JPH0595423U - 電気貯湯容器 - Google Patents

電気貯湯容器

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JPH0595423U JP9744491U JP9744491U JPH0595423U JP H0595423 U JPH0595423 U JP H0595423U JP 9744491 U JP9744491 U JP 9744491U JP 9744491 U JP9744491 U JP 9744491U JP H0595423 U JPH0595423 U JP H0595423U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 保温ヒータをオン、オフせずに、湯沸かしヒ
ータのみをオン、オフ制御するだけの簡単な構成および
制御にて、内容液の高速沸騰と沸騰後の所定温度での保
温とを達成できるようにする。 【構成】 内容液の沸騰を検知する沸騰検知手段33、
101、内容液の温度を検知する内容液温度検知手段3
3、101、内容液が湯沸かし必要温度以下であるとき
に、湯沸かしヒータ61bおよび保温ヒータ61cの双
方に通電して内容液を沸騰させる初期沸騰モードと、こ
の初期沸騰モードでの内容液の沸騰後、保温ヒータのみ
の通電状態に切り換えて内容液の保温を行い、この保温
中に内容液が設定保温温度と湯沸かし必要温度との間の
所定温度以下に低下したときに、湯沸かしヒータを再度
通電して内容液を設定保温温度以上に昇温させた後通電
を断つ保温モードとを有する通電制御手段101、30
4を備えたことを特徴とするものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、器体に収容している内容器の外まわりに内容液を加熱する湯沸かし ヒータおよび保温ヒータを設けた電気貯湯容器に関するものであり、家庭用の電 気ポット等に利用される。
【0002】
【従来の技術】
この種の電気貯湯容器は、湯沸かしヒータと保温ヒータとを適宜通電して内容 液の湯沸かしおよび保温を行う。
【0003】 従来このような制御は、マイクロコンピュータによるソフト制御による場合は 特に、湯沸かしヒータおよび保温ヒータの双方を通電する高容量での加熱により 内容液の湯沸かしを行って早期沸騰を可能とし、内容液が沸騰した後は、保温ヒ ータのみを通電する低容量での加熱により内容液の保温を行うが、内容液を所定 温度範囲に保つために、保温中に保温ヒータをオン、オフ制御することが行われ ている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし上記従来のような制御方式では、2種類のヒータを異なったタイミング にてオン、オフ制御することになる。このために両ヒータに専属のオン、オフ手 段と、これら2つのオン、オフ手段の動作制御とが必要となり、制御のための構 成および制御内容が複雑になる分だけコスト高になる。
【0005】 そこで本考案は、保温ヒータのオン、オフ制御を省略して内容液の湯沸かしお よび保温を首尾よく達成されるようにして、前記従来のような問題を解消するこ とができる電気貯湯容器を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】 本考案は上記のような課題を達成するため、器体に収容している内容器の外ま わりに内容液を加熱する湯沸かしヒータおよび保温ヒータを設けた電気貯湯容器 において、内容液の沸騰を検知する沸騰検知手段、内容液の温度を検知する内容 液温度検知手段、内容液が湯沸かし必要温度以下であるときに、湯沸かしヒータ および保温ヒータの双方に通電して内容液を沸騰させる初期沸騰モードと、この 初期沸騰モードでの内容液の沸騰後、保温ヒータのみの通電状態に切り換えて内 容液の保温を行い、この保温中に内容液が設定保温温度と湯沸かし必要温度との 間の所定温度以下に低下したときに、湯沸かしヒータを再度通電して内容液を設 定保温温度以上に昇温させた後通電を断つ保温モードとを有する通電制御手段を 備えたことを特徴とするものである。
【0007】 また保温モードにおける保温ヒータのみ通電されているときの内容液の降温特 性を判定する手段と、この判定された降温特性に応じて保温モードでの湯沸かし ヒータの通電容量および通電時間の少なくとも一方を変更する第2の通電制御手 段とをさらに備えるようにすることもできる。
【0008】
【作用】
本考案の上記構成では、内容液が湯沸かし必要温度以下であるとき、制御手段 が湯沸かしモードでの制御動作を行い、湯沸かしヒータおよび保温ヒータの双方 を通電して内容液を高容量通電状態にて加熱し急速に昇温させる。そして内容液 の沸騰が検知されたとき、制御手段は保温モードでの制御動作に切り替わる。
