JPH0598467A - 屋根板用アルミニウムまたはアルミニウム合金被覆鋼板 - Google Patents

屋根板用アルミニウムまたはアルミニウム合金被覆鋼板

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JPH0598467A
JPH0598467A JP3283697A JP28369791A JPH0598467A JP H0598467 A JPH0598467 A JP H0598467A JP 3283697 A JP3283697 A JP 3283697A JP 28369791 A JP28369791 A JP 28369791A JP H0598467 A JPH0598467 A JP H0598467A
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JP
Japan
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aluminum
steel sheet
plate
aluminum alloy
alloy
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Application number
JP3283697A
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English (en)
Inventor
Yoji Ishida
洋治 石田
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Furukawa Aluminum Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Aluminum Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 屋根板用、自動車ボディシート用等に適した
機械的強度、成形性、耐食性および制振性に優れたアル
ミニウムまたはアルミニウム合金被覆鋼板。 【構成】 鋼板の片面もしくは両面に、アルミニウムま
たはアルミニウム合金板もしくはカラー塗装を施したア
ルミニウムまたはアルミニウム合金板を被覆してなる屋
根板用アルミニウムまたはアルミニウム合金被覆鋼板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は機械的強度、成形性、耐
食性および制振性に優れ、特に屋根板用に適したアルミ
ニウムまたはアルミニウム合金被覆鋼板に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術とその課題】一般的に、屋根板用金属材料
は、鋼板、アルミニウム板、アルミニウム合金板(以下
アルミ板という)、鋼板等であり、価格的な点から、普
及品としては鋼板やアルミ板が使用されている。これら
の鋼板やアルミ板は、金属材料特有の夫々の特性を有
し、耐食性向上のためには化成処理や塗装等を施し、ま
た、材料強度、成形性向上には、成形加工、形状等に工
夫を施すること等により使用されている。また、降雨時
のいわゆる雨音は、瓦屋根との比較では金属制屋根板の
最大欠点とされ、制振効果の高い金属製屋根板材料を提
供できないのが実状である。このような現状から、屋根
板用金属材料として、材料強度が高く、成形加工性が優
れ、かつ優れた耐食性と制振効果のある屋根板用材料の
開発が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題に
ついて検討の結果なされたもので、高い強度、成形加工
性、制振性および耐食性を有し、特に耐食性については
耐糸錆性を向上させ、屋根板用として適用できるアルミ
ニウムまたはアルミニウム合金被覆鋼板を開発したもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、鋼板の片面も
しくは両面に、アルミニウムまたはアルミニウム合金板
を被覆してなる屋根板用アルミニウムまたはアルミニウ
ム合金被覆鋼板を請求項1とし、鋼板の片面もしくは両
面に、カラー塗装アルミニウムまたはアルミニウム合金
板を被覆してなる屋根板用アルミニウムまたはアルミニ
ウム合金被覆鋼板を請求項2とするものである。すなわ
ち本発明は、前記目的を達成するため、鋼板にアルミニ
ウムまたはアルミニウム合金板を被覆したアルミ−鋼複
合板とすることにより鋼板のもつ高い強度、優れた成形
加工性、アルミ板のもつ優れた耐食性、更に複合板のも
