JPH05994A - 水素含有coガスの精製方法および該精製coガスを用いる酢酸製造方法 - Google Patents

水素含有coガスの精製方法および該精製coガスを用いる酢酸製造方法

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JPH05994A
JPH05994A JP3175817A JP17581791A JPH05994A JP H05994 A JPH05994 A JP H05994A JP 3175817 A JP3175817 A JP 3175817A JP 17581791 A JP17581791 A JP 17581791A JP H05994 A JPH05994 A JP H05994A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、炭素の析出がなく、カルボニル化
合物の生成による昇華もなく、比較的少量の水素を含有
するCOガス中の水素を極微量にまで除去しうる水素含
有COガスの精製方法、ならびに該方法により得られる
精製COガスを用い、簡略化された製造工程で、反応系
の腐食性が著しく低減され、しかも高選択率および高収
率で酢酸を製造する方法を提供することを目的とするも
のである。 【構成】本発明の水素含有COガス精製方法は、白金族
系金属を耐熱性担体に担持してなる触媒を充填した反応
器に、水素含有COガスを導入させ、一定条件下接触的
にメタン化反応を行わせて該ガス中に含まれる水素を除
去することを特徴としている。本発明の酢酸製造方法
は、本発明の水素含有COガス精製方法で得られる精製
COガスであって、水素含有量が2容量%以下である該
精製COガスを、炭素質担体ロジウム金属触媒およびヨ
ウ化メチル促進剤の存在下に、気相状態でメタノールと
接触反応させることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水素含有COガスの精
製方法および該方法により得られる精製COガスを用い
る酢酸製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術およびその課題】従来、酢酸製造原料など
としての水素含有COガスとしては、石炭、石油、天然
ガスなどを用いて部分燃焼反応、水蒸気改質反応などに
より得られる、いわゆる合成ガスを用いることが知られ
ており、この合成ガスには、通常20〜60容量%の水
素が含まれている。
【0003】上記水素含有COガスの精製方法として
は、従来、膜分離法、銅アンモニア法、COSORB
法、深冷分離法、活性アルミナに炭素を添着し、これに
CuClおよびCuCl2 を担持させた吸着剤のCO選
択吸着力を利用した吸着法、すなわちPSA(圧力スイ
ング吸着法)など水素含有COガス中の水素除去方法が
知られているが、何れの方法も微量の水素まで除去する
のは困難であった。
【0004】例えば、特公昭60−43767号公報に
は、炭素質担体に、ニッケル、コバルトあるいはそれら
の化合物を担持してなるアルコールのカルボニル化触
媒、さらには該触媒とヨウ素化合物助触媒の存在下、メ
タノールと一酸化炭素とを気相接触反応させて酢酸を製
造する方法が開示されているが、水素含有COガス、い
わゆる合成ガスを原料として用いることについては、具
体的な記載も、その効果を確認するに足る記載もなく、
得られる酢酸の選択率および収率も低く満足すべき状態
ではない。
【0005】ケミストリー・レターズ(Chemistry Lett
ers)、895〜898頁、1987年には、活性炭担
持ニッケル触媒の存在下のメタノールの気相カルボニル
化反応における水素の反応促進効果について、酢酸の収
率は、H2 /CO比が0.1以上のとき最高値に達する
旨報告されており、水素を含有しない一酸化炭素を使用
した場合に比べて一酸化炭素と水素を、H2 /CO比が
0.1以上の量だけ存在させることにより酢酸の収率は
向上しているが、まだ満足すべき状態ではない。
【0006】プロシーディング・オブ・ナインス・イン
ターナショナル・キャタリシス・コングレス(Proceedi
ng of 9th International Catalysis Congress)、vol.
