JPH0610093Y2 - 内燃機関の動弁機構 - Google Patents

内燃機関の動弁機構

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JPH0610093Y2
JPH0610093Y2 JP1986162419U JP16241986U JPH0610093Y2 JP H0610093 Y2 JPH0610093 Y2 JP H0610093Y2 JP 1986162419 U JP1986162419 U JP 1986162419U JP 16241986 U JP16241986 U JP 16241986U JP H0610093 Y2 JPH0610093 Y2 JP H0610093Y2
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JP
Japan
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valve lifter
valve
guide hole
combustion engine
internal combustion
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JP1986162419U
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JPS6367601U (ja
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孝男 鈴木
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Toyota Motor Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、往復摺動するバルブリフタを備えた内燃機関
の動弁機構に関し、特に、バルブリフタガイド孔の内壁
面に潤滑用の溝を形成した内燃機関の動弁機構に係る。
〔従来の技術〕
内燃機関の吸排気弁を弁軸方向にスライドさせて開閉さ
せるために、内燃機関の動弁機構の一部にカムの回転運
動を往復運動に変えるバルブリフタが設けられている。
このバルブリフタは、カムと常に接触するようになって
おり、実開昭58−111305号公報に示されたタイ
プの内燃機関であれば、両側を開口させるようにシリン
ダブロックに設けられたバルブリフタガイド孔を摺動す
る。そして、吸排気弁の軸端と当たるロッカアームに一
端を当接させたプッシュロッドが、バルブリフタの内部
に収まるようになっている。ここで、バルブリフタガイ
ド孔の内壁面には、螺旋状に油溝が形成されており、潤
滑性を向上させることが試みられている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、第4図および第5図に示されているように、
吸排気弁1とカム2との間にバルブリフタ3が吸排気弁
1の弁軸に被さった直接駆動式の動弁機構の場合にも当
てはまるように、一般に、バルブリフタ3の両端部付
近、そしてバルブリフタガイド孔4の両開口端付近にて
摩耗が大きい。
まず、第4図から分かるように、カム2のノーズ2a
が、吸排気弁1を開くようにバルブリフタ3を押し下げ
始めたとき、吸排気弁1の弁軸を通過する中心線lと接
点xが離れるため、バルブリフタ3は、バルブリフタガ
イド孔4内にて傾くようにモーメントを受ける。このた
め、バルブリフタ3とバルブリフタガイド孔4との間に
隙間aが発生して、バルブリフタ3の両端部付近とバル
ブリフタガイド孔4の両開口端部付近が強く当たる。ま
た、第5図から分かるように、カム2のノーズ2aがバ
ルブリフタ3から離れる直前にあるとき、中心線lと接
点yが離れるため、バルブリフタ3は、先程とは反対方
向に傾くようにモーメントを受け、バルブリフタ3とバ
ルブリフタガイド孔4との間に隙間bが発生して、バル
ブリフタ3の両端部付近とバルブリフタガイド孔4の両
開口端部付近が強く当たる。一方、良く知られているよ
うに、バルブリフタ3は、カム2の力を受けてバルブリ
フタガイド孔4内を常に回転するようになっているた
め、バルブリフタ3とバルブリフタガイド孔4が強く当
たるところから円周方向に全体にわたって摩耗の範囲が
広がる。
