51 は、中央
部の素子(フォトダイオード)S1〜S2592が画像
信号用として用いられ、その前後の素子D13〜D6
4,D65〜D92がダミー用となっている。
【0062】画像信号用の素子S1〜S2592の全長
は主走査幅に一致するよう、前記結像レンズ227など
の光学系の倍率により定められている。
【0063】ダミー用の素子D13〜D64のうち、素
子D13〜D29のフォトダイオード受光面にはアルミ
蒸着膜を付けて光を遮断してなり、センサ出力の基準電
圧を作成するためのリファレンスビット(黒基準画素)
となっている。
【0064】その他、必要な入出力部、電源などの部分
と配線などを設けることにより、このCCDラインセン
サ5は構成されるものである。
【0065】図3は、CCDラインセンサ5の各部にお
ける信号波形を示すものである。
【0066】すなわち、シフトゲート53 a,53 bに
は、同図(a)に示すゲート信号5a(この1周期が主
走査周期で、τINT が光信号蓄積時間)が加えられる。
【0067】CCDアナログシフトレジスタ54 a,5
4 bには、同図(b)および同図(c)に示すように、
これを駆動するためのクロック信号5b,5cがそれぞ
れ加えられる。
【0068】また、同図(d)に示すリセット信号5d
は、出力ゲートに加えられることによって出力段のフロ
ーティングキャパシタの電圧を初期化し、上記シフトレ
ジスタ54 a,54 bにより転送された画素データにセ
ンサ出力が正しく対応するようにするためのものであ
る。
【0069】上記したCCDアナログシフトレジスタ5
4 a,54 bのクロック信号5b,5cおよびリセット
信号5dの各パルスは、図2に示したフォトダイオード
アレイ51 の各素子に対応して時系列的に割り当てられ
ている。
【0070】さらに、同図(e)に示すセンサ出力5e
は出力端より取り出されるもので、ダミー出力のリファ
レンスビット期間における出力電圧(暗時出力電圧)V
yがセンサの暗時の基準電圧となり、各画素データ(有
効出力電圧)は電圧VyよりΔVxだけ光電変換素子に
入射する光量に応じて出力される。
【0071】ここで、図4を参照して、CCDラインセ
ンサの出力型について説明する。
【0072】同図(a)には、シングル出力型でのフォ
トダイオード5−1で発生した電荷がCCDアナログシ
フトレジスタ5−4を介してのみ出力される。
【0073】また、同図(b)は、デュアル型でのフォ
トダイオード5−1で発生した電荷が2系統のCCDア
ナログレジスタ5−4a,5−4bを介して出力され
る。
【0074】そして、このようなデュアル型のCCDラ
インセンサの場合、図5に示す逆相読み出しする方式
と、図6に示す同相読み出しする方式とがある。
【0075】図5の逆相読み出し方式においては、この
タイミングチャートに示すように、2系統の出力を互い
に逆相で読み出すため、リセットパルス(φRS1,φ
RS2)の位相が互いに逆相の関係になっている。
【0076】一方、図6の同相読み出し方式において
は、このタイミングチャートに示すように、2系統の出
力を同相にて読み出すため、転送クロックパルスφ、リ
セットパルスφRSとも同相でCCDアナログレジスタ
ヘ印加される。
【0077】このように、逆相読み出し方式と同相読み
出し方式との相違点は、一方の信号期間に他方のリセッ
トパルスφRSの位相が存在するかどうかである。そし
て、この影響は、2系統間の干渉が無視できない場合に
は、図5に示すように、出力波形にノイズとして現れ
る。
【0078】これに対して、同相読み出し方式は、リセ
ットパルスφRSが同相のため、リセットパルスφRS
により出力波形にノイズは現れないが、クロックパルス
φによる影響が図6に示すように現れる。
【0079】このため、図7に示すように、クロックφ
のデューティ(d)=t2/t1を0.5以下にして駆
動し、CCDラインセンサ5からの出力信号にノイズが
のる位相をずらすことにより、ノイズの影響をなくす駆
動方式も有効となっている。
【0080】図7は、上記スキャナ41に配設された制
御ボード229の構成を示すものである。
【0081】すなわち、この制御ボード229には、ア
