JPH0594045A - 静電潜像現像用トナーの製造方法 - Google Patents
静電潜像現像用トナーの製造方法Info
- Publication number
- JPH0594045A JPH0594045A JP3280668A JP28066891A JPH0594045A JP H0594045 A JPH0594045 A JP H0594045A JP 3280668 A JP3280668 A JP 3280668A JP 28066891 A JP28066891 A JP 28066891A JP H0594045 A JPH0594045 A JP H0594045A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toner
- electrostatic latent
- latent image
- particles
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 少なくとも樹脂を含有するトナー組成物を液
状媒体中で造粒させて静電潜像現像用トナーを製造する
にあたり、小粒径で表面に凹凸を有するトナーを収率よ
く生産することができると共に、帯電安定性やクリーニ
ング性等に優れた静電潜像現像用トナーが得られるよう
にする。 【構成】 少なくとも樹脂を含有するトナー組成物を液
状媒体中で造粒させたトナー粒子相互を凝集させた後、
処理室の内壁に粒子が付着するのを防止する付着抑制手
段が設けられた処理室内において、この凝集物を上記付
着抑制手段により処理室の内壁に粒子が付着するのを防
止しながら、この処理室内に設けられた撹拌手段により
撹拌して解砕するようにして静電潜像現像用トナーを製
造するようにした。
状媒体中で造粒させて静電潜像現像用トナーを製造する
にあたり、小粒径で表面に凹凸を有するトナーを収率よ
く生産することができると共に、帯電安定性やクリーニ
ング性等に優れた静電潜像現像用トナーが得られるよう
にする。 【構成】 少なくとも樹脂を含有するトナー組成物を液
状媒体中で造粒させたトナー粒子相互を凝集させた後、
処理室の内壁に粒子が付着するのを防止する付着抑制手
段が設けられた処理室内において、この凝集物を上記付
着抑制手段により処理室の内壁に粒子が付着するのを防
止しながら、この処理室内に設けられた撹拌手段により
撹拌して解砕するようにして静電潜像現像用トナーを製
造するようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複写機,プリンター
等の画像形成装置において、静電潜像を現像するのに用
いる静電潜像現像用トナーの製造方法に係り、特に、少
なくとも樹脂を含有するトナー組成物を液状媒体中で造
粒するようにした静電潜像現像用トナーの製造方法に関
するものである。
等の画像形成装置において、静電潜像を現像するのに用
いる静電潜像現像用トナーの製造方法に係り、特に、少
なくとも樹脂を含有するトナー組成物を液状媒体中で造
粒するようにした静電潜像現像用トナーの製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より複写機,プリンター等の画像形
成装置においては、感光体に形成された静電潜像を現像
するにあたり、その現像剤として様々な静電潜像現像用
トナーを使用していた。
成装置においては、感光体に形成された静電潜像を現像
するにあたり、その現像剤として様々な静電潜像現像用
トナーを使用していた。
【0003】そして、近年においては、上記のような画
像形成装置において、形成される画像の高画質化が要望
され、これに伴い現像に使用する静電潜像現像用トナー
の小粒径化が活発に検討されるようになった。
像形成装置において、形成される画像の高画質化が要望
され、これに伴い現像に使用する静電潜像現像用トナー
の小粒径化が活発に検討されるようになった。
【0004】ここで、従来においては、上記のような画
像形成装置に使用する静電潜像現像用トナーを製造する
にあたり、一般に熱可塑性樹脂中にカーボンブラック等
の顔料や染料等の着色剤、荷電制御剤、ワックス等の各
種の添加剤を加え、これらを加熱、溶融させて混練した
後、この混練物を冷却し、適当な微粉砕装置によって粉
砕し、その後、これを分級して適当な粒径になった静電
潜像現像用トナーを製造するようにしていた。
像形成装置に使用する静電潜像現像用トナーを製造する
にあたり、一般に熱可塑性樹脂中にカーボンブラック等
の顔料や染料等の着色剤、荷電制御剤、ワックス等の各
種の添加剤を加え、これらを加熱、溶融させて混練した
後、この混練物を冷却し、適当な微粉砕装置によって粉
砕し、その後、これを分級して適当な粒径になった静電
潜像現像用トナーを製造するようにしていた。
【0005】しかし、このようにして静電潜像現像用ト
ナーを製造するようにした場合、製造されたトナーの粒
径のばらつきが大きく、上記のような小粒径のトナーを
製造することが困難であり、その収率が著しく低下し、
また製造時に発生する超微粉によってトナーの帯電安定
性が劣化すると共に、現像後において感光体上に残存す
るトナーをクリーニングブレード等によって除去する際
に、上記のような超微粉が感光体上に残留してクリーニ
ング性が劣化し、形成される画像に悪影響を及ぼす等の
数多くの問題があった。
ナーを製造するようにした場合、製造されたトナーの粒
径のばらつきが大きく、上記のような小粒径のトナーを
製造することが困難であり、その収率が著しく低下し、
また製造時に発生する超微粉によってトナーの帯電安定
性が劣化すると共に、現像後において感光体上に残存す
るトナーをクリーニングブレード等によって除去する際
に、上記のような超微粉が感光体上に残留してクリーニ
ング性が劣化し、形成される画像に悪影響を及ぼす等の
数多くの問題があった。
【0006】このため、近年においては、例えば、特公
昭36−10231号公報,特公昭43−10799号
公報,特公昭51−14895号公報等に示されるよう
に、重合性モノマー,重合開始剤および着色剤等を成分
とする重合組成物を、非溶媒系媒体中で懸濁重合させて
トナーの造粒を行うようにした懸濁重合法や、特公昭3
8−2095号公報,特公昭61−28688号公報等
に示されるように、適当な溶媒にトナーを構成する結着
樹脂や着色剤等の添加剤を溶解或いは分散させ、この溶
液を適当な非溶媒系媒体中で分散させて造粒を行うよう
にした懸濁造粒法等の湿式中で造粒させて静電潜像現像
用トナーを製造する方法が見直されるようになった。
昭36−10231号公報,特公昭43−10799号
公報,特公昭51−14895号公報等に示されるよう
に、重合性モノマー,重合開始剤および着色剤等を成分
とする重合組成物を、非溶媒系媒体中で懸濁重合させて
トナーの造粒を行うようにした懸濁重合法や、特公昭3
8−2095号公報,特公昭61−28688号公報等
に示されるように、適当な溶媒にトナーを構成する結着
樹脂や着色剤等の添加剤を溶解或いは分散させ、この溶
液を適当な非溶媒系媒体中で分散させて造粒を行うよう
にした懸濁造粒法等の湿式中で造粒させて静電潜像現像
用トナーを製造する方法が見直されるようになった。
【0007】これは、上記のように非溶媒系媒体中で造
粒させて静電潜像現像用トナーを製造するようにした場
合、非溶媒系媒体中でトナーを造粒させる際の条件等を
調整することによって、小粒径の静電潜像現像用トナー
を比較的容易に効率良く製造することできるためであ
る。
粒させて静電潜像現像用トナーを製造するようにした場
合、非溶媒系媒体中でトナーを造粒させる際の条件等を
調整することによって、小粒径の静電潜像現像用トナー
を比較的容易に効率良く製造することできるためであ
る。
【0008】しかし、このように非溶媒系媒体中で造粒
させて静電潜像現像用トナーを製造するようにした場
合、製造されたトナーが真球に近い形状になり、また着
色剤や荷電制御剤等の添加剤がうまく分散されず、これ
らの添加剤の分散が不均一になり、このため製造された
トナーの摩擦帯電特性が悪く、安定した帯電性が得られ
ず、特に高温高湿の条件下においては充分な帯電が行わ
れなくなり、この結果、逆荷電性トナーや飛散トナーが
生じ、これにより形成される画像に汚れやかぶりが発生
するという問題があった。
させて静電潜像現像用トナーを製造するようにした場
合、製造されたトナーが真球に近い形状になり、また着
色剤や荷電制御剤等の添加剤がうまく分散されず、これ
らの添加剤の分散が不均一になり、このため製造された
トナーの摩擦帯電特性が悪く、安定した帯電性が得られ
ず、特に高温高湿の条件下においては充分な帯電が行わ
れなくなり、この結果、逆荷電性トナーや飛散トナーが
生じ、これにより形成される画像に汚れやかぶりが発生
するという問題があった。
【0009】また、上記のように製造されたトナーの形
状が真球に近く、転がりやすくなっているため、現像後
において感光体上に残存するトナーをクリーニングブレ
ード等によって除去する際に、このトナーがクリーニン
グブレードと感光体表面との間をすり抜けてしまい、感
光体の表面からトナーを充分に除去することができず、
クリーニング性が劣化し、形成される画像に悪影響を及
ぼす等の問題もあった。
状が真球に近く、転がりやすくなっているため、現像後
において感光体上に残存するトナーをクリーニングブレ
ード等によって除去する際に、このトナーがクリーニン
グブレードと感光体表面との間をすり抜けてしまい、感
光体の表面からトナーを充分に除去することができず、
クリーニング性が劣化し、形成される画像に悪影響を及
ぼす等の問題もあった。
【0010】そこで、従来においても、上記のように湿
式中で造粒させて製造される静電潜像現像用トナーにお
ける上記のような問題を解決するために研究開発が行わ
れ、例えば、特開平2−273757号公報に示される
ように、懸濁重合によって造粒された着色球状微粒子相
互を融着させてブロック状物にした後、このブロック状
物を超音波ジェット粉砕機等を用いて粉砕させてトナー
を製造するようにしたものが開発された。
式中で造粒させて製造される静電潜像現像用トナーにお
ける上記のような問題を解決するために研究開発が行わ
れ、例えば、特開平2−273757号公報に示される
ように、懸濁重合によって造粒された着色球状微粒子相
互を融着させてブロック状物にした後、このブロック状
物を超音波ジェット粉砕機等を用いて粉砕させてトナー
を製造するようにしたものが開発された。
【0011】ここで、特開平2−273757号公報に
示されるようにして静電潜像現像用トナーを製造した場
合、得られたトナーの表面に凹凸が形成され、湿式中で
造粒させて製造するようにした静電潜像現像用トナーの
クリーニング性等が改善されるようになった。
示されるようにして静電潜像現像用トナーを製造した場
合、得られたトナーの表面に凹凸が形成され、湿式中で
造粒させて製造するようにした静電潜像現像用トナーの
クリーニング性等が改善されるようになった。
【0012】しかし、上記のように着色球状微粒子相互
を融着させたブロック状物を超音波ジェット粉砕機やヘ
ンシェルミキサー等を用いて粉砕させた場合、ブロック
状物の粉砕がうまく行われず、得られたトナーの粒径に
ばらつきが生じて、小粒径のトナーの生産効率及びその
収率が低下すると共に、粉砕時に超微粉等が発生し、こ
の超微粉等によってトナーの帯電安定性等が劣化すると
いう問題が生じた。
を融着させたブロック状物を超音波ジェット粉砕機やヘ
ンシェルミキサー等を用いて粉砕させた場合、ブロック
状物の粉砕がうまく行われず、得られたトナーの粒径に
ばらつきが生じて、小粒径のトナーの生産効率及びその
収率が低下すると共に、粉砕時に超微粉等が発生し、こ
の超微粉等によってトナーの帯電安定性等が劣化すると
いう問題が生じた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、複写機,
プリンター等の画像形成装置において、静電潜像を現像
するのに用いる静電潜像現像用トナーを製造する場合に
おける上記のような様々な問題を解決することを課題と
するものであり、特に、液状媒体中で造粒させて小粒径
の静電潜像現像用トナーを製造する場合における上記の
ような問題を解決することを課題とするものである。
プリンター等の画像形成装置において、静電潜像を現像
するのに用いる静電潜像現像用トナーを製造する場合に
おける上記のような様々な問題を解決することを課題と
するものであり、特に、液状媒体中で造粒させて小粒径
の静電潜像現像用トナーを製造する場合における上記の
ような問題を解決することを課題とするものである。
【0014】すなわち、この発明においては、少なくと
も樹脂を含有するトナー組成物を液状媒体中で造粒させ
て静電潜像現像用トナーを製造するにあたり、小粒径の
トナーを効率良く生産でき、小粒径のトナーの収率が向
上すると共に、帯電安定性等に優れた静電潜像現像用ト
ナーが得られるようにすることを課題とするものであ
る。
も樹脂を含有するトナー組成物を液状媒体中で造粒させ
て静電潜像現像用トナーを製造するにあたり、小粒径の
トナーを効率良く生産でき、小粒径のトナーの収率が向
上すると共に、帯電安定性等に優れた静電潜像現像用ト
ナーが得られるようにすることを課題とするものであ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明においては、静
電潜像現像用トナーを製造するにあたり、上記のような
課題を解決するため、少なくとも樹脂を含有するトナー
組成物を液状媒体中で造粒させたトナー粒子相互を凝集
させた後、処理室の内壁に粒子が付着するのを防止する
付着抑制手段が設けられた処理室内において、この凝集
物を上記付着抑制手段により処理室の内壁に粒子が付着
するのを防止しながら、この処理室内に設けられた撹拌
手段により撹拌して解砕するようにしたのである。
電潜像現像用トナーを製造するにあたり、上記のような
課題を解決するため、少なくとも樹脂を含有するトナー
組成物を液状媒体中で造粒させたトナー粒子相互を凝集
させた後、処理室の内壁に粒子が付着するのを防止する
付着抑制手段が設けられた処理室内において、この凝集
物を上記付着抑制手段により処理室の内壁に粒子が付着
するのを防止しながら、この処理室内に設けられた撹拌
手段により撹拌して解砕するようにしたのである。
【0016】ここで、少なくとも樹脂を含有するトナー
組成物を液状媒体中で造粒させてトナー粒子を得るにあ
たっては、前記のように非溶媒系媒体中で造粒させよう
になった湿式造粒法として公知の何れの方法も使用する
ことができ、懸濁重合法や乳化重合法等の重合過程を含
むものであっても、懸濁造粒法等の重合過程を伴わない
造粒法であってもよい。
組成物を液状媒体中で造粒させてトナー粒子を得るにあ
たっては、前記のように非溶媒系媒体中で造粒させよう
になった湿式造粒法として公知の何れの方法も使用する
ことができ、懸濁重合法や乳化重合法等の重合過程を含
むものであっても、懸濁造粒法等の重合過程を伴わない
造粒法であってもよい。
【0017】ここで、懸濁重合法による場合は、一般に
樹脂成分を形成し得る重合性モノマーと、重合開始剤
と、着色剤等のその他の添加剤とを成分とする重合組成
物を水系媒体中に懸濁して重合させて造粒を行うように
する。
樹脂成分を形成し得る重合性モノマーと、重合開始剤
と、着色剤等のその他の添加剤とを成分とする重合組成
物を水系媒体中に懸濁して重合させて造粒を行うように
する。
【0018】また、乳化重合法による場合は、一般的な
乳化重合によると粒径分布は良好であるが極めて微小な
粒子しか得られなくなるため、シード重合法として知ら
れる方法を用いることが好ましい。すなわち、重合性モ
ノマーの一部と重合開始剤とを、水系媒体或いは乳化剤
を添加してなる水系媒体中に加えて撹拌乳化し、その
後、上記重合性モノマーの残部を徐々に滴下して微小な
粒子を得、この粒子を種として重合性モノマー液滴中で
重合を行うようにすることが好ましい。なお、この場
合、着色剤等の添加剤を含む重合性モノマー液滴中で重
合を行うようにしてもよい。
乳化重合によると粒径分布は良好であるが極めて微小な
粒子しか得られなくなるため、シード重合法として知ら
れる方法を用いることが好ましい。すなわち、重合性モ
ノマーの一部と重合開始剤とを、水系媒体或いは乳化剤
を添加してなる水系媒体中に加えて撹拌乳化し、その
後、上記重合性モノマーの残部を徐々に滴下して微小な
粒子を得、この粒子を種として重合性モノマー液滴中で
重合を行うようにすることが好ましい。なお、この場
合、着色剤等の添加剤を含む重合性モノマー液滴中で重
合を行うようにしてもよい。
【0019】また、その他の重合過程を含む湿式造粒法
として公知のソープフリー乳化重合法、マイクロカプセ
ル法(界面重合法、in−situ重合法等)、非水分
散重合法等によってトナー粒子を造粒させるようにして
もよい。
として公知のソープフリー乳化重合法、マイクロカプセ
ル法(界面重合法、in−situ重合法等)、非水分
