JPH0559889B2 - - Google Patents

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JPH0559889B2
JPH0559889B2 JP3854285A JP3854285A JPH0559889B2 JP H0559889 B2 JPH0559889 B2 JP H0559889B2 JP 3854285 A JP3854285 A JP 3854285A JP 3854285 A JP3854285 A JP 3854285A JP H0559889 B2 JPH0559889 B2 JP H0559889B2
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JP
Japan
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menthol
odor
cooling sensation
cyclodextrin
formula
Prior art date
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JP3854285A
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JPS61197509A (ja
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Shuichi Ogino
Hajime Hirota
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は液体シヤンプー組成物に関し、さらに
詳細には、メントールの特異臭が抑制され、しか
も使用時には十分な冷凉感効果の得られる液体シ
ヤンプー組成物に関する。 〔従来の技術〕 従来から、洗髪中および洗髪後の爽快感を増す
目的でシヤンプーにメントールを1%前後配合す
ることが行われてきた。かかるシヤンプーはトニ
ツクシヤンプー等の名称で呼ばれ、主として男性
に用いられてきた。これらのシヤンプーは十分な
爽快感を与えるものの、メントールの特異臭が強
く、特に女性には好まれず、その使用対象は限ら
れていた。また、メントール臭のため、通常の調
合香料を用いて多種多様な香り賦与することは困
難であつた。 〔発明が解決しようとする問題点〕 メントールの配合量を減少させることにより、
メントールの特異臭は緩和されるが、効果は不十
分となる。少量で効果を上げるためにはいわゆる
経皮吸収増強剤の使用も考えられるが、シヤンプ
ーのような短時間の接触で経皮吸収を増大させ、
しかも安全で低価格の物質は知られていない。ま
た、匂いの少ない冷感剤も従来から研究されてい
るが、十分な効果を有し、安全な薬剤は開発され
ていない。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者はかかるも問題を克服するため、種々
検討を行つた結果、メントールをあらかじめシク
ロデキストリンで処理し、これを従来のシヤンプ
ー組成物に配合すればメントールの特異臭が抑制
され、しかも使用時には十分な爽快感(冷凉感)
が得られること、更にこれに尿素を配合すれば一
層冷凉感が増強されることを見出し、本発明を完
成した。 すなわち、本発明は、(A)少なくとも1種以上の
界面活性剤5〜30重量%、(B)メントール0.05〜5
重量%、(C)(B)成分の1/2〜20重量倍のシクロデキ
ストリンおよび(D)尿素3〜20重量%を含有する液
体シヤンプー組成物を提供するものである。 本発明に用いるシクロデキストリンは種々の物
質と包接化合物を成形することが知られており、
メントールとモル比で約1対1の包接化合物を形
成するといわれている。この原理を利用して湿布
剤においてメントール、カンフル、サリチル酸メ
チル等の消炎鎮痛薬の特異臭を抑制する方法が、
たとえば特開昭49−71132号公報に開示されてい
る。しかしながら、かかる組成物においては、こ
れら有臭物質とシクロデキストリンは包接化合物
を形成するため、その匂いが緩和されるが、これ
と同時に有臭物質の経皮吸収も抑制される。斯か
る経皮吸収の抑制を利用したものとしては、例え
ば特公昭59−10323号の発明があり、これは香料
とシクロデキストリンで包接化合物を形成させ
て、香料の経皮吸収性を減少させ、香料に由来す
る皮膚刺激等の副作用を低減し、その香気のみを
利用しようとするものである。 しかしながら、前述した如く、シヤンプー組成
物中に配合されるメントールは頭皮に吸収されて
冷凉感を与えるためのものであるから、その経皮
吸収が抑制されてしまうと本来目的は達成されな
い。従つて、メントールとシクロデキストリンの
包接化合物をシヤンプー組成物中に配合してメン
