JPH06343479A - 増粘剤およびその用途 - Google Patents

増粘剤およびその用途

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JPH06343479A
JPH06343479A JP5134894A JP13489493A JPH06343479A JP H06343479 A JPH06343479 A JP H06343479A JP 5134894 A JP5134894 A JP 5134894A JP 13489493 A JP13489493 A JP 13489493A JP H06343479 A JPH06343479 A JP H06343479A
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thickener
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culture
agent
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Kuniharu Tachibana
國治 立花
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USUKI SEIYAKU KK
Sansho Pharmaceutical Co Ltd
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USUKI SEIYAKU KK
Sansho Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 マスタケを液体培養することにより得られる
粘性物からなることを特徴とする増粘剤。この増粘剤
は、皮膚に対して優れた感触を示し、かつ経時的にも安
定な従来の増粘剤とは異なった物理化学的特性を有する
新規な半流動性特性を示すもので、とくに化粧料の配合
剤として好適であり、それ以外にも、医薬部外品、医
薬、食品などの配合剤としても有用なものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製剤特性及び使用感に
優れた天然由来の増粘剤に関するものであって、さらに
詳しくは、マスタケの子実体または菌糸体(以下、これ
らを総称して単に「マスタケ」と呼ぶことがある)を液
体培養することによって得られる粘性物からなる増粘剤
で、皮膚に対して優れた感触を示し、かつ経時的にも安
定な従来の増粘剤とは異なった物理化学的特性を有する
新規な半流動性の増粘剤に関する。
【0002】
【従来の技術】近代科学の進歩によって、化粧料、医薬
部外品、医薬品及び食品などの処方、さらには、各種工
業製品への添加剤としても欠かせない、増粘剤あるいは
保湿剤等を合成によって製造する新素材開発が活発にな
ってきており、その一例として、カルボキシビニルポリ
マー、PCAソーダ、ポリビニルアルコールあるいはポ
リビニルピロリドンなどが挙げられる。
【0003】しかし、これらの増粘剤は、例えばカルボ
キシビニルポリマーのように、適度な粘性があるもの
の、塩の存在や添加によって分子構造が破壊されて粘度
低下を惹き起こしたり、pHの影響を受けて経時的に不
安定であったりすることから、製剤設計上、非常に使用
しづらい問題があった。かかる問題を解決する目的で、
その他の高分子化合物が適宜添加されていたが、これら
のものも使用感が損なわれ(べたつきが生じ)たり、白
濁化したりするなどの問題があって煩雑な処方系となる
ことが多かった。
【0004】一方、天然由来のものとしては、ヒアルロ
ン酸、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、海藻か
ら得た多糖類等があるが、例えばアルギン酸ナトリウム
のように、加水分解されて経時的に粘度が低下する等の
問題があった。
【0005】一般的にこれら天然由来の増粘剤あるいは