ナログ信号処理回路(画像処理用LSI)10と画像読
取制御部20とが設けられている。
【0082】画像読取制御部20は、スキャナ41の全
体的な制御を司るCPU21、シェーディング補正回路
22、各種画像処理回路23、インターフェース回路2
4、ROM25、ワーキングRAM(WORKING・
RAM)26、入出力回路(I/O)27,28,2
9、および画像信号制御回路30などが、アドレス・バ
ス31およびデータ・バス32を介して接続された構成
となっている。
【0083】シェーディング補正回路22は、RAMで
構成される黒シェーディングメモリと白シェーディング
メモリとを有し、これらに格納される黒シェーディング
データおよび白シェーディングデータにより、アナログ
信号処理回路10からのデジタル画像データに含まれる
CCDラインセンサ5のビット間のばらつきの高周波歪
や光学系の低周波歪などのシェーディング歪を補正する
ものである。
【0084】各種画像処理回路23は、上記シェーディ
ング補正回路22でシェーディング歪の補正されたデジ
タル画像データにγ補正やエッジ強調などの画像処理を
施すものである。
【0085】インターフェース回路24は、上記各種画
像処理回路23から出力される画像データを、ホストコ
ンピュータやプリンタ43などの外部周辺機器1に出力
するものである。また、このインターフェース回路24
は、外部周辺機器1からの動作制御コマンドを受信し、
スキャナ41の状態をステータスとして返送するように
なっている。
【0086】ROM25は、スキャナ41を動作させる
ための制御プログラムおよびデータテーブルなどを記憶
するものである。
【0087】ワーキングRAM26は、一時保存用の制
御データや演算データなどを格納するためのものであ
る。
【0088】I/O27は、上記CPU21とアナログ
信号処理回路10との間で、制御信号およびデータ信号
などの情報の交換を行うものである。
【0089】I/O28は、上記CPU21とキャリッ
ジモータとしてのパルスモータ2およびエンコーダ3と
の間で、第1,第2キャリッジ221,222の駆動制
御を行うためのモータ制御回路として機能するものであ
る。
【0090】I/O29は、上記CPU21と蛍光灯ラ
ンプとしての光源223および光量検知回路4との間
で、蛍光灯ランプ223の点灯,消灯,光量などの制御
を行うためのランプ制御回路として機能するものであ
る。
【0091】次に、上記した画像読取制御部20の動作
について説明する。
【0092】たとえば、外部周辺機器1からの用紙サイ
ズ設定コマンド、倍率設定コマンド、移動設定コマンド
などの各種の設定コマンドは、上記インターフェース回
路24により受信され、そして、CPU21により解読
される。
【0093】すると、CPU21によってスキャナ41
の機能が再設定され、その状態がステータスとして上記
インターフェース回路24を介して外部周辺機器1に返
される。
【0094】これにより、外部周辺機器1では、前記ス
テータスを受信することで、スキャナ41の状態を検出
することができる。
【0095】そして、外部周辺機器1からの原稿読取開
始コマンドを、上記インターフェース回路24を介して
上記CPU21が受信することにより、スキャナ41に
よる原稿OGの読み取りが開始される。
【0096】まず、CPU21により上記I/O27を
介して上記アナログ信号処理回路10に指示が与えら
れ、その内部が所定の状態に設定される(詳細について
は後述する)。
【0097】ついで、CPU21により上記I/O28
に対して指示が与えられ、モータ2およびエンコーダ3
によって上記第1,第2キャリッジ221,222の駆
動が制御される。
【0098】この場合、ミラー224が白基準板215
の下に位置するように、第1キャリッジ221が移動さ
れる。
【0099】そして、CPU21により上記I/O29
に対して指示が与えられ、蛍光灯ランプ223を消灯さ
せた状態で、白基準板215の表面イメージをCCDラ
インセンサ5に結像させ、その読み取りが行われる。
【0100】このCCDラインセンサ5で読み取られ
た、そのイメージデータは、黒シェーディングデータと
