JPH0436001A - 蒸気タービンフランジボルトの冷却装置 - Google Patents
蒸気タービンフランジボルトの冷却装置Info
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- JPH0436001A JPH0436001A JP13925790A JP13925790A JPH0436001A JP H0436001 A JPH0436001 A JP H0436001A JP 13925790 A JP13925790 A JP 13925790A JP 13925790 A JP13925790 A JP 13925790A JP H0436001 A JPH0436001 A JP H0436001A
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- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、蒸気タービンフランジボルトに関する。
従来の技術
蒸気タービンの車室等のフランジを締め付けるボルトは
、車室等に比べて断面積が小さいため、車室等の材料に
比べて高温クリープ強度が高い必要がある。そして、こ
の条件を満たすものとしてレフラクトアロイ26が従来
多用・されて吉)る。
、車室等に比べて断面積が小さいため、車室等の材料に
比べて高温クリープ強度が高い必要がある。そして、こ
の条件を満たすものとしてレフラクトアロイ26が従来
多用・されて吉)る。
発明が解決しようとする課題
しかるに、レフラクトアロイ26は高温クリープ強度は
高いが、材料の熱膨張率が大きい。このため、運転時に
高温になると、ボルトとフランジの熱膨張量の差によっ
てボルトの締付力が低トし、フランジより蒸気漏れか生
じることかある。
高いが、材料の熱膨張率が大きい。このため、運転時に
高温になると、ボルトとフランジの熱膨張量の差によっ
てボルトの締付力が低トし、フランジより蒸気漏れか生
じることかある。
これを見越して、冷態時のボルト締付力を予め大きくセ
ットしているが、この場合起動時にフランジとボルトの
温度差(フランジ温度〉ボルト温度)が発生すると、過
渡的な過大応力が生じる。
ットしているが、この場合起動時にフランジとボルトの
温度差(フランジ温度〉ボルト温度)が発生すると、過
渡的な過大応力が生じる。
これによって、ボルトが降伏したり、フランジの一部が
降伏して塑性変形を生じて、ボルトの締付力が低下する
。
降伏して塑性変形を生じて、ボルトの締付力が低下する
。
そして、この状態で定常運転状態になって全体の温度が
上昇すると、ボルトの締付力がさらに低下し、フランジ
より蒸気漏れか発生する。
上昇すると、ボルトの締付力がさらに低下し、フランジ
より蒸気漏れか発生する。
次に、第6図(a) 、 (b)を参照して1つの試算
例を示す。
例を示す。
ボルト1の熱膨張係数をα8、車室2のフランジ3の熱
膨張係数をα1、ボルト1の有効長さをQBsボルト1
の断面積をAI、フランジ3の厚さをffFsフランジ
3の有効面積をAP、冷態時からのボルト1の温度上昇
量をΔTl、ボルト1の弾性係数をE111フランジ3
の弾性係数をE、とする。
膨張係数をα1、ボルト1の有効長さをQBsボルト1
の断面積をAI、フランジ3の厚さをffFsフランジ
3の有効面積をAP、冷態時からのボルト1の温度上昇
量をΔTl、ボルト1の弾性係数をE111フランジ3
の弾性係数をE、とする。
そして、冷態時のボルト1の締付応力をσ□、フランジ
3の有効部への応力をσ7.とすると、高温時のボルト
1の締付応力σII)lは次のように求められる。
3の有効部への応力をσ7.とすると、高温時のボルト
1の締付応力σII)lは次のように求められる。
σ勝、A 、=σFHAF
・・・・・(6)
ΔQsu+ΔQ FH=ΔOSS+Δops−α、ΔT
mQm+α、ΔT、ff、・・・・・(7)(2)式、