保湿剤の欠点として、単独使用では、ぬめり感による皮
膚へのなじみの悪さのほか、皮膚になじむ前の直前のと
まりやべたつきがある等の使用感上の問題があった。ま
た、多量配合する剤型によっては、外観的にも白濁する
など製剤上の問題も抱えていた。
【0006】したがって、これらの物質を種々の用途に
使用する場合には、各々の欠点を補うために多種類の他
の添加物を組み合わせる必要があることから、手軽に使
用できる汎用性の高い原料の開発が待ち望まれていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、各種
の塩の存在や添加によっても増粘効果が失われないばか
りか、pH及び温度依存性がない経時的にも安定な粘度
特性を有し、しかも皮膚に塗布した場合には肌に対する
なじみやしっとり感を有する、新規の機能性原料を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者は前記目的を達成するために、動物、植物由来及
び微生物産出多糖に着目して鋭意研究を重ねた結果、サ
ルノコシカケ科マスタケ属のマスタケを液体培養するこ
とにより得られる粘性物が、安定性が高く、また、上記
の種々の問題を解決することを見出し、本発明を完成す
るに至った。すなわち、本発明によれば、マスタケを液
体培養することによって得られる粘性物からなる新規な
増粘剤が提供される。この増粘剤は、皮膚に対して安全
で、製剤特性及び使用感に著しく優れており、とくに、
化粧料の配合成分として好適なものである。
【0009】
【発明の具体的な説明】本発明で使用するマスタケは、
子実体、菌糸体(Letiporus sulphureus)のいずれを用
いても同じ効果を奏し得るが、子実体は季節的なものを
考慮すると入手困難であったり、抽出率が低いため原価
的に高価になる等、実用的な面で問題がある。したがっ
て、マスタケ菌糸体の液体培養から得られる粘性物を利
用した方が廉価であり、季節変動の影響を受けない等の
有利な面が多いので好ましい。
【0010】本発明のマスタケを液体培養することによ
り得られる粘性物は、例えば次のようにして製造するこ
とが出来る。使用する液体培養の培地としては、マスタ
ケが増殖する条件であれば何ら限定されることはない
が、例えば、グルコース、シュクロース、ラクトース等
の炭素源、ペプトン等の窒素源の他に無機塩を含有し、
生産培養条件に応じてその他、天然栄養源、ビタミン、
アミノ酸、カルボン酸等を必要量添加したものが用いら
れる。
【0011】また、マスタケを液体培養する条件として
は、培養温度20ないし35℃、培養時間は約1ないし
4週間、通気攪拌等の好気的条件下で行うのが望まし
い。
【0012】これらの培養条件下でマスタケを培養した
後、常法により遠心分離等で菌体を除去し、除タンパク
操作、濾過等を行い精製する。ここで精製された液(濾
液等)はそのまま製品としても利用可能であるが、さら
に使用目的に応じて調製が必要な場合は、例えばこれに
等量のエタノール等のアルコールを加えて目的とする粘
性物を分画し、必要粘度に応じて製品とする。
【0013】このようにして得られた本発明の増粘剤
は、安定性が高く、粘度特性が、pH、温度ならびに塩
の影響を受けず、経時的にも極めて安定である。また、
従来の増粘剤あるいは保湿剤には見られない優れた効
果、すなわち、皮膚適用時のべたつきやとまり感がな
い、滑らかな使用感とさっぱりしたあと残り感を有す
る。このため、化粧料、医薬部外品、医薬品及び食品な
どにおいて増粘を目的とした添加剤として使用できる
他、工業製品への添加剤としても有用な汎用性の高い新
規の機能性原料である。しかも、医薬、化粧料分野で通
常に用いられる各種の添加基剤との相溶性も良好で、大
変使用しやすい原料である。
【0014】本発明の増粘剤は、上記の如く利用目的に
合わせた任意の調製が可能であるため、使用量は特に制
限されるものではないが、化粧料、医薬部外品、医薬品
及び食品用の増粘剤として配合する場合は、通常、0.
