JPH059933Y2 - - Google Patents

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JPH059933Y2
JPH059933Y2 JP1986072850U JP7285086U JPH059933Y2 JP H059933 Y2 JPH059933 Y2 JP H059933Y2 JP 1986072850 U JP1986072850 U JP 1986072850U JP 7285086 U JP7285086 U JP 7285086U JP H059933 Y2 JPH059933 Y2 JP H059933Y2
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ceiling
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、農用トラクタのキヤビン装置に関す
る。
(従来の技術) 農用トラクタのキヤビン装置では、上下ルーフ
間にエアコンデイシヨナを有する天井部を天枠上
に設け、このエアコンデイシヨナへは、天井部に
設けた外気導入口からの外気又は内気導入口から
の内気のいずれかを吸気させるようにしている。
一方、乗用自動車等の分野では、内外気いずれ
についてもきれいな空気をエアコンデイシヨナへ
吸気させるべく、両導入口とエアコンデイシヨナ
とを連通する共通通路を天井部内に形成し、その
共通通路内に目の細かい共通フイルタを設けると
共に、共通フイルタと導入口側に内外気の切換弁
を設けるようにした技術がある(実開昭60−
32118号公報、実開昭58−90818号公報、実開昭57
−144724号公報)。
(考案が解決しようとする課題) しかし、従来のキヤビン装置では、外気導入口
を天井部の立側面等に設けていたので、外気の取
り込み時には粉塵や雨水が入り込みやすいという
不都合が生じていた。
また、上記従来の技術では、エアコンデイシヨ
ナ、共通通路、共通フイルタ、切換弁および内外
気導入口を横一列に配列しているので、かかる技
術をキヤビン装置の天井部にそのまま採用する
と、それら各部で天井部の内部スペースが大きく
侵されるためキヤビン装置が専ら大型化するとい
う不具合が生じる。
本考案は、かかる実情に鑑み、キヤビン装置の
天井部にエアコンデイシヨナを設ける場合におい
て、外気取り込み時の粉塵等の侵入をできるだけ
防止し、かつキヤビン装置のコンパクト化を図る
ことを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成すべく、本考案が講じた技術的
手段は、上下ルーフ17,18間にエアコンデイ
シヨナ21を有する天井部14を天枠13上に設
け、この天井部14内に、該天井部14に設けた
外気導入口23および内気導入口25と前記エア
コンデイシヨナ21とを連通する共通通路30を
形成し、この共通通路30内に共通フイルタ27
を介装すると共に、該共通フイルタ27の前記導
入口23,25側に内外気の切換弁32を設けた
農用トラクタのキヤビン装置において、 前記天井部14の後部に、上下ルーフ17,1
8を天枠13よりも後方に延設して形成した庇部
14aを設け、この庇部14aの下面に前記外気
導入口23を設けかつ下ルーフ18の後部でかつ
天枠13の前方近傍に前記内気導入口25を設
け、上下ルーフ17,18間に中間横板17aを
介装して該中間横板17aの上方を前記共通通路
30とすると共に、中間横板17aの下方に内気
用通路28および外気用通路29を設け、この内
外気用通路28,29の間に前記切換弁32を設
けた点にある。
(作用) 外気導入口23は、上下ルーフ17,18を天
枠13よりも後方に延設して形成した庇部14a
の下面に設けられているので、キヤビン装置1外
部の粉塵や雨水が外気導入口23に直接入り込む
のが防止される。
また、外気導入口23を庇部14aに設けると
共に、上下ルーフ17,18間に中間横板17a
を設けて共通通路30と内外気通路28,29と
を上下二段に構成したので、キヤビン装置1の天
井部14の前後方向スペースを可及的に広く活用
