JPH01193231A - 抗腫瘍剤 - Google Patents

抗腫瘍剤

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JPH01193231A
JPH01193231A JP1820988A JP1820988A JPH01193231A JP H01193231 A JPH01193231 A JP H01193231A JP 1820988 A JP1820988 A JP 1820988A JP 1820988 A JP1820988 A JP 1820988A JP H01193231 A JPH01193231 A JP H01193231A
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JP
Japan
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pertussis toxin
antitumor agent
aqueous solution
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JP1820988A
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Inventor
Koichiro Otsu
大津 紘一郎
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 良!直二社亜先」 本発明は、インターロイキン−2と百日咳毒素とを組み
合わせてなる抗腫瘍剤に関する。
従来の技術 インターロイキン−2(以下、rlL−24と略称する
こともある。)などのいわゆるリンホカインを抗腫瘍剤
として用い、ヒトの悪性腫瘍を治療する試み〔癌と化学
療法、13,977(1986))が行われ、治療効果
が報告〔ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メ
ディシン(NewEngland  J、 Med、)
、316,889(1987); キャンサー・リサー
チ(Cancer  Res、)、47゜2184(1
987))されている。最近、IL−2は遺伝子工学手
法で得られたもの(以下、rrlL−2」と略称するこ
ともある。)〔特開昭60−115528号公報、特開
昭61−78799号公報〕も用いられている。
一方、百日咳毒素〔蛋白質核酸酵素、旦。
300(1986))は多彩な生物活性を有することが
知られており、抗腫瘍作用を有すること〔Cancer
  Res、、47.5439(1987))も報告さ
れている。
発明が解決しようとする課題 上記したインターロイキン−2は、単独で腫瘍の治療へ
の応用が試みられているが、百日咳毒素については、腫
瘍の治療への臨床応用は試みられていない。
本発明は、インターロイキン−2と百日咳毒素とを組み
合わせてなる抗腫瘍剤を提供することにあり、両物質を
組み合わせることにより格別に顕著な抗腫瘍効果を発揮
させるものである。
課題を解決するための手段 本発明者は、IL−2と百日咳毒素とを組み合わせて動
物に投与すると、格別に顕著な抗腫瘍作用が発揮され、
しかも低用量で・強い効果が発揮されることを見い出し
、これらの知見に基づいて研究した結果、本発明を完成
した。
本発明は、インターロイキン−2と百日咳毒素とを組み
合わせてなる抗腫瘍剤である。
上記インターロイキン−2としては、IL−2活性、す
なわちT細胞をその機能を維持したまま継代維持しうる
作用を有する物質であればいずれでもよい。
例えば動物体内や動物細胞で産生される天然のIL−2
や遺伝子組み換え技術で生産されるIL−2やこれらの
関連物質が挙げられる。上記IL−2やこれらの関連物
質は、蛋白質である場合、糖鎖を有していてもよくまた
有さなくてもよい。
具体的には、例えば第1図で示されるアミノ酸配列を有
するポリペプチド(■)(ヒトIL−2)や、その生物
学的もしくは免疫学的活性に必要な一部分のアミノ酸配
列からなるフラグメントでもよい。
上記フラグメントとしては、例えばポリペプチド(1)
のアミノ末端から1個のアミノ酸(EPC公開9153
9号公報)または4個のアミノ酸を欠くフラグメント(
特開昭60−126088号公報)やカルボキシル末端
部の数個のアミノ酸を欠くフラグメントなどが挙げられ
る。さらに第1図で示されるアミノ酸配列を有するポリ
ペプチド(+)の構成アミノ酸の一部が欠損しているか
他のアミノ酸に置換されたもの、例えば125位のシス
ティン残基がセリン残基に置換されたもの[特開昭59
−93093号公報]でもよい。
また上記IL−2は、ポリエチレングリコール誘導体等
で化学修飾されたものでもよい[例えば号公報]、本発
明においては遺伝子組み換え技術で製造され、第1図で
示されるアミノ酸配列を有するヒトIL−2を用いるの
