JP2005298686A - 艶消し塗料組成物及び艶消し塗装物品 - Google Patents
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Abstract
【課題】艶消し塗膜でありながら、傷による艶上がりが生ずることなく、汚れが付着しても簡単に除去できる意匠性の高い塗膜を形成することができる艶消し塗料組成物、艶消し塗膜及びそれにより得られる艶消し塗装物品を提供すること。
【解決手段】艶消し剤(A)と艶消し剤(B)を含み、かかる艶消し剤(A)と艶消し剤(B)が次式(1);DA/DB<1…(1)(式中のDAは艶消し剤(A)の平均粒径、DBは艶消し剤(B)の平均粒径を示す。)で表される関係を満足し、該塗料組成物中の固形分全量を基準として、艶消し剤(A)の含有量が1〜20%、艶消し剤(B)の含有量が4〜35%である艶消し塗料組成物。艶消し塗料組成物を用いて形成される艶消し塗膜。艶消し塗料組成物を基材に塗装して成る艶消し塗装物品。
【選択図】なし
【解決手段】艶消し剤(A)と艶消し剤(B)を含み、かかる艶消し剤(A)と艶消し剤(B)が次式(1);DA/DB<1…(1)(式中のDAは艶消し剤(A)の平均粒径、DBは艶消し剤(B)の平均粒径を示す。)で表される関係を満足し、該塗料組成物中の固形分全量を基準として、艶消し剤(A)の含有量が1〜20%、艶消し剤(B)の含有量が4〜35%である艶消し塗料組成物。艶消し塗料組成物を用いて形成される艶消し塗膜。艶消し塗料組成物を基材に塗装して成る艶消し塗装物品。
【選択図】なし
Description
本発明は、艶消し塗料組成物及び艶消し塗装物品に係り、更に詳細には、車体やドアミラー、ラジエターグリル、モール等の自動車外装部品、インストルメントパネル、センターコンソール、ドアリム等の自動車内装部品に好適に使用でき、低光沢領域での耐傷付き性、汚れ除去性に優れ、意匠性の高い塗膜の形成を実現し得る艶消し塗料組成物、艶消し塗膜及び艶消し塗装物品に関する。
インストルメントパネル、センターコンソール、ドアリム等の自動車内装部品は、重厚感、高級感が求められることから、艶消しソリッドカラー、艶消しメタリックカラー等のような艶消し塗料が塗装されている。
艶消し塗料としては、合成樹脂、微粉末シリカ及び合成マイカを含むものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、アクリルポリマービーズとアルミナ繊維を合計して塗膜形成成分中1〜30重量%含有する金属板用塗料が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
更に、ポリエステル樹脂又はシリコーンポリエステル樹脂を主たる樹脂成分とする塗料において、アクリルポリマービーズとアルミナ繊維を合計して塗膜形成成分中1〜30重量%含有する金属板用塗料が提案されている(例えば、特許文献3参照。)。
艶消し塗料としては、合成樹脂、微粉末シリカ及び合成マイカを含むものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、アクリルポリマービーズとアルミナ繊維を合計して塗膜形成成分中1〜30重量%含有する金属板用塗料が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
更に、ポリエステル樹脂又はシリコーンポリエステル樹脂を主たる樹脂成分とする塗料において、アクリルポリマービーズとアルミナ繊維を合計して塗膜形成成分中1〜30重量%含有する金属板用塗料が提案されている(例えば、特許文献3参照。)。
また、下塗り塗料を塗装し、次いで粒径20〜360μmのカラー粒子及び粒径250μm以下の透明粒子を含む上塗り塗料を塗り重ねる無機質化粧板の製造方法が提案されている(例えば、特許文献4参照)。これは、塗膜中にカラー粒子を存在させることにより、意匠性に富み、耐久性にも優れた無機質化粧板を提供することを目的とするものである。
更に、ソフトで意匠性の高いサテン調の凹凸模様を形成することを目的として、熱硬化性粉体塗料成分及び平均粒径が10〜200μmの樹脂ビーズを含有する粉体塗料が提案されている(例えば、特許文献5参照。)。
更にまた、多数の条痕状シボが形成された上に、熱可塑性アクリル樹脂、平均粒径10〜15μmのアルミニウム粉末及びオルガノシリカゾルと繊維素誘導体の複合反応物を配合したアクリル塗料を塗膜段差10〜60μmの範囲内で塗布されてなる合成樹脂成形品が提案されている(例えば、特許文献6参照。)。
特開昭62−7768号公報
特開平7−292311号公報
特開平7−292316号公報
特開平8−281202号公報
特開平9−302272号公報
特開平10−85664号公報
