JP2810722B2 - 化粧料 - Google Patents
化粧料Info
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Description
能を有し、コラーゲン生成増強作用を有するとともに、
良好な使用感を有し、濁りや沈澱の生成しない品質上安
定した化粧料に関する。
たメラニンの淡色漂白作用、抗酸化能およびコラーゲン
生成増強による皮膚水分保持作用など化粧料として有用
な作用を有するが、安定性が非常に悪いという欠点があ
る。
導体が開発されている(特公昭44−31237号公報、特開
昭61−50908号公報、特開昭63−267709号公報)。L−
アスコルビン酸誘導体の一種であるL−アスコルビン酸
−2−リン酸〔以下、APと略記する〕は化粧料として使
用することができることが知られている。L−アスコル
ビン酸−2−リン酸の塩としてはナトリウム塩、カリウ
ム塩、カルシウム塩、トリエタノールアミン塩などがあ
り、マグネシウム塩〔以下、AP(Mg)と略記する〕が化
粧料に最も多く使用されている。
使用感などの種々機能を製品に付与することができるの
で、化粧料の原料として使用できることが知られている
〔化粧品学(池田編、南山堂)、165〜169(1978)〕。
使用する場合、沈澱が発生しやすく、また安定性も低い
という問題があり、これらの問題点の解決が望まれてい
る。
トリウム塩〔以下、AP(Na)と略記する〕と特定の水溶
性高分子とを特定の割合で組合わせて用いる場合、沈澱
を生じない安定な化粧料が得られることを見い出し、本
発明を完成した。
0.01〜2.0重量%とを配合してなる化粧料に関する。
5号公報)あるいは酵素法(特開昭63−273489号公報)
などいかなる方法で調製されたものでもよい。またAP
(Na)は粉末、結晶のいづれでもよい。結晶状AP(Na)
は、本出願人による特願昭63−211100(特開平2−1314
94号)に開示されている。その製造法の一例を参考例12
としてあげる。
%、望ましくは0.2〜3.0重量%である。
ソーダ、セルロース誘導体、ポリビニルアルコール、ポ
リアクリル酸ソーダ、カルボキシビニルポリマー、ポリ
エチレンオキシド、トラガカントガム、クインスシード
ガム、キサンタンガム、ヒアルロン酸ソーダ、ベントナ
イドなどが用いられる。特にカルボキシル基を含有する
酸またはその塩、たとえば、アルギン酸ソーダ、カルボ
キシビニルポリマーに対して有効である。
せるために0.01〜2.0重量%で配合される。
質、保湿剤、香料、防腐剤、着色料、皮膚栄養剤などを
本発明の目的を達成する範囲内で適宜配合し得る。その
配合方法は公知の方法を採用し得る。
粧水などの化粧水類、モイスチャー乳液またはエモリエ
ント乳液などの乳液類などである。
ぎ、抗酸化能を有する。さらに、本発明の化粧料は、コ
ラーゲン生成増強作用を有し、良好なあるいは特色ある
使用感を有し、かつ濁りや沈澱の発生しないまたは発生
しにくい化粧料である。
説明する。尚、参考例、実施例に示す部とは重量部、%
とは重量%である。
の発生を下記の方法で調べた。
エン酸として0.1%溶液)pH5,6,7,8の各溶液に、3%に
なるようAP(Mg)およびAP(Na)を各々溶解し、40℃の
温度条件下で2ヵ月間保存試験を実施した。該溶液と該
溶液を0.45ミクロンのミリポアフィルターで過した
液との430nmにおける吸光度の差を測定し、その差をも
って濁りの指標にした。
は濁りの発生が少ないことがわかった。
Goodrich Company社製)を使用して、AP(Mg)とAP(N
a)とについて水溶液中の濁りの発生を下記の方法で調
べた。
考例では940と941とを使用した。
ール溶液を調製した。
び精製水495部を混合し、0.5%カーボポール中和物を作
成した。0.1%クエン酸緩衝液でpH7に調整した所定量の
AP(Mg)あるいはAP(Na)水溶液50部に、この0.5%カ
ーボポール中和物50部を少しずつ撹拌添加した。30℃で
20時間放置した後、660nmの吸光度を測定した。併せて
沈澱の状態を目視にて観察した。なお、ここでいう沈澱
とは、沈降性の物質が生成することを指す。
