JPH0597694A - 生理活性ペプチド製剤 - Google Patents

生理活性ペプチド製剤

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JPH0597694A
JPH0597694A JP4085092A JP8509292A JPH0597694A JP H0597694 A JPH0597694 A JP H0597694A JP 4085092 A JP4085092 A JP 4085092A JP 8509292 A JP8509292 A JP 8509292A JP H0597694 A JPH0597694 A JP H0597694A
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Teruzo Miyoshi
照三 三好
Shuji Mimura
修治 三村
Tooru Mitsuno
徹 満野
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 生理活性ペプチド含有製剤として臨床応用に
適したものを提供する。 【構成】 生理活性ペプチドにヒアルロン酸と高分子物
質を配合することにより改良された新しいタイプの医薬
用製剤が得られる。 【効果】 本方法によって製造された医薬用製剤中では
生理活性ペプチドとヒアルロン酸との複合体が形成され
ており、その為該ペプチドの治癒効果、製剤の安定性や
薬剤放出性が著るしく向上し、更に製剤としての加工性
も改善される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生理活性ペプチド製剤
に関し、ヒアルロン酸またはその非毒性塩と高分子物質
とを含有する臨床上の応用に適した製剤に関する。ま
た、特に癌およびウィルス性疾患等の治療に有用なイン
ターフェロン(IFN)を含有する製剤に関する。
【0002】
【従来技術】近年種々な生理活性ペプチド類に関する研
究が活発に行われ、その作用機序等が明らかになるとと
もに新規医薬品の開発へと進展してきている。しかし生
理活性ペプチド類の多くは、生体内での効果持続時間は
短く、有効濃度を維持することは極めて困難である。そ
のため生理活性ペプチド類を臨床に用いる場合、高価な
薬剤を出来る限り少量で有効性を発揮させ、かつ投与回
数も少なく一定濃度に維持し長時間効果が持続しうるべ
く投与形態の検討がなされてきた。ヒアルロン酸を含有
する医薬製剤としては、ヒアルロン酸と生理活性ペプチ
ド類とを化学的に結合させてなる場合とヒアルロン酸と
薬剤とを混合することからなる場合とがある。ヒアルロ
ン酸と薬剤とを混合しているような特許出願の例として
は、特開昭61−236732、同62−12922
6、特開平1−319427、同2−213、同2−2
31429等があるが実用上の効果等で課題が残されて
いた。
【0003】例えば、IFNの場合には、特に生体内で
の効果持続時間が短く、有効濃度を維持することは極め
て困難であり、IFNを臨床に用いる場合、高価なIF
Nを大量に用いる必要がある。このように大量に且つ頻
繁にIFNを投与することは現実的ではないことなどか
ら、薬剤をできるだけ少量で有効性を発揮できるように
すると共に、その投与回数も少なく一定濃度に維持して
長時間効果が持続するようなものとすることが強く求め
られている。このような目的のために、例えば、インタ
ーフェロンをリポソーム封入〔特開昭63−50211
7〕、コラーゲン包理〔米国特許第4,855,13
4〕および抗体結合〔特開昭60−502104〕させ
て、血中半減期を増加させる試みがなされているが、血
中半減期の長さ、抗原性及び医薬としての安全性に対し
て十分に満足できるものではなかった。
【0004】
【課題の解決】本発明は、抗ウィルス作用、抗癌作用、
創傷治療作用、抗炎症作用又は骨関連疾患治癒作用を有
する生理活性ペプチドと、ヒアルロン酸またはヒアルロ
ン酸の非毒性塩と、ヒアルロン酸またはその非毒性塩と
共に生体に投与しうる高分子物質とからなる医薬製剤を
提供することからなる。
【0005】本発明者らは、生理活性ペプチド製剤、特
には、スパーオキシドジムスターゼ(SOD)、上皮細
胞成長因子(EGF)、線維芽細胞成長因子(FG
F)、インターロイキン1(IL−1)、及びインター
