JPH06101418A - 蒸気タ−ビンのケ−シング温度調整装置 - Google Patents

蒸気タ−ビンのケ−シング温度調整装置

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JPH06101418A
JPH06101418A JP27342392A JP27342392A JPH06101418A JP H06101418 A JPH06101418 A JP H06101418A JP 27342392 A JP27342392 A JP 27342392A JP 27342392 A JP27342392 A JP 27342392A JP H06101418 A JPH06101418 A JP H06101418A
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JP
Japan
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steam
casing
temperature
warming
flow rate
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Application number
JP27342392A
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English (en)
Inventor
Akira Sakuma
章 佐久間
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、蒸気タービンの運用形態に
かかわらず適切なクーリング蒸気やウォーミング蒸気を
供給することのできる蒸気タービンのケーシング温度調
整装置を得ることである。 【構成】 本発明は、蒸気タービンのケーシングフラン
ジの内外面温度とケーシングフランジの取付ボルトの周
面温度とを検出する温度監視装置と、ケーシングフラン
ジの取付ボルトにクーリング蒸気やウォーミング蒸気を
供給するための蒸気通路孔と、蒸気通路孔にウォーミン
グ蒸気やクーリング蒸気を調節弁を介して供給するため
の蒸気源と、温度監視装置で検出されたケーシングフラ
ンジの内外面温度および取付ボルトの周面温度に基づい
てウォーミング蒸気調節弁およびクーリング蒸気調節弁
を制御する演算制御装置とを備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蒸気タービンケーシン
グの熱応力を緩和するための蒸気タービンのケーシング
温度調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、蒸気タービンケーシングにおい
ては、上半および下半ケーシングとの各フランジは、ケ
ーシング内部の高温高圧の蒸気を継手面からケーシング
外部へ漏洩させぬだけの強度が必要なため、充分な肉厚
と面積を有し、ボルトにて両フランジを締付けする構造
になっている。
【0003】このように、フランジの強度が充分に得ら
れるように肉厚と面積を大きくとる構造にすると、フラ
ンジの熱容量が大きくなり、またフランジ部の熱伝導が
小さくなるので、各フランジはケーシング内外の蒸気温
度差あるいは蒸気と大気との温度差により生ずる熱応力
によって変形が発生する。この変形に対抗し得るに充分
なる強度をケーシングと締付けボルトに持たせるよう
に,フランジの締付けボルト孔に蒸気を流通させて、熱
変形と締付けボルトの強度向上を計っている。この際
に、比較的低温の蒸気を流通させて該当部分を冷却する
ことをクーリングと称し、一方、高温の蒸気を通して加
熱することをウォーミングと称する。機器の特性によっ
ていずれかを選択して採用している。
【0004】図3は従来の蒸気タービンケーシングのフ
ランジ部の構造を示しており、上半ケーシングフランジ
1a、下半フランジ1b、両フランジを一体に締付ける
ボルト2およびナット3、締付けボルト用孔4、並びに
ボルト用孔4を連絡する蒸気通路孔5を示す。
【0005】蒸気通路孔5は、クーリング蒸気またはウ
ォーミング蒸気(以下蒸気流という)6がボルト用孔4
より満遍なく通過しながら、フランジ1a,1bおよび
ボルト2を充分にクーリングするのに足りる蒸気を流通
させる断面積を有している。蒸気通路孔5はボルト用孔
4の途中同士を連絡するようにフランジ1a,1b内に
交互に加工されている。
【0006】ここで、蒸気流6は途中のタービン段落あ
るいはタービン外部から流入される。タービンケーシン
グにおける高温部ボルトの蒸気流によるクーリング又は
ウォーミングする方法のうち、途中のタービン段落より
一部蒸気を使用してクーリングさせる一例を図4に示
し、また外部より蒸気を流入させてウォーミングさせる
一例を図5に示す。
【0007】図4、図5に示すいずれの例も高温部のボ
ルト2が蒸気流6によりクーリング又はウォーミングさ
れるので、通常負荷運転中におけるボルト2の材力を低
下させずに使用出来るようになっている。
【0008】蒸気タービンの起動時においては、蒸気に