【0009】 これによって湯沸かしヒータをオフさせ、保温ヒータのみを継続して通電する 低容量通電状態になるので、内容液は次第に降温するが、内容液の設定保温温度 と湯沸かし必要温度との間の所定温度以下への降温が検知されたとき、制御手段 は湯沸かしヒータを再度通電して内容液を設定保温温度以上に昇温させた後通電 を断つので、保温ヒータのオン、オフ制御を省略したまま内容液を設定保温温度 の前後の所定温度域に保つことができる。
【0010】 また第2の通電制御手段が設けられると、前記保温モードにおいて、保温ヒー タのみが通電されているときの内容液の降温特性が判定されるのに伴い、この判 定された降温特性に応じて保温モードでの湯沸かしヒータの通電容量および通電 時間の少なくとも一方を変更するので、環境温度によって保温中内容液が速く降 温して湯沸かしヒータが早期にオンされても、このときの降温特性に応じて湯沸 かしヒータによる保温時の昇温特性を調整し、湯沸かしヒータのオン、オフ制御 のインターバルを通常に保ちながら、環境温度の変化の影響なしに内容液の所定 温度域での保温を達成することができる。
【0011】
【実施例】
以下本考案の各実施例につき図を参照して詳細に説明する。
【0012】 図1〜図5は本考案の第1の実施例を示し、湯沸かし可能でかつ非加圧タイプ の電動ポンプによって内容液を注出する電気ポットの場合を示している。
【0013】 図1に示すように、内容器2を外装ケース3内に収容して器体1を構成してい る。内容器2は外装ケース3の上端に無理嵌めした合成樹脂製の肩部材4によっ て上端フランジを受けられている。
【0014】 そして外装ケース3の下端には合成樹脂製の底環5が当てがわれ、この底環5 と前記内容器2の底部とを図示しない連結金具によって連結し外装ケース3、内 容器2および底環5の相互を一体化している。底環5の開口には底蓋10が自身 に設けられている複数の爪の嵌め合わせと一箇所でのビス止めにて取付られ、こ の底蓋10の下面外周部には、それに設けられた複数の爪によって回転座体9が 回転可能に嵌め付けられ、器体1を定置したとき回転座体9上で器体3を回転さ せられるようになっている。
【0015】 内容器2の底部には内容液を注出する注出路11が接続されている。この注出 路11は内容器2と外装ケース3との間の空間で、肩部材4の前部に設けられた 嘴状突出部12内にまで立ち上がり、この部分でU字状に屈曲して吐出口19が 下向きに開口している。注出路11の内容器2よりも下になった部分には、注出 路11に流入する内容液を前記吐出口19に送り出す注出ポンプ13が設けられ 、モータによって駆動するようにしている。
【0016】 前記吐出口19から吐出される内容液は一旦大気に開放された後、前記嘴状突 出部12の下側に当てがい外装ケース3の前部に取付けた下カバー15に一体成 形された注液ガイド16に受けられ、注液ガイド16に案内されて注液される。
【0017】 また注出路11の立ち上がり部は内容器2と同じ液位となるのを利用して液量 を静電容量方式やフォトセンサ方式で検出する液量検出部21が設けられている 。注出路11の屈曲部のすぐ上流側には転倒時止水弁22が設けられている。
【0018】 内容器2の底部の下面には湯沸かしヒータ61b、および保温ヒータ61cが 当てがわれている。
【0019】 これら湯沸かしヒータ61bと保温ヒータ61cは、環状のマイカ板にヒータ 線を交互に巻付けてマイカ板間に挟み付け、ケースに収容したものである。
【0020】 内容器2の底部下には金具23を利用して遮熱板24がビス止めされ、この遮 熱板24と、底面湯沸かし、保温ヒータ61b、61cの裏側との間に押さえば ね28を挟み込み、これによって両ヒータ61b、61cを内容器2の底部下面 に押し当てている。遮熱板24の一部に前記注出ポンプ13が取付けられている 。
【0021】 両ヒータ61b、61cの中央の透孔には内容液の温度を感知する温度センサ 33が設けられ、遮熱壁34によって両ヒータ61b、61cから熱的に隔絶さ れ、両ヒータ61b、61cの熱影響なしに内容器2の温度を正確に検出できる ようにしている。
【0022】 底環5には回路収容ボックス41が下向きに開口して設けられている。これに より回路収容ボックス41に収容される回路基板48が上方からの漏水に対する 防水がなされる。
【0023】 器体1の上端には器体蓋62が設けられている。器体蓋62はその後部で肩部 材4にヒンジピン63によって開閉可能に枢着されている。この枢着は肩部材4 に着脱自在に嵌め合わせた軸受部材64に対して行い、軸受部材64の着脱によ って器体蓋62を着脱できるようにしている。これによって器体1内の洗浄や、 内容液の給排が容易となる。