フェロン(IFN)のいずれかを含有する生理活性ペプ
チド製剤の改良を種々試みた結果、ヒアルロン酸を該製
剤中に加えることにより、該生理活性ペプチド製剤単独
を用いる場合に比して優れた特性を得られることを見出
した。
【0006】特に、こうして得られた製剤は、優れた治
癒効果、優れた薬剤放出効果、優れた安定性などの作用
効果が期待できる。
【0007】更に本発明者らは、このような知見に基づ
いて研究を進め、スパーオキシドジムスターゼ(SO
D)、上皮細胞成長因子(EGF)、線維芽細胞成長因
子(FGF)、副甲状腺ホルモン、副腎皮質ホルモン、
副腎皮質刺激ホルモン、副腎皮質刺激ホルモン放出因
子、レニン、アンジオテンシン、血液凝固因子、ヒト成
長ホルモン、カルシトニン、性腺ホルモン、性腺刺激ホ
ルモン、インシュリン、バソプレッシン、オキシトシ
ン、ソマトスタチン、セクレチン、ガストリン、ガスト
リン分泌ペプチド、胃酸分泌抑制ペプチド、モチリン、
造血因子、エリスロポエチン、ティッシュ・プラスミノ
ーゲン・アクチベーター(tPA)、ウロキナーゼ、プ
ロウロキナーゼ、ストレプトキナーゼ、トロンボモジュ
リン、プロティンC、ヒルジン、コロニー刺激因子(G
−CSF、GM−CSF、M−CSF)、インシュリン
様成長因子(IGF)、肝実質細胞成長因子(HG
F)、骨形成因子(BMF)、神経成長・栄養因子、ナ
トリウム利尿ペプチド、幹細胞増殖因子、血小板増殖因
子、免疫抑制剤、非特異的免疫賦活剤、胸腺細胞活性化
因子(TAF)、インターロイキン、腎臓成長因子、腫
瘍壊死因子(TNF−α及びβ)、及びインターフェロ
ン(IFN−α、IFN−β及びIFN−γ)から選ば
れた1種又は2種以上のものからなる生理活性ペプチド
(但し、トランスフォーミング成長因子及び蛋白分解酵
素阻害剤を除く)製剤中にヒアルロン酸を加えることに
より、該生理活性ペプチド製剤単独を用いる場合に比し
て優れた特性を得られることを見出した。更に本発明者
らは、このような知見に基づいて研究を進め、該生物活
性ペプチドとヒアルロン酸との配合製剤中に、更に高分
子物質の1種又は2種以上を適量共存させることによ
り、一層優れた特性が得られることを見出した。
【0008】特に、該生理活性ペプチド、ヒアルロン
酸、及び高分子物質を互いに選択することにより、複合
体を形成させることができ、こうして得られる複合体は
さらに優れた特性を示すことを見出した。このように複
合体を形成したものは、その利用性などが優れたり、持
続性が増すなどの大変に優れたものである。かくして得
られるヒアルロン酸と高分子物質とからなる新しいタイ
プの複合体製剤は、単にヒアルロン酸を配合した製剤に
比し、より優れた治癒効果、優れた薬剤吸収性、優れた
薬剤放出性、優れた薬剤安定性、優れたターゲッティン
グ効果に加えて、製剤製造加工上の様々な利点が期待し
うるものである。これらの特性の代表的なものとして
は、作用効果の持続時間の延長、効果発現パターンの調
節製剤の保存、安定性の増加、製剤の分解変質の防止、
などがあげられよう。
【0009】本発明で用いられる生理活性ペプチドとし
ては、ホルモン、酵素、リンホカイン、成長因子等の動
物組織より抽出精製されたり、細胞培養あるいは遺伝子
組換え技術により得られたペプチド鎖を有する生理活性
物質を指す。但し、トランスフォーミング成長因子及び
蛋白分解酵素阻害剤は除かれる。
【0010】本発明で用いられる生理活性ペプチドとし
ては、スパーオキシドジムスターゼ(SOD)、上皮細
胞成長因子(EGF)、線維芽細胞成長因子(FG
F)、副甲状腺ホルモン、副腎皮質ホルモン、副腎皮質
刺激ホルモン、副腎皮質刺激ホルモン放出因子、レニ
ン、アンジオテンシン、血液凝固因子、ヒト成長ホルモ
ン、カルシトニン、性腺ホルモン、性腺刺激ホルモン、
インシュリン、バソプレッシン、オキシトシン、ソマト
スタチン、セクレチン、ガストリン、ガストリン分泌ペ
プチド、胃酸分泌抑制ペプチド、モチリン、造血因子、
エリスロポエチン、ティッシュ・プラスミノーゲン・ア
クチベーター(tPA)、ウロキナーゼ、プロウロキナ
ーゼ、ストレプトキナーゼ、トロンボモジュリン、プロ
ティンC、ヒルジン、コロニー刺激因子(G−CSF、
GM−CSF、M−CSF)、インシュリン様成長因子
(IGF)、肝実質細胞成長因子(HGF)、骨形成因
子(BMF)、神経成長・栄養因子、ナトリウム利尿ペ