更に、ソフトで意匠性の高いサテン調の凹凸模様を形成することを目的として、熱硬化性粉体塗料成分及び平均粒径が10〜200μmの樹脂ビーズを含有する粉体塗料が提案されている(例えば、特許文献5参照。)。
更にまた、多数の条痕状シボが形成された上に、熱可塑性アクリル樹脂、平均粒径10〜15μmのアルミニウム粉末及びオルガノシリカゾルと繊維素誘導体の複合反応物を配合したアクリル塗料を塗膜段差10〜60μmの範囲内で塗布されてなる合成樹脂成形品が提案されている(例えば、特許文献6参照。)。
しかしながら、従来の艶消し剤と塗膜の組み合わせでは傷による艶上がりが生じ、塗膜表面の大きな凹凸の凹部に汚れが付着し除去できなく、商品性を損ねるといった問題があった。
本発明は、このような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、艶消し塗膜でありながら、傷による艶上がりが生ずることなく、汚れが付着しても簡単に除去できる意匠性の高い塗膜を形成することができる艶消し塗料組成物、艶消し塗膜及びそれにより得られる艶消し塗装物品を提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、艶消し剤(A)と、艶消し剤(A)より平均粒径の大きい所定の艶消し剤(B)を含有させ、塗料組成物中の固形分全量を基準として、艶消し剤(A)の含有量を1〜20%、艶消し剤(B)の含有量を4〜35%とすることなどにより、上記目的が達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の艶消し塗料組成物は、艶消し剤(A)と艶消し剤(B)を含み、かかる艶消し剤(A)と艶消し剤(B)が次式(1)
DA/DB<1…(1)
(式中のDAは艶消し剤(A)の平均粒径、DBは艶消し剤(B)の平均粒径を示す。)で表される関係を満足し、該塗料組成物中の固形分全量を基準として、艶消し剤(A)の含有量が1〜20%、艶消し剤(B)の含有量が4〜35%である。
また、本発明の艶消し塗膜は、上記本発明の艶消し塗料組成物を用いて形成されるものである。
更に、本発明の艶消し塗装物品は、上記本発明の艶消し塗料組成物を基材に塗装して成るものである。
DA/DB<1…(1)
(式中のDAは艶消し剤(A)の平均粒径、DBは艶消し剤(B)の平均粒径を示す。)で表される関係を満足し、該塗料組成物中の固形分全量を基準として、艶消し剤(A)の含有量が1〜20%、艶消し剤(B)の含有量が4〜35%である。
また、本発明の艶消し塗膜は、上記本発明の艶消し塗料組成物を用いて形成されるものである。
更に、本発明の艶消し塗装物品は、上記本発明の艶消し塗料組成物を基材に塗装して成るものである。
本発明によれば、艶消し剤(A)と、艶消し剤(A)より平均粒径の大きい所定の艶消し剤(B)を含有させ、塗料組成物中の固形分全量を基準として、艶消し剤(A)の含有量を1〜20%、艶消し剤(B)の含有量を4〜35%とすることなどとしたため、艶消し塗膜でありながら、傷による艶上がりが生ずることなく、汚れが付着しても簡単に除去できる意匠性の高い塗膜を形成することができる艶消し塗料組成物、艶消し塗膜及びそれにより得られる艶消し塗装物品を提供することができる。
以下、本発明の艶消し塗料組成物について詳細に説明する。なお、本明細書及び特許請求の範囲において、「%」は特記しない限り質量百分率を表すものとする。
上述の如く、本発明の艶消し塗料組成物は、艶消し剤(A)と艶消し剤(B)を含み、かかる艶消し剤(A)と艶消し剤(B)が次式(1)
DA/DB<1…(1)
(式中のDAは艶消し剤(A)の平均粒径、DBは艶消し剤(B)の平均粒径を示す。)で表される関係を満足し、該塗料組成物中の固形分全量を基準として、艶消し剤(A)の含有量が1〜20%、艶消し剤(B)の含有量が4〜35%である。
ここで、「固形分」とは、艶消し剤、塗料主剤の固形分、所望により添加された着色顔料及び体質顔料である。
上述の如く、本発明の艶消し塗料組成物は、艶消し剤(A)と艶消し剤(B)を含み、かかる艶消し剤(A)と艶消し剤(B)が次式(1)
DA/DB<1…(1)
(式中のDAは艶消し剤(A)の平均粒径、DBは艶消し剤(B)の平均粒径を示す。)で表される関係を満足し、該塗料組成物中の固形分全量を基準として、艶消し剤(A)の含有量が1〜20%、艶消し剤(B)の含有量が4〜35%である。
ここで、「固形分」とは、艶消し剤、塗料主剤の固形分、所望により添加された着色顔料及び体質顔料である。
艶消し剤(A)の含有量が、塗料組成物中の固形分全量を基準として、1%未満であると、塗膜を形成した際のシェード部のマット感、陰影感が減少したり、なくなったりする。一方、20%を超えると、傷による艶上がりが生じてしまう。また、艶消し剤(A)の含有量は、塗料組成物中の固形分全量を基準として、5〜18%であることが好ましい。