できる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基いて説明す
る。
第1,2図に示す第1実施例において、1は農
用トラクタ2に装備されたキヤビン装置で、座席
3、ハンドル装置4、操縦パネル5等を包囲して
おり、トラクタ車体の後上部に搭載されている。
6はトラクタ2の後輪、7は後輪フエンダ、8は
ボンネツトを夫々示している。
キヤビン装置1は左右にフロントピラー10、
センターピラー11、リヤピラー12等を有し、
それらのピラー10,11,12の上部に天枠1
3を固定し、この天枠13の上部に天井部14が
設けられている。フロントピラー10とセンター
ピラー11との間にはドア15が設けられて、そ
の他のピラー間には窓ガラスが嵌め込まれてお
り、リヤガラス16は開閉自在な窓に形成される
こともある。
天井部14はアウタルーフ(上ルーフ)17と
インナルーフ(下ルーフ)18との間に、冷却機
19(又は熱交換器)およびブロア20等のエア
コンデイシヨナ21を構成するのに必要な各種機
器が配置されており、多数の空気導入口および吐
出口が形成されている。
天井部14の後部には、天枠13より両ルーフ
17,18を後方へ突出して形成した庇部14a
が設けられていて、その下面には外気導入口23
が形成され、この外気導入口23には目の粗い外
部フイルタ24が設けられている。また、天井部
14のキヤビン内後部でかつ天枠13の前方近傍
には内気導入口25が形成されており、この内気
導入口25に内気フイルタ26が設けられてい
る。
17aは、アウタールーフ17とインナールー
フ18との間に介装した中間横板で、この中間横
板17aの上方は内外気の双方が通過できる共通
通路30とされ、かつこの中間横板17aの下方
には、内気導入口25に通じる内気用通路28
と、外気導入口23に通じる内気用通路29とが
形成されている。
前記外気導入口23の上方でかつ共通通路30
内には目の細い共通フイルタ27が配置され、そ
の後方の共通通路30内にブロア20が配置さ
れ、これらによつて外気導入経路Aが形成されて
いる。
前記内気導入口25の上方の内気用通路28は
後方へ延設されて、外気導入口23と共通フイル
タ27との間の外気用通路29に接続されてお
り、内気導入口25、内外気用通路28,29、
共通フイルタ27および共通通路30によつて内
気導入経路Bが形成されており、外気用通路2
9、共通フイルタ27および共通通路30は内外
導入経路A,B共通となつている。
内外導入経路A,Bの接続位置、即ち内外気用
通路28,29の間には切換弁32が設けられて
いる。この切換弁32は弁体33を枢軸34で枢
支し、レバー35で回動操作可能にしたものであ
り、弁体33を第1図実線位置にすることによ
り、内外気用通路28,29の接続は遮断され、
ブロア20の吸引力は外気導入口23へ及び、外
気aを外気導入口23、外気用通路29、外気フ
イルタ27および共通通路30に通す外気導入状
態にセツトされる。一方、弁体33を第1図2点
鎖線位置にすることにより、弁体33は外気導入
口23を閉鎖して内外気用通路28,29を連通
し、ブロア20の吸引力を内気導入口25に及ぼ
し、内気bを内気導入口25、内外気用通路2
8,29、共通フイルタ27および共通通路30
に通す内気導入状態にセツトする。
前記ブロア20は切換スイツチ36によつて正
逆切換可能に構成されており、逆転用の回路には
スイツチ37が配置されている。このスイツチ3
7は弁体33(又はレバー35)が外気導入状態
にセツトされているときにONとなる。
即ち、外気導入状態でブロア20を逆転する
と、風が逆流して共通フイルタ27を通つて外気
導入口23から排出されることになり、共通フイ
ルタ27が目詰りしたときに、逆風で清掃するこ
とができるように構成されている。
第3図に示す第2実施例は、切換弁32の操作
レバー39が枢軸34から離れた位置、例えば操
作パネル5又はキヤビン後上部に枢支されてお
り、操作レバー39とレバー35とがリンク又は
ボーデンワイヤ等の連結部材40を介して連結さ
れている。その他の構成は第1実施例と同一であ
る。
第4図に示す第3実施例において、切換弁3
2′の弁体33′は逆台形のブロツク形状となつて