プチド、幹細胞増殖因子、血小板増殖因子、免疫抑制
剤、非特異的免疫賦活剤、胸腺細胞活性化因子(TA
F)、インターロイキン、腎臓成長因子、腫瘍壊死因子
(TNF−α及びβ)、及びインターフェロン(IFN
−α、IFN−β及びIFN−γ)から選ばれた1種又
は2種以上のものからなる生理活性ペプチド(但し、ト
ランスフォーミング成長因子及び蛋白分解酵素阻害剤を
除く)が挙げられる。本発明で用いられる生理活性ペプ
チドとしては、特に好ましいものは、スパーオキシドジ
ムスターゼ(SOD)、腫瘍壊死因子(TNF−α及び
β)、インターフェロン(IFN−α、IFN−β及び
IFN−γ)、上皮細胞成長因子(EGF)、線維芽細
胞成長因子、インターロイキン1等のインターロイキ
ン、コロニー刺激因子(G−CSF、GM−CSF、M
−CSF)などがあげられる。本発明で有利に生理活性
ペプチドとして、胃酸分泌抑制ペプチド、モチリン、造
血因子、エリスロポエチン、ティッシュ・プラスミノー
ゲン・アクチベーター(tPA)、ウロキナーゼ、プロ
ウロキナーゼ、ストレプトキナーゼ、トロンボモジュリ
ン、プロティンC、ヒルジン、インシュリン様成長因子
(IGF)、肝実質細胞成長因子(HGF)、骨形成因
子(BMF)、神経成長・栄養因子、ナトリウム利尿ペ
プチド、幹細胞増殖因子、血小板増殖因子、免疫抑制
剤、非特異的免疫賦活剤、胸腺細胞活性化因子(TA
F)、腎臓成長因子等が用いられうる。本発明では、生
理活性ペプチドとして、副甲状腺ホルモン、副腎皮質ホ
ルモン、副腎皮質刺激ホルモン、副腎皮質刺激ホルモン
放出因子、レニン、アンジオテンシン、血液凝固因子、
ヒト成長ホルモン、カルシトニン、性腺ホルモン、性腺
刺激ホルモン、インシュリン、バソプレッシン、オキシ
トシン、ソマトスタチン、セクレチン、ガストリン、ガ
ストリン分泌ペプチド等も用いられうる。これら生理活
性ペプチドは、天然物由来のものであっても、化学合成
されたものあるいは部分的に修飾されたもの、あるいは
遺伝子組換え法によって得られたものであってよい。特
に遺伝子組換え法で得られたものが好ましい。
【0011】IFNは、リンパ球や線維芽細胞が産生す
る生理活性物質で抗ウィルス作用や抗癌作用を示すこと
が知られてきている。このIFNには、IFN−α、I
FN−β、およびIFN−γの3種が存在することが知
られ、細胞培養技術および遺伝子組換えなどの進歩によ
り大量に入手しうるようになってきた。
【0012】このIFNは多発性骨髄腫、腎癌、膠芽
腫、皮膚悪性黒色腫、B型肝炎等の治療薬として、使用
が開始され、さらには非A非B型肝炎、エイズ、その他
の癌やリウマチ等の治療薬としての期待がかけられてい
る。
【0013】本発明に従えば優れた製剤が得られること
から、これら用途以外の抗ウィルス作用並びに抗腫瘍作
用、さらには関節炎治癒作用などへの応用も期待しう
る。本発明においてはこのIFNは、種々のものが用い
ることができる。
【0014】更に、本発明に従えば優れた製剤が得られ
ることから、その用途範囲を拡大しての応用も期待しう
る。本発明においては、特に抗原性及び早い血中消失速
度の問題の指摘されている遺伝子組換え手法により得ら
れたものについて、優れた結果が望むことができる。
【0015】ヒアルロン酸はN−アセチルグルコサミン
とグルクロン酸のくり返し単位からなる重合体であり、
自然界に広く存在し、多くの哺乳類中に見出される。例
えば、鶏冠から抽出されたヒアルロン酸が、変形性膝関
節症の治療剤として使用され、また、ある種のバクテリ
ア、例えばストレプトコッカス属によって産生されてヒ
アルロン酸も、医薬品として開発されつつある。本発明
に用いるヒアルロン酸は、遊離の形でもよく又はその塩
でもよく、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシ
ウム塩等の非毒性塩が挙げられる。本発明に用いるヒア
ルロン酸としては、特に起源を問わない。
【0016】しかしながら、上記のようにある種のバク
テリア、例えばストレプトコッカス属により産生される
ヒアルロン酸は、比較的均一なより高分子形態のものが
高い純度で得られることから好ましい。
【0017】特に、本発明の製剤においては、薬剤の効
果持続時間とその使用ヒアルロン酸の分子量との間には
密接な関係が認められ、ヒアルロン酸のうち高純度のも