が好ましく、この場合そのアミノ末端にさらにメチオニ
ン残基(Met)を有するものと有さないものとの混合
物[特開昭60−115528号公報、特開昭61−7
8799号公報]であってもよく、またアミノ末端にM
etを有さずアラニン(Ala)で始まるもの[特開昭
61−78799号公報]でもよい。
百日咳毒素は百日咳菌(Bordetella per
tussis)由来の毒素(toxin)であればよい
。該毒素は白血球増多作用、ヒスタミン増感作用、イン
スリン分泌増強活性、血球凝集能、ア′):Lバンド活
性などの生物活性〔菜根出版株式会社発行、医学細菌学
、!。
57(1986))を示し、その生物活性の発現の相異
により、白血球増多因子(leukocytosis(
lymphocytosis) promoting 
 factor;  L P F )〔バイオヒミカ・
工・バイオフィジカ・アクタ(Biochimica 
 et  Biophystca  Acta)、44
4゜765(1976))、ヒスタミン増感因子(hi
stamine  sensitizing  fac
tor;  HS F ) (ンヤーナル・オブ・イム
ノロジー(J、  rmmunol、 )。
113.18(+ 974))、膵島(インスリン分泌
)活性化蛋白質(islet  activating
  protein;  [AP)(ジャーナル・オブ
・バイオケミストリー(J、 Biochem、 )、
83,305(197B)) 、血球凝集素(hema
gglutinin;  HA)、マウス感染防御抗原
(mouse  protective  antig
en;  MPA)、百日咳菌毒素(pertussi
s  toxin;  PT)(レビューズ・オブ・イ
ンフェクシャス・デイシーズ(Rev、 E r+4e
ct、 D is、)、上、401(1979))など
の異なった名称が与えられているが、白血球増多作用を
有するものであればいずれを用いてもよい。本発明にお
いては、百日咳毒素の構成成分であるAプロトマー、B
オリゴマー、Cサブユニット〔蛋白質核酸酵素、31.
300(+ 986))を用いてもよく、また百日咳毒
素を含有する沈降精製百日咳ワクチン〔ランセット(L
 ancet)January  21,122(19
84))、全菌体百日咳ワクチン〔生物学的製剤基準(
+971))等を用いてもよい。さらに、ホルマリン等
により不活化処理したもの、ポリエチレングリコール誘
導体等で化学修飾したもの〔EPC公開公開2517仔
7 用いてもよい。
上記百日咳毒素は、例えばJ 、 B iochem.
、 8 3 。
2 9 5(+ 9 7 8)、J. Biochem
.、8 3,3 0 5(1978)、インフェクショ
ン・アンド・イムニティ−(r r+4ect、  r
mmun、 )、41.313(1985)などに記載
の方法に従って製造されるが、なかでもSS培地で培養
した百日咳菌の培養上清を、ハイドロオキシアパタイト
カラムクロマトにかけてLPF’画分を分離し、溶出液
をハプトグロビン−セファロース4Bのアフィニティー
クロマトで精製したLPPが好都合に用いられる。
I L−2の比活性は約20,000〜80,000単
位/mgであることが望ましく、水溶液として約1〜8
0.000単位/Tn1.、とりわけ約IO〜50.0
00単位/威のIL−2活性を有するものが何利に用い
られる。
また、百日咳毒素の比活性は、LPFとして約40.0
00〜50,000EL I SA単位/+ng蛋白で
あることが望ましく、水溶液として約50〜500EL
ISA単位/蔵、とりわけ約150〜300ELISA
単位/戒のLPF活性を有するものが有利に用いられる
(LPF活性の測定は、ジャーナル・オブ・ミクロバイ
オロジカル・メンツズ(J 、 Microbiol、
 Methods)、 1 、99 (1983)参照
〕。
本発明におけるIL−2と百日咳毒素との使用量は、そ
の使用方法、使用目的などにより異なるが、IL−2の
タンパク質fi1mcg(IL−2活性として35ユニ
ツト(U)、なお、fL−2活性の測定に関して特開昭
60−115528号公報参照〕に対参照画日咳毒素を
約0.01〜50mcgの割合で用いることが望ましく
、とりわけ約0.1〜lomcgを用いるのが好ましい
。本発明の抗腫瘍剤は、経口的または非経口的に投与す
ることができる。また本発明の抗腫瘍剤の投与量は、使
用するIL−2や百日咳毒素の種類によって異なるが、
たとえばマウスでは合計量のタンパク量として約5〜1
00 mcg/ kgが好ましく、後述のネコ、イヌ、
牛、馬、羊、山羊、家兎、ヒトなどの哺乳動物では合計
量のタンパク量として約0.005〜20 mcg/ 
kgが好ましい。
IL−2の1日投与量としては、たとえばマウスでは約
1〜500 wCg/kgが好ましく、ネコ、イヌ、牛
、馬、羊、山羊、家兎、ヒトなどの哺乳動物では約0.