3、p1051〜1058(1988)には、活性炭担体ロジウム金
属触媒について、メタノールのカルボニル化反応による
酢酸の生成における活性がすぐれていること、および例
えば523°K、11気圧、W/F=5g・h/モル
(Rh:1g・h/モル)およびCO/MeOH/Me
I/H2 =50/9/1/(19)(モル)の条件下で
水素を共存させることにより、酢酸生成反応の活性が水
素を共存させない場合に比べて向上する旨教示されてい
るに過ぎず、該触媒および水素共存の影響についての詳
細は明らかにされていない。
【0007】特公昭47−3334号公報には、ロジウ
ム錯体触媒を用い、ヨウ化メチルあるいはヨウ化水素を
促進剤としてメタノールを液相でカルボニル化して高収
率で酢酸を製造する方法が開示されているが、反応系が
著しく腐食性で高価な耐蝕材料を必要とすること、生成
物と触媒の分離に特別な工程を必要とすること、メタン
の副生が多いこと、などの欠点があり、水素含有COガ
ス、いわゆる合成ガスを原料として用いることについて
は、具体的な記載も、その効果を確認するに足る記載も
ない。
【0008】従来、例えばアンモニア合成などにおい
て、COガスと水素ガスとの混合ガスであって、水素ガ
ス含有量が99容量%以上と高い場合には、ニッケル触
媒などの存在下、比較的低温でメタン化反応が進行する
ことが知られている。
【0009】しかしながら、CO含有量が高く、水素含
有量が低い場合に、ニッケル触媒などの従来公知の触媒
を用いると、COの分解により炭素が析出し、COの収
率が低下すると共に触媒の劣化、反応器の閉塞を起こし
たり、ニッケル触媒ではニッケルカルボニルの生成によ
り昇華が起きたり、COが触媒表面に強く吸着して反応
を阻害したりする欠点があった。
【0010】本発明は、炭素の析出がなく、カルボニル
化合物の生成による昇華もなく、比較的少量の水素を含
有するCOガス中の水素を極微量にまで除去しうる水素
含有COガスの精製方法、ならびに該方法により得られ
る精製COガスを用い、簡略化された製造工程で、反応
系の腐食性が著しく低減され、しかも高選択率および高
収率で酢酸を製造する方法を提供することを目的とする
ものである。
【0011】本発明は、白金族系金属を耐熱性担体に担
持してなる触媒を充填した反応器に、水素含有COガス
を導入させ、一定条件下で接触的にメタン化反応を行わ
せて該ガス中に含まれる水素を除去することを特徴とす
る水素含有COガスの精製方法ならびに該方法により得
られる精製COガスであって、水素含有量が2容量%以
下である該精製COガスを、炭素質担体ロジウム金属触
媒およびヨウ化メチル促進剤の存在下に、気相状態でメ
タノールと接触反応させることを特徴とする酢酸製造方
法を提供するものである。
【0012】本発明の水素含有COガス精製方法に用い
られる水素含有COガスとしては、例えば石炭、石油、
天然ガスを用いて部分燃焼、水蒸気改質反応などにより
得られる、いわゆる合成ガスであって、その水素含有量
が20〜75容量%のものや、CO2 を水素還元して得
られ、その水素含有量が5〜75容量%のものなどがあ
げられる。この高濃度水素はあらかじめ膜分離法、銅ア
ンモニア法、COSORB法、PSA法などの水素除去
方法である程度まで除去してもよい。
【0013】本発明における水素含有COガスの精製方
法は、白金族系金属、好ましくは白金を耐熱性担体、好
ましくはガンマー・アルミナ担体に担持してなる触媒を
充填した反応器に、上記水素含有COガスを導入させて
接触的にメタン化反応を行なわせて水素含有COガス中
の水素を除去する方法である。
【0014】本発明の水素含有COガス精製方法におい
て用いられる触媒は、公知の触媒製法を適宜選択すれば
良いが、通常、含浸法、沈着法、浸漬法、イオン交換
法、蒸着法、混練法により白金族系金属を耐熱性担体に
担持させたのち、50〜200℃、好ましくは80〜1
20℃で水分を蒸発させる乾燥操作を行ない、200〜
800℃、好ましくは300〜600℃で焼成を行なっ
たのち、更に100〜700℃、好ましくは200〜5
00℃で水素含有ガスを流通させて触媒の還元を行なう
水素還元処理を施す方法により製造される。還元はヒド
