JPH0593140A - アスフアルト組成物 - Google Patents
アスフアルト組成物Info
- Publication number
- JPH0593140A JPH0593140A JP27851591A JP27851591A JPH0593140A JP H0593140 A JPH0593140 A JP H0593140A JP 27851591 A JP27851591 A JP 27851591A JP 27851591 A JP27851591 A JP 27851591A JP H0593140 A JPH0593140 A JP H0593140A
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- Japan
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- asphalt
- copolymer
- block
- conjugated diene
- block copolymer
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 製造時間が短縮され、組成物の軟化点、針入
度、低温特性等の特性と加工性のバランスが改善された
アスファルト組成物を提供すること。 【構成】 アスファルト改質剤として、一般式(A−
B)n-X(式中の、Aはモノビニル芳香族化合物と全単
量体量の1〜40重量%の共役ジエンとの共重合体ブロ
ックを、Bは共役ジエン単量体の重合体ブロックを、X
は多官能性カップリング剤残基を、nは3以上の整数を
それぞれ表わす)で示され、重量平均分子量が100,
000〜1,000,000、モノビニル芳香族化合物
の含有割合が10〜50重量%、ブタジエン部分のビニ
ル結合含有量が15%未満であるラジアルブロック共重
合体を使用する。
度、低温特性等の特性と加工性のバランスが改善された
アスファルト組成物を提供すること。 【構成】 アスファルト改質剤として、一般式(A−
B)n-X(式中の、Aはモノビニル芳香族化合物と全単
量体量の1〜40重量%の共役ジエンとの共重合体ブロ
ックを、Bは共役ジエン単量体の重合体ブロックを、X
は多官能性カップリング剤残基を、nは3以上の整数を
それぞれ表わす)で示され、重量平均分子量が100,
000〜1,000,000、モノビニル芳香族化合物
の含有割合が10〜50重量%、ブタジエン部分のビニ
ル結合含有量が15%未満であるラジアルブロック共重
合体を使用する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アスファルトへの溶解
性が改善され、組成物の軟化点、針入度、低温特性等の
特性と加工性のバランスが改善された、特定構造のブロ
ック共重合体を含むアスファルト組成物に関するもので
ある。
性が改善され、組成物の軟化点、針入度、低温特性等の
特性と加工性のバランスが改善された、特定構造のブロ
ック共重合体を含むアスファルト組成物に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】アスファルトは安価で入手が容易なため
道路舗装用、ル−フィング材、止水材等の種々の用途に
幅広く用いられている。しかしながら、アスファルトは
タフネスやテナシティ等に劣るばかりでなく、最大の欠
点として温度によって柔軟性を示したり、あるいは硬く
なる等好ましくない感温性を有している。
道路舗装用、ル−フィング材、止水材等の種々の用途に
幅広く用いられている。しかしながら、アスファルトは
タフネスやテナシティ等に劣るばかりでなく、最大の欠
点として温度によって柔軟性を示したり、あるいは硬く
なる等好ましくない感温性を有している。
【0003】このようなアスファルトの欠点を改良する
ために、種々の重合体を添加する方法が試みられてい
る。例えば、アスファルトへの溶解時のゲル化を抑制す
る目的で分岐構造のスチレン−ブタジエンブロック共重
合体を用いる方法が、特公昭59−36949号公報に
開示されている。この方法では、確かにゲル化抑制効果
は認められるが、軟化点、伸度、60℃粘度等のアスフ
ァルトの特性の改良は充分とはいい難い。該共重合体の
使用量を増加すれば、これらの特性の改良効果も増加す
るが、該共重合体のアスファルトへの溶解時間が著しく
長くなる。更に、得られたアスファルト組成物の溶融粘
度も著しく高くなって加工性が損なわれるという問題が