また、艶消し剤(B)の含有量が、塗料組成物中の固形分全量を基準として、4%未満であると、塗膜を形成した際の傷による艶上がりが生じてしまう。一方、35%を越えると、傷による艶上がりは生じにくくなるため良いが、塗膜外観が悪くなり意匠性が低下する。また、平均粒径の大きい他の艶消し剤(B)を含有させることによって、塗面をより平滑にすることができ好ましい。なお、艶消し剤(A)、(B)の成分については後述する。
また、艶消し剤(B)の含有量が、塗料組成物中の固形分全量を基準として、4%未満であると、塗膜を形成した際の傷による艶上がりが生じてしまう。一方、35%を越えると、傷による艶上がりは生じにくくなるため良いが、塗膜外観が悪くなり意匠性が低下する。また、平均粒径の大きい他の艶消し剤(B)を含有させることによって、塗面をより平滑にすることができ好ましい。なお、艶消し剤(A)、(B)の成分については後述する。
本発明の艶消し塗料組成物において、塗料組成物中の固形分全量を基準として、艶消し剤(A)と艶消し剤(B)との合計含有量が10〜40%であることが好ましい。艶消し剤(A)と艶消し剤(B)との合計含有量が、塗料組成物中の固形分全量を基準として、10%未満であると、低光沢の塗膜を得ることが難しい。一方、40%を越えると、塗膜の凝集力が低下し、傷が付き易くなり好ましくない。
また、本発明の艶消し塗料組成物において、艶消し剤(A)と艶消し剤(B)が次の式(2)
DA/DB=1/20〜1/2…(2)
(式中のDAは艶消し剤(A)の平均粒径、DBは艶消し剤(B)の平均粒径を示す。)で表される関係を満足することが好ましい。1/20未満であると、塗膜を形成した際のシェード部のマット感や陰影感が減少したり、塗膜外観が良くなくなり意匠性が低下する可能性がある。一方、1/2を越えると、塗膜を形成した際の傷による艶上がりが生じやすくなり好ましくない。
DA/DB=1/20〜1/2…(2)
(式中のDAは艶消し剤(A)の平均粒径、DBは艶消し剤(B)の平均粒径を示す。)で表される関係を満足することが好ましい。1/20未満であると、塗膜を形成した際のシェード部のマット感や陰影感が減少したり、塗膜外観が良くなくなり意匠性が低下する可能性がある。一方、1/2を越えると、塗膜を形成した際の傷による艶上がりが生じやすくなり好ましくない。
更に、用いる艶消し剤(A)は、平均粒径DAが1〜15μmであることが好ましく、2〜10μmであることがより好ましい。1μm未満であると、塗膜を形成した際のシェード部のマット感、陰影感が減少したり、なくなったりする可能性がある。一方、15μmを超えると、塗膜外観が良くなくなり意匠性が低下する可能性がある。
更にまた、用いる艶消し剤(B)は、平均粒径DBが2〜30μmであることが好ましい。2μm未満であると、塗膜を形成した際の艶消し効果が十分に得られない可能性がある。一方、30μmを超えると、塗膜外観が良くなくなり意匠性が低下する可能性がある。
また、用いる艶消し剤(A)は、有機艶消し剤及び体質顔料の一方又は双方を含有することが望ましい。用いる艶消し剤(A)は、特に限定されるものではないが、例えば市販されている不定形の艶消し剤を使用することができる。具体的には、シルクプロテイン(絹粉砕品)、ポリエチレンワックス等の有機艶消し剤やタルク、炭酸カルシウム、クレイ、カオリン、シリカ等の体質顔料などを挙げることができる。得られる塗膜のシェード部で特にマット感を発現するものが好ましい。
更に、用いる艶消し剤(B)は、樹脂粒子、有機艶消し剤又は体質顔料及びこれらの任意の混合物を含有することが望ましい。用いる艶消し剤(B)は、特に限定されるものではないが、例えば、アクリル樹脂粒子、ウレタン樹脂粒子、ポリエステル樹脂粒子、ポリアミド樹脂粒子、ポリスチレン樹脂粒子、ポリエチレン樹脂粒子、メラミン樹脂粒子、尿素樹脂粒子、フッ素樹脂粒子、ポリアクリロニトリル樹脂粒子などの樹脂粒子やシルクプロテイン(絹粉砕品)、ポリエチレンワックス等の有機艶消し剤、タルク、クレイ等の体質顔料を挙げることができる。また、艶消し剤(B)は、耐傷付き性に優れ、光の反射性と拡散性を有するものがより好ましい。なお、上述した樹脂粒子や有機艶消し剤、体質顔料は、透明であっても着色されていてもよい。
また、本発明の艶消し塗料組成物は、所望により樹脂バインダーや硬化剤、添加剤を含んでもよい。
上記樹脂バインダーとしては特に限定されるものではなく、例えば、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、フッ素樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂等を挙げることができる。
