JPH04282322A - 生物活性ペプチド製剤 - Google Patents

生物活性ペプチド製剤

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JPH04282322A
JPH04282322A JP3067665A JP6766591A JPH04282322A JP H04282322 A JPH04282322 A JP H04282322A JP 3067665 A JP3067665 A JP 3067665A JP 6766591 A JP6766591 A JP 6766591A JP H04282322 A JPH04282322 A JP H04282322A
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JP
Japan
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acid
hyaluronic acid
preparation
inhibitor
formulation
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JP3067665A
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Inventor
Teruzo Miyoshi
照三 三好
Shuji Mimura
三村 修治
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Denka Co Ltd
Original Assignee
Denki Kagaku Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、改良された特性を有す
る生物活性ペプチド製剤に関し、さらに詳しくは、創傷
治癒作用、抗炎症作用及び骨関連疾患治癒作用などを有
して有用なトランスフォーミング成長因子及び蛋白分解
酵素阻害剤ペプチドの医薬用製剤に関する。これら本発
明の製剤は臨床用途に適したものである。
【0002】
【従来技術】近年種々な生理活性ペプチド類に関する研
究が活発に行われ、その作用機序等が明らかになるとと
もに新規医薬品の開発へと進展してきている。しかし生
理活性ペプチド類の多くは、生体内での効果持続時間が
短く、有効濃度を維持することは極めて困難である。そ
のため生理活性ペプチド類を臨床に用いる場合、高価な
薬剤を出来る限り少量で有効性を発揮させ、かつ投与回
数も少なく一定濃度に維持し長時間効果が持続しうるべ
く投与形態の検討がなされてきた。ヒアルロン酸を含有
する医薬製剤としては、ヒアルロン酸と生理活性ペプチ
ド類とを化学的に結合させてなる場合とヒアルロン酸と
薬剤とを混合することからなる場合とがあり、このよう
な特許例としては、特開昭61−236732、同62
−129226、特開平1−319427、同2−21
3、同2−231429等があるがそれとて実用上の効
果等で課題が残されていた。
【0003】
【課題の解決】本発明は、創傷治癒作用、抗炎症作用及
び骨関連疾患治癒作用を有するトランスフォーミング成
長因子(TGF)及び蛋白分解酵素阻害剤から成る群か
ら選ばれた生物活性ペプチドと、ヒアルロン酸又はヒア
ルロン酸の非毒性塩とから成る医薬製剤を提供すること
からなる。
【0004】さらに本発明は、該トランスフォーミング
成長因子及び蛋白分解酵素阻害剤から成る群から選ばれ
た生物活性ペプチド及びヒアルロン酸又はヒアルロン酸
の非毒性塩、そしてヒアルロン酸又はその非毒性塩と共
に生体に投与しうる高分子物質とからなる大変優れた性
能を有する医薬製剤を提供するものである。
【0005】本発明者らは、生物活性ペプチド製剤、特
にはトランスフォーミング成長因子あるいは蛋白分解酵
素阻害剤を含有する生物活性ペプチド製剤の改良を種々
試みた結果、ヒアルロン酸を該製剤中に加えることによ
り、該生物活性ペプチド製剤単独に用いる場合に比して
優れた特性を得られることを見出した。
【0006】特に、こうして得られた製剤は、優れた治
癒効果、優れた薬剤放出効果、優れた安定性、などの作