生じる。
ために、種々の重合体を添加する方法が試みられてい
る。例えば、アスファルトへの溶解時のゲル化を抑制す
る目的で分岐構造のスチレン−ブタジエンブロック共重
合体を用いる方法が、特公昭59−36949号公報に
開示されている。この方法では、確かにゲル化抑制効果
は認められるが、軟化点、伸度、60℃粘度等のアスフ
ァルトの特性の改良は充分とはいい難い。該共重合体の
使用量を増加すれば、これらの特性の改良効果も増加す
るが、該共重合体のアスファルトへの溶解時間が著しく
長くなる。更に、得られたアスファルト組成物の溶融粘
度も著しく高くなって加工性が損なわれるという問題が
生じる。
【0004】スチレン含有量とブタジエン部分のビニル
結合含有量とが一定の関係を満足する特定構造のスチレ
ン−ブタジエンブロック共重合体をアスファルトに添加
して針入度、軟化点、伸度等を改善しようとする提案が
特開昭63−234063号公報に開示されている。こ
の提案では、これらの特性は改善されるが、60℃粘度
が低下し、道路舗装への使用上問題となる。また、低温
特性の改善も充分でなくル−フィング用途への使用には
問題がある。
結合含有量とが一定の関係を満足する特定構造のスチレ
ン−ブタジエンブロック共重合体をアスファルトに添加
して針入度、軟化点、伸度等を改善しようとする提案が
特開昭63−234063号公報に開示されている。こ
の提案では、これらの特性は改善されるが、60℃粘度
が低下し、道路舗装への使用上問題となる。また、低温
特性の改善も充分でなくル−フィング用途への使用には
問題がある。
【0005】このように、特定構造のブロック共重合体
を使用してアスファルトを改質しようとする試みも未だ
満足できる結果は得られておらず、さらなる改善が望ま
れている。
を使用してアスファルトを改質しようとする試みも未だ
満足できる結果は得られておらず、さらなる改善が望ま
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、組成物の製造が容易(溶解時間が短い)で、組成物
の軟化点、伸度、60℃粘度等の特性と加工性のバラン
スが改善されたアスファルト組成物を提供することにあ
る。
は、組成物の製造が容易(溶解時間が短い)で、組成物
の軟化点、伸度、60℃粘度等の特性と加工性のバラン
スが改善されたアスファルト組成物を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる本発明によれば、
アスファルト及び一般式(A−B)n-X(式中の、Aは
モノビニル芳香族化合物と全単量体量の1〜40重量%
の共役ジエンとの共重合体ブロックを、Bは共役ジエン
単量体の重合体ブロックを、Xは多官能性カップリング
剤残基を、nは3以上の整数をそれぞれ表わす)で示さ
れ、重量平均分子量が100,000〜1,000,0
00、モノビニル芳香族化合物の含有割合が10〜50
重量%、共役ジエン部分のビニル結合含有量が15%未
満であるラジアルブロック共重合体を改質剤として含有
することを特徴とするアスファルト組成物が提供され
る。
アスファルト及び一般式(A−B)n-X(式中の、Aは
モノビニル芳香族化合物と全単量体量の1〜40重量%
の共役ジエンとの共重合体ブロックを、Bは共役ジエン
単量体の重合体ブロックを、Xは多官能性カップリング
剤残基を、nは3以上の整数をそれぞれ表わす)で示さ
れ、重量平均分子量が100,000〜1,000,0
00、モノビニル芳香族化合物の含有割合が10〜50
重量%、共役ジエン部分のビニル結合含有量が15%未
満であるラジアルブロック共重合体を改質剤として含有
することを特徴とするアスファルト組成物が提供され
る。
【0008】本発明でアスファルトの改質剤として使用
されるブロック共重合体は、一般式(A−B)n−Xで
示されるラジアルブロック共重合体である。Aはビニル
芳香族化合物とブロック共重合体を構成する全単量体の
1〜40重量%の共役ジエンとの共重合体ブロックであ
り、Bは共役ジエンの重合体ブロックである。Xは3以
上の官能性を有するカップリング剤の残基である。
されるブロック共重合体は、一般式(A−B)n−Xで
示されるラジアルブロック共重合体である。Aはビニル
芳香族化合物とブロック共重合体を構成する全単量体の
1〜40重量%の共役ジエンとの共重合体ブロックであ
り、Bは共役ジエンの重合体ブロックである。Xは3以
上の官能性を有するカップリング剤の残基である。