のであって、インターフェロン以外のものにあってはそ
の分子量が20〜300万程度のものが好ましく、場合
によっては50万〜300万程度のものが特に好まし
い。またインターフェロンにあっては、好ましくは50
万〜300万程度のものであり、場合によっては100
万〜300万程度のものが特に好ましい。このように、
その使用ヒアルロン酸として特定の分子量のものを使用
することにより、本発明の製剤では種々の医薬製剤とし
て望ましい特性のものを得ることができる。
【0018】ヒアルロン酸又はその塩は、該生物活性ペ
プチドに対して種々の量で使用することができる。ヒア
ルロン酸又はその塩の濃度はその分子量にもよるが、製
剤あたり0.1〜50重量%の範囲で用いることができ
る。また、本発明において、特に好ましいヒアルロン酸
塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム
塩、カルシウム塩等があげられ、薬学的に安定であるも
のが好ましい。
【0019】本発明に従い、上記生物活性ペプチドとヒ
アルロン酸又はその非毒性塩とからなる配合剤に、ヒア
ルロン酸又はその塩と共に生体投与することが可能な高
分子物質をさらに配合した医薬製剤が得られる。このよ
うな高分子物質はその1種又は2種以上、例えば3種又
は4種を配合することができる。このような配合は、生
物活性ペプチドに応じて選択することができる。
【0020】該高分子物質としては、アテロコラーゲ
ン、ゼラチン、アルブミン、フィブリン、フィブリノー
ゲン、ポリリジン又はポリグルタミン酸などの天然由来
又は人工的に合成された蛋白質、あるいはそれらの加水
分解又は修飾物など、キチン、コンドロイチン硫酸、コ
ロミン酸又はそれらの脱アセチル化物、デキストラン、
DEAE−デキストラン、シクロデキストラン、イヌリ
ン、ラミナラン等の多糖類、さらにポリ乳酸、ポリグリ
コール酸又はそれらのコポリマーあるいはヘテロポリマ
ー、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシビニル
ポリマー、カルボキシメチルセルロース等の合成高分子
などがあげられる。
【0021】該高分子物質は、目的に応じて種々の量で
用いることができ、例えばその種類にもよるがヒアルロ
ン酸に対し、10〜200重量%配合することができ
る。例えば高分子物質は、それが蛋白質の場合、ヒアル
ロン酸に対し、0.1〜1.5倍の量、多糖類の場合ヒ
アルロン酸に対し、0.1〜1.5倍の量、合成高分子
の場合ヒアルロン酸に対し0.1〜1.5倍の量、配合
すると優れた結果が得られうる。特に、これら高分子物
質はヒアルロン酸と相互作用して、効果発現に望ましい
働きをなす。例えば、これら高分子物質はヒアルロン酸
と相互作用して、より強固な高分子マトリックスを形成
したり、又特に蛋白質の場合にはヒアルロン酸と強く結
合し、ヒアルロン酸に曳糸性をもたらすような粘性等の
物性変化をきたしたりすることにより薬剤の効果発現保
持時間、発現パターンを調節したり薬剤の安定性を改善
する働きがある。顆粒剤、錠剤もしくは液剤などの使用
形態に応じ適当な高分子物質と製造条件が選択される
が、一般的には、高分子物質の使用量はヒアルロン酸に
対し0.1〜1.5倍量で複合体形成pHは3〜10、
好ましくは4〜8である。
【0022】インターフェロンについての製剤は、より
良好な結果を与えるものであり、好ましい。このような
良好な結果としては、前記したように高い治療効果が達
成されたり、幅広い製剤形態がとり得たり、薬剤安定性
が得られたり、生体内持続性が得られたり、注射の際の
無痛性が達成されたり、製剤加工性が改善されたり、バ
イオアベイラビリティーが改善されたりすることがあげ
られる。
【0023】本発明においては、生理活性ペプチドに対
して、ヒアルロン酸はその目的に応じて種々の量配合し
て用いることができ、また高分子物質はその種類にもよ
るがこれまたその目的に応じて種々の量配合して用いる
ことができる。例えば、インターフェロンを用いた場
合、インターフェロンは105 〜1012単位の量、さら
に好ましくは106 〜1010単位の量を製剤中に含める
ようにできる。それに対し、ヒアルロン酸又はその非毒
性塩は製剤あたり剤形に応じて種々の量用いることがで
き、例えば0.1〜50重量%、さらに好ましくは0.