して上記シェーディング補正回路22内の黒シェーディ
ングメモリに格納される。
【0101】この黒シェーディングデータは、上記CC
Dラインセンサ5がもつ固有の暗レベルノイズを除去す
るための補正データとして使用される。
【0102】黒シェーディングデータの読み取りが終わ
ると、CPU21により上記I/O28およびI/O2
9に対して指示が与えられる。
【0103】すなわち、モータ2およびエンコーダ3に
よって上記第1キャリッジ221が白基準板215の下
を移動されながら、蛍光灯ランプ223が点灯されるこ
とにより、白基準板215の表面イメージをCCDライ
ンセンサ5に結像させ、その読み取りが行われる。
【0104】このCCDラインセンサ5で読み取られ
た、そのイメージデータは、白シェーディングデータと
して上記シェーディング補正回路22内の白シェーディ
ングメモリに格納される。
【0105】この白シェーディングデータは、上記CC
Dラインセンサ5の固有の明レベルノイズ(高周波ノイ
ズ)および蛍光灯ランプ223や結像レンズ227など
の光学系による低周波歪を除去するための補正データと
して用いられる。
【0106】なお、何らかの要因で、第1キャリッジ2
21を所定時間内に白基準板215の下に移動できなか
った場合には、CPU21はエラー動作に移り、キャリ
ッジ動作エラーに対応するコード信号をステータスとし
て上記インターフェース回路24より外部周辺機器1に
送信するようになっている。
【0107】一方、白シェーディングデータの読み取り
が終わると、蛍光灯ランプ223が点灯されたままの状
態で、第1キャリッジ221が原稿台ガラス220の下
まで移動され、停止される。
【0108】これにより、スキャナ41は、外部周辺機
器1からのVSYNCコマンド待ちの状態となる。
【0109】この状態で、CPU21が、上記外部周辺
機器1からのVSYNCコマンドを上記インターフェー
ス回路24を介して受信すると、原稿OGの読み取り走
査が開始される。
【0110】すなわち、CPU21により上記I/O2
8に対して指示が与えられ、モータ2およびエンコーダ
3によって上記第1,第2キャリッジ221,222の
駆動が制御される。
【0111】この場合、すでに設定されている倍率に応
じた回転数に達すると、第1,第2キャリッジ221,
222は定速動作に切り換えられ、所定の速度で原稿台
ガラス220の下を移動される。
【0112】第1,第2キャリッジ221,222が定
速で原稿OGを走査する間、CCDラインセンサ5は、
上記画像信号制御回路30からの水平同期信号(CCD
ラインセンサを駆動させるための光蓄積時間)によって
制御され、結像された光信号をアナログ画像信号に変換
して上記アナログ信号処理回路10に送るようになって
いる。
【0113】上記アナログ画像信号は、上記アナログ信
号処理回路10によりゲイン増幅やA/D変換などの処
理が施された後、デジタル画像データとして上記シェー
ディング補正回路22に送られる。
【0114】そして、このシェーディング補正回路22
にて、前記黒シェーディングデータおよび白シェーディ
ングデータによるシェーディング歪の補正が行われる。
【0115】シェーディング歪の補正されたデジタル画
像データは、上記各種画像処理回路23にてすでに設定
されているγ補正やエッジ強調などの画像処理が行わ
れ、原画像の再現性が確保される。
【0116】すなわち、CCDラインセンサ5で読み取
った画像データを外部周辺機器1で再現する、つまりプ
リンタ43で画像形成する際に、原画像に近い再生画の
出力が可能とされる。
【0117】こうした処理の施された画像データは、上
記インターフェース回路24を介して上記外部周辺機器
1に出力され、たとえばプリンタ43による前述した画
像形成動作に供される。
【0118】原稿OGの読み取り領域について、CCD
ラインセンサ5の長手方向に対する主走査方向の動作
と、キャリッジ221,222の移動方向に対する副走
査方向の動作とを同時に実行することで、原稿OG上の
画像情報を連続的に読み取ることができる。
【0119】さて、原稿OGの読み取りが終了すると、
CPU21により上記I/O28に対して指示が与えら