つ制振効果等を兼ねそなえた屋根板等に適した材料とし
たものである。また本発明の他の一つは上記のアルミニ
ウムまたはアルミニウム合金板にカラー塗装を施したも
のを用いることにより耐食性、特に耐糸錆性を向上させ
て屋根板に適した材料としたものである。
【0005】
【作用】本発明において、アルミニウムまたはアルミニ
ウム合金板を鋼板に被覆するのは、アルミニウムまたは
アルミニウム合金を鋼板に被覆することにより、アルミ
ニウムまたはアルミニウム合金のもつ、優れた耐食性、
表面処理性能を有する材料とすることが出来るからであ
る。すなわち、鋼板には赤錆が容易に発生するなど、外
観的にも好ましくなく、耐食性が問題であった。従っ
て、鋼板のもつ耐食性の欠点を補うため、アルミニウム
またはアルミニウム合金を被覆し、耐食性を向上させる
と同時に、被覆アルミニウム合金の種類と表面処理法の
選択によりアルミニウム、アルミニウム合金特有の表面
処理性能を被覆材料にもたせるものである。
【0006】芯材に鋼板を用いることの理由は、例えば
絞り用鋼板を用いることにより、絞り用鋼板と同等の機
械的性能と成形加工性を有することができる。すなわ
ち、アルミ板は鋼板に較べ機械的性能、成形加工性の点
で問題であった。従って、これらの欠点を補うため鋼板
を芯材とすることにより鋼板の優れた機械的性能、成形
加工性を被覆材料にもたせるものである。またもう一つ
の理由は、金属製屋根板の最大の欠点である降雨時の雨
音を少なくするため、素材に制振性をもたせるものであ
る。すなわち、鋼単体板あるいはアルミ単体板の屋根板
に較べ、片面又は両面アルミニウムまたはアルミニウム
合金被覆板とすることにより、複合材料の特性として制
振効果を被覆材料にもたせるものである。
【0007】また本発明において、上記のアルミニウム
またはアルミニウム合金板をカラー塗装板とするのは、
塗装を施すことにより耐食性、特に耐糸錆性を向上させ
るためである。また塗装方法も例えば、コイルコーティ
ングによれば前処理、下地処理、塗装、焼付等が同一条
件で行われることから作業性、均一性がよく、どの塗膜
面も均質な最良の塗膜性能を有し、品質を安定させるこ
とができる。なお上記のカラー塗装板は、コイルによる
連続塗装処理の他、所望の形状に切断した後に塗装した
ものでもよい。またアルミニウム、アルミニウム合金板
としてはJIS1100、3003、5052、518
2などが用いられ、鋼板としては、軟質鋼板、カラート
タンなどが使用できる。なお本発明のアルミニウムまた
はアルミニウム合金被覆鋼板は自動車のボディシート等
の部材にも適用できる。
【0008】
【実施例】以下に本発明の一実施例について説明する。 実施例1 表1に本実施例に用いる各種金属材料単板の機械的性能
と成形加工性の目安となるエリクセン値を示す。
【0009】
【表1】
【0010】表1の試料のうち、No.1は板厚1.0mm
の屋根板用鋼板を、No.2、3、4、5は板厚1.0mm
の屋根板用アルミニウム合金板を、No.6は、板厚0.
3mmの被覆用アルミニウム合金板の機械的性能と成形加
工性を示した。表1の試料No.1、6を用い、温間圧接
圧延法により、アルミニウム合金被覆鋼板を製造し、4
50〜560℃で軟化処理を行った。表2は、本発明の
アルミニウム合金被覆鋼板であり、表2の試料のうち、
No.7、8は片面アルミニウム合金被覆鋼板の板厚及び
軟化処理温度と機械的性能と成形加工性を示す。表2の
試料のうちNo.9は板厚1.1mmの両面アルミニウム合
金被覆鋼板の機械的性能と成形加工性を示す。表3は、
従来の屋根板材料No.1、2、4及び本発明のアルミニ
ウム合金被覆鋼板No.7、8、9を大気暴露試験1年間
実施したものの耐食性試験結果を示す。
【0011】
【表2】
【0012】
【表3】
【0013】表2から明らかなように、アルミ−鋼複合
板の機械的性能、成形性については、鋼板と同じ様な傾
向を示し、アルミニウムまたはアルミニウム合金単体板
では得られない高い機械的性能と成形性を得ることが出
来る。また、表3から明らかなように、本発明アルミ−
鋼複合板は、アルミニウムまたはアルミニウム合金が被
覆されているため、被覆するアルミ合金の種類により、
それらのアルミ単体板と同様の耐食性を示すため、アル
ミ板のもつ優れた耐食性能を得ることが出来る。また、
アルミ被覆鋼板の制振効果について、聴覚により調べた
ところ鋼及びアルミ単体に較べ制振効果のあることがわ
かった。 実施例2 表4に本実施例に用いる各種材料の機械的性能と成形加
工性の目安となるエリクセン値を示す。表4の試料のう
ちNo.1は板厚1.0mmの屋根板用カラートタン、No.