【0009】ビニル芳香族化合物としては、スチレン、
α−メチルスチレン、ビニルトルエン等が挙げられる
が、特に好ましいのはスチレンである。共役ジエンとし
ては、ブタジエン、1,3−ペンタジエン、イソプレン
等が挙げられるが、ブタジエンが特に適している。
α−メチルスチレン、ビニルトルエン等が挙げられる
が、特に好ましいのはスチレンである。共役ジエンとし
ては、ブタジエン、1,3−ペンタジエン、イソプレン
等が挙げられるが、ブタジエンが特に適している。
【0010】本発明のブロック共重合体中のモノビニル
芳香族化合物の含有量は10〜50重量%である。10
重量%未満ではアスファルトの高温における耐流動変形
性が不充分となり、50重量%を超えるとアスファルト
の低温可撓性が低下する。好ましくは20〜40重量%
である。
芳香族化合物の含有量は10〜50重量%である。10
重量%未満ではアスファルトの高温における耐流動変形
性が不充分となり、50重量%を超えるとアスファルト
の低温可撓性が低下する。好ましくは20〜40重量%
である。
【0011】ブロック共重合体を構成する共重合体ブロ
ックAは、モノビニル芳香族化合物と共役ジエンの共重
合体ブロックである。共役ジエンの含有量はブロック共
重合体を構成する全単量体の1〜40重量%である。1
重量%未満ではアスファルトへの溶解時間を短縮する効
果は得られず、40重量%を超えるとアスファルト組成
物の軟化点、タフネス、テナシティ等の改善効果は少な
い。好ましくは2〜20重量%である。又、共重合体は
アスファルトの高温における耐流動性(例えば60℃の
粘度)を増加させ、アスファルト組成物の溶解時間等の
特性を改善する上からは、モノビニル芳香族化合物がテ
−パ−状に分布していることが好ましい。ブロック共重
合体を構成する重合体ブロックBは、共役ジエンの単独
重合体ブロックである。
ックAは、モノビニル芳香族化合物と共役ジエンの共重
合体ブロックである。共役ジエンの含有量はブロック共
重合体を構成する全単量体の1〜40重量%である。1
重量%未満ではアスファルトへの溶解時間を短縮する効
果は得られず、40重量%を超えるとアスファルト組成
物の軟化点、タフネス、テナシティ等の改善効果は少な
い。好ましくは2〜20重量%である。又、共重合体は
アスファルトの高温における耐流動性(例えば60℃の
粘度)を増加させ、アスファルト組成物の溶解時間等の
特性を改善する上からは、モノビニル芳香族化合物がテ
−パ−状に分布していることが好ましい。ブロック共重
合体を構成する重合体ブロックBは、共役ジエンの単独
重合体ブロックである。
【0012】ブロック共重合体の重量平均分子量は、1
00,000〜1,000,000の範囲であり、10
0,000未満ではアスファルト組成物の高温における
耐流動性の低下が大きくなり、1,000,000を超
えるとアスファルトへの溶解時間が著しく長くなり、組
成物の溶融粘度も著しく上昇し、取扱が困難となる。好
ましくは100,000〜500,000の範囲であ
る。又、ブロック共重合体中の共役ジエン部分のビニル
結合含有量は15%未満である。15%以上となるとア
スファルト組成物の耐流動変形性及び低温特性が悪くな
る。
00,000〜1,000,000の範囲であり、10
0,000未満ではアスファルト組成物の高温における
耐流動性の低下が大きくなり、1,000,000を超
えるとアスファルトへの溶解時間が著しく長くなり、組
成物の溶融粘度も著しく上昇し、取扱が困難となる。好
ましくは100,000〜500,000の範囲であ
る。又、ブロック共重合体中の共役ジエン部分のビニル
結合含有量は15%未満である。15%以上となるとア
スファルト組成物の耐流動変形性及び低温特性が悪くな
る。
【0013】本発明で使用するブロック共重合体の製造
方法は特に限定されず、従来から知られている方法で製
造することができる。例えば、n−ブチルリチウム等の
アニオン重合触媒を用いてリビングAB共重合体を製造
し、3以上の官能性を有するカップリング剤、例えばシ
リコンテトラクロライド、トリクロロシラン、メチリト
リクロロ錫、テトラクロロ錫等を用いカップリングする
ことによって製造することができる。カップリング剤も
特に限定されず、例示以外の種々の公知のカップリング
剤も使用することができる。
方法は特に限定されず、従来から知られている方法で製
造することができる。例えば、n−ブチルリチウム等の
アニオン重合触媒を用いてリビングAB共重合体を製造
