JPH059399A - ジスアゾ顔料の製造法 - Google Patents
ジスアゾ顔料の製造法Info
- Publication number
- JPH059399A JPH059399A JP19100391A JP19100391A JPH059399A JP H059399 A JPH059399 A JP H059399A JP 19100391 A JP19100391 A JP 19100391A JP 19100391 A JP19100391 A JP 19100391A JP H059399 A JPH059399 A JP H059399A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pigment
- water
- coupling
- slurry
- disazo pigment
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 隠蔽力に優れたジスアゾ顔料の製造方法を提
供する。 【構成】 ベンジジン類のテトラゾ溶液とアセトアセト
アニリド類を含むカップラー液とをカップリングさせた
ジスアゾ顔料スラリーを加熱処理するジスアゾ顔料の製
造法において、カップリング終了後のあるいはカップリ
ング終了後アルカリ領域に調整した顔料スラリーからス
ラリー中に含まれる水溶性不純物を除去した後リスラリ
ーしたものを上記加熱処理することを特徴とするジスア
ゾ顔料の製造方法。
供する。 【構成】 ベンジジン類のテトラゾ溶液とアセトアセト
アニリド類を含むカップラー液とをカップリングさせた
ジスアゾ顔料スラリーを加熱処理するジスアゾ顔料の製
造法において、カップリング終了後のあるいはカップリ
ング終了後アルカリ領域に調整した顔料スラリーからス
ラリー中に含まれる水溶性不純物を除去した後リスラリ
ーしたものを上記加熱処理することを特徴とするジスア
ゾ顔料の製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ジスアゾ顔料の製造法
に関し、特に隠蔽力のある粒径に調節することができる
ジスアゾ顔料の製造法に関する。
に関し、特に隠蔽力のある粒径に調節することができる
ジスアゾ顔料の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】ジスアゾ顔料の合成におけるカップリン
グ後の顔料一次粒子は非常に微細なため、この状態のま
ま濾別し乾燥すると強固な凝集を起こし、インキ作成の
際、一次粒子まで分散させることは不可能である。これ
に伴い隠蔽力等が不満足なものとなる。それゆえ、一般
的にカップリング後のスラリーを熱処理して顔料一次粒
子を成長させる方法がとられている。しかし、加熱の温
度を高くしたり時間を長くするだけでは隠蔽力などに限
界があった。
グ後の顔料一次粒子は非常に微細なため、この状態のま
ま濾別し乾燥すると強固な凝集を起こし、インキ作成の
際、一次粒子まで分散させることは不可能である。これ
に伴い隠蔽力等が不満足なものとなる。それゆえ、一般
的にカップリング後のスラリーを熱処理して顔料一次粒
子を成長させる方法がとられている。しかし、加熱の温
度を高くしたり時間を長くするだけでは隠蔽力などに限
界があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ジスアゾ顔
料の製造方法において、特に水性フレキソインキに用い
ると隠蔽力の優れたインキを得ることができるジスアゾ
顔料の製造方法に関するものである。
料の製造方法において、特に水性フレキソインキに用い
ると隠蔽力の優れたインキを得ることができるジスアゾ
顔料の製造方法に関するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はベンジジン類の
テトラゾ溶液とアセトアセトアニリド類を含むカップラ
ー液とをカップリングさせたジスアゾ顔料スラリーを加
熱処理するジスアゾ顔料の製造方法において、カップリ
ング終了後のあるいはカップリング終了後アルカリ領域
に調整した顔料スラリーからスラリー中に含まれる水溶
性不純物を除去した後リスラリーしたものを上記加熱処
理することを特徴とするジスアゾ顔料の製造方法に関す
る。
テトラゾ溶液とアセトアセトアニリド類を含むカップラ
ー液とをカップリングさせたジスアゾ顔料スラリーを加
熱処理するジスアゾ顔料の製造方法において、カップリ
ング終了後のあるいはカップリング終了後アルカリ領域
に調整した顔料スラリーからスラリー中に含まれる水溶
性不純物を除去した後リスラリーしたものを上記加熱処
理することを特徴とするジスアゾ顔料の製造方法に関す
る。
【0005】本発明によれば、まず3,3′−ジクロロ
ベンジジンや2,2′,5,5′−テトラクロルベンジ