いて、その内部に連通路41を有し、水平方向摺
動自在である。
内気導入口25の上方にはブロア20の直前で
共通通路30に開口した内気通路42を有し、内
外導入経路A′,B′は従来装置と略同様になつて
いる。
即ち、弁体33′が第4図左端にあるとき、外
気導入口23および共通フイルタ27を介して導
入された外気aは、共通フイルタ27、共通通路
30を通つて吸引され、弁体33′が右端にある
とき、内気導入口25から導入された内気bは内
気通路42、共通通路30を通つて吸引され、内
気bは内気フイルタ26のみを通過する内気導入
経路B′を通り、内外気の導入は従来と同一にな
る。
前記弁体33′は更に中間位置(第4図実線位
置)に配置でき、この位置では外気導入口23を
閉鎖すると同時に内気通路42も閉鎖することに
なり、傾斜した連通路41が内気導入口25と共
通フイルタ27とを連通し、内気bを共通フイル
タ27で浄化して冷却機19へ送給できるように
なる。
尚、第1,3実施例において、内外導入経路
A,Bは共通フイルタ27を共通利用し、外部フ
イルタ24および内気フイルタ26は目の粗い補
助的なフイルタとなる。第1実施例においては、
外部フイルタ24と内気フイルタ26とは強いて
設けなくとも良い。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案によれば、外気導
入口23を庇部14a下面に設け、かつ共通通路
30と内外気用通路28,29とを上下二段に構
成したので、外気導入口23から粉塵等が直接入
り込む蓋然性が少なく、共通フイルタ27の目づ
まりの防止等メンテナンスの容易化を図りうると
共に、天井部14の前後方向スペースを広く活用
でき、ひいてはキヤビン装置のコンパクト化を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1,2図は本考案の第1実施例を示してお
り、第1図は要部の縦断面図、第2図はキヤビン
装置の斜視図、第3図は第2実施例を示す説明
図、第4図は第3実施例を示す縦断面図である。 1……キヤビン装置、2……トラクタ、13…
…天枠、14……天井部、14a……庇部、17
……アウタールーフ(上ルーフ)、17a……中
間横板、18……インナールーフ(下ルーフ)、
19……冷却機、20……ブロア、21……エア
コンデイシヨナ、23……外気導入口、25……
内気導入口、26……内気フイルタ、27……共
通フイルタ、28……内気用通路、29……外気
用通路、30……共通通路、32……切換弁、3
3……弁体。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 上下ルーフ17,18間にエアコンデイシヨナ
    21を有する天井部14を天枠13上に設け、こ
    の天井部14内に、該天井部14に設けた外気導
    入口23および内気導入口25と前記エアコンデ
    イシヨナ21とを連通する共通通路30を形成
    し、この共通通路30内に共通フイルタ27を介
    装すると共に、該共通フイルタ27の前記導入口
    23,25側に内外気の切換弁32を設けた農用
    トラクタのキヤビン装置において、 前記天井部14の後部に、上下ルーフ17,1
    8を天枠13よりも後方に延設して形成した庇部
    14aを設け、この庇部14aの下面に前記外気
    導入口23を設けかつ下ルーフ18の後部でかつ
    天枠13の前方近傍に前記内気導入口25を設
    け、上下ルーフ17,18間に中間横板17aを
    介装して該中間横板17aの上方を前記共通通路
    30とすると共に、中間横板17aの下方に内気
    用通路28および外気用通路29を設け、この内
    外気用通路28,29の間に前記切換弁32を設
    けたことを特徴とする農用トラクタのキヤビン装
    置。
JP1986072850U 1986-05-14 1986-05-14 Expired - Lifetime JPH059933Y2 (ja)

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