【0024】 軸受部材64は肩部材4の凹部65内に上方より挿入され、器体蓋62を開き 方向に付勢するようにヒンジピン63の回りに働かせたばね68の一端68aが 凹部65内に設けられている係止部66に弾性的に係合することにより、軸受部 材64を装着状態に確実に係止する。
【0025】 これを解除するには、器体蓋62を前記ばね68の付勢力が働く所定の開放位 置からさらに開き方向に回動すると、この動きにばね68の一端68aが追従し て、前記係止部66から外れるので、この状態にて軸受部材64を器体蓋62と ともに持ち上げればよい。
【0026】 器体蓋62の自由端部には、肩部材14の係止部71にばね72の付勢によっ て弾性係合し、器体蓋62を閉じ状態に係止するロック部材69が設けられてい る。
【0027】 ロック部材69は器体蓋62の裏板82上面に形成された突起83によって進 退を案内される。
【0028】 ロック部材69の斜面75には、器体蓋62内の軸受150に対し軸76によ って後部を枢着されたロック解除レバー77の先端部の突起72が当接している 。このロック解除レバー77は前記ロック部材69がばね71によって前記係合 位置に進出されているとき、前記斜面75によって突起78を介し上方に押上げ られていて、先端部の操作部79が器体蓋62の上面開口81から器体蓋62の 表面と面一な状態に露出している。
【0029】 この状態で操作部79が押し下げられるとロック解除レバー77は反時計方向 に回動され突起78によってロック部材69の斜面75を押動し、ロック部材6 9をばね68に抗して後退させ前記係止部72との係合を外す。このため器体蓋 62の閉じ状態へのロックが解除される。このロック解除が完了する時点では、 ロック解除レバー77と器体蓋62との間にはロックを解除する方向の遊びがあ り、器体蓋62はロック解除レバー77が押圧操作から解放されているかどうか に係わりなく前記ばね68によって開き方向に少し回動される。
【0030】 これによってロック部材69は前記係止部71の位置から上方に少しずらされ るので、前記ロック解除とともに操作部79から手を離す自然な操作によって、 ロック部材69が再度係止部72に係合するようなことなしに、器体蓋62がば ね68によって自動的に全開状態まで開かれるようにしている。
【0031】 ロック解除レバー77には安全部材114が働かされている。安全部材114 は器体蓋62にロック解除レバー77の長手方向にスライドできるように支持さ れている。そして操作部114aによりスライド操作されると、係止部114b がロック解除レバー77の先端部の下に進退され、先端部の下に進入していると きロック解除レバー77の可動を阻止し、不用意なロック解除が行われないよう にしている。
【0032】 器体蓋62の裏板82の下面には内容器2の後部を閉じる金属製の内蓋85が 当てがわれ、ビス80にてビス止めされている。内蓋85の外周と裏板82との 間には内容器2の口縁に対向するシールパッキング86が挟持されており、器体 蓋62が閉じられると内蓋85はこのシールパッキング86部で内容器2の口縁 に接し、内容器2を閉じる。
【0033】 内蓋85と裏板82との間には内容器2内で発生する蒸気を外部に逃がす蒸気 通路87が設けられている。蒸気通路87は内蓋85に内容器2側への開口88 を持ち、器体蓋62の後部側の上面に外部への開口89を持っている。開口88 部には裏板82に下方より嵌め付けた弁室91が設けられ、これに器体1が転倒 したときに閉じる転倒時止水弁92が設けられている。
【0034】 この弁室91の直ぐ下流側には器体蓋62の上部にまで達する広い空間を持っ た溜り部93が設けられ、器体1が前後、左右の何れかに転倒して内容液が前記 転倒時止水弁92によっても止められずに蒸気通路87を通じて流出しようとす るとき、この流出しようとする内容液を溜り部93に溜め込み、内容液が溢れ出 るまで下流側への流出を抑え、また防止するようにしている。
【0035】 これにより内容液の外部への流出が抑制され、外部に流出するまでに器体1を 正常な状態に戻す時間的な余裕を充分に与えることができる。このために溜り部 93から下流側への流出口94の通路断面積を小さくし、かつこの流出口94に 対し第1の溜り部93の形状を器体1の前後、左右の方向と、器体蓋62の上面 側とに拡がりを持つようにするなど種々の工夫がなされる。