2、3、4、5は板厚1.0または1.2mmの屋根板用
カラーアルミ、No.6、7は板厚1.0及び1.3mmの
片面被覆鋼塗装板、No.8は板厚1.1mmの両面アルミ
被覆鋼塗装板の機械的性能と成形加工性を示す。表4の
試料のうち、No.1、2、4、6、8について70×1
50mmサイズの試験片を各2枚採取し、夫々の試料の1
枚についてはトリクロルエタン中で常温、1分間の超音
波洗浄脱脂を行ったのち乾燥を行った。その他の1枚に
ついてNo.1については市販の薬剤を使用し、脱脂→水
洗→表面調整→リン酸亜鉛化成処理→水洗→乾燥を行っ
た。No.2、4、6、8については、市販の薬剤を使用
し、脱脂→水洗→表面調整→リン酸クロム化成処理→水
洗→乾燥を行った。その後、アクリル系焼付型塗料をバ
ーコーターを用いて、約30μm塗装し、160℃で2
0分間焼成した。
【0014】耐食性試験 耐食性の評価を行うため、図1の破線で示すように鋭利
な刃を使用し、金属素地に達するよう縦、横、平行で長
さ25mmの人工傷(1) を入れたものを試験片とした。こ
の試験片をJISZ2371に準拠した塩水噴霧試験を
1000時間実施した。 耐食性評価 図2に示すように人工傷(1) をつけた箇所から発生した
(2) のふくれ、糸錆等の発生密度から次のような準拠で
評価した。 ◎ : 0 (ふくれ、糸錆発生密度:個/100m
m) ○ : 1〜5 △ : 6〜20 × : 21以上
【0015】
【表4】
【0016】
【表5】
【0017】表4から明らかなように、片面または両面
アルミ被覆鋼塗装板の機械的性能、成形性は、鋼単板と
同じ様な傾向を示し、アルミニウムまたはアルミニウム
合金単体板では得られない高い機械的性能と成形加工性
を得ることが出来る。また、表5から明らかなように、
本発明例は、アルミニウムまたはアルミニウム合金が被
覆されているため、カラーアルミと同様の耐食性(耐糸
錆性)を有し、カラー塗装アルミ素材のもつ優れた耐食
性能を得ることが出来る。また、聴覚により制振効果を
調べたところアルミ・鋼−塗装皮膜の3種類の複合層か
らなる本発明材料は、複合材料の特性として制振効果の
得られることもわかった。
【0018】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
成形加工性、強度、制振性、耐食性などに優れたアルミ
ニウムまたはアルミニウム合金被覆鋼板が得られ、屋根
板用などの用途を拡大するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る腐食試験試料を示す
図。
【図2】図1の試料のふくれ、糸錆発生状況を示す図。
【符号の説明】
1 人工傷 2 ふくれ、糸錆

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼板の片面もしくは両面に、アルミニウ
    ムまたはアルミニウム合金板を被覆してなる屋根板用ア
    ルミニウムまたはアルミニウム合金被覆鋼板。
  2. 【請求項2】 鋼板の片面もしくは両面に、カラー塗装
    アルミニウムまたはアルミニウム合金板を被覆してなる
    屋根板用アルミニウムまたはアルミニウム合金被覆鋼
    板。
JP3283697A 1991-10-03 1991-10-03 屋根板用アルミニウムまたはアルミニウム合金被覆鋼板 Pending JPH0598467A (ja)

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