JPH06101299A - 軒天井 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 軒天井パネル１の周縁部に沿って複数本の見
切縁材２、３を設け、見切縁材２、３は軒天井パネル１
の周縁部に沿う溝形本体２１と、その外方の側板部２２
の上端に延設された取付片部２３とを備え、見切縁材
２、３の接続部において、見切縁材２、３の溝形本体２
１に跨がって溝形継手５を内接し、見切縁材２、３の溝
形本体２１の内方の側板部２４、３４の上端部を溝形継
手５の内方の側板部５１の上端部を抑えるように屈曲し
たもの。 【効果】 見切縁材２、３の溝形本体２１の内方の側板
部２４の上端部を溝形継手５の内方の側板部５１の上端
部を緊密に抑えるように屈曲した場合には、リベットを
使用する必要がなく、見切縁材２、３の溝形本体２１の
内方の側板部２４、３４の上端部が不揃いになったり、
内方の側板部２４、３４の立上がり角度が不揃いになっ
たり恐れはなく、体裁がよく商品価値が高い。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は軒天井に関し、詳細には
軒天井の見切縁材の接続部に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、軒天井においては、図６に示すよ
うに、軒天井パネル１には、溝形本体２１ｃの一方の側
板部２２ｃの先端に取付片部２３ｃが設けられた見切縁
材２ｃが取付けられ、この見切縁材２ｃの接続部におい
ては、見切縁材２ｃの溝形本体２１ｃの底板上に板状の
ジョイント５ｃが添接され、リベット６により固定され
ていた。

【０００３】その他、実開平２−４０８１４号公報記載
の軒天井も開示されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように、見切縁材２ｃの接続部においては、見切縁材２
ｃの溝形本体２１ｃの底板上に板状のジョイント５ｃが
添接され、リベット６により固定されているものは、リ
ベット６が下方から見える為、体裁が悪い上に相隣る見
切縁材２ｃの溝形本体２１ｃの側板部２４ｃの上端が不
揃いになったり、図７に示すように、側板部２４ｃの立
ち上がり角度αが不揃いになったりして体裁が悪く商品
価値が低いものであった。

【０００５】本発明は、叙上のような従来の軒天井にお
ける問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とす
るところは、上記の問題を解決し、リベットが下方から
見えず、相隣る見切縁材の溝形部の側板部の上端が不揃
いになったり、溝形部の側板部の立ち上がり角度が不揃
いになったりする恐れのない軒天井を提供することにあ
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明軒天井は、 １．軒天井パネルの周縁部に沿って複数本の見切縁材が
設けられ、見切縁材は軒天井パネルの周縁部に沿う溝形
本体と、その外方の側板部の上端に延設された取付片部
とを備え、見切縁材の接続部においては、見切縁材の溝
形本体に跨がって溝形継手が内接され、見切縁材の溝形
本体の内方の側板部の上端部が溝形継手の内方の側板部
の上端部を包むようにして折り返されていることを特徴
とするもの、又は、 ２．上記１に記載の軒天井において、見切縁材の外方の
側板部と溝形継手の外方の側板部同志がリベットにより
取付けられていることを特徴とするもの、又は ３．上記１に記載の軒天井において、溝形継手の外方の
側板部の上端部に内方に折曲された折曲部が延設され、
見切縁材の取付片部に溝形継手の折曲部に外接する外接
部が設けられ、溝形継手の折曲部と見切縁材の取付片部
の外接部とがリベットにより取付けられていることを特
徴とするものである。

【０００７】本発明において、軒天井パネルは木製建
材、無機建材、軽金属建材等により構成される。又、軒
天井パネルの下方には、化粧板が積層されてもよく、さ
れなくてもよい。

【０００８】本発明においては、見切縁材及び溝形継手
は合成樹脂皮膜が被覆された合成樹脂被覆鋼板或いは各
種塗料が塗装された塗装鋼板、或いはメッキ鋼板、アル
ミニウム等の軽金属等により構成される。

【０００９】本発明において、外方とは、軒天井パネル
の中心部より外方に向かう方向をいい、内方とは、その
反対の軒天井パネルの周縁より、中心部に向かう方向を
いう。

