JPH0594139U

JPH0594139U - 包装袋

Info

Publication number: JPH0594139U
Application number: JP3496392U
Authority: JP
Inventors: 寿男渡辺; 孝博三上
Original assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Current assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date: 1992-05-26
Filing date: 1992-05-26
Publication date: 1993-12-21

Abstract

(57)【要約】【目的】再封機能があり、かつ、内容物を容易に充填
することのできるスタンディングタイプの包装袋とす
る。【構成】下端側両角部を斜めにカットした透明プラス
チックフィルム１を２枚重ねて、斜めカット部分の縁部
２，３と左右の平行縁部４，５と上端側の縁部６の５方
でヒートシール接合し、斜めカット部分に挟まれた下端
側の縁部７を充填口とする。また、上端寄りに再封用の
ジッパー８を設ける。そして、下端側の縁部７の充填口
から内容物である小麦粉を充填し、充填後、その下端側
の縁部７をヒートシール接合する。また、使用時にはジ
ッパー８より上の部分を切り取る。また、ジッパー８を
閉じることによって再封する。【効果】底部両端が横に飛び出すことなくスタンディ
ング可能で、また、下端側から容易に内容物を充填で
き、再封も可能である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は小麦粉等の粉体や粒状体を包装するための包装袋に関する。

【０００２】

【従来の技術】

小麦粉等の粉体や粒状体を詰めて店頭に並べる袋として、例えばスタンディングタイプの紙製角底袋が従来から知られている。一方、液状体を充填する袋はプラスチックフィルム製が普通であって、スタンディングタイプでは、例えば実公昭５２−２５５０６公報に記載されているような３方シールあるいは４方シールの袋とか、実公昭５８−４２２７５号公報に記載されているような口側を細くして瓶又は円錐状にしたものとか、実公昭６２−７５５６号公報や実開昭６３−１４４４４５号公報に記載されているような底部をガセット折りにしたものとかが知られている。また、これとは別に、プラスチックフィルム製の袋の開口部に再封用のジッパーを設けたものが従来から知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

店頭でスタンディングタイプの紙製角底袋に詰められて販売される小麦粉等の内容物は、通常は一度に使い切るというものではなくて、何回にも分けて小出しで使用されるのが普通である。ところが、従来の上記スタンディングタイプの紙製角底袋の場合には、一般には再封機能が無いため、使用の度に開口部を輪ゴム等で閉じたり内容物をタッパー等の別容器に入れ換えたりする必要があって、少なからず不便であった。そこで、このような粉体や粒状体を詰める包装袋をプラスチックフィルム製でスタンディングタイプとするとともに、その開口部に再封用のジッパーを取り付けることが考えられる。しかし、このように開口部にジッパーを取り付けると、ジッパーが付いた開口部から内容物を充填するのは困難であり、また、従来のスタンディングタイプの構造では底部側から内容物を充填することもできない。そのため、包装袋をジッパー付きで、かつ、スタンディングタイプとすることは実際にはできなかった。

【０００４】本考案は上記問題点に鑑みてなされたものであって、再封機能があり、かつ、内容物を容易に充填することのできるスタンディングタイプの包装袋を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の包装袋は、矩形形状の一端側両角部を斜めにカットした形の２枚の変形フィルムを重ね、その両側の斜めカット部分の縁部に挟まれる一端側の縁部を充填用の底部開口として残して、斜めカット部分の縁部と左右の平行縁部と一端側の縁部に対向する他端側の縁部をシール接合するとともに、他端側の縁部に寄った位置に再封用のジッパーを設けたことを特徴とする。

【０００６】

【作用】

本考案の包装袋によれば、斜めカット部分に挟まれた一端側の縁部から内容物を充填することができる。そして、充填後、この一端側の縁部をシール接合することにより内容物を密封包装でき、また、その一端側を下にすることによって、底部が横に拡がることもなく内容物の重量で安定したスタンディングが可能である。また、ジッパーより上の部分を切り取ることによって内容物の小出しおよび再封が可能となる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

【０００８】図１は本考案の一実施例に係る小麦粉用の包装袋を内容物充填前の状態で示す正面図、図２は同包装袋を内容物充填後スタンディング状態で示す斜視図である。

【０００９】この実施例の包装袋は、矩形形状の下端側両角部を斜めにカットした形の２枚の透明プラスチックフィルム（ポリ塩化ビニル，ポリエチレン，ポリスチレン，ポリプロピレン等）１を材料とし、これら２枚のプラスチックフィルム１を重ねて、その斜めカット部分の縁部２，３と左右の平行縁部４，５と上端側の縁部６の５方で両フィルム１をヒートシール接合したものであり、斜めカット部分に挟まれた下端側の縁部７は充填口とされる。ここで、ヒートシールのシール巾は例えば５ｍｍであり、また、開口とされた下端側縁部７は充填機の構造との関係で、例えば巾（図１のＡ）が１３０ｍｍとされる。また、斜めカット部分は角度が約４５゜で、高さ（図１のＢ）は約４０ｍｍが最適である。また、この包装袋の上端寄りの位置（例えば上端から２０ｍｍの位置）には、２枚のプラスチックフィルム１の間に全巾にわたってジッパー８が取り付けられている。なお、上記包装袋の全体寸法は、例えば幅（図１で左右寸法）が２０５ｍｍで、高さ（図１で上下寸法）が３１５ｍｍである。

【００１０】上記包装袋には、下端側縁部７に形成される充填口から内容物である小麦粉が充填される。そして、充填後、その下端側縁部７がヒートシール接合されて６方シールの密封包装体となる。この包装体は図２に示すように下端側を底にして安定したスタンディングが可能で、しかも、底部両端が横に飛び出すような形にならない。この包装体は、使用時にはジッパー８より上の部分を図２に一点鎖線で示すように切り取る。そして、ジッパー８を開いて必要量の内容物を取り出し、内容物が残った場合はジッパー８を閉じることによって再封する。

【００１１】なお、上記実施例では小麦粉用の包装袋について説明したが、本考案は小麦粉以外の粉体または粒状体を包装する包装袋に対して適用することも勿論可能である。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は以上のように構成されているので、再封機能があって、かつ、充填機等によって容易に内容物が充填でき、また、底部が横に拡がることのないスタンディング可能な包装袋が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例に係る包装袋を内容物充填前
の状態で示す正面図

【図２】本考案の一実施例に係る包装袋を内容物充填後
スタンディング状態で示す斜視図

【符号の説明】

１プラスチックフィルム２，３斜めカット部分の縁部４，５左右の平行縁部６上端側の縁部７下端側の縁部８ジッパー

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】矩形形状の一端側両角部を斜めにカット
した形の２枚の変形フィルムを重ね、その両側の斜めカ
ット部分の縁部に挟まれる一端側の縁部を充填用の底部
開口として残して、前記斜めカット部分の縁部と左右の
平行縁部と前記一端側の縁部に対向する他端側の縁部を
シール接合するとともに、前記他端側の縁部に寄った位
置に再封用のジッパーを設けたことを特徴とする包装
袋。