用効果が期待できる。
【0007】更に本発明者らは、このような知見に基づ
いて研究を進め、該生物活性ペプチドとヒアルロン酸と
の配合製剤中に、更に高分子物質の1種又は2種以上を
適量共存させることにより、一層優れた特性が得られる
ことを見出した。特に、該生物活性ペプチド、ヒアルロ
ン酸、及び高分子物質を互いに選択することにより、複
合体を形成させることができ、こうして得られる複合体
はさらに優れた特性を示すことを見出した。このように
複合体を形成したものは、その利用性などが優れたり、
持続性が増すなどの大変に優れたものである。かくして
得られる製剤は、優れた治癒効果、優れた薬剤吸収性、
優れた薬剤放出性、優れた薬剤安定性に加えて、製剤製
造加工上の様々な利点が期待しうるものである。これら
の特性の代表的なものとしては、作用効果の持続時間の
延長、効果発現パターンの調節、製剤の保存、安定性の
増加、製剤の分解変質の防止、などがあげられよう。
【0008】トランスフォーミング成長因子は、血液中
に微量存在することが知られており、細胞培養法あるい
は、遺伝子組換えの手法を用いたり、人尿から単離処理
するなどして得られる生物活性ペプチドの一種であり、
様々な生物活性を有しており、例えば、創傷、火傷、関
節炎などの治療用剤として期待されている。
【0009】本発明において用いられるトランスフォー
ミング成長因子としては天然物由来の原料から抽出分離
せられて得られたもの、人工的に化学合成あるいは修飾
によって得られたもの、遺伝子組換え法によって得られ
たものなどであってよい。特に遺伝子組換え法によって
得られたものが、好適に使用しうる。
【0010】蛋白分解酵素阻害剤としては、特にコラー
ゲナーゼインヒビター、トリプシンインヒビター、メタ
ロプロテイナーゼインヒビター、エラスターゼインヒビ
ターなどがあげられる。これら蛋白分解酵素阻害剤は、
生体蛋白組織の分解酵素の作用を阻害する活性を有する
ことから、例えば、関節リウマチ等の関節炎、ウィルス
蛋白の分解を阻害する意味での抗ウィルス剤、動脈硬化
、各種組織の老化等の治療用剤として期待されている。
【0011】このこれら蛋白分解酵素阻害剤は、微生物
からの醗酵法を利用した方法、種々の生体組織から分離
抽出することにより、人工的に化学合成あるいは修飾に
よって得られたもの、遺伝子組換え法によって得られた
ものなどであってよい。特に遺伝子組換え法及び微生物
の醗酵法で得られたものが好適に使用できる。
【0012】ヒアルロン酸はN−アセチルグルコサミン
とグルクロン酸のくり返し単位からなる重合体であり、
自然界に広く存在し、多くの哺乳類中に見出される。例
えば、鶏冠から抽出されたヒアルロン酸が、変形性膝関
節症の治療剤として使用され、また、ある種のバクテリ
ア、例えばストレプトコッカス属によって産生されてヒ
アルロン酸も、医薬品として開発されつつある。本発明
に用いるヒアルロン酸は、遊離の形でもよく又はその塩
でもよく例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウ
ム塩等の非毒性塩が挙げられる。本発明に用いるヒアル
ロン酸としては、特に起源を問わない。
【0013】しかしながら、上記のようにある種のバク
テリア、例えばストレプトコッカス属により産生される
ヒアルロン酸は、比較的均一なより高分子形態のものが
高い純度で得られることから好ましい。特に、本発明の
製剤においては、薬剤の効果持続時間とその使用ヒアル
ロン酸の分子量との間には密接な関係が認められ、ヒア
ルロン酸のうち高純度のものであって、その分子量が特
定のものが好ましい。このように、その使用ヒアルロン
酸として特定の分子量のものを使用することにより、本
発明の製剤では種々の医薬製剤して望ましい特性のもの
を得ることができる。ヒアルロン酸のうち高純度で、特
定の分子量のものは、前記トランスフォーミング成長因
子あるいは蛋白分解酵素阻害剤と組み合わせることによ
り、種々の医薬製剤として望ましい特性のものとなる。
【0014】ヒアルロン酸又はその塩は、該生物活性ペ
プチドに対して種々の量で使用することができる。ヒア
ルロン酸又はその塩の濃度はその分子量にもよるが、0