【0036】 前記回路基板48に装備された制御回路100はマイクロコンピュータ101 を利用したものである。嘴状突出部12の上面に設けた操作パネル201は図2 に示す通りであり、注出操作キー102の他、再沸騰・カルキ除去設定キー10 4、タイマ設定キー105、注出ロック・解除キー106と、液量の表示部10 7、沸騰、カルキ除去、保温の各表示部108〜110、タイマ設定時刻の表示 部111〜113が設けられている。
【0037】 再沸騰・カルキ除去設定キー104と、注出ロック・解除キー106とは、操 作される毎に設定モードがロータリー式に変化するようにされている。
【0038】 図3は制御回路100を示し、マイクロコンピュータ101には図に示すよう に前記各種入出力に関する電気、電子部品がA/D変換機301、スイッチ回路 303、駆動回路304、表示回路305を介し適宜接続されている。
【0039】 以下動作制御について説明する。図4は主な動作制御を示すメインルーチンの フローチャートであり、電源オンによってまずステップ#1の初期設定が行われ た後、各種の入出力に応じた処理が行われる(ステップ#2)。次で沸騰処理( ステップ#3)がコールされ、内容液が湯沸かし必要温度よりも低いとき、つま り給水初期や内容液の注ぎ足しによって温度が低い場合、また再沸騰・カルキ除 去設定キー104によって再沸騰が設定された場合に、内容液を湯沸かし、保温 ヒータ61b、61cの両方による高容量通電状態にて、沸騰まで高速に加熱す るように制御する。
【0040】 続いて保温処理(ステップ#4)がコールされ、初期沸騰ないしは再沸騰の後 、湯沸かし、保温ヒータ61b、61cの内の保温用である小容量の底面ヒータ 61cのみをオン状態に継続して加熱し内容液を保温し、内容液が設定保温温度 と湯沸かし必要温度との間の所定温度以下にまで降温したとき、湯沸かしヒータ 61bを再度通電して内容液を設定保温温度以上に昇温させた後、湯沸かしヒー タ61bの通電を断ち、以降同様な動作を繰り返すように制御する。
【0041】 これによって内容液を設定保温温度前後の所定温度域に保温することができる 。
【0042】 さらに続いてタイマ処理(ステップ#5)がコールされ、タイマ設定キー10 5によってタイマ設定がなされている場合、沸騰動作開始時刻をタイマ設定時刻 にて内容液を沸騰させるのに必要な時刻まで遅らせてから沸騰動作を開始するよ うに遅延制御する。
【0043】 次でカルキ除去処理(ステップ#6)がコールされ、再沸騰・カルキ除去設定 キー104がカルキ除去モードに操作されている場合、ステップ#3での沸騰動 作を所定時間継続させるように制御する。しかしカルキ除去のために沸騰動作を 間断的に繰返し行うようにしてもよい。またこのカルキ除去処理の際、側面ヒー タ61aと底面ヒータ61b、61cとは交互に通電するようにする。この場合 、内容液は側面ヒータ61aにて加熱されているときの対流と、底面ヒータ61 b、61cにて加熱されているときの対流とが加熱位置の違いに応じ異なること によって、内容液が撹乱されるので、臭いや、カルキおよびその化合物等の異物 の発散を促進することができる。
【0044】 次にポンプ処理サブルーチン(ステップ#7)がコールされ、注出操作キー1 02の操作により注出ポンプ13のモータ14を駆動し、抽出が行われるように する。
【0045】 最後にその他の処理(ステップ#8)を終えて後ステップ#2に戻り、以後上 記制御を繰り返す。
【0046】 以上の処理では、保温ヒータ61bはオン、オフされないので、このオン、オ フを行うスイッチ手段や、これのオン、オフ制御する制御とが不要となり、構成 および制御が簡単で安価なものとなる。
【0047】 この制御による各場合の湯沸かしおよび保温の各ヒータ61b、61cの通電 状態と、内容液の温度変化とを示すと図5の通りである。
【0048】 図6、図7は本考案の第2の実施例を示し、保温モードでの湯沸かしヒータ6 1bの通電制御を、保温中の内容液の自然な降温特性に応じて行うことにより、 環境温度が低くてもこれに影響されないで保温処理を行えるようにしたものであ る。
【0049】 これについて説明すると、初期沸騰か再沸騰が終了したときに、図6に示す保 温処理サブルーチンが実行される。
【0050】 図7を参照して、内容液が設定保温温度95℃以下になると、タイマT2によ るカウントを開始し、内容液が設定保温温度と湯沸かし必要温度との間の所定温 度90℃に達する前の直前温度92℃以下になるまで前記カウントを継続し、直 前温度92℃になるとタイマT1によるカウントを停止する。
【0051】 このときのタイマT1のカウント値は、内容液の量と環境温度が関係した降温 特性を含んでおり、これをメモリt1に格納しておく。
【0052】 そして内容液が所定温度90℃に降温するまで待機し、90℃になると、メモ リに格納しているタイマT2のカウント値によってこれに含む内容液の降温特性 に応じて、所定温度90℃まで降温した内容液を設定温度の前後域に保温するた めの湯沸かしヒータ61bの必要通電容量と必要通電時間T2を設定する。