さらされるケーシングの内部表面と大気にさらされるケ
ーシングの外部表面との間には、温度勾配が生じ、さら
にフランジ部は大なる質量があるので、大きな温度勾配
が生じる。これを利用してフランジウォーミングを行っ
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近年の火力
蒸気タービンは、原子力発電設備の増強並びに需要の季
節間、昼夜間格差の増大に伴ない、電力負荷調整運用が
必要とされ、中間負荷における運用が多くなってきてい
る。蒸気タービンが中間負荷にて運用されるとなると、
ケーシング内部の圧力が全負荷時よりも低くなるので、
ボルトに作用する応力は小さくなり、ボルトケーシング
を実施しなくても、ボルトの材力を低下させないで使用
出来る場合が生じる。
【0010】つまり、蒸気タービンが中間負荷運用に供
せられるとなると、ボルトクーリングは必ずしも必要で
は無くなってくる場合が生じる。
【0011】また、ウォーミングについても近年の火力
蒸気タービンが中間負荷にての運用が多くなると、起動
時間の短縮が要求されるようになり、必要に応じてウォ
ーミング蒸気量を多くして適正にウォーミングさせるこ
とが必要となってくる場合も生じる。
【0012】以上のように、従来技術によるクーリング
あるいはウォーミング方法では近年の蒸気タービンの運
用形態の変化に適切に対応出来るものではなかった。
【0013】そこで、本発明の目的は蒸気タービンの運
用形態の如何にかかわらずにタービンケーシングのフラ
ンジ並びにボルトに適切なクーリングまたはウォーミン
グを行うことのできる蒸気タービンのケーシング温度調
整装置を得ることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の蒸気タービンの
ケーシング温度調整装置は、蒸気タービンのケーシング
フランジの内外面温度とケーシングフランジの取付ボル
トの周面温度とを検出する温度監視装置と、ケーシング
フランジの取付ボルトにクーリング蒸気やウォーミング
蒸気を供給するための蒸気通路孔と、蒸気通路孔にウォ
ーミング蒸気をウォーミング蒸気調節弁を介して供給す
るための外部蒸気源と、蒸気通路孔にクーリング蒸気を
クーリング蒸気調節弁を介して供給するための内部蒸気
源と、温度監視装置で検出されたケーシングフランジの
内外面温度および取付ボルトの周面温度に基づいてウォ
ーミング蒸気調節弁およびクーリング蒸気調節弁を制御
する演算制御装置とを備えたことを特徴とする。
【0015】また、演算制御装置は、ケーシングフラン
ジの内外面温度差が所定の温度差以上のときは蒸気通路
孔にウォーミング蒸気を供給するための制御指令をウォ
ーミング蒸気調節弁に出力し、ケーシングフランジの内
外面温度差が所定の温度差未満のときは蒸気通路孔にク
ーリング蒸気を供給するための制御指令をクーリング蒸
気調節弁に出力する。
【0016】
【作用】蒸気タービンのケーシングのフランジ並びにボ
ルトの温度は温度監視装置により検知され、さらにこの
温度に応じたクーリング蒸気またはウォーミング蒸気
が、ケーシングフランジ並びにボルトに供給されるよう
に演算制御装置により流量調整弁の開度が制御される。
【0017】従って、ケーシングフランジ並びにボルト
はその温度に応じた適量な蒸気が供給されるので、蒸気
タービンの運転負荷の如何に拘わらずにケーシングフラ
ンジ並びにボルトをクーリングまたはウォーミングし、
機器の依頼性を維持することが出来る。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1および図2に基
づいて説明する。図1は本発明の一実施例の全体構成を
示すタービンケーシング断面図であり、図1におけるケ
ーシングフランジ並びにボルトの構造は図3のものと同
一である。
【0019】タービンケーシング7はフランジ1a,1
bの複数のボルト孔4を連結して蒸気通路孔5が設けら
れている。この蒸気通路孔5はタービンケーシング7の
内部とを結ぶ蒸気流入孔8及び蒸気流出孔9とタービン
ケーシング7の外部から配管10a,10bとから構成
され、配管10a,10bには流量調整弁11及び12
が設けられ、流量調整弁12のの上流側は蒸気タービン
プラントの蒸気ヘッダーより接続している。
【0020】ここで、フランジ1a,1b及びボルト2
には熱電対等の温度センサ13が装着されており、温度
監視装置14に接続されている。この温度監視装置14
より図1中の破線で示す信号線が、演算制御装置15の
入力側に接続されている。
【0021】演算制御装置15はフランジ1a,1b及
びボルト2の温度に応じたクーリング蒸気流量或いはウ
ォーミング蒸気流量を演算し、流量に応じた開度信号を
流量調整弁11及び12に与え、その開度を制御するよ
うに構成されている。つまりタービン起動過程のように
フランジ1a,1b及びボルト2の温度がウォーミング
蒸気6bを要求するような冷温状況にある場合は、演算
制御装置15は流量調整弁11を閉とする信号を与え、
かつ流量調整弁12にウォーミング蒸気6bが適量流れ