トールによる上記効果を期待することは理論上困
難であると考えられていた。 確かに、メントールとシクロデキストリンの水
溶性を希釈したものを頭髪に施してもメントール
による冷凉感は殆んど得られない。 しかし、大量の界面活性剤が存在する系に、シ
クロデキストリンで処理したメントールを配合す
ると、メントールの特異臭は軽減され、しかも洗
髪、すすぎ時に水で希釈されると十分な冷凉感が
得られ、これに尿素を共存させると当該冷凉感が
増強されるという、従来全く予測されなかつた特
異的な現象が得られることを見出した。この現象
の詳細な機序は定かでないが、大量の界面活性剤
が存在すると、メントール、シクロデキストリン
及び界面活性剤の3者の複合体のが形成され、こ
れが希釈操作によつて破壊されて、冷凉感を発現
し、さらに尿素によりメントールの皮膚への親和
性が亢進されるため冷凉感が増強するものと考え
られる。 本発明において、シヤンプー組成物のベースと
して使用されるA成分の界面活性剤としては、次
に示すようなアニオン性界面活性剤、非イオン性
界面活性剤、両イオン性界面活性剤及びカチオン
性界面活性剤が挙げられる。 (1) 平均炭素数10〜16のアルキル基を有する直鎖
又は分枝鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩。 (2) 平均炭素数10〜20の直鎖又は分枝鎖のアルキ
ル基又はアルケニル基を有し、1分子内に平均
0.5〜8モルのエチレンオキサイド、プロピレ
ンオキサイド、ブチレンオキサイド、エチレン
オキサイドとプロピレンオキサイドが0.1/9.9
〜9.9/0.1の比であるいはエチレンオキサイド
とブチレンオキサイドが0.1/9.9〜9.9/0.1の
比で付加したアルキル又はアルケニルエーテル
硫酸塩。 (3) 平均炭素数10乃至20のアルキル基又はアルケ
ニル基を有するアルキル又はアルケニル硫酸
塩。 (4) 平均10〜20の炭素原子を1分子中に有するオ
レフインスルホン酸塩。 (5) 平均10〜20の炭素原子を1分子中に有するア
ルカンスルホン酸塩。 (6) 平均10〜24の炭素原子を1分子中に有する飽
和又は不飽和脂肪酸塩。 (7) 平均炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニ
ル基を有し、1分子中に平均0.5〜8モルのエ
チレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブ
チレンオキサイド、エチレンオキサイドとプロ
ピレンオキサイドが0.1/9.9〜9.9/0.1の比で
あるいはエチレンオキサイドとブチレンオキサ
イドが0.1〜9.9〜9.9/0.1の比で付加したアル
キル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩。 (8) 下記の式で表わされるα−スルホ脂肪酸塩又
はエステル。 〔式中Yは炭素数1〜3のアルキル基又は対イ
オン、Zは対イオンである。R5は炭素数10〜
20のアルキル基又はアルケニル基を表わす〕 ここでアニオン性界面活性剤の対イオンとし
てはナトリウム、カリウム等のアルカリ金属イ
オン、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ
土類金属イオン、アンモニウムイオン、炭素数
2又は3のアルカノール基を1〜3個有するア
ルカノールアミン(例えばモノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノーアミ
ン、トリイソプロパノールアミンなど)を挙げ
ることができる。 (9) 下記一般式で表わされるアミノ酸型界面活性
(式中、R6は炭素数8〜24のアルキル基又は
アルケニル基を、R7は水素原子又は炭素数1
〜2のアルキル基を、R8はアミノ酸残基を、
Xはアルカリ金属又はアルカリ土類金属イオン
を示す) (式中、R6、R7及びXは前記した意味を有し、
n1は1〜5の整数を示す) (式中、R6及びXは前記した意味を有し、m1
は1〜8の整数を示す) (式中、R6、R8及びXは前記した意味を有し、
R9は水素原子、炭素数1〜2のアルキル基又
はヒドロキシアルキル基を示す) (式中、R7、R8及びXは前記した意味を有し、
R10は炭素数6〜28のβ−ヒドロキシアルキル
基又はβ−ヒドロキシアルケニル基を示す) (式中、R8、R10及びXは前記した意味を有す
る) (10) リン酸エステル系活性剤 (i) アルキル(又はアルケニル)酸性リン酸エ
ステル (式中、R6は前記した意味を有し、n2及び
m2は、n2+m2=3、n2=1〜2である数を
示す) (ii) アルキル(又はアルケニル)リン酸エステ
(式中、R6は前記した意味を有する) (iii) アルキル(又はアルケニル)リン酸エステ
ル塩 (式中、R6は前記した意味を有し、Mはナ