れ、モータ2およびエンコーダ3によって上記第1,第
2キャリッジ221,222の駆動が制御される。
【0120】この場合、上記第1,第2キャリッジ22
1,222が読み取りとは逆の方向に高速度で移動さ
れ、初期位置に復帰される。
【0121】そして、初期位置への復帰により、CPU
21により上記I/O28に対して停止の指示が与えら
れ、上記第1,第2キャリッジ221,222の駆動が
停止される。
【0122】すなわち、CPU21が、上記外部周辺機
器1からの読み取り終了コマンドを上記インターフェー
ス回路24を介して受信すると、上記第1キャリッジ2
21が白基準板215の近辺で停止される。
【0123】また、CPU21により上記I/O29に
対して指示が与えられ、上記蛍光灯ランプ223が消灯
される。
【0124】そして、外部周辺機器1からの次のコマン
ド受信状態とされることにより、スキャナ41はレディ
(新たな指示待ち)の状態となる。
【0125】なお、連続した読み取り動作に移る場合に
は、上記第1,第2キャリッジ221,222が初期位
置に復帰された状態で、引き続き外部周辺機器1からの
VSYNCコマンド待ちの状態となり、CPU21がV
SYNCコマンドを再受信することによって、上述した
動作が繰り返される。
【0126】図9は、光電変換素子のアナログ出力をデ
ジタル値に変換して出力する、集積回路装置としてのア
ナログ信号処理回路(画像処理用LSI)10の構成を
示すものである。
【0127】ここでは、2系統の出力を有するCCDラ
インセンサ5を適用する場合について説明する。
【0128】このアナログ信号処理回路10は、CCD
ラインセンサ5からの2系統の出力のうちの一方の出力
を処理するクランプ回路101、サンプルホールド回路
102、ゲインコントロール回路103、およびCCD
ラインセンサ5からの出力の、他方の出力を処理するク
ランプ回路104、サンプルホールド回路105、ゲイ
ンコントロール回路106、これらゲインコントロール
回路103,106からの2系統の出力を1系統の出力
に合成するためのスイッチ回路107、このスイッチ回
路107で合成された出力を増幅するバッファからなる
増幅回路108、この増幅回路108のアナログ出力を
デジタル値に変換するADC109などにより構成され
ている。
【0129】クランプ回路101,104は、上記セン
サ出力5eからリファレンスビット期間における電圧V
yをある基準レベルに設定するためのものであり、それ
ぞれの動作は、タイミング信号101a,104aによ
って制御されるようになっている。
【0130】サンプルホールド回路102,105は、
上記クランプ回路101,104からの出力をサンプル
ホールドするものであり、その動作は、タイミング信号
102a,105aによって制御されるようになってい
る。
【0131】ゲインコントロール回路103,106
は、各サンプルホールド回路102,105からの出力
のゲインをそれぞれ調整するものであり、その減衰量は
上記CPU21などの外部制御回路からの制御信号10
3a,103b、106a,106bによって制御され
るようになっている。
【0132】すなわち、増幅回路108の増幅率は一定
値であることから、アナログ信号処理回路10に入力さ
れるアナログ画像信号(センサ出力5e)の値が大きす
ぎると、増幅した際にADC109のリファレンス電圧
をこえる可能性があり、このような場合には動作不良を
生じる。
【0133】これを防ぐために、ゲインコントロール回
路103,106によって、アナログ画像信号のゲイン
の調整が行われる。
【0134】スイッチ回路107は、入力が2系統の場
合にはそれらを合成するように働き、1系統の場合には
選択回路として機能するようになっている。
【0135】図10は、上記ゲインコントロール回路1
03,106における制御信号と減衰量との関係を示す
ものである。
【0136】ここで、制御信号103a,106aには
イネーブル信号として1ビットが、制御信号103b,
106bには2ビット分の信号Sg1,Sg0が割り当
てられている。
【0137】この実施例の場合、イネーブル信号が
「1」の場合、信号Sg1,Sg0の状態に無関係に減
