JPH0610012B2 - プラスチツク容器 - Google Patents

プラスチツク容器

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JPH0610012B2
JPH0610012B2 JP7732887A JP7732887A JPH0610012B2 JP H0610012 B2 JPH0610012 B2 JP H0610012B2 JP 7732887 A JP7732887 A JP 7732887A JP 7732887 A JP7732887 A JP 7732887A JP H0610012 B2 JPH0610012 B2 JP H0610012B2
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JP
Japan
Prior art keywords
ldpe
density
ethylene
olefin
plastic container
Prior art date
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Expired - Lifetime
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JP7732887A
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English (en)
Other versions
JPS63248633A (ja
Inventor
巧 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyoraku Co Ltd
Original Assignee
Kyoraku Co Ltd
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Publication date
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  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、透明性が要求される食品用及び医薬品用のプ
ラスチック容器に関するものである。
従 来 の 技 術 食品用及び医薬品用のプラスチック容器は、耐熱性、柔
軟性、シール強度及び透明性が要求される。これらのプ
ラスチック容器は、内部に不純物が入っていないか検査
する必要があるため、とりわけ高い透明性が要求されて
いる。従来、これらの物性を満足する素材として密度が
0.910〜0.940g/cm程度のエチレンとα−オレフィンと
の共重合体からなる線状低密度ポリエチレンが知られて
いる。
発明が解決しようとする問題点 しかし、上記線状低密度ポリエチレンは、耐熱性、柔軟
性及びシール強度は有しているものの、第1表に示すよ
うに、充分な透明性を有していない。
本発明は、この点に鑑み発明されたもので、その目的と
するのは、第1に食品及び医薬品を内部に収容した際
に、内部が充分に見えるような透明性をうることであ
り、第2に105℃以上の高温殺菌の温度に耐えるだけの
耐熱性を有することであり、第3に人間の背の高さ程度
の位置から落下したとしても破袋することのない充分な
シール強度を得ることであり、第4に容易に曲げること
のできる程度の柔軟性を有することである。
問題点を解決するための手段 そこで、本発明は、これらの目的を解決するために、そ
の構成を次のようにした。つまり、 エチレンとα−オレフィンとの共重合体からなる線状の
エチレン・α−オレフィン共重合体より構成されたプラ
スチック容器において、内層及び外層にはエチレンに対
して10モル%未満のα−オレフィンを共重合した密度
が0.910〜0.940g/cm3の低密度のエチレン・α−オレ
フィン共重合体を配し、中間層にはエチレンに対して1
0〜20モル%のα−オレフィンを共重合した密度が0.
880〜0.905g/cm3の極低密度のエチレン・α−オレフ
ィン共重合体を配したプラスチック容器としたものであ
る。
なお、本発明の内層及び外層に配した低密度なエチレン
・α−オレフィン共重合体(以下L-LDPEという)は、そ
の構造が線状の直鎖に短分岐をもったものを意味し、特
にα−オレフィンとしてプロピレン、ブテン、ペンテ
ン、ヘキセン、ヘプテン、オクテン、4-メチル-1-ペ
ンテン等の炭素数C3〜C12のα−オレフィンを10モル%
未満程度、好ましくは4〜9モル%共重合させたものをい
う。JIS K6760によるメルトフローレート(以下MFRとい
う)は、0.1〜10g/10min、好しくは0.2〜5g/10minのも
のである。また、その曲げ弾性率は2000〜7000Kg/cm2
ある。
また、本発明の中間層に配した極低密度のエチレン・α
−オレフィン共重合体(以下LOW-LDPEという)は、その
構造が線状の直鎖に短分岐をもったものを意味し、特に
α−オレフィンとしてプロピレン、ブテン、ペンテン、
ヘキサン、ヘプテン、オクテン、4-メチル-1-ペンテ
ン等の炭素数C3〜C12のα-オレフィン、とりわけこの中
でもブテンと10〜20モル%共重合させたものをいう。つ
まり、上記L-LDPEに比べてα-オレフィンの短鎖分岐が
増加しているものである。このようにα-オレフィンの
短鎖分岐が増加するに従って密度が低下するばかりでな
く、透明性が向上する。しかも、融点は短鎖分岐が増加
しても低下することがないという特長も有するのであ
る。MFRは0.5〜50g/10min好しくは1〜30g/10minのもの
が透明性及び機械的強度に優れる。MFRが0.5g/10min未
満のものは、飛躍的な透明性の向上は期待できず、逆に
50g/10minを越えると機械的強度、特に引張強度の低下
が大きい。
作 用 本発明は以上のように構成したので、 (1) 透明性の向上 LOW−LDPEは、α−オレフィンの組成比率が多く短鎖分
岐が多いので、素材自体としての透明性が高く、これを