したがって、従来のようにバルブリフタガイド孔4の内
壁面に対して、螺旋状に油溝を設けることは摩耗対策に
とって有効であった。しかしながら、両端部および両開
口端部を除いて、バルブリフタ3やバルブリフタガイド
孔4の中央付近には、ほとんど当りが生じておらず、従
来のような油溝を設けても、それ程利点がなく、却っ
て、溝の深さに相当する分だけ、バルブリフタ3の摺動
面とバルブリフタガイド孔4の内壁面との隙間を全周に
わたって増加させてしまう。このため、バルブリフタガ
イド孔4の中央付近において、油膜の形成を困難にする
問題があり、高速運転時に焼付く心配があった。
従って、本考案の技術的課題は、バルブリフタガイド孔
の内壁面における油溝の配置を工夫することにより、バ
ルブリフタが摺動する箇所の耐摩耗性および耐焼付性を
向上させることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記技術的課題を解決するために、本考案の内燃機関の
動弁機構は、バルブリフタガイド孔の内壁面に沿って、
前記バルブリフタガイド孔の両開口端付近にのみ外部と
通じる螺旋溝を各々形成し、該両開口端付近を除く領域
でが螺旋溝のない摺動面とするとともに、前記各螺旋溝
を互いに接続する縦溝を前記バルブリフタの摺動方向に
沿って形成したことを特徴とする。
〔作用〕
この手段によれば、バルブリフタガイド孔の上部開口端
側の螺旋溝から縦溝を経てバルブリフタガイド孔の下部
開口端側の螺旋溝に潤滑油が流れる。
〔実施例〕
以下、本考案の望ましい実施例を図面に基づいて説明す
る。
第3図に、内燃機関の吸気弁11を開閉する動弁機構が
代表して示されており、図示されていない排気弁を開閉
する動弁機構についても同様の構成関係が成り立つ。吸
気弁11は、シリンダヘッド12に形成された吸気ポー
ト13と燃焼室14とを連絡する通路口を塞ぐ傘部11
aと、この傘部11aから真っ直ぐ延びて吸気ポート1
3の通路壁を貫通する弁軸部11bとからなる。ここ
で、弁軸部11bは、シリンダヘッド12にパイプ状の
弁ガイド15が打ち込まれたところを貫通している。そ
して、吸気ポート13の外にある弁ガイド15の一端に
は、弁軸部11bの外周面に密着するオイルシール16
が装着されている。
ところで、弁軸部11bの軸端には、シリンダヘッド1
2に形成されたバルブリフタガイド孔17にカップ状の
バルブリフタ18が嵌まっており、バルブリフタ18の
頂部18aの内側には、吸気弁11の弁軸部11bの軸
端が当たっている。そして、弁軸部11bの軸端の付近
には、シリンダヘッド12に設置されたバルブスプリン
グ19の一端が当たるリテーナ20が、内側に設けられ
たコッタ21により装着されている。こうして、吸気ポ
ート13の通路口が傘部11aによって蓋されるよう
に、バルブスプリング19の弾性力が吸気弁11を閉じ
る方向に作用している。なお、バルブリフタ18の頂部
18aには、吸気弁11の閉弁時、カムシャフト22の
カム22aとの隙間を調整するシム23が設置されてい
る。この隙間は、内燃機関においては、動弁装置の熱膨
張を逃がすためにある。
次に、第1図および第2図から分かるように、バルブリ
フタガイド孔17の内壁面に沿って、両開口端付近でバ
ルブリフタガイド孔17の全長の約1/4の領域にわたっ
てボーリングマシンにより螺旋溝24、25が形成され
ており、さらに螺旋溝24の終点と螺旋溝25の始点を
互いに接続するようにバルブリフタ18の摺動方向に沿
ってスロッタマシンにより縦溝26が形成されている。
また、外部から螺旋溝24に潤滑油を流入させやすく、
そして螺旋溝25から外部へ潤滑油を流出させやすくす
るため、螺旋溝24の始点および螺旋溝25の終点と外
部が通じるように、別の縦溝27、28が形成されてい
る。ここで、縦溝26は、カム22aの回転加速度方向
と一致しないように、カムシャフト22の軸線上に配置
されるようになっている。これにより、バルブリフタ1
8から縦溝26に衝撃荷重が加わらないようなってお
り、シリンダヘッド12のリフタガイド孔周辺の剛性強
度が落ちない。なお、螺旋溝24、25および縦溝26
の深さは50μm〜1mm、螺旋溝24、25のピッチは
1mm〜3mmに設定されている。そして、縦溝26、2
7、28の幅は1mm〜10mmに設定されている。また、
螺旋溝24、25そして縦溝26、27、28の形状に