01ないし10.0重量%程度、好ましくは0.1ない
し5重量%が用いられ、保湿剤として配合する場合は、
通常、0.01ないし5.0重量%程度、好ましくは
0.01ないし2重量%が用いられる。
【0015】上記医薬品、医薬部外品、化粧料の公知の
形態とは、経口のみならず外用可能なあらゆる形態を意
味し、経口可能な形態としては、例えば錠剤、カプセル
剤、顆粒剤、シロップ剤、粉剤、エキス剤等が例示で
き、外用可能な形態としてはパップ剤、プラスタ−剤、
点眼剤、ペースト剤、クリーム、軟膏、エアゾール剤、
乳剤、ローション、乳液、エッセンス、パック、ゲル
剤、パウダー、ファンデーション、リップクリーム、口
紅、サンケア、バスソルト等の皮膚適用剤やヘアトニッ
ク、ヘアシャンプー、ヘアリンスなどの頭髪適用剤が例
示できる。この場合、公知の有効成分や界面活性剤、油
脂類等の基剤成分の他、必要に応じて、公知の保湿剤、
増粘剤、防腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、散乱剤、
キレート剤、pH調整剤、香料、着色剤等種々の添加剤
を適宜併用することができる。
【0016】食品の添加剤としては、例えばゼリー、キ
ャンディ、ドリンク、ジャム、ビスケット、チョコレー
ト、ケーキ等の種々の形態に適宜自由に使用できる。そ
の際、必要に応じて食品として使用可能な防腐剤、香
料、安定剤、着色剤、乳化剤、酸化防止剤、調味料、増
粘剤等種々の公知の添加剤を適宜併用しても良い。
【0017】
【実施例】次に、本発明の実施例並びにその効果の試験
例を挙げるが、これらは本発明を何ら限定するものでは
ない。
【0018】<製造例1>乾燥したマスタケ子実体50
gをホモミキサーで粉砕し、これに2,000gの精製
水を加えて、95℃で3時間攪拌抽出する。該抽出液を
8,000rpm、40分間遠心分離した後、セライト
等の濾過助剤を用いて濾過し、濾液1850gを得た。
該濾液の限外濾過を行い、分子量10万以下の低分子の
ものを取り除いた後、400gのエタノールを加えて沈
殿物を乾燥し、目的とする増粘剤1.87gを得た。
【0019】<製造例2>ブドウ糖30g/l、酵母エ
キス2g/l、ペプトン2g/l、リン酸1カリ1g/
l、硫酸マグネシウム0.5g/l、塩化ナトリウム
0.1g/l、塩化カルシウム0.1g/l、消泡剤
0.5g/lを含むpH7.0の液体培地を120℃で
15分間滅菌処理した後、マスタケ菌糸(Laetiporus s
ulphureus )を接種し、30℃で好気的条件下において
通気攪拌培養を行った。28日間培養した後、該培養液
をホモジナイズ処理した後、10,000rpm、30
分間遠心分離して菌体画分と培養液上清液画分に分け
た。培養液上清液画分に1リットルのエタノールを加え
て沈殿部に2.14gの粗増粘剤を得た。得られた粗増
粘剤を500mlの精製水に溶解した後、濾過し、イオ
ン交換クロマトグラフィー(TSK-GEL DEAE-TOYOPEARL 6
50)によって精製し、500gのエタノールを加えて沈
殿物を乾燥し、増粘剤1.53gを得た。
【0020】<製造例3>デキストリン20g/l、ハ
イニュートS(大豆ペプチド)1g/l、リン酸1カリ
1g/l、塩化ナトリウム0.1g/l、硫酸アンモニ
ウム1g/l、塩化カルシウム0.1g/l、消泡剤
0.5g/lを含むpH2.0の液体培地を120℃で
15分間滅菌処理した後、マスタケ菌糸(Laetiporus s
ulphureus )を接種し、25℃で20日間振盪培養を行
った。培養終了後、ホモジナイズ処理した後、セライト
50gを加えて濾過し、濾液850gに1リットルのエ
タノールを加えて、沈殿部に2.14gの粗増粘剤を得
た。得られた粗増粘剤を500mlの精製水に溶解した
後、濾過し、イオン交換クロマトグラフィー(TSK-GEL
DEAE-TOYOPEARL 650)によって精製し、500gのエタ