散重合法等によってトナー粒子を造粒させるようにして
もよい。
【0020】一方、重合過程を伴わない懸濁造粒法によ
る場合には、樹脂成分に着色剤等の添加剤を配合して溶
融または適当な有機溶媒中に溶解,分散させ、これを水
系媒体中に懸濁してトナー粒子を造粒させるようにす
る。
る場合には、樹脂成分に着色剤等の添加剤を配合して溶
融または適当な有機溶媒中に溶解,分散させ、これを水
系媒体中に懸濁してトナー粒子を造粒させるようにす
る。
【0021】なお、上記のような各造粒法において用い
られる液状媒体は、トナー組成中に含有される樹脂或い
は重合性モノマー等の種類によっても左右されるが、一
般的には以下のようなものを使用することができる。
られる液状媒体は、トナー組成中に含有される樹脂或い
は重合性モノマー等の種類によっても左右されるが、一
般的には以下のようなものを使用することができる。
【0022】ここで、重合過程を含む造粒法のうち、懸
濁重合法,乳化重合法,ソープフリー乳化重合法,マイ
クロカプセル法等においては、水および水と有機溶剤と
の混合物を用いることができる。なお、ここで用いる有
機溶剤は、水と親和性の高いものであればどのようなも
のであってもよく、例えば、メタノール,エタノール,
プロパノール,ブタノール等のアルコール類、エチレン
グリコールモノメチルエーテル,エチレングリコールモ
ノエチルエーテル等のエーテルアルコール類、テトラヒ
ドロフラン,ジメトキシエタン等のエーテル類等を用い
ることができ、これらを一種またはそれ以上混合させて
用いるようにしてもよい。
濁重合法,乳化重合法,ソープフリー乳化重合法,マイ
クロカプセル法等においては、水および水と有機溶剤と
の混合物を用いることができる。なお、ここで用いる有
機溶剤は、水と親和性の高いものであればどのようなも
のであってもよく、例えば、メタノール,エタノール,
プロパノール,ブタノール等のアルコール類、エチレン
グリコールモノメチルエーテル,エチレングリコールモ
ノエチルエーテル等のエーテルアルコール類、テトラヒ
ドロフラン,ジメトキシエタン等のエーテル類等を用い
ることができ、これらを一種またはそれ以上混合させて
用いるようにしてもよい。
【0023】また、重合過程を含む造粒法のうち非水分
散重合法において用いられる液状媒体としては、使用す
るモノマーに対して溶解性を示すが、生成する重合体に
対しては溶解性を示さない有機溶剤であれば何れでもよ
い。
散重合法において用いられる液状媒体としては、使用す
るモノマーに対して溶解性を示すが、生成する重合体に
対しては溶解性を示さない有機溶剤であれば何れでもよ
い。
【0024】そして、このような有機溶剤としては、上
記の有機溶剤に加え、例えば、ペンタン,ヘキサン,オ
クタン等の脂肪族炭化水素、キシレン,ベンゼン,トル
エンおよびその他のアルキルベンゼン、ソルベントナフ
サ等の芳香族炭化水素、さらにはケトン、エステル系の
各種有機溶剤等を用いることができ、これらの有機溶剤
を一種または2種以上混合させ、或いはさらに水と混合
させて用いるようにしてもよく、樹脂成分に応じて適宜
選択して用いるようにする。
記の有機溶剤に加え、例えば、ペンタン,ヘキサン,オ
クタン等の脂肪族炭化水素、キシレン,ベンゼン,トル
エンおよびその他のアルキルベンゼン、ソルベントナフ
サ等の芳香族炭化水素、さらにはケトン、エステル系の
各種有機溶剤等を用いることができ、これらの有機溶剤
を一種または2種以上混合させ、或いはさらに水と混合
させて用いるようにしてもよく、樹脂成分に応じて適宜
選択して用いるようにする。
【0025】また、重合過程を伴わない造粒法において
は、トナー粒子に用いる樹脂を溶解しない液状媒体であ
ればどのようなものであってもよく、例えば、上記のよ
うな有機溶剤、水/有機溶剤混合物さらには水等が用い
られる。なお、上記有機溶剤は一種またはそれ以上混合
させて用いるようにしてもよい。
は、トナー粒子に用いる樹脂を溶解しない液状媒体であ
ればどのようなものであってもよく、例えば、上記のよ
うな有機溶剤、水/有機溶剤混合物さらには水等が用い
られる。なお、上記有機溶剤は一種またはそれ以上混合
させて用いるようにしてもよい。
【0026】そして、上記のような液状媒体を用いて湿
式中でトナー粒子を造粒させるにあたっては、通常その
平均粒径が1〜15μmになるようにし、好ましくは2
〜10μmになるようにする。なお、このように湿式中
でトナー粒子を造粒させると、平均粒径±25%の範囲
内に、トナー芯粒子が30%以上含まれるような粒径分
布の揃ったものの調整が容易になる。
式中でトナー粒子を造粒させるにあたっては、通常その
平均粒径が1〜15μmになるようにし、好ましくは2
〜10μmになるようにする。なお、このように湿式中
でトナー粒子を造粒させると、平均粒径±25%の範囲
内に、トナー芯粒子が30%以上含まれるような粒径分
布の揃ったものの調整が容易になる。
【0027】また、上記のようにしてトナー粒子を造粒
するのに使用する樹脂としては、一般にトナーを製造す
る場合において、従来より結着樹脂として用いられてい
るものであればどのようなものであってもよく、例え
ば、ポリスチレン系樹脂,ポリ(メタ)アクリル系樹
脂,ポリオレフィン系樹脂,ポリアミド系樹脂,ポリカ
ーボネート系樹脂,ポリエーテル系樹脂,ポリスルフォ
ン系樹脂,ポリエステル系樹脂,エポキシ樹脂,ブタジ
エン系樹脂等の熱可塑性樹脂、或いは尿素樹脂,ウレタ
ン樹脂,ウレア樹脂,エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂、
さらにはこれらの共重合体,ブロック重合体,グラフト
重合体およびポリマーブレンド等を用いることができ
る。なお、上記樹脂としては、例えば、熱可塑性樹脂の
ような完全なポリマーの状態にあるものに限られず、熱
硬化性樹脂におけるようなオリゴマーまたはプレポリマ
ー、架橋剤等を含んだものを用いることも可能である。
するのに使用する樹脂としては、一般にトナーを製造す
る場合において、従来より結着樹脂として用いられてい
るものであればどのようなものであってもよく、例え
ば、ポリスチレン系樹脂,ポリ(メタ)アクリル系樹
脂,ポリオレフィン系樹脂,ポリアミド系樹脂,ポリカ
ーボネート系樹脂,ポリエーテル系樹脂,ポリスルフォ
ン系樹脂,ポリエステル系樹脂,エポキシ樹脂,ブタジ
エン系樹脂等の熱可塑性樹脂、或いは尿素樹脂,ウレタ
ン樹脂,ウレア樹脂,エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂、
さらにはこれらの共重合体,ブロック重合体,グラフト
重合体およびポリマーブレンド等を用いることができ
る。なお、上記樹脂としては、例えば、熱可塑性樹脂の
ような完全なポリマーの状態にあるものに限られず、熱
硬化性樹脂におけるようなオリゴマーまたはプレポリマ
ー、架橋剤等を含んだものを用いることも可能である。
【0028】また、この発明において高速システムに使
用する静電荷像現像用トナーを製造する場合には、トナ
ーを転写紙等に短時間で定着させたり、定着ローラから
の分離性を向上させる必要があるため、トナー芯粒子を
構成する樹脂として、スチレン系モノマー、(メタ)ア
クリル系モノマー、(メタ)アクリレート系モノマーか
ら合成されるホモポリマー或いは共重合系ポリマー、ま
たはポリエステル系樹脂を用いることが好ましい。
用する静電荷像現像用トナーを製造する場合には、トナ
ーを転写紙等に短時間で定着させたり、定着ローラから
の分離性を向上させる必要があるため、トナー芯粒子を
構成する樹脂として、スチレン系モノマー、(メタ)ア
クリル系モノマー、(メタ)アクリレート系モノマーか
ら合成されるホモポリマー或いは共重合系ポリマー、ま
たはポリエステル系樹脂を用いることが好ましい。
【0029】そして、このような樹脂においては、その
数平均分子量Mn、重量平均分子量Mwが、1000≦
Mn≦10000、20≦Mw/Mn≦70であり、さ
らに数平均分子量Mnについては、2,000≦Mn≦
7,000のものを使用することが望ましい。
数平均分子量Mn、重量平均分子量Mwが、1000≦
Mn≦10000、20≦Mw/Mn≦70であり、さ
らに数平均分子量Mnについては、2,000≦Mn≦
7,000のものを使用することが望ましい。
【0030】また、この静電荷像現像用トナーをオイル
レス定着用トナーとして用いる場合には、トナー粒子を
構成する樹脂にガラス転移点が55〜80℃、軟化点が
80〜150℃で、さらに5〜20重量%のゲル化成分
が含有されているものを用いることが望ましい。
レス定着用トナーとして用いる場合には、トナー粒子を
構成する樹脂にガラス転移点が55〜80℃、軟化点が
80〜150℃で、さらに5〜20重量%のゲル化成分
が含有されているものを用いることが望ましい。
【0031】さらに、この発明においてフルカラー用の
透光性カラートナーを製造する場合には、トナー粒子を
構成する樹脂にポリエステル系樹脂を用いるようにする
ことが好ましい。
透光性カラートナーを製造する場合には、トナー粒子を
構成する樹脂にポリエステル系樹脂を用いるようにする
ことが好ましい。
【0032】ここで、透光性カラートナーにおけるトナ
ー粒子を構成するポリエステル樹脂としては、ガラス転
移温度が55〜70℃、軟化点が80〜150℃で、そ
の数平均分子量Mnが2000〜15000、分子量分
布(Mw/Mn)が3以下の線状ポリエステルを用いる
ことが望ましい。
ー粒子を構成するポリエステル樹脂としては、ガラス転
移温度が55〜70℃、軟化点が80〜150℃で、そ
の数平均分子量Mnが2000〜15000、分子量分
布(Mw/Mn)が3以下の線状ポリエステルを用いる
ことが望ましい。
【0033】また、上記の線状ポリエステル樹脂にジイ
ソシアネートを反応させて得られる線状ウレタン変性ポ
リエステルも用いることができる。
ソシアネートを反応させて得られる線状ウレタン変性ポ
リエステルも用いることができる。
【0034】ここで、この線状ウレタン変性ポリエステ
ルとしては、ジカルボン酸とジオールからなり、数平均
分子量Mnが2000〜15000、酸化が5以下で実
質的に末端基が水酸基からなる線状ポリエステル樹脂1
モルに対して、0.3〜0.95モルのジイソシアネー
トを反応させて得られる線状ウレタン変性ポリエステル
樹脂であって、この樹脂のガラス転移温度が40〜80
℃、酸化が5以下であるものを主成分とするものを用い
るようにする。
ルとしては、ジカルボン酸とジオールからなり、数平均
分子量Mnが2000〜15000、酸化が5以下で実
質的に末端基が水酸基からなる線状ポリエステル樹脂1
モルに対して、0.3〜0.95モルのジイソシアネー
トを反応させて得られる線状ウレタン変性ポリエステル
樹脂であって、この樹脂のガラス転移温度が40〜80
℃、酸化が5以下であるものを主成分とするものを用い
るようにする。
【0035】さらに、上記の線状ポリエステルにスチレ
ン系,アクリル系,アミノアクリル系モノマー等をグラ
フト,ブロック重合等の方法によって変性し、上記線状
ウレタン変性ポリエステルと同様のガラス転移温度、軟
化点、分子量特性を有するものも好適に用いることがで
きる。
ン系,アクリル系,アミノアクリル系モノマー等をグラ
フト,ブロック重合等の方法によって変性し、上記線状
ウレタン変性ポリエステルと同様のガラス転移温度、軟
化点、分子量特性を有するものも好適に用いることがで
きる。
【0036】また、この発明においてトナー粒子を得る
のに使用する上記のような各樹脂に用いられる具体的な
モノマーとしては、以下に挙げるようなものを使用する
ことができる。
のに使用する上記のような各樹脂に用いられる具体的な
モノマーとしては、以下に挙げるようなものを使用する
ことができる。
【0037】先ず、ビニル系モノマーとしては、例え
ば、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレ
ン、p−メチルスチレン、p−エチルスチレン、2,4
−ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−te
rt−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−
n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−
n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチレン、p−
メトキシスチレン、p−フェニルスチレン、p−クロル
スチレン、3,4−ジクロルスチレン等のスチレンおよ
びその誘導体を使用することができる。
ば、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレ
ン、p−メチルスチレン、p−エチルスチレン、2,4
−ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−te
rt−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−
n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−
n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチレン、p−
メトキシスチレン、p−フェニルスチレン、p−クロル
スチレン、3,4−ジクロルスチレン等のスチレンおよ
びその誘導体を使用することができる。
【0038】また、他のビニル系モノマーとしては、例
えば、エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレン
などのエチレン系不飽和モノオレフィン類;塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、弗化ビニルなどのハ
ロゲン化ビニル類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、
ベンゾエ酸ビニル、酪酸ビニルなどのビニルエステル
類;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸プロピ
ル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸ドデシル、ア
クリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル、
アクリル酸2−クロルエチル、アクリル酸フェニル、α
−クロルアクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、メタ
クリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸
n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸プ
ロピル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸ドデ
シル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸
ステアリル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ジメ
チルアミノエチル、メタクリ酸ジエチルアミノエチルな
どのα−メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル類;ア
クリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミド
などの(メタ)アクリル酸誘導体;ビニルメチルエーテ
ル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル
などのビニルエーテル類;ビニルメチルケトン、ビニル
ヘキシルケトン、メチルイソプロペニルケトンなどのビ
ニルケトン類;N−ビニルピロール、N−ビニルカルバ
ゾール、N−ビニルインドール、N−ビニルピロリドン
などのN−ビニル化合物;ビニルナフタリン類等を用い
ることができる。
えば、エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレン
などのエチレン系不飽和モノオレフィン類;塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、弗化ビニルなどのハ
ロゲン化ビニル類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、
ベンゾエ酸ビニル、酪酸ビニルなどのビニルエステル
類;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸プロピ
