JPH06103033B2 - 横置型２気筒回転式圧縮機の給油装置 - Google Patents
横置型２気筒回転式圧縮機の給油装置Info
- Publication number
- JPH06103033B2 JPH06103033B2 JP12640988A JP12640988A JPH06103033B2 JP H06103033 B2 JPH06103033 B2 JP H06103033B2 JP 12640988 A JP12640988 A JP 12640988A JP 12640988 A JP12640988 A JP 12640988A JP H06103033 B2 JPH06103033 B2 JP H06103033B2
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- Japan
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- lubricating oil
- bearing
- spiral groove
- piston
- cylinder
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、横置型２気筒回転式圧縮機の給油装置に関
し、主として冷凍機、空気調和機などに使用される圧縮
機の給油装置に係わる。
し、主として冷凍機、空気調和機などに使用される圧縮
機の給油装置に係わる。
従来の技術 従来この種の横置型回転式圧縮機の給油装置としては、
仕切りベーンの往復動を利用した給油装置が知られてい
るが、回転数を広範囲に変化させる圧縮機の給油装置と
しては、高速域での消費動力の増大が激しい等の問題が
あった。
仕切りベーンの往復動を利用した給油装置が知られてい
るが、回転数を広範囲に変化させる圧縮機の給油装置と
しては、高速域での消費動力の増大が激しい等の問題が
あった。
この点を解決するために、回転数の増加による給油動力
の増加の少ないピストンの内周面で発生する中間圧と高
圧の差圧を利用する差圧利用方式が、例えば、特開昭60
-187790号公報等に示されているが、この差圧を確保す
るためには、回転軸に設ける螺旋溝の終端部は軸受け開
放端より内側でなければならない。
の増加の少ないピストンの内周面で発生する中間圧と高
圧の差圧を利用する差圧利用方式が、例えば、特開昭60
-187790号公報等に示されているが、この差圧を確保す
るためには、回転軸に設ける螺旋溝の終端部は軸受け開
放端より内側でなければならない。
すなわち、この従来技術では第２図に示されているよう
に、まず密閉容器１内に取り付けられた電動機２により
回転軸３を回転させ、この回転軸３に設けた偏心部４に
設けたピストン５とシリンダ６との間に形成される圧縮
室７の容積を減少させて吸入ガスを圧縮させる。つぎに
高圧になった吐出ガスは密閉容器１内の空間に放出さ
れ、吐出管８を経て密閉容器１外へ出される。ここで摺
動部への給油はピストン５の内周面９の圧力が吐出圧力
より若干低くなることを利用して、密閉容器底部の潤滑
油10をピストン５の内周面９へ導く。そしてこの潤滑油
10は二手に分かれて一方は主軸受け11を、他方はピスト
ン内周面９と副軸受け12を潤滑する。そして軸受けの潤
滑については潤滑油10を流すために回転軸３側に螺旋溝
13を設け、その螺旋溝13の終端部14の位置を軸受け部の
開放端15より内側に設け、軸受け隙間によるシール作用
によりその差圧を確保している。
に、まず密閉容器１内に取り付けられた電動機２により
回転軸３を回転させ、この回転軸３に設けた偏心部４に
設けたピストン５とシリンダ６との間に形成される圧縮
室７の容積を減少させて吸入ガスを圧縮させる。つぎに
高圧になった吐出ガスは密閉容器１内の空間に放出さ
れ、吐出管８を経て密閉容器１外へ出される。ここで摺
動部への給油はピストン５の内周面９の圧力が吐出圧力
より若干低くなることを利用して、密閉容器底部の潤滑
油10をピストン５の内周面９へ導く。そしてこの潤滑油
10は二手に分かれて一方は主軸受け11を、他方はピスト
ン内周面９と副軸受け12を潤滑する。そして軸受けの潤
滑については潤滑油10を流すために回転軸３側に螺旋溝
13を設け、その螺旋溝13の終端部14の位置を軸受け部の
開放端15より内側に設け、軸受け隙間によるシール作用
によりその差圧を確保している。
発明が解決しようとする課題 しかし、この螺旋溝13の終端部14から軸受け開放端15ま
での間は数十μの隙間しかないため、大量の潤滑油を排