ノールを加えて沈殿物を乾燥し、増粘剤1.64gを得
た。
【0021】<製造例4>可溶性デンプン50g/l、
ペプトン2g/l、リン酸1カリ1g/l、硫酸ナトリ
ウム0.5g/l、塩化ナトリウム0.1g/l、塩化
カルシウム0.1g/l、コハク酸1.5g/l、消泡
剤0.5g/lを含むpH3.5の液体培地を120℃
で15分間滅菌処理した後、マスタケ菌糸(Laetiporus
sulphureus )を接種し、28℃で好気的条件下におい
て通気攪拌培養を行った。14日間培養した後、該培養
液をホモジナイズ処理した後、10,000rpm、3
0分間遠心分離して菌体画分と培養液上清液画分に分け
た。培養液上清液画分に1リットルのエタノールを加え
て沈殿部に2.48gの粗増粘剤を得た。得られた粗増
粘剤を500mlの精製水に溶解した後、濾過し、イオ
ン交換クロマトグラフィー(TSK-GEL DEAE-TOYOPEARL 6
50)によって精製し、500gのエタノールを加えて沈
殿物を乾燥し、増粘剤1.83gを得た。
【0022】<製造例5>ゲルコース50g/lおよび
小麦胚芽30g/lを含む液体培地を120℃で20分
間滅菌処理した後、マスタケ菌糸(Laetiporus sulphur
eus )を接種し、28℃で、振盪培養を行った。25日
間培養した後、該培養液をホモジナイズ処理した後、1
0,000rpm、30分間遠心分離して菌体画分と培
養液上清液画分に分けた。培養液上清液画分をセライト
を添加して濾過した後、イオン交換クロマトグラフィー
(TSK-GEL DEAE-TOYOPEARL 650)によって精製し、80
0mlのエタノールを加えて沈殿部に増粘剤1.48g
を得た。
【0023】<効果データ> (1) 粘度の経時安定性 本発明の増粘剤の各pHにおける粘度の経時安定性を調
べた。試験は、本発明の増粘剤を2.0%の濃度に調製
し、各々5、25および45℃の温度条件に10週間放
置して経時的な粘度の安定性を調べた。観察は2週間ご
とB形粘度計(株式会社東京計器製;形式BL)で行
い、各試験の粘度安定性を測定した。なお、本発明の増
粘剤は製造例2のものを使用した。結果を、表1に示し
た。
【0024】 表の結果から明らかなように、本発明の増粘剤は、各p
Hでの経時的粘度の安定性に優れていることが確認され
た。
【0025】(2) 塩の添加による粘度の経時的安定性 本発明の増粘剤の塩の添加による粘度の安定性を調べ
た。比較対照として、他の増粘剤にカルボキシビニルポ
リマー、CMC、アルギン酸ナトリウムを用いた。試験
は、本発明の増粘剤及び比較対照とした他の増粘剤の水
溶液に、塩化ナトリウムを下記の濃度で添加して、即時
的な粘度の変化及びさらに本発明の増粘剤を各5、25
及び45℃の温度条件に10週間放置して経時的な粘度
の安定性を調べた。観察は2週間ごとB形粘度計(株式
会社東京計器製;形式BL)で行い、各塩濃度に調整し
た本発明の増粘剤の経時的な粘度の安定性を測定した。
なお、本発明の増粘剤は製造例3のものを使用した。即
時的な粘度変化の結果を図1に、また、本発明の増粘剤
の経時的粘度の安定性の結果を、表2に示した。
【0026】
【0027】図1の結果から明らかなように、比較対照
として用いた他の増粘剤は塩化ナトリウムの添加によ
り、濃度依存的に粘度の低下が顕著であったが、本発明
の増粘剤は、塩化ナトリウムの添加濃度に関係なく、粘
度が安定していることが確認された。また、表2の結果
から明らかなように、本発明の増粘剤は塩化ナトリウム
の各濃度添加でも経時的粘度の安定性に優れ、外観上も
全く問題ないことが確認された。
【0028】(3) 保湿性 高周波インピーダンスメーター(IBS社製:MODEL IB
-355)を用い、精製水をコントロールとして本発明の増
粘剤(製造例4)の保湿性を調べた。他の保湿剤と比較
するために保湿性が高いヒアルロン酸ナトリウムを対照
として同様に調べた。