衰量は「0」となる。
【0138】また、イネーブル信号および信号Sg1,
Sg0がともに「0」の場合も減衰量は「0」となる。
【0139】さらに、イネーブル信号が「0」の状態に
おいて、信号Sg1,Sg0が「0,1」の場合には減
衰量は「2」となり、信号Sg1,Sg0が「1,0」
の場合には「4」、「1,1」の場合には「6」とな
る。
【0140】なお、信号Sgn(n=0,1)の本数を
追加することにより、より精密な制御または大きな減衰
(増幅)量を取り扱うことができる。
【0141】また、上記アナログ信号処理回路10にお
いては、SH選択回路110が設けられている。
【0142】このSH選択回路110は、CCDライン
センサ5からの読み出し方式が、逆相読み出し方式また
は同相読み出し方式かに対応して選択素子111により
生成される逆相・同相切換信号(選択信号)φsが入力
されるようになっている。
【0143】そして、この切換信号φsにもとづいて、
上記サンプルホールド回路102,105に対して所定
のタイミングのサンプリングパルス信号102a,10
5aを印加することで、このサンプルホールド回路10
2,105でのサンプルホールド処理を逆相および同相
読み出し方式のどちらの方式においても実行可能となっ
ている。
【0144】すなわち、上記アナログ信号処理回路10
においては、CCDラインセンサ5からの読み出し方式
が逆相読み出し方式の場合、図11のタイミングチャー
トに示す通り、CCDラインセンサ5からの出力信号O
S1に対しては、SH選択回路110から選択信号10
2aとしてのサンプリングパルス信号φsh1がサンプ
ルホールド回路102に送られることにより、このサン
プルホールド回路102によりサンプルホールドされた
出力(S/H1出力)が得られる。
【0145】そして、このサンプルホールド出力S/H
1が、上記ゲインコントロール回路103に送られる。
【0146】一方、CCDラインセンサ5からの出力信
号OS2に対しては、SH選択回路110から選択信号
105aとしてのサンプリングパルス信号φsh2がサ
ンプルホールド回路105に送られることにより、この
サンプルホールド回路105によりサンプリングホール
ドされた出力(S/H2出力)が得られる。
【0147】そして、このサンプルホールド出力S/H
2が、上記ゲインコントロール回路106に送られる。
【0148】また、CCDラインセンサ5からの読み出
し方式が同相読み出し方式の場合には、図12のタイミ
ングチャートに示す通り、CCDラインセンサ5からの
出力信号OS1,OS2に対して、SH選択回路110
から選択信号102a,105aとしての同タイミング
のサンプリングパルス信号φsh3がサンプルホールド
回路102,105の各々に送られる。
【0149】これにより、このサンプルホールド回路1
02,105によってサンプリングされ、ホールドされ
た同位相の出力(S/H1,S/H2出力)が得られ
る。そして、このサンプルホールド出力S/H1,S/
H2の各々が、ゲインコントロール回路103,106
に送られる。
【0150】図13は、上記した画像信号制御回路30
の概略構成を示すものである。
【0151】すなわち、この画像信号制御回路30は、
バッファ30a,30b,30c、各種タイミング発生
回路30d、およびデコーダ回路30eによって構成さ
れている。
【0152】バッファ30aは、上記アナログ信号処理
回路10内のADC109からの出力信号を、上記画像
読取制御部20内のシェーディング補正回路22、およ
び上記クランプ回路101,104の微調整を行う直流
信号成分演算・除去回路(図示せず)に出力するための
ものである。
【0153】バッファ30bは、上記アナログ信号処理
回路10内のADC109からの出力信号を、図示せぬ
ピーク検出回路を介して、上記画像読取制御部20内の
CPU21などの外部制御回路に出力するためのもので
ある。
【0154】バッファ30cは、上記CPU21などの
外部制御回路からのモードおよびゲイン設定のための制
御信号などを、上記アナログ信号処理回路10内に導く
ためのものである。
【0155】この導かれる信号としては、たとえば上記