し、3以上の官能性を有するカップリング剤、例えばシ
リコンテトラクロライド、トリクロロシラン、メチリト
リクロロ錫、テトラクロロ錫等を用いカップリングする
ことによって製造することができる。カップリング剤も
特に限定されず、例示以外の種々の公知のカップリング
剤も使用することができる。
【0014】また、本発明のブロック共重合体は、共役
ジエン重合体ブロックの全部または一部が水素化されて
いてもよい。
ジエン重合体ブロックの全部または一部が水素化されて
いてもよい。
【0015】本発明のアスファルト組成物は、上記のブ
ロック共重合体を改質剤として含有するものである。通
常、アスファルト100重量部当り、ブロック共重合体
は1〜30重量部、好ましくは2〜15重量部の割合で
使用される。使用されるアスファルトは、特に制限はな
く、従来から使用されているストレ−トアスファルトや
ブロ−ンアスファルト等を用いることができるが、針入
度40〜200のストレ−トアスファルト、針入度10
〜30のブロ−ンアスファルトが特に適している。
ロック共重合体を改質剤として含有するものである。通
常、アスファルト100重量部当り、ブロック共重合体
は1〜30重量部、好ましくは2〜15重量部の割合で
使用される。使用されるアスファルトは、特に制限はな
く、従来から使用されているストレ−トアスファルトや
ブロ−ンアスファルト等を用いることができるが、針入
度40〜200のストレ−トアスファルト、針入度10
〜30のブロ−ンアスファルトが特に適している。
【0016】アスファルト組成物には、所望により、従
来からアスファルト組成物に使用目的に応じて添加され
ている各種添加剤、例えば、シリカ、タルク、炭酸カル
シウム、ガラス繊維、鉱物質骨剤、顔料、ポリエチレン
等の熱可塑性重合体等を添加することができる。
来からアスファルト組成物に使用目的に応じて添加され
ている各種添加剤、例えば、シリカ、タルク、炭酸カル
シウム、ガラス繊維、鉱物質骨剤、顔料、ポリエチレン
等の熱可塑性重合体等を添加することができる。
【0017】アスファルト組成物は、それぞれ所用量の
アスファルト、本発明のブロック共重合体、所望により
用いられる各種添加剤を熱溶融釜等の従来から用いられ
ている混合手段により溶融混練することにより製造する
ことができる。
アスファルト、本発明のブロック共重合体、所望により
用いられる各種添加剤を熱溶融釜等の従来から用いられ
ている混合手段により溶融混練することにより製造する
ことができる。
【0018】本発明のアスファルト組成物は、改善され
た特性と加工性とのバランスにより道路舗装用、ル−フ
ィング用、鋼管コ−ティング用等に好適に用いられる。
た特性と加工性とのバランスにより道路舗装用、ル−フ
ィング用、鋼管コ−ティング用等に好適に用いられる。
【0019】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。例中の部及び%は重量基準である。
する。例中の部及び%は重量基準である。
【0020】実施例1、比較例1及び2 ジャケットと攪拌機の付いた15lステンレス性反応容
器を窒素で充分に置換した後、シクロヘキサン6kg、
スチレン480g、ブタジエン150g、テトラメチル
エチレンジアミン0.1mlを仕込、ジャケットに温水
を通して内容物を60℃とした。次いで、n−ブチルリ
チウム21ミリモルを含むシクロヘキサン溶液12.8
mlを添加して重合を開始した。毎分1℃の割合で80
℃まで昇温しつつ重合反応を進めた。重合終了後、ブタ
ジエン870gを添加して重合を継続し、ほぼ完全に重
合させた後、カップリング剤として四塩化ケイ素0.4
3mlを添加し、30分間反応させた。反応後、メタノ
−ル1.5mlを添加し10分間攪拌攪拌し、内容物を
反応容器から取り出し、老化防止剤を添加した後スチ−
ムストリッピングに掛けて生成したブロック共重合体を
分離し、減圧乾燥に付した。これをブロック共重合体
(1)とする。
器を窒素で充分に置換した後、シクロヘキサン6kg、
スチレン480g、ブタジエン150g、テトラメチル
エチレンジアミン0.1mlを仕込、ジャケットに温水
を通して内容物を60℃とした。次いで、n−ブチルリ
チウム21ミリモルを含むシクロヘキサン溶液12.8
mlを添加して重合を開始した。毎分1℃の割合で80
℃まで昇温しつつ重合反応を進めた。重合終了後、ブタ
ジエン870gを添加して重合を継続し、ほぼ完全に重