.05〜4重量%の範囲のものが用いられる。特にヒア
ルロン酸又はその塩は、該生物活性ペプチドに対して、
トランスフォーミング成長因子の場合、5〜100倍量
、また蛋白分解酵素阻害剤の場合にも5〜100倍量で
用いると一層の優れた特性が期待できる。また、その塩
としては、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩
、カルシウム塩等があげられ、薬学的に安全に用いられ
るものが好ましく使用できる。また、ヒアルロン酸は、
種々の分子量のものが使用できるが、場合によっては7
5万〜300万程度のものが、特に好ましい特性を付与
する。また、ヒアルロン酸の純度は、均一な分子量を有
し、タンパク質、核酸、発熱物質等の不純物を含まない
ものが特に好ましい性質を付与する。
【0015】次に、本発明に従えば、上記生物活性ペプ
チドとヒアルロン酸又はその非毒性塩とからなる配合剤
には、ヒアルロン酸又はその塩と共に生体投与すること
が可能な高分子物質をさらに配合することができる。こ
のような高分子物質はその1種又は2種以上、例えば3
種又は4種を配合することができる。このような配合は
、生物活性ペプチドに応じて、あるいは、使用ヒアルロ
ン酸の種類に応じて選択することができる。
【0016】該高分子物質としては、アテロコラーゲン
、ゼラチン、アルブミン、フィブリン、フィブリノーゲ
ン、ポリリジン又はポリグルタミン酸などの天然由来又
は人工的に合成された蛋白質、あるいはそれらの加水分
解又は修飾物など、キチン、コンドロイチン硫酸、コロ
ミン酸又はそれらの脱アセチル化物、デキストラン、D
EAE−デキストラン、シクロデキストラン、イヌリン
、ラミナラン等の多糖類、さらにポリ乳酸、ポリグリコ
ール酸又はそれらのコポリマーあるいはヘテロポリマー
、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、
カルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルセルロー
ス等の合成高分子などがあげられる。
【0017】本発明で加えられる高分子物質はヒアルロ
ン酸と相互作用して、効果発現に望ましい働きをなす。 例えば、これら高分子物質は、使用する高分子物質は、
その種類にもよるが、本発明の目的に沿って、ヒアルロ
ン酸の量及び使用該生物活性ペプチドに応じて、種々の
量用いることができる。
【0018】本発明の配合物は、固体または液体の形態
、さらにはゲル状の半液体の形態にすることができ、固
体または液体の医薬用担体または賦形剤、安定剤等を添
加して適切な製剤形態とすることができる。このような
添加物のうちには、炭素数2−8の水溶性脂肪族カルボ
ン酸、適当な界面活性剤、電解質、防腐剤、酸化防止剤
などがあげられる。ヒアルロン酸と相互作用しより強固
な高分子マトリックスを形成したり、又特に蛋白質の場
合にはヒアルロン酸と強く結合し、ヒアルロン酸に曳糸
性をもたらすような粘性等の物性変化をきたしたりする
ことにより薬剤の効果発現保持時間、発現パターンを調
節したり薬剤の安定化したりする働きがある。顆粒剤、
錠剤もしくは液剤などの使用形態に応じ適当な高分子物
質と製造条件が選択されるが、一般的には、高分子物質
の使用量はヒアルロン酸に対し0.1〜1.5倍量で複
合体形成pHは4〜10好ましくは6〜8である。臨床
上及び製造上の優れた利点を得ることができる。この他
の添加剤としては、pH調整剤、基剤、ゲル安定化剤、
湿潤剤等を適宜選択しうる。
【0019】このカルボン酸としては、例えばモノカル
ボン酸、ジカルボン酸、トリカルボン酸等があげられる
。モノカルボン酸としては、低級脂肪酸、1〜7個の水
酸基を有するモノカルボン酸などがあげられ、ジまたは
トリカルボン酸としてはアルカン鎖中に任意に2〜3個
のカルボキシル基を有するものがあげられ、それらはま
た任意に1〜3個の水酸基を含有してよい。さらにこれ
らカルボン酸はアミノ基を有することもできる。これら
カルボン酸の具体例としては、酢酸、プロピオン酸、乳
酸、グルコン酸、グルクロン酸、マロン酸、コハク酸、
クエン酸、アスコルビン酸、酒石酸、リンゴ酸、グルタ