ジンのようなテトラゾ成分とアセトアセトアニリド類か
ら選ばれるカップリング成分とをカップリングさせて顔
料スラリーを得る。アセトアセトアニリド類の具体例と
しては、例えばアセトアセトアニリド、アセトアセト−
o−トルイジド、アセトアセト−m−キシリジド、アセ
トアセト−o−アニシジド、アセトアセト−2,5−ジ
メトキシアニリド、アセトアセト−p−アニシジド、ア
セトアセト−2,5−ジメトキシ−4−クロロアニリ
ド、アセトアセト−o−クロロアニリド等がある。カッ
プリング方法は公知の方法でよい。
ベンジジンや2,2′,5,5′−テトラクロルベンジ
ジンのようなテトラゾ成分とアセトアセトアニリド類か
ら選ばれるカップリング成分とをカップリングさせて顔
料スラリーを得る。アセトアセトアニリド類の具体例と
しては、例えばアセトアセトアニリド、アセトアセト−
o−トルイジド、アセトアセト−m−キシリジド、アセ
トアセト−o−アニシジド、アセトアセト−2,5−ジ
メトキシアニリド、アセトアセト−p−アニシジド、ア
セトアセト−2,5−ジメトキシ−4−クロロアニリ
ド、アセトアセト−o−クロロアニリド等がある。カッ
プリング方法は公知の方法でよい。
【0006】カップリングして得られた顔料スラリーを
濾過後、顔料の10〜200倍量の水を用いて洗浄し、
この顔料ケーキを水にリスラリーした後、加熱する。加
熱温度は特に限定されないが、40〜130℃、好まし
くは70〜100℃である。加熱時間は、30分以上で
あればよい。次いで顔料スラリーを濾過、水洗して本発
明のジスアゾ顔料が得られる。
濾過後、顔料の10〜200倍量の水を用いて洗浄し、
この顔料ケーキを水にリスラリーした後、加熱する。加
熱温度は特に限定されないが、40〜130℃、好まし
くは70〜100℃である。加熱時間は、30分以上で
あればよい。次いで顔料スラリーを濾過、水洗して本発
明のジスアゾ顔料が得られる。
【0007】カップリングして得られた顔料スラリーを
濾過、水洗する上記の工程において、顔料スラリーをア
ルカリ側にpH調整した後、同様の処理を行ってもよい。
この際のアルカリ側pHとは、pH8からpH13までの範囲
である。
濾過、水洗する上記の工程において、顔料スラリーをア
ルカリ側にpH調整した後、同様の処理を行ってもよい。
この際のアルカリ側pHとは、pH8からpH13までの範囲
である。
【0008】以下、実施例により本発明を説明する。実
施例中、部、%は重量部、重量%を表わす。
施例中、部、%は重量部、重量%を表わす。
【0009】(実施例1)3,3′−ジクロロベンジジ
ン25.3部を常法に従ってテトラゾ化してテトラゾ溶
液を得た。一方、アセトアセトアニリド35.4部の下
漬液を常法に従って調整し、この下漬液にテトラゾ溶液
をカップリングさせた。得られた顔料のスラリーを濾過
後、3リットルの水を用いて洗浄し、この顔料ケーキを
水にリスラリーした。次いで、95℃に加熱し、60分
放置後、濾過、水洗および乾燥した。
ン25.3部を常法に従ってテトラゾ化してテトラゾ溶
液を得た。一方、アセトアセトアニリド35.4部の下
漬液を常法に従って調整し、この下漬液にテトラゾ溶液
をカップリングさせた。得られた顔料のスラリーを濾過
後、3リットルの水を用いて洗浄し、この顔料ケーキを
水にリスラリーした。次いで、95℃に加熱し、60分
放置後、濾過、水洗および乾燥した。
【0010】(実施例2)実施例1において、顔料ケー
キを水にリスラリーした後、オートクレーブ中、120
℃に加熱した。30分放置後、このスラリーを濾過、水
洗および乾燥した。
キを水にリスラリーした後、オートクレーブ中、120
℃に加熱した。30分放置後、このスラリーを濾過、水
洗および乾燥した。
【0011】(比較例1)実施例1において、カップリ
ング後の顔料スラリーを95℃に加熱した。60分放置
後、このスラリーを濾過、水洗および乾燥した。
ング後の顔料スラリーを95℃に加熱した。60分放置
後、このスラリーを濾過、水洗および乾燥した。
【0012】水溶性アクリル系フレキソインキ用ワニス
に、実施例1,2および比較例1で得られた顔料を、そ
れぞれ顔料分が16%となるように配合してフレキソイ
ンキを調整した。プルーファーを用いて黒帯付き試験紙
に展色し、色相、光沢および隠蔽力について評価した。
光沢については60度光沢を変角光沢計を用いて測定
し、隠蔽力については白地と黒地のE値の差を測色計を
用いて測定した。
に、実施例1,2および比較例1で得られた顔料を、そ
れぞれ顔料分が16%となるように配合してフレキソイ
ンキを調整した。プルーファーを用いて黒帯付き試験紙
に展色し、色相、光沢および隠蔽力について評価した。
光沢については60度光沢を変角光沢計を用いて測定
し、隠蔽力については白地と黒地のE値の差を測色計を