(3)式より、 σ、、A 、=σ。A、 ・・・・・(3)ここ
に、ΔO□は冷態時にて締付時のボルト1の伸び量、Δ
opsは冷態にて締付時のフランジ3の縮み量である。
mQm+α、ΔT、ff、・・・・・(7)(2)式、
(3)式より、 σ、、A 、=σ。A、 ・・・・・(3)ここ
に、ΔO□は冷態時にて締付時のボルト1の伸び量、Δ
opsは冷態にて締付時のフランジ3の縮み量である。
また、高温時のボルト1の伸び量をΔQ l)1%フラ
ンジ3の縮み量をΔQFHとすると、(5)式、(6)
式より、 これらを(7)式に代入して −α8ΔTuffs+α、ΔTF(’Fこれより σ IIH: ・・・・・(8) 簡単のため、Qm=Qv、Aお/ A F = O(A
s < <A、より)、ΔTm=ΔT、と仮定すると
、σ□8=σ□−E、(α、−α、)ΔT、、・・・・
(9)a 、、 = 32kg/ mm2、E 、=
2.IX 10’kg/ mm’。
ンジ3の縮み量をΔQFHとすると、(5)式、(6)
式より、 これらを(7)式に代入して −α8ΔTuffs+α、ΔTF(’Fこれより σ IIH: ・・・・・(8) 簡単のため、Qm=Qv、Aお/ A F = O(A
s < <A、より)、ΔTm=ΔT、と仮定すると
、σ□8=σ□−E、(α、−α、)ΔT、、・・・・
(9)a 、、 = 32kg/ mm2、E 、=
2.IX 10’kg/ mm’。
α、=1.5X10−’ 1/’C1αF= t3x
io−’ 1/’Cとすると、冷態時からの温度上昇量
ΔT1℃とボルト1の締付応力σllHkg/mm2の
関係は次のようになる。
io−’ 1/’Cとすると、冷態時からの温度上昇量
ΔT1℃とボルト1の締付応力σllHkg/mm2の
関係は次のようになる。
σ、H=32−2.lX10’X0.2X10−BΔT
。
。
32−4.2x 10−”ΔT1
これを図に表わすと第7図のようになる。すなわち、ボ
ルト1の締付力は冷態からの温度上昇量に従って直線的
に低下する。
ルト1の締付力は冷態からの温度上昇量に従って直線的
に低下する。
高温時のボルト締付力の低下を見越して冷態時のボルト
締付力を増す場合は、第8図に示すように、σ、Sを増
した分だけボルト1の応力は平行移動する。起動時に過
渡的にフランジ3とボルト1の温度差ΔTが生じる場合
、(8)式で簡単のためQm=Qy、A B/ A P
= Oと仮定して、かつΔT、=ΔTお+ΔT とすると、 σgo”σ□−E、(α、−α、)ΔT 、十E aα
、ΔT・・・・・(lO) a 116= 42kg/ mm”、E 、= 2.I
X 10’kg/ mm’、α、=1.5X10−’
l/℃、α、= 1.3X 10−’ 1/’Cと
して、 八T=50℃、100℃とすると、 σ5o=42−2.1xlO’xO,2xlO−’ΔT
Il十2.IX lo’X 1.3X 10−’ΔTこ
の様子を第8図に示す。
締付力を増す場合は、第8図に示すように、σ、Sを増
した分だけボルト1の応力は平行移動する。起動時に過
渡的にフランジ3とボルト1の温度差ΔTが生じる場合
、(8)式で簡単のためQm=Qy、A B/ A P
= Oと仮定して、かつΔT、=ΔTお+ΔT とすると、 σgo”σ□−E、(α、−α、)ΔT 、十E aα
、ΔT・・・・・(lO) a 116= 42kg/ mm”、E 、= 2.I
X 10’kg/ mm’、α、=1.5X10−’
l/℃、α、= 1.3X 10−’ 1/’Cと
して、 八T=50℃、100℃とすると、 σ5o=42−2.1xlO’xO,2xlO−’ΔT
Il十2.IX lo’X 1.3X 10−’ΔTこ
の様子を第8図に示す。
ボルト1、フランジ3の温度か十分上昇しきらない間に
ボルト1とフランジ3の温度差か大きくなると、ボルト
1の締付力か過大になり、ボルト1やフランジ3の降伏
をまねく。
ボルト1とフランジ3の温度差か大きくなると、ボルト
1の締付力か過大になり、ボルト1やフランジ3の降伏