5〜10重量%の量用いることができる。また、ヒアル
ロン酸又はその非毒性塩は、製剤あたり、液体の剤形の
場合0.1〜10重量%、固体の場合0.5〜50重量
%、半液体の場合0.5〜10重量%を例示することが
できる。また、高分子物質は、種々のものが種々の量で
用いることができるが、例えばヒアルロン酸に対し、
0.1〜1.5重量%の量、さらに好ましくは、0.5
〜1.2重量%の量加えると好ましい結果が得られる。
【0024】本発明の配合物は、固体または液体の形
態、さらにはゲル状の半液体の形態にすることができ、
固体または液体の医薬用担体または賦形剤、安定剤等を
添加して適切な製剤形態とすることができる。このよう
な添加物のうちには、炭素数2〜8の水溶性脂肪族カル
ボン酸、適当な界面活性剤、電解質、防腐剤、酸化防止
剤などがあげられる。この他の添加剤としては、pH調
整剤、基剤、ゲル安定化剤、湿潤剤等を適宜選択しう
る。
【0025】このカルボン酸としては、例えばモノカル
ボン酸、ジカルボン酸、トリカルボン酸等があげられ
る。モノカルボン酸としては、低級脂肪酸、1〜7個の
水酸基を有するモノカルボン酸などがあげられ、ジまた
はトリカルボン酸としてはアルカン鎖中に任意に2〜3
個のカルボキシル基を有するものがあげられ、それらは
また任意に1〜3個の水酸基を含有してよい。さらにこ
れらカルボン酸はアミノ基を有することもできる。これ
らカルボン酸の具体例としては、酢酸、プロピオン酸、
乳酸、グルコン酸、グルクロン酸、マロン酸、コハク
酸、クエン酸、アスコルビン酸、酒石酸、リング酸、グ
ルタル酸、アスパラギン酸、グルタミン酸などがあげら
れ、これらのものは部分的に塩とされたり、エステル化
されたりされることもできる。
【0026】適当な界面活性剤としては、医薬添加剤と
して許容されるものがあげられ、例えばソルビタンモノ
パルミテート、ソルビタントリステアレート、ソルビタ
ンセスキオレエートなどのソルビタン脂肪酸エステル
類;ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、
ポリオキシエチレンモノオレエートなどのポリオキシエ
チレンソルビタン脂肪酸エステル類;グリセリンモノス
テアレート、グリセリン・ヤシ油脂肪酸エステル、グリ
セリンモノオレエート、アセチル化グリセリルモノステ
アレート、アセトアセチル化グリセリルモノステアレー
トなどのグリセリン脂肪酸エステル類;プロピレングリ
コールモノラウレートなどのプロピレングリコール脂肪
酸エステル類;ポリオキシエチレングリセリンモノステ
アレートなどのポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エ
ステル類;ポリオキシエチレンモノステアレート、ポリ
オキシエチレンオレエートなどのポリオキシエチレン脂
肪酸エステル類;ポリオキシエチレンラウリルエーテ
ル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエ
チレンオレイルエーテルなどのポリオキシエチレンアル
キルエーテル類;ポリオキシエチレンノニルフェニルエ
ーテルなどのポリオキシエチレンアルキルフェニルエー
テル類;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシ
エチレンラノリンなどのポリオキシエチレン誘導体類;
ポリオキシエチレンステアリルアミン、ポリオキシエチ
レンオレイン酸アミンなどのポリオキシエチレンアルキ
ルアミンおよびアミド類;ラウリル硫酸ナトリウム、ラ
ウリル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレン
ラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミンなどのアル
キル硫酸エステル塩およびポリオキシエチレンアルキル
エーテル硫酸エステル塩類;ピリドキシン脂肪酸エステ
ル類;アスコルビルジパルミテートなどのアスコルビン
酸脂肪酸エステル類;ショ糖ラウレートなどのショ糖脂
肪酸エステル類;リジウムラウレートなどのカルボン酸
塩類;ラウリルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレン
セチルエーテルリン酸ナトリウムなどのアルキルリン酸
エステルおよびポリオキシエチレンアルキルエーテルリ
ン酸エステル類;ヤシ油脂肪酸モノグリセリド硫酸エス
テルナトリウムなどの硫酸エステル塩類;大豆レシチ
ン、ケファリン、リポイノシトールなどのリン脂質類;
セネガサポニンなどのサポニン類、ウルソデオキシコー
ル酸ナトリウム、グリココール酸ナトリウムなどのコー
ル酸およびその塩類などが挙げられ、これらの1種又は