このような樹脂バインダーは、塗料組成物が溶剤系の場合には、用いる溶剤に溶解する樹脂であり、上記樹脂粒子とは異なるものである。
樹脂バインダーは、数平均分子量が1000〜30000であることが好ましい。1000未満であると塗膜物性が低下する可能性があり、30000を超えると塗料組成物自体の粘度が高くなり、作業性が低下する。
上記樹脂バインダーとしては特に限定されるものではなく、例えば、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、フッ素樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂等を挙げることができる。
このような樹脂バインダーは、塗料組成物が溶剤系の場合には、用いる溶剤に溶解する樹脂であり、上記樹脂粒子とは異なるものである。
樹脂バインダーは、数平均分子量が1000〜30000であることが好ましい。1000未満であると塗膜物性が低下する可能性があり、30000を超えると塗料組成物自体の粘度が高くなり、作業性が低下する。
上記硬化剤としては特に限定されるものではないが、上述の樹脂バインダーに合わせて選択することが好ましく、例えば、メラミン樹脂、ポリイソシアネート化合物、ブロックイソシアネート化合物などを挙げることができる。
上記添加剤としては、従来公知の添加剤、例えば、表面調整剤、粘性制御剤、ワキ防止剤、有機溶剤などを挙げることができる。
上記粘性制御剤としては、例えば、脂肪酸アマイドの膨張分散体、アマイド系脂肪酸、長鎖ポリアミノアマイドのリン酸塩等のポリアマイド系のもの、酸化ポリエチレンのコロイド状膨潤分散体等のポリエチレン系のもの、有機酸スメクタイト粘土、モンモリロナイト等の有機ベントナイト系のもの、ケイ酸アルミ、硫酸バリウム等の無機顔料、さらには顔料の形状により粘性を発現する扁平顔料等を挙げることができる。
上記粘性制御剤としては、例えば、脂肪酸アマイドの膨張分散体、アマイド系脂肪酸、長鎖ポリアミノアマイドのリン酸塩等のポリアマイド系のもの、酸化ポリエチレンのコロイド状膨潤分散体等のポリエチレン系のもの、有機酸スメクタイト粘土、モンモリロナイト等の有機ベントナイト系のもの、ケイ酸アルミ、硫酸バリウム等の無機顔料、さらには顔料の形状により粘性を発現する扁平顔料等を挙げることができる。
本発明の艶消し塗料組成物は、更に着色顔料及び体質顔料の一方又は双方を含ませてもよい。
上記着色顔料としては特に限定されるものではなく、例えば、アゾキレート系顔料、不溶性アゾ系顔料、縮合アゾ系顔料、フタロシアニン系顔料、インジゴ顔料、ぺリノン系顔料、ぺリレン系顔料、ジオキサン系顔料、キナクリドン系顔料、イソインドリノン系顔料、金属錯体顔料等の有機系着色顔料や黄鉛、黄色酸化鉄、ベンガラ、カーボンブラック、二酸化チタン等の無機着色顔料等が挙げられる。
上記着色顔料としては特に限定されるものではなく、例えば、アゾキレート系顔料、不溶性アゾ系顔料、縮合アゾ系顔料、フタロシアニン系顔料、インジゴ顔料、ぺリノン系顔料、ぺリレン系顔料、ジオキサン系顔料、キナクリドン系顔料、イソインドリノン系顔料、金属錯体顔料等の有機系着色顔料や黄鉛、黄色酸化鉄、ベンガラ、カーボンブラック、二酸化チタン等の無機着色顔料等が挙げられる。
上記体質顔料としては上述した艶消し剤(A)において例示した体質顔料を挙げることができる。艶消し効果を目的とせずに体質顔料として添加する場合には、平均粒径が1〜15μmのもので、且つ、塗料組成物中の固形分全量を基準として、含有量を3%以下とすることが好ましい。
本発明の艶消し塗料組成物においては、顔料としては、着色顔料及び体質顔料の中から1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明の艶消し塗料組成物においては、顔料としては、着色顔料及び体質顔料の中から1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明の艶消し塗料組成物の塗料形態は、溶剤系、ハイソリッド系、水性系又は粉体系であってもよく、一液型、二液型、多液型等を問わない。また、色相に関しても、淡彩色、濃彩色を問わない。
また、本発明の艶消し塗料組成物は、上述した塗料形態に従って、上述した艶消し剤(A)、艶消し剤(B)、顔料及び樹脂バインダーその他の成分を、サンドグラインダーミルやディスパーなどを用いて混練、分散等の当業者に周知の方法によって得ることができる。
また、本発明の艶消し塗料組成物は、上述した塗料形態に従って、上述した艶消し剤(A)、艶消し剤(B)、顔料及び樹脂バインダーその他の成分を、サンドグラインダーミルやディスパーなどを用いて混練、分散等の当業者に周知の方法によって得ることができる。
次に、本発明の艶消し塗膜について詳細に説明する。
