JPH06100059A - Ptp包装体 - Google Patents
Ptp包装体Info
- Publication number
- JPH06100059A JPH06100059A JP24914392A JP24914392A JPH06100059A JP H06100059 A JPH06100059 A JP H06100059A JP 24914392 A JP24914392 A JP 24914392A JP 24914392 A JP24914392 A JP 24914392A JP H06100059 A JPH06100059 A JP H06100059A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- sealing member
- base material
- sealing
- barrier layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】PTP包装体としてアルミニウム箔からなる密
封部材にかえ、アルミニウム箔と同等の取り出し適性を
有し、防湿性、ガスバリアー性を有する密封部材を備え
たPTP包装体を提供する。 【構成】透明なプラスチックフィルムを成形した成形体
からなる収納体の開口部を、薄葉紙からなる基材の片面
にシール層、他の面に無機金属化合物蒸着層からなるバ
リヤー層を設けた密封部材で密封してなるPTP包装体
である。
封部材にかえ、アルミニウム箔と同等の取り出し適性を
有し、防湿性、ガスバリアー性を有する密封部材を備え
たPTP包装体を提供する。 【構成】透明なプラスチックフィルムを成形した成形体
からなる収納体の開口部を、薄葉紙からなる基材の片面
にシール層、他の面に無機金属化合物蒸着層からなるバ
リヤー層を設けた密封部材で密封してなるPTP包装体
である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、錠剤、丸薬等の包装体
に関するものである。
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の錠剤等の包装体、いわゆるPTP
包装体は透明なプラスチックを成形した成形体からなる
収納体と、この収納体の開口部を閉鎖する密封部材から
なっており、この密封部材としては、ヒートシールラッ
カー等のシール剤を塗布した20〜40μmの厚さのア
ルミニウム箔からなっているのが一般的であった。この
アルミニウム箔からなる密封部材は、ガス遮断性、防湿
性、開封性が優れていて、広く利用されている。しか
し、このように優れた特性を有するアルミニウム箔は、
使用後の廃棄する際、焼却物とすると塊りとなってしま
い改善の必要が生じてきた。
包装体は透明なプラスチックを成形した成形体からなる
収納体と、この収納体の開口部を閉鎖する密封部材から
なっており、この密封部材としては、ヒートシールラッ
カー等のシール剤を塗布した20〜40μmの厚さのア
ルミニウム箔からなっているのが一般的であった。この
アルミニウム箔からなる密封部材は、ガス遮断性、防湿
性、開封性が優れていて、広く利用されている。しか
し、このように優れた特性を有するアルミニウム箔は、
使用後の廃棄する際、焼却物とすると塊りとなってしま
い改善の必要が生じてきた。
【0003】前記のように、密封部材として、アルミニ
ウム箔以外の材料を用いた構成のPTP包装体として、
プラスチックフィルムを用いたものがあった。(例えば
実公昭54−11256号、実公昭54−11258号
参照)しかし、破封可能とするため一定の厚さのプラス
チックフィルムを用いた場合、変質し易い錠剤等を保存
する十分な機能を付加することできず、また錠剤等の保
護のため各種機能を有するプラスチックフィルムを用い
た場合、錠剤等を押し出し、破封することが困難とな
り、アルミニウム箔にかわる適当な材料がないのが現状
であった。
ウム箔以外の材料を用いた構成のPTP包装体として、
プラスチックフィルムを用いたものがあった。(例えば
実公昭54−11256号、実公昭54−11258号
参照)しかし、破封可能とするため一定の厚さのプラス
チックフィルムを用いた場合、変質し易い錠剤等を保存
する十分な機能を付加することできず、また錠剤等の保
護のため各種機能を有するプラスチックフィルムを用い
た場合、錠剤等を押し出し、破封することが困難とな
り、アルミニウム箔にかわる適当な材料がないのが現状
であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、PTP包装
体の密封部材として、アルミニウム箔に代り、錠剤の取
り出しの破封性、および錠剤の保護性を備えた材料を用
いたPTP包装体を提供することを目的とする。
体の密封部材として、アルミニウム箔に代り、錠剤の取
り出しの破封性、および錠剤の保護性を備えた材料を用
いたPTP包装体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、透明なプラス
チックフィルムを成形した成形体からなる収納体の開口
部を、薄葉紙からなる基材の片面にシール層、他の面に
無機金属化合物蒸着層からなるバリヤー層を設けた密封
部材で密封してなるPTP包装体である。ここで、前記
基材に用いる薄葉紙として、20〜50g/m2 で、破
断し易いものが好ましく、具体的には、グラシン紙、パ
ーチメント紙がある。
チックフィルムを成形した成形体からなる収納体の開口