g)の場合、AP(Mg)の含有量が0.2%以上になると目視
でも明らかに沈澱の生成がわかった。AP(Na)の場合に
は濁りの発生は0.1%以上の含有量で認められるが、沈
降性の物質が生成していないため乳液などにおいては化
粧料としての製品化が可能である。
g)の場合、AP(Mg)の含有量が0.3%以上になると目視
でも明らかに沈澱の生成がわかった。AP(Na)の場合に
はその含有量が1.0%以下であれば、目視においては濁
りの発生が認められず、澄明な化粧料としての製品化が
可能である。なお、AP(Na)の場合、その含有量が1.0
%以上であっても、沈降性の物質が生成していないた
め、乳液などにおいては、化粧料としての製品化が可能
である。
用し、カーボポール濃度を0.05%および0.1%の濃度で
使用する以外は参考例2と同様に行って第2表の結果を
得た。
うな条件下での化粧料としての製品化は困難である。
の製品化が可能である。
実施例1と同様に行って乳液を得た。
を使用する以外は実施例1と同様に行って乳液を得よう
としたが、均一で安定な乳液を得ることはできなかっ
た。
を使用する以外は実施例2と同様に行って乳液を得よう
としたが、均一で安定な乳液を得ることはできなかっ
た。
は、実施例3と同様に行って化粧水を得た。
を使用する以外は実施例3と同様に行って化粧水を得よ
うとしたが、均一で安定な化粧水を得ることはできなか
った。
を使用する以外は実施例4と同様に行って化粧水を得よ
うとしたが、均一で安定な化粧水を得ることはできなか
った。
と参考例7および実施例4との参考例7の4つの場合に
分け、専門パネラー20人により各々の場合について使用
感の良否について官能試験を実施した。
系の方が使用感の良い化粧料であった。
定性および着色性に関する分析を実施した。HPLC(高速
液体クロマトグラフィー)によるAP(Mg)またはAP(N
a)の含有分析と、着色の進行をみるため430nmにおける
吸光度分析とを実施した。吸光度については、濁りと区
別するために0.45ミクロンのミリポアフィルターを使用
した過を行い、得られた液を分析した。
ム塩はマグネシウム塩と比較して、ほぼ同等の安定性と
着色性を示した。
〔AP(Na)〕の結晶の製造: シュードモナス・アゾトコリガンスATCC12417をポリ
ペプトン10g/、肉エキス7g/、酵母エキス5g/およ
びNaCl 3g/を含むpH7.2に調整した培地30mlに植菌
し、30℃で20時間培養した。ついでKM102培地300mlに上
記で得られた種培養液12mlを植菌し、30℃で、20時間培
養した。得られた培養液を10,000×gにて10分間遠心分
離し、湿菌体11.8gを得て、−20℃にて凍結保存した。
凍結保存菌体50mg/ml(湿菌体重量)を含む、アスコル
ビン酸200mM、ピロリン酸カリウム200mM、酢酸ナトリウ
ム緩衝液(pH4.0)100mM、ナイミーンS−215(日本油
脂社製)4g/、キシレン10ml/の組成の反応液50ml
を、マグネチック・スターラーにて100rpmで撹拌しつ
つ、水酸化ナトリウムでpHを4.0付近に、温度を40℃に
保って36時間反応させた。得られた反応液(AP 30g/
含む。)1を除菌過し、液をプロライトA100(中
塩基性陰イオン交換樹脂、プロライト・インターナショ
ナル社製)1を充填した塔に通液した。吸着したPを
1N希塩酸で溶離し、10N水酸化ナトリウム水溶液でpH9.5
に調整した。
のミリポアフィルターを用いて過した。液を60℃に
加熱還流、撹拌しながら、メタノール900mlを約6時間
かけてゆっくり加え、その後3時間加熱還流を継続し
た。室温で一晩放置した。生じた結晶を過し、メタノ
ールで洗浄した。次いで40℃で一夜真空乾燥して目的と
するAP(Na)の結晶の精製品21.4g(収率71%)を得
た。
O.) 3.0 プロピルパラベン 0.1 (B)メチルパラベン 0.1 トリエタノールアミン 0.05 1,3−ブチレングリコール 6.0 精製水 73.25 (C)カーボポール941 1%溶液 5.0 (D)10%AP(Na)水溶液 3.0 上記物質群を、以下の処方にしたがって混合し、乳液
を得た。