2種以上が用いられる。
【0027】適当な電解質としては、塩化ナトリウム、
塩化カリウム、炭酸ナトリウム、硫酸マグネシウムなど
があげられる。防腐剤としては、メチルパラベン、ソル
ビン酸、ベンジルアルコール、クロールブタノールなど
があげられる。
【0028】適当な酸化防止剤としては、亜硫酸水素ナ
トリウム、ブチルヒドロキシアニゾール、アスコルビン
酸、亜硫酸ナトリウム、トコフェロールなどがあげられ
る。
【0029】適当なpH調整剤としては、適当な酸、塩
基または緩衝液などがあげられ、例えば水溶性脂肪族カ
ルボン酸、無機酸、有機又は無機塩基があげられ、具体
的には塩酸、ホウ酸、リン酸、硫酸、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、リン酸緩衝液、クエン酸緩衝液等
があげられる。
【0030】基剤のうち水性ゲル基剤としては、たとえ
ば、トラガントガム、アカシアガム、カラヤガム、グア
ヤクガム、キサンタンガム等の天然ガム類、ポリビニル
ピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチル
エーテル、カルボキシポリメチレン等のビニルポリマ
ー、デンプン、ペクチン、アルギン酸ソーダなどがあげ
られる。
【0031】またその他の基剤としては、カカオ脂、パ
ーム油、パーム核油、ヤシ油、分画ココナッツ油、ラー
ド、ウィテップゾール(R) などトリグリセリドを主体と
する油脂類;ラノリン、還元ラノリンなどのロウ類;ワ
セリン、スクワレン、スクワランなどの炭化水素類;カ
プリン酸、ラウリン酸、ステアリン酸、オレイン酸など
の中長鎖脂肪酸類;ラウリルアルコール、セタノール、
ステアリルアルコール、オレイルアルコールなどの高級
アルコール類;ステアリン酸ブチル、マロン酸ジラウリ
ルなどの脂肪酸エステル類;トリオレイン、トリステア
リンなどのグリセリン中長鎖カルボン酸エステル又はグ
リセリンアセト酢酸エステルなどのグリセリン−置換カ
ルボン酸エステル等のグリセリンエステル類;マクロゴ
ール、セトマクロゴールなどのポリエチレングリコール
類などがあげられ、これら1種又は2種以上が用いられ
る。
【0032】本発明の製剤は通常の方法を適用すること
により、その製造を行うことができる。例えば、液剤の
場合、ヒアルロン酸又はその無毒性塩を含む溶液に、生
物活性ペプチドを適当なpH調整剤等の入った溶液に溶
解又は懸濁化したものを添加し、攪拌する。この場合、
必要に応じて前記したような添加剤を加えることによ
り、最適なものとすることができる。こうして得られた
製剤は、さらに高分子物質を添加して、より良好な製剤
とすることができ、特には複合体を形成せしめて大変に
優れた製剤とすることができる。
【0033】このようにして得られた溶液剤は、さらに
任意にpH調整剤、防腐剤なども加えることができ、更
に凍結乾燥したり、減圧下に液を濃縮したり、あるいは
適当なゲル化剤を加えるなどして、固体あるいは粉末体
にしたり、ゲル化物にすることができる。本発明に従え
ば、適宜必要に応じ再溶解、あるいは分散化処理するこ
ともでき、更には適当に加熱あるいは冷却処理をして所
望の製剤とすることができる。
【0034】本発明の製剤は、剤型、主薬の種類、対象
動物(例、マウス、ラット、ウシ、ウマ、人等の温血動
物)、投与目的により変えることができるが、その1回
投与量は有効量であればよく、例えば、約1mg〜500
mg/kg体重の範囲から適宜選択することができる。また
投与回数も上記と同様に変えることができるが、週に1
〜4回から1日に1〜3回の範囲で適宜選択しうる。
【0035】本発明に従って得られた製剤は、優れた性
質を示すが、特にIFN−ヒアルロン酸を有する製剤
は、長期治療を必要とする癌及びウィルス疾患の治療に
あっても望ましく用いられる。
【0036】本発明に従って得られた製剤は、顆粒剤、
錠剤もしくは液剤として、経鼻または経口投与すること
もできるし、皮膚などに塗布することもでき、注射剤と
して、静脈内投与、筋肉内投与あるいは皮下投与などを
することもできる。注射剤としては粉末として用時調製
して使用してもよい。
【0037】特にインターフェロンについての製剤にあ
っては、成人に対し、1日量100〜1,000mg投与
するのが好ましいが、年令、症状により適宜増減するこ
とも可能である。前記1日量の本発明のインターフェロ
ンの製剤は、1日1回投与することも可能だが、3日も
しくは、7日に1回投与でも十分の効果が望めるもので
ある。
【0038】次に、本発明のIFNを含有する生理活性
ペプチド製剤を製造する方法につきさらに説明する。す
なわちヒアルロン酸又は無毒性塩を含む溶液にIFNを
添加・攪拌し、ヒアルロン酸−IFN混合物を得る。必