ル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸ドデシル、ア
クリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル、
アクリル酸2−クロルエチル、アクリル酸フェニル、α
−クロルアクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、メタ
クリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸
n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸プ
ロピル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸ドデ
シル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸
ステアリル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ジメ
チルアミノエチル、メタクリ酸ジエチルアミノエチルな
どのα−メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル類;ア
クリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミド
などの(メタ)アクリル酸誘導体;ビニルメチルエーテ
ル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル
などのビニルエーテル類;ビニルメチルケトン、ビニル
ヘキシルケトン、メチルイソプロペニルケトンなどのビ
ニルケトン類;N−ビニルピロール、N−ビニルカルバ
ゾール、N−ビニルインドール、N−ビニルピロリドン
などのN−ビニル化合物;ビニルナフタリン類等を用い
ることができる。
【0039】また、アミド樹脂を得るモノマーにおいて
は、例えば、カプロラクタム、さらに二塩基性酸とし
て、テレフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、マレイ
ン酸、コハク酸、セバチン酸、チオグリコール酸などを
用いることができ、ジアミン類としては、エチレンジア
ミン、ジアミノエチルエーテル、1,4−ジアミノベン
ゼン、1,4−ジアミノブタンなどを用いることができ
る。
は、例えば、カプロラクタム、さらに二塩基性酸とし
て、テレフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、マレイ
ン酸、コハク酸、セバチン酸、チオグリコール酸などを
用いることができ、ジアミン類としては、エチレンジア
ミン、ジアミノエチルエーテル、1,4−ジアミノベン
ゼン、1,4−ジアミノブタンなどを用いることができ
る。
【0040】また、ウレタン樹脂を得るモノマーにおい
ては、ジイソジアネート類として、p−フェニレンジイ
ソシアネート、p−キシレンジイソシアネート、1,4
−テトラメチレンジイソシアネートなどを用いることが
でき、グリコール類としては、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチ
レングリコールなどを用いることができる。
ては、ジイソジアネート類として、p−フェニレンジイ
ソシアネート、p−キシレンジイソシアネート、1,4
−テトラメチレンジイソシアネートなどを用いることが
でき、グリコール類としては、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチ
レングリコールなどを用いることができる。
【0041】また、尿素樹脂を得るモノマーにおいて
は、ジイソシアネート類として、p−フェニレンジイソ
シアネート、p−キシレンジイソアネート、1,4−テ
トラメチレンジイソシアネートなどを用いることがで
き、ジアミン類としては、エチレンジアミン、ジアミノ
エチルエーテル、1,4−ジアミノベンゼン、1,4−
ジアミノブタンなどを用いることができる。
は、ジイソシアネート類として、p−フェニレンジイソ
シアネート、p−キシレンジイソアネート、1,4−テ
トラメチレンジイソシアネートなどを用いることがで
き、ジアミン類としては、エチレンジアミン、ジアミノ
エチルエーテル、1,4−ジアミノベンゼン、1,4−
ジアミノブタンなどを用いることができる。
【0042】また、エポキシ樹脂を得るモノマーにおい
ては、アミン類として、エチルアミン、ブチルアミン、
エチレンジアミン、1,4−ジアミノベンゼン、1,4
−ジアミノブタン、モノエタノールアミンなどを用いる
ことができ、ジエポキシ類としては、ジグリシジルエー
テル、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ビス
フェノールAジグリシジルエーテル、ハイドロキノンジ
グリシジルエーテルなどを用いることができる。
ては、アミン類として、エチルアミン、ブチルアミン、
エチレンジアミン、1,4−ジアミノベンゼン、1,4
−ジアミノブタン、モノエタノールアミンなどを用いる
ことができ、ジエポキシ類としては、ジグリシジルエー
テル、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ビス
フェノールAジグリシジルエーテル、ハイドロキノンジ
グリシジルエーテルなどを用いることができる。
【0043】また、ポリエステル系樹脂を得るモノマー
においては、ポリオール成分として、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレング
リコール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジ
オール、2,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジ
オール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリ
コール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2,
2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、1,
4−ビス(2−ヒドロキシメチル)シクロヘキサン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシプロポキシフェニル)プ
ロパン、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノール
A、ポリオキシエチレ化ビスフェノールA等を用いるこ
とができ、多塩基酸成分としては、マレイン酸、フマル
酸、メサコン酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコ
ン酸、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、1,2,
5−ベンゼントリカルボン酸などの不飽和カルボン酸
類、フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、コハク
酸、アジピン酸、マロン酸、セバシン酸、1,2,4−
シクロヘキサントリカルボン酸、1,2,5−シクロヘ
キサントリカルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボ
ン酸、1,3−ジカルボキシ−2−メチル−2−メチル
カルボキシプロパン、テトラ(メチルカルボキシ)メタ
ンなどの飽和カルボン酸類等を用いることができ、さら
にこれらの酸無水物や低級アルコールとのエステルなど
を用いることもでき、具体的には、例えば、無水マレイ
ン酸、無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキ
サヒドロ無水フタル酸、エンドメチレンテトラヒドロ無
水フタル酸、テトラクロロ無水フタル酸、テトラブロモ
無水フタル酸、ジメチルテレフタレートなどを用いるこ
とができる。
においては、ポリオール成分として、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレング
リコール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジ
オール、2,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジ
オール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリ
コール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2,
2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、1,
4−ビス(2−ヒドロキシメチル)シクロヘキサン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシプロポキシフェニル)プ
ロパン、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノール
A、ポリオキシエチレ化ビスフェノールA等を用いるこ
とができ、多塩基酸成分としては、マレイン酸、フマル
酸、メサコン酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコ
ン酸、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、1,2,
5−ベンゼントリカルボン酸などの不飽和カルボン酸
類、フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、コハク
酸、アジピン酸、マロン酸、セバシン酸、1,2,4−
シクロヘキサントリカルボン酸、1,2,5−シクロヘ
キサントリカルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボ
ン酸、1,3−ジカルボキシ−2−メチル−2−メチル
カルボキシプロパン、テトラ(メチルカルボキシ)メタ
ンなどの飽和カルボン酸類等を用いることができ、さら
にこれらの酸無水物や低級アルコールとのエステルなど
を用いることもでき、具体的には、例えば、無水マレイ
ン酸、無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキ
サヒドロ無水フタル酸、エンドメチレンテトラヒドロ無
水フタル酸、テトラクロロ無水フタル酸、テトラブロモ
無水フタル酸、ジメチルテレフタレートなどを用いるこ
とができる。
【0044】なお、この発明において使用する上記のポ
リエステル系樹脂は、上記のようなポリオール成分と多
塩基酸成分とをそれぞれ1種づつ組み合わせて重合した
ものに限られず、それぞれ複数種づつ用いて重合したも
のであってもよく、特に、多塩基酸成分としては、不飽
和カルボン酸と飽和カルボン酸、或いはポリカルボン酸
とポリカルボン酸無水物を組み合わせることが多く行わ
れる。
リエステル系樹脂は、上記のようなポリオール成分と多
塩基酸成分とをそれぞれ1種づつ組み合わせて重合した
ものに限られず、それぞれ複数種づつ用いて重合したも
のであってもよく、特に、多塩基酸成分としては、不飽
和カルボン酸と飽和カルボン酸、或いはポリカルボン酸
とポリカルボン酸無水物を組み合わせることが多く行わ
れる。
【0045】また、この発明においてトナー粒子に用い
る樹脂として、極性基が導入された合成樹脂を用いる
と、この合成樹脂自体が帯電制御の働きを行うため、ト
ナー粒子中に含有させ或いはトナー粒子の表面に付着さ
せる荷電制御剤の量を少なくしても所望の帯電性を付与
することが可能となる。
る樹脂として、極性基が導入された合成樹脂を用いる
と、この合成樹脂自体が帯電制御の働きを行うため、ト
ナー粒子中に含有させ或いはトナー粒子の表面に付着さ
せる荷電制御剤の量を少なくしても所望の帯電性を付与
することが可能となる。
【0046】そして、上記のようにトナー粒子に用いる
極性基が導入された合成樹脂としては、含窒素極性官能
基或いはフッ素を有するモノマー成分の重合体、前述し
たモノマーと含窒素極性官能基或いはフッ素を有するモ
ノマー成分との共重合体、前述したモノマーを重合させ
た重合体と含窒素極性官能基或いはフッ素を有するモノ
マー成分の重合体とのポリマーブレンド等がある。
極性基が導入された合成樹脂としては、含窒素極性官能
基或いはフッ素を有するモノマー成分の重合体、前述し
たモノマーと含窒素極性官能基或いはフッ素を有するモ
ノマー成分との共重合体、前述したモノマーを重合させ
た重合体と含窒素極性官能基或いはフッ素を有するモノ
マー成分の重合体とのポリマーブレンド等がある。
【0047】ここで、上記の含窒素極性官能基は正荷電
制御に有効であり、含窒素極性官能基を有するモノマー
としては、下記の一般式(化1)で表されるアミノ(メ
タ)アクリル系モノマーを用いることができる。
制御に有効であり、含窒素極性官能基を有するモノマー
としては、下記の一般式(化1)で表されるアミノ(メ
タ)アクリル系モノマーを用いることができる。
【0048】
【化1】
【0049】なお、上記の一般式(化1)中において、
R1 は水素またはメチル基、R2 およびR3 は水素また
は炭素数1〜20のアルキル基、Xは酸素原子または窒
素原子、Qはアルキレン基またはアリレン基を示す。
R1 は水素またはメチル基、R2 およびR3 は水素また
は炭素数1〜20のアルキル基、Xは酸素原子または窒
素原子、Qはアルキレン基またはアリレン基を示す。
【0050】そして、一般式(化1)に示されるアミノ
(メタ)アクリル系モノマーの具体的なものとしては、
例えば、N,N−ジメチルアミノメチル(メタ)アクリ
レート、N,N−ジエチルアミノメチル(メタ)アクリ
レート、N,N−ジメチルアミノメチル(メタ)アクリ
レート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アク
リレート、p−N−ラウリルアミノフェニル(メタ)ア
クリレート、p−N,N−ジメチルアミノフェニル(メ
タ)アクリレート、p−N−ステアリルアミノフェニル
(メタ)アクリレート、p−N,N−ジメチルアミノベ
ンジル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノ
エチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミ
ノプロピル(メタ)アクリルアミド等が挙げられるが、
特にこれらのものに制限されるものではない。
(メタ)アクリル系モノマーの具体的なものとしては、
例えば、N,N−ジメチルアミノメチル(メタ)アクリ
レート、N,N−ジエチルアミノメチル(メタ)アクリ
レート、N,N−ジメチルアミノメチル(メタ)アクリ
レート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アク
リレート、p−N−ラウリルアミノフェニル(メタ)ア
クリレート、p−N,N−ジメチルアミノフェニル(メ
タ)アクリレート、p−N−ステアリルアミノフェニル
(メタ)アクリレート、p−N,N−ジメチルアミノベ
ンジル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノ
エチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミ
ノプロピル(メタ)アクリルアミド等が挙げられるが、
特にこれらのものに制限されるものではない。
【0051】一方、上記のフッ素原子は負荷電制御に有
効であり、フッ素含有モノマーとしては、例えば、2,
2,2−トリフルオロエチルアクリレート、2,2,
3,3−テトラフルオロプロピルアクリレート、2,
2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロアミルア
クリレート、1H,1H,2H,2H−ヘプタデカフル
オロデシルアクリレート等のフルオロアルキル(メタ)
アクリレートを好ましく使用することができ、またこれ
以外に、トリフルオロクロルエチレン、フッ化ビニリデ
ン、三フッ化エチレン、四フッ化エチレン、トロフルオ
ロプロピレン、ヘキサフルオロプロペン、ヘキサフルオ
ロプロピレン等を使用することも可能であるが、特にこ
れらのものに制限されるものではない。
効であり、フッ素含有モノマーとしては、例えば、2,
2,2−トリフルオロエチルアクリレート、2,2,
3,3−テトラフルオロプロピルアクリレート、2,
2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロアミルア
クリレート、1H,1H,2H,2H−ヘプタデカフル