ついて特に限定しない。
以上のようにして、カムシャフト22を潤滑してシリン
ダヘッド12に落下した潤滑油は、バルブリフタガイド
孔17の上部から縦溝27を経て螺旋溝24を通過し、
さらに縦溝24を経て螺旋溝25を通過して縦溝28か
ら落下する。こうして、バルブリフタガイド孔17の両
開口端部付近に限って円周方向に沿って潤滑油が保持さ
れるため、バルブリフタガイド孔17とバルブリフタ1
8が強く当たるところの摩耗が少なくなるとともに、バ
ルブリフタガイド孔17とバルブリフタ18が強く当た
らないところの油膜を保持できて焼付きにくくなる。ま
た、バルブリフタガイド孔17とバルブリフタ18が強
く当たらないところおいて、この油膜を保持するため
に、バルブリフタガイド孔17の内壁面とバルブリフタ
18の摺動面との間にできる隙間が小さく採られ、バル
ブリフタ18から伝播する音が弱められる。
〔考案の効果〕
このようにして、本考案の講じた手段によれば、バルブ
リフタガイド孔の上部開口端部の螺旋溝から縦溝を経て
バルブリフタガイド孔の下部開口端側の螺旋溝に潤滑油
を流すので、バルブリフタガイド孔の両開口端部付近を
除いたところに全周にわたって油溝を設けずとも、バル
ブリフタガイド孔の両開口端部にて円周方向にわたり潤
滑油を保持することが可能で、耐摩耗性および耐焼付性
を向上させることができる。したがって、耐摩耗性に劣
るアルミニウムのような軽量材でバルブリフタを形成す
ることも可能で燃料消費量を低減できる。
また、本考案の講じた手段によれば、バルブリフタガイ
ド孔の両開口端部付近を除いた中央付近にて、バルブリ
フタとバルブリフタガイド孔とにできる隙間を減少させ
るので、バルブリフタの上下方向の摺動時に発生する音
の伝播経路を狭めることになり騒音を抑える効果をも発
揮できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の実施例による内燃機関の動弁機構の
一部をなすバルブリフタが嵌まるバルブリフタガイド孔
を備えたシリンダヘッドで、第2図のI−I線に沿った
断面図、 第2図は、第1図のシリンダヘッドを別の角度から見た
斜視図、 第3図は、本考案の実施例による内燃機関の動弁機構を
示す組立図、 第4図は、カムがバルブリフタを押し下げ始めるときバ
ルブリフタの両端部が当たる状態を説明した図、 第5図は、カムがバルブリフタから離れるときバルブリ
フタの両端部が当たる状態を説明した図である。 17……バルブリフタガイド孔 18……バルブリフタ 22……カムシャフト 22a……カム 24、25……螺旋溝 26……縦溝

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】カムと接触してバルブリフタガイド孔を往
    復摺動するバルブリフタが設けられた内燃機関の動弁機
    構において、前記バルブリフタガイド孔の内壁面に沿っ
    て、前記バルブリフタガイド孔の両開口端付近にのみ外
    部と通じる螺旋溝を各々形成し、該両開口端付近を除く
    領域では螺旋溝のない摺動面とするとともに、前記各螺
    旋溝を互いに接続する縦溝を前記バルブリフタの摺動方
    向に沿って形成したことを特徴とする内燃機関の動弁機
    構。
JP1986162419U 1986-10-23 1986-10-23 内燃機関の動弁機構 Expired - Lifetime JPH0610093Y2 (ja)

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JPS6367601U JPS6367601U (ja) 1988-05-07
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5143743U (ja) * 1974-09-27 1976-03-31
JPS58111305U (ja) * 1982-01-26 1983-07-29 トヨタ自動車株式会社 密封型油圧リフタの潤滑装置

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JPS6367601U (ja) 1988-05-07

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