JPH05245438A - アルミニウム・鋼組合せ品の表面処理方法 - Google Patents

アルミニウム・鋼組合せ品の表面処理方法

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JPH05245438A
JPH05245438A JP4482392A JP4482392A JPH05245438A JP H05245438 A JPH05245438 A JP H05245438A JP 4482392 A JP4482392 A JP 4482392A JP 4482392 A JP4482392 A JP 4482392A JP H05245438 A JPH05245438 A JP H05245438A
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aluminum
steel
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treatment
product
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JP4482392A
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Yoji Ishida
洋治 石田
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JFE Steel Corp
Furukawa Aluminum Co Ltd
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Furukawa Aluminum Co Ltd
Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】塗膜の密着性、耐孔食性、耐すきま腐食性、成
形加工性等に優れるアルミニウム・鋼組合せ品の表面処
理方法を提供する。 【構成】アルミニウム板をコイルコート法又は電着塗装
法等により下塗塗装板とし、この下塗塗装板をプレス成
形してアルミニウム下塗塗装成形品とし、このアルミニ
ウム下塗塗装成形品と鋼板をプレス成形してなる鋼成形
品とを組合わせたのち、これらの表面を下地処理し、さ
らに塗装する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルミニウム材からな
る成形品と鋼材からなる成形品とを組合わせて構成され
る自動車ボディ等のアルミニウム・鋼組合せ品の表面処
理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、アルミニウム材と鋼材とを組
合せてなる自動車ボディ−を製造する場合は、アルミニ
ウム材および鋼材を夫々所定の形状に成形加工し、これ
らアルミニウム成形品と鋼成形品を互いに組付け、これ
らを表面処理し、塗装する。
【0003】特開昭61−96074号公報には、図1
1に示すように、アルミニウム材および鋼材を組合せて
なる自動車ボディ−の表面処理方法(以下、A法とい
う)が提案されている。
【0004】A法においては、鋼板をプレス工程2で所
定形状の鋼成形品に成形加工する一方、アルミニウム板
をプレス工程4において所定形状の成形品に加工し、こ
のアルミニウム成形品をクロメート処理工程3でクロム
酸を含む処理液にて表面処理する。その後、前述の鋼成
形品とクロメート処理されたアルミ成形品とを組付工程
5で組合せ、これを組合せ製品として自動車車体とし、
さらに化成処理6で自動車車体の鋼成形品にりん酸亜鉛
被膜等の化成皮膜を形成する。
【0005】さらに塗装工程7において、クロメート処
理されたアルミ成形品とりん酸亜鉛皮膜の形成された鋼
成形品とからなる自動車車体の塗装を行なう。
【0006】また、特開昭61−96074号公報に
は、図12に示すように、別の方法(以下、B法とい
う)が提案されている。B法においては、鋼材をプレス
工程8で所定形状の鋼成形品にプレス成形する一方、ア
ルミニウム板をプレス工程8において所定形状の成形品
にプレス成形し、これらアルミニウム成形品と鋼成形品
とを組付工程10で組合せ、これを組合せ製品として自
動車車体とし、さらに化成処理工程11で自動車車体用