005〜10mcg/kgが好ましい。
百日咳毒素の1日投与量としては、たとえばマウスでは
約5〜2 、OOOmcg/kgが好ましく、ネコ、イ
ヌ、牛、馬、羊、山羊、家兎、ヒトなどの哺乳動物では
約0 、01〜50 mcg/kgが好ましい。
本発明のIL−2は低毒性である。たとえば1、第1図
に示されるアミノ酸配列を有するヒトIL−2のアミノ
末端にさらにMetを有するものと有さないものとの混
合物を、特開昭60−115528号公報に記載の方法
と同様の方法で精製されたヒトIL−2をマウスやラッ
トの静脈内に10mg/kg(1mg=3.5x l 
O’単位)投与しても毒性によって死亡するものはみら
れない。
本発明に用いる百日咳毒素は、体重的15gのマウスに
30mcgを腹腔内に投与しても死亡あるいは体重低下
するものはみられないが、曲記した如く、生体に投与し
たとき種々の生物活性を発現するので、投与量、投与期
間、投与経路について注意しながら使用する必要がある
本発明の抗m瘍剤は、各成分をあらかじめ水溶液とした
もの、各成分を凍結乾燥することによって固型状の混合
物としたもの、それぞれの水溶液としたものを凍結乾燥
することによってそれぞれの固型状のものとしたもの、
いずれかが水溶液で別の成分が凍結乾燥することによっ
て固型状のものなどの形態が挙げられる。
本発明の抗腫瘍剤は、これらの物質を、公知の製剤学的
製造法に準じ、所望により製剤学的に許容され得る希釈
剤、賦形剤などを用い、混合して一剤として投与出来る
。またそれぞれの物質を別途、所望により製剤学的に許
容され得る希釈剤。
賦形剤などを用い、製剤化し用時希釈剤等を用いて一剤
として投与することができる。さらに上記したようにそ
れぞれ別途製剤化したものを、別個に同時にまたは時間
差をおいて、同一対象に対して同一経路または異なった
経路で投与することもできる。
本発明の抗腫瘍剤が水溶液である場合は、水性溶剤(例
、蒸留水)、水溶性溶剤(例、生理的食塩水。
リンゲル液)、油性溶剤(例、ゴマ油、オリーブ油)等
の溶剤、または所望により溶解補助剤(例、サリチル酸
ナトリウム、酢酸ナトリウム)、緩衝剤(例、クエン酸
ナトリウム、グリセリン)1等張化剤(例、ブドウ糖、
転化糖)、安定剤(例、ヒト血清アルブミン、ポリエチ
レングリコール)、保存剤(例、ベンジルアルコール、
フェノール)、無痛化剤(例、塩化ベンザルコニウム、
塩酸ブロカイン)等の添加剤を用いて、常套手段により
製造される。
該水溶液におけるIL−2の濃度は、約0.3〜100
0mg/顧、さらに好ましくは約3〜500 mg/d
である。
該水溶液における百日咳毒素の濃度は約0、O1〜20
ng/蔵、さらに好ましくは約0.05〜10mg/d
である。
また、該水溶液におけるp)lは、約3〜7に、さらに
好ましくは約5〜7に調整される。上記1)H範囲に調
整するためには、たとえば稀塩酸や稀アルカリ(例、希
水酸化ナトリウム、希炭酸水素ナトリウム)などを添加
することにより行われる。
また、本発明の抗腫瘍剤が固型状のものは、たとえば各
成分を凍結乾燥するか、あるいは固型状(例、粉末状)
の各成分に希釈剤(例、蒸留水、生理的食塩水、ブドウ
糖)、賦形剤(例、カルボキシメチルセルロース(CM
C)、アルギン酸ナトリウム)。
保存剤(例、ベンジルアルコール、塩化ベンザルコニウ
ム、フェノール)、無痛化剤(ブドウ糖、グルコン酸カ
ルシウム、塩酸ブロカイン)等を混合し、常套手段によ
り、固型状筋肉内注射用製剤に製造することができる。
本発明の抗腫瘍剤の製剤化にあたって、IL−2を含有
する水溶剤である注射剤にさらにヒト血清アルブミン(
以下、ISAと略称することもある。)を配合し、溶液
