JPH11156999A - 耐塗膜かじり性に優れた艶消し塗装金属板 - Google Patents

耐塗膜かじり性に優れた艶消し塗装金属板

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JPH11156999A
JPH11156999A JP34378197A JP34378197A JPH11156999A JP H11156999 A JPH11156999 A JP H11156999A JP 34378197 A JP34378197 A JP 34378197A JP 34378197 A JP34378197 A JP 34378197A JP H11156999 A JPH11156999 A JP H11156999A
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coating
coating film
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beads
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Fumishiro Kumon
史城 公文
Hiroshi Tsuburaya
浩 圓谷
Hiromitsu Fukumoto
博光 福本
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
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Nisshin Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 化成処理皮膜を形成した金属板の表面に下塗
り塗膜が形成され、その上に無機骨材、有機ポリマ−ビ
−ズおよびフッ素樹脂粉末とを含有する上塗り塗膜が形
成された艶消し塗装金属板において、成形加工時にビ−
ズによる塗膜欠陥が発生しないものを提供する。 【解決手段】 上塗り塗膜のセラミック系無機骨材含有
量を1〜40重量%、有機ポリマ−ビ−ズをポリアクリ
ロニトリルビ−ズにして、その含有量を1〜30重量
%、フッ素樹脂粉末含有量を0.5〜10重量%にする
とともに、無機骨材粒径Rと上塗り塗膜の塗膜厚Tを
0.04≦R/T≦1.0、ポリアクリロニトリルビ−ズ
の粒径rと塗膜厚Tを1.0≦r/T≦3.0にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上塗り塗膜に無機骨
材、有機ポリマ−ビ−ズおよび樹脂粉末を添加して、耐
スクラッチ性、耐傷付き性、耐塗膜かじり性などを改善
した塗装金属板において、成形加工時に添加ビ−ズによ
る塗膜欠陥の発生を防止したものに関する。
【0002】
【従来技術】従来一般に、塗装金属板は、連続塗装ライ
ンで金属板にクロメ−ト皮膜、リン酸塩皮膜、リン酸−
クロメ−ト皮膜などの化成処理皮膜を形成した後、下塗
り塗膜を形成して、その上に上塗り塗膜を形成する方法
で製造されているが、この塗装金属板を屋根材や壁材に
使用する場合、工場で成形加工して、成形材を施工現場
に運搬し、施工する方法で一般に行われている。しか
し、工場での成形加工は多くの場合ロ−ルフォ−ミング
で行うので、塗装金属板の塗膜は成形ロ−ルによるしご
きに耐える耐スクラッチ性を有するものでなければなら
ない。また、成形材の施工現場への運搬や施工現場での
取り付けの際には成形材同士の積み重ねや衝突、引きず
りなどにより塗膜が損傷する場合があるので、耐傷付き
性を有するものでなければならない。
【0003】塗膜に耐スクラッチ性、耐傷付き性を付与
する方法としては、(A)塗膜中にガラス繊維、フレ−
クもしくはビ−ズを添加して、塗膜強度を高める方法
(特公昭50−25485号公報、同51−8128号
公報)、(B)塗膜中に球状ガラスビ−ズを添加して、
その球状ガラスビ−ズの平均粒径rと塗膜厚Tとを0.