オロデシルアクリレート等のフルオロアルキル(メタ)
アクリレートを好ましく使用することができ、またこれ
以外に、トリフルオロクロルエチレン、フッ化ビニリデ
ン、三フッ化エチレン、四フッ化エチレン、トロフルオ
ロプロピレン、ヘキサフルオロプロペン、ヘキサフルオ
ロプロピレン等を使用することも可能であるが、特にこ
れらのものに制限されるものではない。
【0052】また、この発明において静電潜像現像用ト
ナーを製造するにあたっては、上記のようにしてトナー
粒子を得る段階において、前記のような樹脂の他に着色
剤,荷電制御剤,オフセット防止剤等の添加剤を加える
ようにしても、また上記のようにしてトナー粒子を得た
後、このトナー粒子にこれらの添加剤を加えるようにし
てもよい。
ナーを製造するにあたっては、上記のようにしてトナー
粒子を得る段階において、前記のような樹脂の他に着色
剤,荷電制御剤,オフセット防止剤等の添加剤を加える
ようにしても、また上記のようにしてトナー粒子を得た
後、このトナー粒子にこれらの添加剤を加えるようにし
てもよい。
【0053】ここで、この発明において静電潜像現像用
トナーを製造するのに使用する着色剤としては、以下に
示すような有機もしくは無機の各種,各色の顔料や染料
を用いることができる。
トナーを製造するのに使用する着色剤としては、以下に
示すような有機もしくは無機の各種,各色の顔料や染料
を用いることができる。
【0054】まず、黒色顔料としては、カーボンブラッ
ク、酸化銅、二酸化マンガン、アニリンブラック、活性
炭、非磁性フェライト、磁性フェライト、マグネタイト
などを使用することができる。
ク、酸化銅、二酸化マンガン、アニリンブラック、活性
炭、非磁性フェライト、磁性フェライト、マグネタイト
などを使用することができる。
【0055】また、黄色顔料としては、黄鉛、亜鉛黄、
カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、ミネラルファストイ
エロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルスイエロ
ー、ナフトールイエローS、バンザーイエローG、バン
ザーイエロー10G、ベンジジンイエローG、ベンジジ
ンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パーマネン
トイエローNCG、タートラジンレーキなどを使用する
ことができる。
カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、ミネラルファストイ
エロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルスイエロ
ー、ナフトールイエローS、バンザーイエローG、バン
ザーイエロー10G、ベンジジンイエローG、ベンジジ
ンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パーマネン
トイエローNCG、タートラジンレーキなどを使用する
ことができる。
【0056】また、橙色顔料としては、赤色黄鉛、モリ
ブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾ
ロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダスレンブリリ
アントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、インダス
レンブリリアントオレンジGKなどを使用することがで
きる。
ブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾ
ロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダスレンブリリ
アントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、インダス
レンブリリアントオレンジGKなどを使用することがで
きる。
【0057】また、赤色顔料としては、ベンガラ、カド
ミウムレッド、鉛丹、硫化水銀、カドミウム、パーマネ
ントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、
ウオッチングレッド、カルシウム塩、レーキレッドC、
レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシン
レーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリ
リアントカーミン3Bなどを使用することができる。
ミウムレッド、鉛丹、硫化水銀、カドミウム、パーマネ
ントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、
ウオッチングレッド、カルシウム塩、レーキレッドC、
レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシン
レーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリ
リアントカーミン3Bなどを使用することができる。
【0058】また、紫色顔料としては、マンガン紫、フ
ァストバイオレットB、ネチルバイオレットレーキなど
を使用することができる。
ァストバイオレットB、ネチルバイオレットレーキなど
を使用することができる。
【0059】また、青色顔料としては、紺青、コバルト
ブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレー
キ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブル
ー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストス
カイブルー、インダスレンブルーBCなどを使用するこ
とができる。
ブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレー
キ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブル
ー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストス
カイブルー、インダスレンブルーBCなどを使用するこ
とができる。
【0060】また、緑色顔料としては、クロムグリー
ン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、マラカイトグ
リーンレーキ、ファイナルイエローグリーンGなどを使
用することができる。
ン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、マラカイトグ
リーンレーキ、ファイナルイエローグリーンGなどを使
用することができる。
【0061】また、白色顔料としては、亜鉛華、酸化チ
タン、アンチモン白、硫化亜鉛などを使用することがで
きる。
タン、アンチモン白、硫化亜鉛などを使用することがで
きる。
【0062】また、体質顔料としては、バライト粉、炭
酸バリウム、クレー、シリカ、ホワイトカーボン、タル
ク、アルミナホワイトなどを使用することができる。
酸バリウム、クレー、シリカ、ホワイトカーボン、タル
ク、アルミナホワイトなどを使用することができる。
【0063】また、塩基性,酸性,分散及び直接染料な
どの各種染料としては、ニグロシン、メチレンブルー、
ローズベンガル、キノリンイエロー、ウルトラマリンブ
ルーなどを使用することができる。
どの各種染料としては、ニグロシン、メチレンブルー、
ローズベンガル、キノリンイエロー、ウルトラマリンブ
ルーなどを使用することができる。
【0064】なお、これらの着色剤を用いるにあたって
は、これらの着色剤を単独であるいは複数組合わせて用
いることもできる。
は、これらの着色剤を単独であるいは複数組合わせて用
いることもできる。
【0065】そして、これらの着色剤を用いて静電潜像
現像用トナーを製造する場合、加える着色剤の量が多く
なりすぎると、トナーの定着性が低下する一方、着色剤
の量が少なすぎると、所望の画像濃度が得られなくなる
ため、トナー中における樹脂100重量部に対して、こ
れらの着色剤の量が1〜20重量部、好ましくは2〜1
0重量部になるようにする。
現像用トナーを製造する場合、加える着色剤の量が多く
なりすぎると、トナーの定着性が低下する一方、着色剤
の量が少なすぎると、所望の画像濃度が得られなくなる
ため、トナー中における樹脂100重量部に対して、こ
れらの着色剤の量が1〜20重量部、好ましくは2〜1
0重量部になるようにする。
【0066】また、この発明において、透光性カラート
ナーを製造する場合においては、その着色剤として以下
に示すような各種,各色の顔料や染料からなる着色剤を
用いることができる。
ナーを製造する場合においては、その着色剤として以下
に示すような各種,各色の顔料や染料からなる着色剤を
用いることができる。
【0067】ここで、透光性カラートナーに用いる黄色
顔料としては、C.I.10316(ナフトールイエロ
ーS)、C.I.11710(ハンザイエロー10
G)、C.I.11660(ハンザイエロー5G)、
C.I.11670(ハンザイエロー3G)、C.I.
11680(ハンザイエローG)、C.I.11730
(ハンザイエローGR)、C.I.11735(ハンザ
イエローA)、C.I.11740(ハンザイエローR
N)、C.I.12710(ハンザイエローR)、C.
I.12720(ピグメントイエローL)、C.I.2
1090(ベンジジンイエロー)、C.I.21095
(ベンジジンイエローG)、C.I.21100(ベン
ジジンイエローGR)、C.I.20040(パーマネ
ントイエローNCG)、C.I.21220(バルカン
ファストイエロー5)、C.I.21135(バルカン
ファストイエローR)などを使用することができる。
顔料としては、C.I.10316(ナフトールイエロ
ーS)、C.I.11710(ハンザイエロー10
G)、C.I.11660(ハンザイエロー5G)、
C.I.11670(ハンザイエロー3G)、C.I.
11680(ハンザイエローG)、C.I.11730
(ハンザイエローGR)、C.I.11735(ハンザ
イエローA)、C.I.11740(ハンザイエローR
N)、C.I.12710(ハンザイエローR)、C.
I.12720(ピグメントイエローL)、C.I.2
1090(ベンジジンイエロー)、C.I.21095
(ベンジジンイエローG)、C.I.21100(ベン
ジジンイエローGR)、C.I.20040(パーマネ
ントイエローNCG)、C.I.21220(バルカン
ファストイエロー5)、C.I.21135(バルカン
ファストイエローR)などを使用することができる。
【0068】また、透光性カラートナー用の赤色顔料と
しては、C.I.12055(スターリンI)、C.
I.12075(パーマネントオレンジ)、C.I.1
2175(リソールファストオレンジ3GL)、C.
I.12305(パーマネントオレンジGTR)、C.
I.11725(ハンザイエロー3R)、C.I.21
165(バルカンファストオレンジGG)、C.I.2
1110(ベンジジンオレンジG)、C.I.1212
0(パーマネントレッド4R)、C.I.1270(パ
ラレッド)、C.I.12085(ファイヤーレッ
ド)、C.I.12315(ブリリアントファストスカ
ーレット)、C.I.12310(パーマネントレッド
F2R)、C.I.12335(パーマネントレッドF
4R)、C.I.12440(パーマネントレッドFR
L)、C.I.12460(パーマネントレッドFRL
L)、C.I.12420(パーマネントレッドF4R
H)、C.I.12450(ライトファストレッドトー
ナーB)、C.I.12490(パーマネントカーミン
FB)、C.I.15850(ブリリアントカーミン6
B)などを使用することができる。
しては、C.I.12055(スターリンI)、C.
I.12075(パーマネントオレンジ)、C.I.1
2175(リソールファストオレンジ3GL)、C.
I.12305(パーマネントオレンジGTR)、C.
I.11725(ハンザイエロー3R)、C.I.21
165(バルカンファストオレンジGG)、C.I.2
1110(ベンジジンオレンジG)、C.I.1212
0(パーマネントレッド4R)、C.I.1270(パ
ラレッド)、C.I.12085(ファイヤーレッ
ド)、C.I.12315(ブリリアントファストスカ
ーレット)、C.I.12310(パーマネントレッド
F2R)、C.I.12335(パーマネントレッドF
4R)、C.I.12440(パーマネントレッドFR
L)、C.I.12460(パーマネントレッドFRL
L)、C.I.12420(パーマネントレッドF4R
H)、C.I.12450(ライトファストレッドトー
ナーB)、C.I.12490(パーマネントカーミン
FB)、C.I.15850(ブリリアントカーミン6
B)などを使用することができる。
【0069】また、透光性カラートナー用の青色顔料と
しては、C.I.74100(無金属フタロシアニンブ
ルー)、C.I.74160(フタロシアニンブル
ー)、C.I.74180(ファストスカイブルー)な
どを使用することができる。
しては、C.I.74100(無金属フタロシアニンブ
ルー)、C.I.74160(フタロシアニンブル
ー)、C.I.74180(ファストスカイブルー)な
どを使用することができる。
【0070】なお、これらの透光性カラートナー用の着
色剤を用いる場合も、通常の着色剤の場合と同様に単独
であるいは複数個組合わせて用いることができ、またそ
の添加量が多くなりすぎると、トナーの定着性や透光性
が低下する一方、着色剤の量が少なすぎると、所望の画
像濃度が得られなくなるため、トナー中における樹脂1
00重量部に対して、これらの着色剤の量が通常1〜1
0重量部、好ましくは2〜5重量部になるようにする。
色剤を用いる場合も、通常の着色剤の場合と同様に単独
であるいは複数個組合わせて用いることができ、またそ
の添加量が多くなりすぎると、トナーの定着性や透光性
が低下する一方、着色剤の量が少なすぎると、所望の画
像濃度が得られなくなるため、トナー中における樹脂1
00重量部に対して、これらの着色剤の量が通常1〜1
0重量部、好ましくは2〜5重量部になるようにする。
【0071】また、この発明において静電潜像現像用ト
ナーを製造するのにオフセット防止剤を加えるにあたっ
ては、オフセット防止剤として、各種ワックス、特に低
分子量ポリプロピレン、ポリエチレン、あるいは酸化型
のポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン系
ワックスが好適に用いられる。
ナーを製造するのにオフセット防止剤を加えるにあたっ
ては、オフセット防止剤として、各種ワックス、特に低
分子量ポリプロピレン、ポリエチレン、あるいは酸化型
のポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン系
ワックスが好適に用いられる。
【0072】また、この発明において静電潜像現像用ト
ナーを製造するにあたって荷電制御剤を加える場合、正
荷電制御剤としては、例えば、アジン化合物ニグロシン
ベースEX、ボントロンN−01,02,04,05,
07,09,10,13(オリエント化学工業社製)、
オイルブラック(中央合成化学社製)、第4級アンモニ
ウム塩P−51、ポリアミン化合物P−52、スーダン
チーフシュバルツBB(ソルベントブラック3:C.
I.No.26150)、フェトシュバルツHBN
(C.I.No.26150)、ブリリアントスピリッ
ツシュバルツTN(ファルベンファブリケン・バイヤ社
製)、さらにアルコキシ化アミン、アルキルアミド、モ
リブデン酸キレート顔料、イミダゾール化合物等を使用
することができる一方、負荷電制御剤としては、例え
ば、クロム錯塩型アゾ染料S−32,33,34,3
5,37,38,40,44(オリエント化学工業社
製)、アイゼンスピロブラックTRH,BHH(保土ケ
谷化学社製)、カヤセットブラックT−22,004
(日本化薬社製)、銅フタロシアニン系染料S−39
(オリエント化学工業社製)、クロム錯塩E−81,8
2(オリエント化学工業社製)、亜鉛錯塩E−84(オ
リエント化学工業社製)、アルミニウム錯塩E−86
(オリエント化学工業社製)等を使用することができ
る。
ナーを製造するにあたって荷電制御剤を加える場合、正
荷電制御剤としては、例えば、アジン化合物ニグロシン
ベースEX、ボントロンN−01,02,04,05,
07,09,10,13(オリエント化学工業社製)、
オイルブラック(中央合成化学社製)、第4級アンモニ
ウム塩P−51、ポリアミン化合物P−52、スーダン
チーフシュバルツBB(ソルベントブラック3:C.
