JPH061000B2 - 断熱成形板 - Google Patents

断熱成形板

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JPH061000B2
JPH061000B2 JP29890985A JP29890985A JPH061000B2 JP H061000 B2 JPH061000 B2 JP H061000B2 JP 29890985 A JP29890985 A JP 29890985A JP 29890985 A JP29890985 A JP 29890985A JP H061000 B2 JPH061000 B2 JP H061000B2
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JP
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heat insulating
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heat
reinforced cement
heat insulation
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敏男 玉越
征夫 横井
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Takenaka Komuten Co Ltd
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Takenaka Komuten Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、繊維強化セメント板に断熱層を一体的に積層
するとともに、躯体への取付具を設けた断熱成形板に関
する。
〔従来の技術〕
建築物等を断熱構造とするにあたって、断熱材を躯体の
内側に設ける、いわゆる内断熱工法がよく知られてい
る。しかし、この内断熱工法による場合には、梁型や柱
型等の突出部のために躯体の内側が複雑な形状になりが
ちなことから、断熱材の施工に手間が掛かり易くまた材
料のロスも多い。
そこで、ガラス繊維強化セメント板の裏面に断熱層とな
るウレタンフォーム等の発泡断熱材を一体的に積層し、
ガラス繊維強化セメント板に、躯体への取付具の一例で
あるナットとボルトとを埋設した断熱成形板が提案され
ている。この断熱成形板は、外壁等の捨型枠として用い
られ、取付具が後打コンクリート内に埋設されることに
よって躯体の外側の一部を構成したり、或いは、予め構
築された外壁等に取付具を介して取り付けられるもので
ある(例えば、特開昭57-100241号公報参照)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが、上述した従来構成の断熱成形板は、次のよう
な問題があり、改良の余地があった。
つまり、この断熱成形板の取付強度を高いものにするに
は、取付具は多数用いた方が好ましい。特に、外型枠の
替わりとして用いられる場合には、後打コンクリートと
の一体化を計るために多数の取付具が必要である。
しかし、前述した断熱成形板においては、取付具がガラ
ス繊維強化セメント板に埋設されていたから、上述のよ
うに多数の取付具を設けた場合には、熱伝導率の大きい
この取付具を介して多量の熱が移動することとなる。そ
のため、断熱層が設けられているにも拘らず、その特性
を有効に生かした断熱構造となりにくいものであった。
本発明の目的は、上述の実情に鑑み、取付強度が高くし
かも優れた断熱性能を有する断熱成形板を提供すること
にある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明による断熱成形板の特徴構成は、繊維強化セメン
ト板に一体的に積層した断熱層をセメント系発泡断熱材
から構成し、躯体への取付具を、繊維強度セメント板と
離隔する状態でこの断熱層に埋設したことにある。
〔作用〕
つまり、断熱層を強度の比較的大きなセメント系発泡断
熱材から構成することにより、この断熱層に断熱成形板
を取り付けるための応力を負担させることが可能にな
る。そして、このことにより、躯体への取付具を外部側
となる繊維強化セメント板とは隔絶した状態な設けるこ
とができるのである。
即ち、取付具と繊維強化セメント板との間には断熱層が
存在するから、仮に、多数の取付具が設けられた場合で
あっても、取付具を介して直接熱の移動が行われること
がないのである。
〔発明の効果〕
その結果、断熱成形板として、充分な断熱性能を有する
とともに取付具を多数設けて取付強度を高めたものにす
ることができ、外断熱工法の利点である施工の容易性と
歩留りの良さを維持しながら、取付強度並びに断熱性能
面の何れにおいても優れた断熱構造が得られるようにな
った。
〔実施例〕
以下に、図面に基づいて、本発明の実施例を説明する。
第1図に示すように、本発明による断熱成形板(B)は、
四周に立上りを一体連設した繊維強化セメント板(1)、
この繊維強化セメント板(1)に一体的に積層した、セメ
ント系発泡断熱材(I)からなる断熱層(2)、及び、この断
熱層(2)に埋設された躯体への取付具(F)としての立体ト
ラス(3)から構成されている。
繊維強化セメント板(1)は、補強材としてカーボンファ
イバーを用いたもので、真空押出で成形したものであ
る。そして、断熱層(2)が積層される面は、付着性を高
めるべくカーボンファイバーが毛羽立てられている。ま
た、セメント系発泡断熱材(I)は、予め発泡させたクリ
ーム状の泡とセメントペーストとを混練するプレフォー
ム法により発泡させたものである。さらに、立体トラス
(3)は、第2図に示すように、山形に折り曲げられたエ
キスパンドメタル(3a)の頂部に異形棒鋼(3b)をカシめた
ものである。
この立体トラス(3)は、第1図に示すように、その裾部
が繊維強化セメント板(1)とは離隔する状態に位置して
おり、各立体トラス(3)の裾部を繋ぐ補強鉄筋(4)が設け