状態でp)(約3〜7を示すように調整すると、保存中
および凍結や凍結乾燥操作におけるIL−2活性の低下
が少なく、また凍結乾燥品においてはその再溶解時の溶
状が澄明であるので好都合である。
ISAとしては、いかなるものでもよいが、本組成物を
臨床応用するためには、非経口投与に用いる程度の品質
のものが好ましく、例えば健康人血漿を原料として、C
ohnのエタノール分画第6法によって分画精製したも
のが用いられる。
また安定剤としてアセチルトリプトファンナトリウムや
、カプリル酸ナトリウムをさらに含有するものであって
もよい。
HSAは、各成分を水溶液とした場合に、水溶液1d当
り約0.1mg〜50mg、とりわけ約0.5mg〜2
0B含有させることが好ましい。
本発明の抗腫瘍剤の製剤化にあたっては、上記H8Aに
加えさらにグリシン、グルタミン酸、アスパラギン酸、
アラニン、プロリンなどのアミノ酸とりわけモノアミノ
脂肪族アミノ酸、もしくは環状アミノ酸、ブドウ糖、マ
ンノースなどの単糖類、ソルビット、マンニット等の糖
アルコール類、およびこれ−らの生理学的に許容できる
塩もしくは誘導体の1種または2種以上を配合してもよ
い。
上記配合剤は、各成分を水溶液とした場合に、水溶液l
−当り、単糖類または糖アルコール類に関しては約10
〜100+ng、アミノ酸に関しては約5〜50++g
配合することが好ましい。
本発明の抗腫瘍剤を製剤化したもの(I S Aを配合
したもの)を溶液状態でpH約3〜7.好ましくはl)
H約3〜5.5に示すように調整するために、グルタミ
ン酸などの酸性アミノ酸を配合する場合は該物質を上記
所定量加えることにより所定のpHに調整でき、また所
望により、または上記酸性アミノ酸を配合しない場合は
塩酸、リン酸等の鉱酸、もしくはコハク酸、酒石酸、ク
エン酸等の緩衝剤で所定のpHに調整する。
本発明の抗腫瘍剤は、水溶液、凍結品または凍結乾燥品
の形態が好ましく、とりわけ凍結乾燥品が好ましい。
本発明の抗腫瘍剤は、!L−2活性の減刑を防止するた
めに、たとえば以下の方法により製造することができる
I L−2を約1〜80,000単位/旙、さらに好ま
しくは約10〜50,000単位/!R1、さらに百日
咳毒素を含有する場合にはこれを約50〜500ELI
SA単位/−1さらに好ましくは約150〜300EL
 I SA単位/成を含有する水溶液に、所望によりI
SAを前記所定の濃度になるように加え、前記した方法
でpHQ整を行う。
また、所望により、単糖類、糖アルコール類、アミノ酸
なども前記した濃度として加えることもできる。また所
望により等張化剤、界面活性剤などら加えろことができ
る。なお、HSA以外の物質を添加する場合には、最終
水溶液のpHが前記pHを示すように、前記した方法で
pH1F]整を行う。
かくして得られる水溶液としての本発明の抗腫瘍剤は、
下記の凍結および凍結乾燥品の原料としても用いること
ができる。
凍結品としての本発明の抗腫瘍剤は、たとえば上記水溶
液を通常約−80〜−20℃で凍結することにより製造
できる。該凍結組成物は約−80〜−1θ℃で保管する
ことが好ましい。
凍結乾燥品としての本発明の抗腫瘍剤は、例えば上記凍
結組成物を常法により減圧乾燥するか上記水溶液または
上記凍結組成物の融解により得られる水溶液を、所望に
より小分けし、上記同様凍結した後、常法により減圧乾
燥することにより製造することができる。
また前記の方法により製造した凍結乾燥品を、例えば前
記した単糖類、糖アルコール類、アミノ酸等を含有し、
所望により塩酸等でpHI整された溶解液によって再溶
解することによって溶液状態の本発明の抗腫瘍剤を製造