I.No.26150)、フェトシュバルツHBN
(C.I.No.26150)、ブリリアントスピリッ
ツシュバルツTN(ファルベンファブリケン・バイヤ社
製)、さらにアルコキシ化アミン、アルキルアミド、モ
リブデン酸キレート顔料、イミダゾール化合物等を使用
することができる一方、負荷電制御剤としては、例え
ば、クロム錯塩型アゾ染料S−32,33,34,3
5,37,38,40,44(オリエント化学工業社
製)、アイゼンスピロブラックTRH,BHH(保土ケ
谷化学社製)、カヤセットブラックT−22,004
(日本化薬社製)、銅フタロシアニン系染料S−39
(オリエント化学工業社製)、クロム錯塩E−81,8
2(オリエント化学工業社製)、亜鉛錯塩E−84(オ
リエント化学工業社製)、アルミニウム錯塩E−86
(オリエント化学工業社製)等を使用することができ
る。
【0073】なお、これらの荷電制御剤を加えるにあた
り、その量が多くなりすぎると、トナーの帯電量が不安
定になると共に、トナーの定着性が低下する一方、その
量が少なすぎると、所望の帯電量が得られなくなるた
め、トナー中における樹脂100重量部に対して、これ
らの荷電制御剤の量が通常0.01〜10重量部、好ま
しくは0.1〜5重量部になるようにする。
り、その量が多くなりすぎると、トナーの帯電量が不安
定になると共に、トナーの定着性が低下する一方、その
量が少なすぎると、所望の帯電量が得られなくなるた
め、トナー中における樹脂100重量部に対して、これ
らの荷電制御剤の量が通常0.01〜10重量部、好ま
しくは0.1〜5重量部になるようにする。
【0074】また、この発明において静電潜像現像用ト
ナーを製造するにあたり、流動化剤を加える場合には、
その流動化剤として、例えば、シリカ、酸化アルミニウ
ム、酸化チタン、フッ化マグネシウム等を単独あるいは
組み合わせて用いることができる。
ナーを製造するにあたり、流動化剤を加える場合には、
その流動化剤として、例えば、シリカ、酸化アルミニウ
ム、酸化チタン、フッ化マグネシウム等を単独あるいは
組み合わせて用いることができる。
【0075】また、この発明において静電潜像現像用ト
ナーとして磁性トナーを得る場合には、マグネタイト、
γ−ヘマタイト、各種フェライト等の磁性体を添加させ
るようにする。
ナーとして磁性トナーを得る場合には、マグネタイト、
γ−ヘマタイト、各種フェライト等の磁性体を添加させ
るようにする。
【0076】さらに、この発明においては、静電潜像現
像用トナーを製造するにあたって、流動性、荷電性、ク
リーニング性等のトナー特性を向上させる目的で、上記
のような添加剤以外のものを添加させることも可能であ
り、例えば、有機微粒子としては、乳化重合法、ソープ
フリー乳化重合法、非水分散重合法等の湿式重合法、気
相法等により造粒したスチレン系、(メタ)アクリル
系、オレフィン系、含フッ素系、含窒素(メタ)アクリ
ル系、シリコン、ベンゾグアナミン、メラミン、エポキ
シ等の各種の有機微粒子を用いることができ、また無機
微粒子としては、炭化ケイ素、炭化ホウ素、炭化チタ
ン、炭化ジルコニウム、炭化ハフニウム、炭化バナジウ
ム、炭化タンタル、炭化ニオブ、炭化タングステン、炭
化クロム、炭化モリブデン、炭化カルシウム、ダイヤモ
ンドカーボンランダム等の各種の炭化物;窒化ホウ素、
窒化チタン、窒化ジルコニウム等の各種の窒化物;ホウ
化ジルコニウム等のホウ化物;酸化鉄、酸化クロム、酸
化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化銅、
コロイダルシリカ等の各種の酸化物;二硫化モリブデン
等の硫化物;フッ化マグネシウム、フッ化炭素等のフッ
化物;ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシ
ウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム等
の各種の金属石鹸;滑石、ベントナイト等の各種の非磁
性無機微粒子を使用することができる。なお、これらの
微粒子を添加させるにあたっては、耐湿安定性を図る上
から、疏水化処理して用いるようにすることが望まし
い。
像用トナーを製造するにあたって、流動性、荷電性、ク
リーニング性等のトナー特性を向上させる目的で、上記
のような添加剤以外のものを添加させることも可能であ
り、例えば、有機微粒子としては、乳化重合法、ソープ
フリー乳化重合法、非水分散重合法等の湿式重合法、気
相法等により造粒したスチレン系、(メタ)アクリル
系、オレフィン系、含フッ素系、含窒素(メタ)アクリ
ル系、シリコン、ベンゾグアナミン、メラミン、エポキ
シ等の各種の有機微粒子を用いることができ、また無機
微粒子としては、炭化ケイ素、炭化ホウ素、炭化チタ
ン、炭化ジルコニウム、炭化ハフニウム、炭化バナジウ
ム、炭化タンタル、炭化ニオブ、炭化タングステン、炭
化クロム、炭化モリブデン、炭化カルシウム、ダイヤモ
ンドカーボンランダム等の各種の炭化物;窒化ホウ素、
窒化チタン、窒化ジルコニウム等の各種の窒化物;ホウ
化ジルコニウム等のホウ化物;酸化鉄、酸化クロム、酸
化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化銅、
コロイダルシリカ等の各種の酸化物;二硫化モリブデン
等の硫化物;フッ化マグネシウム、フッ化炭素等のフッ
化物;ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシ
ウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム等
の各種の金属石鹸;滑石、ベントナイト等の各種の非磁
性無機微粒子を使用することができる。なお、これらの
微粒子を添加させるにあたっては、耐湿安定性を図る上
から、疏水化処理して用いるようにすることが望まし
い。
【0077】次に、この発明においては、前記のように
して得たトナー粒子相互及び必要に応じて添加させる上
記のような添加剤をトナー粒子と一緒に凝集させるよう
にした。
して得たトナー粒子相互及び必要に応じて添加させる上
記のような添加剤をトナー粒子と一緒に凝集させるよう
にした。
【0078】ここで、この発明においてトナー粒子相互
を凝集させるとは、個々のトナー粒子の表面を溶融,溶
解ないしは膨潤させることによって、造粒されたトナー
粒子の状態をある程度維持させたままの状態でトナー粒
子相互に融着させ、比較的弱い外力によってトナー粒子
相互がその接合部から解離されるような状態をいい、ト
ナー粒子相互がほぼ完全に溶融して一体化しているよう
な状態は含まれないものである。
を凝集させるとは、個々のトナー粒子の表面を溶融,溶
解ないしは膨潤させることによって、造粒されたトナー
粒子の状態をある程度維持させたままの状態でトナー粒
子相互に融着させ、比較的弱い外力によってトナー粒子
相互がその接合部から解離されるような状態をいい、ト
ナー粒子相互がほぼ完全に溶融して一体化しているよう
な状態は含まれないものである。
【0079】また、上記のようにトナー粒子相互を凝集
させるにあたっては、その凝集物の粒径が製造しようと
するトナーの平均粒径の100〜5000倍の粒径にな
るようにすることが好ましい。すなわち、このように凝
集物の粒径が製造しようとするトナーの平均粒径の10
0〜5000倍の粒径になるようにすると、この凝集物
を解砕してトナーを製造する際に、凝集物を所望の粒径
に効率良く解砕できるようになる。
させるにあたっては、その凝集物の粒径が製造しようと
するトナーの平均粒径の100〜5000倍の粒径にな
るようにすることが好ましい。すなわち、このように凝
集物の粒径が製造しようとするトナーの平均粒径の10
0〜5000倍の粒径になるようにすると、この凝集物
を解砕してトナーを製造する際に、凝集物を所望の粒径
に効率良く解砕できるようになる。
【0080】そして、上記のようにトナー粒子相互及び
必要に応じて添加させた添加剤をトナー粒子と一緒に凝
集させるにあたっては、以下に示すような幾つかの方法
を用いることができる。
必要に応じて添加させた添加剤をトナー粒子と一緒に凝
集させるにあたっては、以下に示すような幾つかの方法
を用いることができる。
【0081】ここで、前記のように造粒されたトナー粒
子を乾燥させる前の段階においては、例えば、トナー粒
子を造粒させた状態で上記液状媒体を適当な温度(例え
ば、トナー粒子に含まれる樹脂のガラス転移温度Tg以
上でかつ液状媒体の沸点以下の温度)に加熱し、これに
よってトナー粒子相互を凝集させる方法、乾燥させる前
の状態でトナー粒子に含まれる樹脂に対して溶解性また
は膨潤性を示す非水溶剤を含有する溶液によってトナー
粒子相互を凝集させる方法、トナー粒子を乾燥させるに
あたり、その温度や圧力を一般的な乾燥条件よりもある
程度高い条件で乾燥を行ってトナー粒子相互を凝集させ
る方法、トナー粒子を乾燥させるにあたってトナー粒子
に含まれる樹脂に対して溶解性または膨潤性を示す非水
溶剤を含有する溶液によってトナー粒子相互を凝集させ
ながら乾燥させる方法等があり、またこれらの方法を組
み合わせて行うことも可能である。
子を乾燥させる前の段階においては、例えば、トナー粒
子を造粒させた状態で上記液状媒体を適当な温度(例え
ば、トナー粒子に含まれる樹脂のガラス転移温度Tg以
上でかつ液状媒体の沸点以下の温度)に加熱し、これに
よってトナー粒子相互を凝集させる方法、乾燥させる前
の状態でトナー粒子に含まれる樹脂に対して溶解性また
は膨潤性を示す非水溶剤を含有する溶液によってトナー
粒子相互を凝集させる方法、トナー粒子を乾燥させるに
あたり、その温度や圧力を一般的な乾燥条件よりもある
程度高い条件で乾燥を行ってトナー粒子相互を凝集させ
る方法、トナー粒子を乾燥させるにあたってトナー粒子
に含まれる樹脂に対して溶解性または膨潤性を示す非水
溶剤を含有する溶液によってトナー粒子相互を凝集させ
ながら乾燥させる方法等があり、またこれらの方法を組
み合わせて行うことも可能である。
【0082】また、前記のように造粒させたトナー粒子
を乾燥させた後で、トナー粒子相互を凝集させるにあた
っては、トナー粒子を適当な温度(トナー粒子に含まれ
る樹脂のガラス転移温度Tg以上でかつ軟化温度Tm+
60℃以下の温度)に加熱してトナー相互を凝集させる
方法、トナー粒子に含まれる樹脂に対して溶解性または
膨潤性を示す非水溶剤を含有する溶液により乾燥された
トナー粒子相互を凝集させた後、これを再度乾燥させる
方法等があり、またこれらの方法を組み合わせて行うよ
うにすることも可能である。
を乾燥させた後で、トナー粒子相互を凝集させるにあた
っては、トナー粒子を適当な温度(トナー粒子に含まれ
る樹脂のガラス転移温度Tg以上でかつ軟化温度Tm+
60℃以下の温度)に加熱してトナー相互を凝集させる
方法、トナー粒子に含まれる樹脂に対して溶解性または
膨潤性を示す非水溶剤を含有する溶液により乾燥された
トナー粒子相互を凝集させた後、これを再度乾燥させる
方法等があり、またこれらの方法を組み合わせて行うよ
うにすることも可能である。
【0083】そして、上記のような処理を行い、トナー
粒子の表面部分を溶融、溶解ないしは膨潤させ、トナー
粒子相互を接合させて凝集させた場合、一般にトナー粒
子相互の結合力は、その粒子の粒径によってある程度左
右され、その粒径が小さいほど大きくなる傾向がある。
粒子の表面部分を溶融、溶解ないしは膨潤させ、トナー
粒子相互を接合させて凝集させた場合、一般にトナー粒
子相互の結合力は、その粒子の粒径によってある程度左
右され、その粒径が小さいほど大きくなる傾向がある。
【0084】このため、造粒されたトナー粒子の主たる
粒径範囲においては、トナー粒子相互の結合力が比較的
弱く、小さな外力によって凝集されたトナー粒子相互が
その結合部分において解砕されるようになる一方、一般
に粒径の小さい前記の添加剤はトナー粒子に充分に結合
され、小さな外力ではトナー粒子から解離することが少
なくなる。
粒径範囲においては、トナー粒子相互の結合力が比較的
弱く、小さな外力によって凝集されたトナー粒子相互が
その結合部分において解砕されるようになる一方、一般
に粒径の小さい前記の添加剤はトナー粒子に充分に結合
され、小さな外力ではトナー粒子から解離することが少
なくなる。
【0085】なお、トナー粒子の乾燥処理は、上記のよ
うに凝集処理の後、凝集処理と同時、或いは凝集処理の
前に行われ、熱風乾燥機、スプレードライヤー等の従来
用いられているような一般的な乾燥装置を用いて行うよ
うにし、特に凝集処理と同時に乾燥処理を行う場合に
は、媒体流動乾燥装置(例えば、奈良機械製作所社製,
MSD)、湿式表面改質装置(例えば、日清エンジニア
リング社製,ディスパーコート)等の装置を好適に使用
できる。
うに凝集処理の後、凝集処理と同時、或いは凝集処理の
前に行われ、熱風乾燥機、スプレードライヤー等の従来
用いられているような一般的な乾燥装置を用いて行うよ
うにし、特に凝集処理と同時に乾燥処理を行う場合に
は、媒体流動乾燥装置(例えば、奈良機械製作所社製,
MSD)、湿式表面改質装置(例えば、日清エンジニア
リング社製,ディスパーコート)等の装置を好適に使用
できる。
【0086】次に、上記のようにして得られた凝集物を
処理室内に設けられた付着抑制手段によって処理室の内
壁に粒子が付着するのを抑制しながら、撹拌手段により
処理室内で撹拌して解砕するにあたっては、図1や図2
に示すような処理装置を用いることができる。
処理室内に設けられた付着抑制手段によって処理室の内
壁に粒子が付着するのを抑制しながら、撹拌手段により
処理室内で撹拌して解砕するにあたっては、図1や図2
に示すような処理装置を用いることができる。
【0087】ここで、図1に示す処理装置においては、
上記のようにトナー粒子相互を凝集させた凝集物を解砕
させる処理室10の下部を半球状に、その上部を円筒状
に形成し、また、この処理室10内において上記の凝集
物を撹拌して解砕させる撹拌手段20としては、回転軸
21に複数の撹拌羽根22が設けられたものを用い、こ
の回転軸21を処理室10の半球状になった下部から所
要角度傾斜させて処理室10内に延出させ、回転軸21
に設けられた上記撹拌羽根22が処理室10内において
所要角度傾斜するようにした。
上記のようにトナー粒子相互を凝集させた凝集物を解砕
させる処理室10の下部を半球状に、その上部を円筒状
に形成し、また、この処理室10内において上記の凝集
物を撹拌して解砕させる撹拌手段20としては、回転軸
21に複数の撹拌羽根22が設けられたものを用い、こ
の回転軸21を処理室10の半球状になった下部から所
要角度傾斜させて処理室10内に延出させ、回転軸21
に設けられた上記撹拌羽根22が処理室10内において
所要角度傾斜するようにした。
【0088】そして、上記処理室10内において撹拌手
段20により凝集物を撹拌して解砕させるにあたって
は、ベルト24とプーリー25を介してモータ23によ
り上記回転軸21を回転させて、上記撹拌羽根22を処
理室10内において所要角度傾斜した状態で回転させ、
この撹拌羽根22により上記の凝集物を撹拌して解砕さ