ラジンやホルマリンとアルカリによる溶液還元もでき
る。溶液還元の場合は乾燥操作ののち、焼成を行なわず
に溶液還元に移れば良い。なお、含浸法などで使用する
白金族系金属試薬としては、塩化物、硝酸塩、水酸化
物、テトラクロロ白金酸(II) (IV)、白金黒などが使用
できる。白金の場合はテトラクロロ白金酸(IV)が好ま
しい。また、触媒還元はCOガス精製時に行なわれるた
め、還元処理は必ずしも必要でない。
【0015】本発明の水素含有COガス精製方法におい
て用いられる白金族金属としては、白金、パラジウム、
ルテニウム、ロジウムなどがあげられるが、白金が特に
好ましい。
【0016】本発明の水素含有COガス精製方法におい
て用いられる耐熱性担体としては、ガンマー・アルミ
ナ、アルファー・アルミナ、活性炭、ゼオライト、シリ
カ、シリカ・アルミナ、チタニア、ジルコニア、マグネ
シアなどがあげられるが、ガンマー・アルミナが特に好
ましい。
【0017】本発明の水素含有COガス精製方法におけ
るメタン化反応は、例えば反応温度150〜550℃、
好ましくは200〜500℃、反応圧力0〜200kg
/cm2 ・G、好ましくは0〜100kg/cm2
G、W/F0.1〜100g・h/モル、好ましくは1
〜30g・h/モルの条件下に行なわれる。ただし、反
応圧力には特に制限はなく、高い方が好ましいが、減圧
でもよい。
【0018】本発明の水素含有COガスの精製方法にお
いて、該方法により得られる精製COガスを酢酸製造の
原料として用いることができるが、その場合、水素含有
量を2容量%以下、好ましくは1容量%以下まで精製す
る必要がある。
【0019】本発明の酢酸製造方法における炭素質担体
ロジウム金属触媒に用いられる炭素質担体の例として、
活性炭、カーボンブラック、コークスなどのほかに炭素
質を担持したシリカ、アルミナ、ゼオライトなどの無機
質担体があげられるが、これらのうち活性炭が好まし
い。
【0020】本発明の酢酸製造方法において用いられる
炭素質担体ロジウム金属触媒は、通常含浸法、沈着法、
浸漬法、蒸着法、混練法などによりRhを炭素質担体に
担持させたのち、50〜200℃、好ましくは80〜1
20℃で水分を蒸発させる乾燥操作を行ない、更に10
0〜700℃、好ましくは200〜400℃で水素含有
ガスを流通させて触媒の還元を行なう水素還元処理を施
こす方法により製造される。還元はホルマリンとアルカ
リによる溶液還元もできる。なお、含浸法などで使用す
るRh試薬としては、塩化ロジウム、塩化ロジウム酸ナ
トリウム、塩化ロジウム酸アンモニウム、水酸化ロジウ
ムなどが使用できる。特に塩化ロジウムが好ましい。ま
た、触媒還元は酢酸製造時に行われるため、還元処理は
かならずしも必要でない。
【0021】本発明の酢酸製造方法におけるヨウ化メチ
ル促進剤の使用量は、特に制限されるものではないが、
通常メタノール100モルに対して0.1〜50モル、
好ましくは1〜20モルの範囲である。該促進剤とし
て、ヨウ化メチルの代りにメタノールとの反応により装
置内でヨウ化メチルを生成するヨウ素化合物、例えばヨ
ウ素、ヨウ化水素などを用いることもできる。
【0022】本発明の酢酸製造方法における接触反応
は、上記炭素質担体ロジウム金属触媒および上記ヨウ化
メチル促進剤の存在下、メタノールと水素含有量2容量
%、好ましくは1容量%以下のCOガスとを、メタノー
ルとCOガスとの使用割合、CO:メタノールモル比=
1:100〜100:1、好ましくは1:10〜10:
1、反応温度100〜400℃、好ましくは150〜3
00℃、反応圧力0.1〜300気圧、好ましくは1〜
100気圧、W/F0.1〜500g・h/モル、好ま
しくは1〜30g・h/モルの条件下、気相状態で反応
させることにより行なわれる。
【0023】上記水素含有COガス中に不純物として水
およびメタンが存在しても触媒作用を妨害することはな
い。上記反応温度が400℃を超えるとメタンの生成量
が増大するので好ましくない。本発明方法における接触
反応に用いられる反応器としては、特に制限されるもの
ではなく、固定床、流動床および移動床のいずれでもよ
い。
【0024】メタノールとCOガスとの反応は、基本的