することができる。
注射用製剤としての本発明の凍結乾燥した抗腫瘍剤を製
造する場合は、各成分の水溶液および配合剤含有水溶液
をそれぞれ除菌ろ過して混合するか、これらの混合液を
小分けする前に除菌ろ過等により精製し、無菌操作によ
りバイアル瓶等に分注小分けした後上記凍結乾燥処理に
付すことが好ましい。この場合、容器の空間部を真空に
するか、窒素ガス置換することにより、該組成物の安定
性を高めることができる。
また、アミノ酸や単糖類あるいは糖アルコール類を含有
する水溶液で、凍結乾燥品を溶解する場合には、その水
溶液は除菌ろ過し、無菌操作によりアンプル等に分注小
分後、常法により蒸気滅菌したものを用いることが好ま
しい。
本発明の抗腫瘍剤は哺乳動物(例、マウス、ネコ。
イヌ、牛、馬、羊、山羊、家兎、ヒト)の腫瘍の治療ま
たは予防に有用であり、例えば腫瘍を保持する哺乳動物
の延命に著効を奏する。かかる対象疾患としては各種白
面病、悪性リンパ腫、骨肉腫、悪性黒色腫、悪性絨毛上
皮、筋肉腫、卵巣癌、子宮癌、前立、腺癌、膵癌、胃な
らびに腸などの消化器癌、肺癌1食道癌、頚頭部腫瘍、
脳腫瘍などが挙げられる。
本発明の抗腫瘍剤を投与する際、該組成物が水溶液のも
のである場合には、そのまま注射用溶解液として用いる
該組成物が凍結乾燥により固型状のものである場合には
、蒸留水もしくは生理的食塩水などを用いて溶解し注射
用溶解液として用いる。なお、所望により前記したと同
様の単糖類、糖アルコール類、アミノ酸等を含有し、前
記と同様にpI(l整された溶解液で溶解後便用するこ
とも出来る。
本発明の抗腫瘍剤において、IL−2と百日咳毒素とを
別途製剤化したものを、同時に同一対象に投与すること
ができ、また、時間差をおいて同一対象に投与すること
ができる。
本発明の抗腫瘍剤は、それぞれの単独使用では得ること
が出来ない顕著な抗腫瘍作用を示し、後述の実験例から
明らかな如く、低用量の組み合わせでも強い抗腫瘍作用
を示す。
本発明の製剤にISAを配合したものは、保存中および
凍結や凍結乾燥操作におけろIL−2活性の低下が少な
く、また凍結乾燥品においてはその再溶解時の溶状が澄
明である点等に優れた特徴を有するものである。
本発明の製剤にISAを配合したもの、とりわけその凍
結乾燥品は、その外観が向上し、その器壁への吸着が防
止される効果をも奏するものである。
本発明の製剤(ISAを配合している。)に、さらにア
ミノ酸を配合した組成物は凍結乾燥品とした場合にその
外観が向上し、注射剤として投与する場合の疼痛を軽減
する効果をも奏する。また単糖類や糖アルコール類をさ
らに配合した組成物は注射剤として投与する場合の疼痛
を軽減する効果をも奏する。
実施例 以下に実験例および実施例を示し、本発明を具体的に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
なお、実験例または実施例で用いたIL−2は、第1図
に示されるアミノ酸配列を有するヒトIL−2すなわち
アミノ末端がアラニンで始まるIL−2(以下、r■t
、−2Ala分子種」と称する。)とそのアミノ末端に
メチオニンが付加したIL−2(以下、rlL−2Me
t分子種」と称する。)との混合物である。該IL−2
は、形質転換体エシェリヒア・コリ(Escheric
hia  coli) N4830/pTB285(I
FO14437,FERM  BP−852)を用い、
特開昭61−78799号公報に記載の方法と同様の方
法で培養し、特開昭60−115528号公報に記載の
方法と同様の方法で高度に精製され、製造されたもので
あり、その比活性は約3.5XIO’単位/mgである