中間層に配することにより、L-LDPEの透明性を改良し、
飛躍的に向上させることができる。
(2) 耐熱性の保持 本発明のLOW-LDPEは、上記した如くL-LDPEに対してその
密度を低下しているにもかかわらず、主鎖と長鎖分岐と
からなる、いわゆる高圧法低密度ポリエチレン(一般に
LDPEと略称されるもの)のように融点の低下がないの
で、L-LDPEの耐熱性を損なうことがない。しかも、LOW-
LDPEは中間層に配されているので、105℃以上の高温殺
菌時の高温時が直接露されることがなく、殺菌後に収縮
することがない。
(3) シール強度 本発明のプラスチック容器は、内層にL-LDPEを設けたの
で、フィルムを高周波シールした場合、あるいはブロー
成形で溶融プラスチックを金型で挟んだ場合のシール強
度がきわめて高いのである。
(4) 柔軟性 本発明のプラスチック容器は、中間層に密度の低いLOW-
LDPEを配したので、全体的に密度が下がり、曲げ弾性率
を低下させることができるので、きわめて柔軟性に優れ
る。しかも、内外層には機械的強度の大きいL-LDPEを配
したので、機械的強度が損なわれることがないのであ
る。
実 施 例 以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
実施例 1 φ40mm単軸押出機にて密度が0.921g/cm3,MFRが1.3g/10m
in,曲げ弾性率が2700Kg/cm2のL-LDPEを加熱混練し押出
頭へ送り、他方、他のφ40mm単軸押出機にて密度が0.90
2g/cm3,MFRが1.0g/10min,曲げ弾性率が750Kg/cm2のLO
W-LDPEを加熱混練し同様に押出頭へ送り、この押出頭か
ら内外層にL-LDPE、中間層にLOW-LDPEを配した筒状パリ
スンを押出し、ブロー成形することにより、第1図に示
す輸液用プラスチック容器(以下ボトルという)1 を形
成した。ボルト1 は胴部2 、口部3 及び底部4 より構成
され、底部4 には凹溝5 内に収納可能な吊り具6 を具備
する。成形されたボトル1 において内層11、外層12の肉
厚は、それぞれ50μ、中間層13の肉厚は150μであっ
た。
実施例2 中間層に密度が0.901g/cm3,MFRが5.0g/10min,曲げ弾
性率750Kg/cm2のLOW-LDPEを配した以外実施例1と同様
にボトルを成形した。
実施例3 内層と外層に密度が0.935g/cm3,MFRが1.5g/10min,曲
げ弾性率が5000Kg/cm2を配した以外実施例1と同様にボ
トルを成形した。
実施例4 内層と外層の肉厚をそれぞれ75μとし、中間層の肉厚を
100μとした以外実施例1と同様にボトルを成形した。
比 較 例 φ50mm単軸押出機にて実施例1で使用したL-LDPEを加熱
混練し、押出頭にて筒状パリスンを押出してブロー成形
して実施例1のボトル1 と同形状の輸液用プラスチック
容器(平均肉厚250μ)を成形した。実施例1〜4及び
比較例の輸液用プラスチック容器の胴部の透明度を測定
した。なお、透明性の試験は、JIS K6714に従い全光線
透過率を測定した。この試験は、105℃,20分の水蒸気
の殺菌においても行った。その結果を表1に示す。
表1に示すように、実施例1〜4は、全光線透過率が90
%以上となり、きわめて透過率が良いことがわかった。
一方、比較例は、全光線透過率が83%で透明性が不充分
であった。
また、実施例2から明らかなように、中間層のLOW-LDPE
のMFRを高くすると透明性がさらに向上することがわか
った。これはLOW-LDPEの流れ特性が良くなるためと予想
される。
さらに、実施例4からわかるように、LOW-LDPEの肉厚は
比率が小さくなると透明性の低下をきたすが、この場合
少なくとも全肉厚の30%以上の肉厚が必要である。
また、肉厚11、外層12と中間層13との密度の差は少なく
とも0.01g/cm3程度必要であることがわかる。
発 明 の 効 果 本発明のプラスチック容器は、以上のように構成したの
で、全光線透過率が90%以上で内部に収容した食品及び
医薬品を極めて良好に透視観察できるとともに、105℃
以上の高温殺菌の温度に耐える耐熱性を有し、さらに充
分なシール強度を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のプラスチック容器の実施例にかかる輸
液用プラスチック容器の全体斜視図、第2図は第1図の
輸液用プラスチック容器の胴部の要部破断面図である。 11……内層、12……外層、13……中間層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレンとα−オレフィンとの共重合体か
    らなる線状のエチレン・α−オレフィン共重合体より構
    成されたプラスチック容器において、内層及び外層には
    エチレンに対して10モル%未満のα−オレフィンを共
    重合した密度が0.910〜0.940g/cmの低密度のエチレ
    ン・α−オレフィン共重合体を配し、中間層にはエチレ
    ンに対して10〜20モル%のα−オレフィンを共重合
    した密度が0.880〜0.905g/cmの極低密度のエチレン
    ・α−オレフィン共重合体を配したことを特徴とするプ
    ラスチック容器。
JP7732887A 1987-03-30 1987-03-30 プラスチツク容器 Expired - Lifetime JPH0610012B2 (ja)

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JP7732887A JPH0610012B2 (ja) 1987-03-30 1987-03-30 プラスチツク容器

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JPS63248633A JPS63248633A (ja) 1988-10-14
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