部を、薄葉紙からなる基材の片面にシール層、他の面に
無機金属化合物蒸着層からなるバリヤー層を設けた密封
部材で密封してなるPTP包装体である。ここで、前記
基材に用いる薄葉紙として、20〜50g/m2 で、破
断し易いものが好ましく、具体的には、グラシン紙、パ
ーチメント紙がある。
【0006】
【作用】前記の通り、密封部材として、紙からなる基材
を用いているので、破封取り出しができ、使用後の廃棄
の際、焼却等を行なって問題なく容易に処分することが
できる。また、基材に、無機金属化合物蒸着層のバリヤ
ー層が設けてあるので、錠剤等の保護のための防湿性、
ガスバリヤー性を有し、保存機能が優れたものである。
を用いているので、破封取り出しができ、使用後の廃棄
の際、焼却等を行なって問題なく容易に処分することが
できる。また、基材に、無機金属化合物蒸着層のバリヤ
ー層が設けてあるので、錠剤等の保護のための防湿性、
ガスバリヤー性を有し、保存機能が優れたものである。
【0007】
【実施例】図1に示すように、ポリ塩化ビニル、ポリカ
ーボネート、ポリエステル、ポリプロピレン等の透明な
プラスチックフィルムを成形した成形体からなる収納体
(1)の開口部(2)を、密封部材(3)で密封したP
TP包装体である。ここで、収納体(1)を成形する透
明なプラスチックフィルムは、厚さが100〜300μ
mが強度的に好ましく、透明性を阻害しない程度の印
刷、着色を施してもよい。また、収納体(1)を成形す
る透明なプラスチックフィルムは、単層だけでなく、防
湿性、ガスバリアー性を付与するため、ポリ塩化ビニリ
デン、エチレンビニルアルコール共重合体を含む多層構
成としてもよい。収納体(1)の防湿性、ガスバリアー
性を付与するため、前記のように多層のプラスチックフ
ィルムを用いるかわりに、成形体の表面に無機金属蒸着
層のバリヤー層を設けた構成としてもよい。
ーボネート、ポリエステル、ポリプロピレン等の透明な
プラスチックフィルムを成形した成形体からなる収納体
(1)の開口部(2)を、密封部材(3)で密封したP
TP包装体である。ここで、収納体(1)を成形する透
明なプラスチックフィルムは、厚さが100〜300μ
mが強度的に好ましく、透明性を阻害しない程度の印
刷、着色を施してもよい。また、収納体(1)を成形す
る透明なプラスチックフィルムは、単層だけでなく、防
湿性、ガスバリアー性を付与するため、ポリ塩化ビニリ
デン、エチレンビニルアルコール共重合体を含む多層構
成としてもよい。収納体(1)の防湿性、ガスバリアー
性を付与するため、前記のように多層のプラスチックフ
ィルムを用いるかわりに、成形体の表面に無機金属蒸着
層のバリヤー層を設けた構成としてもよい。
【0008】一方、密封部材(3)は、厚さが20〜5
0g/m2 の薄葉紙からなる基材(5)の片面にヒート
シールラッカー、ヒートシール樹脂からなるシール層
(6)、他の面に無機金属化合物蒸着層からなるバリヤ
ー層(7)を設けた積層構成からなる。ここで、バリヤ
ー層(7)を基材(5)に設けるために目止め層
(8)、またバリヤー層(7)を保護するための保護層
(9)を設けることが好ましい。
0g/m2 の薄葉紙からなる基材(5)の片面にヒート
シールラッカー、ヒートシール樹脂からなるシール層
(6)、他の面に無機金属化合物蒸着層からなるバリヤ
ー層(7)を設けた積層構成からなる。ここで、バリヤ
ー層(7)を基材(5)に設けるために目止め層
(8)、またバリヤー層(7)を保護するための保護層
(9)を設けることが好ましい。
【0009】前記密封部材(3)に用いる材料について
説明する。基材(5)は、厚さが20〜35g/m2 の
薄葉紙で、破断強度が0.3〜0.5kg/cm2 の範
囲が好ましく、具体的には、グラシン紙が挙げられる。
また、バリヤー層(7)は、ケイ素、アルミニウム、マ
グネシウム、亜鉛等の酸化物、窒化物等の透明な無機金
属化合物の蒸着層で、厚さは400〜2000Åの範囲
が、透明性、バリヤー性から有利である。
説明する。基材(5)は、厚さが20〜35g/m2 の
薄葉紙で、破断強度が0.3〜0.5kg/cm2 の範
囲が好ましく、具体的には、グラシン紙が挙げられる。
また、バリヤー層(7)は、ケイ素、アルミニウム、マ
グネシウム、亜鉛等の酸化物、窒化物等の透明な無機金
属化合物の蒸着層で、厚さは400〜2000Åの範囲
が、透明性、バリヤー性から有利である。
【0010】このバリヤー層(7)を基材(5)上に蒸
着形成する際、予じめ目止め層(8)を設けるが、この
目止め層(8)は、フェノール系、アクリル系、アルキ
ッド系、エポキシ系、ウレタン系のいずれかの樹脂を主
成分とするもので、5〜10g/m2 で設ける。また、
バリヤー層(7)を保護する保護層(9)は、アクリル
系樹脂、ポリエステル系樹脂を設ければよい。
着形成する際、予じめ目止め層(8)を設けるが、この
目止め層(8)は、フェノール系、アクリル系、アルキ
ッド系、エポキシ系、ウレタン系のいずれかの樹脂を主
成分とするもので、5〜10g/m2 で設ける。また、
バリヤー層(7)を保護する保護層(9)は、アクリル
系樹脂、ポリエステル系樹脂を設ければよい。
【0011】次に本発明の具体例について説明する。厚
さ250μmのポリ塩化ビニルフィルムを真空成形法に
より円球状の収納部を有する成形体からなる収納体とし
た。この収納体の収納部に円柱状の錠剤を充填し、密封
部材で密封した。密封部材は、グラシン紙(23g/m