【0029】測定方法 ヒト前腕部内側に試料を塗布(2cm×2cm)し、3
0秒後すばやくガーゼで軽く拭き取り、30秒毎に皮膚
の電導度(コンダクタンス)を経時的に10分まで測定
した(測定条件:測定室内温度20℃、湿度60%、測
定回数n=10)。結果を図2に示した。図2の結果
は、電導度が高いほど保湿性が高いことを示しており、
本発明の増粘剤は、保湿性が優れているヒアルロン酸ナ
トリウムと同等の保湿性を示しており、保湿剤として優
れていることが確認された。
【0030】(4) 使用感評価試験 本発明の増粘剤を使用した化粧水(後述の処方例3)を
用いてヒアルロン酸ナトリウムとの使用感を官能試験に
より比較した。使用感評価は、40名の乾性肌の女性を
各群10名ずつの4群にランダムに分けたパネラーによ
り行った。第1群には処方例3の化粧水(本発明)を、
第2群には処方例3の本発明の増粘剤のみをヒアルロン
酸ナトリウムにかえて化粧水(比較例1)を、第3群に
は処方例3の本発明の増粘剤を除いた化粧水(基剤:比
較例2)を使用してもらった。この3群のパネラーに
は、化粧水を毎日朝と夜2回、洗顔後、顔面に適量塗布
することを1か月間続けてもらい、「肌のなじみ」「肌
のしっとり感」「肌荒れ改善」の3項目について有効性
を評価してもらった。評価はそれぞれ使用前に比べてど
のように改善されたかについて、「著効」「有効」「や
や有効」「変化なし」の4段階で判定してもらった。結
果を表3ないし表5に示す。なお、表中の有効率は、有
効以上で算出したものを意味する。
【0031】
【0032】
【0033】 以上の結果から、本発明の増粘剤を配合した化粧水に
は、明らかに優れた使用感特性が認められた。
【0034】
【処方例】次に、本発明の増粘剤を配合する処方例を示
す。処方例の配合中、「適量」とは、全体で100重量
%になる量を意味する。
【0035】 <処方例1> クリーム (重量%) A モノステアリン酸ポリエチレングリコール(40E.O.) 2.0 自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 5.0 ステアリン酸 5.0 ベヘニルアルコール 1.0 流動パラフィン 10.0 トリオクタン酸グリセリル 10.0 B グリセリン 5.0 エチルパラベン 0.1 本発明の増粘剤(製造例1のもの) 0.01 精製水 適 量 Aに属する成分を加熱溶解する。別に、Bに属する成分
を加熱溶解する。AにBを添加して攪拌、乳化後、冷却
してクリームを製造した。
【0036】 <処方例2> 乳液 (重量%) A モノステアリン酸ポリオキシエチレン ソルビタン(20E.0.) 1.0 モノステアリン酸ポリオキシエチレン ソルビタン(60E.0.) 0.5 親油型モノステアリン酸グリセリン 1.0 ステアリン酸 0.5 ベヘニルアルコール 0.5 アボカド油 4.0 トリオクタン酸グリセリル 4.0 B 1,3−ブチレングリコール 5.0 本発明の増粘剤(製造例2のもの) 0.02 メチルパラベン 0.2 精製水 適 量 Aに属する成分を加熱溶解する。別に、Bに属する成分
を加熱溶解する。AにBを添加して攪拌、乳化後、冷却
して乳液を製造した。
【0037】 <処方例3> 化粧水 (重量%) ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.0.) 8.0 エタノール 15.0 本発明の増粘剤(製造例3のもの) 0.05 エチルパラベン 0.1 クエン酸 0.1 クエン酸ナトリウム 0.3 1,3−ブチレングリコール 4.0 エデト酸二ナトリウム 0.01 精製水 適 量 上記の各成分を混合、均一に攪拌、溶解し化粧水を製造
した。
【0038】 <処方例4> クリームパック (重量%) A ビーガム 5.0 スクワラン 2.0 プロピレングリコール 5.0 本発明の増粘剤(製造例4のもの) 1.0 ビタミンB12 0.05 精製水 適 量 B 酸化亜鉛 10.0 C エタノール 5.0 Aに属する成分を混合、攪拌して膨潤させ、Bを少しず
