JPH06104617B2 - 洗髪用組成物 - Google Patents

洗髪用組成物

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JPH06104617B2
JPH06104617B2 JP1994686A JP1994686A JPH06104617B2 JP H06104617 B2 JPH06104617 B2 JP H06104617B2 JP 1994686 A JP1994686 A JP 1994686A JP 1994686 A JP1994686 A JP 1994686A JP H06104617 B2 JPH06104617 B2 JP H06104617B2
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康弘 川井
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サンスタ−株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はシャンプーのような洗髪用組成物、さらに詳し
くは、アルカノールアミンを対イオンとするある種のア
ニオン界面活性剤とメントールを配合した洗髪用組成物
において、経時により生じる着色を防止した洗髪用組成
物に関する。
従来技術 アルカノールアミンを対イオンとする式: R1−O−(CH2CH2O)n−SO3・M 〔I〕 〔式中、R1は炭素数8〜20のアルキルまたはアルケニ
ル;nは0〜5;Mはアルカノールアミン、例えば、トリエ
タノールアミンから誘導されるカチオンを意味する〕 で示されるアニオン界面活性剤が経時により着色を生じ
ることがよく知られており、この界面活性剤を用いるシ
ャンプーなどの洗髪用組成物では、金属封鎖剤、尿素、
還元剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤などを添加してこの
着色を防止している。しかしながら、この着色は洗髪用
組成物に配合される香料、特に、メントールにより促進
され、従来の方法では防止できず、該界面活性剤とメン
トールを含有する洗髪用組成物においては、経時着色お
よびそれに伴う香りと清涼感の減少による商品価値の低
下を防ぐことは困難である。
一方、式〔I〕のアニオン界面活性剤および式: 〔式中、R2は炭素数8〜20のアルキルまたはアルケニル
を意味する〕 で示されるアルカノールアミドと、メントールを組合せ
た洗髪用組成物はすぐれた清涼感および洗髪性能を示す
ことが実証されているが、この組成物においても、式
〔I〕の界面活性剤とメントールによる経時着色が生
じ、その防止が非常に困難である。
発明が解決しようとする問題点 本発明者らは、式〔I〕のアニオン界面活性剤、式〔I
I〕のアルカノールアミドおよびメントールを含有する
洗髪用組成物における経時着色を防止するために鋭意研
究を重ねた。その結果、ある種のアミノ酸を共存させる
ことにより、経時着色が効果的に防止できることを見出
した。
問題点を解決するための手段 本発明は、 (a)式〔I〕のアニオン界面活性剤1〜20重量%、 (b)式〔II〕のアルカノールアミド0.1〜10重量%、 (c)l−またはdl−メントール0.1〜5重量%、 および (d)アスパラギン酸、グルタミン酸またはこれらの混
合物から選ばれるアミノ酸0.05〜5重量%を配合してな
る洗髪用組成物を提供するものである。本発明の洗髪用
組成物においては、式〔I〕のアニオン界面活性剤およ
びメントールを含有するにもかかわらず、アスパラギン
酸、グルタミン酸の配合により、特異的に経時による着
色、それによる商品価値の低下が防止される。
式〔I〕のアニオン界面活性剤の代表的なものとして
は、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエ
チレン(3)ラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミ
ンなどが挙げられる。これらは実際に用いる個々の活性
剤の特性、所望の性能および経済的観点から、一般に、
組成物全量に基づいて1〜20重量%配合する。
式〔II〕のアルカノールアミドの代表的なものとして
は、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドが挙げられ、これ
も所望の性能および経済的観点から、一般に、組成物全
量に基づいて0.1〜10重量%配合する。
l−またはdl−メントールは、単独でも、香料の1成分
として配合してもよく、清涼感、溶解性、経済的観点か
ら、組成物全量に基づいて0.1〜5重量%、好ましく
は、0.1〜2重量%配合する。
アスパラギン酸、グルタミン酸はD−体、L−体、DL−
体いずれでもよく、また、アスパラギン酸およびグルタ
ミン酸を併用してもよい。これらのアミノ酸は経時着色
防止、溶解性、臭気の点から、組成物全体に基づいて0.
05〜5重量%、好ましくは、0.1〜2重量%配合する。
本発明の洗髪用組成物は各成分を混合、溶解するような
常法により、シャンプーとすることができ、所望によ
り、さらに、他の香料、着色料、防腐剤、コンディショ
ニング剤、金属封鎖剤などの添加剤を配合してもよい。
実施例 つぎに実施例および比較例を挙げて、本発明をさらに詳
しく説明する。
実施例1 つぎの処方に従い、種々のアミノ酸を用いて常法により
シャンプーを調製し、50℃に1ケ月放置してアミノ酸無
添加の対照試料の目視により比較し、着色防止効果を評
価した。結果を第1表に示す。
成分 重量% ラウリル硫酸トリエタノールアミン 15.0 ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 5.0 l−メントール 1.0 香料(メントール含有せず) 0.5 第1表に示すアミノ酸 第1表に表示 精製水 残部 なお、着色防止効果はつぎの基準で評価した。
1:著しい着色防止効果が認められる。
2:着色防止効果が認められる。
3:着色防止効果が認められない。
第1表に示すごとく、種々のアミノ酸のうちで、アスパ
ラギン酸およびグルタミン酸が特異的に着色防止効果を
示す。
実施例2〜3および比較例1〜3 第2表に示す処方に従い、常法により種々のシャンプー
を調製した。各シャンプーの試料を50℃で3ケ月放置ま
たは日光に1ケ月暴露後の着色度を0℃に保持した試料
と比較してつぎの基準により評価した。
○:着色が著しく防止されている。
△:着色が防止されている。
×:着色防止効果が認められない。
また、放置または暴露後の臭気および清涼感、総合評価
をつぎの基準で評価した。
○:非常に良い。
△:良好。
×:不良。
結果を第2表に示す。
第2表から明らかなごとく、アスパラギン酸、グルタミ
ン酸の添加により、特異的に着色が防止出来、商品価値
の低下を有効に防ぐことができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)式: R1−O−(CH2CH2O)n−SO3・M 〔I〕 〔式中、R1は炭素数8〜20のアルキルまたはアルケニ
    ル;nは0〜5;Mはアルカノールアミンから誘導されるカ
    チオンを意味する〕 で示されるアニオン界面活性剤1〜20重量%、 (b)式: 〔式中、R2は炭素数8〜20のアルキルまたはアルケニル
    を意味する〕 で示されるアルカノールアミド0.1〜10重量%、 (c)l−またはdl−メントール0.1〜5重量%、 および (d)アスパラギン酸、グルタミン酸またはこれらの混
    合物から選ばれるアミノ酸0.05〜5重量% を配合してなることを特徴とする洗髪用組成物。
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