2 )の基材に酸化ケイ素蒸着(600Å)をフェノール
系樹脂を主成分とした目止め層上に真空蒸着法により形
成し、この蒸着層の外側にポリエステル系樹脂を主成分
とした保護層、一方、基材の他の面には、エチレンー酢
酸ビニル共重合体を主成分としたヒートシールラッカー
を2g/m2 塗布したシール層からなる。
さ250μmのポリ塩化ビニルフィルムを真空成形法に
より円球状の収納部を有する成形体からなる収納体とし
た。この収納体の収納部に円柱状の錠剤を充填し、密封
部材で密封した。密封部材は、グラシン紙(23g/m
2 )の基材に酸化ケイ素蒸着(600Å)をフェノール
系樹脂を主成分とした目止め層上に真空蒸着法により形
成し、この蒸着層の外側にポリエステル系樹脂を主成分
とした保護層、一方、基材の他の面には、エチレンー酢
酸ビニル共重合体を主成分としたヒートシールラッカー
を2g/m2 塗布したシール層からなる。
【0012】そして、密封部材を収納体の開口部に重
ね、ヒートシーラーにより150°C、3Kg/c
m2 、1秒間の条件でヒートシールした。上記密封部材
の破断強度は、0.7kg/cm2 、透湿度は0.5g
/m2 ・24hrs、ガス透過度は0.5cc/m2 ・
24hrs・atmであった。また、収納部の成形部分
を指で押圧することにより、錠剤を容易に取り出すこと
がでた。
ね、ヒートシーラーにより150°C、3Kg/c
m2 、1秒間の条件でヒートシールした。上記密封部材
の破断強度は、0.7kg/cm2 、透湿度は0.5g
/m2 ・24hrs、ガス透過度は0.5cc/m2 ・
24hrs・atmであった。また、収納部の成形部分
を指で押圧することにより、錠剤を容易に取り出すこと
がでた。
【0013】
【発明の効果】本発明は、以上の構成からなるので、収
納体の成形部分を指で押すことにより、アルミニウム箔
と同様に密封部材を破封でき、錠剤等を容易に取り出す
ことができる。また、密封部材の基材が紙からなるの
で、使用後、焼却等で問題がなく容易に処理することが
できる。
納体の成形部分を指で押すことにより、アルミニウム箔
と同様に密封部材を破封でき、錠剤等を容易に取り出す
ことができる。また、密封部材の基材が紙からなるの
で、使用後、焼却等で問題がなく容易に処理することが
できる。
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
1 ・・・・ 収納体 2 ・・・・ 開口部 3 ・・・・ 密封部材 5 ・・・・ 基材 6 ・・・・ シール層 7 ・・・・ バリヤー層 8 ・・・・ 目止め層 9 ・・・・ 保護層
Claims (4)
- 【請求項1】透明なプラスチックフィルムを成形した成
形体からなる収納体の開口部を、薄葉紙からなる基材の
片面にシール層、他の面に無機金属化合物の蒸着層から
なるバリヤー層を設けた密封部材で密封してなるPTP
包装体。 - 【請求項2】基材を構成する薄葉紙が20〜50g/m
2 である請求項1のPTP包装体。 - 【請求項3】基材を構成する薄葉紙の破断強度が2kg
/cm2 以下である請求項1または2のPTP包装体。 - 【請求項4】密封部材のバリヤー層が目止め層を介して
基材に設けられている請求項1乃至3のPTP包装体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24914392A JPH06100059A (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | Ptp包装体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24914392A JPH06100059A (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | Ptp包装体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06100059A true JPH06100059A (ja) | 1994-04-12 |
Family
ID=17188566
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24914392A Pending JPH06100059A (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | Ptp包装体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06100059A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016204047A (ja) * | 2015-04-28 | 2016-12-08 | 王子ホールディングス株式会社 | ヒートシールシートおよびプレススルー包装体 |
-
1992
- 1992-09-18 JP JP24914392A patent/JPH06100059A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016204047A (ja) * | 2015-04-28 | 2016-12-08 | 王子ホールディングス株式会社 | ヒートシールシートおよびプレススルー包装体 |
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