用いて測定した。
【0013】結果は表1のとおりで、本発明によるもの
のほうが、隠蔽力について特に優れていた。 表1 水溶性アクリル系フレキソインキでの評価結果
のほうが、隠蔽力について特に優れていた。 表1 水溶性アクリル系フレキソインキでの評価結果
【0014】
【表1】
【0015】
【発明の効果】顔料スラリーの加熱処理は、顔料結晶を
成長させて整粒させると同時に乾燥凝集を防止する効果
を有する。カップリング終了時に存在する不純物を除去
することにより、顔料の結晶成長が円滑に行われるよう
になり、その結果、光沢、隠蔽力等が良好となった。
成長させて整粒させると同時に乾燥凝集を防止する効果
を有する。カップリング終了時に存在する不純物を除去
することにより、顔料の結晶成長が円滑に行われるよう
になり、その結果、光沢、隠蔽力等が良好となった。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年8月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】本発明によれば、まず3,3′−ジクロロ
ベンジジンや2,2′,5,5′−テトラクロロベンジ
ジンのようなテトラゾ成分とアセトアセトアニリド類か
ら選ばれるカップリング成分とをカップリングさせて顔
料スラリーを得る。アセトアセトアニリド類の具体例と
しては、例えばアセトアセトアニリド、アセトアセト−
o−トルイジド、アセトアセト−m−キシリジド、アセ
トアセト−o−アニシジド、アセトアセト−2,5−ジ
メトキシアニリド、アセトアセト−c−アニシジド、ア
セトアセト−2,5−ジメトキシー4−クロロアニリ
ド、アセトアセト−o−クロロアニリド等がある。カッ
プリング方法は公知の方法でよい。
ベンジジンや2,2′,5,5′−テトラクロロベンジ
ジンのようなテトラゾ成分とアセトアセトアニリド類か
ら選ばれるカップリング成分とをカップリングさせて顔
料スラリーを得る。アセトアセトアニリド類の具体例と
しては、例えばアセトアセトアニリド、アセトアセト−
o−トルイジド、アセトアセト−m−キシリジド、アセ
トアセト−o−アニシジド、アセトアセト−2,5−ジ
メトキシアニリド、アセトアセト−c−アニシジド、ア
セトアセト−2,5−ジメトキシー4−クロロアニリ
ド、アセトアセト−o−クロロアニリド等がある。カッ
プリング方法は公知の方法でよい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】水溶性アクリル系フレキソインキ用ワニス
に、実施例1,2および比較例1で得られた顔料を、そ
れぞれ顔料分が16%となるように配合してフレキソイ
ンキを調整した。プルーファーを用いて黒帯付き試験紙
に展色し、色相、光沢および隠蔽力について評価した。
光沢については60度光沢を変角光沢計を用いて測定
し、隠蔽力については白地と黒地のΔE値の差(Δ(Δ
E))を測色計を用いて測定した。
に、実施例1,2および比較例1で得られた顔料を、そ
れぞれ顔料分が16%となるように配合してフレキソイ
ンキを調整した。プルーファーを用いて黒帯付き試験紙
に展色し、色相、光沢および隠蔽力について評価した。
光沢については60度光沢を変角光沢計を用いて測定
し、隠蔽力については白地と黒地のΔE値の差(Δ(Δ
E))を測色計を用いて測定した。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】
【表1】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 ベンジジン類のテトラゾ溶液とアセトア
セトアニリド類を含むカップラー液とをカップリングさ
せたジスアゾ顔料スラリーを加熱処理するジスアゾ顔料
の製造法において、カップリング終了後のあるいはカッ
プリング終了後アルカリ領域に調整した顔料スラリーか
らスラリー中に含まれる水溶性不純物を除去した後リス
ラリーしたものを上記加熱処理することを特徴とするジ
スアゾ顔料の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19100391A JPH059399A (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | ジスアゾ顔料の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19100391A JPH059399A (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | ジスアゾ顔料の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH059399A true JPH059399A (ja) | 1993-01-19 |