化成処理のりん酸亜鉛皮膜を形成する。さらに、電着塗
装工程12において、カチオン電着塗装を、塗装工程1
3において、中塗、上塗等の塗装を行なう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、A法に
おいては、化成処理工程6がクロメート処理の場合に
は、アルミニウム成形品は、鋼成形品と組合わされた
後、化成処理工程6にて鋼成形品とともに化成処理され
るため、クロメート処理工程3でアルミニウム成形品表
面に形成していたクロム酸は、化成処理工程6で浸漬さ
れるりん酸亜鉛溶液中に一部が溶出し、塗装工程7にお
ける塗膜密着性を悪化させる。
【0008】一方、化成処理工程6でりん酸亜鉛処理が
行なわれる場合には、クロム酸の溶出によって不純物が
増加し、りん酸亜鉛皮膜生成効果を早期に低下させる。
【0009】また、B法においては、組付工程10にて
アルミニウム成形品と鋼成形品とを組合せた後に、アル
ミニウム・鋼複合組立製品とし、実質的に前述と同じ工
程の化成処理工程11により、りん酸亜鉛処理が行なわ
れるが、アルミニウム材表面にはりん酸亜鉛皮膜が形成
しにくいという問題がある。また、りん酸亜鉛溶液中に
アルミニウムが溶出し、このAl3+濃度が増加すると、
更にアルミニウム材表面にりん酸亜鉛皮膜が形成しにく
くなり、その後の電着工程12および塗装工程13にお
ける塗膜の密着性を悪化させる。
【0010】本発明は、自動車ボディシート材や建材等
におけるアルミニウムと鋼複合組立塗装製品を得る表面
処理法において、鋼材用化成処理工程に裸アルミ材を処
理することによって発生するA法における、りん酸亜鉛
溶液中に溶出するクロム酸による塗膜の密着性の低下、
並びに、B法における、りん酸亜鉛溶液中に溶出するア
ルミニウムによる塗膜の密着性の低下、更には、自動車
車体内側面から発生する孔あき錆腐食、アルミニウム材
と鋼材の接合部に発生する異種金属間の接触腐食等を防
ぐために、従来以上に塗膜の密着性、耐孔食性、耐すき
ま腐食性、成形加工性等の優れたアルミニウム・鋼複合
製品の表面処理法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係るアルミニウ
ム・鋼組合せ品の表面処理方法は、従来のアルミ成形品
と鋼成形品の組立製品の表面処理上の問題点を中心に解
決するために、アルミニウム成形品と鋼成形品との組合
わせ製品を塗装する表面処理方法において、アルミニウ
ム板を下塗塗装板とし、この下塗塗装板をプレス成形し
てアルミニウム下塗塗装成形品とし、このアルミニウム
下塗塗装成形品と鋼板をプレス成形してなる鋼成形品と
を組合わせたのち、これらの表面を下地処理し、さらに
塗装することを特徴とする。
【0012】この場合に、アルミニウム下塗塗装板の形
成方法が、コイルコート法又は電着塗装法によることが
好ましい。
【0013】
【作用】以下に、本発明の下塗塗装アルミニウム板から
なるアルミニウム成形品と鋼成形品を組合せたアルミニ
ウム・鋼組合せ品の表面処理方法について説明する。
【0014】従来のA法においては、塗装アルミニウム
板をプレス成形し、アルミニウム塗装成形品とすること
によって、りん酸亜鉛処理溶液中に溶出するクロム酸に
より塗膜の密着性悪化を防止する。
【0015】また、A法は、自動車車体など複雑な形状
組立物の内側面に発生しやすい化成処理、塗装処理の不
具合による穴あき錆腐食(孔食)を防止する。
【0016】従来のB法においては、塗装アルミニウム
板を成形加工し、アルミニウム塗装成形品とすることに
よって、りん酸亜鉛処理液中に溶出するアルミニウムに
よりアルミニウム成形品表面のりん酸亜鉛皮膜の生成悪
化および塗膜の密着性の悪化を防止する。
【0017】また、B法では、アルミニウムと鋼が直接
接触するため、アルミニウム成形品と鋼成形品との接合
部において電位差腐食が発生するが、アルミニウム成形
品表面に塗装皮膜があることにより、アルミニウムと鋼
の接合部中間の絶縁性塗膜の存在が接触腐食を防ぐ効果
を生じることから、アルミニウム成形品と鋼成形品との
接合部における接触腐食が防止される。
【0018】また、自動車ボディ材等は、種々の形状に
成形加工されることから、極めて高い成形性が求められ
る。
【0019】しかしながら、アルミニウム材は鋼材に比
べると成形性が劣るため、アルミニウム材のプレス成形
性を改善する必要がある。