5≦r/T≦1.5にすることにより塗膜強度を高める
方法(特願平6−75378号)、(C)塗膜中に有機
骨材として、アクリルポリマ−ビ−ズとポリ四フッ化エ
チレン樹脂粉末とを、また、無機骨材として、炭化ケイ
素を複合添加して、耐摩耗性と塗膜強度を高める方法
(特開平8−183928号公報)などが知られてい
る。
【0004】しかし、(A)や(B)の方法は、骨材に
ガラスビ−ズを使用して、塗膜面より突出させると、成
形材の運搬の際に塗膜面側同士を合わせた場合、運搬中
の揺れやずれにより加工凸部と平坦部との塗膜同士が擦
れ合って、ガラスビ−ズにより上塗り塗膜が擦り取ら
れ、著しい場合には下塗り塗膜も擦り取られて下塗り塗
膜や素地金属板が露出してしまう(以下この現象を塗膜
かじりと称する)。また、加工凸部と平坦部との塗膜同
士が擦れ合った場合、平坦部側の塗膜表面もある程度擦
り取られるため、塗膜表面が白くなってしまう(以下、
この現象を塗膜白化という)。
【0005】(C)の方法はこのようなかじり発生の問
題はないが、アクリルポリマ−ビ−ズを塗料に添加する
場合、カップリング剤で表面処理しないと、濡れ性、分
散性が劣り、沈降も生じるので、カップリング剤で前処
理しなければならず、塗料製造工程が通常のものより1
工程増加させなければならない。また、塗膜はアクリル
ポリマ−ビ−ズが表面より突出しているため、塗装金属
板をロ−ル成形した場合、ビ−ズに応力が集中し、ビ−
ズを被覆している薄い塗膜が剥離や脱落を起こし、曲げ
加工した場合には、ベ−ス塗膜とビ−ズとの間に割れや
剥離が生じ、加工部の耐食性が低下するという欠点があ
った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、化成処理皮
膜を形成した金属板の表面に下塗り塗膜が形成され、そ
の上に無機骨材、有機ポリマ−ビ−ズおよびフッ素樹脂
粉末とを含有する上塗り塗膜が形成された艶消し塗装金
属板において、成形加工時にビ−ズによる塗膜欠陥が発
生しないようにしたものを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の塗装金属板は、
上塗り塗膜の無機骨材含有量を1〜40重量%、有機ポ
リマ−ビ−ズをポリアクリロニトリルビ−ズにして、そ
の含有量を1〜30重量%、フッ素樹脂粉末含有量を
0.5〜10重量%にするとともに、無機骨材粒径Rと
上塗り塗膜の塗膜厚Tを0.04≦R/T≦1.0、ポリ
アクリロニトリルビ−ズの粒径rと塗膜厚Tを1.0≦
r/T≦3.0にした。
【0008】
【作用】無機骨材は、塗膜強度を高めて、耐摩耗性を向
上させるために上塗り塗膜に添加するのであるが、その
含有量が1重量%未満であると、塗膜強度が大きくなら
ないため、耐スクラッチ性、耐傷付き性が劣り、40重
量%を超えると、塗膜密着性が劣化するため、加工性が
低下してしまう。このため、無機骨材含有量は1〜40
重量%にする。無機骨材を含有させる場合、種類により
特性が異なるので、多くの場合、複数のものを含有させ
るが、そのときの含有量は合計量で前記の範囲にする。
また、1種のものが30重量%を超えないようにするの
が好ましい。無機骨材としては、球状ガラスビ−ズ、鱗
片状ガラスフレ−ク、繊維状セラミック、球状セラミッ
ク等が挙げられる。
【0009】無機骨材は、材質が硬いので、塗膜より突
出していると、成形材の加工凸部と平坦部との塗膜同士
が擦れ合った場合に擦り傷が発生するので、粒径をRと
した場合、その粒径Rと上塗り塗膜の塗膜厚Tとの比率
R/Tは1.0以下にする必要がある。しかし、この比
率R/Tを0.04より小さくすると、無機骨材は塗膜
中に大部分が埋没して、塗膜強度が大きくならないの
で、0.04以上にする。このため、無機骨材の粒径R
と上塗り塗膜の塗膜厚Tとは0.04≦R/T≦1.0の
関係にあるようにする。なお、無機骨材が繊維状の場合
は直径を粒径Rとする。
【0010】有機ポリマ−ビ−ズを従来のアクリルポリ
マ−ビ−ズからポリアクリロニトリルビ−ズ(以下PA
Nビ−ズという)に変更すると、PANビ−ズは塗料と
の親和性(濡れ性)に優れているので、塗料に添加する
のに前処理を施さなくとも十分分散し、沈降しない。ま
た、PANビ−ズは弾力性があり、適度の硬さを有して
いるので、塗膜表面から突出して、成形加工の際に応力
が集中しても、PANビ−ズを被覆している薄い塗膜が
剥離したり、脱落したりすることがなく、ベ−ス塗膜と
ビ−ズとの間に割れや剥離も生じない。
【0011】上塗り塗膜へのPANビ−ズ添加は、1〜
30重量%にする。1重量%未満では塗膜強度や潤滑性
が得られないため、耐傷付き性、耐塗膜かじり性、耐塗
膜白化性が低下し、30重量%を超えると、耐傷付き
性、耐塗膜かじり性、耐塗膜白化性は30重量%の場合
と変わらず、上塗り塗膜の塗膜密着性が劣化し、加工性
も低下する。PANビ−ズは球状のものを使用すると、
成形加工の際に応力が均一に分散するので、形状は球状
のものが望ましい。
【0012】PANビ−ズは、塗膜より突出させて、塗
膜同士の擦れ合いによる塗膜かじりや塗膜白化を防止す
るために、粒径rを上塗り塗膜の塗膜厚T以上にする。
しかし、PANビ−ズの粒径rが塗膜厚Tの3倍を超え
ると、PANビ−ズ寸法の半分以上が塗膜より露出し
て、塗膜中に安定して保持されなくなる。このため、P
ANビ−ズの粒径rと塗膜厚Tとは1.0≦r/T≦3.