出することは困難である。そのために、大量の潤滑油が
流れることを必要とする高速かつ高負荷で運転する圧縮
機には不向きであった。
での間は数十μの隙間しかないため、大量の潤滑油を排
出することは困難である。そのために、大量の潤滑油が
流れることを必要とする高速かつ高負荷で運転する圧縮
機には不向きであった。
本発明は、上記事情に基づいてなされたもので、潤滑油
を大量に供給できるようにしてこの問題点を解決した横
置型２ピストン回転式圧縮機を提供するものである。
を大量に供給できるようにしてこの問題点を解決した横
置型２ピストン回転式圧縮機を提供するものである。
課題を解決するための手段 本発明は、高圧空間となる密閉容器内に、回転軸と同心
の内周面を有するシリンダと、前記回転軸の偏心部で駆
動され前記シリンダの内周面に沿って回転する円筒状ピ
ストンと、このピストンの外周にばねで押圧されて前記
シリンダと前記ピストンによって形成される空間を圧縮
室と吸入室に区分するベーンをそなえた圧縮要素を、中
間仕切り板を介して軸方向に２つ配置し、かつ前記回転
軸の軸方向を略水平とし、前記圧縮要素の摺動部に潤滑
油を供給する給油路を前記中間仕切り板に穿設し、その
一端を前記中間仕切り板の内径面に連通し、他端を前記
密閉容器内の潤滑油中に開口するとともに、前記回転軸
に、回転によって潤滑油が排出される方向に螺旋溝を設
け、この螺旋溝は、サイドプレートの軸受部開放端の手
前で終端部となるように形成し、前記軸受け部開放端か
ら前記螺旋溝終端部までの前記軸受け内径を拡大したも
のである。
の内周面を有するシリンダと、前記回転軸の偏心部で駆
動され前記シリンダの内周面に沿って回転する円筒状ピ
ストンと、このピストンの外周にばねで押圧されて前記
シリンダと前記ピストンによって形成される空間を圧縮
室と吸入室に区分するベーンをそなえた圧縮要素を、中
間仕切り板を介して軸方向に２つ配置し、かつ前記回転
軸の軸方向を略水平とし、前記圧縮要素の摺動部に潤滑
油を供給する給油路を前記中間仕切り板に穿設し、その
一端を前記中間仕切り板の内径面に連通し、他端を前記
密閉容器内の潤滑油中に開口するとともに、前記回転軸
に、回転によって潤滑油が排出される方向に螺旋溝を設
け、この螺旋溝は、サイドプレートの軸受部開放端の手
前で終端部となるように形成し、前記軸受け部開放端か
ら前記螺旋溝終端部までの前記軸受け内径を拡大したも
のである。
作用 以上のごとく構成される本発明の横置型２ピストン回転
式圧縮機において、回転軸が回転することによって２つ
の圧縮要素は周知のごとく圧縮作用をおこなうのである
が、その際にピストンの内周面および中間仕切り板の内
径面の圧力は、密閉容器内の圧力より若干低くなるため
に、密閉容器の底部にある潤滑油はこの差圧によって中
間仕切り板の内径面に圧送される。この圧送された潤滑
油は二手に別れ、それぞれの圧縮要素を潤滑する。
式圧縮機において、回転軸が回転することによって２つ
の圧縮要素は周知のごとく圧縮作用をおこなうのである
が、その際にピストンの内周面および中間仕切り板の内
径面の圧力は、密閉容器内の圧力より若干低くなるため
に、密閉容器の底部にある潤滑油はこの差圧によって中
間仕切り板の内径面に圧送される。この圧送された潤滑
油は二手に別れ、それぞれの圧縮要素を潤滑する。
次にこの潤滑について説明する。まず中間仕切り板の内
径面の潤滑油は、回転軸の偏心部に設けた螺旋溝によっ
てピストンと偏心部の間を通過しながらこの部分の潤滑
をおこなう。その後この潤滑油はサイドプレートの軸受
け部に入り、軸に設けた螺旋溝によって流されながらこ
の部分を潤滑する。その際、螺旋溝の終端部は軸受け内
部にあるため、高圧の密閉容器側からガスが逆流するこ
とがなく、また軸受け開放端付近の内径を拡大している
ため、潤滑油の流れを阻害することがない。
径面の潤滑油は、回転軸の偏心部に設けた螺旋溝によっ
てピストンと偏心部の間を通過しながらこの部分の潤滑
をおこなう。その後この潤滑油はサイドプレートの軸受
け部に入り、軸に設けた螺旋溝によって流されながらこ
の部分を潤滑する。その際、螺旋溝の終端部は軸受け内
部にあるため、高圧の密閉容器側からガスが逆流するこ
とがなく、また軸受け開放端付近の内径を拡大している
ため、潤滑油の流れを阻害することがない。
実施例 以下、図面を参照して本発明の一実施例について説明す
る。
る。
第１図に実施例を示すが、上記従来例と同一の構成は同
一の符号を付して説明を省略し、上記従来例と相違する
構成について説明する。
一の符号を付して説明を省略し、上記従来例と相違する