逆相・同相切換信号φs、上記ゲインコントロール回路
103,106の制御信号103a,103b,106
a,106bなどがある。
【0156】各種タイミング発生回路30dは、上記C
CDラインセンサ5を駆動するための水平同期信号やφ
SH、アナログ信号処理回路10の動作を制御するため
のタイミング信号(たとえば、上記サンプリングパルス
信号φsh1,φsh2,φsh3)などを発生するも
のである。
【0157】デコーダ回路30eは、上記CPU21な
どからのアドレス信号、書き込み信号WTまたは読み込
み信号RDを入力し、上記バッファ30b,30cの入
出力の制御信号を生成するものである。
【0158】次に、上記した構成における動作について
説明する。
【0159】まず、第1キャリッジ221が白基準板2
15の下まで移動され、この状態で蛍光灯ランプ223
が点灯される。すると、蛍光灯ランプ223の点灯によ
り照明された白基準板215からの反射光が、光学系を
介して光電変換素子としてCCDラインセンサ5の上に
結像される。これにより、CCDラインセンサ5から
は、センサ出力5eが出力され、アナログ信号処理回路
10にアナログ画像信号として入力される。
【0160】アナログ信号処理回路10に入力されたア
ナログ画像信号、つまり白基準信号は、クランプ回路1
01(104)、サンプルホールド回路102(10
5)、ゲインコントロール回路103(106)、スイ
ッチ回路107、および増幅回路108を介してADC
109に送られ、ここでデジタル値に変換される。
【0161】そして、このADC109の出力は、図示
せぬピーク検出回路を経由した後、画像信号制御回路3
0内のバッファ30bからデータ・バス32を介して、
上記画像読取制御部20内のCPU21などの外部制御
回路に出力される。
【0162】これにより、CPU21などの外部制御回
路における、ADC109へのアナログ画像信号の入力
レベルを最適とするゲインの算出に供される。
【0163】すなわち、CPU21などの外部制御回路
では、現在、設定されているゲイン設定値と上記ADC
109からの出力とにもとづいて、ADC109に入力
するアナログ画像信号のゲインが最適となるような減衰
量が求められる。
【0164】そして、それに応じた制御信号103a,
103b(106a,106b)が、データ・バス32
から上記画像信号制御回路30内のバッファ30cを介
して、上記アナログ信号処理回路10内のゲインコント
ロール回路103(106)に入力される。
【0165】この結果、アナログ入力レンジを広げるこ
とができ、ADC109には、常に最適レベルのアナロ
グ画像信号が入力されることになる。
【0166】また、CCDラインセンサ5からのアナロ
グ画像信号が、逆相読み出し方式か同相読み出し方式か
に応じて、選択素子111によって逆相・同相切換信号
φsが生成され、読み出し方式の選択が行われる。
【0167】これにより、上記アナログ信号処理回路1
0内のSH選択回路110に対する設定の変更がなされ
る。
【0168】すなわち、このアナログ信号処理回路10
においては、これらの処理を行うのに先立って、使用す
るCCDラインセンサ5の種類に応じて、選択素子11
1によって逆相・同相切換信号φsが生成され、この切
換信号φsにより読み出し方式の選択が行われる。
【0169】ここでは、図9に示す通り、サンプリング
パルス信号φsh1,φsh2,φsh3が各々入力さ
れるSH選択回路110に対して、逆相・同相切換信号
φs(たとえば、逆相の場合“0”、同相の場合
“1”)によって、逆相読み出し方式または同相読み出
し方式による処理が選択される。
【0170】そして、逆相読み出し方式の場合には、S
H選択回路110からサンプリングパルス信号φsh1
がサンプルホールド回路102へ、サンプリングパルス
信号φsh2がサンプルホールド回路105へ各々印加
される。
【0171】また、同相読み出し方式の場合には、SH
選択回路110からサンプリングパルス信号φsh3が
サンプルホールド回路102,105に各々印加され
る。
【0172】こうして、このサンプルホールド回路10