をまねく。
本発明は、このような従来技術の課題を解決するために
なされたもので、フランジからの蒸気漏れを確実に防止
することのできる蒸気タービンフランジボルトを提供す
ることを目的とする。
なされたもので、フランジからの蒸気漏れを確実に防止
することのできる蒸気タービンフランジボルトを提供す
ることを目的とする。
課題を解決するための手段
上記の課題を解決するために、本発明は、蒸気タービン
の車室等のフランジを締め付ける蒸気タービンフランジ
ボルトにおいて、ボルトの中心に設けた中心孔に冷却用
の空気を通す手段を接続したものである。
の車室等のフランジを締め付ける蒸気タービンフランジ
ボルトにおいて、ボルトの中心に設けた中心孔に冷却用
の空気を通す手段を接続したものである。
作用
上記の手段によれば、ボルトの中心孔に空気を流すこと
によって、ボルトの温度をフランジの温度に比べて十分
に低下せしめることができ、高温でのボルト締付力の低
下が緩和されるので、フランジからの蒸気漏れが防止で
きる。また、冷態時のボルト締付力を過度に大きくする
必要がないので、起動時のフランジ、ボルト温度差によ
る過渡的なボルト応力過大が防止でき、ボルトやフラン
ジの一部の降伏が防止できる。これにより、フランジか
らの蒸気漏れが防止できる。
によって、ボルトの温度をフランジの温度に比べて十分
に低下せしめることができ、高温でのボルト締付力の低
下が緩和されるので、フランジからの蒸気漏れが防止で
きる。また、冷態時のボルト締付力を過度に大きくする
必要がないので、起動時のフランジ、ボルト温度差によ
る過渡的なボルト応力過大が防止でき、ボルトやフラン
ジの一部の降伏が防止できる。これにより、フランジか
らの蒸気漏れが防止できる。
実施例
以下、図面を参照して本発明の実施例について詳細に説
明する。
明する。
第1図は、本発明に係る蒸気タービンフランジボルトの
一実施例を示す断面図である。
一実施例を示す断面図である。
第1図において、蒸気タービンの車室11のフランジ1
2をボルト13とナツト14a、 14bで締め付けて
おり、該ボルト13の中心孔15に空気管16a、 1
6bを接続するよう構成している。
2をボルト13とナツト14a、 14bで締め付けて
おり、該ボルト13の中心孔15に空気管16a、 1
6bを接続するよう構成している。
なお、第1図はボルト13の両端をナツト14a。
14bにて締め付ける通しボルトの例を示しており、空
気管16a、16bはそれぞれ関連するナツト14a1
4bを貫通して延びている。また、第1図では図を簡略
化するため、ナツト14a、 14bの座金等はその表
示を省略している。
気管16a、16bはそれぞれ関連するナツト14a1
4bを貫通して延びている。また、第1図では図を簡略
化するため、ナツト14a、 14bの座金等はその表
示を省略している。
次に、第2図は第1図に示したボルト13の中心孔15
に冷却用の空気を通す制御系統の一例を示す。
に冷却用の空気を通す制御系統の一例を示す。
第2図において、車室11のフランジ12に温度検出器
17が取り付けられていると共に、入口側の空気管16
aに電磁弁1Bが取り付けられている。また、入口側の
空気管16aは加圧空気源19に接続され、出口側の空
気管16bは大気に開口されている。なお、電磁弁18
は電動弁や空気作動弁であっても良い。
17が取り付けられていると共に、入口側の空気管16
aに電磁弁1Bが取り付けられている。また、入口側の
空気管16aは加圧空気源19に接続され、出口側の空
気管16bは大気に開口されている。なお、電磁弁18
は電動弁や空気作動弁であっても良い。
以上述べた構成において、まず車室11のフランジ12
をボルト13とナツト14a、 14bで締め付ける。
をボルト13とナツト14a、 14bで締め付ける。
冷態時のボルト締付力は、通常の値(例えば32kg/
mm”)とする。
mm”)とする。
そして、タービンを起動し、フランジ12、ボルト13