合させた後、カップリング剤として四塩化ケイ素0.4
3mlを添加し、30分間反応させた。反応後、メタノ
−ル1.5mlを添加し10分間攪拌攪拌し、内容物を
反応容器から取り出し、老化防止剤を添加した後スチ−
ムストリッピングに掛けて生成したブロック共重合体を
分離し、減圧乾燥に付した。これをブロック共重合体
(1)とする。
【0021】上記の重合処方中、第1段の重合で使用す
るブタジエン量を0とする以外は同様にして、比較例用
のブロック共重合体(2)を製造した。又、上記重合処
方中のテトラメチルエチレンジアミンの量を増量した以
外は同様にして比較例用のブロック共重合体(3)を得
た。
るブタジエン量を0とする以外は同様にして、比較例用
のブロック共重合体(2)を製造した。又、上記重合処
方中のテトラメチルエチレンジアミンの量を増量した以
外は同様にして比較例用のブロック共重合体(3)を得
た。
【0022】得られた各ブロック共重合体の重量平均分
子量はGPC(東ソ−社製HPLCを使用、カラムはG
4000HXLとG5000HXLを各1本使用)で測定
し、標準ポリスチレンで換算した重量平均分子量であ
る。結果を表1に示した。
子量はGPC(東ソ−社製HPLCを使用、カラムはG
4000HXLとG5000HXLを各1本使用)で測定
し、標準ポリスチレンで換算した重量平均分子量であ
る。結果を表1に示した。
【0023】
【表1】
【0024】上記のブロック共重合体20gと富士興産
社製のストレ−トアスファルト(針入度60/80)5
00gを、180℃で溶融混合してアスファルト組成物
を調製した。表2に評価結果を示したが、各特性の評価
方法は次の通りである。
社製のストレ−トアスファルト(針入度60/80)5
00gを、180℃で溶融混合してアスファルト組成物
を調製した。表2に評価結果を示したが、各特性の評価
方法は次の通りである。
【0025】溶解時間は溶融混合中に組成物を少量採取
し、紙上に流延して観察し、ブロック共重合体の固形粒
が認められなくなるまでの時間とした。針入度、軟化
点、伸度及び180℃動粘度はJIS K2207に従
った。タフネス、テナシティ及び60℃粘度は舗装試験
法便覧(日本道路協会、昭和63年11月発行)の方法
に従った。
し、紙上に流延して観察し、ブロック共重合体の固形粒
が認められなくなるまでの時間とした。針入度、軟化
点、伸度及び180℃動粘度はJIS K2207に従
った。タフネス、テナシティ及び60℃粘度は舗装試験
法便覧(日本道路協会、昭和63年11月発行)の方法
に従った。
【0026】
【表2】
【0027】表2の結果は、本発明のブロック共重合体
を使用したアスファルト組成物は、比較例1に比べて優
れた溶解時間、軟化点、伸度を有し、また、ほぼ同程度
の180℃動粘度にも拘らず格段に高い60℃粘度を有
していることを示している。また、比較例2に比べて、
60℃粘度が高く道路舗装用に優れたアスファルト組成
物であることを示している。
を使用したアスファルト組成物は、比較例1に比べて優
れた溶解時間、軟化点、伸度を有し、また、ほぼ同程度
の180℃動粘度にも拘らず格段に高い60℃粘度を有
していることを示している。また、比較例2に比べて、
60℃粘度が高く道路舗装用に優れたアスファルト組成
物であることを示している。
【0028】実施例2、比較例3及び4 前記のブロック共重合体(1)〜(3)のそれぞれ68
gとコスモアスファルト社製ストレ−トアスファルト
(針入度80/100)500gとを実施例1と同様に
して混合してアスファルト組成物を調整した。得られた
3種の組成物を厚さ2mmのシ−トとした。このシ−ト
を種々の温度のドライアイス/メタノ−ル中で直径20
mmのマンドレルにて4秒間で折り曲げ亀裂発生の有無
を観察し、亀裂発生が認められない最低温度を測定刷る
ことにより低温特性を評価した。結果をブロック共重合
体のアスファルトへの溶解時間と共に表3に示した。
gとコスモアスファルト社製ストレ−トアスファルト
(針入度80/100)500gとを実施例1と同様に
して混合してアスファルト組成物を調整した。得られた
3種の組成物を厚さ2mmのシ−トとした。このシ−ト
を種々の温度のドライアイス/メタノ−ル中で直径20
mmのマンドレルにて4秒間で折り曲げ亀裂発生の有無
を観察し、亀裂発生が認められない最低温度を測定刷る
ことにより低温特性を評価した。結果をブロック共重合
体のアスファルトへの溶解時間と共に表3に示した。
【0029】