構成について説明する。
第１図に於て、回転軸３に設けた螺旋溝13は、その終端
部の位置が軸受け11の内部にある。また軸受け11の開放
端15の内径は拡大しており、その長さｍは、軸受け開放
端15から螺旋溝13の終端部14までである。
部の位置が軸受け11の内部にある。また軸受け11の開放
端15の内径は拡大しており、その長さｍは、軸受け開放
端15から螺旋溝13の終端部14までである。
また中間仕切り板16には給油路17が設けてあり、その一
端を密閉容器１内の潤滑油10中に、他方を中間仕切り板
16の内径面に開口している。
端を密閉容器１内の潤滑油10中に、他方を中間仕切り板
16の内径面に開口している。
しかしてこの実施例の場合、回転軸３の偏心部４に回転
自在に装着されたピストン５の外周面には、ベーン18が
接触してピストン５とシリンダ６とで形成される空間を
圧縮室（図示せず）と吸入室（図示せず）に分割し、吸
入室は吸入管21に連通してその圧力は吸入圧力に等し
く、圧縮室の圧力は吸入圧力と吐出圧力の間で変動す
る。またピストン５の両端面とサイドプレート22の間
は、微少な隙間が形成されており、この隙間を通して吸
入室20および圧縮室19のガスが、ピストン５の内周面側
の空間23に出入りすることになるためにこの空間23の圧
力は吐出圧と吸入圧の中間になる。
自在に装着されたピストン５の外周面には、ベーン18が
接触してピストン５とシリンダ６とで形成される空間を
圧縮室（図示せず）と吸入室（図示せず）に分割し、吸
入室は吸入管21に連通してその圧力は吸入圧力に等し
く、圧縮室の圧力は吸入圧力と吐出圧力の間で変動す
る。またピストン５の両端面とサイドプレート22の間
は、微少な隙間が形成されており、この隙間を通して吸
入室20および圧縮室19のガスが、ピストン５の内周面側
の空間23に出入りすることになるためにこの空間23の圧
力は吐出圧と吸入圧の中間になる。
従って、前記給油路17へは吐出圧力とこの中間圧力との
差圧によって密閉容器１底部の潤滑油10が流れ込み、前
記中間仕切り板16の内径面に潤滑油が満たされることに
なる。
差圧によって密閉容器１底部の潤滑油10が流れ込み、前
記中間仕切り板16の内径面に潤滑油が満たされることに
なる。
次にこの潤滑油10は、回転軸３の偏心部４に設けた螺旋
溝13により、サイドプレート22の軸受け側へ流れ、次に
回転軸３に設けた螺旋溝13によって軸受けの開放端15の
方向へ流れる。この際螺旋溝13の終端部は、軸受けの開
放端15より内側にあるため、吐出圧力が作用することが
ないので潤滑油10が逆流することがない。またこのシー
ル作用は一般的な軸受け隙間（十数μ程度）から1mm位
まであるので、軸受け開放端15付近の内径を拡大しても
何等問題はない。一方軸受け内径面もしくは回転軸３に
螺旋溝13や給油溝がない場合、その隙間が十数μ程度の
場合に潤滑油を十分に流すためには数Kg/cm2以上の差圧
が必要であるが、螺旋溝13により発生する圧力は小さい
ため、潤滑油10の流れる量は非常に少ない。
溝13により、サイドプレート22の軸受け側へ流れ、次に
回転軸３に設けた螺旋溝13によって軸受けの開放端15の
方向へ流れる。この際螺旋溝13の終端部は、軸受けの開
放端15より内側にあるため、吐出圧力が作用することが
ないので潤滑油10が逆流することがない。またこのシー
ル作用は一般的な軸受け隙間（十数μ程度）から1mm位
まであるので、軸受け開放端15付近の内径を拡大しても
何等問題はない。一方軸受け内径面もしくは回転軸３に
螺旋溝13や給油溝がない場合、その隙間が十数μ程度の
場合に潤滑油を十分に流すためには数Kg/cm2以上の差圧
が必要であるが、螺旋溝13により発生する圧力は小さい
ため、潤滑油10の流れる量は非常に少ない。
このように螺旋溝13の終端部14を軸受け開放端15より内
側に設け、それに続く軸受け内径面を拡大することによ
り、大量の潤滑油を流すことが可能となる。
側に設け、それに続く軸受け内径面を拡大することによ
り、大量の潤滑油を流すことが可能となる。
発明の効果 以上説明したように、本発明によれば、潤滑に要する動
力が少なく、また潤滑油を大量に流すことが可能とな
り、高速、高負荷で運転できる横置型２ピストン回転式
圧縮機を提供することができる。
力が少なく、また潤滑油を大量に流すことが可能とな
り、高速、高負荷で運転できる横置型２ピストン回転式
圧縮機を提供することができる。
第１図は本発明の一実施例を示す横置き型２ピストン回
転式圧縮機の縦断面図、第２図は従来例を示す横置き型