の温度が上昇したら、フランジ12に取り付けた温度検
出器17によってフランジ12の温度を検出する。そし
て、フランジ12の温度がある値を越えたら、温度検出
器17の出力によって入口側の空気管16aに取り付け
た電磁弁18を開き、加圧空気源19より、空気管16
aを通じてボルト13の中心孔15に空気を流す。
の温度が上昇したら、フランジ12に取り付けた温度検
出器17によってフランジ12の温度を検出する。そし
て、フランジ12の温度がある値を越えたら、温度検出
器17の出力によって入口側の空気管16aに取り付け
た電磁弁18を開き、加圧空気源19より、空気管16
aを通じてボルト13の中心孔15に空気を流す。
したがって、ボルト13は空気によって冷却されるので
フランジ12より温度が低くなる。すなわち、前述した
(10)式のΔTが正の値になる。
フランジ12より温度が低くなる。すなわち、前述した
(10)式のΔTが正の値になる。
a as = 32kg/ mm2、E m= 2.I
X 10’kg/ mm”、am=1.5X10−’
1/℃、αr=1.3X10−’ 1/”Cとして
、ΔT=50℃、100℃とすると、σ□= 32−4
.2X 10−”ΔT B+2.7x 10−’ΔTこ
の様子を第3図に示す。温度上昇量が大きいところで、
フランジ12とボルト13の温度差ΔTによって温度上
昇によるボルト13の締付力の低下が緩和される。
X 10’kg/ mm”、am=1.5X10−’
1/℃、αr=1.3X10−’ 1/”Cとして
、ΔT=50℃、100℃とすると、σ□= 32−4
.2X 10−”ΔT B+2.7x 10−’ΔTこ
の様子を第3図に示す。温度上昇量が大きいところで、
フランジ12とボルト13の温度差ΔTによって温度上
昇によるボルト13の締付力の低下が緩和される。
一方、起動時のフランジ12、ボルト13の温度が低い
ときの過渡的なフランジ/ボルト温度差によるボルト応
力の増大に対しては、冷態での初期締付力を太き(しな
いことによって、ボルト13の降伏を防止する。
ときの過渡的なフランジ/ボルト温度差によるボルト応
力の増大に対しては、冷態での初期締付力を太き(しな
いことによって、ボルト13の降伏を防止する。
すなわち、第3図で温度上昇量ΔT0以上で第2図の電
磁弁18を開いてボルト13の空気で冷却することによ
って、フランジ12とボルト13の温度差ΔTを50℃
つけたとすれば、温度差610以上の温度ではボルト1
3の締付力は太線で示すようになり、冷態での締付力を
46kg/mm2に増したのと同じ効果がある。
磁弁18を開いてボルト13の空気で冷却することによ
って、フランジ12とボルト13の温度差ΔTを50℃
つけたとすれば、温度差610以上の温度ではボルト1
3の締付力は太線で示すようになり、冷態での締付力を
46kg/mm2に増したのと同じ効果がある。
一方、温度上昇量の小さいところでは電磁弁18は閉で
ボルト13は冷却されない。また、冷態での締付力を3
2kg/mがと小さくしているから、過渡的なフランジ
/ボルト温度差がついてもボルト応力は過大とならず、
ボルト13やフランジ12の降伏を生じない。
ボルト13は冷却されない。また、冷態での締付力を3
2kg/mがと小さくしているから、過渡的なフランジ
/ボルト温度差がついてもボルト応力は過大とならず、
ボルト13やフランジ12の降伏を生じない。
次に、第4図及び第5図は本発明の他の実施例を示し、
ボルト13は植込みボルトとされ、その中心に設けられ
ている中心孔15の下端は閉じ栓20により閉じられて
いる。
ボルト13は植込みボルトとされ、その中心に設けられ
ている中心孔15の下端は閉じ栓20により閉じられて
いる。
そして、空気を供給する入口側の空気管16aはナツト
14を貫通して延び、それからボルト13の中心孔15
の中に深く挿入されている。また、空気を排出する出口
側の空気管16bはボルト13の中心孔15の上端に接
続され、それから空気管16aを囲繞しながらナツト1