にはいったん酢酸メチルと水を生成し、さらに酢酸メチ
ルと水が反応して酢酸とメタノールになり、生成したメ
タノールは原料として利用される。しかし、上記した反
応条件下、水素が共存すると酢酸メチルと水素が反応し
て酢酸と同時にメタンを生成し、酢酸の収率が低下する
ことになる。一方、水素が共存すると、促進剤のヨウ化
メチルと水素が反応し、ヨウ化メチルの分解が起きて、
酢酸生成反応を阻害すると共に、ヨウ化メチル分解生成
物であるヨウ素およびヨウ化水素は腐食性であり、製造
装置の腐食の原因ともなる。
【0025】本発明における酢酸製造方法の1例のフロ
ーチャート図は、図2の通りである。
【0026】
【図2】
【0027】
【発明の効果】本発明の水素含有COガス精製方法によ
れば、炭素の析出がなく、カルボニル化合物の生成によ
る昇華もなく、比較的少量の水素を含有するCOガス中
の水素を極微量にまで除去することが可能であり、特に
酢酸製造用原料として好適な精製COガスが得られる効
果がある。なお、本発明方法で得られる精製COガス
は、例えばPhNO2 のカルボニル化反応によりPhN
HCO2 Rを製造する場合など、水素の共存が望ましく
ない場合にも用いることができる。本発明の酢酸製造方
法によれば、上記精製COガスを用いることと相俟っ
て、(1)促進剤としてのヨウ化メチルの消耗が減少
し、酢酸生成反応が阻害されることがなく、かつヨウ素
およびヨウ化水素の副生がなく、製造装置の腐食が防止
されること、(2)メタンの副生量が減少し、そのため
生成物から未反応のCOガスを回収する際に回収ガスに
メタンが少量しか含まれず、メタン分離操作なしに原料
として再利用できること、および(3)上記利点と共に
高選択率および高収率で酢酸を製造することができるこ
との効果が得られる。
【0028】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明をさ
らに詳しく説明する。
【0029】実施例1 20〜42メッシュに整粒したガンマー・アルミナ25
gを秤量した。次に塩化白金酸を白金として1重量%担
持できるように秤量し、水に溶解させて25ccの水溶
液とした。この水溶液にガンマー・アルミナを浸漬し、
ロータリー・エバポレータを用いて湯浴上で蒸発させ乾
燥させた。さらに500℃で焼成後、400℃で2時間
水素還元したものを1重量%のPt/Al2 3 触媒と
して使用した。
【0030】得られたPt/Al2 3 触媒11.3g
を固定床流通型反応装置の10mm径反応管に充填し、
1容量%の水素を含有するCOガスをW/F(触媒重量
をガス流量で割った値)15g・h/モルの割合で該触
媒層に通し、表1に示した条件下にメタン化反応を行な
って水素含有COガス中の水素含有量を低減させる実験
を行ったところ表1に示した結果が得られた。
【0031】実施例2〜4 実施例1と同様にして、Pd/Al2 3 触媒(実施例
2)、Rh/Al2 3 触媒(実施例3)およびRu/
Al2 3 触媒(実施例4)を得、それぞれの触媒につ
いて、表1に示した条件下、実施例1と同様の実験を行
なった。得られた結果を表1に示す。
【0032】実施例5 担体として活性炭を使用し、焼成工程を省略した以外実
施例1と同様にして活性炭担体Rh触媒を調製した。該
触媒を用い表1に示した条件下実施例1と同様の実験を
行なった。得られた結果を表1に示す。
【0033】比較例1 硝酸アルミニウム、硝酸ニッケルおよび炭酸カリウムを
原料として沈澱を生成し、水洗、乾燥、打錠後、450
℃で焼成し粉砕して20〜42メッシュに整粒して、N
iO70重量%を含有するNiO/Al2 3 触媒を調
製した。該触媒を用い、表1に示した条件下、実施例1
と同様の実験を行なった。得られた結果を表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】実施例6 粒状活性炭(武田薬品工業製白鷺C2C)を20〜42
メッシュ(粒径0.35〜0.84mm)に整粒し、1
5.21g秤量した。次に塩化ロジウムをロジウム金属
として2.5重量%担持できるように秤量し、水に溶解