2,105においては、逆相読み出し方式および同相読
み出し方式の双方の処理が実行可能となる。
【0173】このようにして、ゲインコントロール回路
103(106)におけるゲインが決定され、さらに読
み出し方式の設定が変更された後、上記第1,第2キャ
リッジ221,222の移動が開始されることにより、
原稿台ガラス220上にセットされている原稿OGの読
み取りが行われる。
【0174】上記したように、CCDラインセンサにお
ける読み出し方式が逆相読み出し方式または同相読み出
し方式のどちらの場合でも、簡単な構成にて対応でき、
優れた画像再現性などを確保し得るようにしている。
【0175】すなわち、本発明の画像処理用LSIにお
いては、CCDラインセンサにおける逆相および同相の
双方の読み出し方式によって読み出された信号に対し
て、簡単な構成にて、サンプルホールド処理を実行可能
とするものである。これにより、CCDラインセンサか
らの出力信号に対して確実に処理を実行することが可能
となる。したがって、安定した画像再現性などを確保し
得るものである。
【0176】なお、上記実施例においては、選択素子に
よって逆相・同相切換信号を生成するようにしたが、こ
れに限らず、たとえば外部CPUなどにより、この切換
信号を生成してSH選択回路に入力させるようにしても
良い。
【0177】その他、この発明の要旨を変えない範囲に
おいて、種々変形実施可能なことは勿論である。
【0178】
【発明の効果】以上、詳述したようにこの発明によれ
ば、同相読み出し方式または逆相読み出し方式の集積回
路装置を簡単に使用でき、機能的にも優れた画像形成装
置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかるデジタル複写装置
の概略を示す構成図。
【図2】同じく、CCDラインセンサの概略を示す構成
図。
【図3】同じく、CCDラインセンサの信号波形を示す
図。
【図4】同じく、CCDラインセンサの出力モードを説
明するために示す図。
【図5】同じく、CCDラインセンサの出力を逆相読み
出し方式にて読み出した場合を例に示すタイミングチャ
ート。
【図6】同じく、CCDラインセンサの出力を同相読み
出し方式にて読み出した場合を例に示すタイミングチャ
ート。
【図7】同じく、CCDラインセンサの出力をクロック
のデューティ比を変えて同相読み出し方式にて読み出し
た場合を例に示すタイミングチャート。
【図8】同じく、制御ボードの構成を示すブロック図。
【図9】同じく、アナログ信号処理回路(画像処理用L
SI)の概略構成を示すブロック図。
【図10】同じく、制御信号と減衰量との関係を説明す
るために示す図。
【図11】同じく、逆相読み出し方式の信号処理につい
て説明するために示すタイミングチャート。
【図12】同じく、同相読み出し方式の信号処理につい
て説明するために示すタイミングチャート。
【図13】同じく、画像信号制御回路の構成を示すブロ
ック図。
【符号の説明】
1…外部周辺機器、5…CCDラインセンサ(光電変換
素子)、10…アナログ信号処理回路(画像処理用LS
I)、20…画像読取制御部、21…CPU、22…シ
ェーディング補正回路、30…画像信号制御回路、41
…スキャナ、43…プリンタ、101,104…クラン
プ回路、102,105…サンプルホールド回路、10
3,106…ゲインコントロール回路、109…AD
C、110…SH選択回路、215…白基準板、220
…原稿台ガラス、221…第1キャリッジ、222…第
2キャリッジ、223…蛍光灯ランプ(光源)、22
4,225,226…ミラー、229…制御ボード、2
39…画像形成部、240…レーザ光学系、241…半
導体レーザ発振器、242…多面体回転鏡、246…感
光体ドラム、247…帯電チャージャ、248…現像
器、249…転写チャージャ、252…カセット、25
7…定着器。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同位相駆動方式または逆位相駆動方式を
    行い得る多出力型光電変換素子と、 この光電変換素子の無効画素部の直流電位を基準信号レ
    ベルとして検出する検出手段、この検出手段で検出され