上述の如く、本発明の艶消し塗膜は、本発明の艶消し塗料を用いて形成されるものである。本発明の艶消し塗料を用いて形成される塗膜は、傷による艶上がりが生ずることなく、汚れが付着しても簡単に除去でき、意匠性が高い。
上述の如く、本発明の艶消し塗膜は、本発明の艶消し塗料を用いて形成されるものである。本発明の艶消し塗料を用いて形成される塗膜は、傷による艶上がりが生ずることなく、汚れが付着しても簡単に除去でき、意匠性が高い。
ここで、本発明の艶消し塗膜の一例を図面を用いて説明する。図1は、本発明の艶消し塗膜の一例を示す断面説明図である。同図に示すように、下塗り塗膜層10、第1ベースコート層(黒色)20、艶消しクリヤ上塗り層30が積層されている。この艶消しクリヤ上塗り層30は、艶消し剤(A)30aと艶消し剤(B)の一例である樹脂粒子30bを含有している。
本発明の艶消し塗膜は、ベースコート塗膜の上に形成されるクリヤ上塗り塗膜とすることが望ましい。このような塗膜構造とすることによって、傷による艶上がりが生ずることなく、汚れが付着しても簡単に除去でき、意匠性が高いといった性能をより発揮することができる。
また、本発明の艶消し塗膜において、塗膜のガラス転移温度が60〜80℃、伸び率が1〜15%、破断強度が5〜30N/mm2であることが好ましい。より好ましくは、ガラス転移温度が65〜75℃、伸び率が5〜12%、破断強度が10〜20N/mm2である。
ガラス転移温度が80℃より高くなると、塗膜の柔軟性が低下し、傷による艶上がりが生じる可能性が高くなる。一方、ガラス転移温度が60℃より低くなると、塗膜の柔軟性は向上するが、耐酸性、耐アルカリ性、耐ガソリン性等の耐薬品性が低下する。
伸び率が1%より小さく、破断強度が5N/mm2より小さくなると、塗膜の柔軟性が低下し、傷による艶上がりが生じる可能性が高くなり、また、耐屈曲性が低下する。伸び率が15%より大きく、破断強度が30N/mm2より大きくなると、耐酸性、耐アルカリ性、耐ガソリン性等の耐薬品性が低下する。
ガラス転移温度が80℃より高くなると、塗膜の柔軟性が低下し、傷による艶上がりが生じる可能性が高くなる。一方、ガラス転移温度が60℃より低くなると、塗膜の柔軟性は向上するが、耐酸性、耐アルカリ性、耐ガソリン性等の耐薬品性が低下する。
伸び率が1%より小さく、破断強度が5N/mm2より小さくなると、塗膜の柔軟性が低下し、傷による艶上がりが生じる可能性が高くなり、また、耐屈曲性が低下する。伸び率が15%より大きく、破断強度が30N/mm2より大きくなると、耐酸性、耐アルカリ性、耐ガソリン性等の耐薬品性が低下する。
更に、本発明の艶消し塗膜において、塗膜の60度光沢値が1〜60であることが好ましく、5〜40がより好ましい。
ここで、「60度光沢値」とは、JIS−K5400 6.7に準拠して行う60度における鏡面反射率を意味するものである。
1未満であると、傷による艶上がりが生じてしまう可能性がある。一方、60を越えると、マット感がなくなる。
ここで、「60度光沢値」とは、JIS−K5400 6.7に準拠して行う60度における鏡面反射率を意味するものである。
1未満であると、傷による艶上がりが生じてしまう可能性がある。一方、60を越えると、マット感がなくなる。
次に、本発明の艶消し塗装物品について詳細に説明する。
上述の如く、本発明の艶消し塗装物品は、上記本発明の艶消し塗料組成物を基材に塗装して成るものである。本発明の艶消し塗装物品は、本発明の艶消し塗料組成物を用いて形成される艶消し塗膜を有するため、傷による艶上がりが生じず、汚れが付着しても簡単に除去することができる。
ここで、基材は特に限定されるものではなく、例えばプラスチック、金属、ガラス、発泡体及びこれらの成形品等を用いることができる。また、塗装した塗膜を有する塗装物品を使用することもできる。
上述の如く、本発明の艶消し塗装物品は、上記本発明の艶消し塗料組成物を基材に塗装して成るものである。本発明の艶消し塗装物品は、本発明の艶消し塗料組成物を用いて形成される艶消し塗膜を有するため、傷による艶上がりが生じず、汚れが付着しても簡単に除去することができる。
ここで、基材は特に限定されるものではなく、例えばプラスチック、金属、ガラス、発泡体及びこれらの成形品等を用いることができる。また、塗装した塗膜を有する塗装物品を使用することもできる。
上記基材は、予めプライマーを塗装したものが好ましく、その上にウエット・オン・ウエットで上塗り塗料として塗装し、乾燥、塗膜化することができる。このようなプライマーとしては、通常プライマーとして要求される性質、即ち基材及び本発明の艶消し塗料組成物から形成される塗膜との密着性、さらには耐溶剤性や塗膜硬度等が良好であるものであれば特に限定されず、従来公知のものを使用することができる。