0となるようにする。
【0013】フッ素樹脂粉末は、潤滑性にも優れている
ので、これを添加すると、上塗り塗膜の潤滑性は向上す
る。この添加量は0.5重量%未満であると、耐塗膜か
じり性改善効果が十分得られず、10重量%を超える
と、上塗り塗膜の塗膜密着性、耐塗膜白化性が劣化し、
加工性も低下するので、0.5〜10重量%にする。フ
ッ素樹脂粉末は適度の硬さを有し、塗膜より突出してい
ても、相手の塗膜を傷付けることがないので、耐塗膜か
じり性、耐塗膜白化性の見地からは粒径に限定はない
が、塗膜密着性の観点からは10μm以下にするのが好
ましい。これより粒径が大きいと、上塗り塗膜の塗膜密
着性が劣化し、加工性も低下する。フッ素樹脂粉末とし
ては、ポリ四フッ化エチレン樹脂(PTFE)、エチレ
ン−4フッ化エチレン樹脂(ETFE)などを挙げるこ
とができる。
【0014】上塗り塗膜の塗膜厚は、従来の一般的な塗
装金属板のように10〜25μmにするのであるが、こ
れは10μmより薄いと耐候性、耐食性が劣り、25μ
mを超えると、焼き付け乾燥の際にわきが発生し易くな
り、また、加工性も低下するためである。PANビ−ズ
はこのような塗膜厚の上塗り塗膜から露出させて、塗膜
の耐スクラッチ性、耐傷付き性、耐塗膜白化性等を改善
するのであるから、その粒径は10μm以上にする必要
がある。しかし、50μmを超えると、塗装作業性が悪
くなるとともに、塗膜凹凸も大きくなり過ぎて、塗装金
属板の外観も低下する。このため、粒径は最大50μm
にするのが望ましい。
【0015】本発明の塗装金属板の製造は、従来の塗装
金属板と同様に連続塗装ラインで行うのであるが、金属
板には特に制限はなく、例えば、溶融Znめっき鋼板、
溶融Zn−Al系合金めっき鋼板、溶融Alめっき鋼
板、ステンレス鋼板などを使用すればよい。
【0016】化成処理皮膜は、クロメ−ト皮膜の場合、
耐食性、塗膜密着性を確保するため、クロム付着量を全
Cr量で5〜100mg/m2にするのが好ましい。こ
のクロム付着量はクロメ−ト皮膜が水溶性もしくは水分
散性の樹脂やシリカを含有する場合でも、クロメ−ト皮
膜がリン酸−クロム酸系処理液により形成されたもので
あっても同様にする。
【0017】下塗り塗膜は、上塗り塗膜に添加する有機
ポリマ−ビ−ズをPANビ−ズに変更しても、塗膜厚や
塗膜樹脂の種類は変更する必要がない。塗膜厚は従来3
〜5μmにしていたが、この範囲でよく、また、塗膜樹
脂にはエポキシ系やポリエステル系の樹脂を使用してい
たが、これらの樹脂でよい。上塗り塗膜の樹脂は従来使
用されていたポリエステル系やシリコ−ン系及びフッ化
ビニリデン系フッ素樹脂で、無機骨材、PANビ−ズ、
フッ素樹脂粉末を保持できるので、特に変更する必要は
ない。
【0018】
【実施例】溶融Zn−55%Al−1.6%Si合金め
っき鋼板(板厚0.35mm)をアルカリ脱脂剤で脱脂
して、湯洗、水洗により脱脂剤を洗浄し、乾燥した。そ
の後、塗布型クロメ−ト処理液[日本ペイント(株)
製、商品名;サ−フコ−トNRC300NS]をロ−ル
コ−タ−で塗布して、水洗することなく100℃で乾燥
させ、全Cr量が40mg/m2のクロメ−ト皮膜を形
成した。
【0019】次に、このクロメ−ト皮膜の上にクロム酸
ストロンチウム、酸化チタンおよび硬質シリカを配合し
たエポキシ樹脂の下塗り塗料を乾燥塗膜厚で5μmにな
るように塗装して、215℃で乾燥後、無機骨材、PA
Nビ−ズと粒径3〜7μmのPTFE粉末を含有するポ
リエステル樹脂の上塗り塗料を乾燥塗膜厚で15μmに
なるように塗装して、同様に215℃で乾燥した。ま
た、比較のため、PANビ−ズの代わりにアクリルポリ
マ−ビ−ズを添加したポリエステル樹脂の上塗り塗料を
下塗り塗膜の上に同様に塗装した。そして、このように
して製造した塗装鋼板について次のような試験を実施し
た。表1に塗膜組成を、表2に試験結果を示す。
【0020】(1)塗膜密着性試験 20℃の室内で塗膜が外側になるように0〜10tの1