【0053】 次で湯沸かしヒータ61bを前記設定した通電容量にてオンさせ、前記設定し たタイマT2が終了すると湯沸かしヒータ61bをオフする。
【0054】 このような制御によって内容液の降温が速いことにより、湯沸かしヒータ61 bを一律に通電するのでは、破線のように内容液を急速に昇温させて後、さらに 早期に降温することにより次の湯沸かしヒータ61bのオン時期が早くなってし まい、湯沸かしヒータ61bが徒にオン、オフされて、内容液をゆったりした温 度変化によって保温できず、湯沸かしヒータ61b等の寿命を低下させるような 不都合を解消することができる。
【0055】
【考案の効果】
本考案によれば、内容液が湯沸かし必要温度以下であるとき、制御手段が湯沸 かしモードでの制御動作を行い、湯沸かしヒータおよび保温ヒータの双方を通電 して内容液を高容量通電状態にて加熱し急速に昇温させる。そして内容液の沸騰 が検知されたとき、制御手段は保温モードでの制御動作に切り替わる。
【0056】 これによって湯沸かしヒータをオフさせ、保温ヒータのみを継続して通電する 低容量通電状態になるので、内容液は次第に降温するが、内容液の設定保温温度 と湯沸かし必要温度との間の所定温度以下への降温が検知されたとき、制御手段 は湯沸かしヒータを再度通電して内容液を設定保温温度以上に昇温させた後通電 を断つので、保温ヒータのオン、オフ制御を省略したまま内容液を設定保温温度 の前後の所定温度域に保つことができ、構成および制御の簡単な安価なものとす ることができる。
【0057】 また第2の通電制御手段が設けられると、前記保温モードにおいて、保温ヒー タのみが通電されているときの内容液の降温特性が判定されるのに伴い、この判 定された降温特性に応じて保温モードでの湯沸かしヒータの通電容量および通電 時間の少なくとも一方を変更するので、環境温度によって保温中内容液が速く降 温して湯沸かしヒータが早期にオンされても、このときの降温特性に応じて湯沸 かしヒータによる保温時の昇温特性を調整し、湯沸かしヒータのオン、オフ制御 のインターバルを通常に保ちながら、環境温度の変化の影響なしに内容液の所定 温度域での保温を達成することができ、湯沸かしヒータ等の寿命を向上すること ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例を示す電気ポットの縦断
面図である。
【図2】図1の電気ポットの操作パネルの平面図であ
る。
【図3】図1の電気ポットの制御回路のブロック図であ
る。
【図4】図1の電気ポットの主な動作制御のメインルー
チンを示すフローチャートである。
【図5】図1の制御での内容液の温度変化とヒータの通
電状態を示すグラフである。
【図6】本考案の第2の実施例を示す保温処理サブルー
チンを示すフローチャートである。
【図7】図6の制御での内容液の温度変化とヒータの通
電状態を示すグラフである。
【符号の説明】
33 温度センサ 61b 湯沸かしヒータ 61c 保温ヒータ 100 制御回路 101 マイクロコンピュータ 304 駆動回路

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 器体に収容している内容器の外まわりに
    内容液を加熱する湯沸かしヒータおよび保温ヒータを設
    けた電気貯湯容器において、 内容液の沸騰を検知する沸騰検知手段、内容液の温度を
    検知する内容液温度検知手段、内容液が湯沸かし必要温
    度以下であるときに、湯沸かしヒータおよび保温ヒータ
    の双方に通電して内容液を沸騰させる初期沸騰モード
    と、この初期沸騰モードでの内容液の沸騰後、保温ヒー
    タのみの通電状態に切り換えて内容液の保温を行い、こ
    の保温中に内容液が設定保温温度と湯沸かし必要温度と
    の間の所定温度以下に低下したときに、湯沸かしヒータ
    を再度通電して内容液を設定保温温度以上に昇温させた
    後通電を断つ保温モードとを有する通電制御手段を備え
    たことを特徴とする電気貯湯容器。
  2. 【請求項2】 保温モードにおける保温ヒータのみ通電
    されているときの内容液の降温特性を判定する手段と、
    この判定された降温特性に応じて保温モードでの湯沸か
    しヒータの通電容量および通電時間の少なくとも一方を
    変更する第2の通電制御手段を備えた請求項1記載の電
    気貯湯容器。
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