4を貫通して延び、大気中に開口するようになっている
。
14を貫通して延び、それからボルト13の中心孔15
の中に深く挿入されている。また、空気を排出する出口
側の空気管16bはボルト13の中心孔15の上端に接
続され、それから空気管16aを囲繞しながらナツト1
4を貫通して延び、大気中に開口するようになっている
。
このような構成によっても、空気をボルト13の中心孔
15を通して流すことができるので、前述した実施例を
同様の作用効果が得られる。
15を通して流すことができるので、前述した実施例を
同様の作用効果が得られる。
なお、タービン起動時に発生するフランジとボルトの過
渡的な温度差過大(フランジ温度〉ボルト温度)による
過大な熱応力を防止するために、フランジ温度とボルト
温度の差が大きくなったとき、加熱装置によってボルト
を加熱し、この温度差を一定の範囲内に保ってボルト、
フランジ座面の降伏を防止するようにした技術が従来公
知であるが、この従来技術は定常運転中の締付力を確保
するため、予め高目の値で締め付けたボルトに対して過
渡的に生じる過大応力を低減するためのものであって、
過渡的に生じる応力が許容値以内におさまるように予め
締め付けたボルトに対して定常運転中の締付力低下を防
止するようにした本発明とは相異するものである。
渡的な温度差過大(フランジ温度〉ボルト温度)による
過大な熱応力を防止するために、フランジ温度とボルト
温度の差が大きくなったとき、加熱装置によってボルト
を加熱し、この温度差を一定の範囲内に保ってボルト、
フランジ座面の降伏を防止するようにした技術が従来公
知であるが、この従来技術は定常運転中の締付力を確保
するため、予め高目の値で締め付けたボルトに対して過
渡的に生じる過大応力を低減するためのものであって、
過渡的に生じる応力が許容値以内におさまるように予め
締め付けたボルトに対して定常運転中の締付力低下を防
止するようにした本発明とは相異するものである。
そして、この従来技術においては、ボルトの加熱装置が
うまく作動しなかった場合、1回の起動で過渡的な過大
応力のためボルトやフランジ座面の降伏が生じ、これを
修正するためにはタービンを一旦停止してボルトの締直
しをする必要があり、多大の労力と時間を要するか、本
発明の場合、ボルトの中心孔へ空気を供給する装置がう
まく作動しなかった場合、フランジ面から蒸気か漏洩す
る可能性はあるが、これはボルトへの空気供給装置を作
動させれば直ちに止まるので、万一装置の作動不良が発
生した場合の後始末は本発明の方が有利なものである。
うまく作動しなかった場合、1回の起動で過渡的な過大
応力のためボルトやフランジ座面の降伏が生じ、これを
修正するためにはタービンを一旦停止してボルトの締直
しをする必要があり、多大の労力と時間を要するか、本
発明の場合、ボルトの中心孔へ空気を供給する装置がう
まく作動しなかった場合、フランジ面から蒸気か漏洩す
る可能性はあるが、これはボルトへの空気供給装置を作
動させれば直ちに止まるので、万一装置の作動不良が発
生した場合の後始末は本発明の方が有利なものである。
そして、フランジの部分には一般にフランジカバーが施
されており、蒸気の漏洩があっても直ちに危険な状態に
は至らないものである。
されており、蒸気の漏洩があっても直ちに危険な状態に
は至らないものである。
発明の効果
以上述べたように、本発明に係る蒸気タービンフランジ
ボルトによれば、高温でのボルト締付力の低下が緩和さ
れるので、フランジからの蒸気漏れを防止できる。また
、冷態時のボルト締付力を過度に大きくする必要がない
ので、起動時のフランジ/ボルト温度差による過渡的な
ボルト応力過大か防止でき、ボルトやフランジの一部の
降伏か防止できる。これにより、フランジからの蒸気漏
れを確実に防止できる。
ボルトによれば、高温でのボルト締付力の低下が緩和さ
れるので、フランジからの蒸気漏れを防止できる。また
、冷態時のボルト締付力を過度に大きくする必要がない