られている。この立体トラス(3)は、断熱成形板(B)が壁
等の外型枠として用いられた場合には後打コンクリート
中に埋設されることで、また、既製の躯体に取り付けら
れる場合には躯体に固定された係止具等に係止されるこ
とで、何れの場合にもこの断熱成形板(B)の躯体への取
付具(F)として働くものである。
そして、この立体トラス(3)が繊維強化セメント板(1)と
は直接接することなく断熱層(2)中にあることで、断熱
成形板(B)の取付強度を高めるべく多数の立体トラス(3)
を設けた場合であっても、断熱性能の低下を来すことを
回避できるのである。
なお、繊維強化セメント(1)の形状は、図示したような
四周に立上りを有するものに替えて、第6図に示すよう
に、平板状のものであってもよい。また、断熱層(2)が
積層される面に、リブ状や千鳥状、或いは市松状の凹凸
模様を形成して断熱層(2)との付着性を高めるようにし
てもよい。この繊維強化セメント板(1)に対する補強材
としては、カーボンファイバーの他、グラスファイバ
ー、スチールファイバー、ポリエスチレンファイバー、
或いは、ビニロン等を用いることができる。
また、断熱層(2)を構成するセメント系発泡断熱材(I)
は、プレフォーム法により発泡させたものに替えて、性
能的には若干劣るが、セメントペーストの混練時にアル
ミニウム粉末等の発泡剤を添加するアフターフォーム法
により発泡させたものであってもよい。
立体トラス(3)の具体的構成も適宜変更可能で、エキス
パンンドメタル(3a)を山形に折れ曲げたものに替えて、
3本の鉄筋をラチス筋やフラットバー等により溶接連結
した断面形状がほぼ三角形の組立鉄筋から構成してもよ
い。また、躯体への取付具(F)としては、先の実施例で
説明したものや上述のような、面内方向に延びる立体ト
ラス(3)に替えて、三角錐状に折り曲げ形成した鉄筋
を、断熱層(2)の面内方向にランダムに位置させて埋設
したものでもよい。さらに、取付具(F)はボルト単体や
ボルトとナットとの組合わせ、或いは、スタッドジベル
等であってもよい。
次に、この断熱成形板(B)の作製方法を工程を追って説
明する。
先ず、セメントモルタル中にカーボンファイバーを加え
て混練した後、押出成形する。これにより、四周に立上
りを有する繊維強化セメント板(1)を得る(第3図(イ)参
照)。続いて、この繊維強化セメント板(1)の内側面(1
a)をスクレープしてカーボンファイバーを毛羽立たせ
る。これは、後の工程で流し込まれるセメント系発泡断
熱材(I)との付着性を高めるために行われるものである
(第3図(ロ)参照)。
続いて、この繊維強化セメント板(1)とは離隔した状態
に、立体トラス(3)を位置させる。立体トラス(3)は、図
のように、吊り下げ支持するようにしてもよく、或い
は、熱伝導率の低い合成樹脂製のスペーサの上に載置し
てもよい(第3図(ハ)参照)。その後、繊維強化セメン
ト板(I)の中に、セメント系発泡断熱材(I)を流し込む
(第3図(ニ)参照)。このセメント系発泡断熱材(I)は、
硬化することで繊維強化セメント板(1)に一体積層さ
れ、断熱層(2)を構成するものである。
次に、本発明による断熱成形板(B)を、建築物の外壁形
成用の型枠として用いる例を説明する。
第4図は建築途中の建築物の断面を示し、第5図はその
一部の拡大断面を示している。
両図に示すように、第1図に示すものと同じ構成の本発
明による断熱成形板(B)が、外壁の外側の捨型枠として
用いられており、繊維強化セメント板(1)が外部に面す
る状態で立設されている。内側の型枠(M)は、従来公知
のものであり、ベニヤ合板からなる堰板(5)、及び、支
保工としての鋼管バタ(6)とフォームタイ(7)等から構成
されている。
そして、通常フォームタイ(7)に螺合されるセパレータ
に替えて、先端に鉤状部(8a)を形成した締付ボルト(8)
を、フォームタイ(7)に螺合してある。この締付ボルト
(8)の鉤状部(8a)が、立体トラス(3)を構成する異形棒鋼
(3b)を係止することで、外側の捨型枠としての断熱成形
板(B)と内側の枠体(M)との位置保持が行われている。
続いて、この状態の壁型枠内にコンクリート(9)を打設
し、このコンクリート(9)の硬化を待って内側の型枠(M)
を解体すれば、躯体(S)としての外壁が形成される。そ
の後、必要に応じて、繊維強化セメント板(1)の外側面
に吹付や塗装等の外部仕上げ工事を行えばよい。なお、
繊維強化セメント板(1)の外側面に、予めタイル貼りや
吹付等の仕上げを施しておけば、外壁工事の足場を省略
することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係る断熱成形板の実施例を示し、第1図
は断面図、第2図は立体トラスの斜視図、第3図(イ)な
いし(ニ)は製作工程を示す断面図、第4図は建築物の断
面図、第5図は建築物の外壁の型枠の拡大断面図、第6
図は別の実施例を示す第1図に相当する断面図である。 (1)……繊維強化セメント板、(2)……断熱層、(3)……
立体トラス、(3a)……エキスパンドメタル、(S)……躯
体、(F)……取付具、(I)……セメント系発泡断熱材。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維強化セメント板(1)に断熱層(2)を一体
    的に積層するとともに、躯体(S)への取付具(F)を設けた
    断熱成形板において、前記断熱層(2)をセメント系発泡
    断熱材(I)から構成し、前記取付具(F)を、繊維強化セメ
    ント板(1)と離隔する状態でこの断熱層(2)に埋設してあ
    る断熱成形板。
  2. 【請求項2】前記取付具(F)が面内方向に延びる立体ト
    ラス(3)である特許請求の範囲の第1項に記載の断熱成
    形板。
  3. 【請求項3】前記立体トラス(3)が、山形に折り曲げら
    れたエキスパンドメタル(3a)から構成されたものである
    特許請求の範囲第2項に記載の断熱成形板。
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