Family
ID=16267254
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19100391A Pending JPH059399A (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | ジスアゾ顔料の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH059399A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5052126A (ja) * | 1973-01-19 | 1975-05-09 | ||
JPS5052124A (ja) * | 1973-01-19 | 1975-05-09 |
-
1991
- 1991-07-05 JP JP19100391A patent/JPH059399A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5052126A (ja) * | 1973-01-19 | 1975-05-09 | ||
JPS5052124A (ja) * | 1973-01-19 | 1975-05-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
DK151971B (da) | Diarylidpigmentpraeparat indeholdende et vandoploeseligt farvestof eller et saadant farvestof i form af et vandoploeseligt eller vanduoploeseligt metalsalt | |
DE69107106T2 (de) | Verfahren zur Herstellung von Pigmenten. | |
JPS5884873A (ja) | シ−.アイ.ピグメント イエロ− 74の安定化不透明体、その製造方法および該安定化顔料を含有する水性顔料ペ−スト | |
JPH05230389A (ja) | 改良アゾ顔料組成物とその調製方法 | |
DK168019B1 (da) | Fremgangsmaade til fremstilling af et dioxazinvioletpigment | |
JPH0312111B2 (ja) | ||
DE2046009C3 (de) | Verfahren zur Herstellung von Anatas-Titandioxydpigment | |
JPH04506673A (ja) | 改良された加工時の熱安定性および乾燥インクの透明性を有するアゾ顔料化合物 | |
JPH059399A (ja) | ジスアゾ顔料の製造法 | |
JP3042281B2 (ja) | 低アミン含有率のジスアゾ顔料の製造方法およびそれにより得られるジスアゾ顔料 | |
US3877957A (en) | Pigment composition | |
BE1011221A3 (nl) | Azoische pigmentaire samenstelling, procede voor haar bereiding en toepassing. | |
JP4085002B2 (ja) | ジアリール黄色顔料調製物 | |
JPH059400A (ja) | ジスアゾ顔料の製造方法 | |
JPH039969A (ja) | 水性インキ組成物 | |
JP3232931B2 (ja) | 低アミン含有率のジスアゾ顔料の製造方法およびそれにより得られるジスアゾ顔料 | |
US3625650A (en) | Preparation of titanium dioxide pigment having the crystal structure of anatase | |
JPH0662876B2 (ja) | モノアゾレーキ顔料の製造方法 | |
JP3042328B2 (ja) | 低アミン含有率のジスアゾ顔料の製造方法およびそれにより得られるジスアゾ顔料 | |
JP2667236B2 (ja) | モノアゾ顔料、その製法及び使用法 | |
JPH0565426A (ja) | ジスアゾ顔料の製造方法 | |
KR100596717B1 (ko) | 낮은 점도를 가지는 디아릴리드계 황색 유기 안료의제조방법 | |
JPH0343462A (ja) | アゾレーキ顔料の表面処理方法 | |
JPS588426B2 (ja) | ジスアゾ化合物その製造方法及びそれより成る黄色顔料 | |
JPH08259828A (ja) | 被覆処理顔料およびグラビアインキ組成物 |