本発明の艶消し塗装物品を得る際に、本発明の艶消し塗料組成物を基材に塗布する方法としては特に限定されるものではなく、例えば、スプレー塗装やロールコーター法などを挙げることができ、通常、乾燥膜厚20〜40μmに塗装することができる。
また、上記乾燥、塗膜化する方法としては特に限定されるものではなく、例えば、常温乾燥、強制乾燥、常温硬化、焼き付け硬化等を挙げることができる。例えば、代表的な焼き付け時間としては、80〜150℃で5〜30分間等を示すことができる。
また、上記乾燥、塗膜化する方法としては特に限定されるものではなく、例えば、常温乾燥、強制乾燥、常温硬化、焼き付け硬化等を挙げることができる。例えば、代表的な焼き付け時間としては、80〜150℃で5〜30分間等を示すことができる。
以下、本発明を実施例及び比較例により更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
[ペーストの調製]
表1に示す配合量(質量部)のディスパロン6900−20X及びソルベッソを混合して脂肪酸ポリアマイドペーストを得た。なお、表2中のディスパロン6900−20Xは楠本化成社製である。
表1に示す配合量(質量部)のディスパロン6900−20X及びソルベッソを混合して脂肪酸ポリアマイドペーストを得た。なお、表2中のディスパロン6900−20Xは楠本化成社製である。
更に、表2に示す配合量(質量部)のポリエチレンワックス、キシレン及び酢酸エチルエステルをディスパーで分散してポリエチレンペーストを得た。なお、表3中のポリエチレンワックスは東洋インキ製造社製である。
(実施例1)
[塗料主剤の調製]
酢酸エチルエステル16質量部にアクリルポリオール(BAR007ワニス、OHV:40、粘度:Z/20℃、加熱残分:65%、殊色科工業製)87質量部を撹拌下添加し、アクリル樹脂粒子11.9質量部、プロテインパウダー1.3質量部、脂肪酸ポリアマイドペースト5質量部、ポリエチレンペースト30質量部及び溶剤(メチルイソブチルケトン(MIBK)/キシレン=1/1)20.3質量部をディスパー撹拌の下、順次添加して塗料液を得た。
なお、得られた塗料主剤171.5質量部(固形分74.0質量部)に、硬化剤64.9質量部(固形分58.4質量部)を混合し、塗料組成物を得た。
[塗料主剤の調製]
酢酸エチルエステル16質量部にアクリルポリオール(BAR007ワニス、OHV:40、粘度:Z/20℃、加熱残分:65%、殊色科工業製)87質量部を撹拌下添加し、アクリル樹脂粒子11.9質量部、プロテインパウダー1.3質量部、脂肪酸ポリアマイドペースト5質量部、ポリエチレンペースト30質量部及び溶剤(メチルイソブチルケトン(MIBK)/キシレン=1/1)20.3質量部をディスパー撹拌の下、順次添加して塗料液を得た。
なお、得られた塗料主剤171.5質量部(固形分74.0質量部)に、硬化剤64.9質量部(固形分58.4質量部)を混合し、塗料組成物を得た。
艶消し剤(A)としては、シルクプロテインパウダーK−EF(出光テクノファイン社製、平均粒径:1μm)を、艶消し剤(B)としては、アクリル樹脂粒子であるMBX−20(積水化成品工業社製、平均粒径:20μm、白色)を、硬化剤としては、デイスモジュールTPLS2010(住化バイエルウレタン社製、NCO%:9.8%、加熱残分:90%)を使用した。
[塗膜の作製]
得られた塗料組成物をシンナー(酢酸エチルエステル/エチル−3−エトキシプロピオネート=50/50(体積比))で、20℃、#4フォードカップ粘度計で15秒となるように希釈し、予めポリプロピレン素材にポリプロピレン用プライマー(RB−182、日本ビー・ケミカル社製)を乾燥膜厚13μmで塗装した上に、スプレー塗装し、60℃で30分間焼き付け硬化させて、乾燥膜厚35μmの本例の塗膜を得た(トータル乾燥膜厚48μm)。
得られた塗料組成物をシンナー(酢酸エチルエステル/エチル−3−エトキシプロピオネート=50/50(体積比))で、20℃、#4フォードカップ粘度計で15秒となるように希釈し、予めポリプロピレン素材にポリプロピレン用プライマー(RB−182、日本ビー・ケミカル社製)を乾燥膜厚13μmで塗装した上に、スプレー塗装し、60℃で30分間焼き付け硬化させて、乾燥膜厚35μmの本例の塗膜を得た(トータル乾燥膜厚48μm)。
(実施例2)
シルクプロテインパウダーK−EFをシルクプロテインパウダーG−SF(出光テクノファイン社製、平均粒径:8μm)に替え、MBX−20をアクリル樹脂粒子MBX−15(積水化成品工業社製、平均粒径:15μm)に替えて塗料組成物を調製した以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の塗膜を得た。