るよう開度信号を与えるようになっている。また、ター
ビン全負荷時のようにフランジ1a,1b及びボルト2
の温度がクーリング蒸気6aを要求するような高温状況
となった場合は、演算制御装置15は、流量調整弁12
を閉とする信号を与え、かつ流量調整弁11にクーリン
グ蒸気6aが適量流れるよう開度信号を与えるようにな
っている。
【0022】図2は、蒸気タービンの起動過程から全負
荷到達、そして停止過程において流量調整弁11,12
の開度により有効にケーシングフランジ及びボルトのク
ーリング或いはウォーミングを行なっていることを示し
ている。
【0023】すなわち、起動過程はケーシングフランジ
の内面温度と外面温度の温度差が大きい状況では、流量
調整弁11は全閉であり、流量調整弁12は開となって
ウォーミングを行なっている。そして全負荷到達時はケ
ーシング内面温度及び外面温度とも高温となり、かつケ
ーシング内圧力が高くなっている。この状況では流量調
整弁12が全閉、流量調整弁11が開となってケーシン
グを行なっている。
【0024】その結果、蒸気タービンのケーシングフラ
ンジ及びボルトは、タービンの運用形態の如何にかかわ
らずに適切なクーリングまたウォーミングを行うことが
できる。これにより、蒸気タービンの依頼性を維持させ
ることが出来る。
【0025】また図示はしないが、本発明に係わる別の
実施例として図1において熱電対等の温度センサ13及
び温度監視装置14を用いず、蒸気タービン出力を検出
して信号にて演算制御装置15に入力させてもよい。す
なわち、蒸気タービン出力により流量調整弁11,12
の開度が制御され、結局、適切にケーシングフランジ1
a,1b及びボルト2のクーリングまたはウォーミング
が実現出来る。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、蒸
気タービンのケーシングフランジ及びボルトにおいてタ
ービンの負荷の如何にかかわらず、適切なるクーリング
またはウォーミングを行うことが出来るので、蒸気ター
ビンの信頼性を維持するこが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す構成図
【図2】本発明の実施例の動作を示す特性図
【図3】従来におけるケーシングフランジ部の断面図
【図4】内部蒸気源である従来例を示す構成図
【図5】外部蒸気源である従来例を示す構成図
【符号の説明】
1 フランジ 2 ボルト 3 ナット 4 ボルト孔 5 蒸気通路孔 6 蒸気流 7 ケーシング 8 蒸気流入孔 9 蒸気流出孔 10 配管 11 流量調整弁 12 流量調整弁 13 温度センサ 14 温度監視装置 15 演算制御装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸気タービンのケーシングフランジの内
    外面温度と前記ケーシングフランジの取付ボルトの周面
    温度とを検出する温度監視装置と、前記ケーシングフラ
    ンジの取付ボルトにクーリング蒸気やウォーミング蒸気
    を供給するための蒸気通路孔と、前記蒸気通路孔にウォ
    ーミング蒸気をウォーミング蒸気調節弁を介して供給す
    るための外部蒸気源と、前記蒸気通路孔にクーリング蒸
    気をクーリング蒸気調節弁を介して供給するための内部
    蒸気源と、前記温度監視装置で検出された前記ケーシン
    グフランジの内外面温度および前記取付ボルトの周面温
    度に基づいて前記ウォーミング蒸気調節弁および前記ク
    ーリング蒸気調節弁を制御する演算制御装置とを備えた
    ことを特徴とする蒸気タービンのケーシング温度調整装
    置。
  2. 【請求項2】 前記演算制御装置は、前記ケーシングフ
    ランジの内外面温度差が所定の温度差以上のときは前記
    蒸気通路孔にウォーミング蒸気を供給するための制御指
    令をウォーミング蒸気調節弁に出力し、前記ケーシング
    フランジの内外面温度差が所定の温度差未満のときは前
    記蒸気通路孔にクーリング蒸気を供給するための制御指
    令をクーリング蒸気調節弁に出力する請求項1記載の蒸
    気タービンのケーシング温度調整装置。
JP27342392A 1992-09-18 1992-09-18 蒸気タ−ビンのケ−シング温度調整装置 Pending JPH06101418A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1566524A2 (en) * 2004-02-13 2005-08-24 ROLLS-ROYCE plc Turbine casing cooling arrangement
JP2011137387A (ja) * 2009-12-25 2011-07-14 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 蒸気タービンおよび蒸気タービンの運転方法

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