ローリングピストン式圧縮機の縦断面図である。 １……密閉容器、３……回転軸、10……潤滑油、13……
螺旋溝、14……終端部、15……開放端、16……中間仕切
り板、17……給油路。
転式圧縮機の縦断面図、第２図は従来例を示す横置き型
ローリングピストン式圧縮機の縦断面図である。 １……密閉容器、３……回転軸、10……潤滑油、13……
螺旋溝、14……終端部、15……開放端、16……中間仕切
り板、17……給油路。
Claims (1)
- 【請求項１】高圧空間となる密閉容器内に、回転軸と同
心の内周面を有するシリンダと、前記回転軸の偏心部で
駆動され前記シリンダの内周面に沿って回転する円筒状
ピストンと、このピストンの外周にばねで押圧されて前
記シリンダと前記ピストンによって形成される空間を圧
縮室と吸入室に区分するベーンをそなえた圧縮要素を、
中間仕切り板を介して軸方向に２つ配置し、かつ前記回
転軸の軸方向を略水平とし、前記圧縮要素の摺動部に潤
滑油を供給する給油路を前記中間仕切り板に穿設し、そ
の一端を前記中間仕切り板の内径面に連通し、他端を前
記密閉容器内の潤滑油中に開口するとともに、前記回転
軸に、回転によって潤滑油が排出される方向に螺旋溝を
設け、この螺旋溝は、サイドプレートの軸受部開放端の
手前で終端部となるように形成し、前記軸受け部開放端
から前記螺旋溝終端部までの前記軸受けの内径を拡大し
た横置型２気筒回転式圧縮機の給油装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12640988A JPH06103033B2 (ja) | 1988-05-24 | 1988-05-24 | 横置型２気筒回転式圧縮機の給油装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12640988A JPH06103033B2 (ja) | 1988-05-24 | 1988-05-24 | 横置型２気筒回転式圧縮機の給油装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01300083A JPH01300083A (ja) | 1989-12-04 |
| JPH06103033B2 true JPH06103033B2 (ja) | 1994-12-14 |
Family
ID=14934443
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12640988A Expired - Lifetime JPH06103033B2 (ja) | 1988-05-24 | 1988-05-24 | 横置型２気筒回転式圧縮機の給油装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06103033B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3335656B2 (ja) * | 1992-02-18 | 2002-10-21 | 株式会社日立製作所 | 横置形圧縮機 |
| JP3594981B2 (ja) * | 1993-12-24 | 2004-12-02 | 松下電器産業株式会社 | ２気筒回転式密閉型圧縮機 |
| CN111120329B (zh) * | 2019-12-26 | 2021-11-05 | 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 | 一种具有泵体润滑结构的旋转式压缩机和空调器 |
-
1988
- 1988-05-24 JP JP12640988A patent/JPH06103033B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01300083A (ja) | 1989-12-04 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071214 Year of fee payment: 13 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081214 Year of fee payment: 14 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 14 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081214 |