シルクプロテインパウダーK−EFをシルクプロテインパウダーG−SF(出光テクノファイン社製、平均粒径:8μm)に替え、MBX−20をアクリル樹脂粒子MBX−15(積水化成品工業社製、平均粒径:15μm)に替えて塗料組成物を調製した以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の塗膜を得た。
(実施例3)
80℃で30分間焼き付け硬化させた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の塗膜を得た。
80℃で30分間焼き付け硬化させた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の塗膜を得た。
(実施例4)
配合比を表3に示すように変えた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の塗膜を得た。
配合比を表3に示すように変えた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の塗膜を得た。
(実施例5)
シルクプロテインパウダーK−EFをシルクプロテインパウダーG−SF(出光テクノファイン社製、平均粒径:8μm)に替え、MBX−20をアクリル樹脂粒子MBX−15(積水化成品工業社製、平均粒径:15μm)に替え、配合比を表3に示すように変えて塗料組成物を調製した以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の塗膜を得た。
シルクプロテインパウダーK−EFをシルクプロテインパウダーG−SF(出光テクノファイン社製、平均粒径:8μm)に替え、MBX−20をアクリル樹脂粒子MBX−15(積水化成品工業社製、平均粒径:15μm)に替え、配合比を表3に示すように変えて塗料組成物を調製した以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の塗膜を得た。
(実施例6)
MBX−20をアクリル樹脂粒子MBX−5(積水化成品工業社製、平均粒径:5μm)に替え、配合比を表3に示すように変えて塗料組成物を調製した以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の塗膜を得た。
MBX−20をアクリル樹脂粒子MBX−5(積水化成品工業社製、平均粒径:5μm)に替え、配合比を表3に示すように変えて塗料組成物を調製した以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の塗膜を得た。
(実施例7)
配合比を表3に示すように変えた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の塗膜を得た。
配合比を表3に示すように変えた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の塗膜を得た。
(実施例8)
60℃で10分間焼き付け硬化させた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の塗膜を得た。
60℃で10分間焼き付け硬化させた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の塗膜を得た。
(実施例9)
100℃で30分間焼き付け硬化させた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の塗膜を得た。
100℃で30分間焼き付け硬化させた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の塗膜を得た。
(実施例10)
配合比を表3に示すように変えた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の塗膜を得た。
配合比を表3に示すように変えた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の塗膜を得た。
(比較例1)
配合比を表3に示すように変えた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の塗膜を得た。
配合比を表3に示すように変えた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の塗膜を得た。
(比較例2)
配合比を表3に示すように変えた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の塗膜を得た。配合比を表3に示す。また、各例の仕様を表4に示す。
配合比を表3に示すように変えた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、本例の塗膜を得た。配合比を表3に示す。また、各例の仕様を表4に示す。