させて100ccの水溶液とした。この水溶液に活性炭
を浸漬し、ロータリーエバポレータを用いて湯浴上で蒸
発させ、さらに乾燥器で120℃で乾燥させた。これを
400℃で2時間水素で還元させたものを触媒として使
用した。
【0036】反応装置として、原料ガスとメタノール供
給機器、メタノール蒸発器、原料予熱器、反応器(内径
10mm)、冷却器および酢酸回収器から構成される固
定床流通型反応装置を用いた。あらかじめ99.95%
の純度に精製された高純度COガスおよびそれに水素を
混合してそれぞれ水素濃度、0.5容量%、1容量%お
よび2容量%の原料ガスを調製した。
【0037】メタノールとヨウ化メチルは一定流量で蒸
発器に供給し気化させ、さらに原料ガスを一定流量で混
合して原料予熱器で混合原料を160℃に昇温後、活性
炭担体ロジウム金属触媒6gを充填した反応器に導入し
た。反応器から出た生成物は冷却して気液分離により酢
酸を回収した。反応条件は以下の通りである。 反応温度 200℃ 反応圧力 9kg/cm2 G W/F(触媒重量を原料液量で割った数値)=15g・
h/mol CO(水素を含む):メタノール:ヨウ化メチル=10
0:20:1(モル比)
【0038】得られた結果を表2および図1に示す。
【0039】比較例2 表2に示した条件下、実施例6と同様の実験を行なっ
た。得られた結果を表2および図1に示す。
【0040】
【表2】
【0041】実施例7 表3に示す条件下、実施例6と同様の実験を行なった。
得られた結果を表3に示す。
【0042】
【表3】
【0043】比較例3 塩化ロジウムの代りに酢酸ニッケルを使用してニッケル
を金属として2.5重量%担持してなる活性炭担体ニッ
ケル触媒を調製し、該触媒を用いる以外実施例6と同様
の実験を行なった。その結果、活性炭担体ロジウム金属
触媒と比較して原料CO中水素が0容量%では酢酸収率
が9.6容量%と低かった(メタン副生率0.63
%)。また、水素9.4容量%の場合には酢酸収率が3
8.8%と向上したものの活性炭担体ロジウム金属触媒
の結果より低く、かつメタンの生成が3.33%に増加
した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例6および比較例2におけるCO
ガス中の水素含有量と酢酸の収率との関係を示すグラフ
である。
【図2】本発明における酢酸製造方法の1例を示すフロ
ーチャート図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 白金族系金属を耐熱性担体に担持してな
    る触媒を充填した反応器に、水素含有COガスを導入さ
    せ、一定条件下接触的にメタン化反応を行わせて該ガス
    中に含まれる水素を除去することを特徴とする水素含有
    COガスの精製方法。
  2. 【請求項2】 該白金族系金属が白金である請求項1記
    載の水素含有COガスの精製方法。
  3. 【請求項3】 該耐熱性担体がガンマー・アルミナであ
    る請求項1記載の水素含有COガスの精製方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の方法で得られる精製CO
    ガスであって、水素含有量が2容量%以下である該精製
    COガスを、炭素質担体ロジウム金属触媒およびヨウ化
    メチル促進剤の存在下に、気相状態でメタノールと接触
    反応させることを特徴とする酢酸製造方法。
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0433995A (ja) * 1990-05-29 1992-02-05 Kawasaki Steel Corp 一酸化炭素を主成分とするガスの精製方法

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JPH0433995A (ja) * 1990-05-29 1992-02-05 Kawasaki Steel Corp 一酸化炭素を主成分とするガスの精製方法

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