要に応じ高分子物質を添加し液体製剤として用いてもよ
い。更にこのものを濃縮あるいは添加物の濃度を増した
り、あるいは組合せを選択することによりゲル状の半液
体状にして使用してもよいし、又凍結乾燥などにより固
体粉末化し用いることも可能で適用用途に応じ自由に選
択できる。
【0039】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明について具体的
に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもの
ではない。なお、以下の実施例等において、インターフ
ェロン力価の測定はVSウィルスおよびヒト羊膜由来の
株化細胞(FL細胞)を用い、細胞変性効果法により国
際単位(I.U.)に換算した。
【0040】実施例1 ヒト・インターフェロン−α(組換え型)1×108
位をヒアルロン酸ナトリウム(平均分子量210万)
0.5wt%生理食塩水溶液5mlに添加し混合した。この
ものに脱アセチル化キチン(キトサン)(平均分子量1
000)5%水溶液1mlを添加混合しpHを6.0に6
時間維持し、注射用IFN・ヒアルロン酸複合体を得
た。上記方法にて得られたインターフェロン−α・ヒア
ルロン酸複合体0.5mlをラット(Wister系、
雄、体重200g、7週令・日本チャールスリバー社)
の大腿部の筋肉内に注射投与し、血中の力価を測定し
た。結果を第1図に示す。図1において−●−は、イン
ターフェロン−α・ヒアルロン酸複合体の、−○−は、
対照としたインターフェロン−α単独の測定結果を示
す。インターフェロン−α・ヒアルロン酸複合体製剤は
優れた特性を有している。
【0041】実施例2(ゲル剤) ヒアルロン酸ナトリウム(平均分子量100万)1.5
wt%生理食塩水溶液10mlにヒト・インターフェロン−
β(天然型)1×108 単位を混合後、アテロコラーゲ
ン(シグマ社製)0.5gを添加、pH調整後溶解し
た。このゲル状製剤は、経口投与剤として使用できる。
この製剤は優れた特性を有している。
【0042】実施例3(ゲル剤) ヒアルロン酸ナトリウム(平均分子量250万)1.5
wt%生理食塩水溶液100mlにヒトEGF(組換え型)
50μgを混合後、アテロコラーゲン5gを添加、pH
調整後溶解した。こうして得られたゲル状製剤は、火傷
の治療剤として使用される。
【0043】実施例4(粉末剤) 無菌条件下ヒトCu−Zn−SOD(組換え型)1mgを
ヒアルロン酸ナトリウム(平均分子量150万)1wt%
生理食塩水溶液1000mlに溶解後、ヒドロキシプロピ
ルセルロース10gを添加し、溶解させ、凍結乾燥し
た。乾燥物を粉末化し用時調製タイプの関節リウマチ注
射用無菌製剤として使用される。
【0044】実施例5(軟膏剤) 日本薬局方マクロゴール軟膏840gを軟膏板にとり、
セタノール50gを軟膏板で練合し、次にIL−1β
(組換え型)(ゼンザイム社)1mg、ヒアルロン酸ナト
リウム(平均分子量150万)10g、ポリリジン10
gおよび適当量の防腐剤を加え、最後に生理食塩水を加
え1000gとし、よく練合し調製した。このものは、
手術後の傷口や老人の床ずれの治療薬として使用され
る。
【0045】実施例6 実施例1のキトサンに代えて、ゼラチン、アルブミン、
フィブリン、フィブリノーゲン、ポリリジン、ポリグル
タミン酸、コンドロイチン硫酸、コロミン酸、デキスト
ラン、シクロデキストラン、DEAE−デキストラン、
イヌリン、ラミナラン、ポリ乳酸(分子量:500
0)、ポリグリコール酸(分子量:10000)から選
ばれた各々のうちの一つを1%含有する生理食塩液を用
いて同様にして溶液剤を得た。こうして得られた製剤は
優れた作用を有している。
【0046】実施例7 牛赤血球由来Cu−Zn−SOD(和光純薬)500U
をヒアルロン酸ナトリウム(平均分子量180万)0.
6wt%生理食塩水溶液5mlに溶解後、ゼラチン(新田ゼ
ラチン)2mgを添加して溶解した。得られた製剤にお
けるSODの凍結乾燥における安定性をその前後でSO
Dの酵素活性を測定することで検討した。結果を第1表
に示す。
【0047】
【数1】
【0048】
【表1】
【0049】SOD、ヒアルロン酸、ゼラチンの混合製
剤は、他の製剤に比べて良好な活性保持効果を有してい
た。
【0050】実施例8 マクロファージ・コロニー刺激因子(組換え型)1mg
にヒト血清アルブミン10mgを加えヒアルロン酸ナト
リウム(平均分子量160万)0.6wt%生理食塩水溶
液10mlに溶解後凍結乾燥した。この製剤は、用時調製
タイプの注射用抗癌剤として使用される。
【0051】実施例9 腫瘍壊死因子のTNF−β(組換え型)1×106 単位
をヒアルロン酸ナトリウム(平均分子量180万)2.