【表3】
【0030】表3の結果は、本発明のブロック共重合体
を用いた組成物が比較例に比べて優れた低温特性を有す
ることを示している。
を用いた組成物が比較例に比べて優れた低温特性を有す
ることを示している。
【0031】
【発明の効果】本発明のアスファルト組成物は、使用す
るブロック共重合体のアスファルトへの溶解が容易であ
るため製造時間が短縮され、組成物の軟化点、針入度、
低温特性等の特性と60℃粘度等の加工性のバランスが
改善されている。従って、本発明のアスファルト組成物
は、道路舗装用、ル−フィング用、鋼管被覆用等の用途
に好適に用いられる。
るブロック共重合体のアスファルトへの溶解が容易であ
るため製造時間が短縮され、組成物の軟化点、針入度、
低温特性等の特性と60℃粘度等の加工性のバランスが
改善されている。従って、本発明のアスファルト組成物
は、道路舗装用、ル−フィング用、鋼管被覆用等の用途
に好適に用いられる。
Claims (1)
- 【請求項1】 アスファルト及び一般式(A−B)n-X
(式中の、Aはモノビニル芳香族化合物と全単量体量の
1〜40重量%の共役ジエンとの共重合体ブロックを、
Bは共役ジエン単量体の重合体ブロックを、Xは多官能
性カップリング剤残基を、nは3以上の整数をそれぞれ
表わす)で示され、重量平均分子量が100,000〜
1,000,000、モノビニル芳香族化合物の含有割
合が10〜50重量%、共役ジエン部分のビニル結合含
有量が15%未満であるラジアルブロック共重合体を改
質剤として含有することを特徴とするアスファルト組成
物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27851591A JPH0593140A (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | アスフアルト組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27851591A JPH0593140A (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | アスフアルト組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0593140A true JPH0593140A (ja) | 1993-04-16 |
Family
ID=17598367
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27851591A Pending JPH0593140A (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | アスフアルト組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0593140A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2294935A (en) * | 1994-11-08 | 1996-05-15 | Shell Int Research | Bituminous composition containing radial block copolymer |
JPH10212416A (ja) * | 1997-01-30 | 1998-08-11 | Nippon Elastomer Kk | 新規アスファルト組成物、及び新規アスファルト改質用ブロック共重合体組成物 |
JP2006342206A (ja) * | 2005-06-07 | 2006-12-21 | Asahi Kasei Chemicals Corp | アスファルト組成物 |
WO2009017262A1 (en) * | 2007-07-27 | 2009-02-05 | Korea Kumho Petrochemical Co., Ltd. | Foaming asphalt modifier |
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1991
- 1991-09-30 JP JP27851591A patent/JPH0593140A/ja active Pending
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