トリウム、カリウム、カリシウムを、n3及び
m3は、n3+m3=3、n3=1〜3である数を
示す) (11) 次の式、 〔式中、R1は平均炭素数10〜20の脂肪酸根を、
R2はナトリウム、水素原子又は−CH2COOX3
を、Yは−COOX3、−CH2COOX3又は
〔発明の効果〕
本発明の液体シヤンプー組成物はメントール臭
がほとんど認められないので香調を自由に選ぶこ
とができ、しかも優れた爽快感を有するため、巾
広い使用者を対象とできる。 〔実施例〕 次に実施例を挙げて説明する。 但し、以下の配合量は重量%で示した。また
Miranol C2M Cone.のような市販の界面活性剤
水溶液については有効分の重量%で示した。 参考例 1 表1に示すシヤンプー組成物を常法によつて調
製した。尚メントールとシクロデキストリンを配
合する場合には、予め飽和溶液法で包接化合物を
形成させ、最終濃度が表1になるように配合し
た。 これらのシヤンプー組成物の原液のメントール
臭及び水10倍希釈液の冷凉感を下記の基準で評価
した。その結果を表1に示す。 (1) メントール臭 調香士により以下の基準で評価した。 ◎:全くメントール臭を感じない ○:ほとんどメントール臭を感じない。 △:弱いメントール臭を感じる ×:明らかなメントール臭を感じる ××:強いメントール臭を感じる (2) 冷凉感 試料液10μをパツチテスト用絆創膏に塗布
し、被検者10名の首筋に貼り、以下の基準で冷
凉感を評価した。 1:全く冷凉感を感じない 2:やや冷凉感を感じる 3:明らかな冷凉感を感じる 4:強い冷凉感を感じる 5:貼付を続けられないほど強い冷凉感を感じ
【表】
【表】 参考例 2 表2に示すシヤンプー組成物を常法で調製し、
参考例1と同様にしてメントール臭及び冷凉感を
評価した。その結果を表2に示す。
【表】 参考例 3 次の組成のシヤンプー組成物を調製し、10人の
パネラーに頭部左右に別々のシヤンプー組成物を
つけて洗浄させ、何れが冷凉感を感ずるか評価さ
せた。その結果、冷凉感において両者に差は認め
られなかつた。 参考品 比較品 (13) (11) ポリオキシエチレン(2.5) ラウリルエーテル硫酸 ナトリウム 16 16 ヤシ油ジエタノールアミド 3 3 塩化ナトリウム 0.2 0.2 香 料 0.4 0.4 β−シクロデキストリン 0.3 ― メントール 0.2 0.2 安息香酸ナトリウム 0.5 0.5 水 79.4 79.7 参考例 4 次の組成から成るシヤンプー組成物を調製し、
これについてパネラー10人によりメントール臭の
有無を判定した。その結果を表3に示す。 参考品 比較品 (14) (12) ラウリル硫酸 トリエタノールアミノ 12 12 ラウリン酸ジエタノールアミド 5 5 メチルセルロース 0.5 0.5 メチルパラベン 0.5 0.5 β−シクロデキストリン 1 ― メントール 0.2 0.2 香 料 0.6 0.6 水 80.2 81.2
【表】 実施例 1 表4に示すシヤンプー組成物を調製し、参考例
1と同様にしてメントール臭及び冷凉感を評価し
た。その結果を表4に示す。
【表】
【表】 実施例 2 抗フケ剤(ピロクトンオーラミン)を含む下記
組成の透明トニツクシヤンプーを調製した。 発明品 (4) ポリオキシエチレン(2.5)ラウリルエーテル硫
酸ナトリウム 14 ラウリルジメチルアミンオキサイド 5 イミダゾリン型両性界面活性剤(Miranol C2M
Conc.) 1 l−メントール 1 尿 素 5 β−シクロデキストリン 10 ピロクトンオーラミン(オクトピロツクス:ヘン
ケル社) 1 イオン交換水 63

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 次の4成分(A)〜(D) (A) 少くとも1種以上の界面活性剤 5〜30重量% (B) メントール 0.05〜5重量% (C) B成分の1/2〜20重量倍のシクロデキストリ
    ン (D) 尿素 3〜20重量% を含有する液体シヤンプー組成物。
JP3854285A 1985-02-27 1985-02-27 液体シヤンプ−組成物 Granted JPS61197509A (ja)

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JPS61197509A JPS61197509A (ja) 1986-09-01
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US4678598A (en) * 1985-08-06 1987-07-07 Kao Corporation Liquid shampoo composition
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