【0020】このような成形性の面からも、アルミニウ
ム素材そのものよりもプレス成形性に優れた材料として
塗装アルミニウム板を提供し、アルミニウム成形加工品
と鋼成形品との組合せ製品の表面処理塗装法を提供する
ものである。
【0021】
【実施例】
(アルミニウム・鋼組合せ品の作製方法)以下に本発明
の種々の実施例について説明する。
【0022】表1に示すように、鋼板の供試材には、板
厚1mmの市販の冷間圧延鋼板(SPCC)、亜鉛メッキ
鋼板、ニッケルメッキ鋼板(いずれも軟質材)のうちの
いずれかを用いた。また、アルミニウム板の供試材に
は、板厚1mmのAl−Mg系JIS5182合金または
Al−Mg−Li系JIS6061合金(いずれも軟質
材)のうちのいずれかを用いた。
【0023】これらの供試材を表中に示すように組合せ
て種々のサンプルを作製した。表中、実施例1,2のサ
ンプルは後述のC法で、実施例3,4のサンプルは後述
のD法で、実施例5,6のサンプルは後述のE法で、実
施例7,8のサンプルは後述のF法で、それぞれ作製し
た。また、比較例1,2のサンプルは上述の従来方法で
あるA法で、比較例3,4のサンプルは上述のB法で、
それぞれ作製した。
【0024】[実施例1,2(C法)]実施例1のサン
プルはJIS5182アルミニウム合金板と亜鉛めっき
鋼板とを組合せて作製し、実施例2のサンプルはJIS
6061アルミニウム合金板と冷間圧延鋼板とを組合せ
て作製した。
【0025】図1に示すように、アルミニウム板をクロ
メ−ト処理し(工程21)、さらに電着処理した後に
(工程22)、これをプレス加工した(工程23)。こ
れにより、図5および図6に示すような形状のアルミニ
ウム成形品61を作製した。
【0026】ここで、「クロメート処理」とは、市販の
薬剤を用いてアルミニウム板を脱脂し、弱アルカリエッ
チングし、水洗し、硝酸処理し、さらに水洗した後にC
r量100mg/m2 程度のクロムめっき槽に浸漬し、水
洗する一連の処理工程をいう(以下、「クロメ−ト処
理」というときは同じ)。
【0027】また、「電着処理」とは、アルミニウム板
を焼付温度160℃で、焼付時間20分間の条件で焼付
け、厚さ20μmのエポキシ系樹脂のカチオン電着塗装
することをいう(以下、「電着処理」というときは同
じ)。
【0028】図1に示すように、鋼板をプレス加工し
(工程24)、図5および図6に示すような形状の鋼成
形品71を作製した。
【0029】さらに、図7および図8に示すように、各
ボルト穴63にそれぞれボルト64を通し、アルミニウ
ム成形品61に鋼成形品71を組付け(工程25)、こ
れを化成処理し(工程26)、電着処理し(工程2
7)、最後に塗装処理した(工程28)。
【0030】ここで、「化成処理」とは、市販の薬剤を
用いて鋼板を脱脂し、弱アルカリエッチングし、水洗
し、表面調整し、りん酸亜鉛処理し、水洗する一連の工
程をいう(以下、「化成処理」というときは同じ)。
【0031】また、「塗装処理」とは、中塗塗装として
スプレ−塗装法によりポリエステル系塗料厚さ35μm
(焼付条件140℃×20分間)の塗膜を形成し、さら
に上塗塗装としてポリエステル系塗料厚さ35μm(焼
付条件140℃×20分間)の塗膜を形成した(以下、
「塗装処理」というときは同じ)。
【0032】[実施例3,4(D法)]実施例3のサン
プルはJIS5182アルミニウム合金板とニッケルめ
っき鋼板とを組合せて作製し、実施例4のサンプルはJ
IS6061アルミニウム合金板と冷間圧延鋼板とを組
合せて作製した。
【0033】図2に示すように、アルミニウム板をりん
酸クロメ−ト処理し(工程31)、電着処理し(工程3
2)、塗装処理した後に(工程33)、これをプレス加
工した(工程34)。これにより、図5および図6に示
すような形状のアルミニウム成形品61を作製した。
【0034】一方、鋼板をプレス加工し(工程35)、
図5および図6に示すような形状の鋼成形品71を作製
した。
【0035】図7および図8に示すように、各ボルト穴
63にそれぞれボルト64を通し、アルミニウム成形品
61に鋼成形品71を組付けた(工程36)。さらに、
組付け品を化成処理し(工程37)、電着処理し(工程
38)、最後に塗装処理した(工程39)。
【0036】ここで、「りん酸クロメート処理」とは、
市販の薬剤を用いてアルミニウム板を脱脂し、弱アルカ