せるようにした。
段20により凝集物を撹拌して解砕させるにあたって
は、ベルト24とプーリー25を介してモータ23によ
り上記回転軸21を回転させて、上記撹拌羽根22を処
理室10内において所要角度傾斜した状態で回転させ、
この撹拌羽根22により上記の凝集物を撹拌して解砕さ
せるようにした。
【0089】また、この処理装置においては、上記の凝
集物の解砕によって生じたトナー粒子や微粒子等が処理
室10の内壁11に付着するのを抑制する付着抑制手段
30として、上記撹拌手段20の回転軸21を挿通させ
た円筒状の回転軸31aに、上記処理室10下部の内部
形状に対応した円弧状になった第1の掻き落とし部材3
1を取り付け、この第1の掻き落とし部材31を半球状
になった処理室10下部の内壁11に密接させると共
に、処理室10の上部から処理室10内に延出させた回
転軸32aに、処理室10上部の内部形状に対応した溝
型状になった第2の掻き落とし部材32を取り付け、こ
の第2の掻き落とし部材32を円筒状になった処理室1
0上部の内壁11に密接させるようにした。
集物の解砕によって生じたトナー粒子や微粒子等が処理
室10の内壁11に付着するのを抑制する付着抑制手段
30として、上記撹拌手段20の回転軸21を挿通させ
た円筒状の回転軸31aに、上記処理室10下部の内部
形状に対応した円弧状になった第1の掻き落とし部材3
1を取り付け、この第1の掻き落とし部材31を半球状
になった処理室10下部の内壁11に密接させると共
に、処理室10の上部から処理室10内に延出させた回
転軸32aに、処理室10上部の内部形状に対応した溝
型状になった第2の掻き落とし部材32を取り付け、こ
の第2の掻き落とし部材32を円筒状になった処理室1
0上部の内壁11に密接させるようにした。
【0090】そして、上記第1の掻き落とし部材31が
取り付けられた回転軸31aをモータ31bによりベル
ト31cとプーリー31dを介して回転させて、第1の
掻き落とし部材31を処理室10下部の内壁11に密接
させるようにして回転させると共に、上記第2の掻き落
とし部材32が取り付けられた回転軸32aをモータ3
2bによりベルト32cとプーリー32dを介して回転
させて、第2の掻き落とし部材32を処理室10上部の
内壁11に密接させるようにして回転させ、凝集物の解
砕によって生じたトナー粒子や微粒子等が処理室10の
内壁11に付着するのをこの第1及び第2の各掻き落と
し部材31,32によって処理室10の内壁11から掻
き落とすようにした。
取り付けられた回転軸31aをモータ31bによりベル
ト31cとプーリー31dを介して回転させて、第1の
掻き落とし部材31を処理室10下部の内壁11に密接
させるようにして回転させると共に、上記第2の掻き落
とし部材32が取り付けられた回転軸32aをモータ3
2bによりベルト32cとプーリー32dを介して回転
させて、第2の掻き落とし部材32を処理室10上部の
内壁11に密接させるようにして回転させ、凝集物の解
砕によって生じたトナー粒子や微粒子等が処理室10の
内壁11に付着するのをこの第1及び第2の各掻き落と
し部材31,32によって処理室10の内壁11から掻
き落とすようにした。
【0091】このように処理室内において凝集物を上記
撹拌手段20の撹拌羽根22によって撹拌して解砕する
と共に、この解砕によって生じたトナー粒子や微粒子等
が処理室10の下部および上部の内壁11に付着するの
を上記第1および第2の各掻き落とし部材31,32に
よって掻き落とすようにすると、解砕によって発生した
微粒子とトナー粒子とが充分に混合されて、微粒子がト
ナー粒子の表面に均一に分散された状態で固定化される
ようになった。
撹拌手段20の撹拌羽根22によって撹拌して解砕する
と共に、この解砕によって生じたトナー粒子や微粒子等
が処理室10の下部および上部の内壁11に付着するの
を上記第1および第2の各掻き落とし部材31,32に
よって掻き落とすようにすると、解砕によって発生した
微粒子とトナー粒子とが充分に混合されて、微粒子がト
ナー粒子の表面に均一に分散された状態で固定化される
ようになった。
【0092】なお、この処理装置においては、上記のよ
うに撹拌羽根22を処理室10内において所要角度傾斜
した状態で回転させるようにしたため、この撹拌羽根2
2によって解砕されたトナー粒子に加わるストレスも少
なくなった。
うに撹拌羽根22を処理室10内において所要角度傾斜
した状態で回転させるようにしたため、この撹拌羽根2
2によって解砕されたトナー粒子に加わるストレスも少
なくなった。
【0093】また、図2に示す処理装置も、上記の図1
に示す処理装置と略同様のものであるが、この処理装置
においては、トナー粒子相互を凝集させた凝集物を解砕
させる処理室10を球状に形成し、この処理室10自体
が自由に傾斜できるようにした。
に示す処理装置と略同様のものであるが、この処理装置
においては、トナー粒子相互を凝集させた凝集物を解砕
させる処理室10を球状に形成し、この処理室10自体
が自由に傾斜できるようにした。
【0094】また、この処理装置においては、処理室1
0の内壁11に凝集物の解砕によって生じた微粒子やト
ナー粒子が付着するのを抑制する付着抑制手段30とし
て、撹拌手段20の回転軸21を挿通させた円筒状の回
転軸33aに、上記処理室10の内部形状に対応したリ
ング形状になった掻き落とし部材33を取り付け、この
掻き落とし部材33を処理室10の内壁11に密接させ
るようにした。
0の内壁11に凝集物の解砕によって生じた微粒子やト
ナー粒子が付着するのを抑制する付着抑制手段30とし
て、撹拌手段20の回転軸21を挿通させた円筒状の回
転軸33aに、上記処理室10の内部形状に対応したリ
ング形状になった掻き落とし部材33を取り付け、この
掻き落とし部材33を処理室10の内壁11に密接させ
るようにした。
【0095】そして、この処理装置においても、上記掻
き落とし部材33が取り付けられた回転軸33aをモー
タ33bによりベルト33cとプーリー33dを介して
回転させて、この掻き落とし部材31を処理室10の内
壁11に密接した状態で回転させ、凝集物の解砕によっ
て生じた微粒子やトナー粒子が処理室10の内壁11に
付着するのをこの掻き落とし部材33によって抑制する
ようにした。
き落とし部材33が取り付けられた回転軸33aをモー
タ33bによりベルト33cとプーリー33dを介して
回転させて、この掻き落とし部材31を処理室10の内
壁11に密接した状態で回転させ、凝集物の解砕によっ
て生じた微粒子やトナー粒子が処理室10の内壁11に
付着するのをこの掻き落とし部材33によって抑制する
ようにした。
【0096】ここで、上記図1及び図2に示す各処理装
置を使用して凝集物を解砕するにあたっては、一般に上
記処理室10の温度を5〜60℃,処理時間を0.5〜
20分間,各撹拌羽根22の先端部の周速を10〜10
0m/secの範囲になるようにすると共に、この処理
室10の内圧を1〜2気圧程度にして処理することが好
ましい。
置を使用して凝集物を解砕するにあたっては、一般に上
記処理室10の温度を5〜60℃,処理時間を0.5〜
20分間,各撹拌羽根22の先端部の周速を10〜10
0m/secの範囲になるようにすると共に、この処理
室10の内圧を1〜2気圧程度にして処理することが好
ましい。
【0097】なお、図1及び図2に示す各処理装置にお
いては、凝集物の解砕によって生じた微粒子やトナー粒
子が処理室10の内壁11に付着するのを抑制する付着
抑制手段30として、上記のような各掻き落とし部材3
1,32,33を設けるようにしたが、この付着抑制手
段30は特に上記のようなものに限定されず、例えば、
処理室10の内壁11を振動させて、表面処理用の微粒
子やトナー粒子が処理室10の内壁11に付着するのを
抑制する超音波振動機等を付着抑制手段30として用い
るようにすることも可能である。
いては、凝集物の解砕によって生じた微粒子やトナー粒
子が処理室10の内壁11に付着するのを抑制する付着
抑制手段30として、上記のような各掻き落とし部材3
1,32,33を設けるようにしたが、この付着抑制手
段30は特に上記のようなものに限定されず、例えば、
処理室10の内壁11を振動させて、表面処理用の微粒
子やトナー粒子が処理室10の内壁11に付着するのを
抑制する超音波振動機等を付着抑制手段30として用い
るようにすることも可能である。
【0098】
【作用】この発明においては、静電潜像現像用トナーを
製造するにあたり、少なくとも樹脂を含有するトナー組
成物を液状媒体中で造粒させてトナー粒子を得るように
したため、小粒径のトナー粒子が効率良く得られ、その
収率が高くなる。
製造するにあたり、少なくとも樹脂を含有するトナー組
成物を液状媒体中で造粒させてトナー粒子を得るように
したため、小粒径のトナー粒子が効率良く得られ、その
収率が高くなる。
【0099】また、この発明においては、上記のように
して造粒されたトナー粒子相互を凝集させた後、この凝
集物を解砕してトナーを得るようにしたため、得られた
トナーは不定形のものとなり、摩擦帯電性やクリーニン
グ性に優れた静電潜像現像用トナーが得られるようにな
る。
して造粒されたトナー粒子相互を凝集させた後、この凝
集物を解砕してトナーを得るようにしたため、得られた
トナーは不定形のものとなり、摩擦帯電性やクリーニン
グ性に優れた静電潜像現像用トナーが得られるようにな
る。
【0100】さらに、この発明においては、上記のよう
にトナー粒子相互が凝集された凝集物を解砕するにあた
り、処理室の内壁に粒子が付着するのを防止する付着抑
制手段が設けられた処理室内において、この凝集物を処
理室内に設けられた撹拌手段により撹拌して解砕すると
共に、この解砕によって生じたトナー粒子や微粒子等が
処理室の内壁に付着するのを上記付着抑制手段によって
防止するようにしたため、凝集物を解砕した際に微粒子
が発生したとしても、この微粒子が上記付着抑制手段に
よって処理室の内壁から掻き落とされてトナー粒子と充
分に混合され、トナー粒子の表面に均一に分散された状
態で固定化されるようになり、トナーの収率が向上する
と共に、解砕の際に発生した微粒子によってトナーの帯
電性等が劣化するということもなくなる。
にトナー粒子相互が凝集された凝集物を解砕するにあた
り、処理室の内壁に粒子が付着するのを防止する付着抑
制手段が設けられた処理室内において、この凝集物を処
理室内に設けられた撹拌手段により撹拌して解砕すると
共に、この解砕によって生じたトナー粒子や微粒子等が
処理室の内壁に付着するのを上記付着抑制手段によって
防止するようにしたため、凝集物を解砕した際に微粒子
が発生したとしても、この微粒子が上記付着抑制手段に
よって処理室の内壁から掻き落とされてトナー粒子と充
分に混合され、トナー粒子の表面に均一に分散された状
態で固定化されるようになり、トナーの収率が向上する
と共に、解砕の際に発生した微粒子によってトナーの帯
電性等が劣化するということもなくなる。
【0101】
【実施例】以下、この発明の実施例に係る静電潜像現像
用トナーの製造方法について具体的に説明すると共に、
この発明の実施例の方法によって製造された静電潜像現
像用トナーを比較例の方法によって製造された静電潜像
現像用トナーと比較し、この発明の実施例に係る方法に
よって製造された静電潜像現像用トナーが優れているこ
とを明らかにする。
用トナーの製造方法について具体的に説明すると共に、
この発明の実施例の方法によって製造された静電潜像現
像用トナーを比較例の方法によって製造された静電潜像
現像用トナーと比較し、この発明の実施例に係る方法に
よって製造された静電潜像現像用トナーが優れているこ
とを明らかにする。
【0102】(実施例1)この実施例においては、ポリ
エステル樹脂(花王社製,NE−382)100gを塩
化メチレン/トルエン(8/2)の混合溶剤400gに
溶解させ、この溶液にフタロシアニン顔料5gを加え、
これをボールミル中で3時間混合して分散させ、均一に
混合された分散液を調整した。
エステル樹脂(花王社製,NE−382)100gを塩
化メチレン/トルエン(8/2)の混合溶剤400gに
溶解させ、この溶液にフタロシアニン顔料5gを加え、
これをボールミル中で3時間混合して分散させ、均一に
混合された分散液を調整した。
【0103】次に、分散安定剤としてメチルセルロース
(ダウケミカル社製,メトセルK35LV)4%溶液6
0gと、ジオクチルスルホサクシネートソーダ(日光ケ
ミカル社製,ニッコールOTP75)1%溶液5gと、
ヘキサメタリン酸ソーダ(和光純薬社製)0.5gとを
イオン交換水1000gに溶解させた水溶液中におい
て、上記の分散液を撹拌機(特殊機化工業社製,TKオ
ートホモミクサー)を用いて撹拌し懸濁させた。なお、
このように分散液を懸濁させるにあたっては、上記TK
オートホモミクサーの回転数を調整し、上記分散液が平
均粒径3〜10μmの液滴を形成するようにさせた。
(ダウケミカル社製,メトセルK35LV)4%溶液6
0gと、ジオクチルスルホサクシネートソーダ(日光ケ
ミカル社製,ニッコールOTP75)1%溶液5gと、
ヘキサメタリン酸ソーダ(和光純薬社製)0.5gとを
イオン交換水1000gに溶解させた水溶液中におい
て、上記の分散液を撹拌機(特殊機化工業社製,TKオ
ートホモミクサー)を用いて撹拌し懸濁させた。なお、
このように分散液を懸濁させるにあたっては、上記TK
オートホモミクサーの回転数を調整し、上記分散液が平
均粒径3〜10μmの液滴を形成するようにさせた。
【0104】その後、上記TKオートホモミクサーによ
る撹拌速度を低下させ、温度60℃で5時間かけて上記
塩化メチレン/トルエンの混合溶媒を除去し、平均粒径
が7μmになった球状のトナー粒子を造粒させた。
る撹拌速度を低下させ、温度60℃で5時間かけて上記
塩化メチレン/トルエンの混合溶媒を除去し、平均粒径
が7μmになった球状のトナー粒子を造粒させた。
【0105】そして、このようにトナー粒子を造粒させ
た上記のトナー分散系に、亜鉛金属錯体(オリエント化
学工業社製,E−84)を水媒体中でサンドミル(レッ
ドデビル社製,ペイントコンディショナー)を用いて平
均粒径0.5μmに粉砕したものを、トナー固形分10
0重量部に対して3重量部加え、さらにメタノール中に
分散させた粒径17nmの疎水性シリカ(日本アエロジ
ル社製,R−974)を0.5重量部添加した。
た上記のトナー分散系に、亜鉛金属錯体(オリエント化
学工業社製,E−84)を水媒体中でサンドミル(レッ
ドデビル社製,ペイントコンディショナー)を用いて平
均粒径0.5μmに粉砕したものを、トナー固形分10
0重量部に対して3重量部加え、さらにメタノール中に
分散させた粒径17nmの疎水性シリカ(日本アエロジ
ル社製,R−974)を0.5重量部添加した。
【0106】そして、上記TKオートホモミクサーによ
る撹拌速度をさらに低下させると共に、温度を80℃に
上昇させ、トナー粒子および上記の各微粒子を凝集さ
せ、特に、粒径が1μm以下の超微粒子を3μm以上の
粒子の表面に固着,溶融させて粒径が50μm〜1mm
程度になるまで凝集させ、その後これを乾燥させて粒径