一方、実験例または実施例で用いた百日咳毒素は、[n
rect、  I+no+un、、41.313(19
85)に記載の方法と同様の方法で、百日咳菌I相菌東
浜株〔特開昭57−50925号公報参照、IFO14
073)より製造されたものであり、実施例で用いた百
日咳毒素Bオリゴマーは、I nfect。
Immun、、55.1132(1987)に記載の方
法と同様の方法で製造されたものである。
なお、上記形質転換体エシェリヒア・コリ N4830
/pTB285は、昭和60年4月25日から財団法人
発酵研究所(IFO)に、受託番号IFO14437と
して寄託され、また昭和60年4月30日から通商産業
省工業技術院微生物工業技術研究所(F’RI)に、受
託番号FERMP−8199として寄託され、該寄託は
ブタペスト条約に基づく寄託に切換えられて、受託番号
FERM  BP−852として同研究所(FRI)に
保管されている。
一方、百日咳菌■相菌東浜株は、昭和55年8月13日
からIFOに、受託番号IFO14073として寄託さ
れている。
実験例I 腫瘍的投与による抗腫瘍作用:体重的20g
の雌のBALB/Cマウスの側腹部皮下にlXl0’個
のMeth−A線維肉腫(Meth−A腫瘍細胞)を注
射筒を用いて移植し、移植後7日目に腫瘍が一定の大き
さに達したものを選び、群分けを行い薬物投与を開始し
た。薬物投与は、IL−2の場合は腫瘍移植部位とは反
対側の側腹部の皮下に1日1回連続IO日間行い、百日
咳毒素は腫瘍部の皮下に2回(移植後7日目と!22日
目行った。IL−2は正常マウス血清を5%添加した生
理食塩水(溶解液)に溶解し、投与液量として0.1m
/マウスとなるよう調製した。百日咳毒素はグリセリン
を含む生理食塩水に溶解し、投与液量として0.05d
/マウスとなるよう調製した。抗腫瘍効果の評価は腫瘍
移植後211日目腫瘍重量を測定し、各実験群の平均腫
瘍重量を求め、薬物投与群(T、−群5匹)と薬物無処
理対照群(C,−群5匹)との腫瘍重量比(T/C%)
を求めて行った。なお、薬物の1日当りの投与量はマウ
ス1匹当りの薬物重量(mcg)で表わした。結果は第
1表のとおりである。
第1表 投与量   動物数  腫瘍重量 腫瘍 体重槽(mc
g/マウス          重量比 加(g)7日
)  (匹)     (g)   (T/C%)(7
日−無投与対照   5  7.00±1.43   
  5.40  10   5”  2.23±0.7
9  33  0.4to   O53,34±1.9
4  48  3.010   to    5  0
.63±0.30  9  0.815例中1例が毒性
により死亡した。
実験例2 静脈内、皮下および腫瘍的投与による抗腫瘍
作用: 実験例1と同様の腫瘍移植条件のもとで、薬物投与を移
植後9日目に開始した場合の抗腫瘍作用を検討した。薬
物の調整は実験例1と同様に行い、IL−2は移植後9
日目より腫瘍移植部位とは反対側の皮下に1日1回連続
10日間投与した。百8咳毒素は、移植後9日目と14
4日目それぞれ1回ずつ計2回、腫瘍移植部とは反対側
の皮下もしくは腫瘍内(腫瘍部の皮下)に投与し、静脈
内投与の場合は、移植後9日目に1回尾静脈に投与した
。腫瘍移植後211日目腫瘍重量を測定し、抗腫瘍効果
の評価を実験例1と同様に行った。結果は第2表に示す
とおりであった。
第2表 投与量   動物数  腫瘍重量 腫瘍 体重増(mc
g/マウス7日)          重量比 加(g
)IL−2百日咳毒素(匹)     (g)   (
T/C%)(9日−無投与対照  5  6.81±1
.10     5.20 5(腫瘍内)5   2.