リエッチングし、水洗し、硝酸処理し、水洗した後に、
Cr量30mg/m2 程度のりん酸クロメート処理槽に浸
漬し、水洗する一連の処理工程をいう(以下、「りん酸
クロメ−ト処理」というときは同じ)。
【0037】[実施例5,6(E法)]実施例5のサン
プルはJIS5182アルミニウム合金板とニッケルめ
っき鋼板とを組合せて作製し、実施例6のサンプルはJ
IS6061アルミニウム合金板と冷間圧延鋼板とを組
合せて作製した。
【0038】図3に示すように、アルミニウム板をりん
酸亜鉛処理し(工程41)、電着処理し(工程42)、
これをプレス加工した(工程43)。これにより、図5
および図6に示すような形状のアルミニウム成形品61
を作製した。
【0039】一方、鋼板をプレス加工し(工程44)、
図5および図6に示すような形状の鋼成形品71を作製
した。
【0040】図7および図8に示すように、各ボルト穴
63にそれぞれボルト64を通し、アルミニウム成形品
61に鋼成形品71を組付けた(工程45)。さらに、
組付け品を化成処理し(工程46)、電着処理し(工程
47)、最後に塗装処理した(工程48)。
【0041】ここで、「りん酸亜鉛処理」とは、市販の
薬剤を用いてアルミニウム板を脱脂し、弱アルカリエッ
チングし、水洗し、硝酸処理し、水洗した後に、コロイ
ダルチタン系の液にて表面調整を行なったのち、そのま
まの状態で市販のりん酸亜鉛処理液の処理槽に浸漬し、
水洗する一連の処理工程をいう(以下、「りん酸亜鉛処
理」というときは同じ)。
【0042】[実施例7,8(F法)]実施例7のサン
プルはJIS5182アルミニウム合金板と亜鉛めっき
鋼板とを組合せて作製し、実施例8のサンプルはJIS
6061アルミニウム合金板と冷間圧延鋼板とを組合せ
て作製した。
【0043】図4に示すように、アルミニウム板をりん
酸亜鉛処理し(工程51)、電着処理し(工程52)、
塗装処理した後に(工程53)、これをプレス加工した
(工程54)。これにより、図5および図6に示すよう
な形状のアルミニウム成形品61を作製した。
【0044】一方、鋼板をプレス加工し(工程55)、
図5および図6に示すような形状の鋼成形品71を作製
した。
【0045】図7および図8に示すように、各ボルト穴
63にそれぞれボルト64を通し、アルミニウム成形品
61に鋼成形品71を組付けた(工程56)。さらに、
組付け品を化成処理し(工程57)、電着処理し(工程
58)、最後に塗装処理した(工程59)。
【0046】[比較例1,2(A法)]比較例1のサン
プルはJIS5182アルミニウム合金板と亜鉛めっき
鋼板とを組合せて作製し、比較例2のサンプルはJIS
6061アルミニウム合金板と冷間圧延鋼板とを組合せ
て作製した。
【0047】図11に示すように、アルミニウム板をプ
レス加工した後に(工程2)、クロメ−ト処理した(工
程3)。また、鋼板をプレス加工した(工程4)。これ
により、図5および図6に示すような形状のアルミニウ
ム成形品61および鋼成形品71をそれぞれ作製した。
【0048】図7および図8に示すように、各ボルト穴
63にそれぞれボルト64を通し、アルミニウム成形品
61に鋼成形品71を組付け(工程5)、さらに、組付
け品を化成処理し(工程6)、最後に塗装処理した(工
程7)。
【0049】[比較例3,4(B法)]比較例3のサン
プルはJIS5182アルミニウム合金板とニッケルめ
っき鋼板とを組合せて作製し、比較例4のサンプルはJ
IS6061アルミニウム合金板と冷間圧延鋼板とを組
合せて作製した。
【0050】図12に示すように、アルミニウム板およ
び鋼板をそれぞれプレス加工し(工程8,9)、アルミ
ニウム成形品61および鋼成形品71をそれぞれ作製
し、図7および図8に示すように、各ボルト穴63にそ
れぞれボルト64を通し、アルミニウム成形品61に鋼
成形品71を組付けた(工程10)。さらに、組付け品
を化成処理し(工程11)、電着処理し(工程12)、
最後に塗装処理した(工程13)。
【0051】(試験方法)次に、表1、図9および図1
0を参照しながら、上記の各方法により得られた12種
類の組付塗装試験片について下記に示す条件で耐糸錆性
評価試験を行なった結果について説明する。
【0052】耐糸錆性評価試験とは、塗膜面にカッター
ナイフを用いてアルミニウム材素地及び鋼材素地にそれ
ぞれ達するような長さ30mmのカット線66,76をそ