しながら添加した。これに(C)を添加し、10分間撹拌
後、冷却した。60℃になったところで、(D)を添加
し、40℃まで冷却して、乳液を得た。
調製した。
する以外は実施例1と同様に行って乳液を得た。
水を得た。
それに(C)を添加し、化粧水を得た。
ーボポール940を使用して化粧水を得た。
抗酸化能を有し、コラーゲン生成増強作用を有するとと
もに、良好な使用感を有し、濁りや沈澱の精製しない品
質上安定した優れた化粧料が提供される。
7,8の各溶液における初濃度3%のAP(Mg)溶液およびA
P(Na)溶液の濁りの変化を、ミリポアフィルターによ
る過前後の各溶液の430nmにおける吸光度の差を縦軸
に、経過月数を横軸にして示す図である。 第2図は、40℃の温度条件下、クエン酸緩衝液のpH5,6,
7,8の各溶液における初濃度3%のAP(Mg)溶液の残存
率を縦軸に、経過月数を横軸にして示す図である。 第3図は、40℃の温度条件下、クエン酸緩衝液のpH5,6,
7,8の各溶液における初濃度3%のAP(Na)溶液の残存
率を縦軸に、経過月数を横軸にして示す図である。 第4図は、40℃の温度条件下、クエン酸緩衝液のpH5,6,
7,8の各溶液における初濃度3%のAP(Na)溶液のミリ
ポアフィルターにより過した液の430nmにおける吸
光度を縦軸に、経過月数を横軸にして示す図である。 第5図は、40℃の温度条件下、クエン酸緩衝液のpH5,6,
7,8の各溶液における初濃度3%のAP(Na)溶液のミリ
ポアフィルターにより過した液の430nmにおける吸
光度を縦軸に、経過月数を横軸にして示す図である。
Claims (3)
- 【請求項1】L−アスコルビン酸−2−リン酸・ナトリ
ウム塩0.05〜3.0重量%とサイクロデキストリン、ポリ
ビニルピロリドンおよびポリオキシエチレン(60モル)
ソルビタンモノラウレートを除く水溶性高分子0.01〜2.
0重量%とを配合してなる化粧料。 - 【請求項2】水溶性高分子がカルボキシル基を含有する
酸またはその塩である請求項(1)記載の化粧料。 - 【請求項3】水溶性高分子が、アルギン酸ソーダまたは
カルボキシビニルポリマーである請求項(1)記載の化
粧料。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP24749189A JP2810722B2 (ja) | 1989-09-22 | 1989-09-22 | 化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24749189A JP2810722B2 (ja) | 1989-09-22 | 1989-09-22 | 化粧料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03109308A JPH03109308A (ja) | 1991-05-09 |
JP2810722B2 true JP2810722B2 (ja) | 1998-10-15 |
Family
ID=17164259
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24749189A Expired - Lifetime JP2810722B2 (ja) | 1989-09-22 | 1989-09-22 | 化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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JP2005187466A (ja) * | 2003-12-04 | 2005-07-14 | Showa Denko Kk | アスコルビン酸−2−リン酸エステルの高級脂肪酸エステルの塩を含む皮膚外用剤、該エステルの塩の安定化方法および安定化剤 |
-
1989
- 1989-09-22 JP JP24749189A patent/JP2810722B2/ja not_active Expired - Lifetime
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