    た前記基準信号で、前記光電変換素子の有効画素部から
    の出力信号をクランプするクランプ手段、このクランプ
    手段からの出力信号のゲインを可変する可変ゲインアン
    プ調整手段、この可変ゲインアンプ調整手段からの出力
    信号をデジタル変換する変換手段、この変換手段からの
    デジタル出力信号にもとづいて、前記可変ゲインアンプ
    調整手段の制御を行う外部制御回路との通信手段、およ
    び同位相駆動方式または逆位相駆動方式に応じた所定の
    タイミングパルス信号を生成する外部タイミング発生回
    路からの入力手段を、1チップの回路素子として構成し
    てなり、かつ前記同位相駆動方式または逆位相駆動方式
    を行い得る多出力型光電変換素子により、同位相駆動方
    式または逆位相駆動方式で読み取られた信号の双方に対
    して各処理を施す集積回路装置と、 この集積回路装置からの出力信号に応じて潜像を形成す
    る潜像形成手段と、 この潜像形成手段で形成された潜像を顕像化する現像手
    段と、 この現像手段で顕像化された現像剤像を被画像形成媒体
    上に形成する画像形成手段とを具備したことを特徴とす
    る画像形成装置。
  2. 【請求項2】 同相読み出し方式または逆相読み出し方
    式を行い得る光電変換素子と、 この光電変換素子からの読取信号を処理する処理手段、
    前記光電変換素子から同相読み出し方式または逆相読み
    出し方式のいずれにより、読取信号の読み取りが行われ
    るかに応じて生成される選択信号を発生する選択手段、
    この選択手段からの選択信号に応じて所定のタイミング
    パルス信号を前記処理手段に送ることにより、前記光電
    変換素子からの同相読み出し方式または逆相読み出し方
    式で読み取られた読取信号の双方に対して、前記処理手
    段での処理を実行させる制御手段を備え、かつ前記処理
    手段、選択手段、および制御手段を1チップの回路素子
    として構成してなる集積回路装置と、 この集積回路装置からの、前記処理手段での処理の施さ
    れた読取信号に応じて潜像を形成する潜像形成手段と、 この潜像形成手段で形成された潜像を顕像化する現像手
    段と、 この現像手段で顕像化された現像剤像を被画像形成媒体
    上に形成する画像形成手段とを具備したことを特徴とす
    る画像形成装置。
  3. 【請求項3】 同相読み出し方式または逆相読み出し方
    式を行い得る光電変換素子と、 この光電変換素子からの読取信号に対して基準信号レベ
    ルを生成する生成手段、この生成手段から出力された信
    号をサンプルホールドするサンプルホールド手段、この
    サンプルホールド手段にてサンプルホールドされた信号
    のゲインを調整する調整手段、この調整手段にて調整さ
    れた信号を増幅する増幅手段、この増幅手段にて増幅さ
    れた信号をアナログ/デジタル変換する変換手段、前記
    光電変換素子から同相読み出し方式または逆相読み出し
    方式のいずれにより、読取信号の読み取りが行われるか
    に応じて生成される選択信号を発生する選択手段、この
    選択手段からの選択信号に応じて、所定のタイミングパ
    ルス信号を前記サンプルホールド手段に送る出力手段と
    を備え、かつ前記光電変換素子から同相読み出し方式ま
    たは逆相読み出し方式で読み取られた読取信号の双方に
    対して、前記サンプルホールド手段でのサンプルホール
    ド処理、並びに前記調整手段、増幅手段および変換手段
    での各処理を実行可能とする集積回路装置と、 この集積回路装置で各処理の施された読取信号に応じて
    潜像を形成する潜像形成手段と、 この潜像形成手段で形成された潜像を顕像化する現像手
    段と、 この現像手段で顕像化された現像剤像を被画像形成媒体
    上に形成する画像形成手段とを具備したことを特徴とす
    る画像形成装置。
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