ル酸、アスパラギン酸、グルタミン酸などがあげられ、
これらのものは部分的に塩とされたり、エステル化され
たりされることもできる。
【0020】適当な界面活性剤としては、医薬添加剤と
して許容されるものがあげられ、例えばソルビタンモノ
パルミテート、ソルビタントリステアレート、ソルビタ
ンセスキオレエートなどのソルビタン脂肪酸エステル類
;ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポ
リオキシエチレンモノオレエートなどのポリオキシエチ
レンソルビタン脂肪酸エステル類;グリセリンモノステ
アレート、グリセリン・ヤシ油脂肪酸エステル、グリセ
リンモノオレエート、アセチル化グリセリルモノステア
レート、アセトアセチル化グリセリルモノステアレート
などのグリセリン脂肪酸エステル類;プロピレングリコ
ールモノラウレートなどのプロピレングリコール脂肪酸
エステル類;ポリオキシエチレングリセリンモノステア
レートなどのポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エス
テル類;ポリオキシエチレンモノステアレート、ポリオ
キシエチレンオレエートなどのポリオキシエチレン脂肪
酸エステル類;ポリオキシエチレンラウリルエーテル、
ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレ
ンオレイルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキル
エーテル類;ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテ
ルなどのポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル
類;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチ
レンラノリンなどのポリオキシエチレン誘導体類;ポリ
オキシエチレンステアリルアミン、ポリオキシエチレン
オレイン酸アミンなどのポリオキシエチレンアルキルア
ミンおよびアミド類;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリ
ル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンラウ
リルエーテル硫酸トリエタノールアミンなどのアルキル
硫酸エステル塩およびポリオキシエチレンアルキルエー
テル硫酸エステル塩類;ピリドキシン脂肪酸エステル類
;アスコルビルジパルミテートなどのアスコルビン酸脂
肪酸エステル類;ショ糖ラウレートなどのショ糖脂肪酸
エステル類;リジウムラウレートなどのカルボン酸塩類
;ラウリルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンセチ
ルエーテルリン酸ナトウリムなどのアルキルリン酸エス
テルおよびポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸
エステル類;ヤシ油脂肪酸モノグリセリド硫酸エステル
ナトリウムなどの硫酸エステル塩類;大豆レシチン、ケ
ファリン、リポイノシトールなどのリン脂質類;セネガ
サポニンなどのサポニン類、ウルソデオキシコール酸ナ
トリウム、グリココール酸ナトリウムなどのコール酸お
よびその塩類などが挙げられ、これらの1種又は2種以
上が用いられる。
【0021】適当な電解質としては、塩化ナトリウム、
塩化カリウム、炭酸ナトリウム、硫酸マグネシウムなど
があげられる。防腐剤としては、メチルパラベン、ソル
ビン酸、ベンジルアルコール、クロールブタノールなど
があげられる。
【0022】適当な酸化防止剤としては、亜硫酸水素ナ
トリウム、ブチルヒドロキシアニゾール、アスコルビン
酸、亜硫酸ナトリウム、トコフェロールなどがあげられ
る。
【0023】適当なpH調整剤としては、適当な酸、塩
基または緩衝液などがあげられ、例えば水溶性脂肪族カ
ルボン酸、無機酸、有機又は無機塩基があげられ、具体
的には塩酸、ホウ酸、リン酸、硫酸、水酸化ナトリウム
、水酸化カリウム、リン酸緩衝液、クエン酸緩衝液など