87±0.98 42   3.00 5(皮下)  
 5   2.94±0.63 43   2.20 
5(静脈内)51 1.81±0.61 26  −0
.7100     53゜34±1.20 49  
4J105(腫瘍内)5   0.83±0.65 1
2  1.710 5(皮下)51.38±0.29 
20   1.9”5例中1例が毒性により死亡した。
1′m5例中2例が毒性により死亡した。
実施例1 注射用製剤: IL−210mg 百日咳毒素            20+ng乳糖 
              85mgHr’C−L(
オキシプロピルセルローズ)mg 計120mg 上記の割合で、囲者を混合したのち注射用蒸留水もしく
は生理食塩水に溶解し、ヒト血清アルブミン(ISA)
を0.5%になるように添加してメンブランフィルタ−
(口径0.22μm)を用いてろ過後、得られたろ液を
無菌的にtyずつバイアル瓶に分注して凍結乾燥し、注
射用抗腫瘍剤を調製した。本注射用製剤は、用時注射用
蒸留水1dに溶解する。
実施例2 注射用製剤: IL−210mg 百日咳毒素Bオリゴマー      30mg計40m
g 上記の割合で、三者を混合したのち注射用蒸留水もしく
は生理食塩水に溶解し、ヒト血清アルブミン(ISA)
を0.5%になるように添加してメンブランフィルタ−
(口径0.22μff1)を用いてろ過後、得られたろ
液を無菌的にIdずつバイアル瓶に分注して凍結乾燥し
、注射用抗腫瘍剤を調製した。本注射用製剤は、用時注
射用蒸留水1滅に溶解する。
発明の効果 本発明のIL−2と百日咳毒素とを組み合わせてなる抗
腫瘍剤は、それぞれの単独使用では得ることができない
強い抗腫瘍作用を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明で使用するIL−2のアミノ酸配列の
一例を示す。 Ala  Pro  Thr  Ser  5erLe
u  Glu  His  Leu  LeuGly 
工1e Asn Asn TyrLeu Thr Ph
e Lys Phe ’Leu Lys His Le
u Gin ILeu  Glu  Glu Val 
 Leu  jHis Leu Arg Pro Ar
g jIle Val  Leu  Glu  Leu
  ]Cys Glu Tyr Ala Asp +L
eu Asn Arg Trp 工le jThr  
Leu  Thr 1図 Ser Thr Lys Lys Thr Gin L
eu GinLeu  Asp  Leu  Gin 
Me七 Ile  Leu  AsnLys  Asn
  Pro  Lys  Leu  Thr  Arg
  Me七ryr Met Pro Lys Lys 
Ala Thr Glu:ys Leu Glu Gl
u Glu Leu Lys Pr。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. インターロイキン−2と百日咳毒素とを組み合わせてな
    る抗腫瘍剤。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997045139A3 (en) * 1996-05-31 1998-02-12 Genetics Inst Il-12 as an adjuvant for bordetella pertussis vaccines

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997045139A3 (en) * 1996-05-31 1998-02-12 Genetics Inst Il-12 as an adjuvant for bordetella pertussis vaccines
US6929794B1 (en) 1996-05-31 2005-08-16 National University Of Ireland IL-12 as an adjuvant for Bordetella pertussis vaccines
EP1649868A1 (en) * 1996-05-31 2006-04-26 National University of Ireland, Maynooth IL-12 as an adjuvant for Bordetella pertussis vaccines

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