0wt%リン酸緩衝液(pH7.2)溶液3mlに添加し混
合した。このものに脱アセチル化キチン(キトサン)
(平均分子量15万)2%塩酸溶液(0.05M)6ml
を添加混合し、注射用TNF−β・ヒアルロン酸複合体
を得た。上記方法にて得られたTNF−β・ヒアルロン
酸複合体1.0mlをラット(Wister系、雄、体
重200g、7週令・日本チャールスリバー社)の背部
皮下に注射投与し、血中のTNF−β量を酵素免疫測定
法にて測定した。結果を第2図に示す。図2において−
●−は、TNF−β・ヒアルロン酸複合体の、−○−
は、対照としたTNF−βとヒアルロン酸の混合製剤
の、−□−は、対照としたTNF−β単独の測定結果を
示す。TNF−β・ヒアルロン酸複合体製剤は優れた特
性を有している。
【0052】
【発明の効果】本発明の製剤は、ヒアルロン酸に加えて
高分子物質を添加することによりヒアルロン酸と複合体
を形成せしめることができ、治療用薬剤として大変に優
れている。さらに、その製剤としての加工性においても
好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に示したインターフェロン−α・ヒア
ルロン酸ナトリウム複合体の筋注におけるラット血清中
でのクリアランスの遅延効果を示す。
【図2】実施例2に示したTNF−β・ヒアルロン酸ナ
トリウム複合体の皮下投与におけるラット血清中でのク
リアランスの遅延効果を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 37/34 8314−4C 37/38 8314−4C 37/40 8314−4C 37/465 8314−4C 37/54 8314−4C 37/66 H 8317−4C 47/36 C 7329−4C H 7329−4C 47/38 C 7329−4C 47/42 C 7329−4C

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生理活性ペプチド(但し、トランスフォ
    ーミング成長因子及び蛋白分解酵素阻害剤を除く)及び
    ヒアルロン酸またはヒアルロン酸の非毒性塩及び、ヒア
    ルロン酸またはその非毒性塩と共に生体に投与しうる高
    分子物質とからなることを特徴とする生理活性ポリペプ
    チド製剤。
  2. 【請求項2】 該高分子物質が高分子物質類のなかから
    選ばれた1種又は2種以上のものである請求項1に記載
    の製剤。
  3. 【請求項3】 生理活性ペプチドが、スパーオキシドジ
    ムスターゼ(SOD)、上皮細胞成長因子(EGF)、
    線維芽細胞成長因子(FGF)、副甲状腺ホルモン、副
    腎皮質ホルモン、副腎皮質刺激ホルモン、副腎皮質刺激
    ホルモン放出因子、レニン、アンジオテンシン、血液凝
    固因子、ヒト成長ホルモン、カルシトニン、性腺ホルモ
    ン、性腺刺激ホルモン、インシュリン、バソプレッシ
    ン、オキシトシン、ソマトスタチン、セクレチン、ガス
    トリン、ガストリン分泌ペプチド、胃酸分泌抑制ペプチ
    ド、モチリン、造血因子、エリスロポエチン、ティッシ
    ュ・プラスミノーゲン・アクチベーター(tPA)、ウ
    ロキナーゼ、プロウロキナーゼ、ストレプトキナーゼ、
    トロンボモジュリン、プロティンC、ヒルジン、コロニ
    ー刺激因子(G−CSF、GM−CSF、M−CS
    F)、インシュリン様成長因子(IGF)、肝実質細胞
    成長因子(HGF)、骨形成因子(BMF)、神経成長
    ・栄養因子、ナトリウム利尿ペプチド、幹細胞増殖因
    子、血小板増殖因子、免疫抑制剤、非特異的免疫賦活
    剤、胸腺細胞活性化因子(TAF)、インターロイキ
    ン、腎臓成長因子、腫瘍壊死因子(TNF−α及び
    β)、及びインターフェロン(IFN−α、IFN−β
    及びIFN−γ)から選ばれた1種又は2種以上のもの
    からなる請求項1に記載の製剤。
  4. 【請求項4】 該ヒアルロン酸またはその非毒性塩と共
    に生体に投与しうる高分子物質が、アテロコラーゲン、
    ゼラチン、アルブミン、フィブリン、フィブリノーゲ
    ン、ポリリジン、ポリグルタミン酸等の蛋白質及びキチ
    ン、コンドロイチン硫酸、コロミン酸又はそれらの脱ア
    セチル化物、デキストラン、シクロデキストラン、DE
    AE−デキストラン、イヌリン、ラミナラン等の多糖類
    及びポリ乳酸、ポリグリコール酸又はそれらのコポリマ
    ーあるいはヘテロポリマー、ヒドロキシプロピルセルロ
    ース、カルボキシビニルポリマー、メチルセルロース、
    カルボキシメチルセルロース等の合成高分子から選ばれ
    たものである請求項1に記載の製剤。
  5. 【請求項5】 該製剤が、固体、液体又はゲル状の半液
    体の投与形態のものである請求項1に記載の製剤。
  6. 【請求項6】 該製剤が、含有される生理活性ペプチド
    に応じて、抗ウィルス剤、抗癌剤、創傷治療剤、抗炎症
    剤又は骨関連疾患治療剤として使用されるものである請
    求項1に記載の製剤。
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