があげられる。
【0024】基剤のうち水性ゲル基剤としては、たとえ
ば、トラガントガム、アカシアガム、カラヤガム、グア
ヤクガム、キサンタンガム等の天然ガス類、ポリビニル
ピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチル
エーテル、カルボキシポリメチメン等のビニルポリマー
、デンプン、ペクチン、アルギン酸ソーダなどがあげら
れる。
【0025】またその他の基剤としては、カカオ脂、パ
ーム油、パーム核油、ヤシ油、分画ココナッツ油、ラー
ド、ウィテップゾールRなどトリグリセリドを主体とす
る油脂類;ラノリン、還元ラノリンなどのロウ類;ワセ
リン、スクワレン、スクワランなどの炭化水素類;カプ
リン類、ラウリン酸、ステアリン酸、オレイン酸などの
中長鎖脂肪酸類;ラウリルアルコール、セタノール、ス
テアリルアルコール、オレイルアルコールなどの高級ア
ルコール類;ステアリン酸ブチル、マロン酸ジラウリル
などの脂肪酸エステル類;トリオレイン、トリステアリ
ンなどのグリセリン中長鎖カルボン酸エステル又はグリ
セリンアセト酢酸エステルなどのグリセリン−置換カル
ボン酸エステル等のグリセリンエステル類;マクロゴー
ル、セトマクロゴールなどのポリエチレングリコール類
などがあげられ、これら1種又は2種以上が用いられる
【0026】本発明の製剤は通常の方法を適用すること
により、その製造を行うことができる。例えば、液剤の
場合、ヒアルロン酸又はその無毒性塩を含む溶液に、生
物活性ペプチドを適当なpH調整剤等の入った溶液に溶
解又は懸濁化したものを添加し、攪拌する。この場合、
必要に応じて前記したような添加剤を加えることにより
、最適なものとすることができる。こうして得られた製
剤は、さらに高分子物質を添加して、より良好な製剤と
することができ、特には複合体を形成せしめて、大変に
優れた製剤とすることができる。
【0027】このようにして得られた溶液剤、さらに任
意にpH調整剤、防腐剤なども加えることができ、更に
凍結乾燥したり、減圧下に液を濃縮したり、あるいは適
当なゲル化剤を加えるなどして、固体あるいは粉末体に
したり、ゲル化物にすることができる。本発明に従えば
、適宜必要に応じ再溶解、あるいは分散化処理すること
もでき、更には適当に加熱あるいは冷却処理をして所望
の製剤とすることができる。
【0028】本発明の製剤は、剤型、主薬の種類、対象
動物(例、マウス、ラット、ウシ、ウマ、人等の温血動
物)、投与目的により変えることができるが、その1回
投与量は有効量であればよく、例えば、約1mg−50
0mg/kg体重の範囲から適宜選択することができる
。また投与回数も上記と同様に変えることができるが、
週に1〜4回から1日に1〜3回の範囲で適宜選択しう
る。
【0029】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明について具体的
に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもの
ではない。
【0030】実施例1(液体製剤) ヒアルロン酸ナトリウム(平均分子量210万)の0.
5wt%生理食塩水溶液100ml(pH7.1)にヒ
トTGFβ−1(血小板由来)10mgを無菌条件下で
混合する。得られた製剤は眼角膜の創傷治癒に適用され
る。 このものは、製剤安定性試験及び溶解性試験で好ましい
ものであることが確認された。またその製剤の体内持続
性も優れたものである。
【0031】実施例2 実施例1で得られた製剤にそれぞれアテロコラーゲン(
シグマ社製)、ゼラチン、アルブミン、フィブリン、フ
ィブリノーゲン、ポリリジン、ポリグルタミン酸から選
ばれたものの一つを0.3wt%含有する生理食塩液1
00ml(pH7.1)を加えて、液剤とした。それぞ
れ優れた特性の製剤である。
【0032】実施例3 実施例1で得られた製剤にそれぞれ、キチン、コンドロ
イチン硫酸、コロミン酸、脱アセチル化キチン(キトサ
ン(平均分子量:1000))から選ばれたものの一つ
を0.2wt%含有する生理食塩液100ml(pH7
.1)を加え、液剤とした。それぞれ良好な特性を示す
製剤である。