が100μm〜2mm程度になった凝集体を得た。
る撹拌速度をさらに低下させると共に、温度を80℃に
上昇させ、トナー粒子および上記の各微粒子を凝集さ
せ、特に、粒径が1μm以下の超微粒子を3μm以上の
粒子の表面に固着,溶融させて粒径が50μm〜1mm
程度になるまで凝集させ、その後これを乾燥させて粒径
が100μm〜2mm程度になった凝集体を得た。
【0107】そして、このように凝集させた凝集体を図
1に示す処理装置の処理室10内に投入し、この処理室
10内において上記凝集体を解砕させるようにした。
1に示す処理装置の処理室10内に投入し、この処理室
10内において上記凝集体を解砕させるようにした。
【0108】ここで、上記の処理装置によって凝集体を
解砕するにあたっては、この処理室10内に設けられた
前記撹拌羽根22のうち、羽根の長さが一番長い撹拌羽
根22の先端部の周速が35m/secになるようにし
て、前記回転軸21により各撹拌羽根22を回転させて
上記の凝集体を解砕すると共に、上記第1および第2の
掻き落とし部材31,32を上記撹拌羽根22の回転方
向に対して正転,反転を10秒毎に行うようにして、こ
れらの掻き落とし部材31,32を回転させ、上記撹拌
羽根22による上記の凝集体の解砕によって生じた粒子
が処理室10の内壁11に付着するのをこれらの掻き落
とし部材31,32によって防止するようにし、このよ
うにして上記の凝集体を処理室10内において2分間か
けて解砕するようにした。
解砕するにあたっては、この処理室10内に設けられた
前記撹拌羽根22のうち、羽根の長さが一番長い撹拌羽
根22の先端部の周速が35m/secになるようにし
て、前記回転軸21により各撹拌羽根22を回転させて
上記の凝集体を解砕すると共に、上記第1および第2の
掻き落とし部材31,32を上記撹拌羽根22の回転方
向に対して正転,反転を10秒毎に行うようにして、こ
れらの掻き落とし部材31,32を回転させ、上記撹拌
羽根22による上記の凝集体の解砕によって生じた粒子
が処理室10の内壁11に付着するのをこれらの掻き落
とし部材31,32によって防止するようにし、このよ
うにして上記の凝集体を処理室10内において2分間か
けて解砕するようにした。
【0109】そして、このように凝集体を解砕して得ら
れた粒子を風力分級し、平均粒径が6μmになった静電
潜像現像用トナーを製造した。
れた粒子を風力分級し、平均粒径が6μmになった静電
潜像現像用トナーを製造した。
【0110】(比較例1)この比較例においては、上記
実施例1と同様にして製造した凝集体を解砕するにあた
ってヘンシェルミキサーを用いるようにし、このヘンシ
ェルミキサーにより上記凝集体を周速35m/secで
2分間かけて解砕し、この凝集体の解砕によって得られ
た粒子を風力分級して、平均粒径が6μmになった静電
潜像現像用トナーを製造した。
実施例1と同様にして製造した凝集体を解砕するにあた
ってヘンシェルミキサーを用いるようにし、このヘンシ
ェルミキサーにより上記凝集体を周速35m/secで
2分間かけて解砕し、この凝集体の解砕によって得られ
た粒子を風力分級して、平均粒径が6μmになった静電
潜像現像用トナーを製造した。
【0111】(実施例2)この実施例においては、スチ
レン75gと、n−ブチルメタクリレート20gと、メ
タクリル酸5gと、カーボンブラック(三菱化成工業社
製,#2300)8gと、クロム錯塩型染料(保土ヶ谷
化学工業社製,アイゼンスピロンブラックTRH)1g
と、2,2’−アゾビスイソブチルニトリル3gとをサ
ンドスターラにより混合して重合組成物を調製した。
レン75gと、n−ブチルメタクリレート20gと、メ
タクリル酸5gと、カーボンブラック(三菱化成工業社
製,#2300)8gと、クロム錯塩型染料(保土ヶ谷
化学工業社製,アイゼンスピロンブラックTRH)1g
と、2,2’−アゾビスイソブチルニトリル3gとをサ
ンドスターラにより混合して重合組成物を調製した。
【0112】そして、この重合組成物を濃度3%のアラ
ビアゴム水溶液中において、撹拌機(特殊機化工業社
製,TKオートホモミクサー)を用い、平均粒径が3〜
10μmになるように上記TKオートホモミクサーの回
転数を調整しながら撹拌して、上記重合組成物を温度6
0℃で6時間重合反応させた。
ビアゴム水溶液中において、撹拌機(特殊機化工業社
製,TKオートホモミクサー)を用い、平均粒径が3〜
10μmになるように上記TKオートホモミクサーの回
転数を調整しながら撹拌して、上記重合組成物を温度6
0℃で6時間重合反応させた。
【0113】次いで、このように重合反応させたトナー
分散系に対して、亜鉛金属錯体(オリエント化学工業社
製,E−84)を水媒体中でサンドミル(レッドデビル
社製,ペイントコンディショナー)を用いて平均粒径
0.5μmに粉砕したものを、トナー固形分100重量
部に対して3重量部加え、さらにメタノール中に分散さ
せた粒径が50nmの疎水性酸化チタン(デグサ社製,
T−805)を0.5重量部添加して、重合反応を終了
させた。
分散系に対して、亜鉛金属錯体(オリエント化学工業社
製,E−84)を水媒体中でサンドミル(レッドデビル
社製,ペイントコンディショナー)を用いて平均粒径
0.5μmに粉砕したものを、トナー固形分100重量
部に対して3重量部加え、さらにメタノール中に分散さ
せた粒径が50nmの疎水性酸化チタン(デグサ社製,
T−805)を0.5重量部添加して、重合反応を終了
させた。
【0114】そして、上記のように重合反応させたもの
を水洗した後、これを濾過し、得られたケーキ状の粒子
を熱風乾燥機を用いて80℃で5時間乾燥させて上記の
粒子相互を凝集させ、特に1μm以下の超微粒子を3μ
m以上の粒子の表面に固着,溶融させて50μm〜1m
m程度になるようにし、平均の粒径が100μm〜2m
m程度になった凝集体を得た。
を水洗した後、これを濾過し、得られたケーキ状の粒子
を熱風乾燥機を用いて80℃で5時間乾燥させて上記の
粒子相互を凝集させ、特に1μm以下の超微粒子を3μ
m以上の粒子の表面に固着,溶融させて50μm〜1m
m程度になるようにし、平均の粒径が100μm〜2m
m程度になった凝集体を得た。
【0115】次いで、このようにして得た凝集体を、上
記実施例1の場合と同様に図1に示した処理装置を用い
て解砕し、このように解砕して得られた粒子を風力分級
し、平均粒径が5μmになった静電潜像現像用トナーを
製造した。
記実施例1の場合と同様に図1に示した処理装置を用い
て解砕し、このように解砕して得られた粒子を風力分級
し、平均粒径が5μmになった静電潜像現像用トナーを
製造した。
【0116】(比較例2)この比較例においては、上記
実施例2と同様にして製造した凝集体を解砕するにあた
ってヘンシェルミキサーを用いるようにし、このヘンシ
ェルミキサーにより上記凝集体を周速35m/secで
2分間かけて解砕し、この凝集体の解砕によって得られ
た粒子を風力分級して、平均粒径が5μmになった静電
潜像現像用トナーを製造した。
実施例2と同様にして製造した凝集体を解砕するにあた
ってヘンシェルミキサーを用いるようにし、このヘンシ
ェルミキサーにより上記凝集体を周速35m/secで
2分間かけて解砕し、この凝集体の解砕によって得られ
た粒子を風力分級して、平均粒径が5μmになった静電
潜像現像用トナーを製造した。
【0117】(比較例3)この比較例においては、上記
実施例1と同様にして製造した凝集体を解砕するにあた
って、超音波ジェット粉砕機(日本ニューマチック工業
社製,ラボジェット)を用い、上記凝集体を高速気流に
乗せてセラミック製の衝突板に衝突させて粉砕するよう
にし、この粉砕によって得られた粒子を風力分級して、
平均粒径が5μmになった静電潜像現像用トナーを製造
した。
実施例1と同様にして製造した凝集体を解砕するにあた
って、超音波ジェット粉砕機(日本ニューマチック工業
社製,ラボジェット)を用い、上記凝集体を高速気流に
乗せてセラミック製の衝突板に衝突させて粉砕するよう
にし、この粉砕によって得られた粒子を風力分級して、
平均粒径が5μmになった静電潜像現像用トナーを製造
した。
【0118】なお、上記実施例1,2および比較例1〜
3における各トナーの平均粒径を測定するにあたって
は、コールターカウンタTA−II型(コールタカウンタ
社製)を用い、50μmのアパチャーチューブで粒径別
相対重量分布を測定して、その平均粒径を求めるように
した。
3における各トナーの平均粒径を測定するにあたって
は、コールターカウンタTA−II型(コールタカウンタ
社製)を用い、50μmのアパチャーチューブで粒径別
相対重量分布を測定して、その平均粒径を求めるように
した。
【0119】ここで、上記の実施例1,2および比較例
1〜3の方法によって静電潜像現像用トナーを製造した
場合における各静電潜像現像用トナーの収率を求めるよ
うにした。
1〜3の方法によって静電潜像現像用トナーを製造した
場合における各静電潜像現像用トナーの収率を求めるよ
うにした。
【0120】なお、これらの各静電潜像現像用トナーの
収率を求めるにあたっては、解砕前の粒子を100と
し、解砕を行い所望の粒径分布に分級した後における各
静電潜像現像用トナーの収量を測定するようにした。
収率を求めるにあたっては、解砕前の粒子を100と
し、解砕を行い所望の粒径分布に分級した後における各
静電潜像現像用トナーの収量を測定するようにした。
【0121】この結果、実施例1のものにおいてはその
収量が78,実施例2のものにおいてはその収量が81
であったのに対し、比較例1のものにおいてはその収量
が42、比較例2のものにおいてはその収量が41、比
較例3のものにおいてはその収量が53になっていた。
収量が78,実施例2のものにおいてはその収量が81
であったのに対し、比較例1のものにおいてはその収量
が42、比較例2のものにおいてはその収量が41、比
較例3のものにおいてはその収量が53になっていた。
【0122】この結果から明らかなように、この発明の
実施例の方法によって静電潜像現像用トナーを製造する
と、比較例の方法によって静電潜像現像用トナーを製造
する場合に比べて、小粒径の静電潜像現像用トナーを収
率良く製造することができた。
実施例の方法によって静電潜像現像用トナーを製造する
と、比較例の方法によって静電潜像現像用トナーを製造
する場合に比べて、小粒径の静電潜像現像用トナーを収
率良く製造することができた。
【0123】次に、上記実施例1,2および比較例1〜
3の方法によって製造された各静電潜像現像用トナーに
ついて、それぞれその帯電量分布を調べると共に、各静
電潜像現像用トナーを用いて画像形成を行った場合にお
ける画像のかぶり評価を行うようにした。
3の方法によって製造された各静電潜像現像用トナーに
ついて、それぞれその帯電量分布を調べると共に、各静
電潜像現像用トナーを用いて画像形成を行った場合にお
ける画像のかぶり評価を行うようにした。
【0124】ここで、これらの評価を行うにあたって
は、上記実施例1,2および比較例1〜3の方法によっ
て製造された各静電潜像現像用トナー100重量部に対
し、それぞれコロイダルシリカ(日本アエロジル社製,
R−972)を0.2重量部加えて後処理したものを用
いるようにした。
は、上記実施例1,2および比較例1〜3の方法によっ
て製造された各静電潜像現像用トナー100重量部に対
し、それぞれコロイダルシリカ(日本アエロジル社製,
R−972)を0.2重量部加えて後処理したものを用
いるようにした。
【0125】また、これらの静電潜像現像用トナーと混
合させるキャリアとしては、以下に示すようにして製造
した3種類のキャリアC1〜C3を用いるようにした。
合させるキャリアとしては、以下に示すようにして製造
した3種類のキャリアC1〜C3を用いるようにした。
【0126】ここで、キャリアC1としては、ポリエス
テル樹脂(花王社製,NE−1110)100重量部
と、無機磁性粉(TDK社製,MFP−2)600重量
部と、カーボンブラック(三菱化成社製,MA#8)2
重量部とをヘンシェルミキサーにより充分に混合して粉
砕し、次いでシリンダ部180℃,シリンダヘッド部1
70℃に設定した押出し混練機を用いて溶融混練し、こ
の混練物を冷却して粗粉砕した後、ジェットミルで微粉
砕し、さらに風力分級機を用いて分級して得た平均粒径
が55μmになったバインダー型キャリアを用いるよう
にした。
テル樹脂(花王社製,NE−1110)100重量部
と、無機磁性粉(TDK社製,MFP−2)600重量
部と、カーボンブラック(三菱化成社製,MA#8)2
重量部とをヘンシェルミキサーにより充分に混合して粉
砕し、次いでシリンダ部180℃,シリンダヘッド部1
70℃に設定した押出し混練機を用いて溶融混練し、こ
の混練物を冷却して粗粉砕した後、ジェットミルで微粉
砕し、さらに風力分級機を用いて分級して得た平均粒径
が55μmになったバインダー型キャリアを用いるよう
にした。
【0127】また、キャリアC2としては、フェライト
キャリアコア(パウダーテック社製,F−300)の表
面を転動流動槽(岡田精工社製,スピラコータ)を用い
て熱硬化性シリコン樹脂でコートし、平均粒径が50μ
mになったキャリアを用いるようにした。
キャリアコア(パウダーテック社製,F−300)の表
面を転動流動槽(岡田精工社製,スピラコータ)を用い
て熱硬化性シリコン樹脂でコートし、平均粒径が50μ
mになったキャリアを用いるようにした。
【0128】また、キャリアC3としては、フェライト
キャリアコア(パウダーテック社製,F−300)の表
面を表面重合被覆法によりポリエチレンコートして平均
粒径が51μmになったキャリアを用いるようにした。
キャリアコア(パウダーテック社製,F−300)の表
面を表面重合被覆法によりポリエチレンコートして平均
粒径が51μmになったキャリアを用いるようにした。
【0129】なお、これらのキャリアC1〜C3の粒径
を測定するにあたっては、マイクロトラック モデル
7995−10 SRA(日機装社製)を用いて測定す
るようにした。
を測定するにあたっては、マイクロトラック モデル
7995−10 SRA(日機装社製)を用いて測定す
るようにした。
【0130】そして、上記実施例1,2および比較例1
〜3において製造した各静電潜像現像用トナーに対し
て、上記のキャリアC1〜C3を後記の表1に示すよう
に組み合わせた現像剤を用いるようにした。
〜3において製造した各静電潜像現像用トナーに対し
て、上記のキャリアC1〜C3を後記の表1に示すよう
に組み合わせた現像剤を用いるようにした。
【0131】ここで、各静電潜像現像用トナーの帯電量
分布を測定するにあたっては、静電潜像現像用トナーと
キャリアとを表1に示すように組み合わせ、それぞれ静
電潜像現像用トナー2gに対してキャリアを28g加
え、これらをそれぞれ50ccのポリ瓶に入れて回転架
台により120rpmで30分間回転させて、各静電潜
像現像用トナーを用いた現像剤を調製した。
分布を測定するにあたっては、静電潜像現像用トナーと
キャリアとを表1に示すように組み合わせ、それぞれ静
電潜像現像用トナー2gに対してキャリアを28g加