[性能評価]
上記各例の塗膜性能を下記の方法にて評価した。得られた結果を表4に併記する。
(60度光沢値)
JIS−K5400 6.7に準拠して、60度における鏡面反射率を測定した。
(艶上がり)
爪で引っ掻き、艶上がりの程度を目視判定し、1(不良)、2(良)、3(優)の3段階評価を行った。
(汚れ除去性)
カーボンと水を混合し(2:98)、白色塗板に塗布し、80℃で1時間乾燥し、水洗した。汚れの除去程度を目視で判定し、1(不良)、2(良)、3(優)の3段階評価を行った。
上記各例の塗膜性能を下記の方法にて評価した。得られた結果を表4に併記する。
(60度光沢値)
JIS−K5400 6.7に準拠して、60度における鏡面反射率を測定した。
(艶上がり)
爪で引っ掻き、艶上がりの程度を目視判定し、1(不良)、2(良)、3(優)の3段階評価を行った。
(汚れ除去性)
カーボンと水を混合し(2:98)、白色塗板に塗布し、80℃で1時間乾燥し、水洗した。汚れの除去程度を目視で判定し、1(不良)、2(良)、3(優)の3段階評価を行った。
表4の結果より、艶消し剤(A)と艶消し剤(B)を特定の割合で含む実施例1〜10の塗膜は、耐傷付き性、汚れ除去性に優れており、特に実施例1〜6の塗膜は、耐傷付き性、汚れ除去性、光沢性の全てが優れていることが分かる。一方、艶消し剤(A)のみを含む比較例1の塗膜は、光沢性に優れるが、耐傷付き性、汚れ除去性が劣っており、艶消し剤(B)のみを含む比較例2の塗膜は耐傷付き性、汚れ除去性に優れるが、光沢性が劣っていることが分かる。
また、現時点では、耐傷付き性、汚れ除去性、光沢性のバランスの観点から、実施例6が最も良好な結果をもたらすものと思われる。
また、現時点では、耐傷付き性、汚れ除去性、光沢性のバランスの観点から、実施例6が最も良好な結果をもたらすものと思われる。
10 下塗り塗膜層
20 第1ベースコート層(黒色)
30 艶消しクリヤ上塗り層
30a 艶消し剤(A)
30b 樹脂粒子
20 第1ベースコート層(黒色)
30 艶消しクリヤ上塗り層
30a 艶消し剤(A)
30b 樹脂粒子
Claims (12)
- 艶消し剤(A)と艶消し剤(B)を含む艶消し塗料組成物であって、
上記艶消し剤(A)と上記艶消し剤(B)が次式(1)
DA/DB<1…(1)
(式中のDAは艶消し剤(A)の平均粒径、DBは艶消し剤(B)の平均粒径を示す。)で表される関係を満足し、
該塗料組成物中の固形分全量を基準として、上記艶消し剤(A)の含有量が1〜20%、上記艶消し剤(B)の含有量が4〜35%であることを特徴とする艶消し塗料組成物。 - 塗料組成物中の固形分全量を基準として、上記艶消し剤(A)と上記艶消し剤(B)との合計含有量が10〜40%であることを特徴とする請求項1に記載の艶消し塗料組成物。
- 上記艶消し剤(A)と上記艶消し剤(B)が次式(2)
DA/DB=1/20〜1/2…(2)
(式中のDAは艶消し剤(A)の平均粒径、DBは艶消し剤(B)の平均粒径を示す。)で表される関係を満足することを特徴とする請求項1又は2に記載の艶消し塗料組成物。 - 上記艶消し剤(A)の平均粒径DAが1〜15μmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つの項に記載の艶消し塗料組成物。
- 上記艶消し剤(B)の平均粒径DBが2〜30μmであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つの項に記載の艶消し塗料組成物。
- 上記艶消し剤(A)が有機艶消し剤及び/又は体質顔料を含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つの項に記載の艶消し塗料組成物。
- 上記艶消し剤(B)が樹脂粒子、有機艶消し剤及び体質顔料から成る群より選ばれた1種以上のものを含有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つの項に記載の艶消し塗料組成物。
- 請求項1〜7のいずれか1つの項に記載の艶消し塗料組成物を用いて形成されることを特徴とする艶消し塗膜。
- 塗膜のガラス転移温度が60〜80℃、伸び率が1〜15%、破断強度が5〜30N/mm2であることを特徴とする請求項8に記載の艶消し塗膜。
- 塗膜の60度光沢値が1〜60であることを特徴とする請求項8又は9に記載の艶消し塗膜。
- ベースコート塗膜の上に形成されるクリヤ上塗り塗膜であることを特徴とする請求項8〜10のいずれか1つの項に記載の艶消し塗膜。
- 請求項1〜7のいずれか1つの項に記載の艶消し塗料組成物を基材に塗装して成ることを特徴とする艶消し塗装物品。
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