【0033】実施例4 実施例1で得られた製剤にそれぞれ、デキストラン、シ
クロデキストラン、DEAE−デキストラン、イヌリン
、ラミナラン、ポリ乳酸(分子量:5000)、ポリグ
リコール酸(分子量:10000)から選ばれたものの
うちの一つを0.05wt%含有する生理食塩液(pH
7.1)50mlを加え、液剤とした。それぞれ優れた
性状を示す。
【0034】実施例5(液体製剤) コラーゲナーゼインヒビター(微生物由来)10μgを
含むヒアルロン酸ナトリウムの0.5wt%生理食塩水
溶液50mlに脱アセチル化キチン(キトサン)5%溶
液5mlを添加混合し、複合体を形成させた。このもの
は関節炎治療剤として使用される。こうして得られた製
剤は、ラットを用いての血中濃度追跡試験で持続化され
た特性を有することが示される。
【0035】
【発明の効果】本発明の製剤は、ヒアルロン酸を配合さ
れることにより、良好な特性を有し、治療用薬剤として
大変優れている。さらに、その製剤としての加工性にお
いても好ましい。また、高分子物質を加えることにより
複合体を形成させて、更に優れた製剤が得られる。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  トランスフォーミング成長因子(TG
    F)及び蛋白分解酵素阻害剤から成る群から選ばれた生
    物活性ペプチドと、ヒアルロン酸又はヒアルロン酸の非
    毒性塩とから成ることを特徴とする生物活性ペプチド製
    剤。
  2. 【請求項2】  該蛋白分解酵素阻害剤がコラーゲナー
    ゼインヒビター、トリプシンインヒビター、メタロプロ
    テナーゼインヒビター、又はエラスターゼインヒビター
    である請求項1に記載の製剤。
  3. 【請求項3】  該製剤が、固体、液体又はゲル状の半
    液体の投与形態のものである請求項1に記載の製剤。
  4. 【請求項4】  該製剤が、抗ウィルス剤、老化改善剤
    、創傷治療剤、抗炎症剤、又は骨関連疾患治療剤として
    用いられるものである請求項1に記載の製剤。
  5. 【請求項5】  トランスフォーミング成長因子(TG
    F)及び蛋白分解酵素阻害剤から成る群から選ばれた生
    物活性ペプチド、ヒアルロン酸又はヒアルロン酸の非毒
    性塩、及びヒアルロン酸又はその非毒性塩と共に生体に
    投与しうる高分子物質とからなることを特徴とする生物
    活性ポリペプチド製剤。
  6. 【請求項6】  該蛋白分解酵素阻害剤がコラーゲナー
    ゼインヒビター、トリプシンインヒビター、メタロプロ
    テナーゼインヒビター又はエラスターゼインヒビターで
    ある請求項4に記載の製剤。
  7. 【請求項7】  該高分子物質が高分子物質類のなかか
    ら選ばれた1種又は2種以上のものである請求項4に記
    載の製剤。
  8. 【請求項8】  該ヒアルロン酸またはその非毒性塩と
    共に生体に投与しうる高分子物質が、アテロコラーゲン
    、ゼラチン、アルブミン、フィブリン、フィブリノーゲ
    ン、ポリリジン、ポリグルタミン酸等の蛋白質及びキチ
    ン、コンドロイチン硫酸、コロミン酸又はそれらの脱ア
    セチル化物、デキストラン、シクロデキストラン、DE
    AE−デキストラン、イヌリン、ラミナラン等の多糖類
    及びポリ乳酸、ポリグリコール酸又はそれらのコポリマ
    ーあるいはヘテロポリマー、ヒドロキシプロピルセルロ
    ース、メチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、
    カルボキシメチルセルロース等の合成高分子から選ばれ
    たものである請求項4に記載の製剤。
  9. 【請求項9】  該製剤が、固体、液体又はゲル状の半
    液体の投与形態のものである請求項4に記載の製剤。
  10. 【請求項10】  該製剤が、抗ウィルス剤、老化改善
    剤、創傷治療剤、抗炎症剤、又は骨関連疾患治療剤とし
    て用いられるものである請求項4に記載の製剤。
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