80度折り曲げ加工を順次施して、その都度折り曲げ部
を粘着テ−プで剥離し、折り曲げ加工が0〜2tでも塗
膜剥離の発生しないものを記号◎、3tで塗膜剥離が発
生したものを記号○、4tで塗膜剥離の発生したものを
記号△、5tで塗膜剥離の発生したものを記号×で評価
した。建材用途には記号○以上であれば使用できる。
【0021】(2)耐湿性試験 JIS K 2246に準拠して、温度70℃、相対湿
度98%の試験条件で1000時間行い、平坦部に塗膜
フクレの発生しないものを記号◎、発生したものを記号
×で評価した。 (3)加工性試験 20℃の室内で塗膜が外側になるように0〜10tの1
80度折り曲げ加工を順次施して、折り曲げ部のクラッ
ク発生状態を観察し、折り曲げ加工が0〜6tでもクラ
ックの発生しないものを記号◎、7tでクラックの発生
したものを記号○、8tでクラックの発生したものを記
号△、9tでクラックの発生したものを記号×で評価し
た。建材用途には記号○以上であれば使用できる。
【0022】(4)耐スクラッチ性試験 キザミのない10円硬貨で塗膜表面を下塗り塗膜に達す
るほどの圧力下で引っ掻いて、下塗り塗膜の露出状態を
観察し、下塗り塗膜の露出しないものを記号◎、下塗り
塗膜の露出面積が30%未満のものを記号○、露出面積
が30〜50%のものを記号△、露出面積が50%超の
ものを記号×で評価した。建材用途には記号○以上であ
れば使用できる。
【0023】(5)耐傷付き性試験 塗装鋼板に寸法が50×50mmの耐水ペ−パ−[粒度
#400、三共理化学(株)製]を砥粒側が露出するよ
うに貼付けて、摺動片とした後、この摺動片の耐水ペ−
パ−側を耐傷付き性試験用の平板試験片の塗膜側に重ね
合わせて、摺動片に1.0kgの荷重をかけながら90
度回転させ、耐水ペ−パ−による平板試験片塗膜の傷発
生状態を観察した。そして、傷の発生しないものを記号
◎、僅かに傷が発生したものを記号○、ほぼ全面に傷が
発生したものを記号△、一部に下塗り塗膜が露出する傷
が発生したものを記号×で評価した。建材用途には記号
○以上であれば使用できる。
【0024】(6)耐塗膜かじり性試験(含、耐塗膜白
化性試験) 寸法が70×70mmの塗装鋼板を塗膜が外側になるよ
うに半径4mmに曲げて、曲げ部の両端部を削り落と
し、摺動試験片とした。次に、この摺動試験片の曲げ加
工部頂点を、固定台に取り付けた寸法70×90mmの
平板試験片の塗膜面と接触させ、固定した。その後、摺
動試験片に5kgの荷重をかけた状態で平板試験片上を
左右に50往復(1往復70mm)摺動させ、摺動試験
片の曲げ加工部頂点の素地鋼板露出状態を観察した。そ
して、耐塗膜かじり性の評価は素地鋼板の露出面積が5
%以下のものを記号◎、6〜10%のものを記号○、1
1〜30%のものを記号△、30%超のものを記号×で
行った。また、耐塗膜白化性の評価は塗膜表面の白化が
ほとんど認められないものを記号◎、白化が軽度のもの
を記号○、全面に白化が目立つものを記号△、全面が著
しく白化したものを記号×で行った。建材用途には記号
○以上であれば使用できる。
【0025】(7)耐候性試験 JIS A 1415に準拠して、ブラックパネル温度
を80℃に設定したサンシャインウェザ−メ−タ−試験
機で促進耐候性試験を5000時間実施し、試験後に塗
膜剥離、フクレが塗膜に発生していなかったものを記号
◎、塗膜剥離、フクレが塗膜に発生していたものを記号
×で評価した。 (8)耐食性試験 JIS K 2246に準拠して、温度70℃、相対湿
度98%の試験条件で120時間行い、試験後に2t折
り曲げ加工部に白錆の発生しないものを記号◎、白錆発
生率が3%以下のものを記号○、3〜9%のものを記号
△、10%超のものを記号×で評価した。建材用途には
記号○以上であれば使用できる。
【0026】
【表1】 (注1)0.13〜0.26である。 (注2)粒径30μm、含有量5重量%、r/T=2.