ので、起動時のフランジ/ボルト温度差による過渡的な
ボルト応力過大か防止でき、ボルトやフランジの一部の
降伏か防止できる。これにより、フランジからの蒸気漏
れを確実に防止できる。
そして、本発明は、蒸気タービンフランジボルトの中心
孔に冷却空気を流してボルトを内面から冷却するように
しているので、例えばフランジに冷却蒸気通路を設けて
ボルトを外面から蒸気によって冷却する方法よりも次の
ような利点がある。
孔に冷却空気を流してボルトを内面から冷却するように
しているので、例えばフランジに冷却蒸気通路を設けて
ボルトを外面から蒸気によって冷却する方法よりも次の
ような利点がある。
すなわち、この蒸気による冷却方法では、フランジに冷
却蒸気通路を設けるための複雑な加工か必要となること
、及びフランジボルト穴とボルトの間の空間に蒸気か流
れるので、蒸気によるボルトの応力腐食割れやナツト座
面やナンド頂面からの蒸気漏れの二次的な問題が生ずる
が、このような問題は本発明によって解決される。
却蒸気通路を設けるための複雑な加工か必要となること
、及びフランジボルト穴とボルトの間の空間に蒸気か流
れるので、蒸気によるボルトの応力腐食割れやナツト座
面やナンド頂面からの蒸気漏れの二次的な問題が生ずる
が、このような問題は本発明によって解決される。
また、本発明は、ボルトとフランジ全体の温度レベルが
上昇した場合の材料の熱膨張率の差にもとつくボルト締
付力低下を防止するために、ボルトの温度を下げるもの
であるので、微妙な温度差制御は必ずしも必要としない
利点もある。
上昇した場合の材料の熱膨張率の差にもとつくボルト締
付力低下を防止するために、ボルトの温度を下げるもの
であるので、微妙な温度差制御は必ずしも必要としない
利点もある。
第1図は本発明に係る蒸気タービンフランジボルトの一
実施例を示す断面図、第2図は第1図に示したボルトの
中心孔に冷却空気を流す制御系統の−例を示す図、第3
図はボルト応力の説明図、第4図は本発明に係る蒸気タ
ービンフランジボルトの他の実施例を示す断面図、第5
図は第4図の一部拡大断面図、第6図の(a)は従来の
蒸気タービンフランジボルトの一例を示す断面図、(b
)はそのボルト及びフランジの冷態時、高温時における
伸び量、縮み量を説明するための図、第7図は従来例の
ボルト応力を示す説明図、第8図は従来例で冷態時のボ
ルト締付力を増大した場合のボルト応力を示す説明図で
ある。 11・・車室、12・・フランジ、13・・ボルト、1
4a、14b、14−−ナツト、15・・中心孔、16
a、16b・・空気管、17・・温度検出器、18・・
電磁弁、19・・加圧空気源、20・・閉じ栓。
実施例を示す断面図、第2図は第1図に示したボルトの
中心孔に冷却空気を流す制御系統の−例を示す図、第3
図はボルト応力の説明図、第4図は本発明に係る蒸気タ
ービンフランジボルトの他の実施例を示す断面図、第5
図は第4図の一部拡大断面図、第6図の(a)は従来の
蒸気タービンフランジボルトの一例を示す断面図、(b
)はそのボルト及びフランジの冷態時、高温時における
伸び量、縮み量を説明するための図、第7図は従来例の
ボルト応力を示す説明図、第8図は従来例で冷態時のボ
ルト締付力を増大した場合のボルト応力を示す説明図で
ある。 11・・車室、12・・フランジ、13・・ボルト、1
4a、14b、14−−ナツト、15・・中心孔、16
a、16b・・空気管、17・・温度検出器、18・・
電磁弁、19・・加圧空気源、20・・閉じ栓。
Claims (1)
- 蒸気タービンの車室等のフランジを締め付ける蒸気タ
ービンフランジボルトにおいて、ボルトの中心に設けた
中心孔に冷却用の空気を通す手段を接続したことを特徴
とする蒸気タービンフランジボルト。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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