つ加える。これにCを徐々に加えてペースト状になるま
で混練しクリームパックを製造した。
【0039】 <処方例5> エッセンス (重量%) グリセリン 20.0 エタノール 1.0 本発明の増粘剤(製造例5のもの) 5.0 精製水 適 量 上記の各成分を混合、均一に攪拌、溶解しエッセンスを
製造した。
【0040】 <処方例6> 親水性軟膏 (重量%) A ポリオキシエチレンセチルエーテル 2.0 グリセリルモノステアレート 10.0 流動パラフィン 10.0 ワセリン 4.0 セタノール 5.0 B プロピレングリコール 10.0 メチルパラベン 0.1 本発明の増粘剤(製造例1のもの) 2.0 精製水 適 量 Aに属する成分を加熱溶解する。別に、Bに属する成分
を加熱溶解する。AにBを添加して攪拌、乳化後、冷却
して親水性軟膏を製造した。
【0041】 <処方例7> エアゾール剤 (重量%) A コウジ酸 2.0 本発明の増粘剤(製造例2のもの) 0.1 ニコチン酸ベンジル 0.01 ビタミンEアセテート 0.05 セタノール 1.2 プロピレングリコール 4.0 エタノール 8.0 精製水 適 量 B フロン123/141b(57:43) 7.0 Aに属する成分を均一に混合溶解してエアゾール容器に
入れ、常法によりBを容器に充填してエアゾール剤を製
造した。
【0042】 <処方例8> パップ剤 (重量%) A ポリアクリル酸 30.0 モノオレイン酸ソルビタン 1.0 精製水 適 量 B ポリアクリル酸ソーダ 7.0 塩化アルミニウム 0.3 本発明の増粘剤(製造例3のもの) 1.5 濃グリセリン 20.0 酸化チタン 1.0 Aに属する成分を加温溶解する。別に、Bに属する成分
を加温溶解して攪拌、混合し、パップ剤を製造した。
【0043】 <処方例9> 錠菓 (重量%) クエン酸 1.0 脱脂粉乳 15.0 ショ糖脂肪酸エステル 1.0 フレーバー 0.8 本発明の増粘剤(製造例4のもの) 1.0 グラニュー糖 20.0 乳糖 61.2 上記原料を均一に混合し、これを造粒して打錠して製造
した。
【0044】 <処方例10> キャンデー (重量%) A 粉末マルビット 83.0 クエン酸 0.4 本発明の増粘剤(製造例5のもの) 0.5 水 適 量 B フレーバー 1.0 黄色4号 0.001 Aの混合液をバキュームパンで減圧下、加熱して水分2
ないし5%になるまで濃縮し、これを冷却盤上に移した
後、Bを順次加えて60℃位まで冷却し、これをローラ
ー又はスタンピングマシンで成型して製造した。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、マスタケの液体培養に
よって得られる粘性物からなる増粘剤が提供され、その
優れた機能特性ゆえに、特に医薬品、医薬部外品、化粧
料及び食品用の増粘剤として有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】塩化ナトリウム添加による粘度の即時的な変化
を、本発明の増粘剤及び他の増粘剤の粘度変化と対比し
て示すグラフである。
【図2】本発明の増粘剤の電導度をヒアルロン酸ナトリ
ウムの電導度と対比して示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C12P 1/02 C12R 1:645) 7804−4B

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスタケを液体培養することにより得ら
    れる粘性物からなることを特徴とする増粘剤。
  2. 【請求項2】 マスタケを液体培養することにより得ら
    れる粘性物を配合したことを特徴とする化粧料。
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