00である。 (注3)無機骨材配合のA〜Jは次の通りである。 A;粒径12μmのガラスビ−ズ5重量%添加。 B;粒径12μmのガラスビ−ズ20重量%添加。 C;粒径4μm、長さ40μmのガラスフレ−ク5重量
%添加。 D;粒径12μmのガラスビ−ズ5重量%、径3μm、
長さ30μmの繊維状セラミック10重量%添加。 E;粒径2μmの球状セラミック10重量%添加。 F;粒径12μmのガラスビ−ズ5重量%、粒径4μ
m、長さ40μmのガラスフレ−ク5重量%、粒径3μ
m、長さ30μmの繊維状セラミック10重量% 、および粒径2μmの球状セラミック10重量%の複合
添加。 G;粒径12μmのガラスビ−ズ45重量%添加。 H;粒径17μmのガラスビ−ズ5重量%添加。 I;粒径4μm、長さ40μmのガラスフレ−ク45重
量%添加。 J;粒径2μmの球状セラミック45重量%添加。
【0027】
【表2】
【0028】
【発明の効果】以上のように、化成処理皮膜を形成した
金属板の表面に下塗り塗膜を形成し、その上に無機骨
材、有機ポリマ−ビ−ズ、フッ素樹脂粉末を含有する上
塗り塗膜とが形成された塗装金属板において、上塗り塗
膜の有機ポリマ−ビ−ズをPANビ−ズにすると、塗料
製造の際、前処理せずに塗料に添加でき、また、塗装金
属板をロ−ル成形しても、PANビ−ズは適度の硬度と
弾性を有しているため、ビ−ズに応力が集中しない。こ
のため、成形加工でビ−ズを被覆している薄い塗膜が剥
離や脱落を起こしたり、ベ−ス塗膜とビ−ズとの間に割
れや剥離が生じることがない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福本 博光 千葉県市川市高谷新町7番地の1 日新製 鋼株式会社技術研究所塗装・複合材料研究 部内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化成処理皮膜を形成した金属板の表面
    に下塗り塗膜が形成され、その上に無機骨材、有機ポリ
    マ−ビ−ズおよびフッ素樹脂粉末とを含有する上塗り塗
    膜が形成された艶消し塗装金属板において、上塗り塗膜
    のセラミック系無機骨材含有量を1〜40重量%、有機
    ポリマ−ビ−ズをポリアクリロニトリルビ−ズにして、
    その含有量を1〜30重量%、フッ素樹脂粉末含有量を
    0.5〜10重量%にするとともに、無機骨材粒径Rと
    上塗り塗膜の塗膜厚Tを0.04≦R/T≦1.0、ポリ
    アクリロニトリルビ−ズの粒径rと塗膜厚Tを1.0≦
    r/T≦3.0にしたことを特徴とする耐塗膜かじり性
    に優れた艶消し塗装金属板。
  2. 【請求項2】 フッ素樹脂粉末の粒径を10μm以下
    にしたことを特徴とする請求項1に記載の耐塗膜かじり
    性に優れた艶消し塗装金属板。
JP34378197A 1997-11-28 1997-11-28 耐塗膜かじり性に優れた艶消し塗装金属板 Pending JPH11156999A (ja)

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