え、これらをそれぞれ50ccのポリ瓶に入れて回転架
台により120rpmで30分間回転させて、各静電潜
像現像用トナーを用いた現像剤を調製した。
【0132】そして、このように調製した各現像剤を用
い、図3に示す装置によって各現像剤における各静電潜
像現像用トナーの帯電量分布を測定するようにした。
い、図3に示す装置によって各現像剤における各静電潜
像現像用トナーの帯電量分布を測定するようにした。
【0133】ここで、図3に示す装置により各現像剤に
おける各静電潜像現像用トナーの帯電量分布を測定する
にあたっては、上記のように調製した各現像剤をそれぞ
れ精密天秤で3g計量し、このように計量した各現像剤
をそれぞれ導電性スリーブ1の表面全体に均一になるよ
うに乗せると共に、この導電性スリーブ1内に設けられ
たマグネットロール2の回転数を100rpmにセット
した。
おける各静電潜像現像用トナーの帯電量分布を測定する
にあたっては、上記のように調製した各現像剤をそれぞ
れ精密天秤で3g計量し、このように計量した各現像剤
をそれぞれ導電性スリーブ1の表面全体に均一になるよ
うに乗せると共に、この導電性スリーブ1内に設けられ
たマグネットロール2の回転数を100rpmにセット
した。
【0134】そして、バイアス電源3よりバイアス電圧
を0〜10KV逐次印加し、5秒間導電性スリーブ1を
回転させ、この導電性スリーブ1を停止させた時点での
円筒電極4における電位Vmを読み取ると共に、円筒電
極5に付着した各静電潜像現像用トナーの重量を精密天
秤で計量し、各現像剤における各静電潜像現像用トナー
の帯電量を求めるようにした。
を0〜10KV逐次印加し、5秒間導電性スリーブ1を
回転させ、この導電性スリーブ1を停止させた時点での
円筒電極4における電位Vmを読み取ると共に、円筒電
極5に付着した各静電潜像現像用トナーの重量を精密天
秤で計量し、各現像剤における各静電潜像現像用トナー
の帯電量を求めるようにした。
【0135】次いで、図4および図5に示すように、縦
軸にトナーの重量%を表わす一方、横軸にトナーの帯電
量を対数にして表し、この横軸に表されたトナーの帯電
量の値が1〜102 の範囲を20等分し、この1目盛を
1チャンネルとして、各チャンネルにおけるトナーの重
量%を上記のようにして測定した各静電潜像現像用トナ
ーの重量および帯電量に基づいてグラフ化し、上記のよ
うに調製した各現像剤における各静電潜像現像用トナー
の帯電量分布を求めた。なお、図4には実施例1におい
て製造した静電潜像現像用トナーを用いた場合における
静電潜像現像用トナーの帯電量分布を、図5には比較例
1において製造した静電潜像現像用トナーを用いた場合
における静電潜像現像用トナーの帯電量分布を示した。
軸にトナーの重量%を表わす一方、横軸にトナーの帯電
量を対数にして表し、この横軸に表されたトナーの帯電
量の値が1〜102 の範囲を20等分し、この1目盛を
1チャンネルとして、各チャンネルにおけるトナーの重
量%を上記のようにして測定した各静電潜像現像用トナ
ーの重量および帯電量に基づいてグラフ化し、上記のよ
うに調製した各現像剤における各静電潜像現像用トナー
の帯電量分布を求めた。なお、図4には実施例1におい
て製造した静電潜像現像用トナーを用いた場合における
静電潜像現像用トナーの帯電量分布を、図5には比較例
1において製造した静電潜像現像用トナーを用いた場合
における静電潜像現像用トナーの帯電量分布を示した。
【0136】そして、上記のようにして求めた各現像剤
における各静電潜像現像用トナーの帯電量分布に基づ
き、それぞれ1チャンネルにおけるトナーの重量%が多
いものから順に3チャンネルの累積重量%を求め、その
結果を下記の表1に示した。
における各静電潜像現像用トナーの帯電量分布に基づ
き、それぞれ1チャンネルにおけるトナーの重量%が多
いものから順に3チャンネルの累積重量%を求め、その
結果を下記の表1に示した。
【0137】また、画像形成を行った場合において、形
成された画像におけるかぶりの評価を行うにあたって
も、実施例1,2および比較例1〜3の方法によって製
造された各静電潜像現像用トナーを各キャリアと表1に
示すように組み合わせ、それぞれ各静電潜像現像用トナ
ーと各キャリアの重量割合がトナー/キャリア=5/9
5になるように混合して各現像剤を調整した。
成された画像におけるかぶりの評価を行うにあたって
も、実施例1,2および比較例1〜3の方法によって製
造された各静電潜像現像用トナーを各キャリアと表1に
示すように組み合わせ、それぞれ各静電潜像現像用トナ
ーと各キャリアの重量割合がトナー/キャリア=5/9
5になるように混合して各現像剤を調整した。
【0138】そして、これらの現像剤を市販の複写機
(ミノルタカメラ社製,EP−570)に使用し、それ
ぞれ黒の比率が6%のチャートを用いて1万枚の耐刷試
験を行い、形成された画像におけるかぶり評価を行っ
た。
(ミノルタカメラ社製,EP−570)に使用し、それ
ぞれ黒の比率が6%のチャートを用いて1万枚の耐刷試
験を行い、形成された画像におけるかぶり評価を行っ
た。
【0139】ここで、画像におけるかぶり評価するにあ
たっては、白地画像上のトナーかぶりを評価するように
し、肉眼評価でかぶりが問題とならない場合を〇で、か
ぶりが目立ち画像ノイズとして問題がある場合を×で、
下記の表1に示した。
たっては、白地画像上のトナーかぶりを評価するように
し、肉眼評価でかぶりが問題とならない場合を〇で、か
ぶりが目立ち画像ノイズとして問題がある場合を×で、
下記の表1に示した。
【0140】
【表1】
【0141】この結果から明らかなように、上記実施例
1,2によって製造された静電潜像現像用トナーを用い
た場合には、トナーの帯電量分布における累積重量%
が、比較例1〜3において製造された静電潜像現像用ト
ナーを用いた場合に比べていずれも著しく高くなってお
り、トナーの帯電性が比較例1〜3において製造された
静電潜像現像用トナーに比べて非常に安定していた。
1,2によって製造された静電潜像現像用トナーを用い
た場合には、トナーの帯電量分布における累積重量%
が、比較例1〜3において製造された静電潜像現像用ト
ナーを用いた場合に比べていずれも著しく高くなってお
り、トナーの帯電性が比較例1〜3において製造された
静電潜像現像用トナーに比べて非常に安定していた。
【0142】また、上記実施例1,2によって製造され
た静電潜像現像用トナーを用いた場合には、比較例1〜
3において製造された静電潜像現像用トナーを用いた場
合のように、形成された画像におけるかぶりが問題にな
るということがなく、良好な画像形成が行えた。
た静電潜像現像用トナーを用いた場合には、比較例1〜
3において製造された静電潜像現像用トナーを用いた場
合のように、形成された画像におけるかぶりが問題にな
るということがなく、良好な画像形成が行えた。
【0143】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明に係る静
電潜像現像用トナーの製造方法においては、少なくとも
樹脂を含有するトナー組成物を液状媒体中で造粒させて
得られたトナー粒子相互を凝集させた後、この凝集物を
解砕するにあたり、処理室の内壁に付着に粒子が付着す
るのを付着抑制手段によって防止しながら、この処理室
内において上記凝集物を撹拌手段により撹拌して解砕す
るようにしたため、先ずトナー組成物を液状媒体中で造
粒させることにより、小粒径のトナーが収率良く得られ
るようになり、また上記のトナー粒子の凝集物を解砕す
ることによって不定形になったトナー粒子が得られるよ
うになり、さらに解砕によって発生した粒子等が上記処
理室の内壁に付着するのを防止するようにしたため、解
砕によって生じた微粒子をトナー粒子の表面に均一に分
散された状態で固定化され、解砕後におけるトナーの収
率も向上し、さらに均一なトナーが得られるようになっ
た。
電潜像現像用トナーの製造方法においては、少なくとも
樹脂を含有するトナー組成物を液状媒体中で造粒させて
得られたトナー粒子相互を凝集させた後、この凝集物を
解砕するにあたり、処理室の内壁に付着に粒子が付着す
るのを付着抑制手段によって防止しながら、この処理室
内において上記凝集物を撹拌手段により撹拌して解砕す
るようにしたため、先ずトナー組成物を液状媒体中で造
粒させることにより、小粒径のトナーが収率良く得られ
るようになり、また上記のトナー粒子の凝集物を解砕す
ることによって不定形になったトナー粒子が得られるよ
うになり、さらに解砕によって発生した粒子等が上記処
理室の内壁に付着するのを防止するようにしたため、解
砕によって生じた微粒子をトナー粒子の表面に均一に分
散された状態で固定化され、解砕後におけるトナーの収
率も向上し、さらに均一なトナーが得られるようになっ
た。
【0144】この結果、この発明に係る方法によって静
電潜像現像用トナーを製造した場合、小粒径で表面に凹
凸を有し、帯電性やクリーニング性に優れた静電潜像現
像用トナーが収率良く生産できるようになり、また得ら
れた静電潜像現像用トナーの帯電性等も安定し、良好な
画像形成が行えるようになった。
電潜像現像用トナーを製造した場合、小粒径で表面に凹
凸を有し、帯電性やクリーニング性に優れた静電潜像現
像用トナーが収率良く生産できるようになり、また得ら
れた静電潜像現像用トナーの帯電性等も安定し、良好な
画像形成が行えるようになった。
【図1】この発明に係る方法によって静電潜像現像用ト
ナーを製造するにあたり、トナー粒子相互が凝集された
凝集物を解砕するのに使用した処理装置の一例を示した
概略説明図である。
ナーを製造するにあたり、トナー粒子相互が凝集された
凝集物を解砕するのに使用した処理装置の一例を示した
概略説明図である。
【図2】トナー粒子相互が凝集された凝集物を解砕する
のに使用した処理装置の変更例を示す概略説明図であ
る。
のに使用した処理装置の変更例を示す概略説明図であ
る。
【図3】トナーの帯電量分布を測定するのに使用した装
置の概略図である。
置の概略図である。
【図4】この発明の実施例1において製造した静電潜像
現像用トナーの帯電量分布を示した図である。
現像用トナーの帯電量分布を示した図である。
【図5】比較例1において製造した静電潜像現像用トナ
ーの帯電量分布を示した図である。
ーの帯電量分布を示した図である。
10 処理室 11 内壁 20 撹拌手段 30 付着抑制手段
Claims (1)
- 【請求項1】 少なくとも樹脂を含有するトナー組成物
を液状媒体中で造粒させたトナー粒子相互を凝集させた
後、処理室の内壁に粒子が付着するのを防止する付着抑
制手段が設けられた処理室内において、この凝集物を上
記付着抑制手段により処理室の内壁に粒子が付着するの
を防止しながら、この処理室内に設けられた撹拌手段に
より撹拌して解砕するようにしたことを特徴とする静電
潜像現像用トナーの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3280668A JPH0594045A (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 静電潜像現像用トナーの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3280668A JPH0594045A (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 静電潜像現像用トナーの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0594045A true JPH0594045A (ja) | 1993-04-16 |
Family
ID=17628273
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3280668A Pending JPH0594045A (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 静電潜像現像用トナーの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0594045A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015125345A (ja) * | 2013-12-27 | 2015-07-06 | キヤノン株式会社 | トナー粒子の製造方法 |
-
1991
- 1991-09-30 JP JP3280668A patent/JPH0594045A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015125345A (ja) * | 2013-12-27 | 2015-07-06 | キヤノン株式会社 | トナー粒子の製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3036184B2 (ja) | 静電潜像現像用トナー | |
JPH023074A (ja) | 現像装置 | |
JP3042023B2 (ja) | 静電荷像現像剤 | |
JP2625804B2 (ja) | 静電潜像現像用トナーおよびその製造方法 | |
US6132916A (en) | Toner for developing electrostatic latent images | |
JPH0540363A (ja) | 静電潜像現像用トナー | |
JPH05127415A (ja) | 静電潜像現像用トナー | |
JPH0534971A (ja) | 静電潜像現像用トナーの製造方法 | |
JPH0594045A (ja) | 静電潜像現像用トナーの製造方法 | |
JP3146434B2 (ja) | 静電潜像現像用トナー | |
JP3006047B2 (ja) | トナーの製造方法 | |
JP2893884B2 (ja) | トナーの製造方法 | |
JPH03202856A (ja) | 静電荷像現像用トナー | |
JP3172172B2 (ja) | 静電潜像現像用トナー | |
JP3057727B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー及びその製造方法 | |
JPH04147155A (ja) | 静電潜像現像用トナー | |
JPH05127416A (ja) | 静電潜像現像用トナー | |
JPH10161349A (ja) | 静電潜像現像用トナー | |
JP3383975B2 (ja) | 静電潜像現像用トナー | |
JPH01185652A (ja) | 静電潜像現像用トナーおよびその製造方法 | |
JPH0540362A (ja) | 静電潜像現像用トナー | |
JP2936583B2 (ja) | 静電潜像現像用トナー及びその製造方法 | |
JP2853193B2 (ja) | 静電荷現像用トナー | |
JPH05127426A (ja) | 静電潜像現像用トナー | |
JPH10161348A (ja) | 静電潜像現像用トナー |