【００１０】

【作用】請求項１記載の本発明軒天井においては、軒天
井パネルの周縁部に沿って複数本の見切縁材が設けら
れ、見切縁材は軒天井パネルの周縁部に沿う溝形本体
と、その外方の側板部の上端に延設された取付片部とを
備え、見切縁材の接続部においては、見切縁材の溝形本
体に跨がって溝形継手が内接され、見切縁材の溝形本体
の内方の側板部の上端部が溝形継手の内方の側板部の上
端部を抑えるようにして屈曲されているので、見切縁材
の溝形本体の内方の側板部の上端部が溝形継手の内方の
側板部の上端部を抑えるようにして緊密に屈曲されてい
る場合には、リベットを使用する必要はなく、従来のよ
うに、リベットが下から見えて体裁が悪い欠点はない。
見切縁材の溝形本体の内方の側板部の上端部が溝形継手
の内方の側板部の上端部を抑えるようにして屈曲されて
いるので、従来のように、相隣る見切縁材の溝形部側板
部の上端が不揃いになったり、溝形部側板部の立ち上が
り角度が不揃いになったりする恐れはない。

【００１１】請求項２記載の本発明軒天井においては、
見切縁材の外方の側板部と溝形継手の外方の側板部同志
がリベットにより取付けられているので、見切縁材の外
方の側板部と溝形継手の外方の側板部２２同志が強固に
取付けられる上、リベットが下方から見え難い。

【００１２】請求項３記載の本発明軒天井においては、
溝形継手の外方の側板部の上端部に内方に折曲された折
曲部が延設され、見切縁材の取付片部に溝形継手の折曲
部に外接する外接部が設けられ、溝形継手の折曲部と見
切縁材の取付片部の外接部とがリベットによりにより取
付けられているので、溝形継手の折曲部と見切縁材の取
付片部の外接部とが強固に取付けられ、リベットが下方
から見えない。

【００１３】

【実施例】次に、本発明の実施例を、図面を参照しなが
ら、説明する。図１は本発明軒天井の一実施態様を示す
説明図、図２は図１においてII−II線における要部拡大
断面図、図３は見切縁材及び溝形継手の裏側から見た分
解斜視図である。

【００１４】これらの図において、１は建物Ａの引き込
み玄関における矩形状軒天井であり、軒天井１は木片セ
メント板製の軒天井パネル１１の下面にロックウール吸
音板からなる化粧材１２が積層被覆されている。

【００１５】２、３は、それぞれ鋼板の表面に塩化ビニ
ル樹脂が被覆された塩ビ鋼板製の見切縁材であり、図３
に示すように、長い方の見切縁材２、２と短い方の見切
縁材２、２とにより矩形状に組み合わされ、図１に示す
ように、矩形状軒天井１の周縁部に沿って設けられてい
る。

【００１６】見切縁材２、３の断面形状は同一であり、
それぞれ溝形本体２１、３１と、その外方の側板部２
２、３２の上端に延設された取付片部２３、３３とを備
えていおり、取付片部２３、３３がステンレス製スクリ
ュウ釘４により軒天井パネル１１に取付けられている。
２３１、２３１、・・３３１、３３１、・・は取付片部
２３、３３に設けられた多数の釘孔である。

【００１７】５は見切縁材２、３の接続部に設けられた
塩ビ鋼板製の溝形継手であり、断面溝形のものが直角に
屈曲された形状を備えている。溝形継手５は見切縁材
２、３の端部同志、即ち、見切縁材２、３により組み合
わされた矩形状の見切縁材２、３のコーナー部におい
て、図３に示すように、見切縁材２、３のそれぞれ溝形
本体２１、３１内に矢印方向に挿入され内接されてい
る。見切縁材２、３の溝形本体２１、３１の内方の側板
部２４、３４の上端部が溝形継手５の内方の側板部５１
の上端部を抑えるようにして屈曲２５、３５されてい
る。

【００１８】見切縁材２、３の溝形本体２１、３１の内
方の側板部２４、３４と、溝形継手５の外方の側板部５
２とがアルミニュウム製リベット６により一体に取付け
られている。５２１、５２１は溝形継手５の外方の側板
部５２に設けられたリベット孔である。

【００１９】尚、図１において、７は玄関の壁、８は玄
関扉である。次に、叙上の本発明軒天井の施工手順につ
いて説明する。図３に示すように、見切縁材２、３の端
部に溝形継手５を矢印方向に挿入し、リベット６により
両者を一体に取り付けて矩形枠状のものを予め工場等で
組立てておく。これを施工現場において、スクリュウ釘
４により軒天井パネル１１に取付ける。次いで、化粧材
１２の周縁部を軒天井パネル１１と見切縁材２、３との
間に差し込み、化粧材１２を軒天井パネル１１の下面に
図示しないタッカーで取り付ける。

【００２０】図４は、本発明の他の実施例を示す拡大断
面図であり、図４に示す実施例においては、見切縁材２
ａ、３ａの溝形本体２１ａ、３１ａの内方の側板部２４
ａ、３４ａの上端部が溝形継手５の内方の側板部５１の
上端部を包むようにして角度θを以て折返２５ａ、３５
ａされており、見切縁材２ａ、３ａの溝形本体２１ａ、
３１ａの内方の側板部２４ａ、３４ａの上端部と溝形継
手５の内方の側板部５１の上端部との接触が緊密にな
り、見切縁材２ａ、３ａの溝形本体２１ａ、３１ａの内
方の側板部２４ａ、３４ａの内外方向の段差が生じるの
を一層防止される。