れぞれ2本ずつ入れたのちに、JIS Z2371法に
準拠した塩水噴霧試験を24時間行ない、その後、湿潤
試験として40℃、85%RHの雰囲気中に1500時
間放置したあと、塗膜のカット部に発生した糸錆67,
77の最大長さを測定し、糸錆の発生状況を観察し、評
価する試験をいう。
【0053】なお、カット線66,76は、各成形品の
凸部上面62,72にそれぞれ形成した。
【0054】表1において示す耐糸錆性評価基準は、最
長糸錆長さ2mm以下を優秀として二重丸で表示し、以下
それぞれ、長さ2〜5mmを良好として白丸で、長さ5〜
10mmをやや不良として三角で、長さ10mm以上を不良
としてクロスマ−クで表示した。
【0055】表1から明らかなように、従来のA法及び
B法により得られたアルミニウム・鋼組付塗装品の塗膜
の耐糸錆性はいずれも不良またはやや不良の結果となっ
た。これに対して、本発明の実施例であるC法,D法,
E法,F法により得られたアルミニウム・鋼組付塗装品
の塗膜の耐糸錆性はいずれも優れていることが判明し
た。
【0056】
【表1】
【0057】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ア
ルミニウム材と鋼材組付塗装製品を製造する場合に、優
れた塗膜性能を有する製造工程として、アルミニウム材
に電着塗装を行なったのち、成形加工を行ない、これら
アルミニウム塗装成形品と鋼材成形品を組付けたのち、
鋼材用の化成処理−電着塗装−塗装を行なうことによ
り、従来法で大きな問題となっていた鋼材用化成処理液
中へのAl3+の増加による塗膜の密着性の低下、アルミ
ニウム表面に形成されたクロム酸等が鋼材用化成処理液
中へ溶出することによる液の不具合、りん酸皮膜付着量
の低下と塗膜の密着性の低下等を防ぐことが可能とな
る。
【0058】これらの結果、アルミニウム材表面及び鋼
材表面に形成される塗装皮膜の品質管理という面から塗
膜の耐糸錆性を著しく向上させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアルミニウム/鋼組合せ品の表面
処理方法を示す工程図。
【図2】本発明に係るアルミニウム/鋼組合せ品の表面
処理方法を示す工程図。
【図3】本発明に係るアルミニウム/鋼組合せ品の表面
処理方法を示す工程図。
【図4】本発明に係るアルミニウム/鋼組合せ品の表面
処理方法を示す工程図。
【図5】アルミニウム成形品または鋼板成形品を示す正
面図。
【図6】アルミニウム成形品または鋼成形品を示す側面
図。
【図7】アルミニウム成形品と鋼成形品とを組付けた状
態を示す正面図。
【図8】アルミニウム成形品と鋼成形品とを組付けた状
態を示す側面図。
【図9】糸錆試験法の要領並びに糸錆発生状況を説明す
るための複合成形品の正面図。
【図10】糸錆試験法の要領並びに糸錆発生状況を説明
するための複合成形品の側面図。
【図11】従来の表面処理方法を示す工程図。
【図12】従来の表面処理方法を示す工程図である。
【符号の説明】
61…アルミニウム成形品、66,76…カット線、6
7,77…糸錆、71…鋼成形品

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム成形品と鋼成形品との組合
    わせ製品を塗装する表面処理方法において、アルミニウ
    ム板を下塗塗装板とし、この下塗塗装板をプレス成形し
    てアルミニウム下塗塗装成形品とし、このアルミニウム
    下塗塗装成形品と鋼板をプレス成形してなる鋼成形品と
    を組合わせたのち、これらの表面を下地処理し、さらに
    塗装することを特徴とするアルミニウム・鋼組合せ品の
    表面処理方法。
  2. 【請求項2】 前記アルミニウム下塗塗装板の形成方法
    が、コイルコート法又は電着塗装法によることを特徴と
    する請求項1記載のアルミニウム・鋼組合せ品の表面処
    理方法。
JP4482392A 1992-03-02 1992-03-02 アルミニウム・鋼組合せ品の表面処理方法 Pending JPH05245438A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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