【００２１】図５は、本発明の他の実施例を示す拡大断
面図であり、図５に示す実施例においては、溝形継手５
ｂの外方の側板部５２ｂの上端部に内方に折曲された折
曲部５３ｂが延設され、見切縁材２ｂ、３ｂの取付片部
２３ｂ、３３ｂに溝形継手５の折曲部５３ｂに外接する
外接部２３１ｂ、３３１ｂが設けられ、溝形継手５ｂの
折曲部５３ｂと見切縁材２ｂ、３ｂの取付片部２３ｂ、
３３ｂの外接部２３１ｂ、３３１ｂとがリベット６によ
りにより取付けられているので、溝形継手５ｂの折曲部
５３ｂと見切縁材２ｂ、３ｂの取付片部２３ｂ、３３ｂ
の外接部２３１ｂ、３３１ｂとが強固に取付けられ、リ
ベット６が下方から見えない。尚、図５に示す実施例に
おいては、天井パネル１の上方に桟１３が設けられ、見
切縁材２ｂ、３ｂの取付片部２３ｂ、３３ｂは、この桟
１３に取付けられている。

【００２２】

【発明の効果】請求項１記載の本発明軒天井において
は、見切縁材の溝形本体の内方の側板部の上端部が溝形
継手の内方の側板部の上端部を緊密に押えるようにして
屈曲されている場合には、リベットを使用する必要はな
く、従来のように、リベットが下から見えないので体裁
がよく商品価値が高い。又、従来のように、相隣る見切
縁材の溝形本体の側板部の上端が不揃いになったり、溝
形本体の側板部の立ち上がり角度が不揃いになったりす
る恐れはなく、相隣る見切縁材の溝形本体ノ側板部の上
端が揃っており、溝形本体の側板部の立ち上がり角度が
揃っているため体裁がよく商品価値が高い。

【００２３】請求項２記載の本発明軒天井においては、
見切縁材の外方の側板部と溝形継手の外方の側板部同志
が強固に取付けられる上、リベットが下方から見え難い
ので、リベットが下方から見える従来品に比し、体裁が
よく商品価値が高い。

【００２４】請求項３記載の本発明軒天井においては、
溝形継手の折曲部と見切縁材の取付片部の外接部とが強
固に取付けられ、リベットが下方から見えないのでリベ
ットが下方から見える従来品に比し、体裁がよく商品価
値が高い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明軒天井の一実施態様を示す説明図。

【図２】図１においてII−II線における要部拡大断面図
である。

【図３】見切縁材及び溝形継手の裏側から見た分解斜視
図。

【図４】本発明の他の実施例を示す要部拡大断面図。

【図５】本発明の更に他の実施例を示す要部拡大断面
図。

【図６】従来技術を示す要部拡大断面図。

【図７】従来技術を示す要部拡大断面図。

【符号の説明】

１ 軒天井パネル ２、３、２ａ、３ａ、２ｂ、３ｂ 見切縁材 ２１、３１、２１ａ、３１ａ 溝形本体 ２２、３２ 内方の側板 ２３、３３、２３ｂ、３３ｂ 取り付け片部 ２４、３４、２４ａ、３４ａ 外方の側板 ２５、３５ 屈曲部 ２５ａ、３５ａ 折返し部 ５ 溝形継手 ５３ｂ 折曲部 ５３１ｂ 外接部 ６ リベット

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 軒天井パネルの周縁部に沿って複数本の
   見切縁材が設けられ、見切縁材は軒天井パネルの周縁部
   に沿う溝形本体と、その外方の側板部の上端に延設され
   た取付片部とを備え、見切縁材の接続部においては、見
   切縁材の溝形本体に跨がって溝形継手が内接され、見切
   縁材の溝形本体の内方の側板部の上端部が溝形継手の内
   方の側板部の上端部を抑えるようにして屈曲されている
   ことを特徴とする軒天井。
2. 【請求項２】 見切縁材の外方の側板部と溝形継手の外
   方の側板部同志がリベットにより取付けられていること
   を特徴とする請求項１記載の軒天井。
3. 【請求項３】 溝形継手の外方の側板部の上端部に内方
   に折曲された折曲部が延設され、見切縁材の取付片部に
   溝形継手の折曲部に外接する外接部が設けられ、溝形継
   手の折曲部と見切縁材の取付片部の外接部とがリベット
   により取付けられていることを特徴とする請求項１記載
   の軒天井。